Skyrim⑭ ドラゴンボーン・黒の書 (22話)

Skyrim・偽りの頂点:後編(`・ω・´)

とうとうミラーク聖堂の最奥に達しようかというこの瞬間。
毒の沼によって行く手を阻まれたRio。
ミラークとの邂逅を前に途方に暮れるRioの前に一体のドラゴンが降り立ちます。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話や人間関係などは完全な創作ではありませんがほとんどが創作となっております。
ゲーム内の本来の台詞や人間関係などが知りたいとおっしゃる方はお手数ですがゲームをプレイしてお確かめくださいませ。



ドラゴンボーンメインクエスト第7章『偽りの頂点』後編

黄色く立ち込める靄の先にはワードウォールらしき壁が見られ、その前には2体のシーカーが蠢いています。
2体の内、右の1体は灰と化し薄紫色の煙がたなびいたかと思うと魂奪が行われました。
(他は誰もいない)
隠密のまま周囲を覗いそろそろと歩を移し始めるRioの背後で両開きの扉が閉ざされます。
(しまった! 閉じ込められた!?)
そう気づいた頃には時既に遅く。
もはや進むより他道は残されていませんでした。
左手の高台に上ると細い幾本もの触手に混じり何千年もの年月を生きてきた大木の根のような太い触手が身をもたげます。
まるでどこにも逃げ場などないと右に左にしなっては威嚇し警告を発しているかのようです。
冷たい汗が背筋を伝い鼓動が高まるのを感じてRioは瞼を閉じました。
(大丈夫 必ずミラークを滅ぼし元の世界に帰るって誓ったんだもの)
対を成す右の高台も同様の光景が広がっているのを確かめ、足早に中央のワードウォールへと進みます。
すると突如、目の前にシーカーが現れました。
幸い背を向けたシーカーは隠密を保つ侵入者の存在に気づいた様子もなく。
懐のダガーを取り出すとRioは魔物の背後に鋭い刃を突き立てました。
一瞬にして闇に葬られたシーカーから書物や巻物を奪い取り、そのままワードウォールへと歩み寄ります。
「Diiv ドラゴンアスペクト第3段階目の言葉ウィルム」
眼前に広がるワードウォールのドラゴン語はこれまで見てきたドラゴン語とは明らかに異なり、背後に無数の文字が点滅蠢動していました。
“Diiv”にドラゴンから奪い取った力を注ぎ込んだRioはあらためて辺りを見回します。
毒の沼が周囲を塞ぎ、とてもこれ以上先には進めないように思われました。
(こんなところで行き詰ってしまうなんて)
うつむくRioが唇を噛みしめた途端、どこからか一匹のドラゴンが舞い降りて来ました。
スカイリムのドラゴンとは異なり、ソルスセイムのドラゴンはなめらかな頭部となだらかな形状を有しています。
「我が名はサーロタール!」
Sahro=強大なTaar=召使の名を持つそのドラゴンが眼前に降り立つや否や、いきなりフロストブレスを浴びせかけられます。
吹雪のように叩きつけられる猛烈な冷風に顔を背けるRioに知識の悪魔が囁きかけました。
ドラゴンさえ配下に従えられるシャウトをミラーク同様お前にも授けてやったであろう。
みるみる減ってゆく生命を危ぶみ、Rioの口から思わず服従のシャウトが飛び出します。
「Gol Har Dov!」
するとそれまであからさまに敵意を剥き出しにしていたサーロタールはぴたりと攻撃をやめ、Rioに語りかけてきました。
「ふむThur 我を従わせし力を秘めし者よ お前のスゥームは達人の域にある 乗れ ミラークの元に運ぼう」
かつてスクルダフンに向かうためオダハヴィーイングの背に乗ったことを思い出して。
Rioはひらりとサーロタールの背に跨りました。
舞い上がって後、再びサーロタールは言葉を紡いでゆきます。
「気をつけろ ミラークは強い お前が来ることも知っている」
毒の沼が眼下に遠ざかるのを眺め、Rioはわかっていると片手でサーロタールの背を軽く叩きます。
「いよいよだ 準備はよいか」
途中、何体かのシーカー及びルーカーをフロストブレスで殲滅せしめたドラゴンが騎乗するドラゴンボーンに話しかけます。
「準備はできているわ」
下方にミラークらしき姿を捉え、Rioはもう一度サーロタールの背に合図を送りました。
「サーロタールよ 偽のドラゴンボーンごときにそうもたやすく惑わされるのか?」
自分と同じ服従のシャウトを操る敵対者に寝返った部下を睨みつけ、忌々しげに呪いの言葉を吐きかけるミラークをものともせず。
サーロタールは悠然と黄色い靄のかかる空を滑空し目的地へと舞い降りました。
間を置かず。
元の主ミラークに攻撃を加えようとするサーロタール。
その鋭い牙と攻撃をかわし最初のドラゴンボーンはRioへと向き直ります。
「やめろサーロタール まだだ まずは客人に挨拶せねばな」
地鳴りと共にサーロタールは再び舞い上がります。
「アポクリファの頂上で最初のドラゴンボーンと最後のドラゴンボーンがまみえるわけだ」
最後のドラゴンボーン・・・
“ドラゴンボーンの書”にも記されていた言葉を思い出しRioは眉をひそめます。
運命の紡ぎ車が最後のドラゴンボーンに向けられる。
最後のドラゴンボーン。
つまり今後はドラゴンボーンが現れないということなのか。
それともドラゴンボーンなど必要のない、舌の使い手だと自らが知るきっかけすらない、ドラゴンに二度と脅かされることのない平和が世界に訪れるということだろうか?
「ハルメアス・モラが望んだのだろう 彼は気分屋だからな」
ミラークの声音に思考は中断され現実へと呼び戻されます。
Rioは面を上げるとミラークを睨み返しました。
「だがこれで自由になれる アポクリファでの生活は終わった 私と戦うためお前は十分力を蓄えてきたのだろうが それはこちらも同じだ」
両手に杖をかざすミラークのモーションを遮り、Rioは問いただします。
「待って! 今更なぜハルメアス・モラの庇護下を離れタムリエルに帰還しようと思ったの?」
「くくく・・・愚かな質問だな 私の力がアポクリファごときに収まると思うのか? 貴様のようなちっぽけなドラゴンボーンでさえタムリエルを自由に闊歩できているのに より強大な力と知識を併せ持つ私が民を従え統治できないはずがなかろう」
「ミラーク お前のせいでソルスセイムの人々は苦しんでいる 更にお前はハルメアス・モラの不興まで買ってしまった そしてまんまと知識の悪魔の掌アポクリファという名の闘技場におびき出された」
あたしたちは二人共デイドラロードのおもちゃにされたに過ぎないのに、なぜこの危機的状況を冷静に分析できないのか。
Rioは同じドラゴン語を解する一種同族ともいうべき男に最後の呼びかけを行いました。
「ハルメアス・モラの闘技場か くくく・・・言い得て妙だな しかしそれでも私はこの勝負に負けるわけにはいかないのだ 若きドラゴンボーンよ 己の未熟さを恥じてアポクリファの塵となれ!」
お前は死に私はお前の魂の力でソルスセイムに帰還するのだと。
ミラークはRioに死の宣告を下し腕を振り上げます。
「私は再び己が運命の主となるのだ! Kul Jul Kril! Rek Rok Ni Krif! これは単純な諍いなどではない ドラゴンボーンの雌雄を決す戦いなのだ」
再び己が命運の主となる。
それはつまり現在はそうではないということだ。
恐らくミラークはかつてガーディアンに敗北を喫して以来ずっとハルメアス・モラの下、自らの野望を押し殺し黙々と付き従って来たのだろう。
そしてとうとうミラークはハルメアス・モラの下を離れることを選択した。
「クルジークレル! 我が足元にひれ伏し贄となれ!」
ミラークは自らの生命に危機が訪れるとテレポートで距離を取り隷属させたドラゴンを召喚します。
「レロニキフ 動きを止め貪り食われよ!」
召喚を受けたドラゴンは身の危険を察知し巨躯をよじり翼をはためかせるものの、ミラークによって瞬く間に骨だけの亡骸へと変貌させられてゆきます。
「くくく・・・ふはははは! 私の生命は無限だ ドラゴンどもからいくらでも吸収できる!」
無理矢理召喚したドラゴンらの命を断ち己の力へと変換せしめて。
ミラークは幾度となくRioに挑みかかります。
ミラークが生命を漲らせるたびに口惜しそうに身を引き、傷ついた身体に治癒を施しては再戦を挑むRioなのです。
杖を2本携え雷魔法と触手による迎撃でRioをなぶり殺しにしようと企むミラーク。
「“Mul Quh Diiv!”」
憶えたてのドラゴンアスペクトを叫び攻撃力と防御と耐性を高めるRio。
ふたりの戦いは果てどなく続くと思われました。
ハルメアス・モラにどちらがより秀でたドラゴンボーンであるかをデイドラロードの領界で顕示する必要がある。
知識の悪魔に死なせるには惜しい存在と思わせよう。
デイドラロードとの絆を断ち切ってなおタムリエルに君臨する比類なき力を持ったドラゴンボーンとして崇め奉られるのだ。
「私こそがタムリエルの頂点に君臨するにふさわしいとハルメアス・モラの前で自ら証明してやる!」
ミラークの描いた理想は幻想に満ち溢れ、野心は歪み肥大していました。
「サーロタール!」
3体目の生贄として彼が選んだのはサーロタールでした。
最初のドラゴンボーンである自分を裏切ったその瞬間から惨たらしい死を与えてやろう。
ミラークはそう心に決め機会を伺っていたのです。
闘いの場に引きずり出されることなどとうに承知していたとばかり、サーロタールは臆することなくミラークの前に降り立ち、仲間のドラゴンを喰らい続けた最初のドラゴンボーンへと襲いかかります。
「“Fo Krah Diin!”」
あぎとからフロストブレスが放たれたと見るや強大な召使の名を持つドラゴンの命は潰え、赤い流砂となって生命力はミラークに吸い取られてゆきます。
「サーロタール!」
自分をこの場に導いたがゆえに生命を吸い取られた哀れなドラゴンの末路を目の当たりにして。
Rioはほんの束の間、戦友であったドラゴンの名を叫びました。
地を蹴りミラークに躍りかかるRioは右に左にグレートソードを閃かせます。
再びシャウトとシャウトがぶつかり合い魔法と剣戟が火花を散らします。
「ハルメアス・モラが我々を笑っているだろうな」
「それがどうした! お前が引き起こした顛末だ! あたしはお前を赦しはしない!」
ストルンの命は奪われ力を貸してくれたサーロタールも骨と化した。
ソルスセイムの民の心は操られほとんどの岩の浄化が完了しても精神支配の脅威は去らない。
ミラークを倒してくれと。
父の躯を抱いて泣き叫んでいたフリア。
彼女に誓ったのだから。
遠い昔、数千年の時を経てミラーク、お前はもう一度敗北を味わうのだ。
あの悠久の彼方でガーディアンからお前を救ってくれたハルメアス・モラはもうお前の側にはつかない。
「今度こそ お前はたった独りで本当の力を試されるのよ!」
「くくく・・・しかしお前の生命も残りわずか どうやって私を倒すというのだ」
魔法と触手を浴びせかけられ、虚脱感が朦朧とした意識を襲い体力が削られるのを感じながらもRioは振るうグレートソードを止めようとはしませんでした。
滅多斬りにせんと追い撃ちをかけるRioから脱出を図り、またもやミラークは削り取られた生命の回復を試みようとしました。
「私は何度でも回復する ドラゴンを呼び寄せその命を喰らってな! ふははは・・・ははは・・・ぐぅ・・・」
今度もまたミラークが呼び寄せたドラゴンを喰らうのかと。
身構えたRioの視界に黒く禍々しくも浮遊するいくつもの球体が飛び込んできました。
「ミラーク 逃れられると思っていたのか?」
聞き覚えのあるハルメアス・モラのもの憂げな声音が辺りに木霊し渡ります。
空を漂う幾多の真っ黒なシミからは無数の触手が伸び乱舞し。
かすむ視界からその恐ろしい光景を垣間見たRioはたじろぎ息を呑みました。
振り返ると毒の沼の上空に木偶のように吊り下げられ悶絶するミラークの姿がありました。
「ここで私に隠し事はできない」
仰け反り宙吊りにされるミラークの姿がスコールの秘密を奪い取られ殺されたストルンに重なり。
「ダメ! やめて! これはあたしとミラークの勝負よ!」
よろめく足を引きずりつつRioは激しい口調で知識の悪魔に抗議します。
「まあいい 新しいドラゴンボーンが私に仕えてくれるだろう」
辺りを揺るがすハルメアス・モラの嘲笑が耳鳴りのようにRioに差し迫り、眼前に触手に刺し貫かれたミラークの瀕死の身体がぶら下げられます。
「あ・・・ああぁあぁ・・・!」
私のように・・・献身が・・・報われるといいな。
それがミラークの最期の言葉でした。
デイドラ相手に決して献身が報われることなどない。
飽きて要らなくなったおもちゃはやがて皆同じ運命を辿る。
かつてはセプティマス・シグナスが、此度はミラークが身を持って教えてくれたではないか。
「・・・モラ ハルメアス・モラ!」
「騒ぎ立てずともお前の声に常に私は耳を澄ましている 何を憤っておるのだ ミラークとの勝負に勝たせてやったではないか」
怒りに唇を戦慄かせるRioを殊更やさしげな猫撫で声で諭しつつ、けれど新しいドラゴンボーンという名の下僕に知識の悪魔は残忍な頚木を架してゆきます。
「ミラークは私に対する反逆を目論んでいた 奴の末路から学ぶのだ 忠実に仕えれば十分な見返りが与えられる そうでなければどうなるかはお前が一番わかっておろう」
ミラークの胸部を貫いた血塗れの触手が彼の身体を離れると同時にRioの首に巻きつき、切っ先は喉下へと突きつけられました。
その気になればお前もミラークと同じ目に遭わせてやることができるのだと。
ハルメアス・モラは要らなくなった古いおもちゃをいたぶることで新しいおもちゃに残酷な教訓を授けたのでした。

※セプティマス・シグナスにつきましてはSkyrim⑦『霊魂の確認』をご覧くださいませ。

レイヴン・ロックにほど近い灰に覆われた海辺に帰り着いたRioをヴィルカスが抱き止めます。
パートナーの胸に顔を埋めるRioはただ一言、
「ミラークは死んだ 二度と戻らない」
と。
アポクリファでの顛末を伝えます。
荷物を持ってやろうと相棒の背負う荷をほどき、大量の書物と巻物を自らの荷に移し変えてゆくヴィルカスなのです。
取り出した本といっしょに転がり出た布地から食べかけのリンゴが砂浜に零れ落ちます。
齧った辺りが既に変色しつつある果実を不思議そうに眺めながら、
「なんだ食べかけか こいつはもう要らないだろう」
砂にまみれたリンゴをそのままに。
ヴィルカスは両手に相棒の分の荷物も担ぎ上げるとレイヴン・ロックへの帰途に就いてゆきます。
パートナーの背後で食べかけのリンゴを拾い上げて。
「これはお守りなの」
Rioは小さくそうつぶやきました。

※半分食べ終えたリンゴがなぜRioにとってのお守りなのかにつきましては創作ですが、気になる方はSkyrim⑨『過去の断片』前編及びSkyrim⑪『エンバーシャードにいる山賊の頭を倒す』をご覧くださいませ。

翌朝レイヴン・ロックを発ったRioとヴィルカスはスコール村を訪れました。
Rioを見てとるやフリアがほのかな笑みを浮かべて駆け寄ります。
「感じるわ 樹の岩は再び解き放たれた 土地がもう一度1つに結び付けられたわ 終わったのね ミラークは倒された そうよね?」
そうだとうなずくRioに感謝を述べてフリアはドラゴンボーンの手を取りました。
父ストルンの犠牲を無駄にしないでくれて本当にありがとうと言葉を詰まらせるフリアはRioの背後に佇む重装の戦士を見遣ります。
「ヴィルカス あなたの表情もずいぶんと和らいだわ」
眉間に刻まれた皺がなくなったのは単にミラークの声音が止んだからというわけでもなさそうねと。
いたずらっぽい笑みを浮かべ、スコールの民を率いるべき女呪術師はヴィルカスの肩に手を置きました。
それからおもむろに重装戦士の頬に手を添えて。
「私もあなたのような頼もしく実のある男を見つけてスコールの村を村人達と共に盛り上げてゆきたい 父ストルンのように」
かすかに憂いの残る笑顔でこれからの抱負を語ります。
スコールの大広間に迎え入れられたRioはその夜をフリアと共に過ごしました。
赤々と燃える薪を火かき棒でつつきながらフリアはストルンの思い出をぽつりぽつりと綴り、やがて真剣な面持ちでRioに向き直ります。
「スコールの友よ ひとつだけいい」
あらたまったフリアの態度にRioもただならぬ雰囲気を感じ身を正します。
「あなたはスコールの者ではないけれど」
スコールの大切な友だからと前置きする新しい呪術師のその顔は真剣そのものでした。
「ハルメアス・モラ・・・ハルマ・モラはミラークを倒すためあなたを仕えさせた これはわかるでしょう? でもいいこと それ以上の誘惑に乗ってはダメよ」
心得ているとRioは大きくうなずいてみせます。
ハルメアス・モラとの以降の交渉断絶を図るべく
、ミラーク聖堂での決戦を前にソルスセイムに存在する黒の書すべてを網羅したのだと。
Rioはミラークとの決戦に時間を要した事情を語ります。
最初のドラゴンボーンであるミラークとミラークの言うところの最後のドラゴンボーンRio。
ハルメアス・モラがその両者の死闘を切望し観戦を望んでいる限り、知識の宝庫の扉を無碍に閉ざすことはないだろう。
それはRioの秘めた策略でもありました。
事実、知識の悪魔は最後のドラゴンボーンをいたぶりつつも決して息の根を止めることはなく。
Rioがアポクリファの謎を解くことに常に寛容であろうと心がけているようでした。
強力な数種のシャウトと冒険や探索の助けとなる恩恵。
それらを与えかつ自らの領界アポクリファへの往来の自由を許したのです。
「けれど もう二度とアポクリファに足を踏み入れることはないわ」
「それを聞いて安心したわ 全創造主はもっと崇高な目的のためにあなたをドラゴンボーンにしたのよ その事を忘れないで」
Rioの決意にフリアもほっと安堵のため息を吐きました。
ミラークがこの世を去った今、最早再び訪れることはないであろうアポクリファ。
おぞましくも魅惑的な・・・
(魅惑的? あたし何を考えているのかしら)
生死を賭けたルーカーやシーカーとのせめぎ合い。
苦痛の中から抜け出した時の開放感と次々に突きつけられる謎、そして次第に明らかにされる知識への高揚感。
お前はそれらを忘れ去りハルメアス・モラの織り成す誘惑を完全に退けることができると言うのか?
スコール村の大広間。
その天井に滲む暗闇が漆黒の波紋を形勢し無数の金色の瞳が瞬きを繰り返しました。



以上でドラゴンボーンメインクエスト第7章『偽りの頂点』後編終幕となります。

ラスト部分は多少脚色が加えられております。
大団円というハッピエンドも悪くないとは思いつつも、ただのハッピーエンドにはしたくないという気持ちもあり、このような結末となっております。
ストルンの死後ミラークを倒すまでフリアが一切会話選択を受け付けない、つまりフォロワーにもなってくれないという仕様で、この点もDLCドーンガードのヒロインであるセラーナに比べてDLCドラゴンボーンのフリアは地味で目立たないという印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。
とはいえDLCのタイトルであるドラゴンボーンはフリアではなくミラークとプレイヤーですので、フリアがあまり目立ったポジションにないのも当然のことなのかもしれません。

ミラークに力を吸い取られるドラゴンにはすべて固有名があります。
最初の犠牲者であるドラゴンはクルジークレルという名前です。
Kuruziik=古代の Lahvu=軍隊でしょうか。
確かに古代竜で軍隊というのもうなずける機動力と申しますか破壊力だとは思うのですが、それでも軍隊とはすごい名前ですね。
2番目にミラークの餌食となってしまうのはレロニキフ。
Rel=支配 Onik=賢い Luv=涙という意味でしょうか。
涙が出るほど賢い支配者(゚ー゚*?)
ミラークもおいしいドラゴンステーキを食べることができて感涙というところでしょうか。
そして3番目にミラークに倒されてしまうのがドヴァーキンを乗せてミラークとの決戦の地まで運んでくれたサーロタールです。
Sahro=強大な Taar=召使。
これはそのままですね。
せっかく背中に乗せてくれる海竜っぽいドラゴンだったのに、
「ミラークめぇ(´;ω;`) サーロタール カエセー!」
ドラゴンと仲良くしたかったRioとしてはしょんぼりな結末でした。

次回Skyrimは『イヴァルステッド&カースワステンの住人達』をお送りいたします。
DLCドラゴンボーンのメインクエスト終了直後ということで本来であれば『ソルスセイムの住人達』の方がしっくりくるのかもしれませんが、今後ソルスセイム島関連クエストをスカイリムクエスト同様アップしていくつもりですので、ソルスセイムの住人達につきましては他ソルスセイム島関連クエストがほぼ終了した段階でアップできたらと考えております。
『イヴァルステッド&カースワステンの住人達』以降はしばらく艦隊これくしょん関連の攻略他をアップするつもりです。
よろしければまたぜひお立ち寄りくださいませ(〃▽〃)♪

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Skyrim・偽りの頂点:前編(`・ω・´)

のたうつ沢山の手足
すり抜ける水面を捕らえようとする手
手を伸ばしてその顔に触れよ
心に火をつけ、生身を剥き出せ

“骨無き四肢”

ぽきんと折れ、ぐいっと引き、きゅっと締め、ばりっと割れる
マテガイの殻を砕いてる
被験者が心弱り命尽きるまで
その体を縛り付けるために

“詮索するハサミ”

軽やかな感覚でこの世を受け入れるものは
外面の輝きを追い求める事もできる
彼らは一番大切なものをすべて奪い取る
知り得た細事を伝えんがために

“覗き見る瞳”

突き出た骨引き裂きすり潰せ
湿った灼熱の深淵で
逆らう骨から肉を剥がすうちに
体は食べる支度ができる

“剥き出しの歯列”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も含まれますので、ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。



ソルスセイムに存在する最後の黒の書を手にしたRioはコルビョルン墓地南域にて、崇拝されるドラゴンに出くわしました。
ドラゴンレンドを放ちグレート・ソードで斬りつけるRioの体力はみるみる削ぎ取られてゆきます。
「どけ! 戦線離脱して回復しろ!」
対面に当たる位置で同様にグレートソードを振るうヴィルカスが相棒の身の危険を察知し叫び声を上げます。
死闘とも言える戦いを制したRioの前に現れたのは忘れもしない奇妙な仮面を被ったミラークでした。
そしてまたもやRioの前からドラゴンの屍の力を奪い取ってゆきます。
荒い息遣いの下、傷ついた身を起こし最初のドラゴンボーンであるミラークに躍りかかるRioの大剣の刃が虚しく虚空を斬りつけます。
「我が力は増しているぞドラゴンボーン」
高らかな嘲笑を残して。
恐らくは幻影であろう、けれども確かに力を蓄えつつあるミラークは瞬く間にその場から消え去りました。
「ミラークもお前との決戦を予感しているのだろう」
パートナーの言葉に唇を噛み締め、Rioは灰に煙る薄曇の空を見上げました。

時は満ちた。
レイヴン・ロックで仕度を整え一晩をレッチング・ネッチで過ごしたRioはブルワークを出て右手の人気のない海岸線、灰の積もった砂浜に向かい鈍色の海を見渡します。
ミラークとの決戦を迎えるためには、まずは“黒の書:白昼夢”からもう一度ミラークの閉じ込められたアポクリファに向かわなければならない。
黒の書を手に佇んだRioは暗闇を映したかのような表紙に視線を落としました。
「行ってくるわ 必ず戻って来るから」
それでも丸一日経って自分が戻らないときはレッチング・ネッチで身を休め、待機していてほしい。
3日経って戻らなければルシアやソフィの許へ、スカイリム行きの船に迷わず乗ってほしい。
Rioはヴィルカスに思いを綴ります。
「ダメだ 必ず戻れ! そうでなければお前はルシアやソフィから再び両親を奪うことになると思え 二度と彼女達を路頭に迷わせるようなことをしたくなければ死に物狂いで戻って来い!」
死に物狂いで・・・そうね。
「責任重大だわ」
かすかに微笑むとRioは手に携える黒の書の表紙を開きました。


ドラゴンボーンメインクエスト第7章『偽りの頂点』前編

アポクリファに身を投じたRioはハルメアス・モラの領界に辿り着くや否や隠密体勢を取り、辺りを覗いました。
(ミラークがいない!?)
見回してみたところで奇妙な仮面で素顔を隠す最初のドラゴンボーンの姿は見当たらず。
傍らの台座に置かれた本数冊を荷に加え、広いホールの先の幅広の石段に向かいます。
毒を湛える沼の先には長大な塔がそびえ立ち、毒の沼手前台座には2章へと続く書物が据えられていました。
暗緑色の毒の沼。
それらに回りを囲まれ小ホールへと続く階段を上って行くと、階上に設置された細い回廊をシーカーが通り過ぎて行きます。
堆く積まれた書物の山に姿を隠してしまったシーカーをおびき出そうとRioが弓を空撃ちした瞬間、階段正面から別のシーカーの攻撃を受けました。
(階上をうろつくシーカーに夢中になって身近に迫る脅威を疎かにしていた)
慌てて番えた矢を正面に佇み体力・マジカ・スタミナを奪うシーカーへと撃ち込むも、不意討ちのような攻撃力は引き出せず。
結局シーカーを仕留め終わるまでに矢羽3本を要し、軽傷を負うこととなったのでした。
(まだもう一体いるはず)
積まれた本の彼方に消えたシーカーを追って。
ステルスを保ちつつ回廊に出たRioは曲がりくねった遥か通路の先に黒い霞を捉え、番えた鏃を射込みます。
薄紫色の煙が魂縛の付呪を施された弓に吸い込まれ、シーカーの気配は途絶えました。
右と左の分岐からまずは右の通路を辿り。
回廊突端の位置に卵嚢を見つけ、中から宝石や本を掴むや元来た道を取って返します。
次に向かった左上方台座には“骨無き四肢”と題された一冊の書物が供え置かれていました。
(骨無き四肢? ハルメアス・モラのこと?)
書物を取り上げた途端、ガラガラと音が鳴り、ホールを挟んだ対岸とも言うべき石段が動き出し、その先の扉が開け放たれました。
階下を見下ろし毒の沼へ直行しないことを確かめるとひらりと身を躍らせ最短の道を選びます。
対面に伸びる石段を上がった突端には3章へと誘う書物がドラゴンボーンの訪れを待ちわびていました。

暗転の後、放り出された場所は細い通路でした。
通路通過の途中、右手の閉ざされた扉向こうにスクライを視認し、尚も進んで行くと右と左に回りこむ路地に行き当たりました。
(右手にシーカー!?)
狭く短く眩く照らされた路地。
光も闇も時に頼もしくも最良の味方となり時に窮地へと己を陥れる強敵へと変貌を遂げる。
今、この時は闇を味方につけるべきだと。
物陰に身を潜めるRioは引き絞った矢羽を右手前方のシーカーへと叩き込みました。
薄紫の煙はたなびかず。
(しまったダミーだったのね)
隠密は暴かれようとしていました。
後方に2歩3歩と飛び退いたRioはすばやく第二の矢を番えます。
しかし時既に遅く。
正面に現れた一際身体の大きなシーカー・・・ハイシーカーは侵入者に向けて猛然と挑みかかりました。
それに付き従うようにシーカーも現れます。
魔法を浴びては撃ち返すを繰り返すRioの体力はみるみるうちに削り取られ、死の時は刻一刻と迫ります。
もう2撃も浴びせかけられれば事切れるというところでようやくハイシーカーの息の根を止め。
最早何本目の矢羽であるのか。
途絶えそうな意識の中、最後の気力を振り絞るRioの手からクリティカルを伴う鏃が放たれました。
沈みゆくシーカーから薄紫色の煙が立ち昇るのを視界の端に捉え。
それと同時にRioもその場に突っ伏しました。
冷気が頬を撫でカサカサと乾いた風が紙片を撒き散らします。
立ち上がらなければ・・・
重症を負う身をもたげふらふらと立ち上がると壁に寄りかかりつつ治癒の呪文を唱えました。
こんな所で瀕死になっているような自分が本当にミラークに打ち克てるのだろうか。
必ず戻って来い!
弱気な考えを払拭するかのようにヴィルカスの怒号が耳を掠めます。
面を上げるRioは再び一歩を踏み出すのでした。

入り組んだ通路の先、台座の上には“詮索するハサミ”と題された本が載せられていました。
取り上げてみたところでカチリと小さな音が鳴り響いたに過ぎず、特に変わった様子は見られません。
(行き止まりなのに何の変化もない? そんなはずはない)
思索に耽るRioは行きがけに封鎖された扉を隔てて見かけたスクライを思い出し。
(骨折り損かもしれないけど向かってみよう)
小さな毒の沼より放たれる触手を掻い潜りながら来た道を逆行し始めました。
結果、予想は的中。
目標地点の扉は開かれ、スクライに手を触れるや正面の壁が後退しトンネルを形成してゆきます。
突き当たりのテーブル上に散乱する巻物や書物を荷に加え、更に続く通路に歩を移します。
そして辿り着いた場所は広大なスペースと吹き抜けを有する空中図書館でした。
空間に本が飛来し、とぐろを巻く書籍の塔は不安を煽り、カサカサと風に舞う紙の音が辺りに響き渡ります。
中央を始点として五箇所に伸びる手すりのない花びらの通路。
図書館外周左端に伸びた通路の先にはスクライが設置されています。
一見したところ外周を添うように巡らされた通路には二箇所の封鎖された扉が隣接しているようで。
とりあえず左手通路のスクライに忍び寄ったRioは花弁のごとき装置に手を触れました。
すると外周、入り口から右手すぐの扉が解放されました。
解放された扉の先にはルーカーの頭を思わせる金色の器が供え付けられ、何冊もの書物が無造作に積み込まれていました。
その中から未読の物を漁るとRioはもう一箇所の扉の調査に向かいます。
(ここは閉ざされたままのようね)
ひとまずすべての扉の確認を終え、大図書館を巡る通路の最奥へと歩を進めます。
「覗き見る瞳・・・」
最奥の台座には先に入手した二冊の姉妹巻と思しき書物が添えられていました。
四肢、ハサミときて“覗き見る瞳”とくればそれはハルメアス・モラに違いない。
縦に長い楕円型の体躯に無数の瞳、4本のハサミにうねる触手を思わせる幾多の脚。
ミラーク聖堂やコルビョルン墓地に崇め奉られていたハルメアス・モラと思しき彫像。
セプティマス・シグナスの住処、百の塔チャルダックにて垣間見た姿。
そしてストルンの死に際して邂逅を果たしたあのおぞましい形態を思い出し、Rioは身を震わせました。
脳裏に焼きつく知識の悪魔を追い払うように激しく頭を振り。
“覗き見る瞳”を手に取ったRioは開け放たれたもうひとつの扉に向かって駆け出しました。
冷気をはらむ風が身体に叩きつけられるのを感じて。
立ち止まったRioは目を細め曲がりくねる彼方を見遣ります。
(敵の気配はない)
通路の果てに4章へと繋がる本を見つけページを繰るRioを冷たい気流と闇が包み込んでゆきます。

暗闇から光が差し込むと目の前には右と左、ふたつの下り階段が浮かび上がりました。
右手正面奥には卵嚢が、左手には先に続く通路が見受けられ、ひとまず卵嚢の中身を手に入れてから左を目指すことにするRioなのです。
階段に一歩を踏み出したところで隠密が解けシーカーの攻撃が開始されました。
左手の探索も終わっていない状態でステルスを完全に解除するのは無謀とみなし、接敵を避け、遠隔攻撃で対応します。
基本的にタイマン勝負であればそれほどの痛手は被らないと体験上わかっているRioは威力はやや劣るものの不意討ちを封じられた弓を武器に選び取ります。
本来であれば接近戦用武器の方がダメージは高くシーカー相手には適している。
とはいえ敵が遠隔攻撃を得意とする場合、広範囲に及ぶ逃げ撃ちで撹乱された挙句、しばしば他の魔物が潜む領域にまんまと引きずり出されるもので。
共に戦う仲間もなく複数の強敵と相対するのは自殺行為。
それは幾度と無く訪れたアポクリファで学びとった教訓でした。
シーカーを仕留め終え、遺体及び卵嚢に隠された書物や宝石を剥ぎ取って。
一旦基点に戻るや左通路へと進路の変更を行います。
先刻同様現れたシーカーを屠り、簡単な治癒を施した後、慎重に見晴らしのよい道程を辿ります。
毒の沼からの触手の襲撃をかわし、トンネルに滑り込んだ地点で一息をつき、傷の治療を終えて。
舞い散る紙片の彼方に敵が潜んでいないかを確かめつつ前進して行きます。
途中右と中央に続く分岐に差し掛かり、ひとまず右の調査に乗り出すRioなのです。
すると突如進行方向に伸びていたはずの道が歪み、壁が押し迫り、何が起こったのかと慌ててRioは後ずさりました。
どうやら右には行かせなくないというアポクリファの意志、ひいてはハルメアス・モラの思念が感じられ、仕方なく中央の道を辿ります。
けれども右のトンネルと同じく中央の壁もまた手前に押し迫り、行く手を阻みました。
(どういうことかしら(-ω-;)?)
動揺するドラゴンボーンをどこからか眺め嘲笑っている知識の悪魔。
その幾千もの瞳を感じ、Rioは眉をひそめました。
右も行き止まり。
中央の道も途絶えた。
閉ざされた右手及び正面の壁の隅々まで調べ終えたところで何の仕掛けもないことだけが判明し、ため息をひとつもらすとRioは踵を返します。
トンネル入り口に帰還を遂げたRioは先ほどとはまったく構造が変わったホールを見渡しました。
伸び縮みする通路に変幻自在に姿を変える建築物。
それはまるで伸縮自在にしなやかで鋭い一撃を繰り出す触手の動きにも似て。
(とにかく前に進もう)
新たに加えられた右壁沿いの石段を上ろうとしたRioは左手にシーカーの姿を捉えます。
近距離での衝突ということもあり、ステルスは瞬時に暴かれ、互いに遠隔攻撃の応酬となりました。
1対1の戦いであればよほどのヘマをしない限り勝機はこちらにありとばかり不動の構えで弓を操るRioなのです。
例によってシーカーは分身を召喚し撹乱戦法へと移行してゆきます。
騙されるものかと最初に選んだターゲットに狙いを定めるドラゴンボーンの前にやがて静寂は訪れました。
小さく萎んで床に身を横たえるシーカーから戦利品を奪い取るや石段を上り、通路に飛び込みます。
傍らのテーブルに添えられた巻物を掴み、更に上方へと続く石段を駆け上がると、そこには4冊目となる書物が待ち受けていました。
「“剥き出しの歯列”これもハルメアス・モラの形状のことね」
秘められた心の闇さえ推し量らんと観察を続ける無数の瞳。
嫌悪をもよおさせる触手めいた脚足。
獲物を的確に捕らえるためのハサミ。
隙あらば未知の知識を携え持つ者の記憶や思い出を噛み砕き自らの中に取り込もうと企む凶暴な歯牙。
ストルンは知識の悪魔の知り得ない知識を持つがゆえに犠牲となった。
スコールの民と娘フリアを守るために。
ソルスセイムに住み為す人々を救うために。
自らの犠牲を糧にハルメアス・モラの威光を笠に着たミラークを葬り去る。
これがたったひとつの方法だと信じて。
古のガーディアンの意志を継ぎし者、最後のドラゴンボーンと称される者が必ずやハルマ・モラ、ハルメアス・モラの傀儡を討ち取ってくれることを信じて。
無数の瞳が聡明なスコールの呪術師の頭の中をかき乱し、冷徹なハサミが四肢の自由を奪い取り、強靭で健やかだったストルンの精神と身体を歯牙と触手が貫き崩壊させた。
ミラークを倒してみせる。
そして・・・
「ハルメアス・モラ あなたにも絶対に屈したりしない」
“剥き出しの歯列”を掴み取ると新たに現れたトンネルを目指し、Rioは左斜め前方に身を躍らせました。

トンネルの右手袋小路に設置されたテーブルから様々な本を入手し、正面奥に灯る明かりに誘われて歩み出すRioの眼前で、今度は壁が後退しトンネルを形作ってゆきます。
警戒しつつも一歩一歩踏み出してゆくRioは拡張されたトンネル突き当たりの卵嚢から書物を取り出し、左に続く道を辿ります。
長いトンネルはやがて開けた場所に出ました。
小ホールを繋ぐ花弁の桟橋を越えた辺りにシーカーを見つけ不意討ちを仕掛けます。
第二の矢を番えつつ辺りを見回してみても他に敵らしい気配はなく。
襲い来る触手を避けながら足早に桟橋を渡り終えます。
桟橋を渡った先から階上ホール周囲を巡る通路を偵察するRioは黒煙に身を隠すシーカーを視界に捉え、動きを追い矢羽を解き放ちます。
魂縛を示す薄紫色の煙がたなびく中、ホール外周沿いの通路へと探索範囲を広げ、螺旋状に伸びる通路突端へと向かいます。
突端のスクライを作動させると先刻抜けて来たトンネルが移動を開始しました。
(今度はどこに繋がるのかしら|ω・))
新たに生成されたトンネルをくぐり抜けるべくRioはショートカットでトンネル前の床面に飛び降り、隠密を保ったまま空洞へと滑り込みます。
死角となる位置に配された毒の沼から出現する触手を間一髪で避け、高低差で見通しのききにくいトンネルを足音を忍ばせ前進します。
左手の透かしから臨む部屋。
そこには黄みを帯びた光と毒の沼のたゆたいが見受けられました。
(ルーカーが潜んでいるかもしれない)
逃げ道を思案しつつ、足音を忍ばせ右手壁沿い正面のスクライへと向かいます。
スクライに触れると入り口対面の端から回りこむように伸びた通路の扉が開きました。
中央にある毒の沼からの触手を警戒し外周ぎりぎりを通り抜けた瞬間、件の毒の沼からルーカーの守護者が現れました。
(やっぱりルーカーがいた しかも守護者とは厄介だわ)
このままルーカーの守護者を放置し進むことは危険だ。
もしも前方に敵が現れた場合挟み撃ちを喰らわされることになる。
そう決断を下し、振り返りしなRioは弓を引き絞りました。
中央、毒の沼を挟み距離を置いては矢を射かけ接近されれば逃げるを繰り返し、ルーカーの守護者の体力を削ってゆきます。
時に回避失敗という失態で大ダメージを受けつつも、終始集中力を途切れさせることなく柔軟にしなる四肢を駆使し、敵を追い詰め。
毒の沼からの触手攻撃が行われなかったことも幸いし、遂にRioは勝利をもぎ取りました。
傷ついた身体に治癒を施し、ルーカーの守護者の躯から戦利品をせしめると尚も奥へと足を運びます。
通路右にあるスクライを作動させると先ほどルーカーの守護者と死闘を繰り広げた部屋の扉が開け放たれました。
ほの暗い彼方にぼんやりと浮かび上がる5章への書物。
その前でRioは持参したリンゴに齧りつき瓶から水を喉に流し込みます。
精神も身体も疲弊し過ぎるのは禁物だ。
バレンジア女王の王冠の眠っていたトルバルド洞窟。
長丁場となる戦いを強いられた折、同胞団の盾の兄であるアシスが休憩をとろうと申し出てくれたことを思い出し、Rioは肩の力を抜き大きく深呼吸しました。
傷は治癒魔法で塞がったとしても流れた血液の回復には至らず。
緊張を強いられた精神ではいずれ致命的な失敗を招きかねない。
小柄な体躯でスタミナ切れを起こしやすいお互いの身を案じ、まだ進めるだろうと過信せず可能であれば休息をとることも大切なのだと盾の兄は教えてくれたのです。
シャリシャリと瑞々しい音をたて果実を頬張るRioはちょうど半分ほどになったリンゴをじっと見つめ、それからそれを丁寧に布に包み込み。
もう一度水で喉を潤すと5章に繋がるページに目を通しました。

辿り着いた先は大図書館でした。
しかし先に見た図書館とはどこか様子が違っています。
先に見た図書館は中央から五箇所分岐した花びらの通路が伸びていましたが、今ある通路は四つのようです。
また、四つの通路を外周で結ぶ通路には4つの台座が設置されています。
左右の外周に蠢く黒い煙2体、ハイシーカーを不意撃ちで仕留め、Rioは調査にかかりました。
台座には本を置く仕組みのようで、該当するのはミラーク聖堂で手に入れたハルメアス・モラを表していると思しき4冊の書物でした。
更に台座を観察してみると入り口から正面の台座にはぱっくりと開けた口に牙が記されています。
(もしかすると・・・(○´゚ω゚`)!?)
残る3つの台座の意匠を確かめに反時計回りにRioは巡回してゆきます。
2つ目はハサミ。
3つ目はうねる無数の触手。
4つ目は何もかも見透かすような瞳。
それぞれに該当する書物を捧げた途端、中央に6章と題された書物が浮かび上がりました。
ごくりと唾を呑み込んだRioは6章と記された本に視線を投じてゆきます

次に放り出された場所は左右二手に道の分かれる通路でした。
(どこまで続くのだろう)
小休止を挟んだとはいえ単独での攻略により神経は磨り減り、体力の消耗は激しく、自然、Rioの表情にも疲れが漂います。
それにもかかわらず最後のドラゴンボーンは歩みを止めませんでした。
父親であるストルンの亡骸を抱いて涙に暮れていたフリア。
彼女の面影が脳裏を過り、必ずミラークを倒して欲しいとの言葉が胸に鳴り響く限り立ち止まることは赦されない。
重い足を引きずるように一歩また一歩とRioは前進を続けます。
左右に分かれる通路はほどなく合流を果たし、道はやがて黄色い靄に埋め尽くされる巨大なホールへとつながるのでした。



以上でドラゴンボーンメインクエスト第7章『偽りの頂点』前編終了となります。

突然ですがThe Elder Scroll=TESシリーズ第4弾のOblivionもプレイし始めました(〃▽〃)♪
現在50時間ほど遊んだところであります。
ということで数字キーで魔法選択後マウス右クリックよりもQキーを押してしまうことがSkyrimプレイ中に多発しました。
Oblivionでの魔法詠唱はすべてQキーなのですが、こちらは今後TESシリーズで、
「カスタマイズできるかマウス右クリックに統一されるといいなぁ」
と個人的には希望しております。
マップもOblivionはSkyrimのようにMキーでかなりのズームアップやズームアウトできるタイプではなかったので帝都を中心とした各都市の位置関係を掴むのに時間がかかっております。
ブルーマはスカイリムっぽいノルドの街並みや雰囲気が出ておりますので、中央北の街と憶え易いのですが、ブラヴィル、レヤウィン、スキングラード、クヴァッチ、アンヴィルの位置関係が掴みにくく、序盤は、
「どこにこの都市あったっけ(-ω-;)?」
と地図をあちらこちらにスクロールさせておりました。
帝都、及びスカイリム地方に程近いコロール、ブルーマ、シェイディンハルはこちらのブログでたびたび名前の挙がっていた都市ですので、脳味噌米粒大の小桜もなんとか位置は把握しておりまふ(〃▽〃)フフフ・・・←イバルトコジャナイカラ
街並みは重厚でドイツの城下町を思わせるスキングラードが好みだったりします。

脱線してしまいましたがTES4と5共通で助かるのはダンジョンのマップまで見られるというところです。
とにかく極度の方向音痴なので何度通った道でも何度訪れたダンジョンでも特に立体構造などになっていようものなら迷う自信100%です。←ソコモ イバルトコロジャナイヨネ
訪れた街町や村の商店名、宿屋の位置、首長の館、ダンジョンの構成などがいつでも確認できるというTESのシステムは小桜のような絶対迷子率100%プレイヤーにとってはとてもありがたく、ゆえに毎日こつこつ楽しめているのかもしれません(〃´・ω・`)ゞ

次回Skyrimはドラゴンボーンメインクエスト第7章『偽りの頂点』後編をお送りします。
いよいよ佳境となって参りましたDLC・ドラゴンボーン最終話。
ネタバレ・妄想・創作が含まれると思いますがよろしければどうか最後までお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

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Skyrim・黒の書⑤繊維と金線(*・ω・)

私は自分の顔がその内側と同じように強張っているのではないかと思いながら、金属に映り込んだ自分の姿を見つめた。
作品に着手してから既に何日も経っており、鍛冶場の蒸し暑さにも参っていた。
日が暮れると金属細工の工房に通う習慣になっていたが、今日も例外ではなかった。
周囲を取り囲む・・・

ジェルケセリス著“黒の書:繊維と金線”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話には創作も含まれますので、ゲーム内の台詞のみ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめください。
また今回は創作三昧の回想シーンがあります。
創作は苦手または回想回は遠慮したいとおっしゃる方はカラー外部分をスルーしてやってくださいませ。



おそらくは最後のアポクリファでの旅路となる今回。
不安を押し殺して。
平常心を装うヴィルカスは、無茶はするな、慎重に進めとだけ助言を添え、Rioを黒の書の彼方へと送り出しました。


ドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:繊維と金線』

降り立ったフロアは花弁を下向きにした照明の巡る地であり、目も眩むような高さの場所でした。
花弁を下向きにした照明の灯りから外れた途端、チリチリと身体が焼かれるような激痛を受け、それはまさに暗闇に呑み込まれるという感覚で。
痛みを堪え、Rioは前進を開始します。
小さな石段を上った踊り場は安全地帯らしく、ここで治癒の魔法を唱え小休止をとります。
その後再び凛とした顔を上げ、傍らの卵嚢から書物に宝石を掴み取りつつスクライに手をかざすとRioは正面の扉を開け放ちました。
薄靄のかかる暗がりの遥か先に2体の敵らしきシルエットが揺れます。
(ルーカーにシーカーだ)
右のシーカーらしき黒い影に狙いを定め矢を解き放ちます。
敵は倒れたものの魂縛の薄紫色の風はたなびかず。
(本体ではなかったのね)
眉をひそめRioは下唇を噛みしめます。
気を取り直して。
異変を察知し辺りを窺うルーカーに照準を合わせRioは第二の矢を射放ちました。

交易品を扱う商人の娘だったRioは6人の姉妹と共に何不自由なくシロディールの帝都とコロールの別荘を行き来し暮らしていました。
Rioを身ごもった頃、母ソニアは5人目はきっと男の子に違いないと夢想し、お腹の中の子供にRion○idと名づけ、坊やと語りかけていました。
生まれた赤子が女の子だったため、夫の血を受け継ぐ男児出生を望んでいたソニアは少なからず落胆の色を見せました。
女の子の名前としてもRion○idはいい名前じゃないか。
ソニアの夫でありRioの父親であるエイリークは生まれたばかりの赤子を抱き上げ祝福を与えました。
きっとこの子は種族性別問わず誰からも愛される子になるだろう。
そうエイリークは妻に優しく説いて聞かせました。
ある日、配達人から手紙を受け取ったエイリークはその内容に血相を変えました。
突然だがハイロックに旅立つことになったと告げる父。
それを傍らで黙って聞き及んでいた母の鎮痛な面持ちは幼いRioの脳裏に澱となり影を落としました。
やがてその不吉な予兆は凄惨な現実となって家族の身に降りかかりました。
突如襲った悪夢のような痛ましい事件。
現皇帝ミード家の遣わした夜盗の仕業と見せかけた強襲に父エイリークとその忠実な従者は滅多刺しにされ惨たらしい躯を曝し、母は犯され、姉達は持ちなれないナイフを残党に突き立て仇討ちという最初で最後の殺人に手を染めました。
一年を待たずしてソニアも死を迎え夫の許に旅立ち。
いよいよ後ろ盾のなくなった姉妹7人はやがてひとりまたひとりと散り散りばらばらになっていったのです。
すべての肉親を失ったRioがシェイディンハルの雑貨商ベルナルドに拾われてから3年が経過した頃、街にひとりの冒険家が訪れました。
アブドゥル・マジドというその冒険家はハンマーフェル出身の浅黒い肌と精悍な体つきをした男で、旅の必需品買い足しのためベルナルドの雑貨店に立ち寄り、店主の目を欺きつつ幾つかの物品をスリ盗って行きました。
店の外に出て盗品を眺めつつ、ちょろいもんだとつぶやくアブドゥル。
その背後にナイフが突きつけられます。
冷や汗を流すアブドゥルはナイフを突きつけた者の声音に再度驚かされました。
澄んだよく通るその声は雑貨店の手伝いをしていた少女のもので。
振り返るアブドゥルの双眸は年端もいかない青い瞳のノルドの娘に釘付けとなりました。
盗んだ物をすべて返すなら、それとあなたが背負う弓の使い方を教えてくれるなら盗みを行ったことは不問にしてあげると持ちかける交渉術。
付け焼刃とは到底思われないほど堂に入ったナイフさばき。
どれをとっても15歳に満たない少女にはそぐわなさ過ぎると。
しばし棒立ちとなったハンマーフェルからの冒険家はやがてニヤリと笑い、Rioと呼ばれていた少女との交渉に応じようと答えたのでした。
それからのアブドゥルは旅立ちを数週間後に伸ばし、Rioに乞われるまま自分が得意とする弓とダガーの手ほどきを行いました。

※すべて創作パートとなりますがRioの生い立ちなどに興味がある方は、父親エイリークの死についてはSkyrim③闇の一党『死するまで拘束される』&『安全の侵害』を、姉妹7人がばらばらとなりRioがスカイリムに旅立つ件につきましてはSkyrim⑭ドラゴンボーンメインクエスト『人類の庭師』前編をご覧くださいませ。

敵に情けは無用だ、殺らなければ殺られる。
雑念を払い標的の急所を確実に狙え。
矢が手を離れたら次の敵に意識を飛ばせ。
初めて弓の手ほどきを受けた時のアブドゥルの言葉がRioの脳裏に木霊します。
二の矢をルーカーに叩き込むや、崩折れるその先のシーカーに的を絞った三の矢を放ち、魂を奪い去る薄紫色の煙の中に最早何者の存在もないことを確かめて。
ようやくRioは弓を下ろしました。
けれども一難去ってまた一難。
今度の敵は暗闇でした。
ほとんど周囲の見えない暗がりを歩くRioの体力はじりじりと内側から焦がされ削られてゆきます。
わずかな採光から左右に毒の沼らしきものを認め、ぬらぬらと揺らめく触手がぴしゃりと地を叩く音が不気味に響き渡ります。
体力が減っているところに打ち込まれては致命傷となりかねない。
額から流れる汗をそのままに前方の明かりへと飛び込みます。
ほっとしたのも束の間、瞬く間に暗闇が辺りを支配し始めました。
回復もそこそこに切り上げ足元すらよく見えない道なき道を進み石段を駆け上がります。
すると突然正面の毒の沼が盛り上がったかと思うやルーカーの守護者が姿を現しました。
(近過ぎる!)
闇の及ぼす侵食に体力の半分近くを削ぎ取られていたRioは驚愕し後ずさりました。
ルーカーではなく守護者ということは攻撃力も防御力も数段格上ということでステルス体勢のまま弓を引き絞ったRioは強大な敵へと鏃を射込みました。
まとわりつく闇に苛まれ、近距離からの攻撃ゆえにルーカーの守護者に居場所を察知され、膝の震えが止まりません。
ルーカーの守護者の放つ触手の直撃を受けたRioの生命は風前の灯となりました。
瀕死のドラゴンボーンは懐に忍ばせておいた体力回復の薬を咽に流し込み、瓶を投げ捨てると第二の矢を番えます。
けれども同時に敵からの二発目の触手攻撃を浴びせかけられ、その間にも暗闇はじりじりと体力を削り続けます。
またしても体力が半減してからの反撃となったRioの弓を操る指も恐怖に怖気づき、精彩を欠き、ルーカーの守護者の急所をはずしてしまいました。
そして三度目の触手が打ち付けられ、細く忌まわしいぬめりが四肢を這うおぞましい感覚と縛り付けられるような圧迫感が全身を襲います。
ここで死ぬの?
「イヤ・・・いやだ!」
(逃げなければ。ここから逃げなければ・・・)
でもどこへ?
辺りを見回しても闇また闇。
前方には次なる触手攻撃を繰り出そうとルーカーの守護者が身構えていました。
光の方へ走れ!
ヴィルカスの声が脳裏に木霊し。
弓ばかりに頼るな、恐れず接近戦用武器を抜いて敵の懐に飛び込んでみろ!
弓とダガーの指南をしてくれたアブドゥル・マジドの教えが甦ります。
残りわずかな回復薬を飲み干し、グレートソードを抜き去ったRioはルーカーの守護者が立ち塞がる前方、光の射す石段目がけて駆け上がり地を蹴りました。
上段の構えから触手ごとルーカーの守護者の肩にかけて斬り込むや前転し、毒の沼の周囲、わずかな安全地帯をすり抜け。
更に奥の中央石段を上り詰めます。
(どうせやられるのなら闇の中ではなく光の中で斃れよう)
階上に辿り着いたRioの視界に黒の書が飛び込んできました。
本を読めばそのまま帰還できるであろう。
けれども踵を返して。
起死回生を遂げたドラゴンボーンは次なるルーカーの守護者の攻撃に備えます。
触手の直撃を避け、ヒットアンドアウェーで大剣を振るうRioが何度目かの攻撃を仕掛けた瞬間、とうとう敵は膝を折りました。
ルーカーの守護者の脳天に幅広の刃を突き立てるや異界の生物は一瞬天を仰ぎ、それからゆっくりと地に崩折れました。

勝利かソブンガルデか。
お前らノルドがよくそう叫んで闘うのを見るが、ああいうのは愚かな蛮勇に過ぎない。
ダガーを振るう手を休めたアブドゥルはそう綴り、同様に肩で息を吐きながら自らを見上げるノルドの少女にニヤリと笑いかけます。
ではレッドガードはどんな決めゼリフを吐いて闘うのか。
挑むようにまっすぐ注がれる青い眼差し。
アブドゥルは身をかがめるとノルドの少女の耳元にこう告げました。
勝利か大勝利かだ。
レッドガードというよりは俺様の人生訓だ。
そしてハンマーフェルの冒険家は天に向かって高笑いを響かせました。
雪が降る前に南下しておきたい。
シロディールを去り、今度はヴァレンウッドに往くつもりだ。
旅立ちを決めたアブドゥルは背中に哀しげな視線を感じ踏み出した歩をゆるめます。
そして膨れっ面で涙をこぼすノルドの少女をおもむろに抱き上げると、彼にしては真剣な口調で語りかけました。
いつかお前を冒険に連れ出してやろう。
海原も雪原もジャングルも砂漠も古代遺跡も霧立ち昇る沼地もふたりで旅をしよう。
だから早く大人になれ。
俺に追いついて来い。
それから2年後アブドゥルの姉を名乗る女性からRio宛に手紙が届けられました。
エルスウェアで弟の消息が途絶えたと。
半年待って音沙汰がなければもう俺を待つんじゃないと。
シェイディンハルの雑貨屋に勤めるRioという少女にそう伝えて欲しい。
視界はぼやけ流れ落ちる涙で手紙の文字は霞んでゆきます。

「おい 大丈夫か!?」
黒の書を開き帰還を遂げたRioの追憶は破られ。
正面には心配そうに覗き込むヴィルカスの姿がありました。
「大丈夫 ジャングルや砂漠はまだ行ったことがないけれど海原も雪原も旅しているわ」
かけがえのない大切なパートナーといっしょに。
記憶の混濁を疑い、おぶっていってやろうかなどとうろたえるヴィルカスを見つめるRioは頬に一筋涙をこぼすのでした。


以上でドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:繊維と金線』終幕となります。

サブクエスト『黒の書:繊維と金線』におけるアポクリファですが、ロケ中、ルーカーの守護者との戦いでRioは2度ほど死んだ・・・という夢をみたんだ状態になっております。
道程は短かったのですが思い返してみると、
「ここが一番の難関だった」
という場所でした。
ストーリーと同じくルーカーの守護者も毒の沼もぶっちぎって黒の書のある明かりの灯った最上階に至るのが最善策だったと三度目の正直で気づいた次第であります。

黒の書からの知識の悪魔ハルメアス・モラの領界アポクリファの最後の探索を終えたRioですが、黒の書を開くたびにフォロワーにやめるようなセリフを聞かされ続けるのがゲーム内での仕様です。
もちろん従士であるプレイヤーキャラを思いやっての言葉だとは思うのですが、とにかくストーリー上、従者たる立場のヴィルカスが助言を与えたり内心は「嫌だ 間違っている」などとと思いつつもRioをアポクリファへ送り出す葛藤が今DLC“ドラゴンボーン”のテーマのひとつでした。
黒の書の冒険が思いのほか長くなってしまい、メインクエストのドラゴンボーンがやや影が薄くなっているような気もいたしますが、これもまたひとつのアプローチの仕方ということで寛大な気持ちで見守っていただけますなら幸です。
ドラゴンボーンのメインクエストだけでは少々短いかなという理由と個人的な諸事情からメインクエストに抱き合わせで黒の書他サブクエストを幾つか取り混ぜてみた今カテゴリーですが、最早半分ほどは創作となっているのが心苦しいような書いてる本人が睡魔に襲われなくてよいような複雑な気持ちです。
黒の書の部分を全てカットしたメインクエストのみのカテゴリーとした場合、10話前後となる予定だったのですが、結果的に黒の書に関するクエストも絡めての全22話となりました。
特に今回の冒険譚は短く一話分としてはかなり少ないボリュームになるとわかったことから、急遽思いつきでRioの過去のエピソードを挿入してみました。
アブドゥル・マジドは即席でこちらのクエストを書くタイミングで生まれたキャラクターです。
もちろん種族も性別もエピソードも思いつき、会話もアドリブという。
まるで他人事のように適当に書き殴っては顛末が二転三転したりするのを楽しんでいたりします。
そして回収できなくなったら逃亡と((((*・ω・) アルアル ダヨネ

次回はドラゴンボーンメインクエスト最終章となる第7章『偽りの頂点』前編をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作が恒例となっておりますが、「まあこれがカラーだから|ω・)タブン」と達観して見てくださる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・未発掘④(`・ω・´;)

アージダル様はさらなる血を求め、私は喜んでそれを差し出す。
これ以上は書くまい。
その必要もない。
主を目覚めさせ、彼に相応しい運命を全うさせる時が来たのだ。

“ラリス・セダリスの日記第23巻”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多々含みますので、クエストの流れのみ知りたい方はカラー部分のみをご覧くださいませ。
NPCの台詞はアレンジもしくは創作が加えられておりますので、正確な台詞につきましてはゲーム内にて実際にプレイし、お確かめくださますようお願い申し上げます。



ベンコンジェリケから持ち出した黒の書の複製を取るネロスに、Rioは他に黒の書の在り処に心当たりはないかを問いかけます。
「黒の書に対する執着は大歓迎ではあるが少々深入りし過ぎていないか まだまだお前には私のために働いてもらわねばならないからな」
アポクリファの囚われ人になりたいのなら止めはせぬが、こちらの用件をすべてをこなしてからにしてもらおうなどと。
相変わらず痛烈な皮肉とも傍若無人な本音ともつかぬ台詞を綴るマスター・ウィザードでした。
久しぶりにテル・ミスリンを訪れたRioに次なる依頼を押し付けるため、黒の書から話を遠ざけようとするネロスにRioははっきりと否を告げます。
これ以上フリアやスコールの民を待たせるわけにはいかない。
ネロスの頼みごとを叶えるのは黒の書から得た知識を武器にミラークを打ち倒してからだと。
きっぱりと断わりを入れるドラゴンボーンを不服そうに一瞥して。
「レイヴン・ロック北北西のブラッドスカル墓地にも黒の書の気配がある いやあったというべきか つい数日前になぜか気配が消え失せた もうしばらく使い走りをさせてから明かす予定だったが」
ネロスは忌々しげに舌打ちを鳴らしてみせます。
それなら先日レイヴン・ロック鉱山からブラッドスカル墓地を探索した折に見つけたとRioが黒の書を取り出すや、ネロスは一瞬驚きの表情を見せ、
「なるほどそれで数日前にブラッドスカル墓地から黒の書らしき気配が消えたのか」
ならば早速複製をとらせてもらおうと件の書に手を伸ばしました。
コピーを終えた原本をRioの手に戻すマスター・ウィザードはやぶ睨みの表情で眼前に佇むドラゴンボーンを睨めつけます。
それから潮時かと。
ぶつぶつ何やらつぶやいた後、知り得る限りすべての黒の書に関する情報の公開に応じました。

テル・ミスリンのネロスの住居であるキノコの塔から抜け出したRioを配達人が出迎えます。
ずっと探していたんだと早口に綴る配達人の手には一通の手紙が握られていました。
書面に目を通した途端、言いようのない不安がRioの心に押し寄せます。
「君が必要だ・・・って」
「よほど急いでしたためたのだろう 今回は著名さえ忘れている 配達人がラリスからだと告げてくれなければ性質の悪い悪戯だと破り捨てるところだったな」
パートナーの分析はいちいちもっともで。
ゆえに急がなければならない。
Rioは西に向かう足を速めました。

※実際には手紙は“ラリス・セダリスの手紙”とされているのでゲーム内では性質の悪い悪戯だとポイ捨てされることはないかと思われます。


ドラゴンボーンサブクエスト『未発掘④』

テル・ミスリンの旅立ちに際してネロスははっきりとRioに宣告しました。
ソルスセイムに感じられる黒の書の気配はコルビョルン墓地で最後だと。
これ以上ありもしない黒の書の存在をちらつかせドラゴンボーンを手足のようにこき使うのは無理と判断したのか。
鞭の代わりに飴を与えることで歩み寄りを見せ懐柔するつもりだったのか。
ともあれ終わりの見えなかった出口が見つかったようで。
ラリスの窮地を感じ取りつつも、Rioそしてヴィルカスは共に冴え渡った心持ちでコルビョルン墓地を訪れました。
しかし墓地で二人を待ち受けていた光景は想像以上に痛ましく。
鉱山夫らは血溜まりに倒れ伏し、彼らを護るために雇われたに違いないコルビョルン衛兵らもことごとく血飛沫を上げ絶命を遂げていました。
「これは一体・・・ラリス? ラリスはどこ!? まさか独りで遺跡に・・・」
「待て!」
遺跡に向かって駆け出すRioの背後をパートナーが呼び止めます。
そしてテントより姿を現したヴィルカスの手には数冊に及ぶラリスの日記が携えられていました。
日記は19巻から23巻の5冊。
概ね困難な発掘の現状とそれらに立ち向かう不屈の信念や対処法、諸所の雑感が綴られていましたが、同時に奇妙な書き込みも為されていました。
「19巻の周囲からずっと会話やささやき声が聞こえるって何かしら((((;´・ω・`))) ゲンチョウ?」
「21巻には姿なき“友人たち”が距離を詰めながら 22巻には姿なき友がもたらしてくれた慰めとある 23巻に至ってはラリスが正真正銘彼自身であったのかも疑わしい」
ヴィルカスが差し出したラリス・セダリスの日記23巻では、アージダルが血を求め自分は喜んでそれを差し出そうなどという憑依じみた文章が記されていました。
「発掘における困難さに精神がまいり幻覚を見ていたのでないとすれば奴は危険だ」
ラリスはアージダルの亡霊に精神を侵食され操られていた可能性が高いとヴィルカスは結論を述べます。
(アージダルがラリスの心を狂わせた元凶!?)
「やっぱりすぐに行かなくちゃ」
慌ててコルビョルン墓地入り口に走り込もうとする相棒の腕を掴むヴィルカスが厳しい口調で念を押します。
「先に言っておく ラリスがたとえアージダルを名乗る悪霊に操られていたとしても お前に危害を加えようとするならば容赦はしない」
利権の絡む間柄とはいえ何度も顔を突き合わせ発掘のために尽力してきたラリス。
救えるものなら救いたい。
思いを紡ぐRioの願いを聞き届けてくれたのかどうか。
そのまま先行するヴィルカスはそれ以上は何も語らず速やかに歩を移してゆくのでした。

コルビョルン墓地の中は血生臭く、既に何度も行き来した最初の小ホールの台座には新しい鉱山夫の遺体が横たえられています。
「ひどい・・・」
「知り合いだからと気を許せば次にこの台座に血塗れの躯を晒すのはお前かもしれないんだぞ そのことを肝に銘じておけ」
パートナーの忠告に容易にうなずくこともできず。
さしかかった大ホール右下に蠢くドラウグルの気配を感じ取ったRioは引き絞った矢羽を解き放ちます。
充分に引き絞られた鏃はドラウグルの脳天を貫通し後方に屍を吹き飛ばしました。
左手にはワードウォールが見受けられます。
以前から気流は感じていたもののこの位置に壁は眠っていたのかと。
隠密のまま下りスロープを飛び降りるやRioは足早にワードウォールへと駆け寄りました。
「ヴィルカスにはこのドラゴン語はどう見えるの?」
サイクロンの第3段階目“Nos=一撃”が身体を満たすのを感じて、瞼を閉じるRioが小声で語りかけます。
俺には壁に引っ掻き傷があるようにしか見えないと答えるパートナーの声音に羨望の気配は感じられず。
けれんのない清々しさが漂っていました。
「ノルドは皆 自分こそがドラゴンボーンではないかと夢みたりするって以前ヴィルカスは言ってたけれど」
厄介な出来事や運命にばかり巻き込まれるアカトシュの恩恵を身近で見聞して、すっかり未練がなくなったのかと。
冗談めかすRioをヴィルカスが険しい表情で睨みつけます。
「俺がドラゴンボーンであればどれほどよかったか」
デイドラの誘惑を受け、その身に苦痛と悔恨を刻むことも。
失明と発狂の恐怖に抗ってまで星霜の書を読み解き、世界を喰らう者に立ち向かうことも。
黒の書の知識を盾にミラークに相対峙する宿命も何もかも自分の身に負うことができれば、帰らぬかもしれない大切な誰かを待って待って待ち焦がれる思いなどしなくて済んだであろうに。
言葉を呑み込んだヴィルカスは唇を噛みしめた後、そうだなドラゴンボーンでない者は待っていることしかできない気楽な立場だと自虐的な台詞を綴りました。
ヴィルカスの言い回しと刹那の表情から、パートナーをひどく傷つけてしまったことを感じ取ったRioは即座にごめんなさいと謝罪を唱えます。
自らの失言にしょんぼりと肩を落とすRioを見遣りながらヴィルカスはため息をつき、うなだれる相棒の肩を抱き寄せました。
「ドラゴンボーンは与えられるだけの称号でも恩恵でもない 試練に打ち克てると認められた者 運命に抗いながらも乗り越えられる者にのみ許された神々の刻印だ」
過酷である運命の代償に強大な力と栄光に浴することができる。
神々に愛され望まれたのがお前であるなら俺は全生命を賭けてドラゴンボーンを守護してみせよう。
「お前と共に闘い 必要であれば救いの手を差し伸べることのできるこの立場でよかったと今は思っている」
以前はこうまで達観できなかったのだと。
我ながら器の小さい狭量な思考だったと反省を綴るパートナーを見上げ、その耳元にRioはそっと囁きました。
「あなたが傍にいてくれて本当によかったって ドラゴンボーンはいつも思ってるのよ」

大ホール左のワードウォールに立ち寄った後、Rioは右手通路を経て床がタイル状になっている部屋へとラリス捜索の範囲を広げました。
通路でドラウグル・スカージとワイトとの接近戦を制し。
タイルのある部屋に至る上方からドラウグルスカージ3体を続けさまに弓で仕留め、タイル状の床を踏み越え左通路に向かいます。
「あら 通路突き当たりに部屋なんてあったかしら|ω・)?」
小部屋を覗き込みつつRioは手前の椅子に腰掛けるドラウグルに向かって矢を射掛けます。
するとドラウグルは崩折れ、魂縛を示す紫色の煙がたなびきました。
「弓に魂縛を付呪しておけば中身の詰まった魂石収集には事欠かない ソウルケルンの主からも使徒にスカウトされそうな腕前だな」
またしても手にしたグレートソードを振るう機会を逸したヴィルカスが憎まれ口めいた賞賛を投げかけるや、引く手数多だからこれ以上はお断りしますと朗らかに返すRioなのです。
そのまま不用意に一歩を踏み出したRioとヴィルカスの間を鉄格子が遮断し、残る2つの玉座から2体のドラウグルが身をもたげました。
「くそっ! またか!」
焦りを隠せないヴィルカスに反してRioの集中力はすさまじく。
反射的に引き絞った矢羽を正面奥の玉座から立ち上がったドラウグル・デス・ロードに撃ち込み、続く第二の矢で引導を渡してゆきます。
もう一体いるぞとのパートナーの警鐘に小さくうなずくと照準を左に定め、第3の矢をターゲットの眉間目がけて射放ちます。
頭蓋を撃ち抜かれ砕け散るドラウグルから周囲へと注意を散じたRioは敵の気配がすべて消えたのを確認し、構えた弓を下ろしました。
そして小部屋ながら部屋の右端と左端に鎖が垂れ下がっていること。
中央にはレバーも設置されていることに気づいたRioは好奇心に満ち溢れた瞳を輝かせ手近な鎖へと手を伸ばしました。
ガラガラと音をたて入り口に近い小部屋右の岩が回転を開始します。
(鯨の彫像(゚ー゚*?))
岩戸の隙間から鯨を模した彫像がRioの視界に飛び込んできました。
「おい いつまで俺はここで締め出しをくらっていればいいんだ?」
鉄格子の先で腕を組むパートナーの声に、はっと振り返ったRioは忘れていたわけじゃないのよと弁明しつつ入り口左の鎖に駆け寄ります。
手前の鎖が鉄柵の解除装置でないのならと。
小部屋奥の鎖に手をかけ引いたRioの瞳に、右の岩戸同様回転を見せる左の岩戸の狭間に鯨の姿が焼き付けられました。
(右も鯨、左も鯨)
他にも何か手掛かりはないかしら。
ぐるり頭を巡らせてみると、入り口壁沿いの柱には2羽の鳥が彫られています。
中央レバー付近には二対の回転可能な柱が置かれ、蛇と鯨そして鳥が描かれていました。
(もしかすると・・・)
ひらめいたとばかり柱を作動させてRioはまず2体の鯨の彫刻を正面に向けました。
そしてレバーを引くや入り口壁沿い奥の鉄格子が解放されます。
しかしヴィルカスの行く手を塞ぐ鉄格子に動きは見られません。
(じゃあこっち(`・ω・´)!)
再び二対の柱を作動させ今度は2体の鳥の彫刻を正面に配し、そうしてRioはレバーを引き寄せました。
ガラガラと鈍い音が鳴り響くと共に中央地下へと続く螺旋階段を閉ざすために敷かれた鉄柵が解除され。
それと同時にRioとヴィルカス、二人の間を阻んでいた鉄格子も消え失せました。
「上出来だ」
すばやく小部屋に滑り込んだヴィルカスは入り口壁沿いの鉄柵奥に安置されていたアージダルの報復の鎧を相棒の代わりに確保します。
「ネロスの予言が正しければこの先 最後の黒の書がお前を待ち構えていることだろう 他の重荷は引き受けよう」
そう告げて、重装の戦士は露払いをすべく螺旋階段を踏み出しました。
螺旋階段を下りた先に設置された台座のポーション。
それらをつまみ上げるRioの手から滑り落ちた瓶が音をたて。
その瞬間、ドラウグル・スカージ、ワイトらが狭い踊り場に殺到します。
揺ぎ無き力を浴び踊り場の壁に追い込まれながらも、Rioは弓で各個撃破を図りました。
右手からドラウグルを挟み込む形でヴィルカスが迎撃に当たります。
遠隔攻撃でおびきだした敵を踊り場入り口で待ち伏せる一撃必殺のグレートソードが迎え撃つ連携にドラウグルらも為す術もなく、瞬く間に屍が積み重ねられてゆきました。
古代ノルドの遺骨を覆う正面のスタルリム鉱石を穿ったRioは分岐点に舞い戻るや進行方向右手へと視線を馳せます。
蛇に鯨に鳥。
3種の生物が彫られた二対の柱に鉄格子の扉。
そして扉横に備え付けられた鎖。
辺りを見回したところで手掛かりとなるようなものは見当たらず。
とりあえず鎖を引っ張ってみようかと鉄格子に進み出たRioは何やら不吉な予感に苛まれ、くるりと踵を返します。
足元に流れる大量の油が気になると。
ヴィルカス共々一旦通路に後退し、頭上の火薬壷を弓で撃ち落とします。
火の元となる油の始末を終え、
「じゃあとりあえず鎖を作動させてみるわね(*・ω・)つ」
おもむろにRioは右手を鎖へと差し伸べました。
「待て その二本の柱の謎は解けたのか?」
わからないからまずはこのまま鎖を引いてみたいと主張するRioに、左手通路を調べてからにしたほうがよくないかと異論を唱えるヴィルカスです。
遂にパートナーの忠告を振り切り、Rioは鎖を引いてしまいました。
カララと音はすれども鉄格子は動きを見せる気配もなく。
代わって噴出する火炎に焼かれRioは悲鳴を上げました。
自ら火に巻かれながらも相棒の腕を掴み引き寄せ、ヴィルカスが安全地帯へと退きます。
「ごめんなさい・゚・(ノД`;)・゚・」
しょげ返るRioから治癒を施されるヴィルカスは相棒のあまりの落胆ぶりに苦笑をもらします。
「わずかな可能性ではあるが 二対の柱の文様の謎を解く鍵が鉄格子向こうの部屋にあったかもしれないと思ったのは俺も同じだ 反対意見を唱えておきながら単独で乗り込んだなら お前同様あの鎖を引いていただろう」
岐路に立たされた折、従者らが示す苦言や異論はその他の道があることを従士に知っておいてもらうためのもので一選択肢に過ぎない。
慰めにも似た言葉で相棒を諭し、しかしながら決定を下すのは従士であり導き手であるお前の役目だとも綴ります。
「たとえそれが結果的に失策であったとしても俺達はその決定に従う 仲間を窮地に陥れたくなければ経験と勘を磨け」
それでも事に及ぶ前に床を濡らす油を掃除しておいたのは正解だったなとポンとRioの頭を叩き、左通路を調べてみようと促すヴィルカスなのです。

左通路を進むと正面扉越しに男の声が聞こえてきます。
(アージダルよ目覚めよ、時は来た!?)
「これは・・・ラリスの声?」
「アージダルに呼びかけているようだな となるとこの先がアージダルの墓標か」
背負うグレートソードの柄に手を置くヴィルカスが扉を開けてくれと合図を送ります。
ステルス体勢のままそっと扉を開いた先、Rioの瞳にホール中央に佇み空を仰ぐラリス・セダリスの姿が映し出されます。
呪文のごとく繰り返されるラリスの呼びかけに応えて。
ホール中央の床が歪みを見せたかと思うや突如そこからドラゴンプリーストが姿を現しました。
(あれがアージダル!)
既に引き絞ってあった矢羽を解き放ち、Rioは宙に浮くかつての大付呪師に不意討ちを仕掛けます。
第二の矢を浴びてすら一向に怯んだ様子もないアージダルは傍らに倒れ伏す鉱山労働夫の遺体を死霊術によって呼び覚ましました。
遂に侵入者の居場所を捉え。
火炎の魔法を繰り出すドラゴンプリーストはホールを囲むように並べられた棺から次々にドラウグルらを目覚めさせてゆきます。
「アージダル本体を狙え! こっちは雑魚どもの注意を集めておく」
抜き去った大剣を振りかざすヴィルカスが吼え声と共にホール中央に躍り出るや、周り為すドラウグルらもつられ重装の戦士の許に殺到します。
「行け!」
パートナーの背後を掠め通りバネを利かせて飛び出したRioは鞘から滑らせる勢いのままグレートソードの刃を甦りしドラゴンプリーストの脳天に振り下ろしました。
仰け反りながら尚も両の手から炎を放出させるアージダル。
大付呪師に追いすがり下段の構えから返す刃を突き上げて。
もう一度頭上に大剣を振りかざしたRioは全体重を乗せて袈裟懸けに振り下ろします。
身をよじったドラゴンプリーストは一瞬宙に停止し、そしてそのまま灰となって崩れ落ちました。
アージダルが灰燼に帰すと同時に他のドラウグル達も床に崩折れ、ホールは再び静寂に包まれました。
弾き飛ばされ気を失っていたラリスが起き上がり辺りを見回します。
「これは一体・・・ああ・・・何があった? 私は何をしたんだ?」
夢から覚めたようなぼんやりとした表情で身を起こし、ふらふらと歩き出すラリスは辺りに横たわる数々の鉱山労働夫らの遺体を目の当たりにして。
己の犯した過ちを悔いカタカタと震え始めました。
「ここコルビョルンに来てからずっと囁き声が聞こえていた 雑念に冒され幻覚が見えていたが まさか・・・」
この惨状を引き起こしたのが自分だったとは。
「その声は日に日に大きくなってゆく 何度も気を失った あれはそう・・・ドラウグルが目覚める直前だった 彼がそう望んだから 彼は皆の生気を欲していた」
鉱山労働夫らを殺したのは自分かもしれないと。
受け入れ難い真実にラリスは頭を激しく振りました。
「殺そうと思って殺したのではない 頼む私を信じてくれ!」
血走った瞳に悔恨を湛えながらラリスはRioに駆け寄り訴えます。
カチリと鳴らす重装の戦士の刃音にすら怯える発掘指揮官はすがるような眼差しをRioへと向けました。
「わかった 信じるわ ただここにはもう戻って来ないほうがいいと思うの」
ラリスのおどおどとした赤い双眸にナイトコーラー聖堂での自分を重ねて。
Rioは瞼を閉じました。
「当然だ! 墓地なんて言葉は二度と聞きたくない 一生御免だよ」
ラリスはレイヴン・ロックに戻りコルビョルンにはもう二度と近寄らないと誓いを立てます。
「都合のいいことをと思うだろうが この事は黙っていてもらえないだろうか こんなひどい惨状を引き起こしたのが私だと知れ渡れば袋叩きどころでは済まない 真相を知らぬ者からすれば私こそが惨たらしい殺人者だ いや実際そうなのかもしれないが・・・」
街で自分を見かけたら、そっとうなずいてくれればいい、必ず君の力になろう。
そういい残すと肩を落すラリスはとぼとぼと帰途に就いたのでした。

※Rioがナイトコーラー聖堂での自分をコルビョルン墓地でのラリスに重ねた理由につきましてはSkyrim⑨『目覚めの悪夢』をご覧くださいませ。

「罪のない鉱山労働夫達を殺めた者などは許すべきではない?」
大剣の鞘から手を離して後に続くパートナーへとRioは視線を送ります。
「ああ 同胞団の戦士が見過ごしにしてよい場面でもなかった」
「でも斬り捨てなかった それは同胞団の導き手という肩書を持つ者が下した采配だから仕方なく従ったの?」
うつむきがちに紡ぐ相棒の質問に、それもあると忌憚ない返事を返して。
同じ状況下なら俺もああなっていたかもしれないと。
「同じ穴の狢を手にかけることはできまい」
悪びれもせずヴィルカスは口にします。
(ヴィルカスならそうそう操られることなんてないと思うけど)
むしろ至るところで闇に憑かれ罪のない者達を手にかけてきた自分を庇うための方便に過ぎないのではないか。
そんな思いを巡らすRioの背後からヴィルカスの呼び止める声が響きます。
「おい 墓標に辿り着く直前の鉄格子の解除ができていないが このまま進んでいいのか?」
「あ・・・そうだった」
はたと顔を上げるRioは慌ててアージダルの墓標を駆け抜け、元来た道を引き返し始めました。
細い通路を抜け、焼け焦げた跡の残る仕掛け扉の前に佇んだRioは鉄格子両脇にある未だ解く事の叶わない謎を孕む蛇・鳥・鯨と意匠を施された柱を見つめます。
もう一度辺りを見回し、鉄格子から覗く室内にも目を凝らしつつ柱の絵合わせに繋がるヒントがないかを探り。
果ては天井及び螺旋階段の踊り場付近まで遡ってみたものの、それらしい手掛かりは見受けられず。
途方に暮れた様子で天井をふり仰ぎます。
「もうトリガートラップの火炎を浴びるのはこりごりだとアージダルの遺産を諦めるのか?」
傍らで首を横に振る相棒を眺め遣った末、下がっていろ、試してみたいことがある。
そう口走るとヴィルカスは万が一に備え安全地帯に相棒を退かせました。
それからとある2種の図柄を選び、重装の戦士は鉄格子横の鎖を引きました。
するとカラカラと耳に心地よい音が鳴り渡り鉄格子が上がってゆくではありませんか。
「すごい! ヴィルカスなぜわかったの+.(ノ。・ω・)ノ!?」
「さっきの部屋の絵合わせを憶えているか 俺が締め出しを喰らったあの部屋だ」
鯨と鯨。
鳥と鳥。
ふたつの組み合わせでふたつの鉄格子が開いたことを思い出し、Rioは大きくうなずきました。
「それならこの組み合わせを試してみたくなるだろう」
何も暗示がないのならこいつを試してみようと思っていた。
アージダルは古代ノルド人だ。
「ノルドって奴はどんなに小難しい魔法や付呪の修行を積もうと根本は単純にできてるからな」
加圧式トラップを跳び越え、台座の背後からアージアルの預言のヘルムを掴み上げて。
正面から噴出する炎に身を曝すこともなくヴィルカスは不敵な笑みを浮かべました。
ファルカスは“イスグラモルの力”を、ヴィルカスは“イスグラモルの知”を備えている。
今は亡き同胞団のサークルメンバーであるスコールの言葉が甦ります。
頼もしくも怜悧なパートナーへ憧憬の篭る眼差しを注ぎつつ。
Rioもまた極上の笑みをこぼすのでした。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『未発掘④』終幕となります。

随所に演出が施されており、ゲーム内では起こり得ないフォロワーの動きなどがありますが(フォロワーは加圧式トラップは跳び越えないとか謎解きはしてくれないetc)どうか「この辺りが創作だなぁ」と読み流してやってくださいませ。
最後の秘宝、アージダルの預言のヘルムの隠された鉄格子扉を開けるための組み合わせはRioとヴィルカスの会話をヒントにプレイヤーの皆様でお試しくださいませ。
演出シーンを除いては概ねゲームでの流れそのままとなっております。


次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:繊維と金線』をお送りいたします。
これにて黒の書の探索は終了となり、次々回はいよいよミラーク先輩との対決となります。
ネタバレ・妄想・創作等含まれると思いますが、「うん知ってる(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・黒の書④変化の風(*・ω・)

エルグリルの統治下で、私は悩み多き民の様々な思考や行動のパターンに着目した。
そしてそれらを理解し、最終的にはそれらに影響を与える事を目的とした、つまらぬ企てに着手した。
私は秩序ある理性を持つ者として、下層民から分類を始めた。
彼らは均等に・・・

リーズル・グレイハート著“黒の書:変化の風”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話は創作がほとんどです。
また、カラー外部分はほぼ創作パートとなっておりますので、「創作嫌い(´・ω・`)」とおっしゃる方はカラー外部分をスルーしてカラー部分のみご覧くださいませ。
ゲーム内の台詞のみ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。



「こんなところにも黒の書があるなんて・・・」
ドラゴンプリーストと相対した時すでに嫌な予感はあったが。
黒の書の納められた台座に向かいふらふらと歩き出すRioの腕を掴み、ヴィルカスは引き止めようと試みました。
最初のドラゴンボーンでありハルメアス・モラの使徒ミラークとの決戦を控え、できる限り対等またはそれ以上の知識を得たい。
だからアポクリファを訪れるのだ。
何度もその意志を相棒から告げられてはいても、やはりおぞましいデイドラの許になどに行かせたくはない。
黒の書の禍々しさを目の当たりにする度。
緑色の靄と共に現れる触手がRioの身体に絡みつく光景を見せつけられる度に、納得せざるを得なかった決断が揺らぎ、ヴィルカスの心を葛藤と苦悩が支配してゆきます。
「だいじょうぶ 必ず戻って来るから」
後どれくらいこうして自分を思いやってくれる大切なパートナーの手をふりほどけばいいのだろう。
ミラークを倒してと。
父ストルンの亡骸を抱き涙に濡れていたフリアの姿が脳裏に渦巻き。
どうか我々を見捨てないで欲しいとのスコールの民の叫びが吹雪きに掻き消され。
行くなと訴えかけるヴィルカスの眼差しとが交錯して。
現れた無数の触手に絡み取られながら黒の書のページを繰るRioは再び知識の悪魔の支配する領界へと引きずり込まれてゆくのでした。



ドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:変化の風』

毒の沼の瘴気漂うアポクリファ。
彼方に触手の乱立する様を一瞥し、隠密体勢を整えたRioは歪む書籍が堆くそびえ、カサカサと紙片の舞う淀んだ道を歩き出しました。
毒の沼に面した
手すりのない花びらを模した通路からは次々に触手が出現し、Rioを苛もうと攻撃を仕掛けてきます。
鞭のようにしなる触手を掻い潜った先にはボロボロの本の携えられた台座があり。
次の階段の中継ぎともいうべきポーチを抜けようとしたRioは突如舞い降りたシーカーに直面し、彼と彼の分身の唱える体力・スタミナ・マジカにダメージを与える魔法の下に曝されました。
抜き去ったグレートソードでシーカーを屠り、傷ついた身体に治癒の光を注ぐと再びRioは歩を進めます。
階段を上り詰めた高台左奥にスクライがあり、右手の小さな毒の沼を囲むように設置された3つの台座には“毒の歌第4巻”他何冊かの書物とシーカー召喚の巻物、そして魂石が無造作に放り出されていました。
必要な本と魂石を荷に加えたRioは毒の沼を警戒しつつスクライに触れます。
するとシュルシュルと音をたて、左手に通路が現れました。
正面、飾り格子の狭間から見え隠れするシーカーを横目に左通路へと足を踏み出したRioはそのまま左壁沿いに進み、突き当たりの台座の上の大魂石を懐に忍び込ませ、スクライに手をかけました。

レイヴン・ロック鉱山内。
ブラッドスカル墓地の難所を越え、ようやく帰途に就けると思った矢先、出くわした黒の書によってハルメアス・モラの領域アポクリファに消えた相棒を想い。
ヴィルカスはぼんやりと佇んでいました。
いっそのことRioが黒の書を手にする前にそれらを奪い取り、相棒の代わりにアポクリファへと旅立ってみようかとの誘惑にかられ。
そのたびに幾度となく絶対に黒の書を読んではならない。
招かれざる者が書物に目を通せばどうなるか。
知を極めたスコールの呪術師ストルンですらあんな惨い最期を迎えたのだと。
自分のことなら大丈夫。
ハルメアス・モラは新しいおもちゃである新たなドラゴンボーンを簡単に死へ追いやったりはしないと。
訴えるRioの声音が辛うじて残る理性を揺るがし、ともすれば暴走しかける思考に歯止めをかけます。
「くそっ! また待てと言うのか 待っていろと言い残しておきながら俺の親父は・・・ジャーゲンは大戦から二度と戻っては来なかったんだぞ!」
待つことには慣れている。
待っていさえすれば待ち人は必ず帰って来る。
ただひたすらにそう信じていられるほど他愛もなく無垢なガキだった。
ジョルバスクルの扉を開けて父親の帰りを待ちわびた日々。
やがて1年が過ぎ、帝国軍からの一通の手紙がファルカスと自分宛に届けられた。
父は勇猛果敢に戦い散ったのだと手紙を代理で受け取ったコドラクから教えられた。
ファルカスは父が死んだと告げられてもその意味を理解してはいないようだった。
ただいつも傍にいてくれた大切な人が自分の許からいなくなってしまったと泣きじゃくっていた。
いつかソブンガルデで再び父に遭えるだろうから、それまでお前も鍛錬し腕を磨き、立派な同胞団の戦士となるよう心がけろ。
痛んだ武具を鍛え直してくれるエオルンドにもそう励まされた。
死は身近にあるもので哀しくはあっても戦いの中の死は誇らしいものだと教えられた。
母もなく父も失った双子の幼子をティルマも不憫に思ったのか、何かと目をかけてくれた。
父の死亡を知らされてから十数度目の冬、同胞団にアエラとは別にもうひとり女戦士が加入した。
彼女はクリスタと名乗った。
大柄な割には細く優美な曲線を持つノルドだった。
クリスタの振るうグレートソードは彼女の身体の一部のように自然になめらかな弧を描き、迫り来る敵を次々と薙ぎ払い葬り去った。
同胞団内でも実力と美貌を誇る二人の新人は狩猟の女神アエラに黎明の戦乙女クリスタと並び称され未来の輝かしいサークルメンバー候補と噂された。
アエラより一回り年上だったクリスタが自分を年の離れた弟扱いするのが癪で。
ある日、同胞団の人質救出作戦において盾の姉弟となったクリスタの命に背き、単独で人質の閉じ込められているという砦に向かった。
愚かだったガキの俺はまんまと敵の罠に飛び込んだのだ。
人質の檻の周囲に見張りがいない不自然さにすら気づかず。
クリスタを出し抜き戦功をものにしたい一心で救出を待つ人質の許に駆け寄った。
あるいはあの気高く美しい盾の姉に一人前の男として認められたかったのかもしれない。
そんな浅はかで短絡的な幻想と行為は取り囲む多数の敵の登場によって見事に打ち砕かれた。
無数の矢が射掛けられ、闘技場での見世物と化した俺は逃げ惑った。
奴らはわざと的を外しているようにも思われた。
じわじわとなぶり殺しにするつもりの矢の雨が降りしきる中、もつれる足をひきずる俺は死を予感して立ち止まった。
もういいと思った。
勝利は得られなくともソブンガルデが待っている。
そこには父ジャーゲンも待っていてくれるだろう。
出血により意識が朦朧とする俺は、早く殺せと言わんばかりに仁王立ちで上層域に並ぶ山賊らを睨みつけた。
その時だった。
滑り込み走り寄った盾の姉クリスタが俺を背に庇い立ち塞がった。
どけと怒鳴ってはみたがこの女がそんな言葉を聞くはずがない。
最後の力を振り絞り自分より少しだけ背の高い、けれど柔らかな曲線を持つ盾の姉を押し倒そうと試みた。
せめて地に伏してくれさえすれば俺が覆い被さり矢避けとなってクリスタを守ることができる。
同胞団の仲間が駆けつけてくれるまで時間を稼ぐことができる。
どけ、どいてくれ!
懇願めいた悲痛な叫びで彼女の背中にぶつかったところで既に立っているのがやっとな俺にクリスタが屈することはなく。
再び射掛けられる激しい鏃の雨を浴びて美しく気高い盾の姉は絶命を遂げた。
なだれ込む同胞団の援軍によって救出された俺は途切れる意識の狭間でクリスタの名を呼んだ。
死はある日突然唐突に訪れる。
昨日まで共に肩を並べ笑い転げていた兄弟姉妹の上にさえ死は容赦のなくその冷たい爪を伸ばす。
だがこれは避けられた結末だ。
俺がもっと深慮を保ち功を急がず慎重に行動できていたならば、クリスタは死ぬことはなかっただろう。
そして今もきっと仲間達の間でやさしく微笑み、黎明の戦乙女にふさわしい栄光に包まれていたに違いない。
それからのヴィルカスは一層鍛錬に明け暮れた。
朝となく夕となく書に耽り、単独での行動を慎み、幹部の命に背くこともなくなった。
そんなヴィルカスをサークルメンバーのひとりであるスコールは“イスグラモルの知”と称し一目置いた。
戦死した父親を待ちわびジョルバスクルの戸口に佇んでいた幼子は少年となり。
大人になるのを待ちきれぬまま自らの犯した過ちで大切な盾の姉を失った。
同じ轍は二度と踏まぬ。
待つのは慣れている。
辛いのは待つことではない。
帰らぬかもしれないと怯え浮き足立ち、約束を違え大切な者を窮地に陥れてしまうことだ。
「待っていてやる だから必ず生きて還れ」
静寂に佇む重装の戦士は淀む薄暗がりに身じろぎもせず。
かけがえのない者の帰還を待ち望むのでした。

スクライを作動させると右手飾り格子の先の扉が開放されました。
(確かシーカーが一体あの辺りをうろついていたはず)
ステルスを維持しつつRioは慎重に歩を進めて行きます。
やがて視界にシーカーの姿を捉えたRioは密やかに弓を引き絞りました。
シーカー目がけて撃ち放った矢は見えない壁に弾き返され、第一の矢は不穏な気配を感じた敵が警戒を強めるのに貢献したに過ぎない結果に終わりました。
焦燥を隠しきれないRioは飾り格子の陰に身を潜めるや第二の矢を番えます。
(危険だけど小部屋に入って戦おう)
ステルスからの不意撃ちで第二の矢をシーカーに叩き込むとすぐさま武器を大剣に切り替え、接近戦を挑みます。
傍らの小さな毒の沼からは触手が身をもたげRioの身体を打ち据えました。
と同時にシーカーの魔法が正面より炸裂し体力・スタミナ・マジカを奪ってゆきます。
全身を襲う倦怠感に支配されてしまう前にこの場を立ち去らなくてはならない。
沼の触手に一旦は怯んだものの、後退した右足で地を蹴るRioはシーカーの頭上に幅広の刃を振り下ろしました。
再度現れる触手を辛くも凌いで。
シーカーの遺品を拾い上げ、サイレントロールで前進を開始します。
右手前方のスクライに手を触れると正面の扉が開き、黄緑色の靄が新たな来訪者を誘います。
ポーチの先には毒の沼が細波を見せ、そこからルーカーの守護者が姿を現しました。
既に引き絞り終えていた鏃を解き放ちつつ後退し二の矢を番え撃ち抜きます。
位置を把握されたことを悟ったRioは三の矢を引き絞ると共に敵の反撃に備えます。
幾本もの触手がルーカーより発せられるタイミングで退き、それと同時に4本目の矢を番えました。
再び襲い来る触手をかわし十分に引き絞った矢羽を解き放ちます。
眉間を矢で射抜かれ断末魔の呻きをもらすルーカーの守護者が仰け反り倒れてゆきました。
中央に毒の沼を挟み、スクライが二箇所に点在しているようです。
(まずは右から)
毒の沼を大きく迂回するコースを辿りスクライを作動させると左奥の閉ざされた扉に続く石段が形成されました。
けれども扉は固く閉ざされたままのようで。
ひとまず左上層部のスクライの作動に向かいます。
左は袋小路の様相を呈し、3つの台座にはボロボロの本に混じりなんとか文字を辿ることのできる書物に巻物、黒魂石が並べ置かれていました。
ボロボロの本以外の書物に巻物を荷に加え、黒魂石を懐に忍ばせて、Rioはもうひとつのスクライを作動させました。
開け放たれた扉の先には卵嚢と黒の書が知識を抱き、この場を訪れる強靭な精神と肉体の持ち主を待ちわびています。
意外にも短い道程だった。
「いいえアポクリファ・・・あたしがこの領界に慣れてきている?」
黒の書に記された3つの洞察の内、自身の攻撃・魔法・シャウトで仲間が傷つかない保護が与えられるという同胞の洞察の知識を得て。
Rioはアポクリファを後にしました。
容易な道筋だったであろう。
また訪れるがよい。
何度でも何度でも身を投じ。
迷路をさすらい我が知識を喰らい、いつかアポクリファに同化せよ。
舞う紙片のカサカサとした物音がいつまでもRioの内耳に響き渡るのでした。

無事帰還を遂げたRioをクレシウス・カエレリウスは喜び迎え、同時にレイヴン・ロック鉱山地下の経緯及び出来事について話すよう促します。
クレシウスの曾祖父であるグラティアンの日記が遺跡の途中で見つかったこと。
グラティアンの死因が落盤などではなくブラッドスカル墓地に繋がる遺跡の道半ばにして閉じ込められ息絶えてしまったことなどの説明を加え、遺骨の欠片と共にRioは日記をグラティアンの子孫に手渡しました。
曾祖父の遺骨を手に深くうなずくクレシウスはグラティアンの日記という証拠が見つかった今、事実を隠し通そうとした東帝都社に、この罪の償いはレイヴン・ロック鉱山復興という形で支払ってもらおうと新たな誓いを立てます。
レイヴン・ロック鉱山の深部で黒檀を見かけたというRioの報告を殊の外うれしそうに瞳を輝かせて聞き入った後、クレシウスはありがとうという謝辞を何度も口にしながら750ゴールドを差し出しました。
臆病者のインペリアルの仲間達がこの地、レイヴン・ロックを去って10年。
頑固者、偏屈者と罵られても鉱山にしがみついてきたことを後悔しなくてよかったとクレシウスはつぶやき、
「妻のエイフィアがいてくれなければとっくのとうに先祖達の所へ行ってたさ ダークエルフほどには長生きしないかもしれんが故郷を捨てなかったことだけは誇りに思っている」
そう結ぶとクレシウスは傍らでシチューを煮込む妻エイフィアを愛おしそうに見つめました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト“黒の書:変化の風”終了となります。

ドラゴンボーンサブクエスト『最後の子孫』を終えた後のクレシウス邸での彼とエイフィアの語らいにはとても心癒されます。
クレシウスが自分が死んだらお前はどうするんだと愛妻に問いかけるシーンがあり、「その時は他のもうろくした不平ばかりの老人と恋に落ちるわ」と答えるエイフィアに思わず泣き笑いしてしまいました。
100年にも満たない寿命しかない人類種と1000年以上の寿命を持つと言われるエルフ種の種族を超えた二人の語らいがあまりにも切なくて、RPGというゲームの世界でここまで創り上げられるものなのかと感動しました。
クエストとまったく関わりなくなった後のセリフですので記憶にないプレイヤーの方も多いとは思いますが、外国語をリアルタイムですべて聞き取れない小桜にとって日本語訳及び日本語吹き替えにしてくださったTES5プレゼンターの皆様の心遣いに感謝です。

ストーリー中の同胞団員クリスタと彼女にまつわる話は創作です。
ヴィルカスの生い立ちや生き様についてはほとんど触れてなかったこともあり、ちょうど“黒の書”だけのパート、本編短めなので少々脱線してみようかと思い立ち創作してみました。
両手武器の中でグレートソードを敢えてヴィルカスが選んでいるのも巧みにグレートソードを操っていた亡き盾の姉クリスタの影響かもしれません。
今は亡きサークルメンバースコールがヴィルカスを“イスグラモルの知”と称えてくれたのですが、比較的シャープな考え方をするヴィルカスもいざ戦闘となるとかなり熱い戦いをするようで。
“コドラクの日記”にもあるように、戦闘においてはサーベルキャットのように獰猛かつ激情的な反面、死後はソブンガルデに赴きたいと願うノルドらしい素朴で純真な部分もあり、思い惑う繊細な精神が彼の本質のような気もします。
声優の白熊さんの声も相俟って声質は低く少しくぐもったところが素朴でやさしく、ぶっきらぼうでやんちゃな部分が見え隠れするのが、
「幼少の頃まだ大戦に向かう前の父シャーゲンの膝に齧りついていたヴィルカスらしくていいかな」
などと個人的には思ったり(〃▽〃)♪←モシモーシ リアルニ モドッテコーイ!
小桜のスカイリムのストーリーは思いつきと勢い成分が80%を占めておりますので、エピソードが突発的に発生するのは仕様です。
どうかご容赦くださいませ。

ちなみに大戦にファルカス&ヴィルカスの父親ジャーゲンが向かった年を仮にシロディールの帝都が一時的にアルドメリに陥落された第4紀174年とした場合、ヘルゲンにアルドゥインが登場するのが第4紀200年。
ジャーゲンが大戦に赴いた年にヴィルカスが3歳前後とした場合、第4紀200年にRioが同胞団に入団した時には29歳辺り。
それから2年ほどはRioとヴィルカスは冒険に明け暮れているはずなので、ヴィルカスの推定年齢は30歳前後、アラサーと思われます。
Rioの正確な年齢を記したことはありませんが、シロディールで過ごした年月から逆算してヴィルカスとは10歳ちょっと離れていると思われます。

更に脱線&ネタバレ入りますが、盗賊ギルドの兄貴分ブリニョルフは25年前の盗賊ギルド前ギルドマスターのガルス殺害の件を憶えているということから、当時少なくとも10歳前後、盗賊ギルド員として認められていた年齢ともなると15歳以上かもしれないという憶測が立ちます。
というわけであの若々しそうな声音と熟達した盗賊としての腕前及び戦闘能力、中二病を患っているかのような言い回しのブリニョルフの推定年齢は少なく見積もっても35~40歳前後のアラフォー。
もしかすると45歳辺りかもしれません。
「おじさま万歳+.(ノ。・ω・)ノ*.オオォォ☆゚・:*☆」
状態であります。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『未発掘④』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作などなどが多数含まれると思いますが、「それが特色だよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と悟りきった皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・最後の子孫(*・ω・)つ

第四紀10年 恵雨の月30日
今日東帝都社から手紙が届いた。
レイヴン・ロック鉱山の第3立坑内で、一部の鉱山労働者が壁を突き抜け、遺跡を発見したという。
助手のミリアスを呼んで、明日の明け方には船でレイヴン・ロックへの帰路に就くつもりだ・・・

第四紀10年 栽培の月7日
ついにレイヴン・ロックに到着した。
町に住むダークエルフの避難民の数には驚いた。
元々鉱業には縁遠い種族だが、いずれは彼らも立派な鉱山労働者になれるのではないだろうか。
あのいまいましい火山は、いまだにほぼ絶え間なく噴火を繰り返しているのだ。

第四紀10年 栽培の月8日
これからミリアスと共にレイヴン・ロック鉱山へ向かう。
鉱山労働者たちが発見したものを見に行くのだ。

第四紀10年 栽培の月9日
鉱山労働者たちがぶち抜いたのは、古いノルドの墓地の壁のようだ。
スカイリムでこの類のものを見た事がある・・・
ここは“ブラッドスカル一族”と呼ばれる何かの墓地のようだ。

第四紀10年 栽培の月10日
数日経つが、この一族に関する記述がひとつも出てこない。
下には巨大な部屋が見えている。
垂直に近い急斜面をはい降りた。

第四紀10年 栽培の月11日
急斜面の下の大きな部屋を探検した際、何らかの台座の上に、今まで見た事もないほど奇妙な刀剣が置かれているのに気付いた。
この部屋について書かれた羊皮紙の切れ端を見つけたが、そこでは“ブラッドスカルの刀剣”と呼ばれているようだ。

第四紀10年 栽培の月12日
ブラッドスカルの刀剣を台座から取り外す事に決めた。
この墓地を出る方法が見つかった時に、驚くべき秘宝を置いては行けない。

第四紀10年 栽培の月13日
刀剣が持ち上がるや否や、ドラウグルが私たちに襲いかかってきた。
深手を負った。
生き残るにはここを出る方法を見つけ出すしかないが、どうも閉じ込められてしまったような気がする。

第四紀10年 栽培の月14日
物資は底をつきかけており、自分自身も刻一刻と衰弱しているように感じる。
見慣れぬ模様が描かれた奇妙な扉を見つけた事が唯一の成果だ。
通り抜けられなかったところを見ると、この模様には何か私が気付いていない意味があるのだ。
問題を解決するにはブラッドスカルの刀剣を使わねばならない。
刀剣を振るうと、超自然的なエネルギーが帯状に放たれているのが分かる。
思うに、刀剣を様々な方向に振るって帯びを操り、扉が投げかける謎が何にせよ、それを解く事ができるのではないだろうか。
早くこれを試せる体力が戻れば良いのだが・・・

最後の記入
もう立つ事もできない。
残念だが、この墓地が私の墓となりそうだ。
誰かこの日記を見つけたら、どうかこのメモを東帝都社の上司たちへ届けてくれ。
そして、妻に愛していると伝えてくれ。
アーケイが私を永久の眠りに導いて下さいますように。

“グラティアンの日記”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れはほぼゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などはほとんどが創作となっております。
どうか御了承おきくださいませ。



レイヴン・ロックに戻ったRioは鉱山入り口でため息をつくエイフィアに気づき立ち止まりました。
「またクレシウスが鉱山に行くと言って聞かないの」
エルフ種であるエイフィアと異なり人類種である彼女の夫クレシウス・カエレリウスはかなりの高齢。
そんな身でありながらクレシウスがまたつるはしを担いで閉山されたレイヴン・ロック鉱山に乗り込もうとしているのだとエイフィアは嘆きます。
クレシウスには以前、グローヴァー・マロリー所有の古代ノルドのつるはしの返却を求めた折も頑固な一面を見せつけられ、説得にかなりの時間を要したことを思い出し、
「できるかどうかわからないけれど鉱山に入り浸るのはやめるよう説得してみましょうか|ω・)?」
情に絆されてついつい安請け合いをしてしまうRioなのです。

坑内の入り口付近に簡易のテーブルや宿泊施設など生活空間を持たせたレイヴン・ロック鉱山。
その穴倉付近にはカンテラを腰に、シャベルとつるはしを携え今まさに坑道に潜ろうとしているクレシウスの姿がありました。
「待ってクレシウスヾ(・ω・`;)ノ!」
Rioの呼びかけに聞こえない振りをするクレシウスをエイフィアが駆け寄り咎めます。
「クレシウスの乱心をお詫びするわ」
Rioに向き直り謝るエイフィアを押し退け、謝る必要がどこにあるとクレシウスは怒声を響かせます。
閉鎖されたような鉱山に老人一人で向かうなんて自殺行為だと諭すRioにクレシウスは、年寄り扱いするなとひねくれた返事を返しました。
けれどもその直後、さすがに自分の身を案じて声をかけてくれた旅人に無礼が過ぎたと反省したのか。
「とはいえ ここらにいる連中のほとんどはお前の意見に賛成するだろうな」
ぽつりとつぶやくとクレシウスは地べたに胡坐をかいて座り込みました。
それからしげしげとRioを眺めた後、覚悟を決めたのか。
人々から偏屈者と称される老人は、なぜこれほど自分がこの鉱山に執着するのか、その理由について語り始めました。
「実はこの閉鎖されたレイヴン・ロック鉱山には秘密が埋もれている その秘密を暴くことができさえすればレイヴン・ロックを再興させられるかもしれんのだ」
「秘密(゚ー゚*?)」
好奇の色を滲ませRioは身を乗り出します。
「ああそうだ 2世紀前 東帝都社がうやむやにした秘密だ それのせいで曾祖父は命を落としレイヴン・ロックには無価値で汚染された鉱山が残された」
グラティアン・カエレリウスという名のクレシウスの曾祖父はタムリエル各地の古代遺跡の探索に生涯を捧げ、200年ほど前このレイヴン・ロック鉱山に没した。
落盤による死亡だったと東帝都社は遺族に告げたが、とある曾祖父の遺品を発見したことからグラティアンの死因に疑問を持ったのだと言う。
「東帝都社は大いなる悲劇と称し落盤でグラティアンが死んだと主張したそうだが私はだまされない レイヴン・ロック鉱山の岩盤の造りは頑丈でそうそう崩れるものではない それに証拠の品もあるんだ」
エイフィアと共に家の掃除をしていたとき、古い宝箱に東帝都社から曾祖父宛の手紙と鍵を見つけたとクレシウスは綴り、懐から件の手紙を取り出しました。
手紙には数名の発掘作業員が鉱山内で発見した遺跡のようなものについてグラティアンに詳しく調べてほしいと記されています。
「東帝都社は大きな価値のあるものと考えたらしく 鉱山のその区画を封鎖して立ち入り禁止にしたと聞く」
「それで同封されていた鍵は封鎖された区画のものではないかとクレシウスは考えているのね」
その通りだとクレシウスは高らかに同意を告げました。
けれども入り口を見つけられずに今日まできてしまった。
「エイフィアは私が鉱山内を散策するには歳を取りすぎて危険だからと引き止めるのだ 時間は敵なのだ 探し求めた答えを見つける前にその敵に追いつかれてしまった」
クレシウスはうなだれます。
エイフィアの心配ももっともだとうなずくとRioは乗りかかった船、こちらで調査してみましょうかと手助けを申し出ます。
喜びを顕わにするクレシウスは二つ返事でもちろんOKだと答え、
「もしお前さんが私の代わりにこの鉱山の調査をしてくれるというなら手元にある情報すべてを託そう」
東帝都社から曾祖父グラティアンに宛てられた手紙と鍵をRioの手に握らせました。



ドラゴンボーンサブクエスト『最後の子孫』

ミラークとの戦いを控えているこの時期にまた余計な依頼を受けるとはと、叱責を覚悟するRioは恐る恐る傍らのパートナーを見上げます。
「なんだ?」
特に気分を害した風でもないヴィルカスの様子にRioはほっと安堵のため息をつきました。
「俺が難癖つけないのがそんなに不思議なのか」
パートナーの図星をついた問いかけに、そんなことはないけれど・・・と口ごもるRioなのです。
するとヴィルカスは、
「じりじりしたところでお前が納得しなければ決断は下さない頑固者だということはよくわかっている しかも俺が反対しようが一度決めたことは曲げやしない」
そう思ったままを綴りました。
「そんなことは・・・」
もう一度言いかけてRioはその通りだと口をつぐみます。
それならばデイドラなどに関わりのない冒険でありさえすれば、寄り道や回り道がお前の心を癒し英気を養うものであるのなら、俺もそいつは概ね歓迎だと。
穏やかな口調で思いを紡いだ後、ヴィルカスはニヤリと不敵な笑みを浮かべ毒舌を吐きました。
「なにより旅先でならドラゴンボーンの手作り料理なる奇奇怪怪とした食べ物や飲み物に出くわす可能性は低い 消化器官の安全は保証されるだろう」
「それって冒険してる方があたしの料理を食べるより安全って言いたいのよね(`;ω;´) タシカニ リョウリ ヘタッピダケド」
涙目で唇を尖らせ、頬を染めて拗ねたようにそっぽを向き、そうかと思えば不安げに携帯する料理本のページを繰る。
そんな相棒の百面相を眺めつつヴィルカスは低い笑い声を響かすのでした。

鉱山の下層域が怪しいと助言をくれたクレシウスに従い、鉱山下へと続く粗末な板のスロープを辿って行きます。
途中フロストバイト・スパイダーと正面衝突してしまったRioは反応が遅れ弱毒に侵されました。
まだ十分安全だろうと甘く見ていたことを後悔し、3体のフロストバイト・スパイダーを殲滅した後は隠密体勢に移行します。
地下がどこまで続いているかわからない、体力を温存しろとパートナーに注意を促され、コクリとうなずくRioなのです。
瓦礫が散在し蛇行する坑道を進むと、手桶が長い鎖に繋がれ上層部に繋がっている箇所を確認しました。
「この鎖はクレシウスやエイフィアのいた坑道口の小部屋に繋がっているようだな」
天井を見上げると淡いカンテラの明かりが灯っているのが伺われます。
正面には今にも朽ち果てそうな板で辛うじて封印された通路が見受けられました。
二度、三度、大剣を振るうと板は剥がれ落ち、人ひとり通過できそうな穴が開きました。
「行こう」
ヴィルカスに続くRioも狭い穴をくぐり抜けました。
木製のコンテナの上に置かれた金庫の開錠を果たすと東帝都社のペンダントを発見です。
同じものを倒れそうな交易所で見つけたことを思い出し、Rioはペンダントをそっと懐に忍ばせました。
次にクレシウスより託された鍵で左手の鉄格子の扉を開け、いよいよ坑道奥の探索へと移ります。
曾祖父グラティアンに何が起きたのか、東帝都社が我々から隠したものが何なのかを確かめて欲しい。
クレシウスの熱心な訴えかけがRioの脳裏に木霊し渡りました。
「グラティアンは遺跡探索についての詳細をいつも日記に記していたようだとクレシウスは言っていたな」
鉄格子を潜り抜けるパートナーのつぶやきにRioもそうみたいねと囁き返します。
「200年前の遺体だ 見つけ出せたとしても白骨化していることだろう」
とすれば、もしもそれらしき遺骨が見つかった場合、日記だけが唯一グラティアンの身元を示す大切な証拠となる。
「日記が無事だといいが」
たとえ東帝都社が世間の目から覆い隠したものが日の目を見なくとも、せめてクレシウスの曾祖父の遺骨が見つかり、妻エイフィアと過ごす彼の余生が心安らかで憂いなく満ち足りたものになるよう尽力したいと願うRioとヴィルカスなのです。

白い薄靄が立ち込め、踝まで地下水の溜まった坑道を進み始めるや否やドラウグル・デス・ロードが2体、行く手を遮りました。
左手の窪みに身を隠し不意撃ちを狙うRioは単なる窪みかと思われた場所が死者の間であったことに気づき、完全なる死者とは異なるドラウグルの気配に大剣を身構えます。
ゆらりと上半身を起こすドラウグル・ワイトにすかさず一撃を与え、返す刃で斜め下方から追撃を加えました。
(まだこちらの隠密は見破られていない)
Sovngarde Sah Laan!
Fus Ro Dah!
敵が揺ぎ無き力を叫ぶのを待って。
隠密を解き敵の標的となるべく飛び出したヴィルカスが鞘より滑らせた大剣を水平に凪ぎます。
不審者の姿を認め、重装の戦士に群がりかけた2体のデス・ロードは肋骨を粉砕され唸り声を上げました。
ドラウグル・デス・ロード2体と激しく斬り結ぶヴィルカスが敵の発する揺ぎ無き力によろめき弾き飛ばされては尚喰らいつくを繰り返す中、未だ敵に存在を察知されていないRioがデス・ロードの脇腹に強烈な一矢を叩き込みます。
不意撃ちを受け風前の灯の体力で斧をふりかざすデス・ロード。
それら2体を続けさまに斬り伏せたヴィルカスは眼前の敵が視界から消えるや否や、すぐさま弓に切り替え、後方より遠隔攻撃を仕掛け続けていたもう1体のドラウグル・デス・ロードにターゲットを移してゆきます。
(まだもう1体いたんだΣ(・ω・´;)!)
集中を欠いたRioはうっかり番えた鏃をヴィルカスの肩に掠らせ誤爆してしまいました。
「気をつけろよ同士」
ヴィルカスの物言いに同胞団の兄妹の立場であることも匂わされ。
戦闘中でありながら不意にRioは動きを止めました。
伴侶であり冒険におけるパートナーであり同胞団の兄妹でもある。
こんな絆は恐らく望んだところでそうそう得られるものではない。
ヴィルカスがいてくれる限りどこまでも高みを目指せる気がする。
信仰心なんて持ち合わせていない。
神は父さんも母さんも救ってはくれなかった。
幼い姉妹と飢えに苦しみ寒さに震え路頭に迷いかけたときも手を差し伸べてはくれなかった。
運命はエイドラなのかデイドラなのか、それともそれ以外の何者かによる残酷気侭な戯れに過ぎないと思っていた。
けれど、この巡り合わせだけには感謝したい。
祈りも捧げよう。
弓からグレートソードに武器を持ち替えたRioは敵の注意を惹くパートナーの援護に当たるべく対角線からデス・ロードに挑みかかりました。

加圧式トラップを越え足場の悪い岩場の合間にある石段を上って行くとやがて右手から黄金色の光の差し込むホールが見えてきました。
「途中の死者の間といい正面のホールといい 明らかにクレシウスの曾祖父はどこかの遺跡に行き当たったようだな」
煌々と焚かれる篝火がいつから燃え盛っているのか。
奇妙な不安を覚えるRioの視界の端に椅子に腰掛けたまま朽ち果てたかのようなドラウグル2体が飛び込んできました。
(ただの死体? それとも・・・)
弓を引き絞り、2歩、3歩後ずさるRioが左の椅子に座すドラウグルを射抜きます。
すると紫色の気流が弓に流れ込みました。
(生きる屍だったのね。じゃあ右も!)
右手のドラウグルは復活することのない遺体だったようで。
蔦が生い茂り地下水に濡れる通路をRioとヴィルカスは忍びの体勢を保ちつつ進んで行きます。
急に明るさを増した部屋に辿りつくと、仄かに漂う靄が床下の鉄格子を嵌め込まれた辺りから洩れ漂い、壁沿いに円形を描く玉座が配され、そのすべてにドラウグルが鎮座する光景に出くわしました。
ギョッとした表情で辺りを見回したRioは番えた矢羽を次々に玉座に座るドラウグルに撃ち込み始めます。
加勢しようと弓を構え一歩を踏み出したヴィルカスの動きに反応したドラウグルが両サイドの椅子から立ち上がりました。
ワイトとデス・ロードの挟撃を受けるヴィルカスが、こちらに構うな、正面のデス・ロードを先にやれと顎をしゃくります。
深くうなずくRioは溜めた矢を正面のデス・ロードに向かって解き放ち。
仕留め終えたと思いきや、傍らでパートナーと死闘を繰り広げるデス・ロードの揺ぎ無き力の余波を浴びて吹き飛ばされます。
騒動によって目を覚ましたスカージともう1体のデス・ロードを起き上がりしな振り被るグレートソードで斬り込みをかけました。
スカージは一撃で屠ったもののデス・ロードの方はさすがに硬く。
互いに生命を削る乱闘に突入します。
既にワイトは仕留め、デス・ロードの始末もあとわずかというところで、ヴィルカスは地を蹴り相棒に斬りかかるデス・ロードへとその剣先を切り替えます。
Rioの眼前から最接近していたドラウグルの姿は消え、代わってパートナーの背に照準を絞るデス・ロードの姿が映りました。
カランと音を立ててRioの手から大剣が滑り落ち、矢庭掴んだ弓を目にも留まらぬ所作で引き絞るや渾身の一矢を射放ちます。
パートナーの背後を狙ったデス・ロードは眉間に鋭い一矢を受け、そのまま後方へと弾き飛ばされてゆきました。
部屋の一角に隠された宝を漁り、ドラウグルらから黒檀の武具を剥ぎ取ったRioはその足で更に奥地を目指します。
途中スタルリムの鉱石を掘り出し、放電する台座からエネルギー原となる魂石を抜き取り、地下水の流れるホールとも通路ともとれない場所を徘徊するドラウグル・デス・ロード3体をおびき寄せてからの不意討ちで各個撃破せしめました。
「突き当たりの滝の裏にも何か隠してあったりして(〃▽〃)つ ソンナコトナイワヨネ」
ふと正面突き当たりの小さな滝を潜ったRioはその裏に施錠された秘密の扉を発見です。
「あ・・・(○´゚ω゚`) アリマシタ」
「さすが盗賊ギルドのマスターだ 鼻が利くとみえる」
扉の先にはスタルリムの鉱床とその両脇に壷が配され、そのどれにも宝石や金貨が詰められていました。
宝物を手に地下水の流れるホールに戻ったRioは次いで上層部の探索に乗り出しました。
蔦の這う今にも崩れそうな桟橋を通り、入り口から見て左手壁際へと歩を進めます。
アルケイン付呪器に玉座及び飾り棚の置かれた一角に設置されたハンドルを作動させ、対面の鉄格子が解放されるのを確認します。
「道が開けたな」
先行するパートナーを追って。
Rioも鉄格子の解除された細い通路をくぐり抜けました。
通路の先の正面上層域に魂石の設置された台座を見とがめたRioは弓による狙い撃ちを試みます。
けれども設置台に深く刺さっているのか弾き飛ばすことは叶わず。
中央台座に据えられたアイススパイクの呪文書はそのままに右手奥の螺旋スロープを上り、まずは台座の魂石を掴み取ります。
ようやく放電の収まった台座の背後に扉一枚分の亀裂を発見したRioは丹念に壁際を調べ、亀裂左手の鎖を引き下げました。
中にはゴールドに回復薬、宝石などの詰まった宝箱が設置され、それらはことごとくRioの荷や懐に置き場を替えてゆきます。
分け前が期待できそうだと感想は述べつつも、いつもほとんど報酬を要求しないヴィルカスが重い荷物を肩代わりして未踏の通路を先行します。
「ヴィルカス 報酬に何か欲しい|ω・)?」
相棒の問いかけに、歩を緩め。
武器も防具も家も書物も必要なものは揃っているからなとつぶやく重装の戦士は、そうだな・・・と。
しばし考えを巡らせた後、
「家族で釣りでもしてゆっくり過ごす時間が手に入るなら」
とRioには高難易度の要求を提示しました。
冒険に探索に新しい土地を飛び回りたいばかりの相棒の困り顔は予想していたと苦笑いを浮かべて。
ヴィルカスは、
「報酬は手のかかるイスミールと旅をする栄誉で充分だ」
あながち偽りとも思われない軽口を綴りました。

先刻通過した地下水の流れるホールを眼下に見つつ欄干の取り付けられた最上階と思しき橋を渡り終えたRioは左手と中央に分かれる分岐地点に辿り着きました。
「左も気にはなるけれど(*・ω・)」
中央の扉向こうに何があるのか。
確認を兼ねて覗き込むRioなのです。
多大な期待とは裏腹に中央扉の向こうには宝箱がひとつぽつんと残されていただけでした。
開錠を果たした宝箱の中身から金目のものを選ぶと再び分岐点に戻り、今度は左手の細い通路を辿ります。
人ひとりしか通ることのできない空洞には冷たい隙間風が流れ。
本当にこのような場所を東帝都社に調査を任されたクレシウスの曾祖父グラティアンも通ったのだろうか。
確信の持てない不安に苛まれ、Rioは眉をひそめました。
長い通路の先がようやく開け、足元から崩れ去った断層の下には巨大なホールが広がっていました。
「まさかここを飛び降りろと((((;´・ω・`)))!?」
眼下には二本の滝から流れ落ちる地下水が細く続き、周囲には人工的とも思われる
黒檀の長い柱が乱立しています。
正面奥にはやはり大きな半円型の扉が閉ざされ、あの扉を開ける手立てがあるのか遠目にはわからないという状態です。
呆然として佇むRioは重大な決断を迫られました。
「飛び降りれば恐らくここには戻れないわ」
断崖絶壁とも言える足場を見下ろし、Rioは途方に暮れました。
「一度飛び降りてしまえば進むより他道はなさそうだな」
ヴィルカスの見解にうなずくRioは背後のパートナーを見つめます。
進むか退くか。
ヴィルカスはどうしたいのか。
「俺が引き返そうと言えば引き返すのか?」
返答に躊躇する相棒の頭にポンと片手を置くとヴィルカスは、
「そういうことだ 遺跡の謎を解き 生きてここを抜け出してみせると神などではなく俺に誓いを立てろ そして飛び込め!」
そうしてもう片方の手で身近な足場を指し示し、足を滑らせての落下死だけは御免だぞと、注意を与えました。

ふたつの滝の流れ落ちる中央付近に血痕と思しきどす黒い染みと人骨が散らばっていました。
人骨の傍には羽ペンにインク壷、風化しかけた紙ロール、赤い不思議な光を放つ剣とグラティアンと名の記された日記が散乱しています。
「グラティアン・・・ではこれはグラティアン・カエレリウスの遺骨(´;ω;`)」
「予想通りとはいえ哀れな最期だな どうやらクレシウスの読みは当たっていたようだ これは落盤による死などではない」
グラティアンは遺跡調査の途中、この場からの脱出に失敗し閉じ込められたようだと告げるヴィルカスは滝の水が流れ込む下流域にも突破口は見当たらないと首を横に振って見せました。
ひとまずグラティアンの日記に目を通してみようと。
Rioとヴィルカスは肩を寄せ合い日記を開きました。
「ブラッドスカル一族の墓か 袋小路を抜け出すにはこのブラッドスカルの刀剣を巧く操らなければならないようだな」
骸骨の握る暗赤色に輝く両手剣を拾い上げたヴィルカスはそれをRioに手渡しました。
「刀剣を振るうと超自然的なエネルギーが帯状に放たれる(゚ー゚*?)」
ひとしきりブラッドスカルの剣を縦に横に振り回して。
Rioは首を捻ります。
「帯なんて出ないんですけどぉ(´・ω・`) ヒトダマミタイナノガ デルノカナ?」
するとヴィルカスが横にステップしながら溜めた力を放出するように剣を振りぬいてみろとの指示を出しました。
「横にステップして・・・」
溜めた力を放出するように振り抜く!
刹那、剣の切っ先から水平に一筋の赤い軌跡を伴った輝きが前方に放たれます。
その輝きが扉の左端の赤い傷痕のような窪みにぶち当たるや、扉の回りを縁取るアーチ型の石柱が動きを見せました。
「今 見た+.(ノ。・ω・)ノ!?」
「ああ どうやら扉の赤い傷痕をブラッドスカルの作り出す閃光でなぞれば突破口が開く仕掛けらしいな」
「次は縦の傷痕」
瞳を輝かせ今度は縦線を描くように斬りつけるRioなのです。
「ずれてるぞ 正確に狙え!」
扉の意匠に近づき過ぎれば刃を傷めるだけだ、剣の風圧で傷痕を正しく斬り裂け。
パートナーの掛け声に合わせ赤い傷痕をトレースし続けるRioは疲れすら忘れ、夢中になって溜めては斬るを繰り返すのでした。
左と右の傷痕がやがて扉の中央を縦に奔る一本の巨大な赤い亀裂に集約され。
Rioとヴィルカスはこれが最後だろうと顔を見合わせうなずきました。
「はああぁっ!」
気合を篭めて垂直にブラッドスカルの剣の波動を扉へと叩き込んだRioは勢い余り、開いた扉へ突進しそうになります。
つんのめる相棒を間一髪で抱きとめたヴィルカスは、よくやったとRioの耳元に囁きました。

続く斧の振り子を掻い潜り傷だらけになりながらも道中を越えた二人は治癒魔法による回復を終え、更なる深みへと足を踏み入れて行きます。
辿り着いた先は広いホールで、中央手前には宝箱が、その回りを広範囲に地下水がたゆたっていました。
正面奥にはワードウォールらしき意匠が見受けられます。
「ここでしくじっては元も子もない 慎重に進もう」
パートナーの呼びかけに矢羽を手を取る仕草でRioが応えた瞬間、水中を割りドラゴンプリーストが現れました。
抜刀し斬りかかるヴィルカスに雷魔法で対抗するドラゴンプリーストの名はザークリソス。
流血の剣を意味するドラゴンプリーストであり、ブラッドスカルに眠るにふさわしい名前の敵でした。
水際で激突を繰り返すパートナーに矢が当たらぬよう位置をずらして。
Rioは引き絞った鏃をドラゴンプリーストのこめかみに突き立てます。
第二の矢、第三の矢を番えたところでヴィルカスの斬戟が敵の腹部に炸裂し、解き放たれたRioの矢羽がドラゴンプリーストを絶命に追い込みました。
灰燼からザークリソスの仮面を取り上げたRioは引き寄せられるかのごとく奥の壁に向かいます。
流れ込む気流が身体を満たし、ドラゴンアスペクトの第2段階“Quh=防御”が脳裏に焼き付けられました。
一日に一度だけ一定時間高い攻撃力と防御力を発揮することができるシャウトみたいと。
傍らを歩くパートナーに説明を入れながら入り口左手の鉄格子の解けた小部屋に歩を移すRioは中央の台座に置かれた黒い表紙の本を前に愕然と佇むのでした。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『最後の子孫』終幕となります。

今回のダンジョン名はレイヴン・ロック鉱山のブラッドスカル墓地なのですが、仕掛けが斬新で初見の場合、どのようにして扉を開けるのか悩んだ方もいらっしゃるのではないかと思います。
初めてレイヴン・ロック鉱山を訪れた時は小桜は謎解きにかなり苦労しました。
溜め攻撃を使ったことがなかったことも原因だったとは思うのですが、リアルで30分ほど画面前で奮闘を重ね、お友達に実況してしまったのも今となってはいい思い出です(〃▽〃)
日記などをよくよく見直してみるとヒントが散りばめられているのですが、件の扉に到達する頃にはドラウグル・デス・ロードとの数回に渡る死闘を繰り広げるなどを経て疲れ果て、ゲーム内書物は適当に読み流していたなどというオチも。

TES5では、ヴィルカスに限らずフォロワーとなってくださるNPCは最初に500ゴールドで雇う傭兵を除いてほとんどすべて無給で尽くしてくださるという恵まれた環境です。
リアリティを追求すれば当然フォロワーの分も食費や諸経費を雇い主であるプレイヤーが準備してしかるべき状況。
冒険や探検及び依頼の報酬は山分けといかないまでも、本来であれば働き相応分の賃金をお支払いしなければならないはず。
しかし、ゲーム内ではそれら一切の負担は必要なく、フォロワーが結婚相手ともなればお弁当やら雑貨売買で稼いだ分の分け前まで手渡してくれるという至れり尽くせりな出来た伴侶っぷり。
盗賊プレイが板についた小桜ですが、決してフォロワーを邪険にする気持ちにはなれません。
しかも「待っていてね」と指示すると最長3日もその場で待っていてくださるのですよ(´;ω;`) ウッ ケナゲ スギリュ
リディアちゃんを、
「その辺に忘れてきた(〃▽〃)テヘペロ」
などというかわいそうなことを心あるドヴァーキンさまはなさらないでくださいね。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:変化の風』をお送りいたします。
押し寄せる黒の書の波状攻撃にRioが耐えられるのかが不安ですが、主人公補正できっとがんばってくれることと思います。←他人事Σ(・ω・´;)!?
ネタバレ・妄想・創作等多々含まれるかと思いますが、「今更・・・(´・ω・`)」と諦観気味な来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・失われた知識②&黒の書③血色の悪い摂生(`・ω・´;)

第1幕、第1場
(ファイルミナ、壊れたしゃくを持って登場)
ファイルミナ
  運命に打ち砕かれた我が心に災いあれ
  神々に操をささげ
  血に染まった心を私に向ける男に
  優しい輝きを与える事もできぬのだから。

職人ハウフィップ著“黒の書:血色の悪い摂生”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を含みますので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC及びNPC間の会話には多分に創作が盛り込まれております。

ゲーム本来の会話が知りたいとおっしゃる方は先にゲームをプレイした後、再び足を運んでいただけますなら幸です。


レイヴン・ロックのグローヴァー・マロリーに“骨削の製法”と記されたレシピを手渡し、テル・ミスリンにとんぼ返りを果たしたRioを待ち受けていたものはタルヴァス・ファスリョンに対するネロスの盛大な叱責でした。
「バカ者! 貴重品だぞ 正しく満たせないのならやるんじゃない」
タルヴァスはどうやらマスター・ネロスの指定した極大魂石に中魂しか篭められなかったことを責められているようです。
「ええい どいつもこいつも 怠け者の執事はどこへ行った? ヴァローナ! 待てよ死んだんだった ドロヴァス!」
亡くなったことすら失念されてしまってはヴァローナも浮かばれないわよね・・・と。
パートナーに耳打ちをするRioを目ざとく見つけたネロスがつかつかと歩み寄ってきます。
「何をぼけっと突っ立っておる 依頼してあった件は完了させて来たのか まさか手ぶらでこのテル・ミスリンに戻ったなどとは言うまいな」
とげとげしいネロスの語りかけにRioはブライアハートの戦士と戦い心臓を調べて来た旨を伝えます。
途端にネロスのダンマー特有の赤い双眸が好奇の色を帯び、ならば記憶の抽出に取り掛かろうとRioの身にかけてあった魔法の回収にかかります。
「ふむ これでブライアハートの核心に迫れるかもしれん」
手元の緑色の球体を覗き込みうなずいて見せます。
「それから言い忘れていたが」
顔を上げたネロスが冷笑を浮かべました。
「ついでに見えてしまったブライアハート以外の記憶については厳然たる守秘を約束しよう」
(えっ?)
「見えるって・・・ブライアハートに関する記憶だけを抜き取ったわけじゃないのΣ(・ω・´;)?」
「そんな面倒なことをわざわざする必要もないだろう 術をかけてから今までお前の見たすべてを抽出し必要とみなした部分を私が抜粋すればいいだけのこと」
すると赤面し声にならない悲鳴を上げて。
プライバシーの侵害だとマスター・ネロスに記憶の返却を求めるRioなのです。
ドラゴンボーンの記憶に一通り目を通したネロスはニヤニヤ笑いを浮かべました。
「お前が私に忠実である限り この記憶は世に開示されることはないと断言しよう」
前半部に強いアクセントを置くテルヴァンニのマスター・ウィザードは緑色の球体から必要な記憶を抽出する作業に取り掛かりました。
「ネロスの卑怯者! 黒の書の情報をすべて聞き出したら黒き聖餐にかけてやるんだからぁ・゚・(ノД`;)・゚・ウワァーン」
Rioの泣き落としや脅し文句などに動ずる気配もなく、ネロスはもうひとつの依頼品であるアッシュスポーンの灰はどうしたのかとまくしたてます。
恨めしそうな表情で渋々灰を取り出したRioはぷいとそっぽを向きながらサンプルを差し出します。
フフンと鼻で笑い。
あまり無礼は働かぬほうがいいぞと釘を刺しつつ。
ネロスはRioに手間賃を与え、数日後にはアッシュスポーンの灰を利用した呪文が準備できるはずだ、必要ならタルヴァスから買い取るがいいなどと提供品についての案内を加えます。
それから殊更張り上げた声音で大きな独り言を綴りました。
「黒の書の在り処らしき場所についての情報を入手した」
ネロスの言葉に弾かれたようにRioは面を上げました。



ドラゴンボーンサブクエスト『失われた知識②』

ネロスが地図に標をつけてくれた、ソルスセイムの民からホワイトリッジの墓場と呼ばれている場所は水の岩の北北東、カースターグ城の南南西にありました。
途中リークリングに絡まれながらも、見晴らしのよい雪野原を越えた先には黒くそびえる巨大で重厚な墓場がありました。
しかし中に入ったRioとヴィルカスを待ち受けていたのものは血に濡れた2人のダンマーの遺体でした。
墓荒しの成れの果てとはいえ、この惨状は幸先が悪いとヴィルカスも眉を曇らせます。
(扉にはこちら側から閂がかけられているのに、一体このダンマー達は誰に殺されたのかしら?)
一抹の不安を覚えつつもRioは閂を取り外し探索を開始します。
木製の扉を開くと強い突風が頬を掠め思わずRioは歩を緩めました。
下降するスロープには白い蜘蛛とダンマーの屍が転がり。
もしかすると先ほどのダンマーらは蜘蛛から逃げて入り口付近まで来たものの蜘蛛毒に体内を侵され絶命してしまったのだろうか。
答えのでない予測を巡らしながら一歩一歩慎重に進んで行きます。
はるか前方に蠢く白い蜘蛛を発見し不意討ちで仕留めると、やがて左右に分かれる通路に辿り着きました。
二手に分かれるかのように見えた通路は円を描き、中心に巨大な柱を囲んで繋がっています。
更に徘徊する蜘蛛を矢で弾き飛ばし、Rioは柱の背後が入り口となっている中心部へと滑り込みました。
蜘蛛の巣塗れの粗末な螺旋階段を下りた先には同様に蜘蛛の巣だらけの通路がありました。
「蜘蛛と言えば・・・」
コドラクを埋葬するためイスグラモルの墓に向かった折、途中までいっしょに同胞団の亡霊らと戦ってくれていたファルカスが、蜘蛛が苦手だから戻ると言い出したことがあったのよとRioは思い出を綴ります。
「ファルカスが蜘蛛が苦手だと?」
何かの間違いだろうと返事を返すパートナーに、
「ええ 人狼である自分の身が情けなく恥ずかしくて ファルカスはそれ以上奥に進むことがためらわれたと 後日人狼化の浄化目的で再びイスグラモルの墓を訪れた時話してくれたわ」
Rioはそう答えます。
「それで蜘蛛が苦手だと嘘をついて離脱したのか」
兄貴らしいなと苦笑いするヴィルカスに振り返りながらRioは話の矛先を変えてゆきます。
「ファルカスは口下手なだけよ 考えが浅いわけではないわ 心に想う人ができても なかなか想いを伝えられないみたいで 見ているとちょっともどかしい気もするけれど・・・」
でもそこがファルカスの魅力だからとRioは義兄を褒め称えます。
「心に想う人ができた? そいつは初耳だな 誰だ?」
身を乗り出すヴィルカスに。
自分の口からは言えないからファルカスに直接聞いてみてと含みを持たせた返答を返し、Rioはクスクス笑みをこぼしました。

※蜘蛛が苦手の件は当時まだ物語形式ではありませんでしたがSkyrim①『同胞団』(4話)で触れております。またファルカスがイスグラモルの墓内で戦いを放棄し中途撤退したのは蜘蛛が苦手だったわけではなく、同胞団のかつての仲間達に人狼化した自分の姿を晒すことに抵抗があったからだと話をしてくれる件はSkyrim②『純粋』をご覧くださいませ。ファルカスの心に想う人うんぬんに関しましてはまったくの創作です。創作でも知りたいとおっしゃる方はSkyrim⑬『ブロークン・ラムの野営地にいる巨人を倒す』及び『ヒジュリム購入』の脱線箇所をご覧ください。

通路の先の開けたホールに蠢く多数の白い蜘蛛と拍動する卵嚢、そして卵嚢を破って現れる蜘蛛達を蹴散らし駆除を終えてようやく一息つきます。
中央左の柱に垂れ下がる鎖を作動させ、跳ね橋を落とし辺りを見渡すと右手下方域に山賊らしき姿を発見です。
(蜘蛛達と共存してるのかしら? それに卵嚢から出てくる蜘蛛は炎を帯びていて、ただの白い蜘蛛には見えないんだけど(-ω-;))
不審に思いつつもステルスからの不意討ちを仕掛け、更に右奥の卵嚢を狙い撃ったところでもう1人の山賊を視認しました。
卵嚢から生まれた蜘蛛が襲い掛からない点を見ても間違いなくここの山賊と蜘蛛は馴れ合っているらしく、迷い込む冒険家や墓荒しを襲っては身包みを山賊が、遺体を蜘蛛が処理し、共利共生を図っているようです。
卵嚢から現れた蜘蛛が炎をまとっている点も不思議でしたが、倒し終えた瞬間まるで燃え尽きるように跡形もなくなるのも奇妙といえば奇妙でした。
山賊、そして緋色の蜘蛛を続けさまに撃ち倒したRioにヴィルカスが警鐘を鳴らします。
「この蜘蛛の変わりようはただの突然変異にしてはおかしい 人為的なものを感じる 注意を怠るな」
パートナーの助言にコクリとうなずくRioなのです。
階下から右手に蛇行する通路を抜け、卵嚢を見つけ次第駆除しつつ進んで行くと、ルビー晶石にハートストーン鉱床を発見しました。
先行するヴィルカスが赤い蜘蛛を叩き潰し、他に敵はいないと合図を送るやRioは各鉱床の発掘にかかります。
数個のルビーやハートストーンを手に奥へと続く扉を開きました。
通路の先にはどす黒い血に横たわるドラウグル2体と閂の下された扉が行く手を阻みます。
閂を押し上げ扉を開くと中央左に拍動する卵嚢を発見です。
すかさず弓を構え卵嚢を破壊し卵嚢から飛び出した赤い蜘蛛を仕留めたところで、蜘蛛を掴んだ女ダンマーが襲い掛かってきました。
鬼気迫るその姿に思わず後ずさったRioは蜘蛛を投げつけられたじろぎます。
爆発する蜘蛛の破壊力よりも女魔術師の狂気に満ちた表情に恐れをなし、Rioは思わず短い悲鳴を上げました。
動きの止まった相棒を後方に押し退けると、矢面に立つヴィルカスが蜘蛛を携え持つ女ダンマーに鋭い一撃を振り下ろしました。
敵の注意が自身に向かうのを確認して。
ヴィルカスは二振目の斬戟を叩き込んでゆきます。
ようやく落ち着きを取り戻したRioが大剣を振りかぶる頃には既に勝敗は喫し、ダンマーの女魔術師は掴んだ蜘蛛もろとも床に突っ伏しました。
倒れ伏した女魔術師の躯からは一冊の日記と十数匹に及ぶ捕獲したスパイダーが転がり落ちていました。
「この女ダンマーはメリラーという名前らしいな」
パートナーが拾い上げたメリラーの日記をRioも傍らから覗き込みます。
日記の内容によるとメリラーは蜘蛛に執着するあまり彼という人物から正常ではないとみなされていたようで。
日記中では何度も自分は正気だとヒステリックに書きなぐられていました。
「彼って誰なのかしら(-ω-;)?」
「わからない 手掛かりが少なすぎる だがメインルームの近くにワードウォールがあるのかもしれん 進んでみよう」
メリラーの日記最終部分に記されたメインルームの外で聞こえる詠唱という箇所を指し示しつつ、ヴィルカスは行く手を見据えました。
メリラーの現れた先の広いホールは地下水の流れる下層部と階段上の上層部の3層に分かれ、中層の山賊2人をいなすとまずは右手の通路の探索に乗り出します。
入り口付近の白い蜘蛛と右手通路入ってすぐ左手の卵嚢及びメリラーがフレイム・クローク・スパイダーと名づけた蟲を撃ち貫くRioの傍らで、右手に蠢く白い蜘蛛をヴィルカスが討伐してゆきます。
通路は蛇行し下へと繋がっているようでした。
片隅の卵嚢とフレイム・クローク・スパイダーを仕留め、地下水の溜まった領域に突入です。
水没しかけた宝箱の中身を攫い、そこが中層で見かけた落とし穴の真下であることを確認して更に先へと進んで行きます。
ルビー鉱床を見上げ掘り出したそうに眺める相棒に、見張っていてやるから行って来いと告げるヴィルカスがグレートソードを構え辺りを覗いました。
パートナーの言葉ににっこり笑いうなずくとRioはルビーの発掘にかかります。
「またいつラリスが追加の金をよこせと言ってくるかわからないからな 稼げる時に稼いでおいたほうがいい」
ヴィルカスの語りかけにその通りねと返し、一心につるはしを振るうRioは、
「こんな風にいっしょに冒険できるのならソスルセイムと言わずハイロック ハンマーフェル 灰に覆われてしまったというモロウウィンド・・・ううんオブリビオンだって制覇できそう(〃▽〃)」
などと大胆な構想を口にします。
オブリビオンは御免被ると苦笑をもらすパートナーにつられてRioもクスクスと明るい笑いを響かせました。

下層域の探索を終え、中層に戻ったRioは入り口から見て左手のスロープを上った先の上層を目指します。
辿り着いた広い穴倉に蠢く多数の白い蜘蛛を次々に射殺し、卵嚢とフレイム・クローク・スパイダーの駆除も行った後、上層の檻のような部屋に潜り込みます。
檻かと思われた場所は研究室だったようで。
中央には事切れたダンマーの男の姿がありました。
「先ほどの蜘蛛キチガイな女ダンマーの言う“彼”に当たる人物のようだな」
セルヴォの日記と表題された手記を取り上げるRioは内容に目を奔らせます。
どうやらメリラーとセルヴォは姉弟だったようで、最初は二人で協力し蜘蛛の研究に励んでいたようでした。
けれども研究に明け暮れたメリラーはいつしか蜘蛛の放つ有毒ガスに侵されていきました。
自身も既におかしくなり始めているのかもしれないと乱れる文字からもセルヴォの恐怖が伝わってきます。
蜘蛛の習性を調査するため、山賊達を実験台としてホワイトリッジの墓場に招き入れていたらしいことも伺えました。
やがてセルヴォは白いスパイダーの卵嚢とルビーを組み合わせることによりジャンピング・フレイム・スパイダーを、それらの調合に塩を加えることで炎を身体にまとうフレイム・クローク・スパイダーを創り出すことができることに気づきました。
しかし時既に遅く、姉メリラーの脳は恐らくは蜘蛛の放出し続ける毒素に侵され、自ら封鎖したにもかかわらず一角から聞こえる奇妙な詠唱に惹かれ封印を解こうと試みていると日記は結ばれていました。
更に“スパイダー実験メモ”には純度の高いルビーを用いるほど高い性能のスパイダーが生成できると記されています。
「ダイヤモンドとガーネットでは浸透が上手くいかなかったみたい(`・ω・´;)」
「アメジストにエメラルド サファイアでの結果は未確認らしいな」
実験メモに夢中になるRioはごそごそと布袋に納められた宝石を漁ります。
やがて幾種類かの上質の宝石を取り出すとテーブルにそれらを並べ始めました。
上質のルビーに塩、そして白いスパイダーの卵嚢。
それらを浸透室に放り込みスイッチを押すとキラキラと輝く双眸を見開きます。
するとフレイム・クローク・スパイダーが6匹現れました。
「次はアメジスト(*・ω・)つ○」
結果はショック・クローク・スパイダーが3体です。
なんだか電撃放ちそうな見てくれよねとはしゃぐRioは次にエメラルドを投入です。
色合いからすると毒々しい奴が現れそうだなと予想をつけるパートナーに微笑み返し、Rioは浸透スイッチを作動させました。
「ポイズン・クローク・スパイダー(〃▽〃) ヴィルカス オオアタリ!」
毒々しいスパイダーが6体現れたところで最後にサファイアをつまみ上げました。
上質の場合は6体、上質でない宝石の場合は3体の蜘蛛が生成できることに気づいたRioは上質を選んで投入します。
「きっと氷系よ(〃▽〃)」
「吹雪でも撒き散らしそうな奴ができそうだな」
二人同時に同じ結論に達したことに満足して。
Rioは残りの材料を投じ浸透スイッチを指先で小気味良く弾きました。
結果フロスト・クローク・スパイダーが6体現れ、蜘蛛まみれになりながらRioは笑い転げました。
ジャンピング系スパイダーも同様に、宝石に応じてフレイム、ショック、ポイズン、フロストの4種が生成されることを突き止め、Rioは研究室を後にしました。
研究室から続く桟橋奥には坑道とルビー鉱床があり、行きがけの駄賃とばかり採掘します。
宝石を手にうれしそうに駆け戻って来たRioの眼前で今までは反応も見せなかった卵嚢が弾け中からフレイム・クローク・スパイダーが飛び出しました。
硬直し驚く相棒の前に進み出で、ヴィルカスが蜘蛛を一刀両断し殲滅せしめます。
「どうも突発的な状況変化には弱いようだな」
突然の敵に対応する反射速度が劣っていると指摘を受けたRioはパートナーの瞳に宿る不安の色を払拭すべく、今のは油断していただけと首を横に振ってみせました。
この先に続く道が黒の書につながるものでなければ、これほど深刻になる必要もないのだがと。
眉をひそめるヴィルカスはため息をつき、桟橋下奥と鍵のかかった鉄格子の道、どちらを選ぶのかを相棒に問いかけました。

桟橋下奥はメリラーとセルヴォの寝室だったらしく。
とはいえ辺り一面蜘蛛の巣だらけの小部屋は居心地悪そうで、とてもゆったりと休息をとれるような設えとは思われません。
セルヴォも辛うじて正気を保ってはいたものの姉のメリラー同様正常な感覚が麻痺していたのかもしれない。
そんな感想を抱きつつRioは小部屋を後にしました。
それからメリラーの遺体から抜いておいた鍵を用い鉄格子を解き放つと再び隠密体勢をとり、閂のかかった扉を前に佇みました。
中からは人らしき者の罵声が聞こえ、もしかするとここがセルヴォの日記にあった山賊を招き入れ隔離しておいた場所ではないかとヴィルカスに耳打ちします。
「そうであったとしても もう残された道はここしかない 気が進まないというのなら引き返すまでだ」
むしろこれ以上の探索をやめさせたいくらいだとの言葉を呑み込んで。
ヴィルカスは閂を外しにかかる相棒の腕を掴み後方に退かせました。
「下がっていろ」
どうしても進むというのなら可能な限り体力は温存しておけと短く告げ、隠密を解いたヴィルカスが扉を勢いよく開きます。
戸口に屯する山賊らは扉が開け放たれるや否や奔流となって流れ出し、グレートソードを構えるヴィルカスに躍りかかりました。
一閃、二閃、剣光が翻り、そのたびにひとりまたひとりと山賊の屍の山が築かれてゆきます。
抜き去った大剣を握り締めたままパートナーの振るう剣技に見惚れ、Rioはその場に立ち尽くしました。
しかし監獄代わりにされていた丸い円形ホールには扉どころか隠し扉らしきものもなく。
てっきり山賊らの閉じ込められている部屋の奥こそがワードウォールもしくは黒の書へと繋がる通路だろうと予想していたRioの勘は見事に外れてしまったのでした。
「ネロスも見誤ることがあるのだろう」
そのまま帰還を勧めるヴィルカスを傷つけてしまうとはわかってはいても、どうしても素直に帰るなどという決断はできず。
Rioは元来た道すがら壁際の調査に移ります。
結局、研究所のある上層のフロアに秘密の隠し扉や通路は見当たらず、その前のフロアまで戻ることにするRioなのです。
中層の大ホールに佇むRioは下層域の光景を思い出し、
「下層にそれらしい亀裂も通路も見当たらなかった」
ぶつぶつと独り言をつぶやきます。
それからふいに面を上げると壁伝いに中層域の調査を再開しました。
入り口から対面に当たる壁突き当たりに蜘蛛の巣を通してぼんやりとした灯が見えるのに気づいたRioは、突破口を見つけたと煌く双眸を後方で見守るパートナーに向けました。
相棒の喜びをそのまま自分の喜びとして受け止めてやれないヴィルカスは観念したという表情で寂しげな笑みを浮かべました。

火炎の魔法で蜘蛛の巣を焼き落とし鉄の扉を抜けカーブする細い通路を抜けた奥にはワードウォールが気を発しドラゴンボーンの訪れを待ちわびていました。
隠密体勢は取りながら言葉の壁に直進するRio。
その眼前で突如中央の棺が開け放たれました。
宙に浮かび上がったローブの主はかつてスクルダフンで見かけたナークリーン、ラビリンシアンで見かけたモロケイに似て。
特徴的な仮面に覆われた顔を巡らせました。
ドラゴンプリースト・・・!
魔法攻撃に備えヴィルカスも即座に弓を構えました。
幸い隠密は暴かれてはおらず、番えた矢を仮面の主に照準を合わせRioは第一の矢を解き放ちます。
次々と射放たれる攻撃にも容易に屈することなく。
召喚したシーカーと共にドラゴンプリーストはRioに先んじて攻め込んで来たヴィルカスに集中攻撃を仕掛けます。
「冷気魔法など俺には効かん こっちのことは気にせず本体を叩け!」
おそらくヴィルカスのもらす苦痛の声はドラゴンプリーストの放つ冷気魔法ではなくシーカーの攻撃によるものであろう。
敢えて盾になろうと身を投じてくれているパートナーの思いに報いるために、Rioは矢を番えドラゴンプリーストを執拗に狙い撃ちし続けました。
弓のクリティカルが命中し、ようやくドラゴンプリーストを灰燼に帰したところでRioは慌ててヴィルカスの許に駆け寄ります。
シーカーの攻撃を受ける身がどれほどつらいものか。
泣き出しそうな表情で治癒にとりかかるRioは、かすり傷程度に大袈裟だと笑うパートナーがいつもこんな思いで黒の書からの自分の帰還を待っていてくれたのかといたたまれず。
思わず治癒の手を止めその胸にしがみつくのでした。
それでもこれはストルン、フリア、そしてスコールの民との約束。
ドラゴンボーンである自らに課せられた試練。
Rioはワードウォールよりサイクロンのシャウト“Gaar”を吸収した後、心がくじけぬよう今度は振り返ることなく背後に据えられた黒の書を掴み取ります。



ドラゴンボーンサブクエスト『黒の書:血色の悪い摂生』

もっと知識を。
最初のドラゴンボーンであるミラークをも凌駕する力を。
ハルメアス・モラは古いおもちゃである使徒ミラークに飽きている。
ミラークとの決着がつくまで大概の事は赦されるだろう。
かつての忠実な使徒ミラークと対等もしくはそれ以上の力を持つ従順な新しいおもちゃをハルメアス・モラは欲している。
その欲望を利用するしかない。

絡みつかれる感覚と共に再びアポクリファを訪れたRioは傍らの毒の沼を警戒し、卵嚢から数冊の本及び宝石類を奪取して。
沼から現れたしなる触手を間一髪で避け、前進を開始します。
けれどもステルスで歩み出した途端、カサカサと紙の擦れる音が辺りに鳴り響き、漆黒の闇が身体を包み込みました。
と同時に体力は瞬く間に吸い取られ呼吸困難に陥ります。
(苦しい・・・何が起こってるの!?)
真っ暗闇の中を駆け抜けるRioを毒の沼が迎え入れ鞭打つかのごとく触手がしなります。
「いやっ!」
既に体力の半分ほどを失い意識が朦朧としだしたRioは飛び退き、ふらふらとした足取りで毒の沼を迂回しにかかります。
毒の沼のある小部屋を通過した刹那、またもや押し寄せる息苦しさと紙の擦れ合う耳障りな物音が襲い掛かってきました。
あまりの苦しさに耐え切れず隠密を解き、治癒魔法を唱え駆け出します。
(助けて。誰か・・・父さん、母さん、リアナ姉さん・・・ヴィルカス!)
生命がとぎれるかと思われた瞬間、黄味を帯びた明かりに包まれ紙の散乱する冷たい石の床に突っ伏しました。
数秒後なのかそれとも数分後であったのか。
乱れる息遣いのまま立ち上がったRioは頭、気管支そして四肢の痛みがやわらぐのを待ち、辺りを見回しました。
枯れた花のようなランプが上空を旋回していることに気づいたRioはその動きを見つめます。
闇と光が交互に行く手を照らし、照らされている間は確かに紙の通路だった場所が闇がその場を占めるや毒の沼と化しているかのような錯覚に襲われます。
(まさか・・・錯覚ではなく現実!?)
暗闇に一歩を踏み出したRioは生命が流れ出す感覚を味わい小刻みに震え出しました。
やはり一筋縄ではいかない。
いかないどころか殺される。
辛うじて明かりの灯る位置に戻り行き先を思案するRioの額にこめかみに汗が流れ落ちます。
ハルメアス・モラはあたしの迷走を楽しんでいる。
知識の悪魔は易々と自分の宝物を他人に与えたりしない。
遊び飽きたおもちゃの代わりを吟味するこの瞬間すら容赦はない。
「知恵比べをしろと・・・? 命を賭けた知恵比べを・・・」
暗闇のみならず現れたハイシーカーとの死闘を制したRioは傷ついた身体に回復の呪文を唱え光を繋いで移動して行きます。
「こんな所で死ねない 死にたくない」
かすかに洩れいずる明かりを頼りに息詰まる暗闇を駆け抜け。
万が一にも途中で触手に絡みとられれば絶命するというまさしく危ない橋を渡り続けます。
花びらの橋を渡る途中、侵入者の気配を嗅ぎ取ったルーカーに付け狙われ暗闇とルーカーの放つ触手の両面からの攻撃に曝されます。
暗闇に溶ける敵を闇雲に攻撃することも叶わず。
しかし敵はまるでこちらの動きが見えているのか確実に攻撃を当ててきます。
万事休す。
後一撃でも触手に絡みつかれればアポクリファに堕ちた先人達の仲間入りを果たすというところで、Rioは弓を収めグレートソードを抜き放ち、ルーカーへの突進を企てました。
手すりすらない細い橋の上で黒い二つの影が交錯し、より巨大な影が仰向けに倒れました。
花びらを模した橋から滑り落ちてゆく影を見送ると、Rioは絶命寸でのところで回復薬を飲み下します。
更にじりじりと生命を削り取ってゆく暗闇を振り払い、橋の先に見える明かりに向かって駆け出しました。
走れ、走れ。
死に追いつかれぬうちに。
二度に渡るルーカーとの激戦から学んだことは暗闇による生命力低下よりもルーカーの一撃が極めて厄介だということでした。
自らの立ち位置とその背後の状況を記憶し引き撃ちを繰り返す。
敵からの攻撃は可能な限り受けないよう身のこなしには注意を払う。
初撃不意討ちを有効活用しつつ敵の射程をかわし間隙を縫って追撃を喰らわせる。
暗闇から吸い取られる生命すら計算に入れ。
駆け引きを行い。
生死を賭けた戦闘でありながらいつしか言い知れぬ高揚感に支配されてゆきます。
まだよ、まだまだ戦える。
次は誰?
あたしを高みへと導く次の敵はどこ?
翳る闇間から薄ぼんやりと輝く光に反射的に身体が動き、階段を駆け上ったRioは目の前に置かれた黒の書に目を落としました。
「もう探求は終わりなの そう・・・」
恍惚とした眼差しで物足りなさそうにページをめくるドラゴンボーン。
ほくそ笑む知識の悪魔の関心が常に自身に注がれていることに気づかぬままRioはアポクリファを後にするのでした。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『失われた知識②』&『黒の書:血色の悪い摂生』終了となります。

アポクリファは歪で不安を掻きたてる反面さまざまな本が並びギリギリのスリルの味わえる領界でもあります。
緩急伴うこの世界できっとRioと同じように感じるドヴァーキンの皆様もいらっしゃることと思います。
そして知らず知らずの内にハルメアス・モラの意のままに操られ気がつくとアポクリファの一部に同化し・・・((((;´・ω・`)))キャー

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『最後の子孫』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが「うん 知ってる|ω・)」と達観していらっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・骨削の製法を手に入れてグローヴァー・マロリーに届ける&未発掘③(○´゚ω゚`)

我が姿なき友がもたらしてくれた慰めがなかったら、私はとっくにこの場所を逃げ出していただろう。
相手が集団ではなく、多数を内包する1人の主である事に、もっと早く気付けば良かった。
遠からず我々が正式に言葉を交わせる時が来るはずだ。

“ラリス・セダリスの日記第22巻”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが創作が多めとなっております。
正確な台詞を知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。



ドラゴンボーンミニクエスト『骨削の製法を手に入れてグローヴァー・マロリーに届ける』

レイヴン・ロック港から市場に足を運ぶRioに気づくや雑貨屋のフェシス・アロールがひょいと手を掲げます。
錬金術店のミロール・イエンスに脅しをかけるモグルルをRioが咳払いで追い払うと、美人のカミさんに何も起きてほしくなけりゃ素直に払うことだなどとオークの金貸しはミロールの左手に隣接して商売を営むガリーンに捨て台詞を吐いて退場して行きます。
ミロールの傍らで野菜や果物を販売していた夫のガーリン・イエンスがありがとうとRioへ目配せを送りました。
「おい 先日は古代ノルドのつるはしの件 助かったぜ」
斜め後方からグローヴァー・マロリーの声が響きます。
「スカイリムに戻ったと聞いていたが戻って来ていたのなら声くらいかけろ」
ふいごで気密の調節を測る鍛冶師はニヤリと笑いました。
ただいまと声をかけて、ふと鍛冶屋の戸口に目を遣ったRioはシャドウマークを見咎め立ち止まりました。
(ギルドの意味を示すシャドウマークΣ(・ω・´)!?)
「なぜこんな場所にシャドウマークが?」
「おっと こいつの意味がわかるってこたぁ お前も盗賊ギルドに関わりがあったのか?」
コクリとうなずくRioをしげしげと眺めながら、こんな小娘をスカウトするなんざブリニョルフの野郎もヤキが回ったな、そんなにギルドは人手不足が深刻なのかと溜息を吐くグローヴァーなのです。
「その小娘がお前達のギルドのマスターなんだが」
「はぁ!?」
ヴィルカスの独り言のようなつぶやきが鍛冶師の耳を掠めるや、グローヴァーは鎚をふるう手を止め驚嘆の面持ちで静止しました。
たっぷり数十秒絶句したグローヴァーは、
「そうか・・・お前が新しいギルドマスターなのか いやはや驚いた こいつはいい!」
矢庭、Rioの肩に手を回しバンバンと二の腕を叩きいつも以上の饒舌さでギルド仲間の近況について訊ね始めました。
「こんなところを通ろうとするギルドメンバーなんざ随分久しぶりだ で どうだい 俺の兄弟のデルビンは元気か? 相変わらず夜はラグド・フラゴンでヴェックスを口説こうとしてんのか?」
「してるしてる 元気にしてるよ(〃▽〃) ヴェックスノ ヒジテツモ イツモウレシソウニ クラッテルヨ♪」
「それはいい あの無精者め 肉親に近況を知らせる手紙ひとつ書く事すら面倒だってんだからよ 想像できるか?」
久方ぶりの盗賊ギルドメンバーとの邂逅に自然グローヴァーの舌回りも拍車がかかります。
ヴィルカスも手紙ひとつくれたことないわよねと。
拗ねたように上目遣いで見上げるRioに、手紙を出さなければならないほど離れていたことはないだろうとつれない返事を返すヴィルカスです。
ぷぅと膨れるRioと涼しい顔であらぬ方を見遣る重装戦士を微笑ましそうに眺めるグローヴァーは、それはさておきと早速依頼を持ちかけてきました。
「仕事を探してるんだろ?」
ちょっと時間が空いたから立ち寄ってみただけよと返事をするRioの肩を両手でむんずと掴み。
「いいや お前は手が空いている そうだな? 実はある問題を抱えてる」
有無を言わせぬ巧みな話術はさすがはデルビンの兄グローヴァー。
ソルスセイムの盗賊ギルドメンバーは自分独りで他に信頼できる奴もいない、そんな俺を見捨てるのかとの泣き落としも加わり、最早断れる雰囲気ではありません。
「でも確かクレシウス・カエレリウスには勝手に人の物を盗っちゃダメだって教えてやりたかった そうグローヴァー言ってなかったっけヾ(・ω・`;)ノ アノコトバ チョットカンドーシタノニ?」
弟のデルビンが盗賊ギルドのメンバーであり、自らもその一員だと告げるグローヴァーにRioはすかさず切り返します。
「ああ その通り 相手にバレている盗みはよくない そいつは無様だ スマートでもないしプロのやり口じゃない 下手すりゃ監獄にぶちこまれちまう」
つまりバレてなければOKということなのかと食い下がろうとするRioをまあまあと押し止め、実際はギルドの問題というより俺個人の問題のようなものだと。
憂鬱な面持ちでうなだれるグローヴァーは困り果てた状況に至るまでの経過を話し始めました。
「2週間前 同じブレトンでエズモンド・タインという通り名を持つ男がうちを訪ねてきた 奴もお前と同じようにシャドウマークに気づいた だからてっきり仲間だと思った ところがだ・・・」
言いよどむグローヴァーの素振りから彼が盗賊ギルドの一員にあるまじき失態を演じたことは確かでした。
「もしかして盗賊のあなたからエズモンドは何か盗んだとか|ω・;)?」
ずばり言い当てられてしまったグローヴァーは目も当てられないほどしょげかえりました。
「その通りさ 目の前でやられちまったよ 信じられるか? 盗まれたのは改良を加えた骨鎧の作り方さ 完成させるのに何年もかかったんだぜ」
グローヴァーは大きな両手で自身の頭を抱えると脱力するように炉付近のイスに腰を下しました。
「エズモンド・タインってブレトンは今どこに?」
Rioの質問が自らを救うものであると感じ取ったグローヴァーは、恩に着ると掠れた声で綴ると地図を貸してくれと手を差し出しました。

レッチング・ネッチで明日からの英気を養うためダンマー料理とスジャンマを注文し、借り受けた部屋に持ち込むRioなのです。
「それで引き受けるつもりなのか?」
開け放した扉を片手で支えてくれるヴィルカスの脇をくぐり抜け両手いっぱいの食糧と酒瓶をテーブルに広げると、
「だってグローヴァーは盗賊ギルドの仲間のお兄さんなのよ 放っておけないわ(´・ω・`)」
Rioはスジャンマを2つのジョッキに注ぎ足しました。
「わかってるのか 俺達はラリスからも呼び出しを受けている これまでのことを考えても穏便に事が運ぶとは思われない 更にネロスだ 奴が今後どんな難題をふっかけてくるか予測不能なんだぞ」
コルビョルン墓地とネロスに関しては黒の書絡みの問題に発展する可能性が高く、今は他の案件に関わっている余裕などないはずだとヴィルカスは正論をぶちまけます。
パートナーの言葉に耳を傾けながらも地図を片手にサエリングズ・ウォッチの西北西、グローヴァーが印を付けてくれたカースターグ城の位置を確かめつつ、Rioはモロウウィンドのスクリブの代わりにジャーキーにされたオオカミの肉を口に放り込みます。
これ以上何を言ってもムダなのかと。
ヴィルカスはドカリとイスに腰を下しスジャンマを一息に呷りました。
ほんのり塩味の茹でたマッドグラブ。
スローターフィッシュとアッシュヤムにスパイスが振られバターと油で揚げられたフライを差し出して。
とりあえずは温かい内に食べちゃいましょうとRioはパートナーをなだめます。
狭いシングルのベッドで二人いっしょは寝苦しいだろう。
マントを携え奥の毛皮の敷物で一夜を明かそうと一歩を踏み出したヴィルカスの腕を両手で慌てて掴みRioは引きとめます。
「それならあたしが毛皮に包まって眠るから」
「俺が奥で寝るからお前はベッドで休め」
結局両者譲らず。
狭い毛皮の上に寄り添い安らかな眠りに落ちるRioとヴィルカスなのでした。


ドラゴンボーンサブクエスト『未発掘③』

随分早いお着きでと厭味たっぷりに出迎えてくれるラリス・セダリス。
発掘指揮官である彼の他にコルビョルン墓地周辺には数名の鉱山労働者の姿が見られました。
今回も墓地に現れたドラウグルの襲撃により雇った何名かは命を失ってしまったらしく、ラリスは苦虫を噛み潰したような面持ちで灰の積もる地面を蹴りつけます。
しかしすぐに気を取り直すや、
「悲嘆に暮れているわけにはいかない 我々にはアージダルの秘宝を見つけ出すという使命があるのだ」
そう声を張り上げるラリスの手元には日記と記された何冊かの小冊子が見受けられます。
(発掘状況や発掘品の詳細を記録にとっているのかしら|ω・)?)
日記に手を伸ばしかけたRioを追い払い。
ラリスが命令口調で指示を与えます。
「さっさとドラウグルを倒して来い 私は残りの腰抜けどもが逃げ出さないよう見張っておく」
発掘指揮官に急きたてられるようにして。
Rioはコルビョルン墓地に潜り込んで行くのでした。

「もう ラリスってば人使いが荒いんだから(-ω-;)」
「奴にとってお前は歩く財布であり 使い勝手のいい用心棒でもあるようだからな 伏せろ!」
そして隠密体勢で歩き出すRioの腕を掴むや自らの背後に引き寄せ、ヴィルカスは現れたドラウグル・ウォーカーらを斬り伏せます。
「こんな入り口にまでドラウグルが押し寄せてるなんて(`・ω・´;)」
「うかうかしているとこっちまで逃げ遅れた傭兵や鉱山労働者の二の舞になるぞ」
足元に転がる生々しい遺体を一瞥するや傍らで佇む相棒に警鐘を鳴らし、ヴィルカスは先導を開始しました。
左右の細い通路に繋がる一本道に辿り着くと、はるか前方にドラウグル・デス・ロードの影を発見です。
鋭い鏃で敵を葬りつつRioは周囲への警戒を深めました。
過去2度に渡り襲撃を受けた小ホールにドラウグルの気配はなく拍子抜けしてしまうRioなのです。
「てっきりまたドラウグルの大襲撃が待ち構えていると思ったのに」
「ドラウグル達も登場パターンに工夫を凝らしてるんだろう」
「ええっ(○´゚ω゚`)!? ドラウグルッテ ケッコウ ドリョクカ???」
青く煌く双眸を見開き。
そうなんだ・・・と。
見上げる相棒の好奇に満ちた眼差しに、冗談だと言わんばかりにヴィルカスは笑いを堪え肩を揺らしました。
小ホール出口には雇われた傭兵らしき遺体が横たわり、一時なごんだムードも瞬時に冷めてゆきます。
次のホールは広く、発掘作業の効率化を図るべく以前はなかった吊り橋が中央台座に向かって備え付けられていました。
台座向こうの小部屋のドラウグルを射殺し、ひとまず大ホールの探索に向かいます。
下層域からは水飛沫の音が反響し、2人の鉱山労働者が冷たい躯となって横たわっていました。
「生存者なしか」
ヴィルカスのつぶやきに眉をひそめて。
下層域の見回りを終えたRioは上層部へと引き返します。
上層部の吊り橋にうつ伏せに倒れる傭兵を前に立ち止まり黙祷を捧げ進んで行くと、ちょうど前回通過した通路を逆行する形となりました。
「この右手にアージダルの死霊術の指輪があったのよね(*・ω・)つ」
相棒の言葉に相槌を打つヴィルカスが自らが死霊術の餌食とならぬよう気をつけろと再度警告を鳴らします。
右手には空っぽの台座が残っているまま変わったところはなく、左通路に向かうと突き当たりに以前は見かけなかった施錠付きの扉を発見です。
加えて加圧式トラップの施された右手突き当たりに見慣れない棺を発見したRioは奇妙な不安を覚え静止します。
念のため突き当たりの扉を開錠する前に右手の棺を調べておこうとRioが足を踏み出した途端、棺は押し開けられドラウグル・デス・ロードが両手斧をかざし立ちはだかりました。
ステルスのまま飛び退いたRioに交差するように躍り出るヴィルカスが加圧式トラップを踏み抜き、撞木トラップを発動させてしまいます。
右肩を掠める撞木に遮られ逃げ場を失ったヴィルカスが間一髪でデス・ロードの攻撃を凌ぎ、傾いだ体制を整え直します。
パートナーを援護すべく続けさまに番えたRioの矢羽がデス・ロードの眉間を貫きます。
続いて閃くヴィルカスのグレートソードがデス・ロードの硬い四肢を撃ち砕きました。
加圧式トラップの間を行き来しないで済むようヴィルカスには通路待機を願い、Rioは施錠された扉へと戻ります。
扉を開け放つと白いスパイダーが数匹蠢いている光景に出くわしました。
隠密のまま矢を引き絞り後方へと距離を取りながら1体目を撃ち貫きます。
侵入者に気づいた白いスパイダーは右、左と2体連なりRioへと襲い掛かります。
しかし事前に後退しながらの引き撃ちで距離を空けていたRioに被害は及ばず。
2匹の白いスパイダーはやがて小さな丸い塊となり地に転がりました。
小部屋の宝箱から宝石や魂石を、エメラルド鉱石からはエメラルドを掘り出し、加圧式トラップの先で待つヴィルカスとの合流を果たします。
前回のコースを逆に辿るRioは通路右手の鎖を作動させ封鎖してあった岩の扉を再び開放しました。
ぐるり一周回ってみたところで目新しい箇所は見当たらず。
大ホールに戻り調査し直してみようかと細い通路を戻りかけたRioは通路途中左手にドラウグル・ウォーカーの姿を認めました。
しかも左手通路の先の小部屋には他の部屋もしくは通路に続くと思しき扉跡まで発掘が進んでいるようです。
ウォーカーを一矢で仕留めステルスを保つRioは小部屋に滑り込みました。
異様な気配に左手後方を振り返ると未だ胸に手をクロスさせ眠り続けるドラウグルを発見です。
すぐさま鞘より滑らせた大剣でドラウグルを両断し、扉に向き直りかけたRioは右手の鎖に気づきました。
(先に鎖を操作させてみようか)
鎖を手にしたところで特に小部屋に変化が生じることはなく。
とりあえず正面の扉を開き進むことにしました。
扉から一歩を踏み出そうとした刹那、パートナーに腕を掴まれ引き戻されます。
「な・・・なに?」
「足元をよく見てみろ」
(ロープトラップΣ(・ω・´)!)
数歩後ずさり引き絞った矢羽をロープに突き立てると、すぐ前方で岩の雪崩れ落ちる音が轟きました。
その先では岩の下敷きになった半死半生のドラウグルが蠢いています。
不意撃ちでそれらの息の根を止め、更に進んで行くと、ウォーカーにスカージが列を成して突き当たりの通路から飛び出して来ます。
動じることなく一矢一矢を溜めては撃つを繰り返してゆく相棒のしなやかな弓さばきに目を奪われ、ヴィルカスも前進する足を止めました。
「いい弓さばきだ」
「惚れ直した(〃▽〃)? フフフ♪」
「無駄口を叩いてる暇はなさそうだぞ」
続くドラウグル・デス・ロード2体は一筋縄ではゆかず。
前方に躍り出るヴィルカスを揺るぎ無き力が襲います。
片手斧と両手斧を持つ2体のデス・ロードの攻撃と交互に発されるシャウトを一身に浴び、思うように反撃に移れないヴィルカスが右壁に叩きつけられます。
しかし尚も斬りかかってゆくヴィルカス。
右寄りに身体をずらし弓の軌道を解放してくれたパートナーの意図を汲み取り、すかさずRioも番えた矢を硬い敵の身体へと撃ち込みます。
デス・ロード1体につき数本の鏃を叩き込んだところで墓地に再び静寂が訪れました。
傷ついたパートナーの許へ慌てて駆け寄るRioが治癒魔法を唱え始めます。
「もう大丈夫だ 行こう」
強敵と対峙するヴィルカスの戦いは何度も見慣れた光景であるはずなのに、それがいつであっても緊張を強いられ、胸が締め付けられ鼓動が早鐘を打つ。
一刻も早く敵よ沈めと願う気持ちに変わりはなく。
(もしかするとヴィルカスも同じ気持ちなのだろうか)
解放された通路へと歩を移しながらRioはそっとパートナーの横顔を見上げました。

通路を抜けた突き当たりのホールにもドラウグルがいないことを確かめ、左下層部及び右上層部に鉄柵の降りた通路口を確認して。
Rioは一旦ラリスの許へと報告に戻りました。
ドラウグルが全滅したとの報を受け満足そうにラリスはうなずきます。
しかし墓地の最下層域に到達するまであと少しというところでの大惨事。
この埋め合わせのためには更に多くの金が必要だと。
無精髭を撫で付ける発掘指揮官は、わかっているだろうと下卑た笑みと共に金を寄越せとRioににじり寄りました。

追加資金をラリスに手渡し別れを告げた後、調べておきたいことがあるからと、Rioは再度コルビョルン墓地へ取って返します。
「今度は5000ゴールド寄越せか 発掘指揮官も容赦のない男だな」
見返りは存分にいただこうとヴィルカスは辺りに折り重なるドラウグルらの身ぐるみを剥いでゆきます。
「平気よ 大盗賊Rio様にぬかりはないわ(〃▽〃) フフフーン♪」
ドラウグル殲滅途中の埋葬壷や宝箱から洗いざらい回収した宝石の詰まった布袋を掲げ微笑む相棒の頭をポンと叩き、同胞団の導き手が滅多なことを言うなと釘を刺すヴィルカスなのです。
現行最奥と思われるホールの床がタイル状に分裂し、その一枚一枚が圧力によってほのかに青白く輝く現象に気づいたRioは、ふとすべてのタイルを踏んでみたらどうなるのか。
試してみたくなりました。
うれしそうに順番にタイルを踏んでは進んで行く相棒の子供じみた様子を眺めなつつ、転ぶなよとヴィルカスが声をかけたその瞬間、ガラガラと音をたてホール下層の鉄格子が解放されました。
「なるほど 存外遊び心も必要とみえる」
開け放たれた鉄柵の先の台座にはアージダルのアルカナの指輪が煌いていました。
ホール右手上層部の鉄柵はこの方法では開かないと腕を組んで佇むRioにヴィルカスが耳打ちします。
「鉄格子の左を注意して見てみろ」
灯台下暗しとはこのことで。
そこには鎖が垂れ下がっていました。
見落としを照れ笑いでごまかし、Rioは鉄柵から続く通路へと足を踏み出します。
振り子の斧をサイレントロールでかわし天井の鎖を引くとトラップは動作を止め正面の鉄格子が開け放たれました。
「ここは・・・(○´゚ω゚`)」
辿り着いた先は入り口に程近い大ホールの左手であり、近道を発見したに過ぎないことにようやくRioは気づかされたのでした。
「明日はもっと稼いでみせるんだから(`・ω・〃´)」
「わかったからちゃんと前を向いて歩け」
レイヴン・ロックへの帰途に就くRioとヴィルカス。
二人の足跡が仄白い灰の荒野に点々と標されてゆきます。

レッチング・ネッチで休息と補充を終えたRioは次なる目的地カースターグ城へと指針をとります。
「骨鎧のレシピを奪って逃げたブレトンの男エズモンド・タイン そいつが逃げ込んだ先がカースターグ城か」
ヴィルカスの確認の言葉にRioはその通りとうなずきました。
グローヴァーの話によると、エズモンドはリークリングと盗品売買を行うためカースターグ城に向かったということなのですが。
「リークリングと交渉なんてできるのかしら(-ω-;)? ムワサスー?」
首を捻るRioなのです。
相棒の疑問に、先日のベンコンジェリケで受けたリークリングの乱暴な応対を思い出したヴィルカスは、
「十中八九ダメだろうな」
淀みなく端的に答えます。
もちろん骨削の鎧のレシピを奪われたグローヴァー自身、あの狂暴で小さなリークリングどもと話をするなどどうかしている、カースターグ城でエズモンドは死んでいるか震えて隠れているに違いない、分厚い財布を賭けたっていいと嘯いていました。
サエリングズ・ウォッチから断崖と雪原に埋もれる滝を越えた先にカースターグ城はありました。
廃墟となって久しいカースターグはまるで氷の城です。
凍てついた扉を開錠すると、その先にはイノシシに乗ったリークリングライダーと護衛を務める2体のリークリングが佇んでいました。
隠密を維持しつつ矢を引き絞ったRioは手前のリークリングライダーに十分に溜めた矢羽を射掛けました。
一撃では倒れないイノシシ乗りのリークリングにすかさず追い撃ちをかけ弾き飛ばすや、残る2体のリークリングへと的を移してゆきます。
グレートソードの柄に手をかけるヴィルカスも辺りを見回し奇襲に備えます。
幸い巡回中のリークリングらとの鉢合わせすることもなく。
大広間を抜けたRioはエズモンドらしき人影を求め、城内とは名ばかりの雪まみれの洞窟を徘徊するのでした。
高い天井は白色の巨石が覆い尽くし青白い冷気が立ち込めています。
簡素なテントから躍り出るリークリングハンターや斥候を次々と仕留めたところで、流れ落ちる地下水の傍らに白骨化した人骨を発見です。
「もしやエズモンド((((;´・ω・`)))? ミルカゲモナシ?」
「どう見てもここ最近やられた死体じゃないな」
遺骸の傍らに落ちた黒檀のメイスを拾い上げ、遺骨の周辺に目ぼしい品がないことを確かめると、ヴィルカスは踵を返してゆきます。
「待ってヴィルカス」
滝から眼下を見下ろしていたRioは背後を通り過ぎようとしたパートナーを慌てて引き止めました。
「あれってもしかすると」
Rioが指し示した下層域には、今しがた見かけた人骨とは明らかに異なる肉付きのよい人型をした男性らしき塊が見受けられます。
「グローヴァーの見立ては正しかったようだな」
リークリングの襲撃に注意を払いつつ、あの位置まで降りてみようとヴィルカスが先導を開始しました。
樽を破壊し飛び出してくるリークリングらに驚きたじろぐRioはその都度失笑をもらすパートナーを恨めしそうに見上げ、頬を蒸気させながらふくれっ面で下り坂を駆け下ります。
最下層の一角は養イノシシ場となっているようで。
見張り台に立つリークリングもろとも数頭のイノシシを仕留め、保管された宝箱や樽の中に骨鎧のレシピらしきものが保管されていないかを探ります。
開錠した宝箱を前にRioが首を横に振るとヴィルカスは分岐まで戻ろうと促しました。
分岐から開けたホール入り口付近のリークリング2体を射殺し他に敵がいないことを確かめて。
調べておきたい場所があるからと、Rioはパートナーをその場に待たせ、単独行動を試みます。
何層にもなるリークリングの集落のもう一層上階に当たる吊り橋まで戻るや、Rioは通過時に宝箱やら魂石が散らばる崖の一角目がけて飛び降りました。
途中の岩場でワンクッション置き、そのまま弾みを利かせ目的地に着地すると慣れた手つきで宝箱の開錠にかかります。
高価な宝飾品や薬、宝石の数々を物色し懐及び胸元へと滑り込ませます。
最後に足元に散乱する魂石をつまみ上げ腰に結わえた袋に放り込んだRioはたくさんのお宝を携えながらパートナーの許へと戻ってゆくのでした。
「いつもそれくらい胸元も豊かなら申し分ないが」
皮肉を綴り出迎えてくれるヴィルカスを頬を染めて睨みつけ。
「弓の名手には豊かな胸は邪魔になるだけだもの(`・ω・〃´) ヒッカカルシィ カタコルシィ」
ちょっぴり残念な言い訳を紡いだ後、Rioはぷいとそっぽを向きました。

更に下層域へと繋がる冷気を帯びた洞窟通路を抜けると直進コースと左手に蛇行するコースの二手に分かれます。
左を選び進んだRioは溜まった地下水の先に滝の上から目撃した男性の遺体を見つけました。
不審者の気配を察し上層部から飛び降りてくるリークリング2体をいなすや、すばやく冷水に身を投じます。
氷上に辛うじてひっかかるようにしてうつ伏せで倒れる男の遺体から“骨削の製法”と書かれた紙を拾い上げるとRioは内容を検めました。
弟のデルビン・マロリー宛に書かれたと思しきグローヴァーの走り書きに記された一文に目を留め、Rioは思わずつぶやきをもらします。
「俺達の小さな仲間の世話をよろしく頼む・・・小さな仲間(゚ー゚*?)」
小さな仲間とは誰のことなのか。
グローヴァーととある盗賊ギルドメンバーとの絆について。
覚え書きの内容に引っかかりを覚えつつも丁寧にレシピを折りたたむとRioはレイヴン・ロックへの帰途に就いたのでした。



以上でドラゴンボーンミニクエスト『骨削の製法を手に入れてグローヴァー・マロリーに届ける』&サブクエスト『未発掘③』終了となります。

グローヴァー・マロリーと盗賊ギルドのとある人物との関係につきましては今回のカテゴリーでは触れることはなく次回以降のカテゴリーで触れていこうかと思っております。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『失われた知識②』&『黒の書:血色の悪い摂生』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作などが恒例となっておりますが、「ネタバレ・妄想・創作がなかったことなどあろうか? いやない(`・ω・´)!」と反語で強調してくださる来訪者様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・テルヴァンニの調査&ブライアハートの検視(`・ω・´)

アッシュスポーンの灰の抽出及びブライアハートの調査をネロスに託されたRio。
黒の書の情報をマスター・ウィザードから手に入れるため使い走りもなんのその。
ソルスセイムの南部からスカイリムの南西まで縦横無尽に飛び回ります。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れは概ねゲーム内での進行に即しておりますが、PC&NPCの関係及び台詞はアレンジや創作が多々含まれております。
正確なNPCの会話を知りたい方はゲーム内にてお確かめくださいますようお願い申し上げます。



「アッシュスポーンは襲ってくる そのお蔭で前執事のヴァローナが殺された キノコの塔の一部は枯れ始める ええい何者かが偉大なる魔術師ネロスを妬んで呪術でも使っておるのではあるまいな!?」
テル・ミスリンのキノコの塔を訪れたRioはテルヴァンニの大魔術師の愚痴によって迎え入れられます。
「だってネロスってば人使いは荒いし 人命より実験優先だし 黒の書は複製して勝手に研究材料にしちゃうしで 恨まれたり呪われない方がおかしいわよね|ω・;)」
「むしろ未だに黒き聖餐にかけられていないというのが疑問だな」
テルヴァンニのマスター・ウィザードには自分に都合の悪い言葉は一切シャットアウトする便利機能が備わっているのか。
ネロスの耳にはRioの本音もヴィルカスの皮肉も届いてはいないようで。
なにやら難しい顔で呪文を唱えては舌打ちを鳴らしました。
「マスター・ネロスは最近研究に行き詰っていて機嫌が悪いんだ あまり神経を逆撫でしないでくれ」
ネロスの弟子タルヴァス・ファスリョンが小声で注意を促します。
新しい黒の書について何か情報がないかと問うRioに、
「愚か者めが そう簡単に黒の書など見つかってたまるものか!」
不愉快そうにネロスは吐き捨てました。
そして黒の書の在り処が知りたいのならば、こちらの要求を先に2・3呑んでもらわねばなるまいと交換条件を提示します。



ドラゴンボーンサブクエスト『ブライアハートの検視』

研究に行き詰っていると聞いたけれど、具体的には何に困っているのかと問いかけるRioに、ネロスはハートストーンの実験に難航しているのだと返答を返します。
「ブライアハートの事は知っているか?」
ネロスの言葉に知っているとうなずくRioなのです。
フォースウォーンは勇猛果敢な戦士であり、彼らは自分達の心臓を除去しその代わりに大型のブライアの種を埋め込む風習がある。
つまり命の火を自然の力に直接繋げるという不思議を成就させた一族なのだとネロスは語ります。
「そこでだブライアハートの1人を調べてほしい 可能な限り詳しくな」
記憶把握の呪文をかけておくので覚え書き等は必要ないとマスター・ウィザードは注意を付け加え、Rioに向かって薄緑色の魔法を放ちました。
何が重要かの判断など脳味噌が筋肉でできているドラゴンボーンにできはしないだろう。
ネロスの厭味に、後方で待機していたヴィルカスがカチリとグレートソードの柄を鳴らします。
「私の身に何かあればお前達は黒の書の探索継続が不可能となる 短絡的な行動は慎むことだ」
片手でパートナーをいさめるRioはブライアハートとハートストーンとの関連について問いただします。
「凡人には両者の関わりなど考えも及ばぬだろうがな ブライアという種子が心臓の代わりに定命の者の生命を保つことができるのなら レッドマウンテンに秘められた力を繋ぎ止め導き出すのに応用が利かぬかと思ってな」
ネロスはレッドマウンテンの力をブライアの種を用い制御及び活用きないか考えているようです。
しかもブライアハートの技や手法を試す以前に既にソルスセイム付近での人体実験は完了済みだと、とんでもないことを口走ります。
相棒に止められているとはいえ、このネロスの発言にヴィルカスはギリリと歯軋りの音を響かせました。
「自分で出かけたいところだが長旅や危険な賭けはお前のような人種に任せるに限る」
黒の書の情報提供者を粗略には扱えないだろうと高をくくるマスター・ネロスはドラゴンボーンとその従者を虚仮にしつつ煽り文句を浴びせかけます。
「わかったわ ブライアハートの調査のためスカイリムへ戻りましょう」
これ以上ここに身を置くのはヴィルカスとネロス両者にとって好ましくないと判断したRioはそそくさと荷物をまとめるとテルヴァンニのマスター・ウィザードに別れを告げました。
「ああそれともうひとつ頼みたいことがあったのだ」
この時とばかりネロスは使い走りに最適なドラゴンボーンを引き止め更なる使命を授けました。



ドラゴンボーンサブクエスト『テルヴァンニの調査』

「アッシュスポーンはこの辺りにいたはずだけど」
ネロスから受け取ったアッシュスポーンの灰抽出機器を手にソルスセイム南部の荒野をうろつき回る相棒をヴィルカスはひとしきり眺め、遂に不満をぶちまけました。
「いくらミラークに対抗する準備を万端にしておくためとはいえ あのヒトデナシの横柄な魔術師の言いなりでいいのか!?」
お前がいなければとっくの昔にテルヴァンニのウィザードの脳天にグレートソードをお見舞いしていたぞとヴィルカスが吐き捨てます。
パートナーの憤慨もわからないではないけれど。
灰の積もる地に眼差しを落としながらRioは自身の考えをつぶやきます。
「あたし達には・・・いいえ少なくともあたしには黒の書の知識が必要だわ だからネロスがどんなに横柄でヒトデナシでも正面から逆らうわけにはいかないのよ」
ハルメアス・モラの助言など宛にはできない。
ミラークは第1紀よりずっとハルメアス・モラの忠実な僕だった。
服従のシャウトの第3段階を得たとはいえ、果たしてそれだけで何千年も生き永らえ知識の悪魔の第一の使徒に君臨してきたミラークを打ち倒せるものだろうか。
最初のドラゴンボーンであるあの男ミラークは恐らく一筋縄では倒すことのできない最強の敵となるだろう。
ミラークを討伐するためにはより多くの知識が要る、黒の書を通して得られる知識が。
うつむくRioは唇を噛み眉をひそめました。
「もっと知識が欲しいわ アポクリファの秘密を暴きハルメアス・モラの力を奪いたい」
「そのような考えにお前が陥ることこそハルメアス・モラの思惑通りの展開だとなぜ気づかない?」
おそらくそうなのだろうとRioは素直に認めます。
「でも・・・」
ミラークに勝利するにはミラークよりも自分が知識の悪魔にとってより魅力的な存在だと思わせる必要がある。
ハルメアス・モラがあたしに与えた力だけに慢心していてはいけない。
Rioは面を上げヴィルカスに向き直ると自らの思いを打ち明けました。
けれどもひとつだけパートナーにさえ明かしていない秘めた思惑がありました。
その推測が正しいのかすら確証はなく。
推測を誤ればアポクリファに消えた先人の二の舞となる。
それはミラークと刃を交えるその瞬間までハルメアス・モラが自分自身に積極的には手出しができないのではないかという予測。
危うい均衡を利用してみよう。
ミラークとの邂逅を果たすその最後の瞬間まで知識の悪魔の有する秘密をことごとく奪い盗ってやろう。
心の奥底でRioはそう考えていたのです。
「こうと決めたら意思を曲げないお前の性格はよくわかっている だがネロスやミラークはもとよりデイドラは極めて恐ろしい存在だ ネロスが未だ明かしていない黒の書の在り処を探求する過程でお前が奴らに弄ばれるのは我慢ならないんだ」
相棒を背後に庇い現れたアッシュスポーンを迎え撃つヴィルカスの瞳の色は哀しげで。
ネロスは優秀な魔術師ではあっても人を人とも思わない冷酷さがある。
やむを得ない場合を除き深く関わりを持たぬ方がよい。
更に加えてデイドラなどに関わりを持つべきではない。
再三忠告を与えてくれたかけがえのないパートナーに自分自身その通りだと同意しながらも、それとは相反する行動を取り続けなければならない愚かさに、Rioの表情はみるみる曇ってゆきます。
ネロスから頼まれていたアッシュスポーンのサンプルを入手したRioは沈黙のままレイヴン・ロック港に向かいました。
どちらともなく口を噤み、ただひたすらに前進を続ける重苦しい時が経過し。
次なる目標はブライアハートの調査。
スカイリムへの渡航のためノーザンメイデン号の甲板に佇むRioはデッキに座り彼方を見遣るヴィルカスへと視線を馳せ、その後どんよりとした灰色の空を見上げました。

ファルクリース地方を経由しブライアハートの生息するリーチ地方へ移動をする予定を立てたRioは春先まだ早い時期に別荘へと住まいを移したルシアとソフィの様子を見るため、レイクビュー邸を訪れました。
うれしそうに両親の間を行ったり来たりするルシアとソフィには自然な対応のRioとヴィルカスも二人っきりの時の雰囲気がどこかぎこちなく。
執政のラッヤとエリクも顔を見合わせ、どうしたのかと首を捻ります。
「旅の途中で喧嘩でもしたのかしら?」
小声で囁くラッヤの問いかけに、
「そいつはチャンスだ!」
エリクは嬉々とした声を発しました。
夕食後、席を外してゆくヴィルカスを追いベランダに出て行くRio。
更にその後ろをエリクが追いかけます。
聞き耳をたてるエリクに話の内容はほとんど聞き取れず。
バルコニーにもたれていたヴィルカスがRioの語りかけに反応を示している光景が映ります。
ひとしきり言い合いめいた会話が続いた後、静けさが辺りを満たし。
どちらからともとなく口づけを交わし寄り添うRioとヴィルカスを月明かりがやさしく包み込んでゆきました。
肩を落とし重い足取りで踵を返すエリクはその時始めて背後にルシアがいることに気づいたのでした。
「パパとママの間になんてエリクは絶対割り込めないんだから!」
うなだれたまま立ち去りかけるエリクの左腕に、まだ幼さの残る両腕を絡めるとルシアはせいいっぱい大人びた口調で綴ります。
「でもあたしがいつもエリクの傍にいてあげる」
血のつながりはないはずなのに。
ルシアの一途な眼差しにどこかRioの面影を見たような気がして。
エリクはありがとうとつぶやき、かすかな笑みをこぼしました。

翌朝レイクビュー邸を発ったRioとヴィルカスは一路リーチ地方へと指針をとります。
するとどこで聞きつけたのかマルカルスの街に入った途端、首長イグマンドからの召集が言い渡されました。
挨拶もそこそこに口火を切るイグマンドの落ち着かない様子からしても悠長に断わっていられる状況とは思われず。
何があったのかを問うRioなのです。
「毎度のことで悪いのだがフォースウォーンの討伐を頼まれてはくれないか?」
執政のラエレクと顔を見合わせるイグマンドの顔色は優れず。
憔悴した首長に代わりラエレクが説明に移ります。
「ブルカズリープ要塞を知っているか?」
頭を横に振るRioにもよく見えるよう地図を広げ、そこが今回討伐して欲しいフォースウォーンの拠点だとラエレクは件の要塞を指し示しました。
北はハーフィンガル、西はハイヤルマーチに隣接するリーチ北部の要衝。
カース川沿い高山付近に拠点を構えるブルカズリープ要塞。
そこに住み着いたフォースウォーンらが先日ソリチュードとマルカルスを出立した商人の一団を襲ったということでした。
首長イグマンドが中心となり、リーチの交易拡充のためマルカルスに招いた商隊がこのような憂き目に遭ってしまっては面目丸つぶれもいいところ。
大打撃を被った商人達の間で、危険なリーチへなど二度と赴きたくはないと各地でボイコットが行われる始末。
「私が中傷される程度なら構わん だがただでさえ閉鎖的なリーチの流通がこれまで以上に滞るようではマルカルスは衰退の一途を辿るだろう」
深いため息と共にイグマンドは頭を抱えうなだれました。
即座にRioはわかりましたと承諾を唱えます。
フォースウォーン討伐ということなら一石二鳥。
ちょうどブライアハートを戴くフォースウォーンの一味に用があったのだと。
Rioは背負うグレートソードの柄をカチリと鳴らし、明朝すぐにブルカズリープ要塞に向かうことを約束するのでした。

翌朝、朝靄の立ち込めるマルカルスの正門を出たところでRioは配達人から手紙を受け取ることとなりました。
差出人はラリス・セダリス。
ソルスセイムのコルビョルン墓地の発掘指揮官からです。
手紙の内容は、更に資金が必要になりそうだと予想通りの文面で、Rioは思わず苦笑いを浮かべました。
「お前の財布を奪った発掘指揮官は金貨の詰まった新しい財布を準備しておくようわざわざ忠告してくれているわけだ 気の利く奴じゃないか」
とはいえそろそろ結果を出してもらわなければこちらも商売上がったりだなと。
率直な感想を述べるヴィルカスは抜き払った大剣を一振りし鋭い眼光を光らせました。

コルビョルン墓地の進捗も気にかかるとはいえ、ひとまずブルカズリープ要塞へ赴くRioなのです。
件の要塞は執政ラエレクの説明通りドラゴン・ブリッジの南西、ハーフィンガルとハイヤルマーチの境からほぼ同距離と思しきカース川沿いの山間にありました。
岩場から見え隠れする絶景と澄み渡る滝の水飛沫に目を奪われるRioは右前方からの弓による強襲を間一髪で凌ぎ臨戦態勢を整えます。
「敵は一人のようだが油断は禁物だ」
弓で迎撃に応じるヴィルカスが後退を繰り返し敵をおびき寄せます。
十分に引き付けたところで隠密からグレートソードを振りかざすRioがフォースウォーンに引導を渡しました。
入り口でもう1人敵の射手を葬り去るやそのまま要塞内部へと滑り込みます。
先端を尖らせた墨色の木柵の連なる細い通路を抜けるとフォースウォーンの女性が背中を見せて立っている小部屋に行き当たりました。
引き絞った鏃で敵の後頭部を貫通すると鹿の被り物を身に纏ったブライアハートと思しき男が色めき立ちます。
こちらの居所を知られる前にと。
二の矢を番えるRioは吼えるブライアハートの口内を撃ち抜きます。
絶叫さえ響かせる間もなくブライアハートはその場に崩折れ絶命を遂げました。
ブライアハートの心臓の様子を目に焼きつけ、他の残党がいないことを確かめるとRioは要塞を離れました。

アッシュスポーンはレッドマウンテンの噴火以降現れた人型を持つ魔物でその灰を研究したいとネロスは言う。
ブライアの種を心臓として生き永らえるブライアハート。
驚異の心臓移植の仕組みを使いレッドマウンテンに秘められた力を繋ぎ止め導き出すのに応用できないかとネロスは目論んでいる。
協力させたエイドラ達の不死性を奪ったことによりアカトシュらの怒りを買い、心臓を抜き取られたムンダス創造神ロルカーン。
ノルドの信じるところのショールことロルカーンの心臓はレッドマウンテンに散ったと伝承される。
もしもロルカーンの心臓の威力がレッドマウンテンを介して拡散されているのだとしたら。
アッシュスポーンはロルカーンの心臓のほんのわずかな影響をハートストーンの中に得、あのような異形の姿で人々を襲い始めたのだとしたら。
ハートストーンが文字通りロルカーンの心臓の一部であったとすれば。
それらを精製凝縮し定命の者の心臓の代わりに埋め込み、かつブライアハートのように生き永らえることができたなら。
消滅したドゥーマー。
滅亡した現人神トリビュナル。
心臓の力を手に入れようとした一族、そして時代の覇者らが歴史の彼方に消え失せても尚、心臓の活性化に成功する者が現れたとしたら。
ネロスがハートストーンとブライアハートの融合に成功したなら、タムリエルは、いいえニルンはどうなるのだろうか。
あまりにも強大な力は人を、種族を、世界を狂気、滅亡、危機へと駆り立てる。
途方もない幻想に怯えRioはその身を震わせました。


以上でドラゴンボーンサブクエスト『テルヴァンニの調査』&『ブライアハートの検視』終了となります。

今回のサブクエスト『ブライアハートの検視』は前提クエストであるサブクエスト『ハートストーン』を終えていないと発生しないとの情報をWiki(敬称略)で見たのですが、ロケを行っていたアルトマーのRe○mでは『ハートストーン』を受けることなくまたクエストも発生することなく『ブライアハートの検視』をネロスから突然言い渡されてしまったのです。
もしかすると古代ノルドのつるはしをゲットしただけでこのクエストが発生する可能性もなきにしもあらずでしょうか?
バグなのか元々古代ノルドのつるはしを入手することだけがトリガーなのかは不明です。

予定では今回はサブクエスト『失われた知識②』&『黒の書:血色の悪い摂生』のつもりだったのですが、時間をそれなりにおかないと失われた知識の2回目は受けられないようで、急遽ネロスからの別依頼となるクエストを消化する回となりました。
ネロスからのクエストをある程度こなしていないと『失われた知識②』が発生しない可能性もありますので、ここは後回しにするのは避けてやり遂げることにしました。
ともあれ黒の書の在り処がそう簡単に見つかってしまうのも確かにおかしな話ですので、まぁこれはこれでいいような気もします。

脱線とはいえ『テルヴァンニの調査』と『ブライアハートの検視』の示す先にある“ロルカーンの心臓の可能性と利用法”は“星霜の書の秘密”に匹敵する深遠なテーマかと思われます。
ロルカーンの心臓の行方とそのものが持つ秘められた力。
それらを入手活用することによって生じるタムリエルやニルンへ及ぼす影響と今後の主人公(TES6以降含む)の立場や使命。
以上はTESシリーズを通して常に関わりを持つ壮大なテーマであり今後も焦点となりつづけることでしょう。
TES6以降でネロスがロルカーンの心臓の抽出活用に成功しトリビュナル級の大物黒幕となっているかもしれません。
ネロスがラスボスでも驚きません|ω・))))

さて次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『未発掘③』&ミニクエスト『骨削の製法を手に入れてグローヴァー・マロリーに届ける』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作は当たり前という今日この頃、小桜自身この先どうなるのか把握しておりませんが、「なるようになっていいのよ|ω・)b」とおっしゃる寛大な来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・古代ノルドのつるはしを回収する&未発掘②(○´゚ω゚`)

今度はこのコルビョルン墓地の漠然としたうわさを追いかけて、ソルスセイムに向かっている。
私の後援者はここでアージダルの遺品が見つかると確信しているらしい。
最初は地図を間違えたのだと思い込んでいたが、その後目的地が灰の中に埋もれたばかりだという事がはっきりした。
レイヴン・ロックを出発して以来誰にも会っていないが、ずっと周囲から会話やささやき声が聴こえる。
とにかく彼らの正体を確かめねば。

レイヴン・ロックで発掘作業員を何人か雇った。
彼らは皆経験豊富な鉱山労働者だと言っていたが、発掘途中で問題に出くわすのには慣れていないだろう。
こういう場所は、大昔に何が埋められているか分からない。
死の眠りについたはずの者が完全に眠っていなかったり、完全に死んでいなかったりで、何人かの者が不幸にも命を失った。

私の姿なき“友人たち”は、徐々に距離を詰めながら相変わらず頑張っている。
彼らが自分の姿を見せないようにしている事に気付くまで、しばらく時間がかかった。
彼らにも安眠を妨害しない程度の品位はあるだろうとお思いかも知れないが、そこでも彼らは妥協しない。

“ラリス・セダリスの日記第19巻・第20巻・第21巻”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を含みますので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC及びNPC間の会話には創作が多々含まれております。
正確な会話を知りたい方はゲームを先にプレイし、その後再びこちらに足を運んでいただけますなら幸です。



ドラゴンボーンミニクエスト『古代ノルドのつるはしを回収する』

黒の書からの脱出は果たしたものの失神寸前であったRioは、少なくとも体力及び気力が完全に復帰するまでは黒の書の探索は禁止すると。
ヴィルカスから強く言い渡されてしまいました。
休養を兼ねてレイヴン・ロックの宿屋レッチング・ネッチでのんびり数日を過ごしたRioはこの街で鍛冶屋を営むグローヴァー・マロリーの許を訪れます。
研ぎ石を借り装備の修理にいそしむRioに、鎚を振るう手を止めたグローヴァーはふと思い出したかのように尋ねました。
「そういえばクレシウス・カエレリウスには話はつけてくれたか?」
その問いかけに、はっと顔を上げたRioはごめんなさいと首を横に振ります。
「岩の浄化に努めてもらったりなんやかやとあんたにゃさんざん世話になってる手前 急かすのも酷だってことはわかってるんだ けどなぁクレシウスじいさんの持っていっちまった古代ノルドのつるはしがなけりゃ こっちの仕事も進みやしない」
手間賃は払うからひとつ頼むと念を押されてしまっては行かないわけにもゆかず。
Rioは仕度を整えるとその日の午後にはレイヴン・ロック鉱山に篭っているというクレシウスの許を訪れました。
坑道内にはめずらしく生活空間が設えられ、テーブルにイス、書きかけの設計図らしきものに書籍が置かれています。
2つの簡易掘削装置が取り付けられている点から見ても、スカイリムのどの鉱山よりもかつては大掛かりな採掘作業が行われていたことが伺えます。
しかし以前は大量に産出された黒檀も今や枯渇し鉱山は閉鎖されてしまいました。
曾祖父が生まれる更に前の代から長年採掘一筋に打ち込んできたカエレリウス家。
斜陽の時を迎えようともクレシウスは未だ鉱山に未練があるようで。
「俺に構うな!」
「クレシウス 前回鉱山に行った時にあなたは命を落としそうになったわ 残りの日々を未亡人として過ごすのはイヤなのよ」
クレシウスが鉱山に向かうのを引き止めているのは彼の妻のエイフィアのようでした。
ダンマーであるエイフィアは夫クレシウスよりも一回りどころか二回り以上若く見受けられます。
二人の馴れ初めは10年以上前。
黒檀の鉱脈が見つからなくなった頃、やさぐれ食事すら放棄してしまったクレシウスの看病に就いたのが当時聖堂司祭だったエイフィア・ヴェローティであったらしく。
以降も若々しく優しいダンマーの司祭は献身的に夫クレシウスを支えているようです。
「曾祖父の遺骸を見つけるためなら何だってする この辺りにあるはずなんだ 感じるんだ!」
「あなたの曾おじいさまが亡くなったのは200年も前のことでしょう? もう何も残ってないわよ」
よろめく足取りで鉱山に向かおうとするクレシウスにエイフィアはしがみつき、必死に引きとめようと試みます。
「放せ この!」
妻の手を振り払おうとする腕にすら思うように力が入らないらしく。
クレシウスは、あなたは頑固でバカな老人よ、死んでしまうかもしれないのよと訴え続けるエイフィアに阻まれながら激しく咳き込みました。
「あの・・・|ω・;) オトリコミチュウ シツレイシマス」
「何者なんだね君は 忙しいのがわからんのか!」
突然話に割って入ったRioを未だ息遣いの乱れるクレシウスが睨めつけます。
思い切って。
Rioがグローヴァーが古代ノルドのつるはしを返してほしがっていると告げるや、返却を求めるとはふとどきなとばかりクレシウスは激昂し始めました。
「あいつにあれを手にする資格などあるものか! つるはしは採掘のための道具だ 売り払うためのものじゃない! どうせスコールから盗んだものだろう」
(ええぇ!? 借り貰いしておいて開き直られてもヾ(・ω・`;)ノ シカモ ヌスンダニ チガイナイトカ イイガカリスギル)
慌てたRioは所有者に返すべきだと説得を試みます。
遂に根負けしたクレシウスは、足に落とすがいいと伝えておいてくれなどと憎まれ口を叩きながらも渋々つるはしを差し出しました。
古代ノルドのつるはしを携えグローヴァーの許に戻ると、情に篤い鍛冶屋は骨を折ってくれた礼だと件のつるはしの所有権を放棄し、Rioにその権利を譲渡してくれたのでした。
「あれほどこのつるはしに執着していたのに なぜ(゚ー゚*?)」
不思議そうに小首をかしげるRioを砥石越しに見遣り。
人懐っこそうな眼差しのグローヴァーは穏やかに答えました。
「俺はただあの老いぼれに他人の物を勝手に盗っちゃダメだって注意してやりたかったのさ こうしてお前がそれを伝えてくれた それで満足だよ」
そのつるはしは長年無用の長物だった、お前なら良い使い道を見つけられるかもしれないなと結ぶとグローヴァーは満面の笑みをこぼしました。



ドラゴンボーンサブクエスト『未発掘②』

レッチング・ネッチに帰る途中でRioは配達人に呼び止められました。
差出人はラリス・セダリスだと告げられ、手渡された手紙に目を通したRioは眉を曇らせパートナーを見上げます。
「コルビョルン墓地で今すぐ会いたい・・・か 嫌な予感しかしないな」
とにかく今夜はレッチング・ネッチで過ごし明日の早朝出立しようとのヴィルカスの提案に、コクリとうなずくRioなのです。
鈍色にわずかにオレンジ色の滲むどんよりとした空はまるで未来を暗示しているかのようでした。

翌朝コルビョルン墓地を訪れたRioにラリスは一大事だとまくし立てます。
「まただ またドラウグルが出たんだ!」
このような地下墓地にドラウグルの群れが出没することは珍しくはなく覚悟はしていたが、こちらにとって都合の悪いことに鉱山労働者が6人も死に、残りは逃げてしまったのだとラリスは頭を抱えました。
「悪い予感が当たったな」
墓地に向かおうと踵を返すヴィルカスの後に続くRioは一旦立ち止まり振り返るや、うなだれるラリスを見遣り、
「生存者がいないかどうか確認してくる」
ついでにドラウグルも一掃して来るつもりだと言い残し駆け出しました。

先日ドラウグルが出没した中継地点のホールは再び長き眠りから目覚めた者共の溜まり場と化していました。
細い通路に対して敵はホールの四隅から遠隔攻撃を仕掛けてくるようで。
「隠密では分が悪いわ 乱戦に持ち込みましょう(`・ω・´;)」
ドラウグルの数と配置から見てもステルス攻撃は不利と悟ったRioは大剣を鞘から抜き払いつつ接近戦による各個撃破を企みます。
「こっちは右をやろう 左を頼む」
背中合わせでウォーカー2体を葬り去った後、Rioは左手コーナーで弓を構えるワイト2体の懐に飛び込みました。
対するヴィルカスもまたグレートソードを閃かせドラウグルらの頭蓋を叩き割ってゆきます。
ホールに静寂が戻ったことを確かめたRioは発掘の進んだと思しき奥地へと足を踏み入れます。
(ドラウグル・デス・ロード!)
あんな化け物に襲われては鉱山労働者ではひとたまりもないだろう。
足元に倒れる鉱山労働者の遺体に目を落とし唇を噛みしめるRioは隠密体勢から溜めた渾身の一撃を撃ち込みました。
不意討ちが決まり、続く第二矢でデス・ロードに引導を渡します。
血塗れで倒れ伏す鉱山労働者達に昏い眼差しを落とすRioはかすかな気の流れを感じて面を上げました。
「ワード・ウォールが近い」
通路を抜けようとしたところでドラウグル・ワイト、ウォーカー、スカージからの攻撃を受けます。
「お前がシャウトの力を得るためには その前に敵を粉砕する必要があるようだ」
Rioの頭上に振り下ろされるウォーカーの斧を弾き飛ばし、一閃で葬り去ると、ヴィルカスは召喚魔法を唱えるスカージに躍りかかりました。
ワイトを斬り捨てパートナーと共にスカージを切り刻んだところで通路の片隅に転がる犠牲者を確認します。
“アージダルの転落”を握り締める鉱山労働者の遺体は、彼が最期までコルビョルン墓地に希代の大付呪師が眠っているという伝承を信じていたことを物語っていました。
通路突き当たりの小さな鎖を引くとガラガラと音をたてて右の隠し通路が口を開けます。
用心のため隠密体勢を保っていたRioは隠し通路先で警戒に当たるドラウグル・デス・ロードに気づかれることなく2本の矢を用い、その身を再び亡骸へと還してゆきます。
右の小部屋には別の鎖が垂れ下がり、そちらも作動させます。
すると今度は左の隠し扉が解放されその先にドラウグル・スカージが現れました。
「狙ってくれと言っているようなものね」
小声でそう囁くとRioは反射的に引き絞った矢をスカージへと放ちました。
けれどもせっかくの見せ場で的を外してしまったようで。
慌てて矢筒の二の矢へと手を伸ばします。
充分な距離を保っていたお蔭で大事には至らず。
ドラウグル・スカージはRioの居場所を知ることなく崩折れました。
「今 カッコつけておいて外すなんて恥ずかしい奴って思ったでしょ(´;ω;`) オモッタヨネ」
「それ以上追い討ちをかけてほしいのか?」
ブンブンと横に首を振り朱に染まる頬を膨らます相棒の様子に、吹き出しそうになるのをこらえ、ヴィルカスが忍び笑いをもらします。
スカージの倒れた左隠し通路を進むとその途中でまたしても鎖を発見です。
次いで突き当たりを左に折れるその先を覗き込んだRioは細い通路に敷かれた加圧式トラップと台座に据えられた魂石に伴う砲撃型トラップ装置を視認しました。
(用意周到ね さすがは大付呪師アージダルが眠ると言われる墓標だけはあるわ|ω・´))
カラクリを確認した後、すばやく矢を番えると台座に設置された魂石を撃ち抜きます。
「いつもそれくらいの精度が保てれば安心して見ていられるんだがな」
うれしそうに顔をほころばせ振り返る相棒に笑い返しながら、ヴィルカスは手元の鎖を引き向かうべき通路を指し示しました。

加圧式トラップを抜けた先には二重の鉄格子が備え付けられ手前の鉄格子の右傍らには4つのハンドルが取り付けられています。
周囲を見渡したところで鉄格子の解除に関わりそうなものは見当たらず。
それならばと。
上から順にハンドルを回しては効果のほどを確かめるRioなのです。
1番目と2番目のハンドルを組み合わせて回転させれば手前の2つの鉄格子が解除される。
3番目はトラップ。
(4番目はなんだろう(゚ー゚*?))
4番目のハンドルを作動させたところで手前二つの鉄格子の更に奥にあるもうひとつの鉄格子が上下することに気づきました。
(ということは・・・)
両方連動するタイミングで1つ目と2つ目のハンドルを回した後4つ目のハンドルを回し、とうとうRioは3つ連なる鉄格子すべての解除に成功したのでした。
(床の上に人が倒れている。もしかするとまだ見つかっていなかった6人目の遺体|ω・´;)?)
もっとよく調べてみよう。
そう思いつつ3つの鉄格子をくぐり抜けた刹那、
突如背後の鉄格子が勢い良く閉まり、ヴィルカスと分断される形となりました。
「くそっ 罠か!」
それが合図であったのか。
見開いたRioの双眸に4体のドラウグルが浮かび上がります。
(まだこちらには気づいていないみたい(`・ω・´;))
鉄格子を背にステルスを維持したまま汗の滲む手でRioは矢を番えます。
鏃はドラウグルの脳天を貫き、続く二の矢がスカージを吹き飛ばします。
異変を察知したもう一体のスカージが叫ぶ揺るぎ無き力を真正面に受けながらも、自身を窮地に追い込んだ鉄格子に身体を預けシャウトの効果を緩和します。
そして反動でしならせた身体をバネ代わりとし射放たれた第3の矢がスカージの息の根を止めました。
ジョルバスクルに戻ったアシスから、導き手の弓の扱いは神業だった、きっと狩猟の神ハーシーンも見惚れるに違いないなどと聞かされた折、褒め言葉にしては大袈裟過ぎやしないかとヴィルカスは苦笑いを浮かべました。
けれども今、鉄格子越しに繰り広げられる光景は眩く。
Rioのこめかみから流れ落ちる汗の雫すら煌きを放ち。
固唾を呑んで見守るヴィルカスの前で、Rioはかすり傷ひとつ負うことなく4体目のワイトを仕留め終わりました。
最後のドラウグルが斃れるや閉ざされた鉄格子は解除され、それと共に支えを失ったRioが背面からヴィルカスの腕の中に倒れ込みます。
ごめんなさいと慌ててバランスを取り戻そうとするRioをそのまま掻き抱き、バレンジアをなぜあまた連なる男達が求め愛したのか今ならわかると。
ヴィルカスは抱きしめる腕に力を籠めるのでした。

※ハーシーンはデイドラ16王の一人で狩猟の神であります。アシスがRioをハーシーン絡みで褒めたというエピソードは創作ですがSkyrim⑬『草の根分けれも②アンシルヴァンド編』で少し触れてあります。またバレンジア絡みの内容はSkyrim⑭サブクエスト『失われた知識①』でのRioとヴィルカスのやり取りからの派生ですので、出典となった本は“バレンジア女王伝”ではなく“本物のバレンジア第1巻~第5巻”の方となります。

奥まった箇所のハンドルを回すと岩戸が開かれ、その先にはアージダルの死霊術の指輪なるものが隠されていました。
先に手に入れた水歩行のブーツもすばらしいものでしたが、こちらも蘇生させた生物を爆発させるというもので。
倫理的には赦し難い行為ながらも発想はトリッキーで柔軟性があり、希代の大付呪師の名に恥じぬ出来栄えです。
(いつかまたセラーナと旅する機会があればこの指輪をプレゼントしてみようかな)
ふと憂いを帯びた美貌の吸血鬼の姿を思い出し、揺れる蝋燭の前のアージダルの指輪に面影を重ねて。
追憶を胸にRioは墓地からの帰途に就きました。

ドラウグルを始末し行方不明になっていた鉱山労働者を見つけたが生存者はなかった。
顛末をラリスに告げるRioはしょんぼりとうなだれます。
「最後に見つけた鉱山労働者の遺体から回収したものよ」
「覚悟はしていたが ちくしょう」
Rioが差し出す鉱山労働者ミレリから彼女の母親に宛てられた手紙を乱暴に掴み取るや、ラリスは苛々と灰の降りしきる地表を踏みならしました。
「まあこれで作業に戻れるのが救いか」
気持ちの切り替えは早いらしく。
ラリスは本題へと話を移してゆきます。
「現状を見れば一目瞭然だが またしても鉱山労働者が全滅してしまった このことが何を意味するか当然わかってもらえるだろう」
「新しい鉱山労働者を雇う必要がある」
端的に解答を示す重装戦士を見上げ、ラリスは、そうだ、その通りと大きくうなずいてみせました。
「無論まだ発掘を続ける気があればだが」
皮肉混じりに付け足すヴィルカスに、勿論こんなところで頓挫させる気はさらさらないと断言し、前のめりになるラリスがRioへにじり寄ります。
「ここまで来て撤収などは断じて考えられない だがまたドラウグルに邪魔されては厄介だ そこで今回は傭兵も雇おうと思う」
戦いの専門家が近くにいれば緊急時の対処も可能だとラリスは訴えます。
鉱山労働者達も安心するだろうなどの説得に、母を想い冷たい躯となってしまったミレリのような犠牲者をこれ以上出すわけにはいかないと。
Rioも大きくうなずきます。
「というわけで人件費として今回は3000ゴールドだ」
思わずうんうんとうなずきかけて。
「えっ? それってやっぱりあたしが払うのΣ(・ω・´;)?」
Rioは絶句しラリスを見つめました。
「当たり前だろう 一体誰がそんな大金持ってるっていうんだ!?」
ラリスの熱意に負けたRioが渋々財布の紐を緩めると、すかさず財布ごと鷲掴んだラリスがレイヴン・ロックに向かって駆け出します。
「こいつを50倍にして返してやるよ! 早速新しい連中を雇わないと それと彼らの安全を守る用心棒もだ」
「性質の悪い男に目をつけられたものだな」
苦笑するパートナーの傍らで宵闇に走り去る発掘指揮官を唖然とした様子で見送るRioなのでした。



以上でドラゴンボーンミニクエスト『古代ノルドのつるはしを回収する』&サブクエスト『未発掘②』終了となります。

ネロスといいラリスといい、
「ダンマーは人を丸め込むのが巧いんだなぁ(○´゚ω゚`)」
と感心させられること頻りです。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『テルヴァンニの調査』&サブクエスト『ブライアハートの検視』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが、「通常運行ですね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と悟りきった皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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