Skyrim⑩ 内戦 (11話)

Skyrim・ウィンドヘルムの戦い(`・ω・´)

乾杯をしよう若さと過去に
苦難の時は今終わりを告げる
血と鋼の意思で敵を追い払おう
奪われた故郷を取り戻そう
ウルフリックに死を!王殺しの悪党!
討ち破った日には飲み歌おう
我らは戦う命の限り
やがてソブンガルデに呼ばれるまで
それでもこの地は我らのもの
今こそ取り戻せ夢と希望を

“侵略の時代”より



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので、それらが苦手な方はスルーしてやってください。
また、クエストラインはゲームを踏襲しておりますが、PC&NPCの会話及び行動などは改変・創作が多数含まれておりますので、ご了解いただけますなら幸です。



内戦クエスト第11章『ウィンドヘルムの戦い』

「これはひどいな・・・」
後少しでウィンドヘルムというところでエリクは立ち止まり辺りを見回します。
ウィンドヘルム近郊のウルンディルが経営する馬屋付近も次々と放たれる火炎砲によって炎と煙にまかれ、その惨状は目を覆わんばかりでした。
ウルンディルは大丈夫なのかと正面玄関から中を覗おうとしてRioは家屋に鍵がかけられているのに気づきました。
(鍵がかけられているのならウルンディルもアリバンヤも健在ってことよね(`・ω・´;))
後ろ髪を引かれつつもその場を立ち去り、ウィンドヘルム市街へと続く巨大な石橋を渡り始めたRioは、正面に多数の帝国軍人の姿を確認しました。
彼らの陣頭で指揮を執るのはテュリウス将軍でした。
「ストームクロークの反乱者どもに最後の一撃を加えてやる時間だ ここまで来れたのはお前達皆が勇敢に戦い 多くのものを犠牲にしてくれたからだ」
兵士達を鼓舞するテュリウス将軍の声音が響き渡ります。
「ウルフリックは城壁の内側に隠れられると思っている だが我々は街に進軍して瓦礫の中から奴を引きずり出し 正義の裁きを下すのだ 奴らは帝国軍の兵士の敵ではない 君達はタムリエルで最高の戦士だ 勇敢にして最強な兵士なのだ」
将軍の言葉に剣を抜いた帝国兵らが、今や遅しと突撃の合図を待ちます。
目立った戦いぶりを見せた者には、皇帝からきっと報酬が出るだろうと将軍が結び剣を掲げると各兵士の間から喝采が湧き起こりました。
「皆ついて来い! 帝国のために! 帝国軍のために!」
「手柄は俺達のものだ 行こう」
テュリウス将軍に続きウィンドヘルムの市街へと入場を果たすエリクもそう叫ぶと。
すっかり手に馴染んだ名匠エオルンドの両手剣を鞘から滑らせます。
怒涛のように押し寄せる帝国兵らと共にウィンドヘルムの城門を抜けるRioも、背負うグレートソードの柄に手をかけました。
ウィンドヘルムの街は無残にも所々倒壊し炎と煙に包まれています。
背水の陣を敷くストームクローク兵らの迎撃はすさまじく。
激しい応戦にRioは何度も傷つき痺れる手から大剣を取り落としそうになりました。
それでも味方と力を合わせ、連携を取り、次々と襲い掛かる反乱軍をひとりまたひとりと沈めてゆきます。
バリケードを破っては殺到する反乱軍の猛攻撃に曝され。
膝を折る帝国兵のサポートに入っては逆に弾き飛ばされ。
瓦礫に叩きつけられてあわや敵兵の剣の錆と成り果てそうな刹那を名も知らぬ帝国兵に助けらました。
進んでは退くを繰り返し、遮蔽物に行く手を遮られる道を迂回しながら突き進んで行くと、ようやく見覚えのある荘厳な建物の中庭に辿り着きました。
残党を群がる帝国兵らに任せて、Rioは王の宮殿へと飛び込みます。
(ウルフリック・・・!)
扉越し後方で自分の名を呼ぶエリクの声にさえ気づかないほどRioの神経は研ぎ澄まされ。
瞳は玉座の人影に釘付けにされていたのでした。
建物の中には既にテュリウス将軍とリッケ特使が突入を果たしていたようで。
将軍は大広間の正面に座すウルフリックと彼の護衛を為す石拳のガルマルらしき姿を睨み据えたまま、小声でリッケ特使に指令を与えます。
「扉を確保しろ」
剣を構え直すテュリウス将軍に、既に確保済みだと応えるリッケ特使も愛剣を握る手に力を篭めました。
かつてヘルゲンにおいて一度は捕縛したウルフリックの脱走を許してしまった教訓を生かすべく、退路は徹底的に断つべきだと将軍は考えているようでした。
そしてそのまま正面にそびえる玉座を凝視したまま将軍と特使は武器を身構え進んで行きます。
「ウルフリック・ストームクローク! 反乱 帝国市民の殺害 トリグ王の暗殺 帝国に対する大逆 これが貴様にかけられた罪状だ」
大広間に将軍の叫びが響き渡り。
石拳のガルマルがウルフリックを庇うかのように進み出で、行く手を遮ります。
ここに来て逃げも隠れもしないとは殊勝な心がけだと皮肉を綴るテュリウス将軍を、ウルフリックは悠然と玉座に腰を据えたまま睨めつけ。
その後、憎悪にゆらぐ視線をRioへと転じました。
観念しろと振り下ろすテュリウス将軍の剣を弾き返して石拳のガルマルが吼えます。
「私が生きている限り ウルフリックには指一本触れさせぬ!」
ウルフリックへ降伏を勧めるリッケ特使の制止を振り切ってガルマルの戦斧が唸りを上げました。
「堕落し死に瀕した帝国などにスカイリムを決して明け渡したりはせぬ」
ウルフリックの返答を引き金に。
長き内戦に終止符を打つべく最後の決戦の火蓋が切って落とされました。
ガルマルの強打がRioを襲い、ウルフリックのシャウト“揺るぎ無き力”がリッケ特使に炸裂します。
ひるんだところを再度撃ち込まれ、Rioは抜いたグレートソードで受身を取りながら後方に跳びずさります。
テュリウス将軍がウルフリックに斬りかかり。
よろめきながら立ち上がったリッケ特使も頭部より流れる血を拭い取りながら将軍の援護に回ります。
王の宮殿にひとしきり激しい剣撃の音が鳴り響き。
大きく振りかぶった石拳のガルマルの戦斧を凌ぐRioの返しの一撃が忠実なウルフリックの部下の胸部を切り裂きました。
もんどり打って倒れるガルマルの最期を目の当たりにしたウルフリックは憎々しげにRioを一瞥すると、もう一度“揺るぎ無き力”で敵を吹き飛ばそうと試みます。
しかしそれよりも一瞬早く。
シャウトのタイミングを計って懐に飛び込んだRioのグレートソードがウルフリックの腹部を刺し貫き、テュリウス将軍とリッケ特使の剣が同時に反乱軍の首領の身体に閃きました。
もはや虫の息でうずくまるウルフリックに対してテュリウス将軍が引導を渡そうと詰め寄ります。
「最後に何か要求はあるか? それを聞いたらお前をお前のような連中が死んだら行く場所・・・」
それはソブンガルデだとリッケ特使が耳打ちすると、テュリウス将軍は、ああそうだったとうなずき。
そのソブンガルデとやらへ送ってやると言い捨てて剣を振り翳しました。
地を這いずりながらもウルフリックの眼光には未だ執念の光が灯り。
その眼差しが“お前が殺せ”とRioに訴えかけてくるのでした。
「見事な・・・詩歌が生まれるであろう・・・」
「歌などどうでもいい!」
掠れたウルフリックの自嘲の篭る捨て台詞を苛々とした様子でテュリウス将軍が遮り、Rioに殺れと目配せを送ります。
将軍の指示に対して始めてRioは拒否を示し、無言で頭を振りました。
その思いを汲み取ってなのか。
こちらはまだ殺したりないと言い放つとテュリウス将軍は振り上げた剣を敵将へと振り下ろしました。
思わず静止の言葉を発しかけたリッケ特使は、何か言いたいことでもあるのかと切り返す将軍に瞼を伏せ。
「何でもないわ」
そう一言寂しげにつぶやきました。
大戦を共に駆け抜けた戦友を救いたいと思う気持ちが、ウルフリックの命の灯が消える最後の瞬間に声となって特使の口よりもれ出たのでした。
部下達にウルフリックは滅び平和が訪れたことを伝えねばならないとテュリウス将軍は言い置き、血に濡れた武器を鞘に納めると、ひとかけらの未練さえ残すことなく退場して行きます。
束の間、感慨に耽るような眼差しを未だぬくもりの残るウルフリックに向け。
それからリッケ特使は瞬く間にいつもの冷静な面差しへと変貌を遂げるとテュリウス将軍の後に続きました。
亡きウルフリックに代わるウィンドヘルム首長としてフリー・ウィンターとかいう男は保護できたのかと問う将軍に、ブランウルフは既に安全な場所へ護送済みだとリッケ特使は返します。
かすかに翳の宿るリッケ特使を横目に見て、テュリウス将軍はふと立ち止まると、後方に続くもう一人の特使であるRioに向き直り、自らの携え持つ剣を差し出しました。
「ああ特使よ 君と一緒に仕事ができて光栄だったぞ 感謝の印として私の剣をもらってほしい」
Rioもまたどこか翳りのある笑みを浮かべて剣を受け取ります。
それからそっと振り返り、ウルフリックとガルマルに最後の別れを告げたのでした。

ウルフリック・ストームクロークが死に反乱軍の壊滅を高らかに宣言するテュリウス将軍の演説に王の宮殿前に集まった帝国兵らは熱狂しました。
ウルフリックに代わるウィンドヘルムの首長はブランウルフ・フリー・ウィンターであると告げ、帝国兵らの何人かはこの地に留まり秩序の回復と反乱軍の残党の殲滅に勤めるようにとも訴え。
すばらしい働きぶりに感謝して給与と戦死者の遺族に対する補償金も2倍供給すると誓いを立てます。
「お前達皆の事を誇りに思う 皇帝万歳! 帝国軍の兵士万歳!」
自らの演説に湧き立ち狂喜乱舞する味方兵らを前にして。
テュリウス将軍はぼそりと本音をもらしました。
「演説は嫌いだ」
「悪くなかったわ」
根っからの軍人を自負する将軍らしい言葉に、思わずリッケ特使の顔に笑みがこぼれます。
タロス信仰とウルフリックに殉教する者達を作り出したのでなければよいがと危惧するテュリウス将軍に、感情を煽るウルフリックさえいなければ、殉教を考えた者らもやがて正気を取り戻し故郷に帰っていくはずだと、リッケ特使は答えます。
「リッケ特使 君の言葉が正しいことを祈るよ」
そうつぶやいて後、傍らに佇むRioに気づくと、テュリウス将軍は無骨ながら再びRioへ賞賛の言葉を綴ります。
「お前なしではこんな事を成し遂げるのは無理だったな」
そしてやはり傍らに付き従う最も信頼篤き部下に容赦なく言い放ちます。
「さあ リッケ まだまだやる事が山積みだぞ」
上官の掛け声に苦笑を滲ませながらリッケ特使も立ち去りかけて歩を緩め、視線をRioへ奔らせると、また会いましょうと戦いで得たあらたなる同士との再会を期すのでした。

ウィンドヘルムからホワイトランへの帰途、フェルグロウ砦を過ぎた辺りの夜道を歩くRioとエリクはホワイト・ウォッチ・タワー方面からこちらに向かう二人の人影に気づきました。
すでに一昼夜以上休息らしい休息をとっていないエリクは疲れた身体に無理矢理緊張を漲らせ大剣の柄に手をかけ警戒を強めます。
「衛兵の巡回・・・いや 夜盗か!?」
すると、前方を凝視するエリクの視界を遮り、Rioが突如走り出しました。
徐々に近付いてくる人影。
ひとりはリディアであり、もうひとりは・・・
先日ホワイトランゲートで無言のまますれちがった同胞団のその男は駆け寄るRioを抱きとめ穏やかな笑みを湛えます。
この上もなく幸せそうな笑顔のRioを切なそうに眺めて。
エリクは柄にかけた手を力なくほどきました。
凱旋した英雄にしては冴えない顔つきねと首をかしげて出迎えるリディアに気持ちを悟られぬよう天を仰ぎ。
「虐殺者という名の英雄はいつだって孤独なものさ」
エリクは二つの月を眺めながらそうつぶやきました。


以上で内戦クエスト第11章『ウィンドヘルムの戦い』終幕となります。

ウィンドヘルムの戦いとその結末までのテュリウス将軍とリッケ特使の掛け合いが殊に秀逸で、作中に描ききれなかったリッケ特使のウルフリックへの思いや第二回目の大戦の予感などを思わせる台詞など、また機会がありましたら記してみたいと思います。

ウルフリック討伐後、帝国兵らに向かい演説を行った後もらす「演説は嫌いだ」というテュリウス将軍の言葉もゲーム内で実際に語られた台詞で、終始卓越した演説口調のウルフリックとは対照的に人を魅了する言い回しは得意ではないテュリウス将軍の性分を上手く表している一場面かと思われます。
戦略や指示以外あまり多くを語らない彼だからこそ、「お前なしではこんな事を成し遂げるのは無理だったな」という言葉がプレイヤーの心に染み渡るのではないでしょうか?
実は小桜が帝国サイドでRioの物語を進めようと決めた理由のひとつが、これら戦後のテュリウス将軍とウルフリック首長の台詞回しでした。
自らを絶対的上級王、真のスカイリムの王と自負するウルフリックは戦後は自らの地位を脅かす存在としてドラゴンボーンである主人公の力とカリスマを畏れ疎んでいたような気がするのです(感じ方の違いですのではっきりとそうであるとは描かれておりません)。
ホワイトランの戦い以降に声をかけてくれたバルグルーフ首長のように、「お前がホワイトランの従士であることを誇りに思う ずっとここにいてくれれば光栄なのだが」と一言そう言ってくれてさえいれば、もしかするとストームクロークサイドで内戦クエストを終わらせていたかもしれません。
個人的にはウルフリック首長への思い入れが強かっただけに、事前に内戦クエストで両軍の軌跡を辿った際、「どこへなりと自由に去ってくれていい」とウルフリックに言われたときにはとても寂しく感じたことを覚えております。
むしろテュリウス将軍の方が普段からあまり弁舌さわやかな御仁ではなかった所為か、戦後の言葉もあまり期待していなかっただけに、「お前がいてくれたから内戦は勝てた」というような過分なお褒めをいただき恐縮し感動しちゃったのでした。
人の気持ちを動かすのはやはり、
「人を乞う気持ちとそこから発せられる言葉や表情、そして行動なんだな(*・ω・)」
とつくづく思い知らされました。

さて、次回以降のSkyrimなのですが、予定では数回、ウィンターホールドの住人達またはリフテンの住人達を挟み、『艦隊これくしょん』についても数回経て後、Skyrim⑪ホワイトラン・ドーンスター・ファルクリース・リフテンのクエストをアップしていこうかと思っております(内戦での人間関係に収集がつかなくなって今困っているとか・・・そういうのじゃ・・・アルノヨ|ω・;))))。
あくまでも予定ですが、『センチネルに落ちる夜を1つラストリーフのところに持っていく』『上等な虚無の塩をウェイファインダーのために見つける』『純合金の指輪を見つける』『ヘリヤーケン・ホール』『エンバーシャードにいる山賊の頭を倒す』『レイクビュー邸』『赤鷲の剣を見つける~赤鷲の墓の秘密を明らかにする』『ヒャルティの剣をオールド・フロルダンの亡霊のところに持っていく』『フロストフロウ灯台で殺人の発端を見つける』『アイアンバインド墓地で力の源を見つける』『害獣駆除』『守るべき約束』『リフテンのスクゥーマのディーラーを確認する』『フィリンジャールから鉱石標本を手に入れる』『ブラン・シェイの過去に関する手がかりを探す』『計り知れない深み』『後悔』『ハニーサイド』『スヴィディの居場所を突き止める』
『アムレン家の剣をレドラン家の隠居所の中で見つける』を描いて後、DLCのドーンガードに移ろうかと思っております(予定は未定ですので大幅な変更もあるかもしれません(´・ω・`;A))。

こうして予定を書き込んでみてもSkyrimのクエスト及びストーリーの多さに驚嘆でありまふ((((;´・ω・`)))
年内にドーンガードまでは無理そうですので、年明け辺りからドーンガードに着手ではないかと予想しております。
とはいえ途中で投げてしまうかもしれません。
書きたいと思う気持ちが続く限りはがんばってみようかと思います(〃´・ω・`)ゞ

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Skyrim・アモル砦の戦い(´・ω・`)

目標は敵の本拠地ウィンドヘルムとイヴァルステッドの間にあるアモル砦。
アモル砦を帝国軍拠点に塗り替えることができればウィンドヘルム決戦は目前となる。
内戦終結の足がかりとなる砦の攻略の任を受けたRioはイーストマーチ帝国軍野営地へと赴きます。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作などなど多分に含みますので、苦手な方はスルーお願いいたします(´・ω・`;A)
PC&NPC間の会話は一部を除きましてほぼ創作となっておりますのでご了承の後、読み進めていただけますなら幸です。



テュリウス将軍よりイーストマーチ地方での拠点を築くよう命を受けたRioはソリチュードを出立しホワイトラン経由でリッケ特使の待つ帝国軍野営地へと急ぎます。
ホワイトランで束の間の休息をとったRioは翌朝、晴れ渡ったホワイトホールドの空を仰ぎつつ、見送りに出てくれたリディアに手を振りブリーズ・ホームを後にします。
ホワイトランゲートを抜けようとしたところで、リアとトーバーを率いるヴィルカスの夜を徹しての任務からの帰還に出くわしました。
互いに言葉をかわすことはなく。
振り返ることもなく。
すれ違う二人の様子を見とがめてエリクが言い放ちます。
「これまでずっとあいつが従者だったんだろ? 同胞団が戦争に一切関与しない方針だとは聞いていたけれど 仮にも以前は盾の兄弟姉妹だった仲間に挨拶すらなしっていうのは冷たいもんだな」
帝国軍に所属してしまった元同胞団員が現在の同胞団員達と馴れ合っている姿を見れば、人々は同胞団を公平な調停者などと考えられるだろうか。
「それがあたしの望んだことだから」
Rioはつぶやき。
振り返りたい気持ちをひたすら抑えて足早にゲートをくぐります。
いかなる戦争や政治的な争いにも同胞団は関与しない。
同胞団が何者にも揺るがせられない公明正大なる立場を貫くために。
内戦に身を投じるというRioの決断により、同胞団の導き手という役割を肩代わりせざるを得なくなったヴィルカス。
公平な調停者という枷に最も苦悩しているに違いないのは彼で。
その枷を一刻も早く解いてあげたいと願うRioにできることはただひとつなのでした。
「イーストマーチの帝国軍野営地はエルダーグリーム聖域のさらに北よ 急ぎましょう」
戦争終結のために。
決戦の地、東方に向けてRioの気は急くのでした。


内戦クエスト第10章『アモル砦の戦い』

アモル砦はかつてシルバーハンド殲滅のため狩猟の女神アエラと共に訪れたギャロウズ・ロックから川を越え南下した辺りにありました。
イーストマーチの帝国軍野営地に天幕を張るリッケ特使からの情報によれば、敵はアモル砦に立て篭もっているようです。
占有された砦を奪還してきてほしいとのことで。
アモル砦を窺う友軍に近付くとRioは小声で問いただします。
「敵の様子はどう(゚ー゚*?)」
まさか特使に昇進を果たした者自ら今回の作戦に参戦してくれているとは思いもよらない帝国兵のひとりが砦を睨みつつ苛々した声で返答します。
「黙ってついて来ればわかる 夜陰に乗じて奇襲攻撃開始だ!」
男の声に呼応するように森の中に潜んでいた部隊も砦に向けての移動を開始しました。
帝国兵らは数に任せて正面突破するつもりです。
(砦内部にも敵は多そうだから、できれば正面衝突は避けたかったんだけど(`・ω・´;))
とはいえ既に進軍する軍隊を止めることは叶わず。
Rioもグレートソードを抜き去りバリケードの築かれた砦入り口へと雪崩れ込みます。
「弓で援護してくれ 俺が先に突撃してみよう」
バリケードを破壊し終わるやいなやエリクが砦への単身突入を試みようとしました。
けれども弓には手を触れることなくRioもエリクに並走します。
「一人より二人の方が敵の目を撹乱できるわ|ω・)b」
目配せしつつ迎撃の剣をかわしたRioは下段から撥ね上げたグレートソードで殺到する敵の武器を弾き飛ばします。
横合いから間隙を縫って襲いかかるストームクローク兵達に大剣をひと薙ぎしてひるませ、すぐさま攻勢に転ずるRioを眺めながら。
苦笑いを浮かべてエリクがつぶやきます。
「たまには英雄に守られる姫君役も引き受けてくれよ」
続く帝国兵達の鬨の声にかき消され、エリクの願いも乱戦に霧散していったのでした。

砦中央は想像通り外壁から降り注ぐ矢の的となっており、行く手を阻むストームクローク兵を斬り捨てるとRioは外壁へと上る階段を目指しました。
グリーンウォール砦での体験を生かし、先んじて数名の味方兵らに声をかけ、徒党を組みつつ外壁上部へと移動して行きます。
上層部はこちらもグリーンウォール砦同様ぐるりと巡る外壁に射手が一定間隔を置いて二人一組で下層部の帝国兵らを狙い撃ちしています。
標準を合わせ、後続する帝国兵らと共に敵兵をひとりまたひとりと射抜き、斬り伏せ、やがてRioは倒すべき敵がすべていなくなったことに気づいたのでした。
追撃に移行する味方の姿を見下ろしながら、脱力したようにRioは構えたグレートソードを下ろしました。
帝国兵らの勝利の雄叫びに湧き立つアモル砦の外壁に佇むRioに向かい、歩み寄ったエリクが物言いたげに立ち止まります。
「エリク ぼろぼろだね(*・ω・)つ」
治癒の魔法を唱え始めたRioの手を取りエリクはRioの唇に自らの唇を重ねました。

イーストマーチ帝国軍野営地にて。
朗報を待つリッケ特使の許に辿り着いたのは空が白みかける明け方でした。
「よくやったわ! あなたならやれると思っていたのよ ところで・・・」
Rioの後ろに立つエリクのやつれた有様に目を留めて、リッケ特使が次なる指令を出すのをためらいます。
「あなたの従者には休養が必要そうだけど だいじょうぶなの?」
「だいじょうぶです 問題ありません」
Rioが答えるより早くそう申し出て。
エリクは小さくひとつため息をつきました。
「わかったわ では心してかかりなさい ウィンドヘルムを占領するわよ 攻撃に備えて結集した兵士達のところへ行って さあ早く!」
リッケ特使の命を受け、ウィンドヘルム近郊において帝国軍の指揮を執るテュリウス将軍との合流を図るため、右手に連なる山間に沿うよう足早に歩を進め北西へと向かいます。
二人きりの無言の行軍が続く中、気まずい沈黙を破り、エリクが背後からぼそりとつぶやきました。
「悪かった でも後悔はしてない」
くるりと振り返るRioからまたもアモル砦で口づけをした時同様“揺ぎ無き力”を浴びせかけられるのを覚悟の上でエリクは言い放ちます。
「この戦争が終わったら いっしょにロリクステッドで暮らさないか? いや 望むなら一年のほとんどを冒険で過ごしてもいい」
刹那、シャウトで弾き飛ばされる・・・と。
うつむき加減で咄嗟に瞼を閉じたエリクは温かい治癒の光を頬に感じ、ゆっくりと目を開きました。
Rioの翳す右手から癒しの力がエリクの身に注がれます。
しかし回復魔法のもたらす安らぎとは裏腹にRioの綴る言葉はエリクの希望を打ち砕きました。
「エリク あなたとはいっしょに行けない」
「なぜだ!?」
自分自身が頼りにならない従者であることが気に入らないのかと問いただすエリクにRioは首を振ります。
少なくともこの内戦に身を置く間、エリクが頼りにならないなどと思ったことは一度もないとRioは素直な気持ちを綴ります。
グリーンウォール砦の戦いでは何もかも独りでこなせるなどという愚かな錯覚に気づかせてくれ。
カスタブ砦に向かう途中では、ナイトコーラー聖堂が見せた悪夢を懸命に取り除こうとしてくれたエリクに心惹かれたのも事実でした。
「俺のことが嫌いだから 俺についてきてはくれないのか?」
「違う・・・」
そう口走って後、どのように伝えればわかってもらえるだろうかと今度はRioが目を伏せます。
リディアも狩猟の女神アエラもシセロも。
そしてもちろんエリクも。
等しくかけがえのない大切な従者であり冒険や戦におけるパートナーであること。
けれどもそれは人生という旅を共に歩むための伴侶という名のパートナーではなく。
とはいえ婚姻の儀を済ませていることを盾に思いを退けるのもどこか何かが違う気がして。
この気持ちを言葉で表すには難し過ぎると。
思い惑うRioは口を開きかけては言葉を呑み込みます。
そんなRioを眺めながら、やがてエリクはため息混じりに大きな独り言をつぶやきました。
「まぁ嫌われてるわけじゃないってわかって安心したよ それなら時間をかけて俺に惚れさせるってことも可能だろうし」
絶句してしまうRioに先行して駆け出すエリクが急ごうと笑顔で振り返ります。
北西の空にたなびく幾本もの煙と投石器らしき轟音に視線を馳せて。
Rioもまた決戦の地、ウィンドヘルムへと急ぐのでした。


以上で内戦クエスト第10章『アモル砦の戦い』終幕となります。

次回の第11章『ウィンドヘルムの戦い』で内戦クエスト・帝国軍サイドは一応の完結となります。

戦後における各NPC達の会話の変化や主人公に対する好悪の感情なども、
「どちらの軍に所属すべきだったのかの決め手となる」
など、時間軸的には考えられない“未来の結果に所属を選ぶ理由がある(゚ー゚*?)”などという一風変わった答えが見つかったりするのもSkyrimの内戦クエストかもしれません。

ストーリー中にも少し書き込んだのですが、フラーグスタート砦・ダンスタッド砦・グリーンウォール砦・アモル砦などはいずれも砦の構造がとても似通っており(カスタブ砦だけは少し形状が異なっていましたが)、戦闘の描写もどうしても似通ってきてしまいがちです。
書く側ですら単調でタイピング途中で熟睡できちゃいますので、読んでくださる方々にとっては更につらいのではないかな・・・などと思いました。
だからというわけではありませんが、本編を含めまして内戦クエストのPC&NPC間のドラマは“少しだけ創作の域”どころか“ほぼ完全二次創作の域”に達しております。
というわけで、ここであらためて警告を。
ストーリー内のPCやNPCのセリフはほぼ全部創作ですので、「こんな展開にはならなかったΣ(・ω・´)!」「うちのフォロワーはそんなセリフは言わない(-ω-;)」と混乱なさいませんようご留意の上、読み進めて下さいますよう重ねてお願い申し上げます。

次回Skyrimは内戦クエストの最終章となる第11章『ウィンドヘルムの戦い』をお送りします。
クエストの流れはゲームにできる限り忠実に進めるつもりですが、ネタバレ・妄想・創作は言わずと知れた猛威をふるう可能性がございますので、妄想&創作に耐性をお持ちの方々のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・カスタブ砦からの救出(`・ω・´)

グリーンウォール砦から戻ったRioを待ち受けていたものは次なる進軍の指令だった。
リフトを掌中に治めた今、帝国軍にとって残る障害は北部ウィンターホールド地方。
ウィンターホールドへ抜ける街道を押さえてしまえばウィンドヘルムにはもはや他地方からの援軍は期待できない。
ウィンドヘルムを孤立させるべき戦いにRioもまた身を投じるのでした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

クエストラインはかろうじて辿っておりますが、各所にネタバレ・妄想・創作など含まれますので、「そーいうのは苦手です(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーお願いいたします。
また、恒例ですがカラー部分以外はほとんどが創作パートとなっておりますので、「クエストの流れだけ知りたい(`・ω・´)」とおっしゃる方はカラー部分のみ飛ばし読みしていただけますなら幸です。



ドーンスターから東に向かうとウィンターホールドの帝国軍野営地に至ります。
途中、ナイトコーラー聖堂をもの珍しそうに眺めるエリクとは対照的に、マーラの司祭エランドゥルの永眠する聖堂をRioは直視することができませんでした。
「こんなところに聖堂があったんだ タイバー・セプティムもここで戦ったと思うかい?」
興味津々という有様で問いかけるエリクは先行するRioの震える姿に驚いて慌てて歩み寄ります。
「どこか具合が悪いんじゃないのか? 野営地じゃろくな施設もないはずだ ドーンスターで休んでから行こう」
エリクの言葉に首を横に振りながらRioは大丈夫だからと小さな声で応えます。
大丈夫なものか、顔色が真っ青じゃないかと食い下がるエリクにはそれ以上何も答えず。
Rioはナイトコーラー聖堂を視界の外に振り切るように東に向かって駆け出しました。
相変わらず顔色は優れぬまま。
けれども、なんとか息を整え平静を装って。
案内されたリッケ特使の待つ天幕へと急ぎます。
連日続く戦で体調でも崩しているのかとRioを一瞥すると、特使は、今夜はゆっくり休むようとだけ指示を与えました。
星ひとつない重く垂れこめる曇天を仰ぎながらロールベッドに身を横たえたRioの意識はいつしか夢現の世界へと誘われてゆきます。
パチパチと薪のはぜる音が消えて詠唱を唱える声が聞こえてきました。
ぼんやりとした眼に映ったのはローブを纏った男の後姿で。
Rioが近付くと男は詠唱をやめてゆっくりと振り返りました。
灰褐色の肌に落ち窪んだ紅い瞳は哀しげで。
Rioを見すえたダンマーは何かを訴えようとして口を開きます。
けれどもその声は聞き取れず。
代わりに赤い血が彼の喉と唇から流れました。
エランドゥル・・・!
思わず飛び起きたRioに気づいて。
焚き火越しに見つめるエリクが歩み寄ってきます。
眠る前と同様、蒼白の面持ちのまま汗の滲む額を右手で覆い。
心配そうに覗き込むエリクには何も答えず。
小刻みに身体に奔る震えを気取られぬようRioは唇を噛みしめてうつむくのでした。
「怖い夢でも見たのか?」
どうしたらよいものかしばらく思い悩んだエリクは、突如すぅっと息を吸い込むと調子っぱずれの子守唄を歌い始めました。
ちょうど交代で床に就こうとした兵士らから苦情の声がエリクに浴びせかけられます。
今にも泣き出しそうだったRioは思いもよらないエリクの行動に呆気にとられ。
ふっと肩の力を抜いて笑みを浮かべました。
それからもう一度ロールベッドに身を横たえると今度は朝まで続く深い眠りに就いたのでした。


内戦クエスト第9章『カスタブ砦からの脱出』

「次の目標はカスタブ砦よ 味方の兵士が何人か反乱軍に捕虜にされたわ でもそれを逆手に取ってやるつもりよ」
翌朝リッケ特使の天幕を訪れると開口一番任務についての説明がなされます。
今の状態のRioであれば任せられると特使は判断したのか淀みなく冷静な口調で計画を綴ります。
「斥候を送ってあるわ 彼らと合流し砦に忍び込んで捕虜を解放してちょうだい その後砦を占領するの」
まさか内側から攻撃されるとは奴らも思わないはずと結び、リッケ特使は返答のわかっている質問で念を押します。
「簡単じゃないからこそあなたを送り込むの どう 手に負えそう?」
コクリとうなずいてみせるRioを眺めて、リッケ特使は満足そうに目を細めました。

道なりにウィンターホールド付近まで東に進み、人目を避けて街道を外れ、そこから南下して行きます。
フロスト・トロールにスノー・サーベルキャットらを相手にし終わったところでドラゴンボーンの信者を騙る3人組に出くわしました。
「ドラゴンボーンの信者ってほざいてたようだけどドラゴンボーンってRioがそうなんじゃないのか?」
ロリクステッドにおいて。
ナハグリーヴと名乗っていたドラゴンの亡骸から竜の力を吸収していたRioの様子を思い起こして。
そう問いただすエリクに、Rioもうなずきながら考え込むのでした。
エリクの疑問はもっともで。
これまでにも数回ドラゴンボーンの信者なる集団に襲われていることに不安を感じ、一度しっかりとした調査が必要だと考えてはいました。
とはいえ救援を待つ帝国軍の捕虜を一刻も早く助け出さなければならない今はその余裕もなく。
ドラゴンボーンの信者を名乗る怪しい集団についてはひとまず保留にしてカスタブ砦へと急ぎます。
道中ウィンターホールドとウィンドヘルムを結ぶ街道を過った辺りでRioはストームクローク軍の鎧を身に付けた巡回の衛兵に出くわしてしまいました。
咄嗟に旅人を装ってはみたものの姿を見とがめられてしまった失態を懸念して、逸る気持ちから自然、足の運びも加速してゆきます。
右手に雪に埋もれる山岳を臨み山道を進んで行くと、行く手正面にカスタブ砦らしき建物が浮かび上がりました。
ステルス状態で砦外周の様子を窺ってみると既に斥候を含む先鋒隊が突入した直後のようで、激しく争う幾人もの敵兵の姿が見受けられます。
慌てて加勢するRioとエリクは味方に対する敵の数の多さに圧倒され。
「攻撃を分散させるとこっちが不利だわ(`・ω・´;)」
「ああ 俺に合わせてくれ 集中攻撃でまずは数を減らそう」
瞬時に示し合わせて連携を取りにかかります。
エリクが狙う敵に標準を合わせ、圧し寄せるストームクローク軍の攻撃をかわしながらRioも斬り込んでゆきます。
しかし敵も同様に一点集中と言わんばかりにRioへと殺到したため、防御から攻めに転じる機会を失い。
Rioを助けようと焦りの見られるエリクの薙ぎ払いもまた精密さを欠いたまま、別の数名の反乱軍によって阻まれる状態が続きました。
「くそっ! 味方は全員死んじまったのか!?」
天然の要塞化した砦の山肌にじわじわと追い詰められるRioとエリクの対面からストームクローク兵に矢を射掛ける帝国軍人の姿が見受けられました。
(ハドバルΣ(・ω・´)!)
ハドバルの挟撃によって重傷を負った敵兵を選んで追撃を繰り返し、最終的には3人でなんとか2倍以上もの敵の殲滅に成功です。
肩で息をしつつハドバルの助けに感謝を綴るRioに、敵の反撃で重傷を負ったハドバルも荒い息遣いの中、ニヤリと笑みを浮かべました。
回復魔法でハドバルとエリクの傷口に治療を施した後、ようやくほっと人心地つくRioなのです。
「今回は役に立てたようだな」
キャラバン襲撃時に終始Rioから助力を求められなかった事を気に病みながらも、カスタブ砦においては尽力できた事に対する満足感からなのか、ハドバルの笑顔も一際晴れやかに映ります。
「ハドバル ごめんなさい(´・ω・`)」
従者であるエリクと二人なら、いえ、たとえひとりであったとしても与えられた作戦を無難にこなせるだろう。
そんな楽観的で不遜な気持ちが絶えず心のどこかに潜んでいた事に対しての謝罪の言葉がRioの唇からもれてゆきます。
なぜ謝られるのか見当も付かず。
首をひねるハドバルはおかしな奴だなと返します。
邪気のない穏やかな彼の笑顔に救われて、Rioもまた顔をほころばせるのでした。

なごやかな雰囲気に包まれたのも束の間。
「油断するな この付近にはまだたくさんのストームクローク兵がいるはずだ」
ハドバルの警鐘が再び3人を警戒態勢へと誘います。
付近に倒れるストームクローク兵の遺体を弄ってみると鍵が見つかりました。
牢獄の鍵と思しき鍵を手に入たところでハドバルは自らの考えを述べます。
「ここは二手に分かれよう」
隠密の心得のない自分がRioやエリクと行動を共にすれば、こちらの動きに気づいた敵が捕らえられている味方に危害を加えるかもしれない。
そのような危険を冒すよりも砦の外周で敵や味方の動きを一早く察知できるよう見張りを務めたいとのことでした。
「味方の救出には隠密に優れたお前の方が適任だろう 俺は出入り口付近を見張ろう ただし助け手が必要な場合は無理をせず引き返してくれ すぐに駆けつけるから」
ハドバルの申し出にうなずいて。
Rioはエリクと共に仲間を救出すべく砦内部への侵入を開始します。
帝国軍の急襲を受けて慌てて飛び出した結果なのか。
最初の部屋と右手の倉庫に人気はなく、テーブルの上に先刻屠ったストームクローク兵の所持していた物と同じ鍵が無造作に投げ出されていました。
左手の扉を開けて進んで行くと下へと続く階段を発見です。
エリクに扉前で待機してもらい、ここからはひとりで進みます。
階段を下りると鍵のかけられた牢屋に行き着き、鉄柵越しに助けてくれという声が響いてきます。
足音を忍ばせ近寄ってみると、中に居たのは武器も装備も没収されたみすぼらしい身なりの帝国兵達でした。
「ハドバルが外で待っているから合流して(*・ω・)つ」
牢屋の鍵を開錠してゆくRioに、口々に礼を述べて捕虜達は出口へと駆け出して行きます。
敵の気配のないことを確認して、Rioも捕虜の後に続きました。
砦を出るとハドバルが脱獄を果たした捕虜らを気遣い、とりあえずは死亡している兵士らから武器や防具を剥ぎ取るよう勧めていました。
Rioに気づくとよくやったと労いの言葉をかけながら戦果をテュリウス将軍に報告してきてほしいと訴えます。
「お前がいてくれてよかった そうでなければ成し遂げられなかったよ」
ハドバルの発した何気ない一言に同じ思いであることを告げて。
一路ソリチュードのドール城に向かうRioなのでした。

ドーンスターのあるペイル地方に続きウィンターホールド地方の重要拠点とも言えるカスタブ砦を押さえた今、ウルフリックが首長を務めるイーストマーチ地方はまさに孤立無援。
テュリウス将軍はいよいよウルフリックの本拠地であるイーストマーチ地方を攻める手筈を整えたようでした。
「特使に昇進だ だが栄光に浸っている時間はほとんどないぞ ウィンドヘルムへの最後の攻撃に備えて我が軍は集結中だ イーストマーチの野営地に出向いてくれ」
テュリウス将軍の命にうなずくとRioはリッケ特使が待つというイーストマーチの帝国軍野営地を目指します。

昨夜は野宿ではなくちゃんと屋根のある場所で休めてよかったと満足気なエリクに。
昨晩はウィンドスタッド邸で過ごしたことを思い出し。
それから野営地では調子外れの子守唄を披露してくれたエリクの姿を思い出して。
Rioはクスリと笑い声をもらします。
「昨夜はソニルの歌声で眠りに就くことができてよかったわ(〃▽〃)」
「なんだよ 俺の歌じゃダメなのか?」
含みのあるRioの言葉に反応して、ウィンターホールドの帝国軍野営地の夜を思い出すエリクなのです。
「だってエリクってば歌詞が音程についていってないんだもの( ●≧艸≦)」
「仕方ないだろ あれは物心つくかつかないかの頃に母親が歌ってくれた子守唄なんだ それからすぐに母さんは死んじまって どんな歌だったのか実はよく憶えていないのさ」
きっと優しい人だったのでしょうね・・・と返すRioにうれしそうにそうだと応えて。
エリクはふと故郷ロリクステッドのある南東を見はるかしました。
「今は傭兵稼業に冒険と無茶ばかりして独り身になった親父を心配させちまってるけど いつかかわいい嫁さんを連れて帰って親孝行してやらないとな」
お母さんに似たすてきなお嫁さんが見つかるといいねと笑うRioの横顔を眺めながらエリクは一言、ああ・・・と返事を返すのでした。


以上で内戦クエスト第9章『カスタブ砦からの救出』終了となります。

エリクの「ここでタイバー・セプティムも戦ったと思うか?」というセリフは本当にゲーム内で、しかもナイトコーラー聖堂前でエリクが発した台詞なのです。
「ノルドはやっぱり同じ種族の英雄大好きなのね(○´゚ω゚`)!」
とびっくりしました。
英雄に憧れるエリクらしい台詞なのですが、Rioにとっては『目覚めの悪夢』(こちらのブログではSkyrim⑨に顛末が記されております)以降つらい思い出しかないナイトコーラー聖堂ということで。
二人の明暗が浮き彫りになるシーンとなりました。

『カスタブ砦からの救出』では味方と合流してからカスタブ砦の捕虜を解放し、その後砦を奪還するという筋書きをリッケ特使から聞かされていたのですが、ウィンターホールドの南から回り込んだのがまずかったのか、到着が遅れてしまったのがいけなかったのか、砦に到着した時にはすでに帝国軍とストームクローク軍のせめぎ合いの真っ只中でした。
しかも、味方兵士の姿は見当たらず、あちらこちらに戦死している帝国軍の遺体が転がっている有様で、
「もしかすると作戦失敗しちゃったのかな((((;´・ω・`)))!?」
と、かなりショックだったりしました。
上記ストーリーと同様にハドバルだけが辛うじて生き残っている状態で、隠密で捕虜を先に助けようという宛はすっかり外れてしまいました。
Rioとエリクとハドバルの3人で多数群がるストームクローク兵らを倒していくという予想外のハードな展開でした。
プレイ検証後、このシーンの動画をアップして下さっている方の動きと比較して観たのですが、そちらは砦に行く前にハドバル他数名の帝国軍兵士と合流しているようでした。
「キャラクターや向かうコースによってNPCの行動が異なるのかな(゚ー゚*?)」
と、おもしろくはあるのですが予期せぬ事態にてんてこ舞いなRioとエリクでした。

次回Skyrimは内戦クエスト第10章『アモル砦の戦い』をお送りします。
いよいよ内戦クエストはクライマックスを迎え、ウルフリックとの決戦間近というところですが、クエストラインに創作ストーリーが割り込みをかけ、本流がどちらかわからないという惨状です。
いつものようにいつものごとくネタバレ・妄想・創作全開かと思われますが、「今更・・・|ω・)」と諦観の境地に達してしまった来訪者様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・グリーンウォール砦の戦い(○´゚ω゚`)

ストームクローク軍への物資の供給の遮断に成功した帝国軍はいよいよリフト地方の掌握に取り掛かります。
リッケ特使の命を受けてRioが向かった地はグリーンウォール砦でした。
ウィンドヘルムとリフテンをつなぐ山道の重要拠点となるこの場所を制することができれば、ストームクローク軍は西はホワイトホールド、北西はペイル、南はリフトからの挟撃に悩まされることとなります。



今宵も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が多々含まれると思いますので、「そーいうのは苦手です(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーお願いいたします。
今回はクエストにかなりの演出が施され、クエストの流れに創作が入り込んでおりますので、「そーいうのも苦手です(`・ω・´)」とおっしゃる方もスルーお願いいたします(´・ω・`;A)


内戦クエスト第8章『グリーンウォール砦の戦い』

再びリフトの帝国軍野営地に戻ったRioはリッケ特使にストームクローク軍の物資強奪の成功を伝えます。
また、キャラバンの荷馬車が立ち往生して動けずハドバル達が回収を待っていることも告げると、新しい荷馬車をすぐに派遣しようと約束してくれたのでした。
これで一安心とほっと胸をなでおろすRioに特使は間髪も入れず次の任務を言い渡します。
「物資を奪われリフトの敵勢力は浮き足立っているに違いないわ ここが狙い目 一息に行くわよ 目標はグリーンウォール砦 攻撃準備のための兵士を派遣させてあるの」
帝国軍はこの機に乗じ講和会議で失ったリフト地方の自治権を完全に奪還するつもりなのでしょう。
「兵士らと合流してグリーンウォール砦の反乱軍を一掃してほしいの 全員倒した暁には砦を我々帝国の駐留兵で埋め尽くしてみせるわ」
リッケ特使の熱い思いに応えるため、Rioは御意の言葉の代わりに背負うグレートソードの柄を力強く握り締めました。

一晩の短い休息をリフトの野営地で取り、翌朝早く仕度を整えたRioは今度はショール・ストーン南東部、ウィンドヘルムとリフテンをつなぐグリーンウォール砦へと急ぎます。
味方との合流地点に辿り着くと既に戦闘が開始されています。
砦から降り注ぐ矢を避けながら帝国兵らは前進して行きますが、このままでは形勢逆転は困難かと思われました。
「エリク 二人で突破口を開きましょう(`・ω・´)」
「ああ 俺が死んだら骨は故郷のロリクステッドに送ってくれよ」
エリクが死んでしまったら亡骸を死霊術の研究に役立たせてもらおうかな・・・とつぶやくRioの言葉を耳にすると、エリクは前言撤回、死んでたまるかと目の色を変えます。
その様をチラリと横目で窺ってRioはクスクスと笑いました。
グリーンウォール砦の外周には当然のことながら上り口はなく、狭い正面入り口で敵味方入り乱れての乱闘となります。
狭い場所では味方を傷つけるのを防ごうとダガーを使用するため、厚い鎧を着込んだ兵士を討ち倒すまでに時間がかかり。
その間にも味方軍勢は敵の鏃に貫かれ膝を付き始めました。
「エリク 入り口を塞ぐ敵兵の一人に体当たりを喰らわせられる(`・ω・´;)?」
「やってみよう」
両手剣を奮うエリクが力任せに行く手を塞ぐ敵に刃を叩きつけると彼の眼前にいたストームクローク兵が怯み後退を見せました。
それからもう一度柄を握り直したエリクは入り口に殺到する敵兵の一人に身体ごとぶつかって行きます。
グレートソードを盾のように構え衝突の衝撃を少しでもやわらげようとするエリクの体当たりに巻き込まれ、ストームクローク兵の二人が尻餅をつき、それらを避けて数歩下がった敵兵と敵兵の狭間に隙間ができます。
「ありがとう エリク!」
すかさず敵の間に滑り込んですぐにUターンすると。
Rioは未だ後方の敵に対応できないでいるストームクローク兵の一人の喉笛をダガーで掻き切りました。
血飛沫を上げて倒れる仲間にギョッとして振り返る敵兵に今度は正面から体勢を立て直したエリクが振りかぶります。
エリクの振り上げた大剣で緋線を描くストームクローク兵がもんどり打ち。
ここで大きく開いた入り口に遠隔攻撃の難を逃れた帝国兵が雪崩れ込みます。
円筒形の砦の内部では以前戦ったダンスタッド砦同様に外壁から遠隔攻撃を浴びせかける敵の的となってしまい具合がよくありません。
周囲を見渡し、外壁へと続く階段を見つけると、Rioはグレートソードを抜き払い駆け上がります。
弓を手に最後の足掻きをみせる敵兵を討ち取って、そのまま外壁を伝い、Rioは他のストームクローク弓兵の討伐に向かいました。
眼下で帝国兵らと協力して残党を斬り伏せてゆくエリクと目が合い、互いの位置を確認すると、再度ぐるりと辺りを見渡します。
すると敵をあらかた仕留めたと思ったのも束の間、外壁の敵の弓隊は思いの他多く、右から左から次々と矢羽がRio目がけて射放たれます。
(ちょっと多過ぎるかも。まずは右からΣ(・ω・´;))
サイレントロールで右手に立つ射手に近付き、敵兵を盾にして大剣を奮い、なんとか一人、二人と斬り伏せて進みますが重装備とはいえ四方八方から射掛けられては体力も見る間に削がれてゆくのでした。
慌てて治癒魔法を唱えようとするRioの左側面にエリクが従士を守るように矢避けとして立ち塞がります。
「戦争は一人で戦うわけじゃないんだ もっと味方を頼ってくれよ」
Rioの傷が癒えるのを待ってエリクが左手へ反撃を狙って走り込みます。
「おおい こっち援軍頼む 上だ上! いててっ! くそっ! 東側の外壁にも敵がいるぞ!」
階段付近の帝国軍兵士二人に声をかけ、エリクもグレートソードを振り上げながら手近な敵に一太刀浴びせました。
エリクの叫びを聞きつけて数人の帝国兵が彼の向かう左上方に合流し、Rioの佇む右外壁にも二人の味方兵士が駆けつけてくれました。
(戦争は一人で戦うわけじゃない・・・か。そう、そうだねエリク。ありがとう)
闇の一党にあっても、盗賊ギルドであっても、同胞団ですら常に一人で、もしくはパートナーと二人だけで戦うことがほとんどだったRioは、いつしか多数の味方と共同戦線を組むという意識が希薄になっていたのかもしれません。
スタンドプレイばかりが得意になり、味方を蔑ろにした力圧しの闘いに慣れ。
キャラバン襲撃の折、たった一人で事を為したRioを迎えるハドバルの見せた寂しげな微笑みの意味を。
落胆したかのような表情の訳を。
Rioは今わかったような気がするのでした。
戦争に参加する理由は多岐に分かれようと、戦場に赴く戦士達の気持ちは等しく。
共に戦い、共に助け合い、勝って仲間と共に生きて凱旋したい。
それなのに一人で何でもできるつもりでいた。
そうじゃないだろうと傲慢だったRioにエリクが活を入れてくれたのです。
集中砲火を浴びずに済むことがこれほど戦い易いものかとあらためて思い知らされ、Rioはグレートソードを奮い続けました。
やがて矢の応酬は止まり、帝国兵達の鬨の声が湧き上がります。
「終わった・・・のかな(゚ー゚*;?)」
「勝てた・・・みたいだな」
肩で息をし、返り血で濡れるRioの背後で同様に荒く息を吐くエリクが応えました。
大剣を鞘に納め、指示を待つ兵士達の許に歩き出そうとして。
Rioは安堵感からかふっと力が抜けたようによろめき。
反射的にやはりぼろぼろのエリクがRioの腕を掴んで転倒を防ぎます。
「軍事長官がすっ転んでちゃ恥ずかしいだろ?」
「エリクだって・・・膝が笑ってるくせに」
笑ってなんかいないぞと胸を張ろうとして今度はエリクがふらつき、結局二人して転倒してしまいます。
しばらく笑い転げて立ち上がりかけたRioの手を握り、エリクがふと真面目な顔で語りかけます。
「この戦争が終わったら・・・」
首をかしげるRioに帝国兵の一人が駆け寄り、この後の指示を仰ぎます。
ダンスタッド砦での戦後処理と同様、まずは隠れている敵兵士がいないかどうか確認するため砦内部を見回って来ますと言いかけて。
Rioは先刻のエリクの言葉とキャラバン襲撃時の別れ際のハドバルの表情を思い出しました。
戦争は一人で戦うわけじゃない。
砦の確認も一人で抱え込まず皆と手分けして調査してみようか。
そう思い直して。
Rioは指示を待つ兵士に話しかけました。
「おそらく牢獄があるはずなので」
そちらを3・4人でチームを組んで確認のため調査してもらえないか。
そう告げると、帝国軍兵士は穏やかな笑みと共に了解の言葉をRioに返し、上官の命を伝えるため仲間の許へと戻って行きます。
夕陽が山の端に迫り、辺りがオレンジ色に染まる景色をぼんやりと眺めながら、そういえばとRioは傍らに立つエリクを見上げました。
「さっき何を言いかけたの(゚ー゚*?)」
するとエリクは曖昧に笑い。
「鈍い従士だな」
ぼそりとつぶやいて。
「腹が減ったから今夜はリフテンで豪遊したい 戦勝祝いも兼ねて代金は軍事長官持ちで」
夕陽に向かって大声で叫びました。
呆気にとられたRioはしょうがないとうなずいて、グリーンウォール砦の南南西に向かって歩き出します。
それから振り向いて。
エリクの鼻先に見覚えのある金貨の入った袋をぶら下げました。
「じゃあ支払いはこの中から好きに使って(*・ω・)つ○」
「これ・・・って俺の財布じゃ・・・いつの間に!?」
まだまだ甘いとクスクス笑うRioを見つめながらエリクも幸せそうに微笑むのでした。



以上で内戦クエスト第8章『グリーンウォール砦の戦い』終幕となります。

クエストラインに二次創作が乱入し過ぎている今回(前回以前からそうだっただろう(`・ω・´)プンスコ・・・という声が聞こえそう・・・キコエナイ キコエナイ)ですが、RioとNPCの会話はほとんど全部架空の絵空事と思って読んでください。
エリクのセリフなんてほとんど全部創作です。←言い切った!
普通のNPCの話すセリフも取り入れたいのですが、なかなかちょうどよいシーンがなくて。
今回の『グリーンウォール砦の戦い』なのですが、クエスト内容だけそのまま描写しちゃいますと、どこかのシーザーさんの対エジプト戦での勝利の名台詞ように、「来た 見た 勝った!」の一行ないしは数行で終わっちゃいそうですので、引き伸ばして眠くならないようスパイスを効かせてお料理したらこうなった・・・という状態です。←まるで反省していない!
もう書きなぐる脳筋な小桜ですので、
「書き終わったら忘れるからいいよね(〃▽〃)♪」
精神でこのまま進んでみようかと。
クエストが短い時はほとんどこのように即席のストーリーが乱入して参りますが書き始めるまでは、
「こういう展開にしよう」
などとはほとんど考えておりません。
すべてタイピング中の思いつきです。
クエストという大きな軸がありますので、特にリアルメモを取る必要もなくお気楽に書き連ねられるのがSkyrimの魅力です。
ある程度大局的な展開は考えているのですが、具体的にこう脱線してこういう風に膨らませてなどという予定調和がない分、お話がどうなるか本人にもよくわかっておりません。
スリル満点です。
たぶん、きっと、なるようになります(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン。

さて、次回Skyrimは内戦クエスト第9章『カスタブ砦からの救出』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作が既に恒例となり過ぎておりますが、「もう今更(*・ω・)」と諦めムードの皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・心からの賛辞(*・ω・)

ダンスタッド砦の戦いに勝利した帝国軍の次なる目標はリフト地方の掌握。
リフテンのストームクローク派首長ライラ・ロー・ギバーの執政アヌリエルに目を付けたテュリウス将軍は次なる作戦の遂行をRioに命じます。
隠術を駆使しての脅迫と兵站の妨害。
武力行使以外の戦い方をRioは実践において学んでゆくのでした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が随所に見られますので、これらが苦手とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
また、カラー部分はクエストに沿ってストーリーなどが進んでおりますが、カラー以外の部分はほとんどが創作パートとなっておりますので、「創作は苦手なんです(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる方はカラー部分のみご覧いただけますなら幸です。



内戦クエスト第7章『心からの賛辞』

「ペイルを奪えばドーンスターの港も手に入る そうすればウィンドヘルムも射程圏内だ ウルフリックはゆっくり眠れなくなると思わんか?」
ドール城に凱旋を果たしたRioにテュリウス将軍は第一声をこの言葉で出迎えました。
彼の頭の中では常に進行しつつある戦略が映し出され、その動きによってどのような結果がもたらされるかがシミュレートされているのでしょう。
彼が皇帝の命によってタムリエルの殊に紛争をかかえる難しい地域に派遣される理由がわかるような気がするRioなのです。
「各戦闘で勝利をもたらすのは十分訓練を積んだ兵士達だ だが戦争の勝利をもたらすのは神から才能を与えられた選ばれた者達だ」
誠実で厳格なアルディス隊長の訓練を受け各地に散る帝国軍兵士達。
冷静で柔軟な思考と情熱的な祖国愛を胸に指揮を執り陣頭に立つリッケ特使。
加えて我が帝国軍にはアカトシュの加護を受けたドラゴンボーンもいる。
勝利を掴むための人材はそろっているとテュリウス将軍は確信しているようでした。
「軍事長官へ昇進だ この剣を与えよう 私からのプレゼントでもあり新しい地位の証でもある それを持つ資格がお前にはあるからな」
帝国がアルドメリ自治領の影響下におかれることなく対等以上の国力を取り戻すために、スカイリムにおける内戦を帝国側の勝利で早期終結を図ること。
疲弊する街や村落。
子供達は徴兵で親を奪われ住処を追われるような状態が続いている。
戦争が生み出す負の連鎖など一刻も早く断ち切ってしまいたい。
テュリウス将軍とRio。
お互いにとって共通する願望はできる限り速やかにスカイリムの平定を行うことでした。
「次の任務はなんですか 閣下?」
迷いの消えたRioの瞳を見据えながらテュリウス将軍は次なる作戦について語り始めます。

テュリウス将軍の命により、まずはリフト地方にある帝国軍野営地に向かうRioとエリクなのです。
「今度はリフトか どんな仕事だろう テュリウス将軍はストームクロークの連中をちょっと驚かしてやるんだって言ってたけど」
初陣を勝利で飾ることのできたエリクは高揚する気持ちを抑えきれないのか。
いつもにも増して饒舌になっているようです。
「とにかくリッケ特使に会ってみないことには想像もつかないわ(*・ω・)つ」
中継地点のホワイトランで休息を挟みつつ準備を整え、イヴァルステッド南に位置するリフトの帝国軍野営地を目指します。
このタイミングで既にリフトの野営地の天幕入りを果たしているリッケ特使。
彼女もほとんど満足に休養も取れていないのではないかとRioの表情は曇ります。
思わず上官の身体の心配を口にするRioに。
「問題ないわ 私は大丈夫 それより任務の説明に入っていいかしら?」

相変わらず弱みなどは微塵も見せず、リッケ特使は怜悧な眼差しで作戦について語り始めました。
「行き先はリフテンよ 密偵の報告によると首長の執政アヌリエルは盗賊ギルドとつながりがあるの これが公にされたら都合が悪いはずよ」
(アヌリエルが盗賊ギルドとつながりが・・・Σ(・ω・´)?)
意外そうなRioの表情を誤って解釈したリッケ特使が、びっくりするのも無理はないが確かな筋からの情報だと付け加えます。
驚いた表情を見せた本当の理由は、自らがマスターを務める盗賊ギルドにそのようなつながりがあったという事実だったのですが。
これ以上詮索をされては藪蛇になりかねないと。
Rioは口を閉ざします。
おそらくメイビン・ブラック・ブライアがリフテンの現首長ライラ・ロー・ギバーを失脚させるために、外堀ともいえる執政アヌリエルを買収しようと企んだのでしょう。
予想を巡らすRioの内心までは思い及ばないリッケ特使が任務の続きを講じます。
「彼女の腐敗した活動の証拠をつかんでもらえないかしら アヌリエルが我が軍に協力したくなるような材料がほしいの 隠密行動と思慮深さが要求されるわよ 首長の衛兵は執政の私室を引っ掻き回す者に容赦はしないでしょうから」
(なるほど。リフテンの執政の部屋を漁り、脅しをかけるのに必要な証拠を奪って来いというわけね|ω・))
偶然が重なったとはいえ、盗賊ギルドの長にこの仕事を依頼していようとは当のリッケ特使も努々思わないことでしょう。
仄かに笑みを浮かべて御意をつぶやき、Rioは天幕を後にしました。

ひさしぶりに訪れたリフテンの街は煩雑ながらもどこか懐かしく。
後方を歩くエリクも物珍しそうにキョロキョロと辺りを見回していました。
気をつけろという捨て台詞が後方から聞こえ、エリクからガラの悪そうな男が離れようとした瞬間、Rioがその男の右腕を捻り上げます。
情けない悲鳴を上げる男の手からエリクの所持金の詰まった袋が零れ落ちました。
「おいっ それは俺の!?」
まったく油断も隙もあったもんじゃないと驚いて金貨の入った袋を拾い上げようとするエリクから、今度はRioが目にも留まらぬ速さでそれを掠め取り、左手で軽々と放り投げてはキャッチを繰り返します。
「準備した装備の代金って まだ払ってもらってなかったよね|ωΦ)?」
「ええっ!? あれはプレゼントだったんじゃ?」
背後から袋を取り戻そうと不用意に手を伸ばすエリクの気配を察知して。
クルリと振り向いたRioはエリクの喉元に抜き放ったダガーを突きつけます。
「この街はこういう街なの うかうかしていると身包みはがれされてトレヴァ川に浮かぶことになるわ」
ごくりと生唾を飲み込む音がエリクから聞こえ。
そのままRioはダガーを鞘に納めると何事もなかったように先行します。
冷や汗の滲む右手を無意識に懐に入れた時、先刻取られてしまったはずの金貨の入った袋がエリクの指先に触れました。
俺が今見た光景はなんだったんだ・・・と。
自問自答しながらエリクは弾かれたように左右を見渡すと慌ててRioの後を追いかけました。

酒場ビー・アンド・バルブで昼食を摂りつつRioはエリクに簡単な指示を与えます。
「ミストヴェイル砦の執政の部屋の確認がとれたら その部屋の扉を塞ぐ形で待機してもらいたいの|ω・)b」
心得たとばかりにエリクはうなずき、それからリーキとミディアムレアに焼きあがった牛肉を頬張る屈託のないRioの様子をじっと見つめます。
その表情に先刻ダガーを自分に突きつけたどこか妖艶な眼差しは欠片も見当たらず。
金貨の袋を巡る出来事は幻覚だったに違いないと頭を振り、自らも焼きあがった鶏の胸肉に齧り付きます。
久しぶりに訪れたRioにタレン・ジェイが一杯ごちそうしようとベルベット・レカンスをテーブルに置きます。
いつもの連れと違うんだなと耳打ちするタレン・ジェイに、しばらく同行してもらうことになった従者だとエリクを紹介すると、気前のいいバーテンダー・アルゴニアンはその場でクリフ・レーサーを調合し、勇者のための一杯だと言葉を添えて新顔の冒険者に差し出します。
ハチミツ酒にエールもしくはワイン以外のアルコールに慣れていないエリクは、一口飲むとその芳醇な味わいに思わず美味いと感嘆の声を上げてしまいます。
「タレン・ジェイの調合したカクテルは格別でしょ(〃▽〃)?」
「ああ こんな洒落た飲み物をロリクステッドの宿屋でも提供できればいいんだけどな」
嬉々として酒に料理に舌鼓を打つエリクの傍に走り書きしたレシピを挟み込んで。
気に入ってもらえて光栄だとつぶやきながらタレン・ジェイはその場を立ち去ってゆきました。

※ベルベット・レカンスは見た目はおそらく深紅で深い甘さにスパイスの香る女性にも人気のありそうなカクテルではないかと思われます。レシピはブラックベリー・蜂蜜・スパイス入りワイン・ベラドンナです。ベラドンナに毒性があるのでは・・・と心配になってしまいますが、ゲーム内では特に副作用などはなさそうです。クリフ・レーサーという名前はモロウウインドに生息していた皮膜状の翼と長い尻尾を持つプテラノドンのような生物にちなんで付けられたもので、レシピはファイアブランド・ワイン、シロディールブランデー、シロディールのコロヴィア地方産ウィスキーであるフリン、モロウウィンドの地酒スジャンマをちゃんぽんしたもののようです。他の酒類に比べてマイナス効果がなく、しかもお値打ち価格という優れたカクテルで、タレン・ジェイが一流の腕を持ったバーテンダーということをゲーム内のカクテル効果の対比によって表現しているのかもしれません。

昼下がりの午後という時間帯はミストヴェイル砦内は人の往来も多く衛兵の巡回も活発である。
しかし執政の部屋に一旦入り込んでしまえば仕事中のアヌリエルが自室に戻って来る可能性は極めて低く、見回りの衛兵にさえ気をつければ内部をゆっくり物色できるはず。
そう考えて、Rioは大胆にも白昼堂々執政の執務室への侵入を敢行したのでした。
ミストヴェイル砦では首長と執政が何やら熱心に談義中のようで。
できる限り目立たない所作で首長や執政の背後に回り込み、奥の執政室へと向かいます。
とはいえ巡回の衛兵は増員されているようで。
出会いがしらにその内の一人とぶつかってしまいました。
「ここは立ち入り禁止よ! 出て行きなさい さもないと」
剣の柄に手を伸ばすエリクを諌めて、ここは大人しく引き下がります。
(もしかすると不穏な動きを感づかれて警備が普段より一層厳重になっているのかもしれない(-ω-;))
内戦はホワイトランでの激突を機に苛烈の一途を辿りつつあり、敵も味方も相手の動きを一早く知ろうと相当数の密偵を送り合っているに違いなく、特に不審者への対応には戒厳令が布かれていたのでした。
衛兵が去って行く方向を確認し、Rioはしばらくそのまま衛兵達の動きを観察します。
(まず左折して巡回を開始するようね。執政の部屋は右折した先にあるはずだから・・・)
「エリクここでちょっと待っててもらえる(゚ー゚*?)」
「えっ? ああ 執政室までいっしょに行かなくていいのかい?」
予定は変更と小声でささやくRioの言葉にうなずいて。
それでも心配そうな瞳で己の従士の後姿を目で追います。
目で追っていたはずのRioの姿がふいに消え。
見開いた眼をしばたかせてからエリクはごしごしと手の甲で両目をこすりました。
既に影の戦士すら獲得しているRioにとっては隠密という行動は呼吸をするかのごとく自然な体勢であり、衛兵が左手に消えるのを待って右手に滑り込みます。
そのまま前進し突き当たりの扉を開き、周囲に誰もいないことを確かめると内部侵入を果たした後、静かに扉を閉ざしました。
(巡回している衛兵がここに到着するまでに事を終わらせなくちゃ(`・ω・´;))
盗賊ギルドでの経験と持ち前の勘であっという間に怪しい文面の手紙を見つけ出し、懐に仕舞い込むと執政の部屋を脱出です。
落ち着かない風情で辺りを見回してはため息をつくエリクの後方から、ただいまと声をかけるRioなのです。
「いつの間に!? で 首尾はどうだった?」
「上々よ ただ・・・」
「何か心配事かい?」
薄々予想していたとはいえ、やはりアヌリエルと関わりを持っていたのはメイビン・ブラック・ブライアでした。
アヌリエルにドレスを賄賂として送り、誉め言葉で酔わせ、闇取引の手伝いをさせていたことが窺えます。
そして彼女の配下にあるのが盗賊ギルドであり、しかもそのギルドのマスターが自分自身であるという関係だけを見れば、意図せずともこれは現執政アヌリエルを陥れる立派な謀略です。
アヌリエルの行為は自業自得とはいえ、此度の謀は帝国とメイビンと盗賊ギルドとが手を組み、各々の利益のために一人の女性の人生を台無しにしてしまうことは確かなようです。
告発となる入手したばかりの手紙をアヌリエルに見せると、顔色を変えた執政は場所を変えましょうと自室へRioを誘って行きます。
執政室に入った途端、アヌリエルは強請る気なのかと蒼褪めた様子で問いただしてきました。
ストームクロークサイドの首長ライラ・ロー・ギバーの執政が政敵である帝国サイドのメイビン・ブラック・ブライアと裏取引をしていたなど、手紙を公表されれば失脚どころか投獄も免れえないことでしょう。
焦りを隠せないアヌリエルはリフテンで本当に実力のあるのは自分であって頭の固い首長ライラを陰で上手く操っているとまで言い張ります。
とはいえ、古風で純粋であるがゆえに首長ライラをたった一度でも裏切れば二度と信頼は得られず失脚もまた必至。
「ねえ 私達の間で協定を結ばない?」
この短い時間で危機を脱する最良の策を考えついたのか。
アヌリエルはRioにひとつの提案を示しました。
沈黙のまま僅かに首をかしげるRioにアヌリエルは近く黄金と武器が大量に手に入る予定があり、手紙の内容を公表しないと約束してくれれば分け前を渡そうと言うのです。
Rioが曖昧に受け流すとそれをOKの返事とみなしたアヌリエルが黄金と武器の在り処についての情報を漏洩し始めます。
「大量の物資はちょうど今 馬車でウィンドヘルムに輸送中よ 急げば間に合うわよ」
キャラバンは多くの荷を積んでいるため進行が遅く、大勢の護衛もついて過信しているはずだから仲間を集めて奇襲をかければウィンドヘルムに到着する前に強奪は上手くいくはずだ。
そう訴えるアヌリエルの瞳には媚と諂いの色が入り混じっています。
これで情報はすべてだとすがるように見つめるアヌリエルの手にメイビンからの手紙を握らせて。
Rioは執政の私室を後にするのでした。

※影の戦士スキルは隠密100で獲得可能なスキルで戦闘中であっても隠密行動を再開すれば戦闘が中断され、近くにあっては一瞬だけ、遠くの敵であれば再び暴かれるまで隠密が成功するという神スキルであります。一瞬でも隠密が発動すればバックスタブ(不意打ちでダメージ6倍)や死の弓(弓での不意打ちダメージ3倍)及び暗殺者の刃(ダガーで不意打ちすればダメージ15倍)などなど、とてつもない威力が発揮できてしまうとんでもスキルであります((((;´・ω・`)))

※怪しい手紙はゲーム内では“告発の手紙”となっています。

リフトの帝国軍野営地に戻りアヌリエルから得た情報について伝えるや彼女の情報を利用させてもらおうと、早速、リッケ特使がハドバル他数名の帝国兵にキャラバン襲撃の指示を与えます。
「敵の兵站の妨害は戦争においてもっとも有効かつ確実な作戦のひとつよ 戻って早々申し訳ないけれど あなたにもハドバル達と合流して強奪任務に当たってもらうわ 軍事長官自ら作戦に参加するとなれば彼らの士気も上がろうというもの」
予測していた展開にRioはうなずくと最低限の修理と補給を終えた後、すぐに現地へと向かいます。
リフテンの北に位置する村、ショール・ストーンの北東部の街道から外れた辺りでハドバルを発見です。
また会ったなと気さくに話しかけてくれる戦友にうなずいて状況についての報告を受けます。
キャラバンがもうすぐこの街道沿いを通過するはずだと付近の様子を語り、緊張した面持ちのままハドバルは続けます。
「ホワイトランの戦いで昇進してから初めて指揮を執るんだ こいつをうまく進めたい」
すっかり戦慣れしてしまったみたいねとつぶやくRioのセリフに、ハドバルは夜になって目を閉じるとまるでまだその場にいるかのように戦いの光景が浮かぶことがあるとつぶやき、低い苦笑をもらしました。
「殺した相手が浮かんできたりはしないか?」
ハドバルの目には武勲を得た喜びとは程遠い怯えが宿っていました。
「敵を殺すのをためらえば こちらが殺されるわ」
Rioの返答にその通りだと同意を示しつつもハドバルの身体は小刻みに震えているようでした。
かすかに聞こえる馬のいななきからキャラバンはさほど遠くない位置に陣取っていると思われ。
それら物音のする方向へ向き直るとハドバルは作戦の手順について説明を始めました。
「まず見張りを始末して敵の野営地を見渡せる位置に陣取り その後 誰か一人が敵の陣地へ潜入し奴らの気を引いている間に残りの者達が大量の矢を浴びせる 相手の不意を突くことができれば形勢を五分五分に持っていけるだろう」
(五分五分では分が悪いわ)
不意討ちを狙うのならむしろ単独で挑み敵を散々撹乱してやろうと思いついたRioは、一通りハドバルの計画を聞き終えると、戦いを仕掛ける前に少しだけ待ってもらえないかと持ちかけます。
「かまわないがお前一人で行くのか?」
驚いて心配そうな表情をみせるハドバルに。
殺した相手の顔も思い出せないほど素早く立ち回ってみせるから白昼夢にうなされるようなことにはならないわとウィンクして。
エリクにもこの場での待機を指示すると軽やかにRioは飛び出して行きます。
「手に追えないような状況になったら駆けつけるから・・・」
「待てよ 俺も行く・・・!」
Rioの立ち去った空間にハドバルとエリクのセリフが虚しく響き渡りました。

見張りは4人。
味方の陣営からは遠く離れた見晴らしのいい高台を選び、ステルスのまま矢を番え、Rioは最も手前のストームクローク兵の頭を射抜きます。
仲間の死に気づいて騒然とする二人目の兵士の心臓に第2矢を撃ち込んだところで、とうとうこちらの位置を気取られてしまいました。
それでも引き絞り終えた第3の矢を三人目の兵士に当てると、矢傷を負ったストームクローク兵が振り上げる剣を身体に受ける前にグレートソードを水平に薙いで敵兵の体力を奪います。
残る一人と正面から斬り合い、討ち倒して後、再び隠密体勢を取り敵の本陣ともいえるキャラバンの中心へと進みます。
護衛らしき兵士を数人倒すと既に荷馬車を操っていた商人達は逃げてしまったのか大量の物資だけが残されていました。
キャラバンの位置をハドバルに告げに戻ると、安堵の中に出番のなかったことに対するわずかな落胆の入り混じった複雑な笑顔で出迎えられ。
そんなハドバルの表情にRioもうつむきがちとなり。
損傷の激しい敵の荷馬車の代わりに新しい荷馬車をこちらへ派遣するようリッケ特使に伝えると約束して隊を後にするのでした。

ショール・ストーンを抜けて西南西に下ったところでエリクがRioを呼び止めます。
「少しここらで休憩を取らないか?」
「でも・・・急がないと荷馬車を見張ってるハドバル達が・・・(´・ω・`)」
「ほんの少しの時間さ こんなきれいな景色の中でロリクステッドの名物宿屋フロスト・フルーツの腕利き料理人エリク様の料理が食べられる機会なんてめったにないんだぞ」
そう言ってRioの手を取り湧き水でできた小さな泉の傍の岩場に座ろうと促します。
それから荷に詰めてあった包みを取り出します。
中身を取り出そうとして、エリクはもったいぶった様子で何度か包みを開けようとしては閉じてしまいます。
「なぁに(゚ー゚*?)」
覗き込むRioから包みを隠そうとするエリクの手元が狂い、滑り落ちた包みの中身が地面にばらまかれてしまいました。
リフトの帝国軍野営地で前日から仕込んであったスパイシーチキンに、リフト地方で採れるスギタケを炙りスライスして塩とフロスト・ミリアムで風味付けしたもの。
そして、やはり野営地の兵士から分けてもらったベイクドポテトをうっすら焼き色を付けたパンに挟み込んだものを切り分けておいたのが仇となり半分以上が地に落ちて口にできない状態となってしまったのです。
あ・・・っと声を上げ思わず立ち尽くすRioに。
辛うじて包みの奥に残っていた一切れを取り出して。
「まあ 美味いものは食い足りないくらいがちょうどいいものさ」
あっけらかんとしてエリクが差し出します。
それは強行軍の中、ほとんど満足に食事の摂れないRioの身を案じてエリクが準備しておいたものでした。
地面に落ちてしまった食材を見つめ。
「それはエリクの分でしょ|ω・)?」
そう言って首を振り手を引っ込めるRioの腕を掴み、やや強引に座らせて、エリクは残った食材とパンをきれいにまとめ上げ、Rioの手に握らせます。
それならばとチキンときのこにポテトの挟み込まれた一切れのパンにかぶりついたRioは、一口食べておいしいと笑顔をこぼします。
「エリクも食べてよ(〃▽〃)つ□」
食べかけのパンにエリクもかぶりついて美味いと笑い声を響かせました。
落ち葉の降りしきる小さな湖畔を白い雲と傾きつつある太陽が交互に影と光を落とし、次に訪れる嵐の前の穏やかなひとときを彩ってゆくのでした。


以上で内戦クエスト第7章『心からの賛辞』終幕となります。

実はこの章に至るまでにテュリウス将軍のリフト=リフテンをマルカルスと交換したようなセリフを見ては、「おかしいな~(-ω-;)?」と思ってはいたのですが。
『終わりなき季節』後編でマルカルスとウィンターホールドを交換したはずなのに、テュリウス将軍はウィンターホールドが未だ敵の勢力下にあり、リフトは自陣営だと言い続けるなんて!
内戦クエストを進めている途中でこの現象に気づいたときにはPC変更を行った後で、残してあった以前のコピーデータがまるまる消失という状態となり、困っていたところ、帝国サイドでクエストを進め、リフトを奪還するという動画を発見してなんとか事なきを得ました。
動画をアップしてくださっている皆様、本当にありがとうございます。
『終わりなき季節』では確認しながら進めていたはずなのですが、講和会議のどこかで選択ミスをしてしまったらしく面目次第もございません。
というわけで、内戦クエストのロケに当たっているエルフのRe○mが受けたクエストは『ウィンターホールド要塞を奪還する』だったのですが、ストーリーでは過去の『終わりなき季節』後編の流れを汲み、『心からの賛辞』を受けリフトで暗躍するストーリーとなっております。

キャラバンを襲うシーンで思い出したのですが、こちらはRioのキャラでプレイした記憶があり、しかもキャラバンを襲撃するたびにモラル3属性の怒りのヴィルカスアタックでRioが瞬殺という懐かしくも哀しい思い出の甦るクエストであります。
何度やり直しても敵にアタックして乱戦になった途端にヴィルカスが寝返って(モラル3設定ですので罪のないNPCに先にアタックを仕掛けた場合、最初のNPCを倒し終えた地点で敵対します)Rioはヴィルカスに反撃できないままやられて即死という無限デスロード状態に突入してしまったクエストです。
ストーリーの方でリディア&エリクの二人にこのシーンを想定して出演願ったはずなのですが、なぜか手違いで内戦クエスト検証用キャラのデータでリフトが帝国領になってしまっていて別ルートのクエストに変更されていた為、結局二度目のプレイで実験できないままという二重の意味で宛が外れてしまったクエストでもあります。
モラル3の設定ではないフォロワーとこのクエストをこなした場合、敵対していないNPCに先制攻撃を加えても一緒に戦ってもらえるのかどうか知りたかったのですが、残念ながら今回は試すことができませんでした。

次回Skyrimは内戦クエスト第8章『グリーンウォール砦の戦い』をお送りする予定です。
ネタバレの他にすっかり妄想と創作が恒例となっておりますが、「それでもいいよ(*・ω・)ウンウン」とご容赦くださる方のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ダンスタッド砦の戦い(*・ω・)つ

偽の書類をストームクロークの指揮官に手渡すことに成功したRioにリッケ特使から次なる指令が下される。
援軍を待ち辛うじて持ちこたえているはずの敵支配下にある砦ダンスタッドを制圧せよ・・・と。
ウィンターホールドを牽制しウィンドヘルムに圧力を掛ける要所ダンスタッド。
山間の堅牢な砦を賭けての戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。



今夜も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

随所にネタバレ・妄想・創作を含みますので、クエストの流れのみ知りたい方はカラー部分のみをご覧くださいませ


内戦クエスト第6章『ダンスタッド砦の戦い』

ペイルの帝国軍野営地に戻ると天幕の中でリッケ特使が報告を今や遅しと待ち構えていました。
ドーンスターに駐留しているストームクロークの司令官へ偽の書類を手渡したこと。
またその内容について疑っている節はなかったことなどを伝えます。
Rioの報告に満足したリッケ特使は次なる作戦について語り始めました。
「目標はダンスタッド砦よ」
ストームクロークの司令官フロークマル・バナー・トーンが偽の書類の文面を信じたとすれば、ダンスタッド砦において味方が援軍を待ちわびているなどとは思いも寄らないことでしょう。
その隙をついて帝国がダンスタッド砦を制圧してしまえば、北の前線は帝国側にとって有利に変動を遂げることとなります。
ウィンターホールドとストームクロークの本拠地ウィンドヘルムを内包するイーストーマーチに隣接するペイルが帝国によって陥落させられたと知れば、さしものウルフリックも脅威を覚えるはずです。
地理的な優位を得るのみならず精神的にも敵を追い詰めるために。
今回のダンスタッド砦の襲撃は何としても成功させなければなりません。
「攻撃準備中の兵士と現地で落ち合いなさい 彼らと合流して反乱軍を一掃するのよ 敵を全滅させてくれれば直ちに帝国兵士を駐留させるわ」
リッケ特使の言葉にRioはうなずき、野営地でわずかな仮眠と食事を摂ると、まずはエリクとの合流を果たそうとホワイトランに向かいます。

ブリーズホームの扉を開けるとおいしそうな湯気の先で食事の仕度に取り掛かるリディアの姿がありました。
Rioの荷物をやや強引に掻っ攫うと、エリクはそれをひょいと担いで2階へと運んでゆきます。
「おかえりなさいませ従士さま 少なくとも今夜だけはゆっくり休んでいただけるようエリクに協力してもらうことにしました」
行動がすべて読まれていると。
Rioは苦笑いを浮かべます。
横目でチラリとRioの様子を眺めつつ、鍋のシチューが焦げ付かないようゆるりとかきまぜるリディアが従士の耳に届くほどの大きな独り言を綴り始めました。
「どうせ食うや食わず不眠不休の状態であいつは帰って来るはずだから ここに寄ったら無理矢理にでも捕まえて一晩は監禁しておけ・・・だそうです」
(えっΣ(・ω・´)?)
「ドーンスター近くであなたを見かけたと言う同胞団の導き手代理の方からの伝言です」
「導き手代理って・・・」
ヴィルカスがここに立ち寄ったのかと。
思わず夢中で詰め寄るRioの様子を微笑ましそうに眺めてリディアはうなずきます。
そんなに気になるようならジョルバスクルを訪れてみてはどうかと返すリディアに、切なそうな表情でRioは横に首を振りました。
「内戦に決着をつけるまでは逢わないって決めたの」
不思議そうに自分を見つめるリディアにRioは少し哀しげな笑みを返します。
終戦までヴィルカスに逢わないと決めたのは、同胞団の導き手としての役割も仕事も放り出してしまった自分への戒めの意味もありました。
しかし何より優しい手に触れてしまえば今度は戦争など放棄して庇護される心地よさから抜け出せなくなりそうで。
「それではダメなの」
言葉の意味がわからないと首を傾げるリディアに向き直り、Rioは誓いを立てます
「この戦争が終わるまでヴィルカスには逢わない ううん 逢えない」
「あの重装戦士に不満があるなら 俺が代わりにあんたの専属従者になってやるよ」
荷物を運び終え、階下に戻って来たエリクがRioの言葉の端だけを捉え嬉々として口を挟んだ瞬間、右脇腹と左頬にRioとリディアのストレートパンチが炸裂しました。
翌朝、朝靄まだ消えぬホワイトランにて。
Rioの後方に付き従い初陣を飾ろうとする片頬を腫らした自称虐殺者のエリクの姿が見受けられたのでした。

ダンスタッド砦はホワイトランとドーンスターの中央付近に位置し、ウィンドヘルムとドーンスターを結ぶ山道の途中に設けられた重要拠点のひとつです。
待機しているはずの帝国兵と合流するためRioはダンスタッド砦の東方から迂回して接近してゆきます。
吹雪による視野狭窄に苦しめられつつも前進してゆくと、遥か前方に砦らしき建物がそびえるているのに気づきました。
砦の手前には敵の動向を窺いながらRioの到着を待ち受ける帝国軍兵士達の姿がありました。
「審問官 お待ちしておりました 直ちに攻撃を開始します」
Rioの姿を確認すると帝国兵らは一斉攻撃に移ります。
怒涛のように雪崩れ込む味方の先頭に立ち、突撃したRioはグレートソードを奮いバリケードを破壊します。
エリクは上方からの遠隔攻撃に対抗して弓を射続けているようですが、巧く当てられないのか苦戦を強いられています。
砦の中庭に踏み込むと周囲の城壁から矢が雨のように降り注ぎ、接近戦に応じようとするストームクローク兵も束になってかかってきます。
とはいえ、宿屋ナイトゲートでストームクロークの伝令から手に入れた書類の内容通りダンスタッド砦の敵兵は疲弊し背水の陣だった模様で、両手武器で数回薙ぎ払うと瞬く間に地に倒れ伏してゆきます。
入り口付近の敵、弓兵部隊をようやく倒し終えたエリクと合流を果たし、残存兵の討伐にかかります。
グレートソードでRioがストームクローク兵に麻痺を加えたところで、エリクが止めを刺すを繰り返す中、初めての実戦とは思われないエリクの働きにRioが驚きと賞賛を口にします。
するとエリクはロリクステッドの村を襲いに来ていた夜盗や山賊相手なら何度か戦ったことがあるからと。
エオルンドに鍛えてもらった両手剣を掲げ、少し照れながら、けれども得意げに胸を張って応えます。
「内戦のせいで村を巡回する衛兵の数も減ってきて村人達も困っていたんだ こんな戦争は俺達の手でさっさと終わらせちまおう」
砦の片隅に追いやられたストームクローク最後の兵士に一太刀浴びせると、ようやく人心地ついたのかエリクは武器を鞘に納め屈託のない笑顔をみせました。
(早く戦争を終わらせよう・・・そうね、そうだわ)
戦争のもたらす弊害は直接的にではないにせよスカイリムの至るところに影響を与えていました。
各町や村に派遣されるはずの衛兵の数も質も落ち、城壁に囲まれていない村々などは夜もまともに眠れない日がここ数年続いているとも聞かされます。
足りない衛兵の仕事を村人達で割り振り、交代で寝ずの番をし、増え続ける夜盗や山賊の襲撃に備える生活に終わりはないのか。
そんな繰言をエリクもロリクステッドで散々聞かされてきたのでしょう。
敵兵全討伐完了の報告を受けて。
Rioは砦内部に踏み込みます。
ダンスタッドの牢獄では拷問でも行われていたのか吊り下げられた籠に人骨がぶら下がり、おびただしい血がテーブルに飛び散っていました。
思わず目を背けて後ずさるRioを背後から支えるエリクもかすかに震えています。
ここは牢獄だったらしく幾つかの鍵付きの不衛生な小部屋が塔の各階に設置されていました。
牢の中は空っぽだったりスキーヴァーの死体が転がっていたり、投獄されたまま朽ち果ててしまった人骨も転がっています。
しかし敵にせよ味方にせよ生存者はなく、最上階の梯子から外に抜けると雪の積もった塔の天辺に見張りが使っていたと思しき椅子がひとつ残されているだけでした。
外部の鍛冶鋳造器具の傍の炉には火がくべられ、暖を取りつつ武器や防具の修繕が行えそうです。
鍛冶場横の大きな扉を開くと、建物内には大きな食堂と多数の簡易のベッド、暖炉に書籍、薬品の置かれた戸棚にサイドテーブルなどが置かれ、駐屯する兵士達の衣食住を賄うことが可能なスペースがとられていました。
砦敷地内にある家屋のような建物は、かつて“よろめきのサーベルキャット”と呼ばれる酒場兼宿屋だったらしく、今は砦を占領した帝国軍の濡れたブーツを乾かすための暖炉が焚かれています。
地下に下りてみるとベッドが置かれ、手入れ次第では宿泊も可能なようでした。
「駐屯する兵士たちに交代で寛いでもらえそうね(*・ω・) ダブルベッドダカラ チョットヒロメノ シングルベッドトシテ」
「まずは寝心地がいいかどうか俺達で確かめておかないと」
軽口を叩くエリクに右の頬も腫らしたいかを問うRioなのです。
夕闇が一面銀世界の大地を赤く照らし出す頃、ようやく砦内部の確認調査を終えたRioは交代の駐屯兵が到着するまでの見張りと引継ぎを残る帝国兵らに頼み、自身は報告のためソリチュードに向かいます。

途中、休息を兼ねてウィンドスタッド邸に立ち寄ったRioは、そこに狩猟の女神アエラの姿を見咎めて駆け寄ります。
「今日はこっちに来てくれていたのね(〃▽〃)」
「一応ここの執政ですもの 請け負った仕事はちゃんとこなすわよ それにあなたが導き手を勝手に下りてしまってから同胞団はつまらなくて」
そこでRioの背後の身知らぬ男エリクに気づいた狩猟の女神はキラリと目を光らせます。
「あら 今日は毛色の違う仔犬を連れてるの?」
仔犬じゃないときっぱり否定してからエリクは自己紹介をしようと身を乗り出します。
「虐殺者エリクって言うんだ あんた同胞団の狩猟の女神アエラだろう? ロリクステッドにも同胞団の噂は届いてるよ 勇ましくて美人なサークルメンバーがいるって」
光栄ねと応えながら笑うアエラはRioに耳打ちします。
「虐殺者って誰が付けたの?」
「えと・・・エリク自身よ 傭兵として雇ってもらい易そうな二つ名を冠したいからとか(〃▽〃;)」
小声でささやくRioの返事を聞いた途端、狩猟の女神の笑い声は更に高まり。
何がそんなにおかしいのか皆目検討のつかないエリクはキョトンとした表情で立ち尽くします。
夜半に訪れたヴァルディマーも交えて、ウィンドスタッド邸では吟遊詩人ソニルの歌声を堪能しながらのささやかな酒宴が繰り広げられました。
雲間からわずかにのぞくセクンダが淡い輝きを放ち、束の間のやすらぎの時間を包み込んでゆくのでした。


以上で内戦クエスト第6章『ダンスタッド砦の戦い』終了となります。

虐殺者エリク=Erik the Slayerは若手男性フォロワーのホープ的存在(゚ー゚*?)で、二つ名の付け方が厨二病だったり(まだほとんど実戦などしたこともないのに虐殺者と自分自身で二つ名を付けてしまうお茶目さんです|ω・)b)、「農作業ばかりはイヤだ 傭兵になるんだ!」という少し世間知らずの坊やタイプのフォロワーさんです。
エリクはロリクステッドの宿屋フロスト・フルーツの主人ムラルキの息子で、冒険や探索をやめてのんび~りと田園&ペンション(゚ー゚*?)生活に憧れるプレイヤーさんの伴侶としても有望な青年なのですが、結婚相手に選択はできないようですね。
もちろんエリクはそんな生活がイヤで傭兵になりたいと願っているので、「のんびりとした田園生活を共に・・・」というわけにはいかないかもしれませんが。
積極的で夢見がちで冒険や未知の世界に憧れるどこか憎めない好青年で、母性本能をくすぐられるタイプなのかもしれません。
一生懸命でちょっぴり背伸びしたいエリクは描いていて楽しいキャラではないかな~と思います。
小桜のエリク像は素朴さや朴訥感は少なめ(こちらを全面に押し出した人物像も捨てがたいのですが)の軽薄気味なセリフを吐く反面行動は意外と誠実だったり純粋だったりというイメージです。

次回Skyrimは内戦クエスト第7章『心からの賛辞』をお送りします。
内戦クエストは戦闘が多くやや単調になりがちですので、妄想&創作が猛威を奮うかもしれません。←いつもしてるじゃん!・・・という声は聞こえない~(〃▽〃)アハハ
というわけで、いつものようにネタバレ・妄想・創作三昧な出来となるかもしれませんが、「今更(*・ω・)遠い目」と悟りきっていらっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・偽りの前線(`・ω・´;)

ホワイトランの攻防において防衛に成功した帝国軍。
次なる目的はソリチュードの東、ペイル地方。
ペイルでの帝国軍の拠点を磐石なものとするため、テュリウス将軍の命を受けたRioはドーンスター西の帝国軍野営地へと向かいます。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

随所にネタバレ・妄想・創作が含まれますので、これらが苦手な方はスルーしてやってくださいませ。
カラー部分はクエストの流れで進んでおりますが、カラー以外の部分はほとんどが創作となっておりますので、クエストの流れだけ知りたい方はカラー部分のみご覧いただけますなら幸です。



ストームクローク軍によるホワイトラン襲撃から数日後、頼まれていた装備品の鍛え直しが終わったとエオルンド・グレイ・メーンからRio宛に連絡が入りました。
「これが名匠エオルンドの鍛え直した装備か あはは・・・身体にぴったりだ!」
うれしそうに装備を着けては腕を振り身体をよじり、装着具合を確かめてみるエリクなのです。
「装備が整っていると屈強そうに見えますものね」
「屈強そうに・・・じゃなくて屈強なんだよ! リディアが思っているほど俺はへなちょこなんかじゃないんだぞ 一応野良仕事で体の基本はできているんだからな」
ほんの数日前に脳震盪を起こしたことなどすっかり忘れて。
エリクは持参した鉄の剣を奮い、リディアを相手に対人戦における身の処し方などについて学んでいたのでした。
リディア自身は武器や防具の扱いに関しては少女の頃からドラゴンズリーチの衛兵達が行う訓練を見様見真似で覚えた程度だと言いますが、斬り込むタイミングも防御に移行する所作にも無駄がなく見事な動きでした。
切り結んでは弾かれ吹き飛ばされていたエリクも勘がよいのか、次第にタイミングを掴んでリディアの斬撃を最小限の衝撃で受け止めつつ反撃に転じようとする動きが見てとれます。
互いに刃を交えては改善すべき点を話し合い、時に冗談めかした言い合いにまで発展する二人の様子を微笑ましく眺めるRioの心にエオルンド・グレイ・メーンの言葉が甦りました。

ストーム・クロークを推すグレイ・メーン家の主、エオルンドは彼の親族同様ホワイトランの戦いにおける結末を快く思ってはいませんでした。
更に間の悪いことに今回の戦において、Rioは同胞団を脱退し反乱軍を迎撃する帝国軍として参戦していたのです。
長らく同胞団メンバーの武器や防具を鍛え続けてきたエオルンドの耳にもこの知らせは届き、さぞ立腹していることだろうとRioも心を痛めていました。
とはいえ自身が着ていた装備そのままではエリクには小さ過ぎ、隙間を皮紐などで繋ぎ留めるにも限界がありました。
何より見た目が不恰好でそれを窮屈そうに着こなすエリクが気の毒でなりません。
仕方なくエリクの装備品の鍛え直しは自分自身で行おうとしていた矢先、エオルンドから呼び出されたRioなのです。
「同胞団の導き手を下りたそうだな」
スカイフォージでハンマーを叩きながら振り向きもせず問うエオルンドに。
Rioはええ・・・と一言だけ返し、そのまま黙り込んでいると。
「お前が選んだ道だ とやかく言うつもりはない だが同胞団と縁を切ったからといって私との縁も切れたとは よもや思ってはいまいな」
エオルンドの言葉に、はっと顔を上げたRioに。
手を休めて立ち上がった名匠が一振りの両手剣を差し出します。
ブレイスを助けて気を失った若造に届けてやれという言葉を添えて。
エオルンドは微かに笑みを浮かべました。
「たとえ思想が違おうとも 支持する陣営が異なろうとも お前という人間を今まで見てきたんだ そう簡単に見捨てることなどできはしない」
そしてRioの荷から覗く修繕仕掛けのドラゴンの鱗でしつらえられた装備を手に取ると。
「ふうむ 二日はかかるな 二日後に取りに来い それまでにあの若造の身体に合うよう造り直しておいてやろう」
そう言ってエオルンドは何事もなかったかのように再びスカイフォージに向き直りました。
かつてエオルンドは同胞団のサークルメンバーを前に修復の終わったウースラドを掲げこう告げました。
「剣は武器で道具だ 道具は壊れるものだから修理すればいい」
壊れかかった人と人との絆もいつか修復される時が来るのか。
グレイ・メーンとバトル・ボーン。
ストーム・クロークと帝国。
個々の感情など入る余地のない派閥同志のいがみ合いに巻き込まれ消えていく命と絆。
数日後また寄ると返答し、それ以上は語らないエオルンドの背中に向かってRioはありがとうとつぶやきました。


内戦クエスト第5章『偽りの前線』

深刻な後遺症もなく頭に受けた傷が完治しつつあるエリクをホワイトランに残したまま、Rioはテュリウス将軍の召集に応じ、一路ソリチュードへと向かいます。
「ちぇっ・・・また留守番か」
Rioを見送りながら不平をもらすエリクにリディアが眉をひそめて綴ります。
「まだ実戦では通用しそうもない腕前を帝国軍人の前に晒して 衆目の元 従士様に恥をかかせるつもりですか?」
「そんなつもりはないさ! だけど・・・」
「従士様の帰りを待つほんの数日だけです その間 あなたにはやっておかねばならないことがたくさんあると思うのですが」
それからすらりと抜いた訓練用の鉄の剣をリディアはエリクの喉元付近に突き立てます。
脅しとわかってはいても有無を言わさぬ迫力に、わかったと即座に降参するエリクでした。

ホワイトランにおける帝国軍の勝利に湧くソリチュード城外では、いつものようにアルディス隊長の叱咤激励の声とそれに応えようと武器を奮う兵士の掛け声が響き渡ります。
「ホワイトランでウルフリックを破り我々は首長からの忠義を確かなものとした」
テュリウス将軍の言う通り元々は帝国寄りとはいえ永らく中立を保ってきたホワイトランの首長バルグルーフは今回の戦の勝利を機に更に帝国への信頼を強めることでしょう。
しかしその後の将軍の発言、ストームクロークはすぐに怖気づいて金輪際つまらない反乱など起こさないという見方には賛同しかねるRioなのです。
一度の敗北程度でウルフリックが彼の信念を曲げようなどとは到底思えません。
ウィンドヘルムの王の宮殿で己の信念を熱く語っていたウルフリックを回想するRioに。
ホワイトランでの功績により昇進だとテュリウス将軍が笑みを浮かべます。
「審問官・・・ですか(゚ー゚*?) ナンダカ エラソーデスネ」
「そうだ いつまでも低い階級のままでは従わぬ者も現れよう 新しい地位と責任の印としてこの剣も与えよう 今後も進歩に注目しておく 帝国も私も優れた者には十分報いるからな」
地位などには興味のないRioでしたが、軍隊というものには縦の繋がりも重要視されるものなのかもしれないと思い直し、とりあえずは辞退の言葉を飲み込みます。
「さて 次の任務だが」
戦場のマップが広げられたテーブルに両手を付き、テュリウス将軍が意味有りげな視線を飛ばしてきます。
(なんだか厄介事を押し付けられそうな悪寒(〃▽〃;))
お前を普通の兵士のように扱えば人材の無駄遣いになると持ち上げておいて、その直後にこれまで以上に活躍してもらいたいと釘を刺し難題をふっかける辺り、将軍は優秀な飴と鞭の使い手のようです。
テュリウス将軍の命はペイルにある帝国の秘密基地へ赴き、そこでリッケ特使が準備した任務を請け負って欲しいとのことでした。
ストームクロークの本陣、ウィンドヘルムに攻め入る前に、ソリチュードの属するハーフィンガル地方の東、ペイル地方での帝国の拠点を確固たるものとしておこうという算段なのでしょう。
中央ホワイトランでの戦勝に驕ることなく、手薄な北部ペイル地方に先んじて手を打っておこうとする将軍の思考は、これまでに数々の紛争や問題のある地域での解決を図ってきた実体験から生じたもので。
テュリウスという人物がいかに抜け目なく優れた将軍であるかを感じさせる采配でもありました。
その夜をプラウドスパイヤー邸で過ごしたRioは翌朝早く次なる目的地、ドーンスターの西、ムジンチャレフトの北西に位置する帝国軍の野営地へと向かいます。
到着したRioを迎えるリッケ特使の表情も無理に装った笑みから極自然な微笑へと変化を遂げていました。
「誰が任命されるのかと思ったら やっぱりあなただったの」
この仕事は特殊なものだと前置きし、リッケ特使は手短に任務の内容を告げてゆきます。
「ドーンスターにいるストームクロークの指揮官に嘘の指令を伝えてほしいの」
しかし、そのためにはまず反乱軍の本物の指令を入手しなくてはなりません。
ストームクロークの伝令はナイトゲートもしくはキャンドルハースという宿を頻繁に利用しているため、どちらかの宿の主人を説得し協力してもらうことが肝要とのことでした。
(説得なら得意分野かも(〃´・ω・`))
どのような難題を持ちかけられるかと気が気ではなかったRioはほっと安堵のため息をつきます。
「宿屋の主を説得した後、書類を手に入れてちょうだい あなたにこの任務が務まるかしら?」
任せてほしいとうなずくRioを見つめて。
リッケ特使も満足そうに目を細めました。
それからふと遠い日を偲ぶような眼差しをテントから覗く夜陰に注ぎました。
「私は生まれてからずっとスカイリムの娘なのよ この国と人々を愛してるの 帝国に仕えるノルドは皆同じ気持ちだわ ウルフリックもそうだった 前はあんなにひどく自己中心的じゃなかったのに」
リッケ特使は先の大戦においてウルフリックと行動を共にしたこともあると語ります。
お互いの命を預け同士と呼び合った日々。
ウルフリックも当時は帝国軍の一員としてアルドメリ自治領と刃を交えていたこと。
けれども白金協定によってタロス信仰が禁止されると共に彼の帝国への忠義心は消え、疑心暗鬼に陥り、ついには反旗を翻すに至ったことなどを滔々と語ります。
「ウルフリックとストームクロークは勘違いしているの アルドメリ自治領に最終的に勝利する希望があるとすれば それは帝国の中にだけよ 反乱軍はアルドメリ自治領を倒すという本来の目的から目を逸らし 緊張を煽り 帝国を弱体化させてるだけだわ」
更にリッケ特使は続けます。
「私の両親は帝国軍の兵士だったの その両親の志を継ごうと思った でもなによりスカイリムの娘として国が再び繁栄するのを見届けたい気持ちの方が強いわ」
かつて同じ思いで帝国のために戦った戦士達が今は憎悪の火花を散らせている。
帝国と反乱軍が権を競い、滅ぼし合い、疲弊することこそがアルドメリ自治領の思惑であることを知ってか知らずか。
ウルフリックは思想の自由と権力を欲し、和平への道を自らの判断で閉ざした。
バルグルーフの斧を受け取ることをウルフリックが拒否したあの日から運命の歯車が回り出した。
帝国かストームクローク、そのどちらかが滅び去るまで回転を止めないだろう。
「ウルフリックが目を覚ましてくれればいいけど もう止められないかもしれない」
ウルフリックが死ぬか反乱軍に加担する首長達の支援が打ち切られでもしない限り、内戦を終わらせる方法はないだろうとつぶやくリッケ特使の言葉が吹きすさぶ風雪によってかき消された。
いずれにせよたくさんの血が流れる。
リッケ特使の最後の台詞がRioの脳裏でいつまでも木霊した。

キャンドルハース・ホールはウルフリックが居城を構えるウィンドヘルムにあります。
敵の本拠地でスパイ活動を行うのは極めて危険性が高く、ゆえにRioはリッケ特使から与えられたもうひとつの選択肢、ナイトゲートにターゲットを絞ることにしたのでした。
ナイトゲートは以前闇の一党の任務で訪れた場所であり、宿屋の見取り図、従業員の行動及び癖、周辺地域の情報に至るまで、そのほとんどが記憶されています。
宿屋に到着すると、まずは店主ハドリングに聞き込みを開始します。
一杯のハチミツ酒を注文しながらストームクロークの伝令について心当たりはないかと問うRioに。
最初は客の秘密は漏らさない主義だと抵抗を見せていたハドリングも、いつしかRioの巧みな話術に翻弄され、最後には伝令の居所を教えてしまいました。
ストームクロークの伝令はたった今出かけたばかりだが、今夜の宿をナイトゲートに予約しているため、すぐに戻って来るだろうとハドリングは綴ります。
必要な情報を入手すると、Rioはにっこりと笑い宿の主に礼を述べ、そのまま屋外へと消えてゆきました。
ふとハドリングがカウンターに目を落とすと、口の付けられていないハチミツ酒がそのまま残されていたのでした。

夜まで周辺の散策で時間をつぶし、伝令が宿屋に戻りくつろぎ始める隙を狙ってスリを敢行します。
ほとんどそれと感じさせないほどの指先の動きですれ違いざまに目的の書類を奪うと、そのままRioは夜陰に紛れるようにしてナイトゲートを後にしました。
キャンドルハース・ホールに比べ極端に客足の少ないナイトゲートにそのまま留まれば、書類がないと気づいた伝令に他の滞在客同様身元を疑われ、計画を悟られないとも限りません。
そのような危険を回避するためにも夜を徹し、ナイトゲートからペイルの帝国軍野営地で待つリッケ特使の許へと急ぐRioなのです。
速やかなRioの帰還と手際を誉め称え、リッケ特使は手に入れたストームクロークの書類内容の確認に当たります。
「おもしろいわ 思っていたよりもこちらの計画をよく知ってるようね」
リッケ特使は敵の情報網の有能さに感心しつつも、すぐにこれらの文面から読み取れる状況を逆手にとる策を考えついたようです。
「ダンスタッド砦が応援を要請しているとあるわ 援軍が辿り着かないようにしなくては 書類を修正するからちょっと待って」
そして砦には既に援軍を派遣したかのように書き換えると。
「これでいいわ」
偽装を施した書類をRioに託します。
「ドーンスターにいるストームクロークの指揮官にこの偽装書類が間違いなく届くようにして」
誤情報を敵に与えることで無駄足を踏ませ、敵が必要とする救援がダンスタッド砦に到着しないよう撹乱するのが今回の目的でした。
リッケ特使によって書き換えられた書類を携えて、その足でRioはドーンスターへと向かいます。
疲労は極限に達し睡眠不足の所為なのか北の大地に降り注ぐ太陽のほのかな光でさえやけにまぶしく感じます。
数時間後、ドーンスターの首長の執務室と住居を兼ね備えるホワイトホールに足を踏み入れたRioは、胡散臭そうにこちらを見遣る首長スカルドと軽く挨拶を交わすと左手奥に位置する会議室に向かいます。
帝国軍人専用装備を支給しようというソリチュードの鍛冶屋ベイランドの申し出を丁寧に断り、装備と武器は自身が鍛えたものを着用してきたことが身を救ったようでした。
見かけからは帝国の者らしからぬ恰好ということで、すんなり会議室への入室を果たすと、Rioはさも急を伝えに来たストームクロークの斥候と言う風情を装いフロークマル・バナー・トーンなるストームクローク軍の指揮官らしき男の前に傅きました。
「不実なイヌどもにこの地が誰の物か教えてやる して何用だ?」
作戦用マップの広げられたテーブルを苛立たしげに拳で叩きつけると、帝国への呪いの言葉を吐きながらフロークマルはおもむろに振り返ります。
「密書をお届けに上がりました」
恭しく書類を差し出すRioの顔を無遠慮に覗き込み、見覚えのない顔だとフロークマルは下卑た笑いを浮かべました。
「そもそもなぜストームクロークの装備を身に着けていない?」
ここで疑われるわけにはいかないと内心の焦りを隠し。
Rioは咄嗟の判断で口から出任せを言い放ちます。
「捨てて参りました その方が敵に気づかれず各地を自由に行き来できますゆえ」
するとフロークマルはふんと嘲笑とも感嘆ともつかぬ言葉を発した後、
「だろうな いい考えだ」
Rioに迎合するかのようなセリフを唱えながら書類の吟味にかかります。
「よし どうやら援軍が砦に向かっているようだ 敵軍の動きに関する情報も手に入った 最高だ」
それからストームクロークの指揮官は、帝国軍の斥候達があちこちいる中、伝令をするのはさぞ大変だっただろうと労いの言葉をかけながらも、馴れ馴れしくRioの頬から顎にかけて手をやり、帰る前にウィンドピークで1杯いっしょにどうだと口説きにかかります。
嫌悪の感情を悟られぬよう表情を押し殺し。
Rioは次の任務がございますので・・・と、最後までストームクロークの斥候を演じ退出を願い出ました。
待てと手を伸ばしかけたフロークマルとRioの間に割って入る形で王宮魔術師のマデナが立ち塞がります。
「フロークマル様 スカルド首長がお呼びです」
マデナの助け舟によって窮地を脱したRioは王宮魔術師に感謝の気持ちのこもる一瞥を送ると。
任務完了をリッケ特使に伝えるため、今一度ペイルの帝国軍野営地を目指すのでした。



以上で内戦クエスト第5章『偽りの前線』終幕となります。

以下内戦後のネタバレを含む箇所がございますのでご注意くださいませ。

ドーンスターの首長付王宮魔術師のマデナは大戦時に破壊魔法で多くのエルフを殺したことを悔いており、内戦への参加を求めるスカルド首長にうんざりしているようです。
帝国側が推挙するブリナ・メリリスが首長となっても彼女の地位はゆるぎなく、争いのためにではなく人を救うための魔法になら喜んで手を貸したいという優しい心を持つブレトン女性です。
ラスト部分のマデナの動きは創作ですが、彼女ならそのように動いてくれたのではないかと想像して取り入れてみました。
フロークマルの動向も演出が加えられておりますので、何卒ご了承おきくださいませ(´・ω・`;A)

リッケ特使は内戦クエスト中、いつもウルフリックの気持ちもわからないではないと訴え、また、意見は異なってもテュリウス将軍は帝国にとってもスカイリムにとってもなくてはならない希望であると評価しています。
彼女の物の見方は常に冷静でありながら熱く、思想に傾倒し過ぎて翻弄されることがない一方で大戦で同士だったウルフリックやガルマルへの思いも所々で感じられ、それがテュリウス将軍には不忠と感じられるのかたびたび衝突します。
しかし、自身の故郷と種族に対する愛情も深い見事な女性として描かれていると思います。
アルドメリに対して直接の言及は行わないものの、彼女との会話を読み取ると、「いつか帝国がアルドメリに打ち勝ち もう一度帝国の統一を果たそう」という野望(゚ー゚*?)と申しますか悲願を持っている印象を受けます。
宗教に関しても、「個人の信仰を他人に教える必要はない」と厳しく主人公に返答する辺り、予想に過ぎませんが、白金協定など結ぼうと心までは支配はできない・・・という、「彼女も立派な九大神信者なのではないのかしら(゚ー゚*?)」と疑わずにはいられません。

弁論巧みで熱い思いを綴る反面どこか冷徹な(裏切られたり、獄中で父親の死に目に会えなかったり、我が子を亡くした悲しい生い立ちがそうさせるのかもしれませんが)ウルフリックに対して、クールなように見えて実はスカイリムやその民への思いは熱いリッケ特使。※我が子を亡くしたという件はメインクエストの『終わりなき季節』でエレンウェンがウルフリックに言い返す言葉にほんの少しだけ匂わせる部分が出て参ります。
どちらもスカイリムの息子に娘を主張するノルドであり、大戦中は仲間として共に命を預けて戦った経歴を持つ二人。
スカイリムの未来については対照的な結末を願い対立を深めていくというシナリオ設定。
Skyrimにおける人物描写は本当に繊細で深みがあり感動させられます。

テュリウス将軍とウルフリック首長との比較、及び石拳のガルマルとリッケ特使の比較なども今後機会がございましたら自己流で僭越なのですが、アップしてみたいかな~と思っておりまふ(〃´・ω・`)ゞ
方向性が違うだけで内戦に関わる上記4人にはひとつだけ共通する思いがあると思います。
それは“スカイリムを思う気持ち”かと思われます。
テュリウス将軍だけは帝国を愛するがゆえに属国であるスカイリムも含めて守っていきたいという側面があるように感じられますが。
民族を問わず「タムリエルの民を守れ」と願ったかつてのタイバー・セプティムと同様の思考がウルフリックに備わっていれば、迷う事無く反乱軍に馳せ参じたかったと思うのですが。
これはストーリー展開とは関係のない小桜の本心だったり独り言だったりします。

次回Skyrimは内戦クエスト第6章『ダンスタッド砦の戦い』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作が日常茶飯となっておりますが、「もうわかってるからOK(`・ω・´)」とおっしゃる方のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ホワイトランの戦い(`・ω・´)

バルグルーフがRioに託した斧をウルフリックは受け取ることなく宣戦布告の言葉を口にした。
戦争を回避する望みは断たれ、戦火はホワイトランの街を焼き尽くすべく間近にまで迫っている。
スカイリムの息子と娘達の血で血を洗う戦いの火蓋が今まさに切って落とされようとしていた。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

随所にネタバレ・妄想・創作が含まれますので苦手な方はスルーしてやってくださいませ。
カラー部分はクエストの流れで進んでおりますが、カラー以外の部分は創作となっておりますので、クエストの流れだけを知りたい方はカラー部分のみご覧いただけますなら幸です。



内戦クエスト第4章『ホワイトランの戦い』

クエンティン特使の命によりリッケ特使と合流することになったRioはドラゴンズリーチからホワイトランゲートへと急ぎます。
驚愕で右往左往する民をリディアと衛兵が家屋の地下室へと避難させています。
「エリク やっぱりあなたもリディアといっしょに民衆を安全なところに誘導するのを手伝って・・・」
「いやだよ!」
街を駆け抜けるRioの言葉にエリクが激しく反論します。
「確かに俺の腕じゃおぼつかないだろうさ だけど俺は決めたんだ 従士であるRioを守るって それが俺の虐殺者エリクの最初の任務なんだ」
「でも・・・(´・ω・`)」
炎を纏った砲撃が街路に家屋に降り注ぎ。
あちらこちらで悲鳴が上がります。
それらを避けながら並走するエリクが声を張り上げます。
「だいじょうぶ 俺は昔から悪運だけは強いんだ そう簡単にくたばりゃしないさ ほらゲートが見えてきたぞ!」
ゲートを抜けると城門に立つリッケ特使が帝国兵を前に鼓舞を繰り返していました。
「いよいよだ 帝国と帝国軍にとって重要な日になる スカイリム全土にとってもな ウルフリック・ストームクロークと彼を支持する反政府側の首長にメッセージを送る日が来た しかし間違えるな 今日これからやることはスカイリムとその民のためだ 反乱軍の悪弊を一掃すればこの国を取り戻すことができる」
Rioの姿を視界に捉えて。
リッケ特使は抜き払った剣を攻め寄せるストームクローク反乱軍に向かって突き出すように掲げた。
「準備はいいか? 皆ついて来い 帝国のために スカイリムのために!」
ふと背後を見るとエリクの姿が見えません。
「え・・・エリクΣ(・ω・´)?」
(確かゲートまではいっしょだったのに)
最早戻ってエリクを探している暇はなく。
リッケ特使の号令を合図にバリケード前で遠隔攻撃を行う者やバリケードを乗り越え雪崩れ込むストームクローク兵と刃を交え応戦する者が入り乱れ。
ホワイトランの城外は戦塵の嵐一色となっていました。
このような乱戦を初陣とするなど狂気の沙汰だ。
何が起こったのかはわからないが、エリクがゲートから出られない状況は彼にとってはよかったのかもしれない。
ゲートを挟んで火花を散らす帝国軍と合流を果たし、グレートソードを抜き去ったRioは先陣を切るストームクローク兵に斬りかかった。
頬に痛みが奔り。
遠方から遠隔武器で狙い撃ちされているのに気づいた。
一旦城壁に身を隠し、Rioも得意の弓を番えた。
一矢、二矢と射掛けると、軌道を邪魔するように敵陣の第二波がバリケードに殺到する。
バリケードはすでに半壊を遂げ、次々と迫り来るストームクローク兵達が前線を突破し飛び込んでくる。
追いすがっては両手剣で斬り伏せ。
遠くにあっては弓を引き絞り。
隠密とは無縁の戦法にRioは翻弄され続けた。
周りで苦戦を強いられている仲間を援護し、複数の反乱軍の的となっているリッケ特使の護衛に当たった。
敵の流す血飛沫と自らの流す血とで視界がぼやける。
滑り落ちそうになるグレートソードを必死に持ち直して。
ひたすら向かい来る敵へと攻撃を受け流すがそろそろ限界が見え始めた。
弱点ともいえるスタミナのなさがここにきてじわじわとRioの体力と戦闘力を奪ってゆく。
よろめくRioの頭上にストームクローク兵の刃が翻った。
「だいじょうぶか!?」
ハドバルが武器を振り上げた敵兵の側面から斬りかかり、肩で息をするRioを気遣う言葉を投げかけた。
(ハドバル・・・やっぱり参戦していたんだ)
崩れた体勢を立て直しつつうなずくと、ハドバルもほっとした表情を浮かべ、それからすぐに他の味方の救援のために駆け出してゆく。
その懸命な姿がヘルゲンでアルドゥインの襲撃を受けた時の彼の姿に重なった。
生きていたければ離れるんじゃないぞ。
そう叫んで先導してくれたハドバル。
途中、帝国軍に所属する彼の許を離れ、反乱軍に所属するレイロフの後についたRioを咎めることも罵ることもしなかった。
ただコルバンヤンドで再会を果たした時、人なつっこそうな眼差しでドラゴン襲撃から生還できたことを歓んでくれた。
レイロフもそうだったようにハドバルも囚人として捕らえられた自分を見下したり蔑んだりはしなかった。
それでもひとたび戦争の名において敵対すれば、ハドバルもレイロフもためらうことなく敵とみなした相手とその仲間を斬り捨てるのだろう。
平和な時に出会えていれば親友とも恋人とも家族とも為り得たかもしれない同胞達を。
戦争とは本来は憐憫の情を持ち理性的である人間を互いに争わせ憎悪と哀しみを生み出す魔物に変えてしまうものなのかもしれない。
思想も政治も宗教も人を救い秩序を保つために育まれてきたもののはずなのに。

気がつくと周囲が勝利に湧いていた。
首長バルグルーフの戦勝の演説が始まった。
「今日はこの勝利を祝い乾杯しよう! 神々でさえ名誉を喜んでおられる お前達の勇気と技能はすでに歌われている ソブンガルデの間はきっとお前達への賞賛が鳴り響いている! ストームクロークという反逆者に打ち勝つ事で相手の大義が空っぽであること お前達の心が満ち足りていることを証明してくれた ホワイトランの市民はこの恩を生涯忘れない」
バルグルーフの演説が続けられる中、辺りを見回すと、ハドバルも、そしてこの戦いで初めて見かけた帝国の兵士達も皆一様に勝利に酔いしれ、血と汗に汚れた顔をほころばせていた。
ホワイトランの衛兵達も街を守りきれた達成感からか、いつにも増して誇らしげに胸を張っている。
「だがウルフリックはここで止まらないだろう 帝国に忠実であり続ける真のノルドに対して今後も攻撃を続けるだろう ありとあらゆるところで不和と混乱の種をまき続けるだろう そして我々一人一人がこの暴動と戦い続けなければならない」
命を落とした仲間の死を無駄にしないためにも、血に飢えたストームクローク軍が我々の土地をさまよい歩くのを黙って見逃し我々の名誉を失うようなことがあってはならないと。
バルグルーフは力強く語り演説を締めくくった。
そして戦いは続く。
どちらかの陣営が完膚無きまでに叩きのめされるまで。
歓声を挙げる人々にそっと背を向けて。
Rioはホワイトラン市街へと続く門を抜けた。
ホワイトランのために!
帝国のために!
首長を称え勝利を連呼する叫びが虚しくRioの心をすり抜けてゆく。

街中に足を踏み入れた途端、Rioの目に、あちらこちらに火の手の上がる無残なホワイトランの光景が飛び込んできました。
(大切な故郷がこんなひどい有様になるなんて(´;ω;`))
心配して駆けつけるリディアの後ろに隠れるようにして今にも泣き出しそうなほどしょげかえるエリクの姿がありました。
「エリク! 無事だったのね よかった」
あれほどRioの護衛を果たすと息巻いておきながら共に戦うことすらできず、動けるようになってゲートを出た時には既に雌雄が決された後だったことに、エリクは謝罪の言葉すら口にできないほどショックを受けていました。
それでも自分の無事を喜んでくれるRioの笑顔にいたたまれず。
エリクは踵を返し、走り去ってしまいました。
「彼がゲートを抜ける直前にブレイスが火炎の砲弾を受けて崩落する壁の下敷きになりかけたのです」
リディアの言葉に思わずRioの表情に緊張が奔ります。
「エリクが身を呈して彼女を救ったので大事には至りませんでしたが 崩れ落ちてくる瓦礫で脳震盪を起こして倒れてしまったようで」
戦乙女の炉に担ぎ込まれたエリクは簡易の手当てを受けると、意識を失ったまま昏々と眠り続けました。
夜を徹してロリクステッドからホワイトランまで歩いて来た疲労も重なり目を覚ましたのはつい先ほどで、意識を取り戻すやいなや人々が止めるのも聞かずゲートに向かったそうです。
門の前には勝利を高らかに謡う人々が溢れ。
エリクはホワイトランの攻防に終止符が打たれたのを知り、呆然と立ち尽くしたのでした。

「エリク・・・?」
Rioの声に応える様子もなく、エリクはうつむいたままギルダーグリーンにもたれかかります。
夕闇が辺りを包む頃、打ちひしがれる彼の前に小さな影が訪れました。
「誰にも頭を下げる気なんてなかったんだけど あなたにだけはちゃんとお礼を言おうと思って」
やや紅潮した表情で。
ブレイスが彼女にしては精一杯の謝意を込めてエリクにそう告げました。
生意気な娘の口ぶりを嗜めながらも母親のサフィールも父親のアムレンと共に感謝の言葉を綴ります。
娘の命を救ってくれてありがとう。
ブレイスと彼女の両親の言葉を耳にして。
エリクは顔を上げ、かすかに微笑んでみせました。
仲睦まじい親子を見送るエリクに並んでRioがつぶやきます。
「お腹すいてきちゃった 家に戻りましょ(〃▽〃)」
「これからロリクステッドまで歩く気力はさすがにないよ」
気まずそうにではあってもようやく言葉を返してくれたエリクに向き直り。
「まさか一度も剣を奮わず 村に逃げ帰るつもりじゃないわよね? 次はちゃんと守ってくれるんでしょ(゚ー゚*?)」
含み笑いを浮かべながらRioはエリクに詰め寄ります。
思わず絶句して。
エリクはほんの少しためらった後、スタスタとブリーズホームへと歩き出すRioの後を追いかけました。
「このまま俺は従者でいていいのかい?」
クスクスと笑うRioはそれ以上は何も答えず空に浮かんだ二つの月を見上げたのでした。


以上で内戦クエスト第4章『ホワイトランの戦い』終了となります。

さて、今回の『ホワイトランの戦い』ですが、またも突発的な不具合と申しますか、仕様なのかもしれませんが、ストーリー内にもありましたフォロワーが・・・今回の場合はエリクですが、ついて来ない事件が発生してしまいました。
ストームクローク軍と一戦交えるためにホワイトランのゲートを出てリッケ特使の許へ急ぐシーンで、何度かホワイトランの門を出たり入ったりしてみたのですが、このタイミングではフォロワーはいっしょにゲートをくぐれないようで、
「こんなはずじゃなかったのにヾ(・ω・`;)ノ」
と大慌てしてしまいました。
初見プレイの時も、
「そういえばヴィルカスがいっしょに戦っていなかったかも?」
と、今思えば共に戦っていた記憶がありません。
後々、何度かフォロワーを変えてお試しプレイしてみたところ、どのフォロワーであってもゲート外ではいっしょに戦えないことが判明しました。
コンソールなどで強制召喚という手も考えたのですが、できる限りゲームの仕様通りでストーリーを進めてみようと思い、ストーリー的には創作を交えて上記のような形となっております。
アドリブいっぱい珍事いっぱいな内戦クエストなのですが、それはそれで何が起こるかわからないワクワク感もあり、この先もぶっつけ本番のロケみたいなノリで進めてみようかと思います(〃´・ω・`)ゞ
「どこかでエリクのエピソードも書いてみたいな」
と思っていたので、
「ちょうどよかったのかも」
と転んでもただではおきない古の受領さんのように、突発的な思いつきでエリクのエピソードも組み込んでみました(〃▽〃)b
例によってゲーム内ではエリクがブレイスを戦火の中で助けたなどという件はございませんので、クエストの流れを確認したい方はご注意くださいませ。

次回Skyrimは内戦クエスト第5章『偽りの前線』をお送りします。
ネタバレ・妄想・創作などが多々含まれる可能性がありますが、「知ってる(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ホワイトランへの伝言(*・ω・)つ□

ウルフリックがホワイトランを狙っている。
帝国軍にとってもストームクローク軍にとっても中継として重要拠点となるホワイトラン。
テュリウス将軍の書状を手にホワイトラン首長バルグルーフの元へ向かうRio。
偉大なるバルグルーフは果たしてどのような決断を下すのだろうか。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多分に含みますので、「そ~いうのは苦手です(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーお願いいたします。
また、カラー部分以外のストーリー部分はほとんどが創作となっておりますので、「創作はちょっと(-ω-;)」とおっしゃる方はカラー部分のみご覧くださいませ。



ほとんど寝る間も惜しんで尖った王冠を届けたRioに対し、労いの言葉をかけるどころか更に急を要する重要な任務へと駆り立てるテュリウス将軍。
従者として付き従うリディアは、丸二日まともな寝食すら得られていないRioの身を案じ両手を広げてゆく手を遮ります。
「私が早馬を飛ばし バルグルーフ首長にこの窮地を打開すべく早急なる判断を下されますよう進言してみます ですから従士さまは少しで結構ですのでお休みください」
「だいじょうぶよ 馬車の中で仮眠をとるわ」
リディアの抵抗虚しく、Rioは彼女を押し退けるようにして前進を続けます。
プラウドスパイヤー邸に立ち寄る素振りも見せず。
ソリチュードの郊外で馬車を扱うタエルをつかまえると、Rioは通常の倍の料金を握らせホワイトランに急いで欲しいと詰め寄りました。
それならばせめて馬車の揺れを少しでも抑えようと。
リディアは荷台の積荷やら手荷物やらを緩衝材に見立て、その上に羽織っていたマントを被せかけて簡易の寝床を設えます。
遠慮するRioを比較的振動の少ない居心地の良さげな位置に座らせるとリクライニング気味に整えた荷にゆっくりともたれかけさせました。

物心ついた頃から両親の顔も知らず、兄弟姉妹もなかった。
ある氷雨の降りしきる夜半、何者かが灯りのともるホワイトランの軒先に赤子を捨てていったのだという。
流れの旅人が生活苦で子供を育てられなくなり、比較的大きなこの街、ホワイトランでなら面倒を見てくれる者も現れるだろうと踏んで置き去りにしたのではないかと人々は噂した。
誰もが自分と家族の生計を立てるだけで余裕のない中、赤子はオラヴァ・ザ・フィーブルの手に託され育てられた。
小さな手に何とか剣を握れるようになった頃、オラヴァは悪いがこれ以上お前をここに置いておくわけにはいかないと、すまなさそうな顔で告げた。
彼女は年をとり過ぎていたし、血のつながりのない幼な子を養っていくことに疲れていたのだろう。
孤児院に連れていかれそうになったその時、街を巡回中のバルグルーフに見咎められ、腰に下げる身の丈とは不釣合いな剣について質問された。
それから剣を振りたいならドラゴンズリーチの兵士になってみるか・・・と。
彼は人懐っこそうなやさしい眼差しで少女を見つめ笑った。
剣の正しい扱い方も知らないような少女を兵士に取り立てるなど、本気で出仕させようなどとはバルグルーフも考えていなかったに違いない。
ただ暗い目をした幼い少女が孤児院に連れて行かれそうになっているのを目の当たりにし、思わず救いの手を差し伸べたに過ぎない。
けれども、それが少女が剣の道で生きてゆくきっかけとなった。
一人前の働きができない頃は他の兵士たちの残飯で飢えを凌ぎ、ベッドロールの片隅で暖を取り、昼となく夜となく剣に盾、弓の訓練に明け暮れた。
同世代の少女達が人形遊びに興じ、かくれんぼに鬼ごっこを楽しみ、歌を歌い、母親に甘え父親に守られている中、少女は衛兵に混じりひたすら剣を奮った。
いつしか少女は大人になり、押しも押されもしない優秀な兵士となった。
ある日、立派に成長した女兵士はバルグルーフに呼び出され、ドラゴンズリーチの広間へと赴いた。
そこには少女の面影を宿す同性の従士が立っていた。
バルグルーフはドラゴンボーンと彼女を呼んだ。
ドラゴンボーンなど本当にこの世にいるものなのかと。
女兵士は自分の従士となるべき者の顔をしげしげと眺めた。
身なりも自分と大差のない、ノルドにしては小柄な新しい主は好奇心に輝く瞳で自分を見つめ、それから屈託のない笑顔を浮かべると自分の名を呼んだ。
これからよろしくね、リディア。

「寒いの? 眠れない(゚ー゚*?)」
ガタゴトと揺れる荷馬車の中で。
はっと我に返ったリディアは即座に顔を上げると傍らで横になる従士に慌てて応えを返しました。
「だいじょうぶですよ従士さま」
「リディアはいつも我慢して何も言わないんだから」
そう言ってリディアの腕を掴み引き寄せると。
Rioは自分よりやや大柄なその身体に自身のマントを被せながら囁きます。
「つらいときはつらいって言うのよ 一人で抱え込まないでね」
薄暗がりのせいで表情の見分けがつかないのがリディアにとって救いでした。
一筋の涙がリディアの頬を伝って流れ落ちてゆきます。
ひとりぽっちで生きてきた女兵士はようやく守るべき大切なものを見つけたのです。


内戦クエスト第3章『ホワイトランへの伝言』

ドラゴンズリーチに足を踏み入れた途端、普段とは違うピリピリとした空気を感じてRioは辺りを見回しました。
イリレスもプロベンタスも共にバルグルーフの傍に留まり沈黙を保ったままこちらを凝視しています。
「また厄介事を携えてきたという顔つきだなドラゴンボーン 今度は何だ」
少々皮肉めいたバルグルーフの問いかけに応える代わりに、Rioはテュリウス将軍から預かった書状を差し出しました。
「奴の部下を城に配置させろって話だろう まったく何度断わったら分かるんだ」
差出人の名前から推察してバルグルーフは愚痴をこぼします。
しかし書状を読み進めるにしたがい湛えていた笑みは消え去り、険しい顔つきのままバルグルーフは面を上げました。
「ウルフリックがホワイトランを攻撃するだと!? その話は前にも聞いたが まさか決行に移すなどとは・・・ホワイトランに帝国軍を駐留させたいがための作り話ではないのか?」
首を横に振るRioの仕草にすべてを悟ったバルグルーフは長いため息をつきました。
「ウルフリックが私の古いやり方の支配に挑みたいというなら好きにさせろ だがおそらくあいつの“ストームクローク”とやらを派遣してくるだろうがな」
「そうよ ウルフリックはもう上級王トリグに挑み 彼を一騎討ちで殺めることで自身の強さを知らしめた そして今度は自分の軍隊の強さを確かめようとしている このホワイトランを襲撃することによって」
バルグルーフの言葉に呼応してイリレスも自らの意見を口にします。
「もしもウルフリックの機嫌を損ねるつもりなら、テュリウス将軍の要求についても考えてみる必要がある」
プロベンタスも話に割って入り自身の意見を述べます。
「ウルフリックめ・・・」
イリレスには珍しくプロベンタスの意見に賛同を示しました。
「プロベンタスの言う事にも一理あるわ ウルフリックがそれをはっきりさせてくれた 彼の考えでは自分の要求に従わない事は帝国に就く事と同じなのよ」
沈黙の時を挟んでプロベンタスはインペリアルらしい合理的な言葉を口にしました。
「部下の代わりに帝国軍の兵士を何人か死なせたところで何の問題がある?」
まるで臆病者だと吐き捨てるバルグルーフに。
「自分を責めないで そもそも帝国が白金協定を受け入れさえしなければ スカイリムに内戦など勃発しなかった」
イリレスが帝国に対する不信を口にします。
おそらくイリレスと同様の感情をバルグルーフも抱いているのでしょう。
けれども彼の下した決定は一縷の望みをドラゴンボーンに託すというものでした。
「俺の心は決まっている 顧問は今もこの件について検討中かも知れないが お前にはウィンドヘルムに行ってもらう」
そして一振りの斧を取り上げるとRioの手に委ねました。
「この斧をウルフリック・ストームクロークに渡してくれ」
バルグルーフの思惑が読めないと。
斧を手にいぶかしそうに首をかしげるRioへ。
「スカイリムに来てどれくらいになるんだ そうだ あの男に斧を渡せ」
バルグルーフは穏やかな声音で綴ります。
「もしその斧を返してきたら決着をつけるべき問題があるって事だ 返してこないならお互い平和を保てる」
つまりバルグルーフは、ウルフリックがホワイトランに攻め入る意思があるのかどうかを直接確かめたいということなのでしょう。
斧を渡せば何を語らなくともウルフリックはその意味を理解できるはずだとつぶやいて。
深刻な交渉に赴く自らの従士を安心させるべくこう付け加えます。
「心配するな 彼は危険で血に飢えた男だがノルドでもある 我々の伝統には敬意を払っているはずだ」
慎重に行動すれば危害を加えられることはないと断言します。
更にバルグルーフは交渉の結果がどうあれホワイトランに戻って来て欲しいと念を押します。
ウルフリックがホワイトランを襲うという発言がはったりでなければ、この地を守るために一人でも多くの有能な人材が必要となり、最悪の事態に備えて応戦の準備だけはしておかねばならないと告げます。
ホワイトラン首長の言葉に必ず・・・と応えて。
Rioはドラゴンズリーチを後にしました。

ホワイトランの街並はすでに夜の帳に包まれ、久しぶりに酒を手にしたブレナインが千鳥足で通りを横切って行きます。
その足でウィンドヘルムに向かおうとするRioを強引に押し留めて。
リディアはブリーズホームでの休息を提案します。
気の急くRioを引きずるように連れ帰ると、リディアは湯船にRioを放り込みつつ自分は夕食の仕度に取り掛かりました。
「仮眠なら荷馬車で取ったのに(´・ω・`)」
濡れた髪から水滴を滴らせるRioを呆れたように眺めると、調理の手を止めることなくリディアは言い放ちます。
「あんないかにも戦場から夜も徹してやって参りましたなんて恰好でウィンドヘルムに顔を出せば いかに帝国が人手に困っているかを暴露するようなものですよ」
リディアの言い分は至極もっともで。
唇を尖らせて言い訳を考えてはうーんと首をかしげるRioの様子に笑いをこらえるリディアなのです。
交代で湯船に浸かり身体の汚れを落とし、温かい食事を摂ると、二人は猛烈な睡魔に襲われました。
そのまま泥のように眠るRioはリディアの準備する朝食の匂いによって目を覚ましました。
一体リディアはいつ眠っているのかと目を丸くするRioの前に焼きたてのパンとバター、リーキに干し肉、そしてポテトスープを並べて、リディアは穏やかに微笑みます。
鎧の汚れはいつの間にか落とされ、武器も磨かれ、壁際に並べられていました。

朝食の後、出立の準備を整えるとバルグルーフから預かった斧を手に、Rioはホワイトランのゲート先で待つ馬車へと向かいます。
首長から話は聞いていると応え、Rio達が乗るべき荷台を指し示すと、御者はウィンドヘルム目指して馬に鞭を入れました。
正午から数時間経った頃、目的地ウィンドヘルムに到着です。
王の宮殿の扉を前に一瞬躊躇を見せるRioの背へ励ますようにリディアが手を添えます。
覚悟を決めて扉を開いたその先にウルフリック・ストームクロークの姿がありました。
Rioの存在に気づいても動じた様子もなく、むしろドラゴンボーンという特異な存在を煩わしく思っているのか。
「何かな 早くしてもらいたい 私は忙しい身でな」
殊更、Rioを邪険に扱うのでした。
この不遜とも言える傲慢さこそがこの男の魅力なのかもしれない。
自らをスカイリムの救世主と信じて疑わない信念は、確かに今の拠り所のない不安定なスカイリムには必要な強さのひとつとも思われた。
「なぜ上級王トリグを殺したの(゚ー゚*?)」
ふと緊張を解き。
本題に移る前にストームクロークを率いるこの男と少し語らってみたいとRioは思ったのでした。
「我々の惨めな状況を明らかにするためだ 上級王ともあろう者が己が身ひとつ守れずしてどうしてスカイリムの守り手たりえようか」
殺人者と呼ぶ者もいるが、自分は伝統に則ったに過ぎず、衆人環視の中行われた正統なる決闘であったとウルフリックは断言した。
「トリグは帝国の操り人形でありスカイリムの上級王ではない あるいは奴の父親なら・・・だがトリグは違う 奴は特権に恵まれ過ぎ愚か過ぎた 国を治めることよりも女王を楽しませることで頭が一杯だったのさ」
そしてムートの発言権が自分に残されている限り、トリグの未亡人エリシフなどに王座を受け渡しはしないと吐き捨てた。
「自らが上級王となるよりもトリグの補佐に回り 彼と協力して白金協定を覆す力を帝国が手に入れられるよう尽力しようとは思わなかった?」
Rioの問いかけを不快に思うウルフリックの歯軋りが低く広間に木霊してゆく。
「木偶人形を補佐し帝国に尽力するだと? ありえないな 私はこれまで大戦においても帝国への助力を惜しまなかった マルカルス事件にしてもそうだ そしてその結果がこの有様だ タロス崇拝は禁止されたまま帝国はサルモールに尻尾を振り続けている 何も変わりはしない そしてこれからも だから私が変革を与えてやる 脆弱な帝国にスカイリムが傅く時代は終わるのだ」
冷たい殺気を感じたリディアが周囲を見回し、従士を守るため剣の柄に手をかけます。
しかし怯むことなくRioは尚も食い下がります。
「自分こそが上級王にふさわしいと?」
「幾世代もの間スカイリムに真の上級王が立つことはなかった あまりにも長過ぎたのだ 上級王が皇帝の都合で選ばれ帝国の富に溺れた乳臭い首長どもの強固な支持を受けていた時期がな 今こそ我ら自身の手で本物の王を戴く時だ」
淀みなくそう言い放つとウルフリックはRioを睨みつけた。
仲間でなければ敵とみなす。
憎悪に凝り固まった信念を持つこの男の意思を変えさせるのは到底無理なように思われた。
結末のわかっている舞台の幕が上がろうとしている。
「ホワイトランの首長から伝言を受け取って来たの」
一呼吸おいて発したRioの言葉にウルフリック他彼の周囲の側近らも色めきたった。
いつ来るかと待ちわびていたと綴るウィンドヘルム首長の眼前にRioはバルグルーフより預かった一振りの斧を差し出した。
「なんだこれは!」
刹那、斧を見たウルフリックの声音が凍りつき。
落胆と軽蔑の入り混じった視線がRioへと注がれた。
「なるほど かような言伝を携えて参るとはまったく勇敢なことよ だが間違った側に就くとは哀れな」
(ウルフリック、あなたの意思や思いに共鳴する部分がないとは言わない)
「斧は送り主の元に返して構わん」
Rioの差し出した斧には触れることもなくウィンドヘルムの首長は冷たい言葉だけを返した。
(けれどあたしは選んだ。あなたとは袖を分かつ道を)
そして引導を渡すようにウルフリックは叫んだ。
「バルグルーフに伝えるがいい 客人をもてなす用意をしておけとな!」

※マルカルス事件とは大戦を挟んだ時期、マルカルス支配に帝国の力が及ばなくなった時期を見計らって台頭したフォースウォーンからマルカルスを中心とするリーチ地方の奪還を試みたウルフリックと帝国との間に交わされたタロス崇拝を認めるという約束が反故にされた事件です。ウルフリックはフォースウォーンを殲滅しマルカルスを奪還した後、フォースウォーンに関わるすべての人々をスカイリムの反逆者として処刑したとも、また、その頃、アルドメリ自治領=サルモールから不興を買うことを恐れた帝国にウルフリックは引き渡され投獄されたとも言われます。ウィンドヘルムの前首長であるウルフリックの父親が死去した報告さえウルフリックは獄中で伝え聞いたという、フォースウォーンにとってもウルフリックにとっても彼らに関与したノルド達にとっても心と歴史に生々しい傷跡を残す事件のようです。公平な視点からの物語かどうかに疑問があるようですが“マルカルスの暴れん坊”にマルカルス事件についての詳細が記されておりますので、興味のある方はぜひご一読くださいませ。

Rioとリディアが夜を徹してホワイトランに辿り着くと、戦乙女の炉の前で聞き覚えのある男の声がエイドリアンと言い争っているのに気づきました。
「頼むよ 今はこれだけしか持ち合わせがないんだ 必ず出世払いするからその装備一式売ってくれないか?」
「冗談じゃないわ 見ず知らずの男に大切な売り物一式をただ同然で用立ててあげられるほど私はお人好しじゃないのよ さあ もう帰って!」
その男の顔を見てRioは驚きの声を上げます。
「エリク(○´゚ω゚`)!?」
「えっ? ああっ! ここで会えてよかった」
ロリクステッドにいたんじゃないのとびっくりするRioに、エリクはホワイトランに至るまでの事情を手短に説明し始めます。
昨日ちょうどリディアから手紙を受け取り、ホワイトランが危うく、Rioが窮地に立たされていると知ったこと。
道すがら帝国軍の特使とその部下達が反乱軍の急襲を受けるかもしれないなどと深刻な話をしているのを聞きつけ、矢も盾もたまらずここまで駆けつけてきたこと。
駆けつけたはいいが、鉄の剣以外に大した装備もなく、急遽、戦乙女の炉で槌を打ち始めたエイドリアンに頼み込み身支度を整えようとしたことなどをエリクは説明してゆきます。
「あんまり慌てて飛び出して来ちまったからさ 持ち金がなくて・・・」
怪訝そうにこちらを眺めるエイドリアンに別れを告げると、Rioはエリクの手を引っ張りブリーズホームに飛び込みます。
「とにかくエリク あなたどこまで知ってるの(´・ω・`;)?」
「リディアが手紙で教えてくれたんだ Rioが今 助け手を欲してるって 今回に限っては同胞団も自分も自由に動くことができないからって ホワイトランがストームクローク軍の攻撃を受けるかもしれないんだろう?」
エリクの言葉に当惑したように振り返ると。
「私がエリクにホワイトランに来てくれるよう頼みました」
リディアが真剣な面持ちで答えます。
勝手な真似をして申し訳ありませんと謝りながらもリディアは自分の思いをRioに綴りました。
内戦においては同胞団に所属するヴィルカスも手出しはできないこと。
とはいえRioの窮地を知ればヴィルカスが同胞団の掟を破ってでも馳せ参じるのは火を見るより明らかです。
ゆえにソリチュードのジョディスと結託し、リッケ特使らがホワイトランに向かう動きがあれば、どんな理由をつけてでもヴィルカスをプラウドスパイヤー邸に呼び出すよう手はずを整えておいたのでした。
それと同時に自由に動くことができ、かつ、帝国軍及び反乱軍のどちらにもしがらみのない傭兵に援軍を求める必要があると判断し。
「少し心許無いのですが彼にお願いしました」
心許無いは余計だと反論しつつエリクが胸を張ります。
それでも戦に慣れていないエリクを危ない目には遭わせられないと首を縦に振らないRioの肩を掴んでエリクは訴えます。
「俺を使ってみてくれよ 自分の力はよくわかっているさ 無理はしない 約束する 俺のできる範囲でRioを守ってやるよ」
更にリディアも申し訳なさそうに自分の置かれている立場を語ります。
「本当は私が従士さまにつきっきりでお守りするのが筋というものなのですが 私はバルグルーフ様直属の部下でもあり執政としてホワイトランとブリーズホームを警護するという使命もあります 万が一 私が目を離している隙に従士さまに何かあってはと」
二人から頼み込まれてはこれ以上断わることもできず。
Rioはホワイトランの人々とバルグルーフの護衛をリディアに任せ、乱戦において自らをサポートする従者としてエリクを採用したのでした。
今まで装着していたドラゴン製の装備に手直しを入れ、急ごしらえでサイズが合わない部分は皮ひもなどで調整を施し、予備として取ってあった強化済みの鉄製の両手剣と弓にオークの矢を添えて、Rioはエリクに手渡します。
街の人々の避難と護衛をリディアに任せて。
使い込まれたヴィルカスの両手剣を背にドラゴンズリーチへと急ぐRioなのです。
「待ってくれ!」
遅れまいと篭手の調節もそこそこにエリクもRioの後を負いかけます。

ドラゴンズリーチの玉座の裏手に当たる臨時に設えられた作戦会議室では帝国側から派遣されたクエンティン・シピウス特使とバルグルーフがマップを挟んで今後の対処の仕方を論じていました。
ストームクローク軍がホワイトランに向かって進軍を開始したことは斥候により知れ渡っており、イライラしてホールを行き来するバルグルーフにクエンティン特使は状況を説明してゆきます。
「敵は投石器を持っている」
「くそ! 投石器なんてどこで手に入れやがった ホワイトランの街の壁はすでに崩れかけているんだぞ」
「斥候によれば敵は炎も積み込んでいるようだ」
砲撃戦に炎を混じえ街を焼こうというのか。
バルグルーフは怒りで声を震わせました。
炎の中で戦うことになりそうだと告げるクエンティン特使の言葉にバルグルーフは部下は何も恐れはしないと返します。
心配なのは帝国軍の未熟者どもだと口を滑らせるバルグルーフに憤慨の色を示して。
「望むなら兵士らと共に立ち去るが・・・」
クエンティンは抗議を口にしました。
失言だったと謝りながらも落ち着きなくホールを行き来するバルグルーフの様子から緊張が感じられ、反乱軍が間近に迫っていることが見てとれます。
炎に対処するための放水隊はすでに準備してあると付け加えるクエンティンにうなずきながらストームクロークが到着するまで後どれくらいだとバルグルーフが叫んだ瞬間、帝国軍の兵士ひとりが今しがた聞き込んだ最新の情報をクエンティンに耳打ちします。
兵士を睨めつけ、なぜすぐに報告しなかったのだと短く嗜め、クエンティン特使はその場にいる皆を鼓舞するように声を響かせます。
「反乱軍どもがホワイトランゲートにまで近付いている 行くのだ兵士達よ ストームクローク軍の到来を街の人々に伝え防衛体制をとらせるのだ さあ急げ!」
オブリビオンに叩き送ってやると呪詛の言葉を残して。
バルグルーフも敵を迎え撃つため足早に玉座の間へと下りて行きました。



以上で内戦クエスト第3章『ホワイトランへの伝言』終幕となります。

内戦クエスト『ホワイトランへの伝言』はメインクエスト『ドラゴンの目覚め』が完了していないと発生しないようですのでご注意くださいませ。

今回はリディアのクローズアップな回となっております。
いつか機会があれば創作をまじえて彼女の生い立ちを描いてみたいな~と思ってはいたのですが、今回その機会に恵まれました。
リディアとオラヴァとバルグルーフの件はまったくのアドリブですのでご注意を。
誠実で質実剛健、どんなときもドヴァーキンの味方となり、盾となり忠誠を尽くしてくれるやさしいリディアに感謝を込めて。
小桜もRioも彼女を大切にしていきたいなという気持ちがあります(ブリーズホームで夜中まで主人公の狭い寝室に居座って監視しつつパンをもぐもぐするAIだけは改善してもらいたいところですが((((;´・ω・`))))。
いつか彼女にも人生を共に歩んでゆける頼もしく優しいパートナーが現れてくれることを祈りつつ、その日が来るまでは危なっかしく泣き虫なRioの心の拠り所としてブリーズホームに留まってくれると・・・いいなぁ(〃▽〃)

後半に登場のロリクステッド在住だったエリクですが、バニラではちゃんとロリクステッドまで雇いに行かないとフォロワーにできません(しかも傭兵雇用料金500ゴールドぶんどられます)。
内戦クエストの前半はストーリーが急展開いたしますので、迎えに行ったではなくエリク自身の足でホワイトランまで来てもらったに改変してあります。
フォロワー雇用などにつきましては今後もストーリー展開に応じてゲームではあり得ない方法やエピソードなどでの出会いや別れが描かれると思いますが、ゲーム内では基本的にプレイヤーが雇用可能なNPCが住まう場所まで迎えに行かなければフォロワーとすることができませんのでご留意くださいませ。
また、Modでも入れない限りお風呂=バスまたはサウナなどはハウスに設置されませんので、こちらも創作としてハウスに付随されているものとして描いてありあます。

今回は創作とゲーム内設定が入り混じり、どこまでがゲーム内で設定されているものなのか、Skyrimにおいてウルフリックやリディアが語っていたり背負っている過去や生い立ちはどこまで本当なのかがわかりにくい状態となっております。
「ゲーム内で本当に語られた真実だけを知りたい(`・ω・´)」
とおっしゃる方はぜひご自身の目と耳でゲームをプレイして確かめてくださいませ。
プレイヤーの数だけ自分だけの物語がSkyrimにはあると思っております。

次回は内戦クエスト第4章『ホワイトランの戦い』をお送りします。
ネタバレはいつものごとく全開に、妄想・創作が今回よりは少なくなる・・・トイイナァ・・・はずですが、「もうどうにでもな~れ(*・ω・)☆」とおっしゃる訪問者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・尖った王冠(`・ω・´)

第1紀の王が被っていたと言われる尖った王冠。
王者の象徴に等しいその王冠の争奪を巡って火花を散らす帝国とストームクローク。
尖った王冠を手に入れるのはどちらの陣営なのか。
リッケ特使と共にRioもまた王冠の眠るコルバンヤンドを目指すのでした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

随所にネタバレ・妄想・創作などなどが散りばめられておりますので、「そういうのはダメです(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
また、カラー部分以外はほとんど創作パートとなっております。
「創作はイヤ(´・ω・`)」とおっしゃる方は読み飛ばすことをお勧めします。



真夜中を過ぎてようやくソリチュードに帰還したRioはリディアをプラウドスパイヤー邸に招き入れ、明日に備えるのでした。
ジョディスとは初対面であるにも関わらず、手紙のやりとりがあるせいか、リディアはすぐに彼女と打ち解けてしまいました。
ジョディスが準備してくれた遅い夕食を摂った後、足音を忍ばせながら子供部屋を覗き込むRioなのです。
ソリチュードにもこんなすごいお屋敷をお持ちだったのですねと驚くリディアに。
子供達のために必要だったと囁きながらRioはかすかに寝息をたてる娘二人を見つめます。
それからルシアとソフィの宝箱から使い古された人形を取り上げ。
「ルシアは吟遊詩人になりたいと言ってたわ ソフィもこのソリチュードでアンジェリネのように錬金素材を売って暮らしたいって 参戦に理由を求められたら 自分の大切な者達の夢や生活を守りたいからと答えるでしょうね」
早く内戦に決着をつけて平和な時間を取り戻したいとつぶやくRioの言葉を聞きながら、リディアは暗がりの中でそっとうなずきました。

翌朝、フラーグスタート砦の山賊を一掃した件を伝えようとドール城を訪れたRioは、再びテュリウス将軍とリッケ特使の口論を聞くこととなりました。
「もう一度教えてくれ リッケ特使 なぜ君はお伽話を追って部下達を無駄に派遣しようとしているんだ?」
「ウルフリックが王冠を手に入れたらお伽話どころじゃないわ 大問題よ」
(王冠(゚ー゚*?))
どうやら議論の中心となっているのは尖った王冠というもので、この王冠を手にするために軍隊と時間を割くべきかどうかで対立しているようです。
「ノルドは自身の伝統というものを少しは尊重しないのか? ムートが王を選んだと思っていたよ 我々はエリシフを支援する ムートが集まれば彼らは分別のある行動をとるだろう」
「全員がムートに同意したわけじゃないわ これだけ長くいればノルドが必ずしも思慮深くないのはわかるでしょう」
「それがどうした ウルフリックがこの王冠を手に入れていきなり上級王になるとでも?」
合理的であることをよしとするシロディール出身のインペリアル、テュリウス将軍には、得体の知れない伝説など整えられた制度に到底及びはしないと信じて疑わず。
スカイリムの娘として生まれ、ノルドの精神をその身に培ってきたリッケ特使は、将軍の考え方はスカイリムでは通用しないと食い下がります
「いいえ そんな単純なことじゃないの あの尖った王冠は強力な象徴となるわ でももしこっちが先にそれを手に入れたら・・・」
「手に入れて それをエリシフに渡すのか?」
ノルドの精神などはまるっきり理解できないと眉間に皺を寄せるテュリウス将軍も王冠の効果的な運用法については興味があるらしく。
「ムートが不在なら 尖った王冠を戴いた彼女の主張はもっと正当化されるでしょうね」
王冠に興味を示し始めた将軍を見つめてリッケ特使は険しい表情を緩めました。
ここにきてようやくテュリウス将軍とリッケ特使の間に合意が得られたのでした。
ウルフリックの副官、石拳のガルマルは抜けめがなく既に王冠を見つけたようだとリッケ特使は付け加えて。
ホールに現れたRioを迎え入れながら満面の笑みを浮かべます。
「お帰りなさい 無事で何よりよ 斥候からあなたたちの優れた働きについての報告は受けているわ 砦にはすぐに駐留部隊を送り込むことにしましょう」
そしてたたみかけるように続けます。
「でもこの先に進む前にあなたを正式に帝国軍に迎えたいの テュリウス将軍と話して 彼が宣誓をするわ」
リッケ特使の説明を受けて今度はテュリウス将軍がRioへと向き直ります。
「帝国軍に加わる前に皇帝と帝国すべての市民への忠誠を誓ってもらう必要がある」
儀礼的な態度を装いながらもテュリウス将軍の眼差しには有無を言わせぬ強い光が宿っていました。



内戦クエスト第2章『尖った王冠』

次にリッケ特使から与えられた指令は尖った王冠の奪還でした。
ウィンドヘルムに潜ませてあった密偵からの報告によるとコルバンヤンドという遺跡に石拳のガルマルがストームクローク兵を率いて向かったという。
ガルマルとは数々の戦争を共に戦った仲だと特使は語り、彼を出し抜いて王冠を入手するのは極めて難しいと忌憚のない感想を述べた。
それでも敵に王冠を渡すわけにはいかない。
決意を篭めた面を上げるとリッケ特使はRioを凝視し、コルバンヤンドで落ち合いましょうと綴った。

古代の竜の骨と歯で作られた尖った王冠はハラルド王の時代かそれ以前に作られた伝説の王冠で、黄金時代の遺物とも言われていた。
継承戦争の最中、亡くなったボルガス王と共に埋葬されたとも、また身に付けた者の力を増大させるとも伝えられる。
「真実はわかりませんが もしウルフリックが尖った王冠を手に入れれば彼を支持する人々にとっては強力な追い風となりそうですね」
コルバンヤンドに向かう途中のリディアの言葉に。
そんなことはさせないとRioは無言で反意を示し、足を速めるのでした。

ペイル地方の南、宿屋ナイトゲートの西にコルバンヤンドはありました。
二人のストームクローク兵を高台から射殺して階段口に向かうと、ちょうど帝国軍とストームクローク兵の戦いに出くわします。
「ストームクロークが大勢いる 離れずに命令どおり動けば失敗することはないわ」
陣頭の指揮を執っているのはリッケ特使のようでした。
合流を果たし反乱軍を斬り捨てる頃にはリッケ特使はすでにコルバンヤンドの入り口への移動を再開していました。
ふと、ある視線に気づいて振り返ると、そこにはハドバルが佇んでいました。
「お前は・・・ヘルゲンにいた死刑囚? 見違えたな いや こんなところで会おうとは本当に奇遇だ」
ヘルゲンにアルドゥインが降り立ち町を壊滅へと誘ったあの日、反乱軍のレイロフの後を追った罪人のことなどすっかり忘れていると思っていたのに。
驚きと再開を喜ぶハドバルの眼差しにRioもかすかな笑みを返します。
レイロフについて行ったようだったから、てっきり反乱軍に加担するものと思っていたと意外そうに綴るハドバルに。
「今もレイロフやジャルディルには感謝しているわ」
過ぎ去った時をなつかしむようにRioは目を細めました。
けれども帝国側でなければ守れない大切な家族ができたと。
心の中で返答しながら、Rioはコルバンヤンドに突入しかける帝国部隊の先頭に踊り出ます。
「ストームクロークの中には元帝国兵もいるわ 彼らは確かに裏切り者だけど戦い方は知っている 見くびらないで」
リッケ特使が手短に指示を与えるとそれを合図に剣を抜き払った一群がコルバンヤンド聖堂に殺到します。
部下の二人を入り口から少し行った辺りに待機させ、ストームクロークの援軍に備えるようでした。
帝国軍を指揮する上官だけあり、リッケ特使の采配は的確で極めて無駄のないものでした。
今にも崩れ落ちそうな遺跡内部で襲い掛かってくるストームクローク兵幾人かと切り結び、進んでゆくと、細い通路に到達します。
「嫌な感じがする 待ち伏せにはもってこいの場所ね 向こうで我々が来るのを手ぐすね引いている可能性が高いわ」
リッケ特使の言う通りこの先、もしも開けた場所に出ようものなら待ち伏せされ集中砲火を浴びかねません。
とはいえホールにいたストームクローク兵は予想以上に少なくわずか2名で、雪崩れ込む帝国軍を前に為すすべもなく斬り伏せられてゆきます。
曲がりくねった回廊を抜け、見張りなのか途中で道に迷ったのか、少数の反乱軍の残党を切り裂き進んで行くと、大広間らしき場所に到着しました。
ここでも少数のストームクローク兵に対して多数の帝国兵の構図は揺るがず。
最初の一撃で敵を惹きつけてRioが防御体制を保っている間に、周りの帝国兵らが敵を袋叩きにし撃破完了いう安定した戦いに終始しました。
「なんだかストームクローク兵が少ない気がする(´・ω・`)」
Rioのつぶやきに。
「はい 反乱軍の数から推察しても王冠を入手し撤退したとは考えにくいのですが 先行されている可能性も十分にあります どうか慎重に進軍なさってください」
リディアも辺りを伺いながら応答します。

ほどなくして物語の間に辿り着きました。
古代ノルドの遺物や知識に驚嘆を示し浮き足立つ兵士達に、リッケ特使は第一の任務である王冠に気持ちを集中するよう注意を促します。
扉の前で息絶えたストームクローク兵の手元に転がる黒檀の爪を拾い上げると、Rioは爪に描かれた文様を確認し、手馴れた様子で扉の開錠に取り掛かかりました。
(狼、蝶、竜・・・これでよしと(*・ω・)つ)
最後に爪をはめ込むと、ガラガラと石と石とがこすれあう響きに伴い重い扉が開け放たれてゆきます。
「よくやったわ!」
リッケ特使はそう叫ぶと再び手に馴染んだ剣を取り、前進の号令を下しました。
特使に並走して。
Rioもグレートソードを鞘から滑らせます。
けれども細い通路を左折した先にはストームクローク兵及び他の異形の者達の姿はなく、朽ち果てたホールが開けているだけでした。
正面の鉄格子には仕掛けが施されているらしく帝国兵らが力任せに開けようと試みたところでびくともしません。
この状況を打破する手がかりがないか、散開して調査をするようリッケ特使が下知を飛ばします。
右手の細い通路から螺旋状に階上に赴き、橋げたを渡ったすぐ左手に小さな装置を発見したRioは無造作にそのハンドルを回し始めました。
その瞬間、階下がざわめきたち。
円形の広間の壁に並ぶ棺の蓋を蹴破ってドラウグルが現れました。
慌てて番えた弓でドラウグルの数を減らしつつ、階下に飛び降りたRioは膝を付く帝国兵を庇い矢面に立ちます。
追いすがるリディアの助けもあり、ドラウグルは瞬く間に斬断されてゆきます。
対面のドラウグルを側近と共に粉砕し終えたリッケ特使が解除された鉄格子の扉に直行します。
鉄格子の先の扉を抜け蛇行する通路を進んで行くと突き当たりに玉座を有するホールが見えてきました。
(中央の玉座に座る遺体・・・嫌な予感がする(`・ω・´;))
Rioの懸念などお構いなしに逸る心を隠しきれないリッケ特使が王冠はこの辺りのはずだと先陣を切り、走り込んでゆきます。
ハドバルが中央の遺体に手をかけようとした刹那、玉座の干からびた死体の眼窩が耀き、玉座の両側に設置されていた棺から護衛と思しきドラウグルが姿を現しました。
反射的に弓で護衛の一体の注意を惹き付けたまではよかったのですが、突進するドラウグルに正面から対峙した兵の一人が重傷を負い膝を付きます。
焦るRioの繰り出したグレートソードの一撃を浴びたドラウグルが仰け反るや爆発と爆風が辺りを揺るがしました。
衝撃に呑み込まれ膝を付いていた帝国兵の一人が絶命します。
(しまった(´;ω;`))
しかし立ち止まっている暇はありません。
古の王とその僕に駆け寄ると、Rioはリッケ特使らを傷つけないよう彼女達の対角線に回り込みながらドラウグルに渾身の一撃を振り下ろします。
激しい応酬が為され、他の者の呻き声が響くたびに、防御に余裕のある自分を狙ってくれればと。
Rioは祈るように唇を噛みしめました。
(ああ、こんな風にいつもヴィルカスは念じながら戦っていたのかな)
そんな思いが胸中を過る中、敵は崩折れ。
聖堂は再び悠久の静寂に支配されてゆきます。
灰となった王の遺体から尖った王冠を取り上げリッケ特使に差し出すと、特使は首を横に振り、直接テュリウス将軍に渡して欲しいと命じます。
手柄を新人に譲ろうという心配りからなのか。
フラーグスタート砦からとんぼ返りを果たした後、休息らしい休息も与えずコルバンヤンドに同行させてしまった労いのつもりなのか。
一足先に帰るよう勧めるリッケ特使他数名の帝国兵らを残して。
Rioは一路ソリチュードを目指したのでした。

※コルバンヤンドで尖った王冠を手に入れた後、玉座後方を進むと時間減速のシャウトの第3段階目“永遠=Ul”を会得できます。Rioは『かつての暗殺者を探せ』で向かったハグズエンド、『マグナスの杖』で向かったラビリンシアンで既に第1段階目の時間=Tiidと第2段階目の砂=Kloのシャウトは習得済みでした。

ドール城にて。
作戦会議室ではなくポーチの片隅に座るテュリウス将軍を見つけると、Rioは尖った王冠を手に彼の許へと歩み寄って行きます。
一昼夜と半日を費やして早馬と荷馬車を飛ばし戻って来たRioの血と埃に塗れた姿を見ても特に不快そうな様子も見せず、王冠を受け取りながら将軍は見事だと誉め称えました。
その後、特使の提案に対して反応が遅れたことを詫びながらも、すぐに次の作戦についての概要を講じ始めます。
「ホワイトランのバルグルーフ首長へ非常に重要なメッセージを届けてもらいたい 信頼できる者が必要だ」
疲労を滲ませつつもうなずいてみせるRioに。
ウルフリックがホワイトランを攻撃するのに十分な兵を集めたらしいこと。
そのような危機的状況下にあって尚、バルグルーフが帝国軍からの援助を拒んでいることなどを将軍は語って聞かせました。
思わず眉をひそめるRioの表情を見てとりながらテュリウス将軍は書状を差し出し、更にこう付け加えます。
「この書状を読めば彼も気が変わるだろう いいか これには首長以外の者の目に触れてはいけない重要な情報が書かれている」
故郷ともいえるホワイトラン。
スカイリムに訪れて間もないRioを温かく迎えてくれた人々の暮らす街。
大切な盾の兄弟姉妹の集う場所。
どうあってもホワイトランを占領されるわけにはいかない。
それ以上は何も語らず厳しい顔つきで虚空を見つめるテュリウス将軍に背を向けると。
書状を握り締め。
Rioはドール城を飛び出して行くのでした。



以上で内戦クエスト第2章『尖った王冠』終了となります。

第1紀の最初にアカトシュの祝福を受けたといわれる伝説の女王アレッシアの軍事活動中、グレートハントがボルガス王を殺した時に尖った王冠は失われたと伝えられるそうです。
ボルガス王と共に王冠は埋葬され、継承戦争の最中だったため埋葬地が不明だったとリッケ特使は語ってくれます。

コルバンヤンドに入った辺りで「二人はここに待機」とリッケ特使が指示するシーンがあるのですが、尖った王冠入手後の帰り道に通りかかると、ちゃんと二人の帝国兵が見張りをしている所に出くわします。
話しかけてみると、「物陰に誰か潜んでいる気がする」だとか「リッケ特使から帰還の命令はまだかな」などなど日ごろアルディス隊長から訓練を受けている兵士達がちょっと怖気づいているセリフが聞けて、「かわゆすかも( ●≧艸≦)」と思ってしまいました。スカイリムなどTESでは鉄壁でない人間の弱さやいい意味でのかっこ悪さが巧く描かれていて、思わずフフ・・・(〃▽〃)と笑顔になってしまいますよね。

次回Skyrimは内戦クエスト第3章『ホワイトランへの伝言』をお送りします。
クエスト的に重要な箇所ではあるのですが、やや短めとなるはずですので、恒例の脱線を入れてみようかと思っております。
いつものようにいつものごとくネタバレ・妄想・創作三昧となりそうですが、「諦めてるからやっちゃってください(*・ω・)」という悟りの境地に達した訪問者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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