Skyrim⑨ ウィンターホールド・ドーンスター・ファルクリース (15話)

Skyrim・禁じられた伝説:後編(`・ω・´)

アンダー・サールザルからゴールドールの長兄ジリクの持つアミュレットの欠片を入手。
フォルガンスール遺跡からは末弟ミクルルの持つアミュレットの欠片を手に入れたRio。
次兄シグディスの有する最後のアミュレットの欠片を追い、イヴァルステッドの湖畔にあるというゲイルムンドの間をRioは目指すのでした。



今夜も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作等多々含まれますので、「そーいうのはNGで(`・ω・´)」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
また、カラー部分以外はほとんどが創作パートとなっておりますので、「クエストの流れだけ追いたいかな(-ω-;)」とおっしゃる方はカラーの箇所のみご覧ください。



『禁じられた伝説』後編

ウィンドスタッド邸で一晩を過ごしたRioとヴィルカスは明朝早く次の目的地となるイヴァルステッドに向かう準備を始めます。
朝早い時間ながら従士の帰還を聞きつけた執政のヴァルディマーが邸に訪れました。
別れ際にソニルにはソリチュードで手に入れたフルートとレディアント装具店で購入したブレスレットを。
首長の呼び出しで昨晩はモーサルに滞在していたというヴァルディマーには干し肉とミクルルの遺品ブラックブレイドに強化を施した物を手渡します。
「アエラはホワイトランかな(゚ー゚*?)」
「ちょうど2日ほど前に急な仕事が入ったとジョルバスクルに戻られました」
ヴァルディマーの報告を受けて。
それではこれを・・・と、Rioはアエラへのプレゼントの品を取り出します。
せめてここウィンドスタッド邸で過ごす時くらいは狩猟の女神に寛いでもらえるようにと、東帝都社を通じシロディールから取り寄せてもらった特別仕立のナイトウェアとガウンでした。
わかりましたと笑顔で預かるソニルとブラックブレイドを誇らしげに掲げて手を振るヴァルディマーに見送られて。
Rioはヴィルカスと共にスカイリムの南東リフト地方を目指します。

イヴァルステッドに到着したのは夕闇迫る黄昏時でした。
ヴァイルマイヤーに宿を取り、スリリー兄弟のワインとリーキにモラ・タピネラとニンニクで風味付けした鶏肉にエイダールチーズをオーダーしつつ、明日の探索に備えてゲイルムンドの間について尋ねるRioなのです。
そんな墓標などこの町の周辺にあったかなと曖昧にウィルヘルムが応えると、クマの毛皮を受け取って上機嫌の製材所の女主人テンバも話に割って入って来ます。
「ちっとも墓標らしくはないけど いわく付きらしくて旅人や冒険家すら避けて通るという洞窟ならこの町の真東にあるじゃないか あれじゃないの?」
するとウィルヘルムもあの洞窟がそうなのかと相槌を打ちます。
それから東の川の中洲だと説明を加え、行くつもりならくれぐれも用心を怠るなと付け加えます。

※『テンバ・ワイド・アームのためにクマの毛皮を10枚集める』クエストを終えるとノルドのテンバ・ワイド・アームという製材所の女主人の好感度が上がり結婚も可能になるようです。

翌朝早くイヴァルステッドの東河岸を探索してみると、川の中州付近に無造作に石碑が数本建てられた洞穴の入り口を発見しました。
「これが・・・ゲイルムンドの墓標((((;´・ω・`)))? タダノ ホラアナニ ミエルケド・・・」
「町の人々の話だとそういうことになるな」
草葉に埋もれ、今にも崩れそうな小さな洞穴の入り口に身をかがめて。
Rioは侵入を試みるのでした。
洞窟を入ってすぐに“失われた伝説”を携えた冒険者の遺体が転がり、スキーヴァーが招かれざる客への威嚇を開始します。
小さな挑戦者を切り捨てて進もうとしたRioは絶句しました。
「道がなくて深い穴がひとつだけ(○´゚ω゚`)」
噂や周辺の情報に詳しいウィルヘルムが、ここを有名な魔闘士の墓場などとは思いつきもしなかったと語っていた理由がわかったような気がするのでした。
とはいえここで諦めるわけにはいきません。
選ぶべき道がひとつしかないなら。
「それを選ぶのが懸命だって オダハヴィーイングも言ってたわよね(`・ω・´;)」
「まさかここから飛び降りるつもりか!?」
ダイビングしようとする相棒の腕を慌てて掴むヴィルカスに霊体化のシャウトがあるからだいじょうぶと告げて。
「Feim!」
Rioは霊体化のシャウトを口にすると深い谷底のような穴へと身を躍らせます。
水飛沫が上がり水深も充分であることを確かめると、Rioはヴィルカスに向かって安全であることを身振りで伝えました。
蜘蛛を退治し、前進するとフォルガンスールでも見かけた動物を象った彫刻が通路の左右に現れました。
(右は鯨と蛇、左は鳥と鯨・・・ね)
図案を記憶して歩を進めて行くと水路の左と右に交互に操作可能な動物の描かれた柱を発見です。
(最初は左だから鳥を、次は右だから鯨、その次は・・・)
罠に気をつけながら進むRioは柱の位置を確かめつつ、動かない屍に混じって横たわるドラウグルを一体ずつ隠密からの不意打ちを与えて粉砕してゆきます。
(わかった! 左右右左だから、鳥鯨蛇鯨ね(〃▽〃))
絵柄を合わせ一体のドラウグルも起こすことなく鉄格子に阻まれた突き当たりまで辿り着くと、Rioは迷いなくレバーを引きました。
「見事な手際だったな」
鉄格子の解かれる通路に佇むRioの背後からヴィルカスの声音が響きます。
うれしそうに笑みを浮かべて。
Rioは次なる難関に備え身構えるのでした。
水路を抜けると高い吹き抜けのある部屋に辿り着きました。
部屋の中には視認できるだけでも一体のドラウグルが徘徊しています。
息を殺し矢を番えて撃ち抜いた途端、異変に気づいた2体のドラウグルが上層からこちらに向かって下りて来ます。
続く第二矢は惜しくも外れてしまいました。
ステルス状態を保ったまま大剣を滑らせ準備を整えるパートナーの気配を察し、Rioは第三の矢を放ちます。
斃れる仲間を見て動揺するドラウグル・ワートに続けさまに矢を撃ち込んだところで、ようやく辺りに漂う敵の殺気が消滅しました。
ほっと息をついて部屋の中央を横断し、上層に見える祭壇目指し、対面のスロープを登り始めたRioは遠隔攻撃の急襲を受けて身構えました。
「上だ!」
ヴィルカスの警鐘に、はっと面を上げたRioが思わず後ずさると。
弦を引き絞り一早く応戦するヴィルカス目がけて、敵の強弓から繰り出される鋭い鏃が重装を貫きダメージを与えてゆきます。
(ドラウグル・デス・ロード!)
隠密の解けた弓の一撃ではデス・ロードの体力の半分も削りとることはできず。
焦燥感を募らせながらもようやく決着をつけると、Rioは心配そうに眉をひそめながら回復魔法に切り替え、ヴィルカスに治癒を施すのでした。
重装を身につける自分が狙われた方が耐久もあっていいだろうと綴るヴィルカスの言葉に。
唇を噛みしめながらおもむろに向き直り、Rioは抱いてきた思いを告げます。
「重装備での身のこなし方をあたしも体得しようと思うの(`・ω・´;)」
「何を考えている? 心境の変化などという とって付けた様な理由じゃ納得しないぞ」
両手武器や重装備への転向を昨日今日の思いつきで言い出しているはずがないと踏んでのヴィルカスの質問でした。
「両手武器の訓練がしたいと言い出してみたり 最近のお前の言動はおかしい 思惑ぐらい話してみろ」
瞼を閉じて黙考した後、理由は今はまだ言えないと答えて。
Rioは話を切り上げてしまおうと先を急ぎます。
戦いの合間を縫って。
理由を言え、言わないの押し問答が続き、気まずい空気が流れます。
開錠した扉からぐるりと回り、先ほど攻撃してきたドラウグル・デス・ロードのいた上層階に向かう途中で、今度は黒檀の剣を持つデス・ロードとの接近戦と相成りました。
ステップを踏みヴィルカスの対角線上を陣取ると、Rioは手に馴染んだダガーでロードの硬い身体を斬り刻んでゆきます。
正面からのヴィルカスの重い一撃がデス・ロードを仕留めると、他に敵がいないことを確かめて、跳ね橋を下ろすための装置と思しきレバーに手をかけます。
レバーがガタリと作動するやいなやRioの眼前を鋭い数本の鉄槍が右から左に飛び出しては戻ってゆきました。
鼻の頭とおでこにわずかな切り傷を作ったRioは冷や汗を流しながらペタリと座り込みます。
「だいじょうぶか!?」
「へ・・・平気よ」
駆け寄るヴィルカスの心配そうな眼差しに、血の気の引いた顔色に無理矢理笑顔を作って応えるRioなのです。
けれども他にレバーらしきものは見当たらず、正面の跳ね橋を下ろそうと矢を装置らしき部分に放っても、綱の部分を緩めようとダガーを突き立ててもまったく効果はないようでした。
そこで右斜め下辺りに崩れ落ちた細い通路を発見して、Rioは飛び降りてみることにしました。
「ちょっと調べてくるね すぐに戻るから(*・ω・)つ」
「ここは罠が多い 馬鹿な真似はやめろ・・・って くそっ!」
あいつが無茶をしなかった試しなどないと。
すでに飛び降りて目の前から消えたRioに届かんばかりの怒号で悪態をついてヴィルカスが拳を壁に叩きつけます。
下り立った先には鍵の付いた扉があり、いつものようにロックピックを使って開錠を果たすと、待っていましたとばかりに炎の砲台が唸りを上げました。
身体的な衝撃はそれほどではなく。
むしろ精神的に驚かされて動きを止めたRioは瞬時に落ち着きを取り戻すと、炎の発生源となっている魂石を抜き取りにかかります。
奥の宝箱から宝物をせしめたまではよかったのですが、先へ進むための打開策は一向に見つからず、仕方なくシャウト“旋風の疾走”で先ほどヴィルカスと口論を交わした祭壇前へと帰還を遂げます。
(どうしたらいいのか、どこに行けば正解なのかわからない(´;ω;`))
もう一度階上に至るまでの通路を隈なく調べてみようと立ち去りかけて。
Rioはふと祭壇上を見渡しました。
すると金色に鈍く何かが採光を反射しています。
踵を返し、丹念に照り返しをみせた辺りを調べてみると、そこにひとつの鍵を発見したのでした。
(うっかりしてたわ。こんな重要なものを見逃していたなんて!)
更にそこにあった碑文にも、Rioはこの時初めて気づいたのでした。
それはゲイルムンドの魂に捧げられたハラルド王の最後の命令であり懇願でした。
魔術師よ、永遠に不寝番を続けよ。
生前そうであったように死しても仕えよ。
この封印が我らの王国を守る。
3人の反逆者とその不和の魔力から。
(それではこの祭壇の上の白骨がゲイルムンドだったんだ(´;ω;`))
Rioが顔を上げるとヴィルカスもまた碑文を眺めつつ祭壇前に佇み。
「不和は王国どころか俺達の冷静な判断をも狂わせるな」
自嘲と自戒を込めてそうつぶやきました。
それでもやはり鍵だけでは跳ね橋の謎は解けず、道中ゲイルムンドの鍵を使う箇所は見当たりません。
怪しい仕掛けなどを見かけることもなく、とうとう槍の飛び出すトラップレバーの前まで来てしまいました。
何度試してみてもレバーは鉄槍の起動のみに反応を示し、跳ね橋のからくりとは無関係そうでした。
途方に暮れ、ため息をつくRioが救いを求めて振り返ったその時、パートナーの右肩周辺の岩壁に、まるで岩に埋もれるようにして設置されたもうひとつのレバーの存在に気づきました。
「こんなところに・・・」
夢中で後方岩陰のレバーを手にかけ、手前に引き寄せると鈍い音をたてて跳ね橋が下ろされ、進むべき道が開かれたのでした。

何体かのドラウグルを倒し前進して行くと、意味有りげな小さな2箇所の浮島と鉄格子で行く手を阻まれたやはり狭い高台のある領域に辿り着きます。
右手のやや奥行きのある高台にはひとつの棺が安置されているようで。
ステルス状態のまま棺に近付こうとしたRioの目の前で棺にかけられた封印は解かれ、一際大きな禍々しい黒いオーラを帯びたドラウグルが現れました。
反射的にダガーを抜き去り、刺突を試みようとするRioを嘲笑うかのごとく虚ろうドラウグルの姿は消え去りました。
かと思うとそれは3体に分身を遂げて、ふたつの浮島と狭い高台に瞬間移動しました。
「シグディスΣ(・ω・´)?」
「おそらくそうだろう」
3体から放たれる矢をかわしながら。
とりあえず一番左の浮島に漂うドラウグルに狙いを定め撃ち抜くと、呆気ないほど簡単にドラウグルは砕け、霧散してゆきます。
(これは偽者ってわけね(`・ω・´;))
続いて右の浮島の標的に引き絞った矢を叩き込むと鈍いながらも重い手応えを感じました。
「右の浮島が本物みたい」
Rioがそう叫ぶやいなや瞬く間にシグディスとその幻影は消滅し、数秒後ドラウグルが姿を現した時にはまたも3体に戻っているのでした。
「なるほど 本体に一発当てるごとに分身を繰り返すっていう寸法か」
囮を引き受ける代わりに本体を狙い撃てと叫ぶヴィルカスにうなずきながら、Rioは矢を射放つ先を見比べます。
鷹の目を使い観察してみると、他の2体のドラウグルと異なりシグディス本体は角の付いた兜を装着しているようです。
見切ってしまえば後は強烈な一矢を浴びせかけるのみと。
Rioは充分に溜めた矢を解き放ちました。
数度に渡るRioの執拗な狙撃によって遂にシグディスは崩折れ、4000年の時を経て甦った身体は再び永き眠りについたのでした。

ゴールドールのアミュレットのすべてのパーツが集まった今、最後の仕上げとして3つに分かたれた欠片を元の形に修復しなければなりません。
戦利品を買い取ってもらおうとホワイトランの戦乙女の炉に立ち寄るRioに、アミュレットを復元するための宛はあるのかと問うヴィルカスです。
「ええ 一箇所当たりをつけている場所があるんだけど とりあえずウラッグに会いに行かなくちゃ(〃´・ω・`)」
「ああ“シャリドールの洞察”に関する翻訳か 数日後に来いと言われてからもう一ヶ月は経過している」
しかつめらしい表情のあのオークにたっぷり厭味を聞かされるのは覚悟して行けとヴィルカスは笑います。
「ついでに数日ウィンターホールドでゆっくりしてくるといい 一週間後に合流しよう」
小首をかしげるRioに、受け取った召喚状だとファルカスの手紙を見せて。
そのままヴィルカスはジョルバスクルへと歩き始めました。
「ヴィルカス!」
Rioの声に振り返るヴィルカスがなんだという表情で立ち止まります。
思わず呼び止めてしまってからRioは少し言いよどんで。
ためらいがちに尋ねます。
「同胞団の仲間や仕事は・・・好き?」
「ああ まあ物心ついてからずっと過ごしてきた仲間とこなしてきた仕事だからな 名誉も栄光も伴うやりがいのある仕事だと思っている それがどうかしたのか」
なんでもないと首を振りながらRioはイヴァルステッドで仕入れたスリリー兄弟のワインを数本荷物から取り出し、やや強引にヴィルカスに手渡しました。
今夜はリディアとブリーズホームで過ごす予定だからジョルバスクルで同胞団の皆といっしょに飲んで欲しい。
そう言伝をして今度はRioの方から踵を返します。

翌朝、リディアを伴ってRioはホワイトランを後にしました。
「ちょっと先にウィンドヘルムに立ち寄りたいんだけど いい|ω・)?」
「仰せのままに従士さま」
リディアと終日をウィンドヘルムで過ごし、キャンドルハース・ホールで夜が更けるまで語らい、それからようやくRioは本来の目的地であるウィンターホールドを目指したのでした。
講和会議以降、帝国領となっているウィンターホールドも未だ保守的な考えが改められることはなく、同時に魔法嫌いの異種族嫌いな風潮も健在のようです。
元首長夫人のタエナもまた夫であり前首長でもあるコリール同様、大学さえなければウィンターホールドは繁栄したかもしれないなどと、仮にも大学でアークメイジを務めるRioを前にして断言してみせます。
ウィンターホールドにおいては帝国とストーム・クロークの確執以上にウィンターホールド大学に対する憎悪が根強いことをあらためて思い知らされ、Rioはほっと小さなため息をつきました。
少し休みますか・・・と、労わりの言葉をかけてくれるリディアに癒されて。
大丈夫と笑顔を見せながらRioは大学の門をくぐります。

「私は数日後と言っておいたはずだが それともお前の耳には数週間後と聞こえていたのかな」
アルケイナエウムにて。
あまりにも予想通りの司書ウラッグ・グロ・シューブの反応に思わずRioは吹き出してしまいました。
不愉快そうに咳払いをする司書はシャリドールの著書翻訳に貢献してくれた礼だと巻物を数本Rioに手渡します。
そしてそのまま物問いたげに佇む大学の新しいアークメイジに、今日は一体何の用なんだと切り返します。
「あ・・・実はゴールドールのアミュレットの欠片を手に入れたんだけど(*・ω・)つ○」
「なんだと!?」
“失われた伝説”についてはすでに諳んじられるほど熟読したウラッグが色めきたちます。
司書の前に3つのアミュレットの欠片を並べ、Rioはこれらを修復できる場所に心当たりはないかと問いただします。
容易に他人から答えを引き出そうとするなどアークメイジを名乗る者にふさわしい行いとは言えぬと文句を口にしながらも、ウラッグはスカイリムのマップをテーブルに広げ、マルカルスに近いとある地点を指し示しました。
そのポイントをじっと見つめながらRioはつぶやきます。
「リーチウィンド・・・リーチウォーターロック」
「ふん 予想していたのか」
ゴールドールの三人の息子達の眠るアンダー・サールザル、ゲイルムンドの間、フォルガンスール遺跡。
その3箇所を除いて他に修復に関わりがあるとすれば、心当たりはもはやゴールドール自身の眠るリーチウォーターロックしか考えられなかったのでした。
ダイナス・ヴァレンのメモをウラッグに見せると、司書は書面に目を奔らせながら自らの知識で補足してゆきます。
「ドゥーマーの遺跡と類似した内装のリーチウィンド周辺はアークメイジであったゴールドールが住居兼研究所として使用していたのではないかと言われている」
そう語った後、ウラッグはややもったいぶった言い回しでRioの推察は正しいだろうと付け加えました。

ウラッグのお墨付きを得て。
ホワイトランに戻ったRioはその足でジョルバスクルに向かいます。
その日はアエラとトーバーが害獣退治のため早朝すでに出立してしまったらしく。
他のメンバーは部隊を分けて大掛かりな任務に取り掛かろうとしているところでした。
ファルカスがンジャダと盾の兄妹となって敵の目を惹き付けている間に、ヴィルカスがリアとアシスを伴い他方面から砦に侵入し人質救出に向かうという筋書きのようです。
合流しようとするRioをヴィルカスが押し留めて。
「お前はお前の為すべきことを優先しろ」
そしてリディアに後は頼んだと言い残して飛び出して行きます。
「相変わらずお忙しそうですね」
リディアの言葉に相槌を打ち、Rioはぽつりと独り言をつぶやきます。
「ヴィルカスのいない同胞団なんて考えられない」
それからティルマに暇を告げて、Rioはリディアと共にロリクステッド経由でリーチウォーターロックへと向かうのでした。

内戦の影響はこの長閑で豊かな村、ロリクステッドには未だ及んでいない様子で。
双子の少女ブリッテとシセルが明るい笑い声を上げながら駆け抜けて行きます。
宿屋フロストフルーツの扉にRioが手をかけると、突如その扉が開いて、使い込まれた鉄製の大剣を片手にエリクが姿を現しました。
あやうくぶつかりそうになりながらも互いの存在に気づくと、Rioとエリクは笑顔と軽い挨拶を交わします。
「今日の連れはいつもの屈強そうな従者じゃないんだな 喧嘩別れでもしたの?」
冗談めかした口調でRioとリディアを宿屋の中に招き入れながら、父親にお客だと声をかけます。
「エリクは剣を振りに(゚ー゚*?)」
「ああ・・・」
そのまま戸口から出て行こうとするエリクはRioの語りかけに切なそうに振り向いて肩を小さく上下させます。
「誰もまだ俺をいっぱしの傭兵として扱ってくれないからな せめて虐殺者の二つ名に恥じない努力だけはしておこうと思ってさ」
「虐殺者?」
思わずリディアからもれる驚きの声を聞き咎めて。
ムッとしつつエリクは皮肉を口にします。
「俺はどこかの誰かみたいに大した努力もせず従者として拾ってもらえるようなご身分じゃないからさ せめて強烈な二つ名でも付けて自らをアピールしておかないと・・・」
すると悪意の篭る台詞を割って、鞘を取り払わないままのリディアの愛剣ドーンブレイカーがエリクの脳天目がけて振り下ろされました。
鞘付きとはいえ強烈な一撃を頭上に浴びたエリクはうめき声をあげながら頭をかかえてしゃがみ込みます。
仰天する宿屋の主でもありエリクの父親でもあるムラルキに、命に別条はありませんからとにこやかに断りを入れた後、リディアは宿泊のためにとった部屋へと己の従士を誘導して行きます。
ちょっとやりすぎではと小声で嗜めるRioに。
「口の減らない生意気なお坊ちゃんを少し懲らしめてやっただけです」
特に感情的にもならずさらりと返す辺り、リディアはやっぱりすごいと思うRioなのでした。

翌朝、出立を前に旅の仕度にいそしむリディアの元に現れたエリクは、口をヘの字に結びながらも作りたてのミートパイとスノーベリーもかすかに香るアップルパイの入った包みを差し出しました。
それから昨日は悪かったと小さな声で謝罪を口にすると、そのまま力なく肩を落として立ち去ろうとします。
その肩に手をかけてグイとやや強引に振り向かせて。
リディアはRioには聞こえぬ程度に絞った声で言い含めます。
「近い内に従士さまはあなたのようなどこにも属さないフリーの傭兵を必要とするかもしれないわ その時のために今から腕を磨いておきなさい」
その言葉が何を意味するのかまったく予想もつかないエリクではありましたが、リディアの真剣な眼差しに圧倒されて、思わず素直にうなずいてしまいました。

リーチウォーターロックはマルカルスとロリクステッドの間にあるカーススパイアーの南西の滝に隠れるようにして存在しました。
「まさかこんな所に入り口があるなんて・・・(○´゚ω゚`)」
崖を上り、滝の周辺を迷走した挙句、やっとのことでゴールドールの墓所、リーチウォーターロックへの入り口に辿り着いたRioは、時に既成概念を打ち破らなければ新しい発見はできないということを学んだのでした。
水飛沫をくぐって中を進むと血に染まる冒険者の死体が転がり。
小さな台座にはエメラルド・ドラゴンの爪、そして太古に記されたと思しき勅命が添えられていました。
「これ以上進むな・・・とありますね」
Rioの傍らで勅命に目を通すリディアが従士の判断を仰ぐようにつぶやきます。
「ここで引き返せるわけがないわ(`・ω・´)」
あらかじめ予想していた言葉だけに特に驚いた風でもなく、リディアは仰せのままに・・・と穏やかな笑みを浮かべて、主に倣い隠密のまま再び護衛に就きます。
エメラルド・ドラゴンの爪に彫られた熊・鯨・蛇の絵合わせを行い仕掛け扉を開けると、前方の扉もガラガラと音をたてて同時に開放されてゆきます。
敵からの攻撃もない静けさがかえって不安を煽るようで。
Rioはステルスを解かぬまま一歩一歩慎重に進みます。
敵の姿はやはり認められず、先ほどと同様に物語の間はもうひとつの絵合わせを求めて来ました。
(熊・鯨・蛇・・・じゃなさそうね(-ω-;))
中間の輪に鯨の絵はなく、もう一度辺りを散策してみても、それらしいヒントのひとつも見当たりません。
扉の前に佇んで黙考した後、Rioはフォルガンスール遺跡で手に入れたアイボリー・ドラゴンの爪の図案を試してみることにしました。
(鳥・鳥・竜、これなら絵柄を合わせることができるみたい(*・ω・)つ ギュギュ)
開錠に失敗した場合発動する可能性のある罠を避けるため、アイボリー・ドラゴンの爪を刺し込むと同時にRioは後ろへ飛びずさります。
しかし、その必要はなく。
鈍い音を立てて扉は開かれ、数千年もの間拒み続けてきた侵入者をこの日とうとう受け入れたのでした。
長いスロープの突き当たり左は行き止まりに、右は祭壇へと続いているようです。
辺りを窺いながら祭壇の前に立つと、修復を施すためRioはアミュレットの欠片を取り出し並べてゆきます。
3つのアミュレットの欠片が祭壇に置かれた瞬間、Rioの前に青白く輝く3つの幻影が姿を現しました。
その幻影の内の一人が上段から姿を消し、Rioとリディア、二人の背後に陣取ります。
Rioが接近するのを待って盾と剣を携えた幻影が挑みかかってきます。
(これは・・・末弟のミクルル!)
つい先日、フォルガンスールで刃を交えたゴールドールの息子の一人に違いありません。
(ということはシグディスとジリクとも、もう一度戦わなければならないということね)
「リディア 残る二人も攻撃を仕掛けて来るはず 気をつけて!」
ドラウグルを牽制するリディアに、ミクルルから勝利をもぎ取ったRioが叫びます。
心得ましたとリディアが応えたその刹那、第二の刺客シグディスの揺ぎ無き力が炸裂し、二人揃って壁に激突させられてしまいました。
「これは!?」
「敵を弾き飛ばして短時間動きを封じるシャウトよ いっしょにいるのは危険だわ(`・ω・´;)」
立ち上がり、リディアから離れようとした途端、またもや揺るぎ無き力によって床に叩きつけられます。
「こ・・・のっ!」
跳ね起きるやいなや石柱の陰に駆け込み、Rioは弓を引き絞りました。
チラリと視線を奔らせると、リディアもちょうど90度斜めの位置に陣取り、ドーンブレイカーを奮うタイミングを計っているようです。
(ゲイルムンドの間で対峙したシグディスなら自分の分身を何体か召喚するはず)
そしてその予感は的中し、シグディスはまたも自身の影武者を複数用意し、揺ぎ無き力と弓による遠隔攻撃で挑戦者を翻弄し始めたのでした。
石柱でシャウトを凌ぎ、隠れている間に溜めた弓で狙い撃つを繰り返して。
ようやく次兄の魂を灰に還すと、いよいよ長兄ジリクが行く手に立ちふさがります。
リディアと向き合うよう位置をずらし、Rioはジリクの斧を盾でかわしつつダガーで斬り刻んでゆきます。
リディア愛用の剣、ドーンブレイカーはドラウグルや亡霊などアンデッドを炎上させ、かつ範囲に爆発を起こして破壊するというもので、このような戦いにおいては非常に強力な武器たり得るのでした。
二人の集中攻撃を受けるジリクは瞬く間にその生命力を削がれ、やがて力尽き崩折れてゆきます。
(終わった・・・?)
肩で息をするRioとリディアの目の前にフードを被った亡霊が現れ、大きく振り被ると呪文の詠唱を始めました。
反射的に武器を構える二人の前で巨大な爆音と紅い耀きが渦を巻き。
再び静寂が訪れた時には修復されたアミュレットが台座に残されていたのでした。
最後に現れたフードの亡霊こそがゴールドールではなかったのかと。
Rioはアミュレットを手に取り。
辺りを見回しながら。
もう一度彼の偉大な魔術師の姿を探し求めるのでした。

「いつもこんな危険な冒険を?」
「一人じゃなかったから それほど大変でもないのよ(〃´・ω・`)」
そう、いつも誰かが救いの手を差し伸べてくれたから危険な旅も難度の高い任務も乗り越えて来られた。
リディアの問いかけにRioは微笑んでそう答えました。
すっかり夜が明けたリーチとホワイトホールドの境。
道無き道をロリクステッドに向けて歩くRioは明るい陽光に手を翳しながらつぶやきます。
「ねぇ・・・リディア」
「はい なんでしょう従士さま?」
Rioの声の調子が変わったのを感じて。
任務達成後の気だるさを押し隠すリディアが穏やかな面を上げます。
「寄り添えば人は皆温かくて 傷つけば同じ色の血を流すのに 種族や思想なんて小さな違いにこだわって人は奪い合い殺し合うのよ」
そしてひとたび動き出した憎悪の歯車は異なる思想を持つどちらかが滅するまでその動きを決して止めない。
止められない。
政治や宗教を理由に異なる思想の者達を捻じ伏せる。
一握りの人間のプライドと欲を満たすため数多の生命が踊らされ散ってゆく。
「そして犠牲になるのはいつも罪のない民達」
ソフィの父親はストームクローク兵として従軍し戦死した。
残されたソフィは家もなく凍えるウィンドヘルムで野宿を繰り返し、幼い頃から花売りをして生計を立てるしかなかった。
ソリチュードの錬金術店アンジェリンズ・アロマティクスの女主人アンジェリネの一人娘フーラは帝国軍の斥候としてホワイトランに赴き、反乱軍との衝突で命を落とした。
娘の訃報すら伝えられないまま、ひたすらフーラの帰りを待ち続けていたアンジェリネ。
内戦によって治安の乱れる中、ソリチュードからホワイトランへと商品を運ぼうとして賊に襲われ、為すすべもなく荷を奪われ惨たらしく打ち捨てられていた夫婦の遺体。
内戦さえ勃発していなければ。
巡回に赴く衛兵の数を増やし、砦に巣くう夜盗狩りに割く人員を確保できてさえいれば。
今もあの夫婦は仲睦まじく、生きて寄り添い互いを愛おしむ日々を過ごせていたのだろうか。
「戦争なんてどちらに就こうと大差はない 必ずどこかで誰かが嘆き苦しみ恨みを募らせる でも・・・」
だからと言ってこのまま傍観を決め込むのはもう限界だった。
政治的信念を持ってどちらかに加担したいのではない。
宗教的な理由や出生や生い立ちに因る使命感に駆り立てられているわけではない。
大義を振りかざす者達の思惑に振り回されるつもりもない。
そこから派生して得られる地位も名誉も財産にも興味はない。
たまたま持ち得た神より与えられし力を己のエゴに使用するのかと罵られてもいい。
ただ自分にとって大切なものを守りたいだけ。
「ホワイトランに戻ってバルグルーフに会おうと思うの」
「はい」
「リディア あなたを戦渦に巻き込むことになるかもしれない」
「構いません従士さま お心のままに」
この数日、Rioと共にウィンドヘルム、ウィンターホールドと内戦に関わる人々の声を聞き続けてきたリディアには既に覚悟はできていたのでした。
「どのような決断を下そうとも 私はあなたについて行きます」
リディアの言葉にほんの少し救われたような気がして。
Rioは大きく息を吸い込みながら。
前方に広がる朝日に包まれたホワイトホールドの誇る豊穣の地、ロリクステッドを見渡しました。


以上で『禁じられた伝説』後編終了となります。

次回からの内戦クエストの複線を盛り込もうとして脱線多々しております(´・ω・`;A)
どうかご容赦くださいませ。

『禁じられた伝説』は“失われた伝説”という本から始まる一風変わったスタートのクエスト内容と3人のゴールドールの息子達の埋葬地を巡り最終的にタイトルのゴールドールの眠るリーチウォーターロックを探すというボリューム感から、印象に残っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
小桜の中では『禁じられた伝説』やDLCのドーンガードで追加された『忘却の彼方』などは、
「これぞトレジャーハンティング物語+.(ノ。・ω・)ノ*.オオォォ☆゚・:*☆!」
という印象が強く、心惹かれるクエストでした。

次回SkyrimはNPC紹介といたしまして『ウィンドヘルムの住人達』をお送りいたします。
ネタバレ満載、妄想&創作はほとんどない(はずです|ω・))状態でのアップを目指しておりますので、「ウィンドヘルムにどんなNPCがいるのかな(*・ω・)?」「内戦クエストプレイ前に関連人物だけ見ておくか(`・ω・´)」などなど興味をお持ちの皆様の来訪を心よりお待ちしております。

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Skyrim・禁じられた伝説:前編(〃▽〃)

第1紀が始まった頃、アークメイジのゴールドールは北の国の人々にあがめられていた。
その父の陰に隠れ、3人の息子は非情に、そして嫉妬心の強い人物に成長した。
彼らは父親の力と名声を妬んでいたが、ついに長男のジリクがその力の源を発見した。
それは彼が身につけて離さないアミュレット。
彼らは寝入った隙をついて父親を始末し、アミュレットを3人で分けるという陰謀を企てた。

“ダイナス・ヴァレンのメモ”より抜粋


本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多分に含みますので、「そ~いうのは苦手です(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
尚、カラー以外の部分はほとんどが創作となっておりますので、クエストのみ知りたい方はカラー部分のみご覧ください。



「吟遊詩人になりたいの 英雄達の伝承やロマンス スカイリムの歌姫って呼ばれるくらいになりたいわ 遥か帝都まで噂になるような有名な吟遊詩人に・・・」
リュートを手に。
Rioにもたれかかりながらルシアは未来の夢をそう熱っぽく語りました。
吟遊詩人大学の影響を受けてなのか。
ルシアはスカイリムにおいては比較的都会的で華やかなソリチュードと帝都シロディールへの憧れが強いようでした。
「ソフィは将来何になりたいの(゚ー゚*?)」
長く伸びたソフィの髪を三つ編みに結い上げながらRioは問いかけます。
しばらく思い惑った末にソフィが遠慮がちに答えます。
「ハーブ専門のお店屋さんを開きたい・・・かな アンジェリネおばさんのお店みたいな」
「そんなのつまんない! ソフィは夢が小さ過ぎるのよ」
ソフィの返事を聞くやいなやルシアがダメ出しを入れます。
小さな夢とルシアに蔑まれて泣き出しそうな顔でうつむくソフィの頭にポンと手を置いて、ヴィルカスがなだめるように語り掛けます。
「店を持ちたいのなら いっしょの夢だな」
ヴィルカスの語りかけに曇りがちだったソフィの表情は一転陽だまりの中の花のように輝きました。
バツの悪さを感じながらルシアはリュートを爪弾いて、なおも自分自身の夢を語ります。
「吟遊詩人大学に行きたいなぁ 英雄ドラゴンボーンを称える“舌の歌”を上手に歌えるようになりたいもの パパもママも知ってる? 世界を喰らう者を倒した英雄が現れたそうなのよ どんな人なのかなぁ きっと勇猛果敢で立派な戦士よね!?」
うっとりした眼差しでルシアは空想の世界に耽り始めます。
アルドゥイン討伐成功の報はスカイリム中の噂になってはいても、倒した者の素性までは周知されていないようで。
事実“舌の歌”にもドラゴンボーンがどこの誰なのか、男なのか女なのか、つまびらかにされていないのです。
ルシアの独り言ともとれる言葉にチラッと顔を見合わせたRioとヴィルカスは複雑な笑みを浮かべました。
Rioの手が自分の髪を結い終わったのを確かめて。
ソフィがくるりと振り返ります。
「ママの夢は?」
突然の愛娘の質問を受けてRioはいたずらっこのように瞳をキラキラさせ。
それから手に持った櫛をくるりと翻しポーズを取って堂々と言い放ちます。
「希代のトレジャーハンター(`・ω・´) エッヘン!」
するとルシアもソフィも、更には後ろで聞き耳をたてていたジョディスからも唖然とした冷ややかな視線に晒され。
(ええぇ? 何か変なこと言っちゃったかなぁヾ(・ω・`;)ノ?)
皆の反応にきょろきょろと辺りをうかがうRioなのです。

「ママはもっと大人になった方がいいって ルシアが・・・(´;ω;`) ウッ モウオトナナノニ」
ポーションを選別し残量を確かめる手を止めてRioがため息をつきます。
「的確な指摘だな」
手入れの終わったグレートソードの刃に曇りがないかを確かめて鞘に納めるヴィルカスが返します。
「自分で希代なんて付けちゃうのはイタイ人だと思われるからやめた方がいいって・・・ソフィまで(ノД`;)」
「正論すぎてフォローに困るな」
頬をふくらませ拗ねてぷいとそっぽを向くRioを苦笑で眺めながら。
「次はどこを目指すつもりなんだ?」
整えられた荷を指差してヴィルカスが話題を切り替えます。
すると尖らせていた唇を緩めてニコリと笑みを浮かべると。
振り返ったRioはヴィルカスに向かって一冊の本“失われた伝説”を差し出しました。
「ゴールドールの伝説の謎を追いかけてみようと思うの(〃▽〃)」


『禁じられた伝説』前編

第1紀初頭、スカイリムの上級王ハラルドの信任篤い公正な賢者であり強力なウィザードでもあるゴールドールが変死を遂げた。
その直後ゴールドールの3人の息子達は夜陰に紛れて逃げ出した。
ハラルドの最高の戦士にして魔闘志ゲイルムンド卿率いる隊は彼らを追った。
追跡はリーチの荒野から北方の氷河にまで及び、兄弟の一人はソリチュードの麓、フォルガンスール遺跡で倒された。
追跡が終わるとハラルド王はゴールドールに関するすべての記録を歴史から抹消したという。

「この本はドラゴンズリーチのファレンガーの部屋で見かけたことがあるな」
「ええ 先日ドラゴンズリーチに立ち寄った際にそこから拝借してきた本よ(〃▽〃)つ□」
うっかり口を滑らせてしまったことに気づき、慌てて両手で口を覆うRioを、呆れた表情で見据えながらヴィルカスが綴ります。
「ゴールドールは第1紀の伝説のウィザードらしいが 彼のどのような謎について探索するつもりだ? まさか考古学や死霊術に目覚めたわけじゃないだろう」
ヴィルカスの問いかけに含み笑いを浮かべながらRioは指に絡めたアミュレットの鎖にぶら下がる欠片を差し出しました。
「これ憶えてる?」
Rioの指先から垂れ下がり揺れる欠片を凝視した後、ヴィルカスはゆっくりとうなずきました。
「確かアンダー・サールザル最奥でドラウグルが身に付けていた代物だな」
「そう で これを持っていたドラウグルの名前がJyrik Gauldurson ジリク・ゴールドルソン ゴールドールの息子のジリクってことなの(〃▽〃)b」
好奇心で瞳を輝かせるRioの真意に気づいたヴィルカスが“失われた伝説”を閉じて立ち上がります。
「ゴールドールのアミュレットを完成させたいというわけか 希代のトレジャーハンターには似つかわしい仕事だな」
ご名答と言いたげに。
指からほどいたアミュレットの欠片をRioはうれしそうに仕舞い込みます。
「おそらくゴールドールを殺害したのは3人の息子達だと思うの そのひとりと思しきジリクがアミュレットの欠片を持っていたのなら・・・」
「残る二人の息子達も同様にアミュレットの欠片を所持している可能性が高いという訳か」
「そう! で “失われた伝説”にはゴールドールの息子のひとりをソリチュードの麓フォルガンスール遺跡で倒したってあったでしょo((*・ω・*))o?」
旅立ちの準備の整ったRioとヴィルカスはジョディスと娘達に別れを告げて。
ソリチュードとウィンドスタッド邸の中間地点に位置するフォルガンスール遺跡に向けて出立したのでした。

冷気の立ち昇るフィヨルドの中にフォルガンスール遺跡はありました。
遺跡の入り口付近には幾つかのテントが張られ、そのひとつで見つけたダイナス・ヴァレンの日記にはゴールドールのアミュレットがフォルガンスール遺跡にあることを仄めかせています。
「この遺跡探索を進めるにはアイボリーの爪が必要みたいね(*・ω・)つ□」
「シロディールで犯罪まがいの行為に手を汚しながら爪を手に入れて ダイナスはフォルガンスール遺跡の探索隊に紛れ込んだようだな」
「この先で何が待ち受けているかはわからないけど」
謎めいた古代の宝探しに高鳴る胸を抑えつつRioは崩れそうな扉に手をかけました。

遺跡内は冒険者の死体に集るかのごとく何体ものドラウグルが倒れています。
遺体の損傷具合から見ても、つい最近この遺跡を訪れた者のようです。
扉の入り口にはアイボリーの爪を使用した痕跡がありました。
「ダイナスはここを通り過ぎたようだな」
背後から聞こえるヴィルカスの声音にうなずいて。
アミュレットは既にダイナスによって持ち去られてしまったかもしれないという考えが頭の片隅を過りつつも、Rioは前進を続けます。
小部屋の先にある鉄格子も解除され、ダイナスが絵合わせを行った形跡が残されていました。
ふと前方に目をやると、加圧式のトラップが施されています。
弓を引き、トラップに向かって矢を射掛けると炎が噴射されるようで。
(炎の罠と・・・敵が左手を曲がった辺りにいそう|ω・))
隠密の瞳が開きかけていることから推察して何者かがこの先で待ち受けていることは間違いないようでした。
左手でヴィルカスに待機を促し、矢羽に右手を添えながらRioはそろりそろりと前進して行きます。
案の定、見通しの利かない左角を曲がってすぐの所にドラウグスが待機していたようで弓術で撃ち抜いて事なきを得ます。
次の部屋に踏み込んだ途端、ヴィルカスの目の前で鉄格子が落ち。
(ラビリンシアンと同じ仕掛けΣ(・ω・´)!?)
慌ててRioが扉右手の解除装置と思しき鎖を引きます。
それがトリガーとなっているのか。
前方に並ぶ棺を蹴破って次々とドラウグルが姿を現します。
煌々と炊かれる篝火によってこちらの立ち位置を悟られるのは時間の問題らしく。
焦りを隠せぬまま攻撃に転じたRioの最初の矢は的を外してしまいました。
(はう! 大事な時にしくじるなんて・・・(´;ω;`))
侵入者の気配を探るドラウグル達によって居場所がまさに暴かれようという瞬間、ヴィルカスの放った矢が最接近中のドラウグルを吹き飛ばします。
「失敗を恐れるな 次を狙え!」
大きく息を吸い。
パートナーの言葉にコクリとうなずき。
落ち着きを取り戻したRioは、再度番えた矢の切っ先を倒れたドラウグルの後方から接近しつつあるドラウグルに定めました。
十分に引き絞って放たれた矢はドラウグルの骨を砕き、瞬く間にその動きを止めます。
第二、第三の矢が立て続けにRioとヴィルカスの手から解き放たれ、敵の襲来に戸惑うドラウグル達を還るべき死の世界へと誘ってゆきます。
ひとしきり一方的な弓術による虐殺が終わると辺りは再び静寂に満たされました。
ほっと一息ついたRioがふと傍らのパートナーを見上げるとヴィルカスもまた満足そうな笑みを浮かべ。
ポンと相棒の頭を軽く叩くいつもの仕草で応えると。
さあ行くぞと先を促しました。
棺の並ぶ部屋にはこれといってめぼしいものはなく、上層があるのを確かめて上へ向かう階段を探します。
中央付近の小さな扉を開けて進もうとしたところで水を湛えた落とし穴が開き。
「おい! 待て!」
ヴィルカスが静止する間もなく水没しかけるRioなのです。
水底には針山のような罠が敷かれ、沈み込めば怪我を負う仕組みとなっているようです。
迂闊な奴だと水中で目をぱちくりさせるRioに手を差し伸べて。
相棒を引き上げつつヴィルカスは安堵のため息と共に忍び笑いをもらしました。
ずぶ濡れになってふくれっつらを見せながらも、Rioはそんな表情とは裏腹に再び手に入れた二人の時間を愛おしく思うのでした。

水攻めのトラップを抜けて、隠密のまま細い螺旋階段を上って行くと見晴らしのよい今にも崩れ落ちそうな朽ち果てた橋に辿り着きます。
一応、万が一を想定して、臨戦態勢を保ちながらRioは少しずつ橋を渡って行きます。
跳ね橋が対面に見え、橋の突き当り付近に数人の冒険者の遺体が転がり。
その中のダンマーらしき男の所持品からアイボリーの爪とダイナス・ヴァレンのメモを発見すると、Rioは血溜まりの中、仰向けに倒れる遺骸をしばし見つめ、それからメモに視線を奔らせました。
「遺跡探検隊はゴールドールの末の息子ミクルルの埋葬地で全滅したってことか」
Rioの背後からダイナス・ヴァレンのメモに目を通して、ヴィルカスはつぶやきます。

ゴールドール暗殺を企て遂行した3人の彼の息子達の討伐に、当時の上級王ハラルドの命を受けて対処に当たったのはアークメイジのゲイルムンドでした。
彼はまず魔闘士の集団を率いて三男ミクルルをフォルガンスールに追い詰め、三日三晩に及ぶ激闘の末、これを討ち破りました。
アイボリーの爪でミクルルを封印した後、古都サールザルに立て篭った長男ジリクを追撃します。
ジリクの命と引き換えに熟練の魔術師10人を失う痛手を負わされつつも何とか長兄の封印にも成功したゲイルムンド。
彼は最後に次男シグディスをスカイリムの南端、イヴァルステッドまで追い詰めます。
自らの命を賭けて一騎打ちを挑み、相討ちという壮絶な結末をもって、ゲイルムンドは父親殺しの大罪人である三兄弟の討伐任務を完遂させた。
上級王ハラルドは殉職した部下の功績を称えると同時にアークメイジの魂をもってシグディスの封印を行い、イヴァルステッド湖上にゲイルムンドの墓標を建てた。
シグディスは死して後も仇敵であるゲイルムンドに永遠に監視されることになったのだという。
そして、ハラルド王はゴールドールの謎を暴く輩が現れぬよう、ゴールドールと彼にまつわる忌まわしい出来事の記録のすべてを抹消した。

「これが四千年の間 秘されてきたゴールドールの伝説 大きな犠牲を払って封印されたアミュレットの謎とその真実」
私はアミュレットの力を感じ、私を引き寄せようと呼んでいるのを感じている。
それを取り戻し、復活させ、再びこの世に送り出すのはこの私だ。
私が手に入れなければ、絶対に!
メモにある走り書きには最後にこう記され結ばれている。
それはダイナス・ヴァレンの執念の言葉であり、諦めることのできない渇望の叫びだった。
「だがゴールドールのアミュレットの一部をダイナスはまだ手に入れていなかったようだな」
ヴィルカスの言葉にうなずきながらRioは入手したアイボリーの爪をダイナスの遺体の背後の装置へと刺し込みます。
するとバタンと大きな音とともに対面の跳ね橋が下ろされ、前方を2体のドラウグルが立ちはだかりました。
反射的に弓を引き絞り、まずは一体を始末して。
グレートソードを抜いて間合いを詰めるヴィルカスの一撃によって半死半生の残る一体をも視界に捉え、追撃の一矢で仕留めてゆきます。
更に前進を続けるRioは突き当たり右手奥に宝箱を発見しました。
(手前に加圧式トラップか・・・(`・ω・´;))
細い通路はヴィルカスが通り抜ければ確実に罠が発動してしまいそうで。
ひとまず単独で右奥の調査に向かうRioなのです。
途中壁際に埋め込まれるようにして立つドラウグルにぎょっとしつつも動き出す様子がないことに胸をなでおろし、
宝箱に手をかけようとした瞬間、このまま開けてはいけないという奇妙な感覚に襲われました。
もう一度箱の側面に目をやると、箱の蓋の開閉部分に連動している精鋭級の罠に気づきました。
側面のトラップを外して。
ようやく箱の中身をいただこうと蓋を開けるRioの視線の先には、わずか12ゴールドがぽつりと残されているのみでした。
大仰な罠の数々の果ての見返りとしてはなんとも寂しい報酬に絶句し。
それから独りクスクスと笑いながら戻ってくるRioをヴィルカスはいぶかしげな表情で迎えます。
合流を果たしステルスを維持したまま所々に潜むドラウグルをバックスタブで殲滅して行くと、やがて4つのレバーに連動して上下する鉄格子を発見です。
手前右レバーを作動させると手前の鉄格子が上がり、右奥のレバーを作動させれば奥の鉄格子が下ります。
「左手前のレバーで手前の鉄格子が下りて 左奥のレバーだとまた奥の鉄格子が下りてきちゃうのね|ω・) フムフム」
レバーに連動する罠のないことを確かめた後、しばらく試行錯誤を重ねてRioは最適解を見つけ出しました。
「開きました(〃▽〃) ジャジャーン♪」
「失敗するたびにトラップが発動していたら 今頃二人そろって蜂の巣だったな」
「うんうん・・・って・・・えっΣ(・ω・´)!? ソレッテ ナゾトキ ダメダメッテ コトジャ?」
先行しながら物言いたげに振り返るRioに向かって、前方に注意しろと警鐘を鳴らすヴィルカスが思わず自由の利く左腕で相棒を引き寄せました。
足元の注意が疎かになっていたせいか、Rioが引っ掛けてしまったトラップが発動し、左手から幾つもの大岩が転がり落ちてきます。
それと同時に右手にいたドラウグル・ワイトも隠密を見破り弓を射掛けてきました。
落石を避けながらグレートソードを手に飛び出して行くヴィルカス。
その背後から番えた矢をパートナーに当たらぬよう軌道を調整してRioが解き放つと、ドラウグル・ワイトは弾き飛ばされ崩折れました。
木の扉を抜けて中を窺うと、うなだれる2体のドラウグルがそれぞれの玉座に腰掛けています。
ドラウグルに未だ生気が宿っているのか不明のまま、慎重に引き絞った矢を手前に座るドラウグルに命中させると魂縛の効果が生じました。
それを見てとるやヴィルカスが身をもたげ蠢き始める奥のドラウグルに立ち向かい大剣を閃かせます。
瞬く間にドラウグル2体の掃討は終わり、辺りを見回すRioの視界に左壁際の鎖の取っ手と右手玉座脇に設置された2つのレバーが映りました。
手前のレバーを引くと手前通路への道が開き、奥のレバーを引くと手前通路は塞がれ代わって奥通路の道が開かれる仕組みのようです。
壁際の鎖を引いてみると毒矢が飛び出してくるだけで、残念ながら中央床下の螺旋斜路を封印する鉄格子は解放されないようでした。
「とりあえず右手前の通路の探索から(*・ω・)つ」
右手通路の先には小部屋があり、蛇を象った石碑が侵入者を迎え入れます。
そのまま隠密で前進しようとする二人の遥か前方をドラウグルが通り過ぎました。
こちらに気づく前に倒してしまおうと第一矢を射かけたところ、物陰に潜んでいた別のドラウグルもまた戦闘に加わります。
後続するドラウグルが斧を振り下ろそうとする行為を柄で阻み、返す刃で袈裟懸けにヴィルカスが一太刀浴びせかけると、それに呼応するかのごとくRioもまたダガーで一閃、敵の側面に致命傷を与えました。
重なって斃れるドラウグルの他は部屋は特に変わった様子もなく。
こちらの通路は行き止まりへと続くダミーコースだったのかと。
立ち去ろうとしてRioはもう一度辺りを見回しました。
(鳥に・・・中央は鯨かな(゚ー゚*?))
入り口から見えた蛇の彫刻に連なって半円を描くように鯨と鳥の彫刻が並んでいます。
「奥も行き止まりのようだ」
ヴィルカスの声音に弾かれるようにうなずいて。
Rioは元来た通路を通り玉座の並ぶ部屋へと戻ります。
二つの玉座に二つのレバー。
交互に通路が閉ざされる対を為した扉。
「この二つがまったく関わりないとは思えないけど・・・(-ω-;)」
手前の小部屋同様立ちはだかる番人らしきドラウグルを一蹴し、今度は奥の通路を抜けると、Rioは自分の考えが間違っていなかったことを知るのでした。
手前の通路の先の小部屋にあった半円に彫られた3つの石碑とは対象的に、奥の通路の先の小部屋にも半円に沿って絵合わせを思わせる3つの装置が設置されていました。
「ちょっと待て」
喜び勇んで装置に手をかけようとしたRioをヴィルカスが呼び止めます。
ヴィルカスが指し示した先には小塊石の力によって侵入者に魔法攻撃を浴びせかける仕掛けあり、更に床には加圧式トラップが見受けられました。
(侵入者撃退用の罠がここにも。この遺跡を封印したゲイルムンドは用意周到な男だったようね(`・ω・´;))
据えられた小塊石が飛び道具では弾き飛ばせないことを確認して。
サイレントロールで燭台に近付くと、Rioはすばやく発生源となっている小塊石をダガーで抉り取ります。
他にトラップの類のないことを確かめると、3つのシンボルを隣の小部屋と対になるように切り替えてゆきます。
その後玉座の部屋に戻り、壁際の鎖を引っ張りました。
カシャンと掛け金の外れる音と共に中央床から地下へと伸びる螺旋斜路の封印が解かれ。
Rioとヴィルカスは新たに現れた道を辿るのでした。

長い螺旋のスロープを下り、蜘蛛を始末して進んで行くと物語の間にでます。
(この棺の配置・・・イヤな予感がする(-ω-;))
通路の両端にずらりと並べられている棺に警戒しながら足を踏み出すと、悪い予感は的中し、棺の蓋を割って何体ものドラウグルが襲いかかってきました。
後退しつつ弓を引き絞り、まずは前方からゆらゆらと近付いて来るドラウグル・ウォーカーを仕留め、もう一体をヴィルカスに任せて。
両サイドから攻撃を開始するドラウグル・ワイトにターゲットを切り替えたRioは盾で身を守りつつダガーで応戦します。
群がるドラウグルを背後から一刀両断するヴィルカスの対面に跳び退き。
体勢を整えた後、残る3体にRioも斬りかかりました。
重装備の利点を生かして敵の注意を惹き、次々と豪腕で敵を薙ぎ倒してゆくヴィルカス。
その戦いを眺めながらRioはひとつの決心をするのでした。
すべての敵を討ち倒してグレートソードを鞘に納めようとするヴィルカスにRioは問いかけます。
「ダガーしか使ったことがないあたしでも両手武器を操れるようになるかな(゚ー゚*?)」
「どうした ダガーの威力では物足りないのか?」
それもあるけれどと言い淀んでから面を上げ、まっすぐにヴィルカスを見つめながらRioは少し蒸気した表情で続けます。
「あたしも両手武器を上手く扱えるようになりたいの アシスやリアに手ほどきしてたでしょ? えと・・・あんな風に教えてほしいかなぁ・・・って」
あらたまって持ちかけられた件が拍子抜けのする内容で。
そんなことならいつでも教えてやると応えるヴィルカスに、瞳を輝かせて微笑み返すRioなのです。

物語の間の扉を抜け、更に進んで行くと右手正面奥にかすかな採光に照らされた玉座が浮かび上がってきます。
アンダー・サールザルでドラウグルと化したジリクと斬り結んだ事を思えば、おそらくミクルルの屍とも一戦交えることになるだろう。
予感めいたものを感じながら隠密で玉座に近付いて行くRioの周囲から棺の蓋を弾き飛ばす音が聞こえてきます。
しかし移動しつつ引き絞ったRioの矢の切っ先は正面玉座から立ち上がった一際大きなドラウグルに向けられていました。
充分に溜めてから撃ち抜いても一撃では落ちない雄姿は、死人と成り果ててはいても強大なるゴールドールの息子の一人、ミクルルに違いありません。
(まずい。このままだと周囲のドラウグル達も加勢に来てしまう(`・ω・´;))
するとグレートソードを鞘から滑らせ、躍り出るヴィルカスの一撃が直進するミクルルに引導を渡します。
それはRioが弓からダガーに持ち替える隙を与えないほどの見事な連携技でした。
ミクルルが崩折れると同時に周囲で蠢き始めていたドラウグル達も一斉に動きを止め、カラカラと乾いた音と共に再び死の世界へと還ってゆきます。
それならばと。
瞬時に第二の矢の対象を右手斜め前方で立ち上がりかけるドラウグルに定めるRioなのです。
残党の始末を終えたRioはミクルルと思しき大きなドラウグルの遺体からアミュレットの欠片と封印の書を取り上げます。
4000年の長きに渡り隠蔽されてきた秘宝の謎に迫る高揚感と封印を解くなかれと祈るように訴える書の思いの狭間に揺れて。
Rioは複雑な気持ちでフォルガンスール遺跡を後にするのでした。

「フォルガンスールで憶えたシャウトはどんな効果だ?」
ウィンドスタッド邸にて。
暖炉の前に座りふたつのアミュレットの欠片をぼんやりと眺めるRioへ。
ヴィルカスが温めた蜂蜜酒を差し出します。
「凍てつく氷の息みたい 試してみる|ω・)? チョット シツナイガ フブクカモシレナイケド」
「屋内で凍死は御免だぞ」
心地よい音色のリュートを奏でるソニルもRioとヴィルカスの会話を耳にして澄んだ笑い声を響かせます。
ミクルルの棺の裏手にあったワードウォールで入手した新しいシャウトはフロストブレス“Fo=冷気”でした。
甘い香りの湯気が立ち昇る蜂蜜酒に唇を湿すRioの腕をとり、ヴィルカスがバルコニーに来るよう誘います。
空には満天の星と青白くたなびくオーロラに包まれたふたつの月が煌々と耀いていました。
幻想的な光景に魅入られたかのように立ち尽くして。
Rioは時を忘れて夜空を見上げるのでした。


以上で『禁じられた伝説』前編は終幕となります。

クエストタイトルは『禁じられた伝説』で、発端となる本のタイトルが“失われた伝説”というややこしいものとなっております。
“失われた伝説”内ではゴールドールがゴールダールと記されていますが、物語内では誤解を避けるためにゴールドールで統一しております。

ダイナス・ヴァレンの日記には100年前後の月日をゴールドールのアミュレットの秘密に費やしたとする箇所が見受けられます。
この部分からダイナスは長命なエルフ種だったのではないかと予想がつくのですが、彼の遺体を見つけることによってダイナスがボズマー=ダークエルフだったことがわかります。
歴史やそれに付随する遺物の探索や調査を生業とする者には人類種の10倍の寿命を持つエルフ種の方が適しているのかもしれません。
数学博士はひらめきによって偉大な数式や証明や定理などを発見でき、それらの発見は短命な者でもなれるが、生物学や考古学などについての研究においての権威となるには、長命であることが必要条件だとどこかで伺った気がします。
遺伝の法則性や突然変異の確率や条件を調べるには長い年月が必要ということでしょうか。
同様に遺跡の発掘や発見された遺物についての研究は一朝一夕で達成できるものではないようです。。
ホメロスの叙事詩“イリアス”に感化されトロイ遺跡を発見したハインリッヒ・シュリーマンは商人として成功を収め、その財をもって晩年ようやく夢であったトロイ遺跡発掘に着手することができたようです(トロイ遺跡を発掘成功したことによる後付の逸話かもしれませんが(〃´・ω・`)ゞ)。
ダイナス・ヴァレンがさまざまな手を使って・・・日記にもほのめかされているように罪を犯すことになっても・・・伝説の遺跡探索に必要となるかもしれないアイボリーの爪を手に入れたかったという行為はリアル考古学への情熱に重なる部分があるのではないでしょうか。
遺跡発掘には人件費や機材の準備、その土地を有する国の許可など莫大な経費と時間と認可を得るための交渉術及びそれまでの実績や信頼関係、そして膨大な資金が必要となる為、短命の者や資産に乏しい財団及び個人にとっては研究しづらい分野なのかもしれません。

フォルガンスール遺跡で手に入れた本に“炎と闇:死の同志たち”というものがあり、そこにはモラグ・トングと闇の一党について書かれていました。
どちらも殺人を生業とする集団でシシスを崇拝する点も同じであるのに現在は袖を分かち互いに憎しみ合っているというわけです。
モラグ・トングはダンマー主体のモロウウインドに拠点を置く機関で、皇帝などの最高権力者を後ろ盾として活動しているようです。
しかし第4紀200年ごろには皇帝の力は地に落ちてしまい、タムリエル各地が群雄割拠する時代ということで、モラグ・トングにとっても決して安泰とはいえない状況となります。
闇の一党は、シシスの妻とされる夜母の持つ超常的力とその宣託を受ける者らに依存する暗殺者集団ということになります。
“炎と闇:死の同志たち”の著者イニル・ゴーミングは夜母=メファーラとしていますが、メファーラ関連のデイドラクエスト『囁きの扉』と闇の一党関連クエストを終えて感じた小桜の感想は、
「夜母≠メファーラではないかな?」
と思われました。
メファーラは黒き聖餐などに左右されず己の感情の赴くままに裏切りによる殺戮を好む性質であるのに対して夜母は黒き聖餐の依頼者の存在だけを忠実に伝え、それ以外の殺生には命令や助言を一切行わなかったからです。
声質が違うまたはしゃべり方が異なるなどのメタ的な理由を除いてみましても、夜母とメファーラ同一説は個人的には、
「否じゃないのかな(゚ー゚*?)」
と思っております。
とはいえ、このように異説を唱える書物が存在するという辺り、しかもちゃんと著者や内容まで事細かに記されている辺りが創り物の世界とは思われないリアルさを醸し出していて、
「TESってやっぱりすごい((((;´・ω・`)))!」
と感動してしまいます。

次回Skyrimは『禁じられた伝説』後編をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作などなど多く含まれると思いますが、「もう慣れたから平気|ω・)」とおっしゃる来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・吸血鬼ヴィグハールを倒す&マンモスの牙を1つイソルダのところに持っていく(〃´・ω・`)

アーケイの司祭ルニルの助言を受けてホワイトランに戻る決心をしたRio。
途中デンジェールの依頼を果たそうとブラッドレットの玉座に立ち寄ります。
墓を脱走したというデンジェールの祖先、吸血鬼ヴィグハール。
吸血鬼討伐のため雪山に向かうRioなのでした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作てんこもりとなっておりますので、「そんなSkyrimはイヤだ(´;ω;`)ノ」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
また、クエストやダンジョン攻略はできる限り忠実にトレースしているつもりですが、NPC&PC間の会話や行動などにおきましては創作色が濃くなっておりますので(所々にゲーム内セリフ混入という感じです)、プレイ時にゲーム内のセリフやNPCの動きがぜんぜん違っている点は妄想&創作部分であることをご留意くださいませ。



ファルクリースクエスト『吸血鬼ヴィグハールを倒す』

ファルクリースの東南東、辿り着いたブラッドレットの玉座はシロディールとの国境付近にありました。
ファルクリース地方はスカイリムの最南端にあるとはいえ天候のすぐれない日が多く、ブラッドレットの玉座近辺も激しい吹雪にみまわれていました。
想像していた棲家とは異なる石造りの質素な建造物にRioは驚きました。
「洞窟や砦みたいな場所を想像していたけど一般的な古い屋敷のようね(○´゚ω゚`)」
「吸血鬼もそうでない者と変わらぬ生活を送る者も多いようだしねぇ 我らが聖域にも 人間の子供に偽装した300歳の吸血鬼がいるじゃないか イヒヒヒヒ・・・」
しかし、外見は質素などこにでもある館に見えたブラッドレットの玉座も侵入してみれば何やら薄暗く、しかもすえた臭いが漂ってくるのでした。
ステルスを開始し数歩進むと前方から女の吸血鬼と思しき物騒な声音がもれ聞こえてきます。
隠れてばかりいるのにはもううんざりだと。
非力な定命の者どもを恐れるなど、ここは腰抜けばかりだと罵り。
終いにはヒステリックな調子で、空腹感には耐えられないと憤りを吐露し始めました。
壁沿い左手の鉄格子から覗いてみると。
下層の大広間には複数の吸血鬼の気配がします。
(視認できるだけでも2人はいるわね|ω・))
身を潜め鉄柵越しに吸血鬼達の様子を伺うRioは矢を番えようとして断念しました。
鉄柵の間隔が狭過ぎるのと複数の吸血鬼を狙撃するには位置的にも不利であると判断したからでした。
ひとたびRioが戦闘開始の矢を放てば、総勢何名いるとも知れない広間に接近戦を得意とするシセロが危険も顧みず飛び込んで行く可能性もあります。
ここは一旦攻撃を諦め、吸血鬼達から死角となる外周を巡り、より優位を保てる立ち位置を捜すRioなのです。
「なんだい 攻撃しないのかい 聞こえし者?」
「ええ もっと不意打ちにふさわしい場所を探してみるわ(*・ω・)つ」
「フヒヒヒヒ ああ もちろんいいとも 従順なシセロは仕えるために生きている ヒヒヒヒ・・・」
忍び笑いをもらすシセロを誘導して。
Rioは隠密状態のまま先行して行きます。
迂回しつつ階段側に至り、障害物のない状態でもう一度階下を見渡したところ、大広間に吸血鬼は2人しかいないことが判明しました。
矢羽を弓に番え、こちらの気配に気づきもしない女吸血鬼目がけてRioが第1矢を射かけます。
一撃で倒れゆく仲間の異変に気づいたもう一人の吸血鬼がこちらの位置を把握するのを待たずに。
シセロがひらりと身を躍らし敵陣へと突っ込んでゆきます。
道化師の描く緋線が目に映るのと同時に、彫像だったはずのガーゴイルが突如はばたきを見せました。
「シセロ 彫像が動き出したわ(`・ω・´;)!」
大広間の奥から襲い来るガーゴイルにターゲットを変えて。
Rioの放つ第2矢と吸血鬼の喉笛を切り裂き終えたシセロの返す刃がガーゴイルに突き刺ささります。
一瞬の内にすべての敵を沈めて。
Rioとシセロは再び合流を果たしました。
「ウヒヒヒヒヒ・・・アヒャヒャヒャ・・・楽しいねぇ これこそ狩りだ! ぞくぞくするよ」
悲痛の短剣を濡らす血を舐め取りながら道化師は甲高い笑い声を上げました。
確かにこの高揚感はクセになりそうねと、Rioも困ったように微笑みます。
大広間の右にある木の扉は反対側から閂が下ろされ、行く手はどうやら一箇所しかないようでした。
地下に向かうと告げるRioの背後から道化師が鼻歌を唄います。
「楽しい乱心 楽しい隠身 夜中に道化師がナイフを持ってやって来た時は・・・トラララートゥララリー」
地下の最初の部屋でテーブルに座る吸血鬼を仕留め、続く二部屋目で2人の吸血鬼を射殺した地点でガーゴイルを含む3人と死霊召喚された2人の計5人が間髪入れず攻撃を仕かけてきます。
周りを囲まれながら悲痛の短剣を奮うシセロを救おうとRioも次々に敵を撃破してゆきます。
Rioの振り下ろしたダガーが誤ってシセロを傷つけてしまい、刹那、シセロは初めて膝を付きました。
慌てて瀕死の道化師をかばいつつ残る一人を倒し終わると、Rioはかがみ込んでシセロを介抱し、治癒の呪文を唱えます。
「まさか道化師の標本が欲しくてわざと狙ったんじゃないだろうねぇ 聞こえし者 フヒヒヒ・・・」
「道化師の標本なんて珍しいもの 手に入れる機会はめったにないものね(`・ω・´;)」
座り込み大きく肩で息をするシセロは、憎まれ口をたたきながらも治療を試みるRioの手がかすかに震えているのを感じ取り。
「まあ 聞こえし者に殺されるなら本望さ 私たちはどちらかが惨たらしい死を迎えるまで ずっと・・・友達なのだから ふ・・・クッククク」
やがて治療を終えたシセロが立ち上がるとRioもほっと安堵のため息をつき、再びステルスを開始します。

錬金部屋を通り抜けると奥は寝室となっているようで、幸いどちらにも吸血鬼の気配はありません。
戦利品を物色し、左手、雪に覆われた通路を進んで行くと、小さな滝の注ぐ天然の氷室に突き当たりました。
更に奥は大きく視界の開けた空洞が二人を待ち受け。
巨大なつり橋が架けられています。
(こんなすごい構造になっているなんて。やっぱりただの屋敷には見えないわΣ(・ω・´))
橋を渡り終えると、前方右端に引いてくれと言わんばかりの鎖を発見です。
鎖を作動させると行く手を遮る鉄格子が解かれ、その先にこの館の主ヴィグハールらしき人影が映りました。
弓を十分に引き絞り、狙いを定め撃ち抜いても、さすがに一撃ではびくともしません。
(他の吸血鬼と違って手強そうな奴ね(`・ω・´;))
仕方なく次なるターゲットをヴィグハールの侍女へと移行させ、彼女の眉間を撃ち抜きます。
対するヴィグハールも檻に閉じ込められた狼の群を解放し追い立てて来ます。
機敏な動きで果敢に狼に攻め込むシセロ。
間違えて仲間を射抜かぬよう、今度は巧みに位置をずらし、慎重に獲物を仕留めてゆくRioなのです。
交錯する悲痛の短剣と鋼の矢が狼の命を散らし。
ただひとり残ったヴィグハールに集中攻撃が仕掛けられます。
シセロの短剣が激しく鋭い軌跡を描き始めると、みるみるうちにヴィグハールの体力は削がれ。
Rioの放った矢鳴に吸血鬼の断末魔の声が重なりました。
白い雪が真っ赤に染まり、返り血を浴びたシセロもまたそれを拭おうともせず。
恍惚とした表情で地に伏す吸血鬼の躯を眺めています。
「シセロ・・・?」
Rioの呼びかけにようやく面を上げた道化師は朱を引く短剣を一振りして鞘に納めました。
「かわいいネリーと出会ったらナイフをお腹に突き立てよう アーハッハッハ!」
不気味な唄を口ずさみ上機嫌でRioの後に従うシセロからは、いつしか張り付いた仮面のような笑みは消え、ほとばしる生気を纏う笑いに変わっていたのでした。

閂のかかった扉を開け、ブラッドレットの王座を抜け出ると外は牡丹雪の舞う夜更けでした。
「シセロはシロディールから来たのでしょう? スカイリムのような寒さの厳しい土地は苦手じゃないの(゚ー゚*?)」
星も月も見当たらない暗い夜空を見上げながらRioはそっと問いかけます。
「寒いのは苦手さ けれど そうだねぇ シロディールは気候はいいが何も語らぬ母と二人 孤独過ぎた スカイリムは・・・」
その先に何を告げたかったのか。
暗闇に浮かび上がる仄白い雪の中で、シセロには珍しく何か言いかけたその口をつぐみ。
「うーぶるるる 寒いねぇ こんな場所に長居は無用 氷漬けになっちまう前にさっさと戻ろう それから被害妄想が服を着て歩いているようなファルクリースの元首長からたんまり報酬をせしめてやろう 豪勢な酒に食事 それに暖かい寝床にもありつこうじゃないか 必要なら添い寝もしてあげるよ 聞こえし者 クッククク・・・アヒャヒャヒャ・・・」
しばし降り積もる雪を見つめた後、道化師はいつもの軽口を叩いてファルクリース帰還を促すのでした。

翌朝まだ少し眠い目をこすりながらRioがデッドマンズ・ドリンクのホールに現れると、手持ち無沙汰にうろついていたデンジェールがずかずかと歩み寄って来ます。
「うまくいったのか?」
デンジェールの言葉にうなずくとRioは昨晩のブラッドレットの玉座での顛末をかいつまんで語りました。
Rioの報告に満足したデンジェールは一族を代表してと謝意を示し報酬を手渡して去って行きます。

「さて 今日はどこに行こうか? マルカルス リフテン ウィンドヘルム どこへなりと付き従おうじゃないか 親愛なる聞こえし者」
昨夜の狩りがよほど楽しかったのか、シセロは陽気に踊り唄いながらRioにまとわり付いてきました。
「ホワイトランへ行こうと思うの」
ホワイトランとの言葉を聞くやシセロは不機嫌そうに顔をしかめた。
「ホワイトラン? ちょっと前に立ち寄ったばかりじゃないか しかもその時には聞こえし者は一刻も早く立ち去りたがっていた ああ そう お前は気まぐれ屋だったねぇ 昨日は泣いていても今日は笑っている くるりくるりと気ままに変わる そうまるでカジートの目玉のようさ」
「ヴィルカスに逢いたいの」
そう思いを告げるRioを遮って。
なお甲高い声で囃し立てながら、道化師は怒りを滲ませる声音でRioの心を引き裂きます。
「お前はそいつを置き去りにして来たんだろう 今更逢いたいなんて虫が良すぎやしないかい? 奴は番犬のように鼻が利く そういえばウェアウルフだったねぇ 狼憑きのそこそこ頭の切れる奴じゃないか それなのになぜ今までお前を探しに来ないんだ? ホワイトランにソリチュード! 奴の縄張りの近くばかりをうろついた お前の痕跡に気づかないはずがない!」
一息にまくしたててからシセロは口調をやわらげ今度はやさしく語りかけた。
「もうすっかり愛想も尽き果てているんだろうさ そんな奴を追いかけるより 私と闇の一党でおもしろおかしく我らの母に忠誠を誓って暮らそうじゃないか」
「虫が良すぎるなんて自分が一番よくわかってる でも逢いたいの 拒絶されても嫌われてもいいから・・・」
Rioの瞳から堰を切ったように涙の雫がこぼれ頬をつたい地を濡らした。
差し出された手を先に振り払ったのはRioの方だった。
このままでは、いつかかけがえのないパートナーさえもこの手にかけてしまうのではないかと。
怖かった。
恐ろしかった。
残酷な衝動を抑えられない自分が情けなかった。
殺戮に支配される自分が信じられなくて。
絶望ばかりが押し寄せて。
「それでも・・・逢いたいの」
うつむいて肩を震わす聞こえし者の姿を恨めしそうに見つめていたシセロは、やがてぽつりとつぶやいた。
「それならホワイトランに戻ってみるがいいさ こっぴどく振られて傷つけられて そして うんと苦しむといいんだよ」


ホワイトランクエスト『マンモスの牙を1つイソルダのところに持っていく』

ホワイトランは相変わらずの喧騒に包まれ、アムレンやナゼームが物言いたげだったり優越感を味わうためだったり、さまざまな思惑を秘めて声をかけてきます。
いつもRioを庇ってくれる清廉で誠実なリディアを思い出して。
ふとブリーズホームの前で立ち止まったRioは、ジロリと監視するようなシセロの視線に急かされ、そのままホワイトランの我が家を素通りします。
市場では野菜に果物、肉に雑貨などを売る声が飛び交い、雑踏にイソルダを見つけて近寄って行きます。
「あら 久しぶりね 長くホワイトランを離れていたようだけど あなたが世界を喰らう者を倒したという噂は聞いているわ すごいわね」
イソルダの語りかけに微笑んで、Rioは頼まれていたマンモスの牙が手に入ったと取り出して見せました。
随分前にイソルダから頼まれていた依頼品をようやく手渡すことができたRioなのです。
「まあ 本当に持ってきてくれたのね うれしいわ ありがとう これでカジートキャラバンの信頼を得られそうよ」
謝辞を綴りながらもイソルダはRioの表情が曇りがちなのを気にして問いかけます。
「何か悩みごとでも?」
イソルダにもそれとわかってしまうほど深刻な顔を見せてしまっていたのかと、Rioは無理に笑顔をつくり首を振ります。
「なんでもないのならいいのだけれど 何か私で手助けできることがあれば声をかけてね」
サム・グエヴェンと呑み比べをし、酔いに任せて彼女の結婚指輪を騙し取ってしまいそうになった件もすっかり水に流してくれているようで。
社交的でたおやかなイソルダの後ろ姿を見送り、Rioはジョルバスクルへと向かったのでした。

※酔いに任せてイソルダの結婚指輪を借り貰いしそうになった出来事はデイドラクエスト『思い出の夜』(Skyrim②・ホワイトラン偏其の三)をご覧くださいませ。

「なぜ堂々と正面から入らないんだ 聞こえし者? シセロはジョルバスクルの中をゆっくり案内してもらいたいんだけどねぇ ああ それとスカイフォージにも連れて行っておくれよ 愛用の悲痛の短剣を研ぎ直さないとね 錆付いてしまっては大変だ 鋭く鋭く もっと鋭く・・・!」
「シセロうるさい(`;ω;´)」
「おやおや やつあたりかい シセロはまだ何もしていないのにさ イヒヒヒヒ」
正面の扉には手をかけず。
Rioはジョルバスクルの裏へと回ります。
(この時間なら、もしも出かけていなければ、ヴィルカスはここにいるはず)
物陰に隠れながら高鳴る鼓動を抑えつつ、そっと中庭を覗き込むと。
予想通りヴィルカスは中庭でリアとアシスに両手武器の指南をしているようでした。
かすかに皆の声も聞こえてきます。
アシスが両手斧と戦槌を交互に持ち替えては振りかぶる中、リアがもう限界だと構えていた訓練用のグレートソードを下ろし、休憩を挟もうとしています。
ヴィルカスが実戦でそんな泣き言が通用するかとたしなめ、練習用の弓を両手武器に見立ててリアに撃ち込みます。
弓本体に殺傷能力はなくとも鋭い一撃にのけぞり。
リアが防御体制を取りながらグレートソードを構え直します。
続けさまに弓の胴部分で身体の各急所を打たれ、リアは座り込んでしまったようでした。
アシスが腕の疲れから戦槌を下ろそうとした瞬間、ヴィルカスは不意を突いて大剣に見立てた弓を片手で自在に繰り、彼の手から戦槌を弾き飛ばします。
慌てて戦槌を拾おうとしたアシスの喉元に弓の先を突きつけて。
一瞬の気の緩みが命を落とすことにつながると忠告します。
(厳しい。けど・・・ヴィルカスらしい)
やっぱり同胞団にいる方がヴィルカスにとってはいいのかもしれない。
いつ正気を失い殺人鬼に変貌を遂げるともしれない相棒なんかといっしょにいるよりはずっとマシだもの。
訓練の様子をしばらく見つめて。
それからそっと立ち去りかけたRioの背後にヴィルカスの怒号が放たれます。
「また逃げるのか!?」
ビクリと肩を揺らし立ち止まるRioは返事もできず、うつむきました。
ウェアウルフの嗅覚を持つ彼には既にRioの来訪などお見通しであり、隠密など無駄な抵抗だったのでしょう。
「お前はもうこれで2度 俺の従者としての任を解いた それも一方的にだ」
次第に大きくなる声音からヴィルカスが近付いてくる気配を察し。
それでも駆け出すこともできず、Rioはただ立ち尽くすしかありませんでした。
「お前が俺を切り捨てるたびに俺はお前を追った お前の気持ちを推し量ったからではなく自分がそうしたいと思ったからだ だから今度は待つことにした そしてお前は戻って来た 戻って来ておきながら また去るのか?」
その声に最早怒りの感情はなく、苦悩と落胆の調子を帯びて。
Rioは堪らず振り返りました。
「このまま・・・このままいっしょにいたら いつか殺戮の衝動に負けてヴィルカスをこの手で殺めてしまうかもしれない・・・だから・・・」
するとヴィルカスはため息をついて。
一瞬空を見上げた後、ゆっくりと視線を元に戻して。
久しぶりに間近で見る相棒に向かって穏やかな声音で綴りました。
「お前の手にかかって死ぬのなら それも運命なのだろう そうならないようせいぜい鍛えておくがな」
「なっ! そんな運命なんて受け入れないで(`;ω;´)! ヴィルカスモ シセロモ アタマオカシイヨ!」
見上げた先のなつかしい眼差しに視界がぼやけ。
「他の誰もが突如顕れるお前の殺戮への衝動を止められないのだとしたら それでも誰かがその衝動を封印しておかねばならないとすれば その厄介な役目は俺が担うべきなのだろう」
どれほど聞きたいと願った声音だったか。
「お前は唯一無二の俺の大切な相棒なのだから」
思わず差し出した両腕でかけがえのないパートナーを抱きしめて。
Rioは温かい涙をこぼしたのでした。

通りを歩くイソルダが城門に向かって歩いて行く道化師に気づき声をかけると、彼は自嘲をこめた笑い声を響かせながらくるりと回り、そして踊り始めました。
トルルルリィー。
トゥラララー。
「どうだい聞こえし者 シセロは道化師としての配役を見事にこなしただろう? ちゃんと見ていてくれたかい? クッククク・・・偉大なる強き聞こえし者よ シセロに何なりとご命令を! ヒーッヒッヒヒ・・・アーハッハッハ・・・!」

その後、一週間を同胞団関係の仕事で忙殺されたRioとヴィルカスは骨休めも兼ねてソリチュードのプラウドスパイヤー邸へと向かいます。
ほんの一ヶ月ほど前、同じソリチュードの街に居ながらも身を潜め、家族から隠れるようにして闇の一党の任務をこなしていたのが夢のようで。
我が家の扉を開けるとRioは駆け寄って来るルシアとソフィを両手で抱きしめました。
夕食の仕度に取りかかるジョディスの傍を通り過ぎたヴィルカスが、手伝おうと声をかけ、じゃがいもを取り上げ、暖炉近くのイスに座ります。
すると背後からRioが両腕をヴィルカスの肩に回してぎゅっとしがみつきます。
「ママ 何してるの?」
「甘えてるの(*・ω・)」
じっとRioとヴィルカスを見つめていたルシアとソフィは互いに顔を見合わせ。
「じゃあ あたしも」
次の瞬間、ルシアもRioに倣ってヴィルカスの左腕にしがみつきました。
するとソフィもおずおずとヴィルカスの右の袖を引っ張りながら寄り添います。
「何があったのか あえては聞きませんが」
いつにも増して仲の良さそうな家族団らんを眺めながら、ため息をついてジョディスがつぶやきます。
「それって新手の幸せ自慢か何かですか?」
「違う! ジョディス助けてくれ」
ルシアとソフィ、そしてRioに身体の自由を奪われたヴィルカスが救いを求める中、ジョディスは立ち上がり。
「私 ちょっとでかけてきます」
そそくさと退出して行ってしまいました。
店や家屋からオレンジ色の灯りが洩れ、夕餉の香りが漂ってきます。
アルディスも今頃は衛兵の仲間達と夕食だろうか。
そんな事を考えながらジョディスは薄い三日月のマッサーとセクンダを見上げながら、宵闇迫るソリチュードの街並をゆっくりと歩いて行くのでした。


以上でファルクリースクエスト『吸血鬼ヴィグハールを倒す』及びホワイトランクエスト『マンモスの牙を1つイソルダのところに持っていく』終幕となります。

シセロはとても味のあるキャラクターで大好きな人物でもあります。
声優さんがまたすばらしく、本当に言い回しを聞いているとおもしろく、おかしてく、狂おしく、その狂気があまりにも魅力的過ぎて何度も会いに行きたくなります。
いつかシセロを闇の一党のメインクエストライン以外で思い切り描いてみたいと思っていたのですが、Rioといっしょに冒険できたのは彼にとって幸福だったのか不幸だったのか。
「ソリチュード・・・孤独についてなんてシセロだって説明できる」
賑やかな帝国の本拠地でそうつぶやくシセロの言葉こそが彼の本当の気持ちを表しているようで胸が詰まる思いがしました。
道化師には哀愁と狂気が似合うと思うのは小桜だけではないような気がするのですが・・・いかがでしょうか|ω・)?

メルセル、シセロ、ネロス、メイビン、アストリッド、フロレンティウスなどなど。
スカイリムの物語や人間模様にはよくぞこれほど立場や思惑や生い立ち、性格や特性をゲームという範疇で浮き彫りにできるものだと感心させられっぱなしです+.(ノ。・ω・)ノ*.オオォォ☆゚・:*☆
言葉や行動の端々に見受けられる「あれれ(゚ー゚*?)」という部分をドラマとしてクローズアップしてお伝えできれば最高なのですが。
解釈および見立てはプレイヤーの数だけ無数に広がりがあると思いますので、これもひとつの受け止め方だと思って読んでいただけますなら幸です。

次回Skyrimは『禁じられた伝説』(前編)をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作を多々含むと思われますが、「それでもOK(`・ω・´)」とおっしゃる方々のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ルニルの日記をダークシェイドの中で見つける&デンジェールのためにロッドの手紙を取りに行く(*・ω・)

栽培の月28日
ホワイトランへの旅から戻ると、まだほとんどの花が咲いていない。
他のスカイリムの地域では燃えるように赤い花と凍てつくような青い花が花盛りを迎えているが、この街や街の付近ではほんの少ししか咲いていない。
それを変えることを使命にしよう。
花を使えばこのどんよりとした場所を明るくできるのではないだろうか。

真央の月22日
今日、ファルクリースを旅の行商人が通った。
彼は父親の跡を継いだ若い素敵なノルドの青年だった。
名前はヴァルブジョンだったかと思う。
数日後、街の衛兵が道路の近くで屍肉を漁る鳥が集団で旋回しているのを見つけた。
衛兵は山賊に襲われた被害者、若いヴァルブジョンの遺体を見つけた。
悲しみに沈んでいるが私は知っているはずだ。
生と死、成長と変化、季節の移り変わり、これらは全て強きアーケイの側面である。
若い青年の死に影響されるべきでない。
それなのに・・・

南中の月12日
また戦いの夢だったが、今回は何かが違った。
私は帝国領の中心地までアルドメリ魔闘士の小隊を率いていた。
そして目標だったシェイディンハルの外にある物資の補給所に近付くと同時に空が突然暗くなった。
すると我々の上空を大きな影が通り過ぎ、身も凍るような酷いうなり声がしたのだ。
それから夢は変わった。
私はここファルクリースにいて、誰だったか思い出せないが今しがた亡くなったばかりの人のために礼拝を執り行っていた。
視界の端に見知らぬ人が近付いてくるのを捉えた。
私は振り返ってよく見ようとしたが再びあの影と唸り声がやってきて、そこで目を覚ました。
あれはドラゴンだったのだろうか?

“ルニルの日記”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

随所にネタバレ・妄想・創作などなどが散りばめられておりますので、「そういうのはダメです(`・ω・´)」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。
PCとNPC間のセリフで忠実にトレースしてある割合はゲーム内でのセリフ3~4割ほどですので残る6~7割は創作と思って読み進めていただけますなら幸です。
また、カラー部分でない箇所はほとんど創作となりますので、クエストのみ知りたい方はカラー部分のみご覧ください。



ドーンスターの聖域にて。
夜母の声を聞かないのかと終始まとわりつくシセロにため息をつきながら、Rioはきっぱりと言い放った。
「次はファルクリースに行くの イヤならシセロはついて来なくてもいいわ(`・ω・´)」
「冷たいことを言うんだねぇ 聞こえし者 この哀れなシセロはどこへなりとお前の行くところについて行くよ 従順なシセロは仕えるために生きている」
しゃべり続けるシセロとほとんど口を利かないまま数日が過ぎ。
ようやくRioが旅仕度を始めるのを目ざとく見とがめて、シセロも付き従ったのでした。


ファルクリースクエスト『ルニルの日記をダークシェイドの中で見つける』

シンディングに惨殺された少女の葬儀に参列して以来、訪れることのなかったファルクリースの墓地にRioは再び足を運んでいた。
この町でアーケイの司祭として暮らすアルトマーのルニルに会うためである。
祈りを済ませ、顔を上げたルニルはRioの姿を認めると穏やかな笑みをたたえた。
ファルクリースで宿を取ろうとデッドマンズ・ドリンクに立ち寄った折、タジェールから彼の戦友であったベリットの遺灰を司祭に届けるよう頼まれたと包みを差し出すRioをじっと見つめて。
ルニルは何があったのかと静かに問うた。
アーケイの司祭の質問には答えず。
ダークシェイドでこれを見つけたと“ルニルの日記”を手渡して立ち去ろうとするRioをアーケイの司祭はやんわりと引き止めた。
それから謝辞と共にこれは忘れてはならない後悔の記録なのだとルニルは綴った。
今はアーケイの司祭としてファルクリースで静かな日々を過ごしているが、大戦の時は魔闘士として何十人もの人々の命を奪ってきたとルニルは語り。
寿命の長い短いなどの違いこそあれ、エルフ族においても人類においても命の尊さに違いなどなく。
その大切な生命を戦時の使命という偽りの題目に踊らされ、摘み取ってきたことを悔やんでいると語り終えてアーケイの司祭は深い眼差しをRioに投げかけました。
「人は何度でも過ちを犯す けれどそれを後悔し自らを律し 償いとして何ができるかを探求することによって救われる日が来ると私は信じているよ 人生はとても短いものだ 再び過ちを犯してしまうことを恐れ 差しのべられる救いの手の何もかもを拒絶して生きていくのはもったいない そう思わないかね」
ルニルを見上げるRioの瞳から涙がこぼれ。
「誕生なしに生もなく 死なくしては静止のみがある これがアーケイの真理だ 生きているこの時を慈しみ 大切なものを愛おしもう」
ゆっくりと時が流れ。
霧雨が木々と草花を濡らし始める頃、ルニルはRioとその背後でじっと佇む道化師を誘い、デッドマンズ・ドリンクへと向かいました。

※タジェールから依頼を受けるクエスト名は『ベリットの灰をルニルに届ける』です。

「なんだ なんだ 聞こえし者 あのアーケイ信者の口車にまんまと乗って すっかり陥落させられたのかい? 今朝はえらく上機嫌じゃないか」
翌朝、武器の手入れを行うRioの表情に曇りのないことを見てとったシセロが、冗談半分で茶化し、踊り、からかい始めました。
それがシセロ流のシニカルな慰め方であることは、さすがに数週間もいっしょに旅をしていればわかってきます。
チラッとシセロを見やり。
かすかに笑って。
Rioはまたすぐに弓の弦の張り直しに没頭します。
そんなRioを眺めるシセロの表情もまた心なしか晴れやかなのでした。


ファルクリースクエスト『デンジェールのためにロッドの手紙を取りに行く』

ファルクリースで数日を過ごす予定のRioの元に内密の依頼がもたらされたのは滞在から2日目の夜のことです。
デッドマンズ・ドリンクの酒場で夕食を摂るRioの隣に腰を下ろしたファルクリースの元首長デンジェールが声をひそめて話を持ちかけます。
前置きでRioが帝国サイドの人間でないことを確かめた後、デンジェールはファルクリースに帝国の脅威が強まりつつあると訴えます。
常に誰かに見張られているようだと辺りを見渡し。
果ては自分の侍女のテクラですら信用ならないと言い出す始末です。
さすがに被害妄想ではないかと返すRioに立腹しながらデンジェールは声を荒げました。
「言葉に気をつけろ! 帝国は町中にスパイを放っている」
デンジェールの激昂に一瞬シンと静まった歓談の声も、常連客にとっては日常茶飯なのか、酒場は次第に元の賑わいを取り戻してゆきます。
興奮する元首長にとにかく落ち着くよう蜂蜜酒を勧めて。
ようやくひと息つくRioなのでした。
彼の考えでは、甥に当たる帝国派の新首長シドゲイルと賄賂で骨抜きにされた帝国の犬どもが結託してファルクリースに住まうストームクローク派の者達を監視し、そこから得た情報を逐一ソリチュードにある帝国本陣に流しているのではないかというのです。
「昨晩 鍛冶屋のロッドが手紙を書いているのを見かけた たぶんソリチュードのテュリウス将軍宛だ」
酔いも手伝って。
お前はスカイリムの味方なんだろうとしつこくRioに問いただし、そうであればロッドの家に忍び込んで手紙を取って来いとまくし立てます。
デンジェールのわめき声に合わせてシセロも陽気に踊りだし、もはや静かに食事やお酒を嗜むという雰囲気ではなくなってしまいました。
これ以上絡まれては堪らないということで。
Rioはロッド宅にあるデンジェールが言うところの帝国への親書とやらの入手を約束をしたのでした。

ロッドの家に忍び込んですぐ正面のテーブルの上に親書らしき書類を発見です。
内容は昔からの友人宛にロッドがいつもの倍の鉄鉱石を注文したいというもので。
(これのどこがスパイ容疑に関わるのかしら(-ω-;)? タダノ チュウモンショ ミタイダケド)
親書の裏を見ても表を調べても結局怪しい箇所は見つからず。
とりあえず親書を懐に仕舞うとRioはその場から脱出を果たします。

デッドマンズ・ドリンクで待つシセロと合流を果たし、デンジェールに親書を渡すと、彼は首をひねって低いうなり声をあげました。
「なんだこりゃ 暗号か何かか? 掘り出せるだけの鉄の鉱石が要る・・・か スパイをしていたわけじゃなさそうだが帝国がロッドに剣と鎧を増産させている事は確かだ うむ よくやった」
バンバンとRioの背中を叩いてから、逃げ出す隙は与えないと再びRioの腕を鷲掴み。
「ところでもうひとつ頼んでもいいか?」
酒臭い息を吐きながら疑り深そうに辺りを見回した後、デンジェールは次なる難題を持ちかけました。
「墓場が荒らされていたのは見ただろう 町の者は死体泥棒の仕業だと思っている 本当はもっとまずい状況だ」
眉をひそめながらデンジェールは話を続けます。
「あれはヴィグハールの墓で我が祖先の者だ 何百年も前の人物だがな 奴は吸血鬼でもあった 我が一族の役目は奴を墓にとどめておくことだったが 最近何者かがワードストーンつまりは封印石を盗み出した そのせいでヴィグハールが墓の脱出を遂げてしまったのだ」
「それで 今度はワードストーンを探して欲しいと(´・ω・`;)?」
「いや ワードストーンはもう無意味だ それよりもヴィグハールを倒さねばならない 表沙汰になれば我が一族にとって大変な恥だ」
相変わらずの有無を言わさぬ迫力に。
吸血鬼退治をRioが承諾するとデンジェールは緊張でこわばらせた表情を緩めました。
「奴はブラッドレットの玉座に逃げ込んで仲間を集めるはずだ」

外のざわめきに気づき、宿屋デッドマンズ・ドリンクを抜け出すと、衛兵が天空に向かって弓を番えているのが目に映りました。
(まさかドラゴンがΣ(・ω・´)!?)
予想したとおり、小雨を払いのけるようにはばたく巨大な影がファルクリース上空を過り、家屋の屋根に舞い降ります。
(ドラゴンを郊外に誘導しないと。いえ、ドラゴンレンドで短期決戦で間に合うかしら・・・!?)
逡巡しつつ、矢を放つと共にドラゴンレンドシャウトを浴びせかけ、できる限り町の人々が巻き込まれない位置を探して奔走するRioなのです。
翼の自由を奪われた崇拝されしドラゴンが生命力低下のシャウトをRioに放ちながらファルクリースの町中に降下すると、すかさずRioとシセロはドラゴンの側面に滑り込みダガーで切り裂きにかかりました。
遠巻きに矢を射ていた衛兵達も次々にドラゴンを取り囲むようにして前進して来ます。
地上で猛攻撃を受け続けるドラゴンの体力は見る間に削ぎ取られ。
2度目のドラゴンレンドをその巨体に受けるや最期の咆哮を上げて、崇拝されしドラゴンは永遠の眠りについたのでした。
いつものように斃れたドラゴンの力を吸い取るRioの傍らで、まるで古代神話に出てくるドラゴンボーンだと囁く衛兵の声が漏れ聞こえる中。
ふと、周囲を見渡したRioは絶命し地に倒れ伏すマシエスの姿を見て愕然として駆け寄ります。
(ああ、やっぱり町中で戦うのは避けるべきだった(´;ω;`))
「マシエス・・・」
知らせを受けて駆けつけたルニルもマシエスの躯を包むように手を翳して最期の別れを告げます。
「娘を救えなかったことをマシエスはいつまでも後悔し悲しんでいた 愛する者を失い いつしか自暴自棄となり ドラゴンにも戦いを挑んでいたのだろう」
娘を失い、夫まで亡くしてしまったインダラがクストに付き添われ半狂乱となって嘆き崩れるのを人々は悲痛な表情で見送ったのでした。
「ドラゴンボーン ノルドはお前のような者をそう呼ぶようだが 神より特別な恩寵を授かりし者とて死は平等に御身に降り注ぐ 一瞬一瞬を大切に生き 過去を嘆くより現在と未来を見つめて歩いて行け」
ルニルの言葉にうなずくとRioはマシエスに祈りを捧げ。
そしてゆっくりと面を上げて。
ブラッドレットの玉座へ向かう道を辿り始めた。
過去を嘆くより現在と未来を見つめて歩こう。
ブラッドレットの玉座を制した後には、北を目指そう。
ファルクリースの遥か北、そこにはなつかしく愛おしい人のいるホワイトランがある。
大切な手をふりほどいて飛び出して来てしまったけれど本当はいつもどんな時も還りたかった。
抑えることのできない望郷と愛惜を胸にRioはファルクリース東南東ブラッドレットの玉座を目指すのでした。


以上でファルクリースクエスト『ルニルの日記をダークシェイドの中で見つける』『デンジェールのためにロッドの手紙を取りに行く』終幕となります。

ルニルの日記につきましてはデイドラクエスト『月明かりに照らされて』(Skyrim⑦をご覧下さいませ)のあとがきにて少し触れたのですが、かつてはアルドメリの魔闘士として大戦に参加していたことを悔い、その後、ファルクリースに辿り着いた彼がアーケイの司祭としてさまざまな命に触れてゆく経過の書かれた手記というような物のようです。
興味を持たれた方は“ルニルの日記”をご一読くださいませ。

ファルクリースの町に現れたドラゴンはRioがLv60辺りで崇拝されしドラゴンでした。
本当にマシエスが死んでしまっていて号泣でした・゚・(ノД`;)・゚・

次回Skyrimはファルクリースクエスト『吸血鬼ヴィグハールを倒す』ホワイトランクエスト『マンモスの牙を1つイソルダのところに持っていく』をお送りします。
大脱線を重ねてきているここ最近ですが、次回まで続く予定です(´・ω・`;A)←自覚はあった!
※上記の「次回まで・・・」という表記が誤りとなることをこの時の小桜はまだ知る由もなかったのですが(上記までを2週間ほど前に下書きし、現在は内戦クエストの下書きに入っておりますので(´・ω・`;A))、実は内戦クエストまで慢性的に大脱線が続きます。←イイキッタ!
というわけで、ネタバレ・妄想・創作三昧になるとは思いますが、「しょうがないな~(´・ω・`)」とおっしゃる心優しい来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・過去の断片:後編(`;ω;´)

モーサルのヨルゲンからメエルーンズのカミソリの柄を。
デッド・クローン・ロックのドラスキュアからメエルーンズのカミソリの柄頭石を手に入れたRio。
残るメエルーンズのカミソリの刃の破片はクラックスタスクキープの山賊長グンズルが有するという。

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレも去ることながら妄想・創作がふんだんに盛られる回が続きますので、「さすがに創作部分が多過ぎてダメです(´・ω・`)」とおっしゃる方は申し訳ありませんがスル~してやってください。
いつものようにカラー部分以外はほとんど創作となっておりますので、クエストの流れだけ知りたいとおっしゃる方はカラー部分のみご覧くださいませ。
今回も闇の一党メインクエストラインのネタバレなども含まれておりますので、ネタバレNGの方は闇の一党メインクエストを攻略後、お越しいただけますなら幸です。


デイドラクエスト第15弾『過去の断片』後編

クラックスタスクキープは元の闇の一党のファルクリースの聖域から西の位置にありました。
闇の一党の残党狩りを行うべく帝国よりファルクリースの聖域周辺に派遣されたペニトゥス・オクラトゥスの巡回を避けるため、南方から迂回しての接近を図ります。
砦を守っているのはオークの集団のようでした。
他の砦を拠点とするオークとは異なり、警告もなく攻撃を仕掛けてくる辺り、残忍で好戦的な一味のようです。
できる限り隠密のまま遠隔攻撃で敵を減らし、しかる後、乱戦にもつれ込みたいRioなのです。
しかしひとたび敵を見つけるや、日ごろ夜母の世話ばかりに明け暮れ暗殺稼業に専念できない鬱憤が溜まっているのか、シセロが危険も顧みず跳び出します。
それでも短剣さばきは大胆ながらも的確であり。
小柄な身体がバネのようにしなっては挑みかかるオークを次々と屠ってゆきます。
「シセロって普段もエキセントリックだけど 戦う時も狂道化師なのね(○´゚ω゚`)」
「狂道化師・・・クックック・・・そうだねぇ いつ手元が狂って聞こえし者の喉笛を斬り裂いてしまうかもしれないかと思うとゾクゾクするよ ああ怖い 怖いねぇ・・・ヒャッハッハッハ」
小雨のぱらつく曇り空の下。
クラックスタスクキープ外周のオーク達の血をたっぷりと吸った悲痛の短剣の刃を舐めながら、恐ろしいセリフを綴るシセロなのです。

クラックスタスクキープの中心にある砦内部は思いのほか広く、左と右への分岐がありました。
入り口からすぐ右の小さな檻を開錠すると鉄柵解除のボタンが現れ、まずはこちらの通路及び部屋を探索です。
「ヒーッヒッヒ こりゃあ金庫ってところかい? 金貨はいくらあってもいいもんさ お金のためなら道化師じゃない奴らまで死に物狂いで踊り出す アヒャヒャヒャ ほぉら楽しげに クックック・・・」
続く各小部屋の鉄格子はボタン操作で解除を果たし、盗難避けのロープトラップは手前から射抜いて発動させて宝物を押収してゆきます。
最奥にある台座からメエルーンズのカミソリの刃の破片を持ち上げた瞬間、台座の上の逆加圧式装置が作動しました。
毒矢に撃たれ、かすり傷を負う程度には体力を減らされましたが、毒に対する耐性はすでに付けていたため、大事には至らず。
シセロも特に回復魔法の必要はなさそうでした。
必要な物はすでに手に入れてしまったRioなのですが、未だ左側の探索は終えておらず。
どうしようかとRioが後方を振り返ると、爛々と燃える瞳で殺る気を示すシセロなのでした。
「オークの歌声が聞こえてくるわね(`・ω・´) オンテイガ ツイテキテナイケド」
左側の細い通路を通るRioの小声に、シセロも小声で返します。
「唄える鳥さんを見つけたら聴こえる前に首を折ろう」
首を折る事は叶いませんでしたが、頭蓋に矢を貫通させてオークのならず者達を黙らせると二人はステルス状態のまま更に奥へと進んで行きます。
奥からかすかな刃鳴が聞こえ、何者かの気配に警戒を強めるRioなのです。
弾道が確保できるギリギリの状態で物陰から身を乗り出して。
引き絞った矢を前方のオークへと撃ち込みます。
一撃必殺と思いきや、殊の外オークの防御も体力も高かったようで倒れません。
それどころか気配を察してどんどん近づいて来ます。
(せめてもう一矢、見つからない内に撃ち込まないと!)
そう思って第二の矢を番えた刹那、シセロが待ちきれないとばかりに飛び出して行きます。
(シ・・・シセロヾ(・ω・`;)ノ!?)
あやうく放とうとした矢で眼前に躍り出たシセロを撃ち抜きそうになり。
Rioは弓を引っ込めました。
急遽ダガーに持ち替えるRioの切っ先がオークに届く寸でのところで、一際体力に優れていたはずの恐らくはこの砦の主グンズルは見る間に体力を道化師に削がれ、やがて惨めな屍となって地に血塗れの躯を晒したのでした。
圧倒的ともいえる殺傷能力に愕然とするRioに、いつものからかい口調と笑いを添えて。
血の滴る悲痛の短剣を一振りした後、シセロがRioに詰め寄ります。
「ねぇ聞こえし者 このまま二人でどこまで上り詰められるかタムリエル中を旅して試してみようか?」
表情は笑っていながらも目は笑っていない真剣なシセロの眼差しに、ごくりと唾を飲み込むRioなのです。
Rioのうろたえる様子をしばらく眺めて、それからふっと哀しそうにうつむいた後、道化師は一際朗らかな高笑いを発しました。
「冗談さ 冗談だよ! 私には守りし者としての務めがある そう我らの大切な母 夜母の世話をしなくてはならない そうさわかっている ねぇ・・・そうだろう聞こえし者 ヒヒヒ・・・アーッハッハッ・・・」
どれほど長くこの道化師は闇の一党の掟に縛られ続けてきたのだろう。
敬愛する夜母を置き去りにして自由の身になることもできず。
暗殺者としては他に類を見ないほどの実力を持ちながらも守りし者に任命されたシセロ。
実力を封印され、夜母というミイラの手入れを第一の使命として言い渡された道化師。
せめて彼が聞こえし者であったなら闇の一党を統べる者として認められ、アサシンとしての実力を存分に奮う機会もあったことだろう。
「さぁドーンスターに戻ろうじゃないか ばらばらになっていたカミソリは元通り切れ味のよい代物となり ちっぽけなカビ臭い博物館とやらで野心と変革を求める者の手に渡るのを待つこととなる そして私達の旅も終わる 我らの旅は常に大団円だ そうだろう?」
うつむくRioの傍らで踊り始めるシセロは、沈み込む聞こえし者の気を引き立てようと大仰な声音を響かせた。

※シセロを従者にすると、調査中でも押し出されたり敵を見つけると勝手に隠密を解いてヒャッハ~しに行ったり、隠密で撃ちこむために気配を消して集中しているときに堂々とおしゃべり三昧してきたりとドキドキガクガクな展開が多かったりします。ヴィルカスは逆に隠密中はフルボッコにされても反撃もしないで耐えながら隠密を続けるという状態で、これはこれで・・・「反撃していいのよ(´;ω;`)」と思いながらステルス解除するRioだったりします。

ドーンスターの博物館に戻ると、サイラス・ヴェスイウスがRioの手にあるカミソリの破片を目ざとく見つけ近寄って来ます。
「それは何だ? カミソリの破片か!? いっぺんに3つ共とはやるじゃないか 気に入った さぁ報酬だ」
カミソリの断片を強引に奪い取り、代わりにサイラスは大量のゴールドと賞賛をRioに与えた。
念願が叶ったせいか、サイラスは興奮し、声も上ずっているようだった。
「ついにメエルーンズのカミソリのピースがすべて手に入った 4つ目のピースである鞘が展示箱に入っているのは知っているな?」
初めてここを訪れた時、オブリビオンの記章が象られていると教えられた鞘だけ入った展示ケースがあったことを思い出して、Rioはうなずいてみせた。
メエルーンズのカミソリのすべてのピースが揃った今、組み立てねばならないとサイラスは語る。
「方法はわかっている ドラゴンの祠に持っていき 変革の王メエルーンズ・デイゴンと直接交信すればいいのだ」
「カミソリの修復時にデイゴンが現れるですって!?」
当然とでも言いたげにサイラスはRioを見つめた。
「小さい頃から深遠の暁については奇妙な宿命を感じていたが 今それが何なのかわかった 我ら二人が出会ったのは運命だ デイゴンは現れるに違いない あと一歩なんだ」
「カミソリの完成に立ち会えと(´・ω・`)?」
「デイゴンはきっとカミソリを集めるのに貢献した君にも会いたいと思っているはずだ」
「悪いけど・・・」
イヤな予感がして断ろうとするRioを遮ってシセロが歓喜の声を上げた。
「ヒャッハッハッハ メエルーンズ・デイゴン そんなデイドラが本当に現れるものかねぇ たかがカミソリの修復を傍観するために はっ! デイドラも暇を持て余しているようだ クックック・・・妄想じゃないのかい?」
茶化し続ける道化師を睨みつけながらもサイラスは手早く仕度を整え、複雑な表情で佇むRioの耳元へすれ違いざまにメッセージを残します。
「いっしょに来てくれればわかる 祠で落ち合おう」

メエルーンズ・デイゴンの祠はドーンスターの南南西、焼け落ちた番人の間からさらに南に迂回し山を登った所にあります。
ドーンスターの衛兵達の噂になっていた通り、途中見かけた番人の間は全焼し、吸血鬼とステンダールの番人とが激しく争った形跡が見られました。
ステンダールは八大神の一人として数えられる神であり、慈悲または身代金の神とも言われます。
無慈悲な行いをする者とその一族すべてに呪いをかけるなど冷酷な一面を持ち、デイドラや吸血鬼、ウェアウルフなどと戦う修道士の一団としてスカイリム各地を行脚している姿を見かけてはいたのですが。
「ステンダールの番人の間まで攻め入るなんて 吸血鬼が勢力を増しているってことかしら(-ω-;)?」
「神々を後ろ盾にどこもかしこも戦争 戦争 戦争さ! 大戦 内戦 エイドラにデイドラ シシスと夜母に忠誠を捧げる闇の一党でさえ戦禍の巻き添えを喰らった 今や惨めな残党がスカイリムの北端に留まるだけ あんたもご存知のとおりにね ふんっ」
大戦後の混乱の中、Rioが現れる前の闇の一党を総括していた聞こえし者、アリサンヌ・デュプレは生きたまま魔術師の炎に焼かれ、シセロはかろうじて難を逃れたものの夜母の棺を守りながらシロディールに残る一党拠点を転々とする羽目となった。
ブラヴィル、シェイディンハルとシロディールを渡り歩き、ようやくスカイリムのファルクリースに落ち着くも、聖域党首アストリッドの不興を買い。
命を狙われ。
アストリッドの死後、新しい党首となったRioの庇護の下、どうにか生き永らえてきた。
彼にとって、自らの生涯をめちゃくちゃにした戦争もシシス以外の他の神々も、皆等しく憎悪の対象でしかなく。
焼け落ちた残骸を一瞥して。
道化師は何の感傷も興味もないと言わんばかりにその場を後にした。

長い石段を上り詰めた先でサイラスはRioを待ち構え、祭壇にピースを置けばデイゴンが話しかけてくるはずだと告げる。
沈黙のままうなずくRioの前に立ち、祠の前の祭壇にカミソリのパーツを並べたサイラスがデイゴンを呼び出すための祝詞をあげ始めた。
「変化の王メエルーンズ・デイゴンよ カミソリを持参した タムリエルに再び刃の完全なる栄光をもたらしたまえ」
しかし特に変わったことが生じる気配はなく。
いぶかしげに首をひねるサイラスがRioの手を引き祭壇前に立たせた。
「試してくれないか? 祭壇に手を置くだけでいい」
沈んだ気分のまま重い足を引きずるようにして。
やむを得ず祭壇に向かって手を翳すと、脳裏に直接語りかけてくる男の声が聞こえた。
“定命の者よ 話をしてやってもいいぞ カミソリを集める手練手管はしかと見届けた なかなかおもしろい見世物だったぞ”
(この声は、やっぱりデイドラ。メエルーンズ・デイゴン!?)
蒼ざめた表情で汗のにじむ右手拳を左手で包むRioのただならぬ様子に気づいたシセロは、そっと懐で悲痛の短剣の柄を握った。
“だが盤上に駒が残っているうちにデイゴンは勝者を宣言したりはしないのだ サイラスを殺せ 奴と奴の家族はもう用済みだ”
「彼は・・・サイラスは破片を見つける手伝いをしたはずよ 生かしておく価値があるはず」
“チェスの駒に使い道があるかどうかを決めるのはデイゴンだけだ よいな 奴を殺せ 我が勇者として己に定められた事を成すのだ さもなければお前をひねり潰すぞ!”
「そんな!」
メエルーンズ・デイゴンから何を申し渡されたのかはRioからもれ聞こえる言葉の端々とデイドラの気性を知る者であれば、おおよその予測はつく。
「待て 待て! 殺さないでくれ 他にも方法はある これらの破片を博物館に持ち帰ればいい 展示箱にしまってしまおう そっちは金をたんまり手に入れ こっちはコレクションを完成させる 誰も死ぬ必要などない そうだろう?」
顔色を変え、命乞いをしながらもカミソリの破片をかき集めようと祭壇にしがみつくサイラスの姿を前に、Rioは蒼白の表情で凍りついた。
その瞬間、シセロの振りかざした短剣がサイラスの喉を切り裂き命を奪った。
「シセロ・・・!?」
愕然として見つめるRioに向かってシセロは吼えた。
「聞こえし者 お前は迷っていた だから私が代わりに昔の栄光にしがみつく惨めな敗残者を仕留めてやったのさ さあ誉めておくれ 称えておくれよ お前の忠実なる道化師を!」
“気に入ったぞ よい従者に恵まれているようだな 我がカミソリをお前に授けよう それを使ってタムリエルに破滅をもたらすのだ”
シセロを泣き出しそうな瞳で睨みつけ。
Rioはデイゴンに呪いの言葉を吐いた。
「イヤよ! デイゴンあんたが・・・あんたこそが破滅してしまえばいいのよ!」
“お前の哀れな自尊心など知ったことか お前は我が野望のための道具にすぎないのだ そのことを決して忘れるなよ 最後にもう一度その手を我が祭壇の上に置け そうすればメエルーンズ・デイゴンの力を知るだろう”
サイラスの亡骸を前に呆然と立ち尽くすRioの耳元でシセロは綴った。
「聞こえし者 お前は手を下しちゃいない 命令さえもしていないじゃないか ただ少し戸惑っただけだ それでいい やりたくない仕事は私に任せればいい 血で手を汚すのは私だけでいいんだよ お前は聞き 私が実行する それで上手くいってるじゃないか これまでも そしてこれからも ねぇ・・・」
(手を下さなければ、命令さえしていなければ、罪がないなんて思わない。思えるわけがない)
迷いがなければデイゴンの提案など即座に拒めたはずだ。
デイドラの秘宝を前にして。
一時でも揺らいだ弱く愚かな気持ちを見透かしてシセロは動いた。
サイラスの命を奪ったのはシセロであっても、心の奥底でサイラスの生命とメエルーンズのカミソリを天秤にかけていたのは自分ではないか。
虚ろな表情のRioの手を取り、道化師は聞こえし者の手を再び祭壇に置いた。
するとばらばらだったメエルーンズのカミソリのピースはひとつに集約され、完成された刃となってRioの手に納まった。
“ちょっと待て 定命の者よ 最後にひとつ課題を与えようか”
意味深な言葉を投げかけて低く嗤うデイゴン。
その声音に呼応するかのごとく2体のドレモラが召喚され、Rioとシセロに襲いかかった。
まるで機械仕掛けの人形のように反射的に飛びずさり。
Rioはドレモラの一体を仕留めた。
残る一体も道化師の華麗な短剣さばきによって沈められ、メエルーンズ・デイゴンの祠に静寂が戻ってゆく。
さあ帰ろうといつもの軽口で誘うシセロの手を振り払って、Rioはダガーを構えた。
「なぜ 頼みもしないのに勝手な真似をしたの!?」
「どんなに躊躇したところで結末は変わらない シセロは時間の無駄を省いてあげたんだよ聞こえし者 クックック・・・深遠の暁だかの残党一人を殺めただけでデイドラの秘宝が手に入るんだ 簡単な消去法さ 深く考えるまでもないじゃないか」
かすかに憎悪の篭る恨めしげな聞こえし者の問いかけに、平然と答えて道化師は清々しい笑みを返してみせた。
怒りに震える手でダガーを振りかざし。
シセロの首筋に切っ先が触れるすんでのところで刃を止めて、Rioは涙のこみ上げる瞳を見開き道化師を睨み据えた。
「そうだ そのまま刃を振り下ろせばこの見世物は終わる 聞こえし者よ お前が望むのならその鋭い刃を我が身に受け入れよう」
まっすぐにRioに向き直るシセロの眼差しには死に対する恐れも怯えもなく。
唇を噛んでうつむき、振り上げた腕を力なく落として跪くRioを、吹雪を背に受けながら道化師が静かに見下ろしました。



以上デイドラクエスト第15弾『過去の断片』後編でした。

今回の『過去の断片』は『月明かりに照らされて』同様、従者が途中スタンドプレイをしております。
本来はサイラスを殺すもしくは逃がすの選択肢を主人公が選ぶことになりますが、ストーリー上ではシセロが選んだことになっております。
例外はありますがデイドラクエストのほとんどが今回のような選択を迫られますので、デイドラ信者な主人公もしくは良心という概念が希薄なRP、もしくはブラックな風味のお笑い設定でもなければ、リアルとは異なる世界と割り切ってはいても悪人になりきれない主人公設定では描きづらいところでありまふ。
実績縛りがなければ善人ルートを進む方法もあるのですが悩ましいところですね。

ドレモラには名前が付いていて、祠の外でRio達を襲ったのはドレモラ・ヴァリナズ、祠の中にいた2体はドレモラ・キンバルとドレモラ・チャールでした。
これらのドレモラは倒すとデイドラの心臓を落としますので、デイドラ装備に興味のある方は再生されるタイミングを見計らって定期的に訪れて素材を入手しておくのもいいかもしれません。
また、祠の中には金のインゴットや黒檀のインゴットに宝石などデイゴンへの貢物らしきお宝がありますので、資金繰りやインゴット入手の一手段として活用することも可能となっております。

次回Skyrimは『ルニルの日記をダークシェイドの中で見つける』&『デンジェールのためにロッドの手紙を取りに行く』をお送りします。
恒例のネタバレ・妄想・創作三昧となる可能性が高いとは思いますが、「それでもいいよ(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」とおっしゃる訪問者様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・過去の断片:前編(´・ω・`)

ドーンスターの博物館から手紙を受け取っていたことを思い出したRio。
闇の一党の新しい聖域から近いこともあり立ち寄ってはみたが。
手紙の差出人サイラス・ヴェスイウスから突如持ち出された依頼はメエルーンズ・デイゴンのカミソリの破片を集めて来て欲しいというものだった。

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が多々含まれると思いますので、「そーいうのは苦手です(´・ω・`)」とおっしゃる方はスルーしてやってください。
また、PCとNPC間のセリフはほとんど創作ですので、ゲーム内NPCが同じような言動や行動をとってくれないのは不具合ではございませんので、どうかあらかじめご了承おきくださいませ。
加えまして今回も前回に引き続きまして脱線&創作満載となっておりますので、クエストラインのみ辿りたいとおっしゃる方はカラー部分のみピックアップして読んでいただけますようお願い申し上げます。
更に今回は闇の一党メインクエストラインのネタバレなども挿入されておりますので、闇の一党メインクエストを終えられていらっしゃらない方はクエスト攻略後、お越しいただけますなら幸です。



ずっと聞きたかったことがあるんだが・・・と、ナジルに切り出されたのは、夕食後、広間でくつろいでいた時のことでした。
錬金作業に追われる振りをしながらバベットも耳をそばだてているようです。
「他の暗殺についてはいつも迷いを無理矢理封じて執行している感のあったお前が なぜ皇帝暗殺には意欲的だったんだ?」
ナジルの問いかけにどう答えていいものか。
火の粉の舞い上がる暖炉の炎を見つめながら。
考えた末ほっとひとつ小さなため息をつき、Rioは先日ナジルが身の上を明かしてくれたように、自分自身の身の上についても話してみることにしたのでした。
父親を殺した影の立役者が亡き皇帝タイタス・ミード2世であったこと。
母親もそれから間もなく病に倒れ、遺された姉妹7人でシロディールを中心にタムリエル各地を転々としてきたこと。
女であるがゆえにシロディールの貴族から姉は屈辱的な仕打ちを受け、また別の姉は小さな妹達の飢えを凌ぐために盗みに集りなどを行い、日々商人やその用心棒に追われ暴行を受けていたこと。
「いつか必ず両親と姉妹の仇を討ってやろうって思ってたの」
家族の惨状を思えば、現皇帝の暗殺によって帝国が揺らぎ、タムリエル各地が不安定な状況に陥ることを憂慮して復讐を諦めるなどという気持ちにはなれず。
「まさかこんなに早くチャンスが訪れるとは思わなかった 闇の一党に皇帝暗殺の依頼が来たのはまさに千載一遇だったのよ」
悪いことを聞いたと。
これ以上はやめておこうと話を切り上げかけたナジルの背後から、気配を消し話を覗っていたに違いないシセロがいつもと変わらぬふざけた様子で現れました。
「哀れなる聞こえし者よ 君のもの悲しい秘話がシセロにも聞こえてしまったよ けれど奇妙じゃないか 皇帝ともあろう者がなぜお前の父親を手にかける必要があったんだい?」
もうよせとたしなめるナジルにおどけた調子でたじろいで見せ。
しかし道化師は追求をやめませんでした。
「ねぇ ここまできて隠し事はなしにしようじゃないか まさか君の父上は皇帝暗殺でも企てていて それが露見して逆に制裁を加えられたとでも言うのかい? いやいや待てよ 仮にも聞こえし者の父君だ 自慢の聴覚を生かしてサルモールに就いた高名なスパイだったというのもおもしろい展開じゃないか イヒヒヒヒ・・・」
「血統ゆえに」
Rioは瞼を伏せて道化師の言葉を遮った。
「父さんはアーリービアードの血を持って生まれたために殺されたのよ」
第4紀ミード王朝は第3紀セプティム王朝の断絶をもって勃興した。
大戦終結に於ける白金協定で他領土の民を犠牲にする条約を取り交わしたタイタス・ミード2世に不満を持つ者も多く。
各地でサルモールとの摩擦が問題となるこのような時期に、第3紀の王朝の末裔などが現れようものなら、その者を懐柔し、ミード王朝転覆を目論む輩も現れるかもしれない。
不穏なる火種は速やかに抹殺すべし。
タイタス・ミード2世が直接手を下したのではないにせよ、Rioの父親は政治的に生きていてもらっては困るという理由から暗殺された。
血統が正当であるのかどうかなどは問題ではなかった。
アルドメリの脅威と帝国各地における不信感を払拭できぬ今、反乱の兆しとなる芽はできる限り未然に摘んでおきたかったのだ。

※バベットは錬金術のマスタートレーナー(Lv90スキルまでのトレーナー)でもあります。前回の『闇の一党永遠なれ』でバベットが滋養強壮剤を準備した・・・という行は彼女が錬金術のマスタートレーナーということで生まれたエピソードです。


デイドラクエスト第15弾『過去の断片』前編

目覚めの悪いその朝、荷物の整理をしていたところ、Rioは本に挟まるドーンスター博物館からの招待状を発見しました。
(そういえばすっかり忘れていたけど、随分前にこんな手紙もらっていたんだっけ(´・ω・`)つ□)
いつかドーンスターを訪れることがあれば、ヴィルカスといっしょに博物館巡りをしてみるのもいいかもしれない。
そんな風に想像してはドーンスター行きを楽しみにしていたのに。
思わず涙がこぼれそうになって。
ぶんぶんと頭を振ると、Rioは招待状を本の間から抜き取り、無造作に荷物に加えて立ち上がります。
寝室を出た戸口には壁にもたれて待つ道化師の姿があり、目の前を通り過ぎるRioに、今日はどこに行くんだいと賑やかにまとわり付きました。

「サイラス あなたの祖先はこんなことを望んでいないわ」
「なぜ目をそらさなきゃならない? これは我が一族の遺産だ!」
ドーンスターの町の片隅にオープンした博物館前で言い争っている者達の声が聞こえてきます。
その声音は王宮魔術師マデナと手紙の差出人サイラスのものでした。
「深遠の暁教団なんてもう過去の話よ 深入りすればあなたに帝国からの危害が及ぶかもしれない」
「心配御無用 博物館を開く時間だ 帰ってくれ」
マデナの忠告など聞き飽きたとでも言うようにサイラスはそそくさと博物館の中に姿を消して行きます。
Rioがサイラスの博物館に足を運ぼうとするのをマデナが慌てて引き止めました。
彼女が言うには、サイラスはドーンスターでも最も古い一族の出身で、先祖の何人かは“深遠の暁”という教団に所属し、タムリエルを滅ぼしかけたこともあるそうです。
「深遠の暁・・・」
ふと、亡きマーラの司祭エランドゥルがナイトコーラー聖堂がヴァーミルナの司祭達の巣窟となる前は暁の塔と呼ばれていたと語っていたことを思い出しました。
暁の塔はもしかするとサイラスの祖先に当たる深遠の暁教団の棲家だったのかもしれません。
セプティム朝皇帝暗殺に関与した罪が明らかとなり、大戦の後、深遠の暁教団は弾圧され追放されたとマデナは綴ります。
「しかしサイラスは戻って来ました この博物館は彼なりに一族の誇りを取り戻す手段なのでしょう 間違った方法ですが」
マデナは噂を聞きつけた帝国軍が深遠の暁の残党とみなしたサイラスの命を奪ってしまうのではないかと心配しているようです。
世界を破滅寸前に追いやった深遠の暁など忘れ去られるべき集団だとつぶやいてマデナは町の中心部へと戻って行きました。

「来館者が来たか 友よ 深遠の暁博物館にようこそ! ここは帝国を転覆させたグループの秘宝が展示されている ゆっくり陳列物を見ていってくれ それにぜひ頼みたい仕事もあるんだ」
博物館の名に相応しく室内には所狭しと深遠の暁に関する遺物が展示されています。
案内をしながらサイラス・ヴェスイウスは懇切丁寧に、そして初対面とは思えないほどの気安さでRioに深遠の暁についての説明を始めました。
「博物館の内外に吊り下がるタペストリーは深遠の暁が帝国に対する陰謀を企てた隠れ家で見つかったものだ」
サイラスの表情は得意げで愉悦に満ち溢れていました。
「教団最大の功績はセプティム王朝縁の者の暗殺とオブリビオンの門を開け放ったことだろう」
まるで自らがそれらを行うに加担したかのようにサイラスは滔々と語り続けます。
「ああ その鞘か その記章に気づいたかね? オブリビオンの門だ 深遠の暁を保護するデイドラ メエルーンズ・デイゴンを表す重要なシンボルだよ」
「深遠の暁を保護していたのはデイドラなのΣ(・ω・´)?」
デイドラと聞いてにわかに固い表情を見せるRioなのです。
それとは対照的にサイラスの表情は終始なごやかなものでした。
「メエルーンズ・デイゴン 変化 破壊 野望を司るデイドラロードだ 深遠の暁は彼の加護の許 第3紀最後の皇帝達を恐怖と混乱に陥れ終焉へと誘った まさに破壊そして変革だ! 第4紀への礎を築いた功績によりデイゴンから楽園を賜ったのさ」
伝説のザルクセスの神秘の書で現存するのは燃え残った紙だけで、マンカー・キャモランがその本を使い自分の従者が永遠に暮らせる楽園への転移門を開いた。
マンカー・キャモランは深遠の暁教団のリーダーでザルクセスの神秘の書の評論を記し、従者達に対して死ねば楽園が待っておりメエルーンズ・デイゴンの傍で生まれ変わると約束したと言う。
「ククク・・・破壊に改革 この深遠の暁教団の末裔からはきな臭いにおいがするねぇ」
シセロの忍び笑いを聞きながら、Rioはサイラスの言葉に耳を傾けるのでした。
なぜこの博物館を始めようと思ったのかというRioの問いに、サイラスは胸を張りややもったいぶった口調で返答します。
「我が一族が深遠の暁のメンバーだった事は公然の秘密だ 祖先の中にはユリエル・セプティムに差し向ける暗殺者として選ばれた者さえいた」
暗殺されたセプティム・・・アーリービアード縁の者が今、目の前にいるなんて、サイラスは思いもしないのだろう。
Rioは巡り合いの妙に苦笑した。
とはいえ、アーリービアードの血を引く者はユリエルの名を受け継ぐ7人目の皇帝以前に途絶え、ユリエル7世の血筋もまたタイバー・セプティムとは異なるとも一部の学者は論じている。
ましてやそのかすかな繋がるとも繋がらないとも知れない縁を理由にサイラスに対して仇討ちする気も起こらず。
長い時を経て巡り合った因縁の出会いという状況を、自暴自棄気味なRioはむしろ楽しんでいるようでした。
そんな聞こえし者の様子をシセロは珍しく茶化すこともなくじっと傍観しています。
「我々は過去を隠し 金と影響力を持つ商人になった だが 歴史における深遠の暁の重要性 つまり我が一族の重要性は無視できないと悟ったのだ 良くも悪くも 一時は世界の命運が深遠の暁の手中にあった それをタムリエルの皆の記憶に刻み込みたい」
今は亡き祖先の威光をこのドーンスターで、せめて博物館という形で再現したいとサイラスは熱く語ってから。
「ところで先ほど話した依頼の件なのだが 聞くだけでも聞いてもらえないか?」
滑舌の良い説明に織り交ぜて切り出しました。
「まず歴史を少々 オブリビオンの動乱以降 深遠の暁の残党を一掃しようとするグループが急増した その中の1つがデイゴンの秘宝“メエルーンズのカミソリ”を発見した 連中はそれを3つの破片に分割し永遠にバラバラに保管する事を誓った それが150年ほど前の事で 破片は未だそのグループの子孫が保管している ここスカイリムでね」
「それで その破片を集めて欲しいと?」
「少なくとも所有者のうちの2人 グンズルとドラスキュアは危険な略奪者だ 3人目のヨルゲンについてはモーサルに住んでいる事しか知らない これがその者達に関するメモだ どんな手を使おうと構わない 破片を手に入れてくれたら喜んで礼をしよう」
カミソリはメエルーンズ・デイゴンの秘宝ということで、“最後の傷のダガー”とも“正義を滅ぼせし剣”とも“キングスレイヤー”とも呼ばれてきたいわく付の代物らしく。
サイラスは是非この博物館のコレクションに深遠の暁が崇拝してきたデイゴンのカミソリを加えたいのだと言う。
もしも今ここにヴィルカスがいたら、世界を混乱に陥れたデイドラの秘宝を再現するなどもってのほかだと激怒することでしょう。
けれどもヴァーミルナの堕落のドクロと引き換えにエランドゥルの命を奪ってしまったRioにとって、既に保身などは微塵もなく。
自らを窮地に陥れる可能性のある断崖絶壁に進んで佇むことを望み。
変革と破滅をもたらすというデイゴンの秘宝がどのような物なのか。
堕ちたその先にまだそのような危険をはらむ謎が存在するのであれば、目にしてみたいという誘惑に駆られるのでした。

まず最初にRioはドーンスターから見て南西に位置するモーサルに住むというヨルゲンを訪ねてみることにしたのでした。
「聞こえし者 お前の遠い親戚とやらの仇になるかもしれない輩の子孫の手伝いをすることに抵抗はないのかい?」
後方に続くシセロの問いかけに、モーサルの町の入り口にさしかかったところでRioは立ち止まり。
そして振り向きもせず、きっぱりと否定を言葉にしました。
「ないわ 父エイリークの祖先がアーリービアードの名を捨ててもう600年以上も経っているのよ すでに姓を変えてセプティム家との交流は一切なかったもの ラーケ家として受けた屈辱への報復は果たしてもセプティム家の借りを肩代わりまでして深遠の暁の子孫に返すつもりはないわ」
「ほぉ 聞こえし者は随分寛大なんだねぇ」
「祖先の仇なんて言うなら それこそ600年前 闇の一党によってペラギウス・セプティム1世が殺められておきながら その仇敵である一党にあたし自身が所属し しかも党首におさまっていること自体酷い喜劇だわ 生まれる前の古い過去の因縁にこだわり続ける人生なんて虚しいと思うもの」
ぼんやりとどこか遠くを見はるかすような眼差しのRioを眺めながらシセロはふぅんとうなずきます。
アーリービアード、いえ、セプティムの姓などに最初から縁などなければよかったのだ。
滅び去った皇族などとは関わりを持たぬラーケ家の娘として政策や陰謀などに巻き込まれぬまま暮らしたかった。
「過去の因縁にこだわらない人生ねぇ まあその方がいいに違いないさ」
腕を組み一時神妙な顔つきをした道化師はそれからまた高笑いを響かせました。
「過去なんかは振り返らない方がいい 振り返ってばかりいるとねぇ いつしか心が闇に囚われ 本当の自分を仮面に押し隠して過ごすことになる そうでもしないと残りわずかな正気すら保てなくなるんだよ どこかのキチガイ道化師のようにねぇ・・・ヒッヒッヒ・・・アヒャヒャヒャ・・・」

ヨルゲンの家はモーサルの北の外れにありました。
この町では何件かの事件や民の抱える問題を解決したこともあり、顔見知りも多く、時折挨拶を交わしながら町中を歩いてゆくRioなのです。
モーサルの従士となって半年以上、停戦協定によってマルカルスがストームクロークの統治下となった今、帝国側最前線の拠点ハイヤルマーチ地方を束ねるイドグロッドは首長として常に緊張を強いられているに違いありません。
豪胆でありながら情に篤く、どんな時もドラゴンボーンの味方であり続けたイドグロッド。
アルドゥイン討伐の為とはいえ、モーサルを結果として窮地に追い込んでしまった心苦しさから、首長の座すハイムーン広間へは自然、足が遠退いてしまうRioなのです。
吸血鬼となり非業の死を遂げたラレッテの生死も知らされぬまま毎日を送るソンニールの息子ヴィルクマンドが傍らを駆け抜け。
その後ろからイドグロッドの末の息子ジョリックも追いかけて行きます。
ファリオンとアグニは元気にしているだろうか・・・と。
ふと、頑固な召喚術師を思い浮かべてRioは沼沢の先のファリオンの家屋へと視線を投げかけました。
(ファリオンと言えば、家の中に通されるまで何時間も外で待たされたんだっけ(〃´・ω・`))
彼の家の前で待ちぼうけを食らっている間、ヴィルカスはいっしょに付き合っていてくれた。
ほとんどRioが一方的に話しかける内容に相槌をうち。
正午もかなり過ぎた頃、お腹がすいたとうずくまるRioにヴィルカスはリンゴを差し出した。
半分こしようとリンゴを割ろうとして割れず、不器用な奴だなとヴィルカスが笑ってもう一度取り上げたリンゴを二つに割ってくれた。
頬張ったリンゴは甘くて、今までに食べたどの果実よりもおいしくて。
「虚無に唄が流れてる 踊りも・・・ドレッド・ロードも哀れなシセロにふざけるくらいはさせてくれるだろう 聞こえし者 お前はなぜ泣いているんだい?」
急に立ち止まったRioを不思議そうに眺めるシセロ。
回想から現実に引き戻されて。
こぼれた涙を手の甲で拭き取り、思い出を払い退けるようにして再びRioは歩き出した。

モーサル北の製材工場で働くヨルゲンはちょうど仕事場に出かける途中のようです。
軽い挨拶をかわした後、メエルーンズのカミソリの話を持ち出すと、ヨルゲンは急に斜に構え始めます。
誰からそんな話をといぶかしげに問いかけるヨルゲンに、サイラス・ヴェスイウスの名を告げると、やれやれという仕草で腕を組み、サイラスへの疑いを口にしました。
当然の事ながら深遠の暁と関わりがある点が気に入らないようです。
最初は8代ずっと守り通してきたメエルーンズのカミソリの柄をそう簡単に渡すわけにはいかないと我を張っていたヨルゲンも、Rioの説得によって最後には柄を手放そうと折れてくれたのでした。
Rioがモーサルへ少なからず貢献してくれた従士であることに敬意を表して柄を託してくれたのか、それともヨルゲンがスクゥーマーを所持しているらしいという噂を小耳に挟んだとわざとらしく口を滑らせたのが原因なのか。
とにかくヨルゲンはメエルーンズのカミソリの柄を手放すことを快諾してくれました。
ヨルゲンに別れを告げて。
次なる目的地へ向かおうとするRioに、シセロが陽気に口笛を吹いて絡んできます。
「えらく交渉事に長けているじゃないか聞こえし者 ヨルゲンだったかな? クックックッ スクゥーマーの話題が出たときの奴の慌てようったら イーッヒッヒッヒ ああいう自分こそが正しいと虚勢を張りたがる御大層な輩にはぴったりの説得だったと シセロはお前の隠された特技に感動しているんだよ まあつべこべ言わせず永遠にあの高慢な口を閉ざしてあげる方が より私達には似つかわしいやり方だとは思うけどねぇ・・・アヒャヒャヒャ・・・」
まとわり付きながら踊り語らうシセロに苦笑いを返しながらRioはマルカルス南西のデッド・クローン・ロックを目指します。

本来ならモーサルとマルカルスのちょうど中ほどにある実り豊かな田園に囲まれたロリクステッドのフロストフルーツで宿を借りたいところなのですが、今エリクに会えば、ヴィルカスがなぜ傍にいないのかを追求されそうで。
逡巡した後、Rioは馬車に飛び乗り、次の宿泊地をマルカルスと定めました。
強行軍気味の行程にもシセロは特に気にする様子はなく。
それだけが今のRioにとっては救いでした。
明け方近くになって辿り着いたマルカルスの宿屋シルバーブラッドにて。
もはや朝食とも言うべき遅過ぎる夕食を摂り、仮眠を終え。
結局、出立は午後も大きく回ってからとなってしまいました。
「アサシンが動き出すのに黄昏時ほどふさわしい時間帯はないだろう 誰かを刺して 刺して 刺して! そして殺せるなら いつだろうとどこだろうと 私は付いて行くとも ああそうだとも 聞こえし者 ヒーッヒヒヒ」
いよいよ虐殺の宴が始まると言わんばかりの道化師のテンションの高さに、半ば呆れ半ば失笑を禁じえず。
Rioは目的地デッド・クローン・ロックへと進んで行きます。
しかし現地に辿り着いてみると、デッド・クローン・ロックに入り込むためには、まずハグ・ロック要塞を越えねばならないとわかり。
長丁場の気配を感じたRioは気を引き締めようと大きく深呼吸をするのでした。

隠密に長けた闇の一党の一員であるシセロのステルス能力は高く。
見張りをするフォースウォーンの真横に忍び寄っても敵は気づきもしないまま絶命してゆきます。
とはいえ、さすがに見晴らしのいい野外の踊り場にあっては隠れる場所もなく。
四方八方から狙い撃ちされてしまっては即効で敵の数を減らすより生き残る術はありません。
ナイフ片手にシセロが手近なフォースウォーンに飛びかかると、敵到来を告げる仲間の奇声に呼応して上方のフォースウォーンも攻撃を仕掛けてきます。
飛び交う矢筋を見切り。
Rioの隠密から繰り出される弓術とシセロの卓越したナイフさばきによって一人また一人と敵は確実に沈められ。
やがて夕闇迫るハグ・ロック要塞は再び静寂に包まれました。
石の階段を上り詰めた先にデッド・クローン・ロックがあります。
「いざゆかん」
シセロの甲高い声音が渓谷にかき消され、陽の落ちた要塞を亡霊のすすり泣きに似た風の音が木霊し渡ってゆくのでした。

デッド・クローン・ロックに侵入してすぐに、Rioはシセロを振り返り、背後から従う道化師に、今は亡き闇の一党の党首アストリッドの形見の短剣を差し出しました。
「ふむむぅ こいつには見覚えがあるぞ あの裏切り者の売女が使っていた剣だろう?」
「アストリッドは死の間際 黒き聖餐で自らを生贄に捧げ シシスと夜母に赦しを乞いながら逝ったわ 長年彼女と共にあったその悲痛の短剣でとどめを刺して欲しいと願って」
ステルスの体勢をとりながらRioはシセロの知らないアストリッドの最期を語りました。
「聞こえし者 これはあの女がお前に与えた物だ シセロにくれたものじゃあない」
「あなたに持っていて欲しいのよ」
伝説級にまで鍛え上げられ手入れも施された悲痛の短剣の刀身の鈍い光をじっと見つめて。
シセロはふんとひとつ鼻息をもらすと短剣を懐に仕舞い込みました。
「じゃあ進むわよ(`・ω・´)」
「もちろんだとも 準備は万端さ シセロはどこまでも聞こえし者について行くよ フヒヒヒ・・・」
足音を忍ばせて進んで行くと前方から見張りのフォースウォーンが現れました。
Rioが矢を番えるより早く悲痛の短剣を片手に躍り出たシセロが瞬く間にフォースウォーンの盗掘者を斬り伏せました。
「ほほおぅ 生命を吸い取る効果もあるのか こいつはなかなかいいねぇ」
赤く流れ出る敵の血液と付呪の効果によって自身に流れ込む紅い気とを眺めながらシセロはククク・・・と忍び笑いをもらします。
シセロの剣技に見とれていたRioも素直に賞賛を小声で述べて、再度先行し始めました。
木製の螺旋階段を上ると二人の盗掘者が現れ、狙撃にRioが失敗すると同時に襲いかかってきました。
近接戦を挑むフォースウォーンの斬撃を飛び出したシセロが迎撃します。
その場は任せてRioは魔法を使う盗掘者の方を仕留めにかかります。
ほぼ同時に戦闘が終わり、物色を兼ねて探索を試みると、どうやら道は三方向に分かれているようでした。
一方は出口に、もう一方は鉄格子に阻まれ、3つめの経路は奥へとつながっているようです。
奥に続く道を選びさらに進んで行くとレバーを発見です。
レバーを引いて先ほどの部屋に戻ってみると案の定、鉄格子に阻まれていたはずの通路が解放されています。
開かれた通路からさらに上方へと細い階段を辿って行くとデッド・クローン・ロックの頂上付近に到達しました。
野外に置かれた巨大なテーブルの前にハグレイブンらしき人影が見えます。
(あれがドラスキュアΣ(・ω・´)?)
よく見ると手前には明らかに魂石の設置された罠が敷かれています。
こちらから飛び込めばシセロ共々魂石の罠の餌食となりそうで。
トラップを解除しようとRioが矢を番えた途端、シセロが前線に飛び出しました。
「アヒャヒャヒャ ほぉら獲物だ 刺す刺す刺す! そして刺す! ホッホッホーヒッヒッヒー!」
道化師の後を慌てて追いかけながら、Rioはまず魂石の解除のためサイレントロールで魂石を支える台座へと駆け寄ります。
魂石から発動される炎に炙られながらも悲痛の短剣を縦横無尽に操り、シセロはドラスキュアの身体に鮮やかな緋線を描いてゆく。
ひとつめの魂石を解除し終えたRioは、シセロの巧みな短剣さばきに思わず見とれてしまいました。
(シセロ・・・あなたは本当に凄腕の暗殺者だったんだ・・・)
闇の一党のメンバーが散り散りとなってゆく中、夜母の守護者として暗殺者随一の腕を封印させられ。
最後の任務で殺した標的からその道化師のいでたちと同時に笑いという仮面を奪い、本心を欺き隠すことでしか心の均衡を量れなくなってしまったシセロ。
シロディールにおける闇の一党最後の一人となった時、北方への旅立ちを決意し。
放浪を重ね、ただひたすらに失われた夜母の声を聞き取る者を求めスカイリムに流れ着いたシセロ。
あまりにも過酷で孤独な遍歴がいつしかあなたの心を蝕んていった。
「それでも暗殺者としての才気と情熱は衰えてはいなかったのね(´;ω;`)」
ギラギラと耀く眼に殺気と狂喜を映して。
高笑いを響かせながらシセロはドラスキュアに挑みかかってゆく。
Rioが3ヶ所すべての魂石を台座からはずす頃には、もはやハグレイブンは虫の息で。
シセロの放つ斬撃がゆるやかに弧を描くと同時にドラスキュアは反り返りながら地に倒れていった。
血潮に染まり肩で息をする道化師は治癒の魔法を詠唱する聞こえし者を振り返り。
仮面越しからではない彼本来の笑みを浮かべた。



以上でデイドラクエスト第15弾『過去の断片』(前編)終幕となります。

うん、もうかな~り脱線しまくりなのですよ。
でもこんな機会でもなければ、
「小桜の中ではシセロってこんな人物だと思うの(〃▽〃)b」
っていう妄想は描く機会もないと思ったので書いてしまいました。
ちなみに、クエストはおそらくちゃんと辿っているのですが←既に弱腰、後3~4話分くらいはストーリー的にも人物的にも大暴走の予定です。
『目覚めの悪夢』をRioが辿ったそのままに書くと決めたときから「こうなるだろうなぁ~」という予感はしたのですが、やっぱりその通りとなってしまいました。

サイラス・ヴェスイウスが心酔する深遠の暁は前作TES4のOblivionにおきまして、第3紀を築いたセプティム王朝の終焉を招くきっかけとなった教団のようです。
ドーンスター博物館前でのサイラスとマデナの言い争いが終わった後、マデナに話しかけないと深遠の暁と帝国との確執についてを聞くことはできません。
ストーリーではマデナがRioを引き止めたとなっておりますが、実際はマデナに話しかけないと詳しく聞くことはできませんのでご注意を|ω・)b

サイラスの説明に出てくるユルエル・セプティムとその跡継ぎとありますが、ユリエル・セプティムは第3紀の21代目皇帝ユリエル・セプティム7世、その跡継ぎとは庶子として第3紀の22代にしてセプティム王朝最後の皇帝マーティンを指すと思われます。
この辺りのストーリーはTES4のメインではないかな~と思われるのですが、小桜は未プレイですのでよくわかっておりません。

吸血鬼となって非業の死を遂げたソンニールの妻でありヴィルクマンドの母親のラレッテについての物語はSkyrim②の『埋葬』をご覧くださいませ

ヨルゲンや彼の妻のラミがドラゴン襲来などで亡くなってしまうと、彼の家に侵入しスリを働くしかなくなりますので犯罪を犯さないプレイを心がけていらっしゃる方はご注意を。
説得またはゴールドを渡して話をつけた場合、ヨルゲンの家からメエルーンズのカミソリの柄を盗みではなく正当な手段で手に入れられますので、RPを心がけていらっしゃる方はこちらの2択から選んでみるのもいいかもしれません。
もちろん忍び込んで盗む方法でも手に入れられます。

アストリッドとは闇の一党の前党首です。
詳しいクエスト&ストーリーにつきましてはSkyrim③の闇の一党メインクエストラインを、彼女の最期につきましては同様にSkyrim③『デス・インカーネイト』をご覧くださいませ。
また、シセロの遍歴や思いなどにつきましては“シセロの日記1~4巻&最終巻”に詳細がございますので、ゲーム内などで是非そちらをゆっくりご堪能くださいませ。

ハグレイブンのドラスキュア討伐後、彼女の傍にある宝箱からメエルーンズのカミソリの柄頭石を獲得できます。
また、背後にあるワードウォールから力の言葉“不安”の2つめのドラゴン語“Ru=逃走”が憶えられます。
ラビリンシアンでRioは1つめの言葉は手に入れているはずですので、おそらく2つめの言葉だったかと思われます。
ドラスキュアの前のテーブルの上に珍しい石=バレンジアの石があります。

次回Skyrimはデイドラクエスト第15弾『過去の断片』(後編)をお送りいたします。
今回同様ネタバレどころか妄想&創作方面にかな~り偏ると思われますので、「もう仕方ないよね(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる寛大な皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・闇の一党永遠なれ(`・ω・´)

愛しの母、愛しの母、あなたの子供を私の元へ届けてください。
卑しい者の罪を血を恐怖をもって清めなければならないのです。

“キス、愛しの母”より

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多分に含みますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
今回は特に創作部分満載ですので、「創作は特にNG(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる方はご注意ください。
また、カラー部分以外はほとんどすべて創作となっておりますので、クエストの内容のみ知りたい方はカラー以外の箇所は飛ばして読んでいただけますなら幸です。



足元もおぼつかないままふらふらと、それこそ悪夢から逃れるようにナイトコーラー聖堂を抜け出したRioは、夜も白みかけた雪原をこちらに向かって歩いて来る人物の気配に気づいて立ち止まりました。
それが誰であるのかわかっていても駆け寄ることもできず。
すがりつくこともできず。
ただ凍りついたようにその場に立ち尽くすしかなかったのです。
「一人で抜け出したにはそれなりの理由があったのだろう」
怒りをかろうじて抑えてヴィルカスはRioの間近まで歩み寄ると、やつれた相棒の右手に握られた血塗れのダガーに気づき、それを鞘に納めさせようと手を伸ばした。
けれども、差し出されたヴィルカスの手を払いのけるように拒絶して後ずさると、Rioは虚ろな眼差しで小さく首を振ります。
「何があったんだ」
刹那、ナイトコーラー聖堂へと視線を奔らせ。
返答のないRioを押し退け、建物の内部に入り込もうとするヴィルカスをRioは弱々しい力で押し留めます。
「ダメ! 中には入らないで!」
「では何があったのか説明しろ!」

昨夜は悪夢を見なかったとドーンスターの町中が歓喜にどよめく中、ヴィルカスに伴われ無言のまま帰還を遂げるRioの姿を指差し、町の人々が何やら噂しているようです。
その噂は、ふらりと現れたRioが悪夢に対して何らかの処置を施したのではないかというもので。
「あんたが悪夢を取り払ってくれたんだろう?」
「海賊どもを懲らしめたとも聞いている こんな事ができるのはあんたしかいない ああ悪かった 凱旋したばかりで疲れているんだったな また後日酒場でゆっくり英雄譚を聞かせてくれ」
ブラッド・ホーカースなる海賊を痛めつけたという噂もあいまって救世主扱いする者まで出る始末です。
笑いさざめく民の声がヴァーミルナの嘲笑と重なり。
Rioは昨夜から借り受けていたウィンドピークの一室に耳を塞いだまま飛び込みました。
人払いを宿の主ソーリングに頼んでヴィルカスもRioの後に続きます。
扉を閉めようとしたところにカリタが温かいハチミツ酒だけでもと、朝食も添えてサイドテーブルに置き、そのまま退出しようとして、ふと、うなだれるRioにためらいがちに問いかけました。
「エランドゥルが昨夜から戻っていないようなの 父さんが最後に見かけたときにはあなたといっしょだったって その・・・彼の行き先に心当たりないかしら?」
エランドゥルの名が出た途端、それまで堪えていたものが一度にこみ上げてきたのか、Rioの頬を伝って幾筋もの涙がこぼれ落ちた。
余計な事を聞いてしまったのかとおろおろするカリタに、悪いがしばらく二人だけにしておいてほしいとだけ告げて、ヴィルカスはカリタを部屋の外に誘導します。
放心したような表情にとめどなく流れ落ちる涙もそのままに。
Rioはぽつりぽつりと昨晩から今朝に至るまでの出来事をヴィルカスに打ち明けた。
ドーンスターの人々の記憶を蝕む悪夢の根源を見つけ、それらを払拭するためにマーラの司祭エランドゥルと共にナイトコーラー聖堂へ向かったこと。
エランドゥルがかつてはデイドラの女王ヴァーミルナの司祭であったことを悔い、心からドーンスターの民を救おうとしていたこと。
最奥聖域の祭壇まで辿り着き、諸悪の根源と思しき堕落のドクロを浄化しようと試みるエランドゥルを、ヴァーミルナの誘いにそそのかされ・・・
「エランドゥルがどんなに善い人だったかわかっていて殺してしまったの 彼の命を奪う瞬間ためらいも罪悪感も感じなかったよ ただ・・・目の前に立ちはだかる者を排除しなければ・・・って」
既に何度か突如理性の灯が消え殺戮の衝動に身を任すRioの姿を見てきたヴィルカスは眉をひそめ、細く途切れがちになる相棒の懺悔に耳を傾けた。
「気がついたときにはもう・・・遅かった エランドゥルは目の前に倒れて 絶命・・・していた」
長い沈黙を破ったのはヴィルカスがRioへと近づく足音だった。
ヴィルカスの気配に後ずさり、うつむいたまま、彼を両手で押し留めてRioは未だ泣き濡れながらつぶやいた。
「あなたの・・・従者としての任を解き・・・ます」
「それがお前の望みなのか?」
このままいっしょに過ごせば、いつかヴィルカスをこの手で殺めてしまいかねない。

人目を避けるためにドーンスターの町並を抜けたところで眩暈と吐き気がして。
Rioは近くの岩場に手をつき、苦しげに肩で息をした。
「あら あれって・・・あんたのお気に入りの聞こえし者じゃない?」
聞き覚えのある少女の声がして、少女の背後からやはり見覚えのある道化師の姿が映った瞬間、Rioの意識は途切れた。
気がつくと、そこはドーンスターの聖域、闇の一党の新しい隠れ家だった。
傍にはバベットが座り、赤く耀く瞳でじっとこちらを見つめている。
どうやらRioが倒れた場所はドーンスターの町から聖域へと人知れず行き来できるようしつらえられた抜け道の出口に当たる場所だったようだ。
「気がついた? ああ でもまだ横になっていた方がいいわね 顔色は悪いし身体も熱かった 熱があるんじゃないかな ちゃんと睡眠とってるの? それに食事も」
「バベット 話は後にしろ 先にこっちの食事を平らげさせてやれ 聞こえし者はお前のように野外で吸血して栄養分を得る器用な真似はできないだろうからな」
「失礼ね こっちだって見境なしにおやつを食べてるんじゃないのよ ちゃんと食べ物には気を配っているの おいしそうな獲物を厳選してるんだから!」
錬金素材を集めに外出する折、見た目は少女のままだが吸血鬼に成り果てて300年のバベットは暗殺対象者から吸血する機会をうかがうという生活を続けているようです。
久しぶりに聞くバベットとナジルの掛け合いはなつかしく。
そのまま視界がぼやけ、Rioはもう一度深い眠りに落ちてゆくのでした。

次に目を覚ましたのは真夜中で。
寝室を出て広間に行くと、暖炉の火をたやさぬよう見張りを兼ねてテーブルに着くナジルの姿がありました。
「少し遅いが今度こそ食事を摂っておけ 睡眠はもう十分だろう」
「バベットは・・・?」
「夜の散歩の時間だとさ お前の熱が下がったのを確認して今しがた出かけていった 食事の後はこいつを飲ませておいてくれと伝言付でな 滋養強壮剤だとよ」
湯気をたてるトマトとチキンとタマネギのスープの横に濃緑色の液体が置かれました。
バターを塗り、その上にトロリと溶けたチーズや炒めたガーリックの乗せたパンを差し出して、ナジルは元の席にドカリと腰を下ろしました。
何も聞き出そうともせず、ただ黙ってRioが食べ終わる頃合を待っておもむろに立ち上がり、夜母の部屋でぶつぶつ独り言を綴り踊る道化師に声をかけます。
それからナジルは闇の一党に最近メンバーとして入った新人二人の指導へと向かいました。
「おやおや 随分とご無沙汰だったねぇ聞こえし者 逢えてうれしいよ もうすっかり聖域も夜母も私の事も忘れてしまったのかと思っていたよ」
シセロのからかい口調は健在で。
薬を飲み終えて苦笑いするRioなのです。
「ところでいつもいっしょにいたお前の忠実なる番犬はどうしたんだい?」
ヴィルカスを愚弄するようなシセロの言葉を聞いた途端、不快を露わにしてRioは道化師を睨みつけます。
「おおっとこれは失礼 従者殿と呼ばなければ 我らが聞こえし者の不興を買ってしまうよねぇ ぶるるる・・・」
特に悪びれた様子もなくおどけてみせる道化師は、ここからが本題だとでも言いたげに声色を変えます。
「まあ あの男がお前の傍にいないとなれば絶好の機会だ そうだろう? 聞こえし者よ お前の本来の仕事を存分に全うすべき時じゃあないのかい? そしてこの哀れな道化師をいっしょに連れて行っておくれ いつもお前の命令が下ればすぐにでも出かけられるよう夜母の身の回りを整え歴青もたっぷり塗ってあげているんだよ」
「いやよ 誰も殺したくない」
顔色を変え、そっぽを向くRioを非難するように道化師は言葉を重ねます。
「おや これは驚いた! 闇の一党を率いる者の言い草とは到底思えないよ 夜母はさぞかしお嘆きだろうねぇ」
押し黙るRioの周りににじり寄ってシセロが囃し立てます。
「お得意のだんまりかい? 何か勘違いしているようだから言っておくが 闇の一党が行う暗殺の相手は誰でもいいというわけではないんだ こんな事は言われなくても聞こえし者を拝命したお前が一番よくわかっているだろうがね 夜母の声を聞けるのはお前だけなのさ そう お前だけ・・・お前だけなんだよ・・・」
そんな芝居じみたセリフを何度も繰り返しながらシセロはとぼとぼと夜母の待つ部屋へと消えて行きます。
入れ違いに戻って来たナジルもふんと鼻を鳴らして道化師の後姿を一瞥し、しばし言い淀んだ後、Rioに訴えるのでした。
「うっとうしい奴だが あいつの言い分も一理あると思う 聞こえし者となってしまったお前には荷が重いかもしれない しかし私はこの新しい聖域に住み着いてわかったんだ 今の我々の心の拠り所は夜母の言葉を聞き それを告げることのできるお前だけなんだとな」
暖炉でパチパチはぜる薪の音と調和するような低くゆったりとしたナジルの声音がRioの病んだ心に浸透してゆきます。
レッドガードであるナジルの故郷ハンマーフェル。
アリクルの砂漠に生まれ、大戦後も領土を巡る戦いに明け暮れ、多くの同胞の血がその砂に散らされた。
必ずしも誇らしいとは言えない半生を歩んだ後、荒みきった状態でファルクリースに流れ着いたと言う。
「闇の一党が私をそんな陰惨な運命から救ってくれた 以来過去は振り返らないようにしている だから聖域と夜母の存在が我々闇の一党にとってどれほど大切なものか今はよくわかっているつもりだ」
一度は仲間を裏切ったシセロの存在を完全には赦していないナジルも、夜母に対する彼の思いと態度には同情するとも述べた。
ナジルの語りを聞き終えると、Rioは立ち上がり、夜母の棺へと足を運んだ。


闇の一党反復クエスト『闇の一党永遠なれ』

「子供がまた一人母に祈りを捧げています ホワイトランのキナレス聖堂で司祭を探すのです 金を受け取り指定の相手を殺しなさい シシスに称えあれ!」
(司祭から金を受け取れ・・・ね よくよく司祭とは縁があるらしい)
今一番触れたくない職業の人物だった。
しかしこれは黒き聖餐に基づく依頼である。
ヴァーミルナの命令で崇高な志を持ったマーラの司祭を殺し、シシスを後ろ盾にした夜母の命令で破戒司祭と金の算段を取る。
(なんて今のあたしにふさわしい仕事なんだろう)
「どんな仕事だって仕事は仕事さ ねぇ聞こえし者 誰を殺そうと殺人は殺人なんだよ どうせ殺すなら愉快に楽しみながら逝こう・・・おおっとこっちが死んでちゃ意味がない 楽しみながら殺ろうよ イヒヒヒヒ・・・」
Rioの優れない顔色を読んだのか、シセロがブラックユーモアたっぷりに茶々を入れます。
(しかも依頼主の所在がホワイトランだなんて)
どれほど自分はついていないのだろうとRioはぎゅっと瞼を閉じ、そして表情を殺して、シセロを伴い目的地へと旅立つのでした。

できるだけ今は知り合いに、特に同胞団のメンバーとは遭いたくありませんでした。
ホワイトランですれ違う知人に声をかけられても曖昧にかわし、ただひたすらに指示を受けたキナレス聖堂へと向かいます。
「おおおお・・・シセロもスカイフォージの鋼がほしいぞ! 鋭く鋭く刺すのをもっと簡単にするために」
キナレス聖堂の前の広場、ギルダーグリーンの植えられた場所にさしかかるとシセロが大仰な素振でスカイフォージを称えます。
スカイフォージの言葉にビクリと肩を震わせながら、足早にキナレス聖堂へと入って行くRioの前にダニカ・ピュア・スプリングが現れました。
「こんにちは キナレスの子」
凛としたダニカの声音に救われるようにほっとため息をつくRioなのです。
息を整え周囲を見渡すとローブを目深に被った男がじっとこちらを注視していることに気づきました。
ローブの男に近づくと辺りを気にしながら小声で話しかけて来ます。
「お前が例の暗殺者か? ソリチュードに要人が来ている 彼女を・・・わかっているな この金で足りるな?」
依頼内容と金を受け取るとRioはそのまま何事もなかったように彼の傍を離れた。
もちろん依頼主である破戒司祭もまた素知らぬ振りを通しているようです。
そのままキナレス聖堂を出てふと顔を上げると、ギルダーグリーンの先に朝靄をまとうジョルバスクルが見受けられた。
(こんなに近い場所にあるのにどうしてあれほど遠く感じるのかな・・・)
「そうだ! そうだ! シセロがジョルバスクルまで行って同胞団のために踊ってきたらどうだろう! そうしたら・・・ええと と思ったけど やっぱりやめておこう」
Rioに睨まれて。
はしゃぐシセロは渋々名案を取り下げました。
「それで次はどこへ行くんだい 聞こえし者?」
「ソリチュードよ」

ソリチュードもまた今は訪れたくない場所でした。
この緑鮮やかな吟遊詩人達の集う街には家族が過ごすプラウドスパイヤー邸がある。
ルシアにソフィにジョディス、そしてもしかするとジョルバスクルではなく、こちらでヴィルカスに出会ってしまうかもしれない。
そんなことを考えながら目立たぬよう路地を抜けようとしているところで、ぶつぶつとこぼすシセロの声が聞こえてきます。
「ふん ソリチュードなんて 孤独についてならシセロだって説明できる」
(ああ、そうだ。ソリチュードは孤独という意味だった)
孤独・・・今の自分にこれほどふさわしい言葉はない。
瞬く間にRioの表情は曇り。
その様をシセロに悟られぬよう唇を噛み締めた。
ターゲットに近づこうとした時、駆け回る子供達の明るい笑い声が聞こえてきた。
ルシアやソフィもあの中にいるのかもしれない。
そう思とこんな姿は見せられないと。
Rioは建物の物陰に縮こまるようにして身を隠した。
「二束のわらじを履く生活は大変そうだねぇ 聞こえし者 そうすると孤独も存外捨てたものでもないのかもしれないよ 何より自由気まま 悪いこともし放題さ! ヒャッハッハッハ・・・」
そこまで割り切れたらどんなに楽だろう。
朗らかに笑い飛ばすシセロを恨めしげに眺めながらRioは深いため息をひとつつきました。
どうやら今回の仕事はとことんついていないことが標的の動向を調査した結果発覚しました。
ターゲットの女はブルーパレスからプラウドスパイヤー邸辺りを行き来するらしく。
しかも暗殺を警戒してなのか、往来の激しい大通りを常に選んで歩いているようです。
(夜陰に乗じて狙うのが確実かもしれない)
午前1時を過ぎて尚、標的は衛兵に見守られながら夜の散歩と洒落込んでいるようでした。
(街中で二人いっしょに動き回るのは目立ってしまう(`・ω・´;))
仕方なく、シセロにはもしも自分が仕損じた場合の補佐に回ってもらうことにします。
「それはあんまりじゃないか聞こえし者よ つまりシセロは留守番って事かい?」
「あたし達が共に生きて還るための最善の策よ この街はおそらくあなたよりはよく知っているから」
先刻までの悲痛な表情は一変、暗殺者の獲物を追う瞳へと変貌を遂げていました。
そして標的を最初に狙うための所定の位置へと戻って行くRioの後ろ姿を見届けながら。
「惜しいねぇ・・・実にもったいないよ 判断も腕もここぞという時の度胸もあるのにさ 線が細過ぎる 心がアサシンにしては脆すぎるんだよ 聞こえし者 君は」
シセロは壁にもたれてソリチュードの夜空を仰ぎ見るのでした。

ソリチュードの街並を熟知した上で、どのポイントから狙い撃ちするのが一番なのか。
衛兵達は何人、どこに配備され巡回はどのように行うのか。
下見を行った状況とこれまでの体験から出た結論はプラウドスパイヤー邸裏口から路地へ下りた辺りから弓術で狙い撃ち、暗殺が成功した暁にはさらに奥まった裏手一角に身を隠して気配を消すというものです。
シセロには万が一の事を考えてプラウドスパイヤー邸の対面の路地裏に待機してもらっています。
もしも、それこそ万にひとつでも撃ちもらせば、大勢の衛兵達に追われ、報酬以上の賞金が懸けられることは火を見るより明らかです。
自分のみならずシセロまで窮地に追い込んでしまう。
それだけは避けなければならない。
万が一なんて絶対にあってはならない。
路地の壁際に半身が隠れるようにしてステルスを開始し、Rioは弓を引き絞ってその瞬間を待ちます。
つい数分前に確認したターゲットの足音と匂い、コースなどから、今この時、すぐにでも目の前の大通りを通り抜けて行くはず。
そう思った瞬間、緑色の上等な衣装に身を包んだ標的が姿を見せました。
ターゲットの頭に標準を定め、十分に引き絞っておいた矢を放ち。
撃ち込まれた矢の勢いで標的の女の身体は吹き飛んでゆきます。
矢が的中したことを確かめて、Rioはすばやく右手路地裏へと身を翻しました。
深夜のせいなのかざわめきたつ声も少なく、犯人を捜す衛兵の足音だけが四方を木霊し渡ります。
追手がかかる様子もないことを確かめ、大回りをしてからシセロの許に戻ると、道化師は退屈そうに欠伸をしていました。
「もう終わっちまったんだろう? はあ・・・やっぱり私の出番はなかったじゃないか こんなにナイフを鋭く研いでおいたのにさぁ」
「それじゃ その切れ味の良いナイフで朝食のための兎でも狩って帰りましょう ナジルもバベットもきっとよろこぶわよ」
達成感から自然にこぼれるRioの笑顔に満足して、シセロもふふんと鼻で笑い口笛を吹いてみせたのでした。



以上、盗賊ギルド反復クエスト『闇の一党永遠なれ』でした。

反復クエストということで、望めばこちらの『闇の一党永遠なれ』クエストは何度でも受けられます。
暗殺対象者も場所もランダムに設定されますので、興味を持たれた方は闇の一党メインクエストを終わらせて後、お試しください。
夜母に近づくと自動的に発生するタイプですので、クエストを受けたくない場合は夜母の棺には近づかないことをお勧めします。

ちなみに裏話ですが、ナイトコーラー聖堂は『目覚めの悪夢』終了後も他のフォロワーさんを連れて何度か試しに探索を試みたのですが、従者は門前払いされて同行できない仕様のようでした。
というわけで、Rioが止めようと止めまいとヴィルカスはナイトコーラー聖堂の中に入れないのです。
そしてすでにゲーム内時間でもリアルプレイ時間でも半年ほどの時間が経ってから、最奥聖域へエランドゥルさんにお花を供えに行こうとしたのですが、司祭の遺体は見つかりませんでした・゚・(ノД`;)・゚・
他のヴァーミルナの献身者の遺体などはそのままだったことからも、エランドゥルの遺体だけ消えてしまうのは意図的と思われ、彼の遺体を死霊術などで使用させないようにするためのBethesdaさんの配慮だったのかもしれません。

ホワイトランでシセロがはしゃいで話しかけてくる「スカイフォージの鋼が欲しいとかジョルバスクルでダンスを・・・」という行は本当にゲーム内でシセロが突然しゃべりだすセリフです。
あまりにもストーリーに効果的に沿い過ぎていて、Rioのみならず、小桜の方がドキドキしました((((;´・ω・`)))
心が読まれているかのようなセリフ回しに本当に仰天しましたよ、Bethesdaさん!
また、ソリチュードでのシセロのセリフ「ソリチュード=Solitude=孤独についてなんてシセロだって説明できる」というシーンもシセロの辿ってきたこれまでの生涯を考えると重い言葉であることがわかります。
シセロの壮絶で悲しい半生につきましては“シセロの日記”第1巻~最終巻をゲーム内またはSKYRIM LIBRARYさんで検索してご覧くださいませ。
こちらのブログでは闇の一党メインクエスト『乱心の治癒』で“シセロの日記”の要約をかいつまんでアップさせていただいております。

次回Skyrimはデイドラクエスト第15弾『過去の断片』をお送りする予定です。
「相変わらず脱線しまくるんでしょ?」
と聞かれましたら、
「Yes (`・ω・´)!」
と答えるしかない状態です。
もう数話は(もしかするとそれ以降も)脱線マンセーとなる予定ですが、「ネタバレ・妄想・創作三昧でも 付き合ってあげようかな|ω・)」とおっしゃる心優しい来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・目覚めの悪夢(`;ω;´)

ドーンスターの酒場で出会ったマーラの司祭エランドゥル。
住民が悩まされ続けている悪夢を滅する手助けをして欲しいと乞われたRio。
あの日ウィンドピークへ行かなければ殺戮の衝動に気づくことなく平和で穏やかな時を過ごせたのだろうか。

今夜も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作など多々含みますので苦手な方はスルーしてやってくださいませ(´・ω・`;A)


デイドラクエスト第14弾『目覚めの悪夢』

ドーンスターには既に何度か訪れたことがあった。
けれどもそれまで宿屋ウィンドピークの片隅に佇む地味なローブ姿の男、エランドゥルの存在にRioが気づくことはなかった。
アルケイナエウムの司書ウラッグ・グロ・シューブが“シャリドールの洞察”を翻訳するのに要する数日の間、時間つぶしにと訪れたドーンスター。
ほんの1・2日を過ごす予定のRioとヴィルカスはウィンドピークに宿を取り、寛いだ気分で酒と料理を楽しんでいたのでした。
ハチミツ酒のおかわりを頼むために立ち上がったRioは接客中のカリタにではなく、カリタの父親であり宿屋の主人ソーリングに直接オーダーを頼もうとカウンターに近寄ります。
するとカウンターの傍らに立つ修道士のいでたちの男がRioを引き止めました。
ローブから覗く肌の色からダンマーであると判断のつく修道士のなりをした男はエランドゥルと名乗り、町全体を覆う悪夢を追い払うため尽力してもらえないかとRioに話を持ちかけます。
ウィンドヘルムの東帝都社のオルサス・エンダリオの依頼を受けてドーンスターに宿泊した時には、特に悪い夢を見たという記憶もなく。
この町に暮らす全ての人々が悪夢に苦しんでいるなど信じられないRioでした。
「ああ 他から来た者はこの悪夢に悩まされることはない だからわからなかったのだろう ドーンスターの民は皆悪夢に苛まれ非常に危険な状況にあるが 私にできる事はほとんどないんだ」
「でも夢は現実に手出しできるってわけじゃないでしょ(゚ー゚*?)」
暢気なRioの返答に眉をひそめながらエランドゥルは悪夢の正体について説き始めます。
「町の皆が生活に支障をきたすほどに悩まされている悪夢がただの夢などであるものか! これらの夢はデイドラの女王ヴァーミルナによって創られ具現化したものだ 奴は貪欲なまでに我々の記憶を欲す そしてその代わりに悪夢をもたらすんだ」
(デイドラの女王ヴァーミルナ・・・!?)
カウンターでの会話に気づくこともなくテーブル席で杯を傾けるヴィルカスへチラリと視線をはしらせ。
惑いながらもRioは断りの言葉を述べてゆきます。
「悪いけど力にはなれないと思うわ ごめんなさい(´・ω・`) デイドラハ チョット・・・」
「以前もこの宿に来ていただろう? 見ていたんだ ブラッド・ホーカース一味を屠ったとも聞いている マーラの慈愛にかけて そんなお前ならきっとこの町を救ってくれると確信している 頼む 被害が慢性化する前に人々に対する恐ろしい影響を終わらせなければならない」
落ち着いた物腰の中にも切羽詰まった気配を察して。
結局、断りきれずRioは悪夢退散の手伝いをすることになったのです。

※マーラとはエイドラであり、8大神の一人でもある愛と豊穣の女神を指します。リフテンのマーラの聖堂では婚姻の儀を執り行うことも可能です。

その夜、ヴィルカスが寝入るのを待って、Rioは一人きりでベッドを抜け出し。
戦仕度を整えて宿屋ウィンドピークを抜け出しました。
エランドゥルと共にヴァーミルナの悪夢を突き止め払拭するため、ナイトコーラー聖堂に向かうと決めた事を、結局ヴィルカスに話すことができず。
ただわかっていたのはエランドゥルという人物に関心があるということでした。
珍しく興味の対象は悪夢の謎よりもマーラの司祭へと向かっていたのです。
エランドゥルのどこか悲哀を帯びた穏やかな面差しの裏に隠された秘密は一体なんなのか。
そのような理由からデイドラに関わる行為をヴィルカスが許してくれようはずもなく。
更にもうひとつ。
正義感からでもエランドゥルへの好奇心からでもなく。
何者かから心の奥深くに直接囁きかけられているような、そんな奇妙な感覚がずっと自分自身にまとわりつき。
気がついた時にはエランドゥルの救いを求める声に手を貸すと約束してしまっていたのでした。
問題の源はナイトコーラー聖堂にあり、急いでその聖堂に戻らなければならないと説くエランドゥルの言葉に従い、Rioはマーラの司祭の後に続きます。
エランドゥルは単なるマーラの司祭ではない。
ナイトコーラー聖堂に戻るという彼の言葉には元々その聖堂に所縁があった事を想起させ。
悪夢の源がヴァーミルナによるものであると断言している点などからも、彼がデイドラの女王となんらかの関わりがあったと考えられる。
(マーラの司祭とヴァーミルナの接点って何だろう(゚ー゚*?))
夜気を吸い込んでは白い息を吐き、Rioは雪道に残るエランドゥルの足跡を辿ってゆきます。
「ヴァーミルナはクアグマイアという名で知られる奇怪な地で暮らしている 日常がおよそあり得ない形で進行している悪夢のような土地だ」
わずかに震える声でエランドゥルは仄暗い闇の彼方にそびえるナイトコーラー聖堂を凝視しました。
ヴァーミルナは中央にある城から定命の者達の記憶を集め、そこから得た力を使って四方に自身の威力を及ぼす。
彼女によって記憶を吸い取られた者は、その代償として恐怖と絶望に満ちた悪夢が与えられるのだという。
「どうして記憶を集めているかなどはわからない 理由が何であれヴァーミルナの意図は慈愛の精神からは程遠い 今まではただ単に手をこまねいて見ているだけに過ぎなかった お前がこの地を訪れ私に気づいてくれたことで 人々を助けるチャンスがようやく訪れたことに 不肖にも気分のよさすら感じている 苦しむ姿を何もできずにただ見ているのはつらかったんだ」
独り言のように淡々と思いを綴るエランドゥルのつぶやきを、Rioは聞き逃すまいと彼の背後に寄り添います。
「マーラの司祭であるはずのあなたが なぜそんなにもヴァーミルナについて詳しいの?」
Rioの問いかけに思わずビクリと肩を揺らし。
エランドゥルは悲しそうな目で振り返った。
「追々すべてを話すと約束しよう」
その悲しみの中の澄んだ眼差しに嘘偽りは見受けられず。
コクリとうなずいて、Rioはマーラの司祭に再び付き従うのでした。
「あの丘にある塔が目的地だ 周辺に住む人々はそこを暁の塔と呼んでいる ナイトコーラー聖堂が建立される以前は長らく廃墟となっていた」
左手の断崖を見上げると、確かにそこには黒々とした影のごとき塔がそびえ建っています。
ナイトコーラー聖堂にまだ活気があった頃、ヴァーミルナの司祭達の姿をドーンスターで見かける事はほとんどなく、彼らは聖堂内の隔絶された世界で生きることを好んでいたという。
「聖堂はもう何十年も使われていない 廃墟の中にある廃墟だよ」
エランドゥルは立ち止まり松明で聖堂を照らしました。
かつての暁の塔、今や廃墟と化したナイトコーラー聖堂の入り口に精神的な導きを求めるため、エランドゥルはマーラを祀る小さな祠を建てたと言います。
彼はマーラの慈愛がヴァーミルナの悪夢に打ち克つと信じているようでした。
「おそらく祈りが通じたのだ お前がドーンスターに立ち寄ったのは単なる偶然じゃないだろう」
エランドゥルの言葉にRioはかすかに微笑んでみせます。

「聖堂の中に入る前に 中に潜んでいるかもしれない危険について警告しておく」
建物の扉を前にしてエランドゥルは立ち止まりました。
何年も前、聖堂は現在のドーンスターの人々のように悪夢に見舞われヴァーミルナへの復讐に燃えるオークの戦闘集団に襲撃されたと言います。
襲撃を阻止できないと悟ったヴァーミルナの司祭達は“ミアズマ”と呼ばれるガスを使ってそこにいたすべての者を眠らせました。
眠っているなら危険はないのではと問うRioの言葉にエランドゥルはゆっくりと首を横に振ります。
「この場所の封印が解かれた時 ミアズマが霧散し連中が目覚めてしまうのではないかと危惧している つまりオークとヴァーミルナの司祭両方がだ」
なるほどとうなずき、Rioはあらためて真剣な面持ちで聖堂の扉を見つめました。

ミアズマに晒される時間が長ければ長いほど精神により大きなダメージが与えられ、一生目覚めない例もある。
つまり速やかに事を成す必要があるのだと注意を喚起しながらエランドゥルは足早に聖堂内部へと歩を進めます。
封印された扉にマーラの司祭が炎魔法を噴射すると、扉は黒い陽炎のような揺らめきを見せ、二人を中へと招き入れました。
扉の向こう側には黒い霧のようなものがうっすらと漂い。
緊張しているのか、エランドゥルの声もわずかに震えを伴っているようです。
悪夢の根源を見せてやろうとつぶやきつつ前進を続けるエランドゥル。
その背後に続くRioもまた得体の知れない恐怖に身体の内側から侵食されていくような気がするのでした。

聖堂は中央に巨大な吹き抜けがあり下方は眩い光に満たされています。
「あれだ」
エランドゥルが中央下方を覗き込みます。
「ドーンスターの災いの源 堕落のドクロに慄くがいい 最奥聖域に向かいアレを破壊しなければならない 行くぞ 時間がない」
鉄格子に阻まれた通路から下を覗き見ると髑髏を象った石造りの台座が視界に飛び込んで来ます。
“早く来て・・・”
はっと顔を上げると、エランドゥルは既に階段を進み始めています。
エランドゥルに促され広い螺旋階段を下りると、眠りから覚めたオーク達が襲いかかってきました。
本来であれば隠密からの攻撃を得意とするRioですが、この場合は仕方がありません。
ダガーを抜き去ると正面から斬りかかってゆきます。
乱闘の末、今度は永眠することとなったオークの屍をぼんやり見つめるRioに、エランドゥルが残念そうな声をもらします。
「ミアズマが解放された時に司祭達が障壁を起動させたに違いない」
悪夢の根源と思しき何かが待ち受けるホールを目の前にして黒い靄がかった障壁に阻まれ、マーラの司祭とRioは迂回を余儀なくさせられたのでした。
エランドゥルは図書館にヒントが隠されているに違いないとまたもや迷う事無く先導を開始します。
「この場所について随分詳しいようね」
マーラの司祭がヴァーミルナとナイトコーラー聖堂について知り過ぎているのはなぜなのか。
Rioはもう一度エランドゥルに問いかけます。
すると、これ以上真実を隠すこともあるまいと。
取り乱した様子もなく観念して立ち止まると、エランドゥルは静かに向き直りました。
「この聖堂に関する知識は直接経験して学んだものだ 前はヴァーミルナの司祭をしていた」
「なぜ自分の正体を隠そうとしたの(゚ー゚*?)」
正体を明かせば協力してもらえないと思ったのかと重ねて問うRioに、それもあると正直に答えて、エランドゥルは長いため息をつきました。
それはばつが悪いというため息ではなく、ようやく真実を語ることができる者に出会えたという安堵のため息でした。
「聖堂にオークが侵入した時 自分は逃げ出したんだ 他の兄弟達を見殺しにしてな この数十年 後悔の念に苛まれながらマーラからの贖罪を求めて過ごしてきた」
「だからドーンスターの悪夢にうなされ続ける人々を救おうとしたのね(´・ω・`)」
「お前が私の呼びかけに応えてくれた今こそ自らの過ちを正す時だと思ったのだ」
堕落のドクロはドーンスターの住人の記憶を蝕み、かつてオークが起こした襲来に似た状況を引き起こしつつあると言う。
“早く来なさい お前の求める物はここにある”
「ぐずぐずしている場合じゃない ドクロを一刻も早く破壊しなきゃならないんだ」
(ああ、エランドゥルの声・・・だったんだ なんだか違う誰かの呼び声に聞こえたけど)
来た経路を戻りながら振り返って急かすマーラの司祭を追って、慌てて距離を詰めるRioなのです。
螺旋階段の途中、左側の扉でエランドゥルは立ち止まると再び警鐘を鳴らします。
「気をつけろよ 目覚めた者がまだ中にいるはずだ」
了解の意をこめてダガーに手をかけるRioに先んじてエランドゥルが図書館へと潜入を開始します。
図書館入り口に倒れるオークが目覚め、次にその傍で倒れていたヴァーミルナの司祭が身を起こすのを確認して。
マーラの司祭と連携し集中攻撃で沈めてゆきます。
地に伏したヴァーミルナの献身者を眺め、Rioは複雑な表情でエランドゥルを見つめ返しました。
Rioの視線が何を意味しているのかを悟ったエランドゥルは、
「浅ましいと思うかもしれないがヴァーミルナの献身者達を倒すことにためらいはない ここの司祭達はかつての兄弟であり仲間だった だが今は違う 私はマーラの司祭だ もう二度と人々を悪夢で支配する神の側にはなびかぬ」
そう言い切ると図書館を散策し始めます。
この図書館はかつては難解な書物があふれていたとエランドゥルは語り。
「探している書物がまだ無事だといいのだが」
独り言を低くつぶやきつつ焼け払われた数々の書物の中から目的の書物を探し出そうと歩き回ります。
階下まで下りて行くと、覚醒したオークとヴァーミルナの司祭が状況把握もできぬまま攻撃を仕掛けてきます。
エランドゥルと協力して討ち倒したところで再び静寂が訪れました。
何を探せばいいのかとダガーを鞘に納めつつ問うRioに。
マーラの司祭は“夢中の歩み”と呼ばれる錬金術の書を探して欲しいと指示を出します。
「書物の表紙にはヴァーミルナの肖像画が描かれている ここのどこかにあるはずだ」
階下はエランドゥルに任せて、Rioは階上のバルコニー付近へと向かいます。
中央の吹き抜けを囲むような通路上に散乱する瓦礫を乗り越え。
焼け残った書物にまぎれていないかを確認しながら探索して行くと、黒い台座の上に難を凌いだ“夢中の歩み”なる本を発見です。
灯火を唱え読み進めるRioはヴァーミルナの不活性薬という不思議な錬金秘宝についての記述に目が留まりました。
一滴飲むだけで他人の夢に入り込めるというこの奇妙な薬は、夢中にて他人と身体の共有のみならず意識すらも同化できると。
乗り移った他人が病気になれば同様に元の身体も病を患い、死んでしまった場合には現実の世界においても死を迎えるという危険をはらむとも記されています。
また、薬の効果が切れ現実に引き戻される時も乗り移った他人の居た場所での目覚めとなり、つまり乗り移った他人が夢の中において通り抜けられないはずの場所を通り抜けた場合、同化した者もまた目覚めの時、行き着くはずのない場所に到達しているというのである。

「これを逆手にとって応用すれば 我々は堕落のドクロへと通じる最奥聖域へ障壁をすり抜けて入り込むことができよう それにはヴァーミルナの不活性薬が必要になる」
“夢中の歩み”を読み終えるとエランドゥルは次なる策の説明に入りました。
ヴァーミルナの不活性薬を使って夢中の歩みと呼ばれる能力を得、夢を利用し、障壁を突破する。
「この計画を実現させるためには東の棟の研究所に行かねばならない そこまで辿り着ければサンプルを見つけられるだろう」
不活性薬のサンプルが無事な状態で見つけられるといいのだが。
そうこぼすエランドゥルの言葉に迎合して、Rioもマーラの司祭の後に続きます。
図書館に隣接する研究所に足を踏み込むや、またしても眠りから覚めたヴァーミルナの司祭とオークが襲い掛かってきました。
エランドゥルは魔法とメイスで、Rioはダガーで、連携を取りながら手際よくすべての敵を沈めてゆきます。
やがて静寂が訪れると二人は安堵のため息をつき、再び手分けして不活性薬を探し始めました。
エランドゥルの説明を受け、小さな細長い瓶に入った黒い液体を探すRioはついにそれらしき小瓶を見つけ出しました。
「これじゃないかしら(゚ー゚*?)」
Rioが黒い液体の入った瓶を差し出すと、エランドゥルはそれを受け取り、中身を自らの灯す光に透かしながら確認してゆきます。
「ふうむ これに間違いなさそうだ さて非常に申し訳ないが お前には残りの道も示してもらう必要がある 不活性薬を飲んでくれ」
突如試飲を勧められ、驚きながら首を横に振るRioなのです。
「この実験台となれるのはマーラに宣誓した司祭である私ではだめなのだ 不活性薬が効くのはヴァーミルナの司祭かもしくは部外者だけだ ドーンスターの命運はこの小さな瓶にかかっている 時間をかければそれだけ哀れな人々がヴァーミルナの犠牲となるんだ」
黒ずんだ液体が中で揺れる小瓶をRioの眼前に突きつけるエランドゥルの表情からは強固な意志が感じ取れます。
「自分自身の目と肉体を通して他人の夢の世界を垣間見る事ができるんだ 夢の中で関わりを持つ者達は他人の姿を借りたお前を中身が別人だとは思いもしない そして乗り移られている人物ですらお前の存在を意識できない」
それは本当に夢なのか。
それともヴァーミルナのまやかしなのか。
議論を尽そうと、不活性薬を作り出したヴァーミルナの司祭ですら答えは出せなかったと言う。
恍惚を帯びた輝きを放つダンマーの赤い瞳に射すくめられて。
それでも不安げにヴァーミルナの不活性薬を見つめるRioに、エランドゥルは励ますように誓いを立てた。
「ためらう気持ちは理解できる しかし必ず上手くいくと約束しよう お前の身の安全を保証するため 眠りに落ちている間はずっと傍で見ているさ 何か問題が生じたと判断すれば我が力を使って現実に呼び戻す」
(この人は嘘は言わない 何かあれば命を賭して助けてくれる)
「薬の・・・効果が切れるのはいつ?」
震える手で不活性薬を受け取りながら、震える声で薬の効果時間について質問するRioの手を不活性薬ごと包み込んで、力付けるようにエランドゥルは告げた。
「おそらくヴァーミルナの好奇心が満たされる時 夢中の歩みは終わりを遂げるだろう」
意を決して黒い液体を飲み込んだRioはそのまま深い眠りに落ちてゆきました。

「オークは最奥聖域まで入り込んだ ヴェーレン」
「ソレク弱気になるな 持ちこたえろ ドクロを奴らに渡すわけにはいかない」
「だが・・・他にはもう残っていない」
「なら 我々に選択肢はない ミアズマを放出しなければ」
(誰かの話す声が聞こえる・・・?)
ぼんやりと映し出された場所は見覚えのあるナイトコーラー聖堂の中で。
Rioは二人の男の交わす言葉に聞き入ります。
ソレクと呼ばれた男はミアズマと聞き、後ずさりつつ躊躇を示しました。
ヴェーレンと呼ばれた男は他に選択肢のないことを訴えます。
「お前はどうするカシミール? ヴァーミルナの意思に使える心構えはあるのか?」
(カシミール・・・?)
ソレクに向かっていた注意が突然自分自身に向けられたのを感じてRioは狼狽しました。
(そうか、夢中の歩み中では、あたしはカシミールという人物に乗り移っているのねΣ(・ω・´;))
咄嗟にうなずいてみせると、ヴェーレンも同様にうなずき返しながらつぶやきました。
「なら決まりだな」
未だ状況が掴み切れず、何が決まったのかすら理解できません。
戸惑っているカシミールにヴェーレンが指示を与えます。
「カシミールよ 障壁を作動させミアズマを放出してくれ 邪魔はさせん ソレクよ 我々はここに留まり必要とあらば命がけでこのドクロを守らねばならん」
辺りを見回すと祭壇上にドクロを象った台座が目に映り、思わず見入ってしまうカシミール・・・Rioにヴェーレンが檄を飛ばします。
「さあ行け さらばだ兄弟よ!」
(ミアズマを発生させる装置ってどこなんだろう?)
慌てて儀式の間らしき部屋を飛び出すと、オークの侵略者達を必死で食い止めるヴァーミルナの司祭達の姿がありました。
祭壇までさし迫ったオークの様子から、ヴァーミルナの使徒達は絶体絶命であることは確かです。
(まずはミアズマを解放して侵略者達を眠らせ、その後すぐに儀式の間に戻らなくちゃ!)
カシミールの身体を駆使してRioは戦闘の行われる通路を駆け抜けます。
蛇行する回廊を彷徨い、ようやく鎖につながれた取っ手を見つけ、その取っ手を掴んで思い切り引っ張ります。

ミアズマの噴出と共にカシミールに乗り移ったRioの意識は途絶え、気づいた時にはちょうど行く手を遮断されていた障壁の内側にいました。
(元に戻ってる?)
自らの手足や装備を確認し辺りを見渡すと、障壁の向こう側で心配そうに見つめる赤い瞳に気づきました。
「エランドゥル!」
障壁に向かって怪しい光を放っている魂石を弾き飛ばすと、エランドゥルと自分とを分かつ障壁がかき消されてゆきます。
駆け寄るRioを出迎えながらエランドゥルは作戦が上手く行ったことを歓びました。
ヴァーミルナの不活性薬が書物の情報通りRioに作用し、夢の世界で具現化されたのを観察者として目の当たりにし、エランドゥルの興奮は収まらないようです。
彼には珍しく高いテンションで語りRioを羨望の眼差しで見つめます。
「なんと羨ましい事だろう 別の者の目を通じて歴史を垣間見られるとは 想像を超える体験に違いない! 残念だが自分はドクロの研究を通してその神秘を読み取ることしかできない」
ヴァーミルナの司祭だった頃の自分なら・・・という思いを口にして、それからすぐに自身の言葉を否定しました。
「いいや 今はマーラの慈愛の下に置かれた自分を誇らしく思っている たとえ夢中の歩みは叶わなくとも さあ最奥聖域に赴き ドーンスターの問題に終止符を打ちに行くぞ」
エランドゥルの言葉に大きくうなずくと、Rioは障壁のなくなった行く手を見据えました。

通路上で覚醒したヴァーミルナの献身者とオークを次々に斬り捨て。
最奥聖域への道を辿って行くと、見覚えのある二人と出くわしました。
(ヴェーレンとソレク)
夢中の歩み状態の時、自らが乗り移ったカシミールという人物を交えて相談していたヴァーミルナの司祭達でした。
「待て」
ダガーを抜き、戦闘態勢に移るRioをエランドゥルが引き止めます。
「ヴェーレン ソレク 生きていたのか!」
懐かしそうに二人に歩み寄るエランドゥルの姿を認め、Rioはそっとダガーを鞘に納めました。
二人のヴァーミルナの司祭達は口々にエランドゥルをカシミールと呼び、親しげな様子で近づいて来ます。
カシミールと呼ばれてほころんだエランドゥルの顔が瞬く間に寂しそうに曇り。
「もうその名前は名乗っていない 今の名はエランドゥル マーラの司祭だ」
はっきりと今の身分を明かしました。
その途端、ヴェーレンとソレクはカシミールだった頃のエランドゥルがミアズマの影響を受ける前に逃亡したことを咎め、口汚く罵り始めたのです。
「裏切り者め 俺達を見殺しにしマーラなどにうつつを抜かすとは!」
「違う ただ・・・怖かった 眠る覚悟がなかったんだ」
「嘘はもうたくさんだ! ここへ来た理由はわかっているぞ ドクロを破壊などさせぬ この薄汚れたマーラの司祭め」
エランドゥルも過去の裏切りは認めても現在の信仰を捨てる気などはなく。
「ならば もはや選択の余地はない」
そうつぶやいてメイスを構えたのでした。
聖女マーラのためにとメイスを奮うエランドゥルに、元の仲間であり兄弟とも呼び合ったソレクとヴェーレンが魔法で迎撃します。
すぐさまダガーを滑らせエランドゥルに加勢するRioを含めての四つ巴の乱闘が勃発です。
ソレクとヴェーレンの手から稲妻が放たれ。
エランドゥルのメイスが振り下ろされ。
ヴァーミルナの司祭二人の背後を暗躍するRioのダガーが薄暗い儀式の間の入り口に閃き。
二つの屍が地に伏した刹那、戦いは終わりを迎えました。
「ヴェーレンもソレクも友人だった これは過去に対する報いなのか これほどまでに苦しめる事がマーラの御意思だと言うのか」
エランドゥルの悲痛な叫びに。
「あなたは成すべきことを成した ドーンスターの人々のために」
Rioはそう答えるのでした。

「時が来た ドクロを破壊しなければ 聖女マーラより与えられた儀式をこれより執り行う」
悲しみも悔恨も心に押し隠したまま。
エランドゥルはドーンスターの民を悪夢から救うという志を叶えるために祭壇へと上がって行きます。
「我は求める 聖女マーラよ! 堕落のドクロは飢えている 記憶を渇望し 代わりに悪夢を置いてゆく この障壁を突き破り 堕落のドクロをオブリビオンの彼方へと葬り去る力を与えたまえ!」
呪文で障壁を取り除くと、いよいよ堕落のドクロに向かって両手を掲げマーラの司祭は攻撃魔法を唱え始めました。
“お前をあざむこうとしているのですよ”
(この声・・・知っている!?)
“そうです 私は何度もお前に呼びかけました そしてここに導いた 儀式が終わりし暁にはドクロが解放され エランドゥルがお前に襲いかかるでしょう”
(導いた・・・? エランドゥルがあたしに襲いかかる?)
“急ぎなさい! 奴を殺してドクロを奪うのです!”
殺す?
誰を・・・
彼を・・・エランドゥルを殺さなければならない・・・
ダガーを手に。
ふらふらと堕落のドクロが安置されている台座へ続く階段を上り。
Rioは恍惚とした眼差しで無防備なマーラの司祭の背後に立ち。
両手を広げ高らかに詠唱を行うエランドゥルの喉笛にゆっくりと刃を滑らせた。
堕落のドクロを粉砕するまで後わずかというところでエランドゥルの声は止み。
血飛沫をあげながら崩折れていった。
生暖かい血が堕落のドクロとRioの両手を濡らし。
立ち昇る死臭の中でトロンと目を細めてしばし立ち尽くしたRioは、やがて自分の犯した罪を直視することとなった。
「エラン・・・ドゥル?」
足元に倒れるマーラの司祭へと視線を落としたRioはみるみる蒼ざめ。
立っていられないほどの震えが全身に奔り。
座り込みむや、まだぬくもりの残るエランドゥルの躯を両手で掻き抱いて絶叫した。
嗤うヴァーミルナの声を聞きながらRioは泣いていた。
あたしはこんな善き人を殺してしまったんだ。
取り返しのつかない罪を犯してしまった。
いつか・・・
いつかあたしは一番大切な人さえもデイドラが望めば殺してしまうことになるのだろうか。



以上デイドラクエスト第14弾『目覚めの悪夢』でした。

『死の体験』『ボエシアの呼び声』と続く個人的には後味の悪さワースト3の一角をなすクエストです。
何度か言い訳しておりますが、最初は単に実績狙いでプレイしていくだけのつもりだったのです。
ロールプレイングでお話をφ(・ω・ )カキカキするなんて大それたことは考えていなかったのですよぉ!
「こんなつらい気持ちをゲームの中で味わうなんて スカイリムすごいゲームだよね・・・←誉め言葉」
と何度か思いながらプレイしていた日々が懐かしいです。

Rioが“夢中の歩み”で見た光景はエランドゥルの夢=記憶だったのでしょうか。
それともヴェーレンかソレクの(-ω-;)?
過去に見た夢の中に入り込むことができるのであればエランドゥルの夢っぽいのですが、エランドゥルの説明では夢=記憶のような部分もあり、エランドゥルの記憶に紛れ込んだということでしょうか?
しかもピンポイントでミアズマ放出のシーンに紛れ込める辺りは、主人公は神がかってますよね。
やや出来過ぎた感もありますが、流れとしてはそれほど違和感はなく、ストーリー展開もデイドラクエストの中でも最終的決定においては後味が悪くなるコースもありますが、「印象的で秀逸なクエスト作品かな~」と思っております。
最後の選択肢も、
「良心か秘宝=実績か!?」
と短時間においての決定で精神を追い詰めて来る辺りとってもサディスティックですね。
そういう意味では最終的にどちらのコースを選んでも深く心に残ることになると思われます。

堕落のドクロは眠っている者から夢を集めて力を得ると通常は20ポイントのダメージが50ポイントとなるデイドラの秘宝の杖です。

「マーラの慈愛を感じるがいい!」と言いながらかつての仲間であるヴァーミルナの司祭を率先して撲殺していくエランドゥルに驚いたのは小桜だけではないはずです(○´゚ω゚`)イチオウ カツテノ ナカマデスヨネ?
物腰柔らかで落ち着いているエランドゥルですが、もしも彼を救うルートで『目覚めの悪夢』を終わらせていれば、従者となって荷物なども愚痴ひとつこぼさず、むしろ「荷物が一杯になったのか?喜んで力になろう」などと労いの言葉をかけてくださっていたはずなのに。
エランドゥルの命を救った場合、彼は堕落のドクロが消えると、
「辛い表情に見えたら許してほしい この聖堂のせいなんだ」
と、かつての仲間を裏切った末のドーンスターの平和という葛藤に苦しんでいるような言葉を述べます。
実績の一つであるオブリビオンウォーカー縛りがなければきっと悩めるマーラの司祭を助けるコースを選んでいたことでしょう(´;ω;`)コロシチャッタケドネ ゴメンナサイ ゴメンナサイ ゴメンナサイ←大事なことなので3回・・・
でもこれがRioの辿った道なので。
この罪も背負って生きていってもらおうと・・・ゲシッ ガスッ ボスッ ドガッ ブシュッ←Rioに蹴り倒され踏み潰された音

この物語に縛りが存在するとすれば、辿った道をできる限り忠実に、しかしRioというキャラらしく、つらく酷い出来事にも目を背けず乗り越えて&糧にして(゚ー゚*?)行って欲しいところでしょうか。
展開が平和過ぎると書いてる途中で眠くなって投げ出したくなっちゃうのですよ。←冗談抜きです!
自分の文章を読み直している内に熟睡できる特技があります(`・ω・´)b←とても得意気

次回Skyrimは闇の一党クエスト『闇の一党永遠なれ』をお送りいたします。
おそらくネタバレは言うに及ばず妄想・創作てんこ盛り状態となりますので、「もう耐性はついてるから大丈夫(`・ω・´)」とおっしゃる勇者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・シャリドールの洞察(○´゚ω゚`)

マグナスの目にドゥーマーの消えた謎。
これらに関わることで大学関係者4人の命が潰えた。
沈んだ気分のRioを見かねてウラッグ・グロ・シューブはひとつの依頼を持ち出した。
それは“シャリドールの洞察”という本を見つけて来て欲しいというものだった。

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多分に含みますので、苦手な方はスルーお願いいたします(´・ω・`;A)
例によって例のごとくカラー部分以外はほとんど創作パートとなっておりますので、クエストの流れだけ知りたい方はカラー部分のみご覧くださいませ。


「本を開いておきながら上の空でため息をつくような読み方が今の流行なのか」
傍らを通りかかるウラッグ・グロ・シューブがじろりとRioを睨めつけながら指摘します。
マグナスの目に関わる事件でサボス・アレンとミラベル・アーヴィンそしてアンカノを失い、キーニングに関わる研究でアーニエル・ゲインまで消失してしまった。
まるで呪われているかのような不幸続きのウィンターホールド大学のアルケイナエウムにて。
アークメイジなどという大役がこの先務まるのかと、Rioの気持ちはどんよりと晴れぬままなのでした。
「大学内の依頼であたしが関わると誰かが亡くなってる気がする(´;ω;`) モシカスルト ヤクビョウガミトカ?」
「俺達は預言者じゃない 危険だと判断のつかない事象から生じる悲劇をいちいち予測するなど不可能だ できるのは依頼を受けるか断るかだけだ」
いつも被害を最小限に食い止めようとしてくれるのはヴィルカスで。
そんな彼の思いを無下にしても好奇心を優先させてしまうのが自分であることをRioはよくわかっていたのでした。
マグナスの目を初めて見た時にも、汚された魂石を手にした時にも、心のどこかで警鐘が鳴っていた。
イヤな予感がするとわかっていても依頼を退けることはできなかった。
未知なる大きな力と謎に惹かれていたから。
その正体を暴き、その力と謎を突き止めたいという欲望が、危険を回避しようとする気持ち以上に強く心を占めていたから。
もう一度小さくため息をつくと本を閉じてぼんやりと虚空を見つめるRioなのです。
「集中して本が読めるような気分でないのなら 私の手伝いでもした方が遥かに有意義だろう」
手にある蔵書がウラッグによって取り上げられ、代わりに小さなメモが手渡されます。


ウィンターホールド大学クエスト『シャリドールの洞察』

シャリドールは第1紀にラビリンシアンの庭園に迷宮を造り上げた人物とされている。
彼はラビリンシアンの迷宮を使ってアークメイジにふさわしい人物の選出を行い、ドゥーマーの軍団と単独で戦ったとも、ウィンターホールドの町を囁いた呪文で造ったとも、アカトシュから生命の秘密を盗んだとも言われる。
誇張や捏造も含まれるかもしれないが、魔法の知識において太刀打ちできる者などいなかったに違いないとウラッグは説明を加えてゆきます。
後世に語り継がれるほど強大な魔術師シャリドール。
彼は多くの書を遺したことでも有名で、その内の一冊を探してきてほしいというのが今回のウラッグの依頼でした。
「多数の書物は存在するが翻訳できる者は限られている ウラッグは数少ない翻訳家のひとりというわけか」
「そうみたい 大学としてもかつての大先輩であるアークメイジ シャリドールの研究書の内容は知っておきたいところよね(*・ω・)つ□」
ウラッグによって記されたシャリドールの著書の在り処を示す地図を手に、目的地を目指すRioとヴィルカスなのです。

「ここって・・・小瓶のあった洞窟ね(*・ω・)」
「クラルミルの隠した小瓶を求めて潜り込んだ先人もシャリドール研究家の一人だったってことになるな」
「もしかするとシャリドール自身がここを訪れたのかもしれない 自分の記した著書を持って(〃▽〃)b ドラウグルト タタカイナガラダト ペンガススムトカ?」
辿り着いた先は1ヶ月ほど前、ウィンドヘルムの薬剤店ホワイトファイアルの今は亡き主ヌレリオンに頼まれて訪れた地、見捨てられた洞窟でした。
希代の錬金術師クラルミルの秘密に挑戦する強大なる魔術師シャリドールという構想を思い描きつつ、Rioは洞窟に入り込んで行きます。
フロスト・トロールにドラウグル・ワイトやドラウグル・ウォーカーと見知った敵を仕留めながら、きょろきょろと辺りを見渡すと、ようやくそれらしき書物を発見です。
「“シャリドールの洞察”ってこれかな|ω・)?」
以前は見落としてしまったのか、翻訳することのできない本であったため持ち帰ることを躊躇ったのか。
今回は荷物の中に保管されたことを確認して帰路に着きます。

※“シャリドールの洞察”という書籍はウラッグ・グロ・シューブからクエストを受けていないと見捨てられた洞窟内に現れないと思われます。ストーリーの都合上、ここでは「見落としてしまっていたのか?」となっております。つい先日訪れておいてその本だけ見落とすなんて都合良過ぎますものね(〃▽〃;)

大学に戻るとジェイ・ザルゴが元素の間で魔法の訓練を行っているようでした。
マグナスの杖の使い心地はどうとRioが挨拶代わりに問いかけると、使った事がないからわからないとジェイ・ザルゴは応えます。
なぜ使わないのとびっくりして問い返すRioに。
ああいう杖はアークメイジなどに任命されてから使うもんだと、髭をなでつけ胸を張るジェイ・ザルゴです。
しばらくの間絶句して。
その後、アークメイジになってみるかと冗談っぽく切り返すRioに。
ゆるりと首を横に振ってジェイ・ザルゴは言い放ちます。
「皆がジェイ・ザルゴこそアークメイジにふさわしいと認める日が来るまで その地位はあんたに預けておく方がいいと思う」
「そ・・・そう(○´゚ω゚`)?」
さすがは大成するカジートは違うと更に絶句してしまうRioなのです。

中庭に出た所で今度はサルジアス・トゥリアヌスが声をかけてきます。
「我々は土地のノルド人にあまり気に入られてないようだが 魔法の武器や鎧が手に入る事は気に障らないようだ」
もう何度目かになる付呪依頼の武器を皮肉の篭った言い回しを添えて受け取り、配達ありがとうとサルジアスがRioに礼金を支払っている途中で、上級生に当たるニルヤが現れました。
サルジアスの腕に親しげに手を置き語りかける様子は殊のほか親密そうで。
そこにファラルダが現れると、傍目からもそれとわかるほどの険悪なオーラが漂い始めました。
サルジアスの左右を陣取るニルヤとファラルダがお互いを牽制する姿を見て、Rioは以前からニルヤがファラルダをこれ以上ないほど悪し様に罵っていた理由を理解したのでした。
(ああ・・・サルジアスを挟んでの三角関係だったんだ(○´゚ω゚`))
「おい どうした 行くぞ?」
何を立ち止まっているのかと不思議そうにこちらを眺めるヴィルカスに、慌てて何でもないと頭を振って、アルケイナエウムへと歩き出すRioなのでした。

※サルジアスを巡るニルヤとファラルダのライバル関係につきましては、Skyrimが1年前倒しで発売されてしまった所為なのか、内部データ以外では確認することができないようですし、三角関係に関するクエストも発生しないままのようです。けれどもニルヤが事あるごとにファラルダの悪口を主人公に言い立てますので、「なぜこんなに仲が悪いのかな(-ω-;)?」と思った方も多いのではないでしょうか。

いつもの定位置に座るウラッグに持ち帰った本“シャリドールの洞察”を手渡すと、書物をこよなく愛するオークは満足そうに感嘆の声を洩らしました。
「すばらしい 早速翻訳を始めよう これらの蒐集には何百年もの歳月が費やされた これからも傷つけるわけにはいかない わかるか?」
ウラッグのもったいぶった言い回しにも素直にうなずいてみせるRioなのです。
翻訳には1・2日かかるということなので、数日後にまた訪れると約束をしてRioはアルケイナエウムを後にします。
この後、ウラッグとの約束の遂行すら危ぶまれるような状況になろうとは、この時のRioは予想だにできなかったのでした。



以上でウィンターホールド大学クエスト『シャリドールの洞察』終幕となります。

『シャリドールの洞察』クエストで指示される探索地はランダムで指定されるため、必ずしも見捨てられた洞窟へ探しに行くわけではありません。
ドリフトシェイドの隠れ家に指定されている時に同胞団クエストの『復讐の正当性』を受けかつ終了していない場合、『復讐の正当性』の方が進行不能になってしまうバグが生じるかもしれません。
『シャリドールの洞察』クエストを受ける前に必ずセーブをし、万が一、ドリフトシェイドの隠れ家に指定されてしまった場合には、リロードで行き先を変更させておく方が無難かもしれません。
Skyrimでは指定されるダンジョンなどが他の重要なクエストと被っている場合、どちらかのクエストが進行不可能になったり、指定されたアイテムや人物が見当たらなかったり、逆に複数の該当アイテムが手元に残ってしまったりの不具合がよく報告されております。
PC版の場合はコンソールで削除やクエスト自体を強制終了させる裏技が使えるのですが、XBOX版やPS3版の場合は他のクエストがこなせなくなったり、実績が取れないなど致命的とも言える結果に陥る場合もあります。
バグ回避のひとつといたしまして、クエストを受ける前のセーブデータだけはしばらく残し、できる限り受けたクエストは先延ばしにしないで早めに終わらせておくことをお勧めします。

次回Skyrimはデイドラクエストから『目覚めの悪夢』をお送りします。
デイドラクエストも残すところ4作品なのですが、次回は精神的な打撃を受けたワースト3に入る作品でもあります。
ワースト1は『死の体験』、ワースト2は『ボエシアの呼び声』そして次回作『目覚めの悪夢』はワースト3でしょうか。
『囁きの扉』はデイドラの秘宝を手にするまでで終わっているので、ワースト3には入っておりません。
もちろん小桜の感想ですので他の方とは感覚が違っているかもしれません(〃´・ω・`)ゞ
とにもかくにも、ここから数話分はおそらく大脱線しまくりでネタバレはもちろんのこと、妄想&創作過多になると思われます。
本来はストーリー形式ではなくプレイ日記にした方がクエストの内容などはより正確にお伝えできるはずなのですが、小桜は文章をタイピングしながら眠ってしまう特技の持ち主ですので、カンフル剤のつもりで行き当たりばったりのストーリー仕立てにして凌いでおります。←巻き込まれる来訪者様は大激怒((((;´・ω・`)))!?
「覚悟してるからOK 付き合ってあげるよ(`・ω・´)」とおっしゃる頼もしい読者さまのお越しをこれからも心よりお待ちしております。

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Skyrim・アーニエルの企て③&④(´;ω;`)

アーニエル・ゲインの依頼を受けてドゥーマーのコグと汚された魂石の入手に成功したRio。
しかし依然としてアーニエルは自らの研究の内容を明かそうとはしない。
アーニエルの研究がどのような結末となるのか。
不安に駆られながらもRioはアーニエルの依頼を遂行してゆきます。

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を多分に含みますので、「そ~いうのは苦手です(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる方はスルーしてやってくださいませ。


ウィンターホールド大学クエスト『アーニエルの企て③』


数日後、相談があると。
再び呼び出されたRioは、アーニエル・ゲインから愚痴を聞かされる羽目に陥ったのでした。
「ひどいもんだ 本当にひどい 必要な伝熱を甘く見積もり過ぎてひとつしかない作業用模型を壊しちまった 途方に暮れているところだ」
伝熱の見積もりや作業用模型が何のために必要で、アーニエルが一体何をしたいのかすら皆目見当のつかないRioは、彼の怒りに適当に調子を合わせてみるのです。
「ええと つまりなんとかって言うのが小難しい何かを・・・あれれ(〃▽〃;)? ワケワカラナス」
「バカにするんじゃない!」
「バカになんかしてないもん 本当に意味がわからないのよ(´;ω;`)! チャント セツメイシテ!」
そもそも協力を頼んでおきながら、研究や効果などについて一切秘密にしたままというのが腑に落ちません。
納得できる説明をもらえないなら協力はできないとそっぽを向くRioに対して。
怒鳴ったところで埒が明かないと悟ったのか。
アーニエルは心の中で舌打ちしつつも、そんな素振りはおくびにも出さず、急に猫なで声で新米アークメイジをなだめにかかります。
魔法の実力も知識も格下の癖に、運とトルフディルのお気に入りというだけでアークメイジの地位を手に入れた小娘。
そんな声にできない妬みがアーニエルの瞳の色にわずかに滲み出ていることにRioは気づきもしませんでした。
「なあに簡単な事だよ ドゥーマーは その 想像もできないくらい優れた魔法の使い手なんだ だが同時に彼らのもっとも偉大な功績はいわゆる その 偉大なミステリーなんだ」
(ますます、わけがわからないよ(´・ω・`) ミステリー グタイテキニハ?)
ドゥーマーの遺物に関わる研究であることはアーニエルのこれまでの話ぶりから予想はついていたのですが、研究内容については常にはぐらかされてばかりで、どの辺りがミステリーなのか見当もつかないRioなのです。
「ドゥーマーって突然姿を暗ました種族よね(-ω-;)?」
「ああそうだ 長らく失われていた文明を調べる以上に価値のある事なんて他にないだろう?」
口を開きかけるRioを遮るようにアーニエルは話を続けます。
「あっという間に説明もつかない方法で消えてしまったドゥーマー 小さい頃からその話に魅了され一体何が起きたのか知りたいと思っていた」
身振り手振りを加え夢を語るアーニエルをRioは沈黙の中でじっと見据えました。
アーニエルの熱意は今は亡きセプティマス・シグナスの姿に重なります。
ドゥーマーの秘宝を追い求めたセプティマス。
ロルカーンの心臓に異常なまでの情熱を注ぎ、星霜の書にも通じ、半狂乱となってもまだ知識を追い求め、ハルメアス・モラの使徒となり、そして殺されていった学者。
「何年も実験を繰り返し 何が起きたのかあと少しでわかりそうなところまで来た だが今では最悪の結果となってしまった」
ふと回想から離れ、面を上げるRioに声を落としてアーニエルは詰め寄ります。
「詳しく説明してもわからんだろうから どんな事象なのか再現してみようと思う ドワーフはとても賢かった ロルカーンの心臓そのものから力を引き出そうとしたんだからな こちらには死んだ神の心臓はないため 特別な魂石で代用しようと思ったんだ ほら例のアレを手に入れるのにあんたに協力してもらっただろう」
「汚された魂石のこと(-ω-;)?」
ショール、いえ、ロルカーンの心臓がどれほどの威力を持つのかなど、Rioには想像もつきませんでした。
けれども汚された魂石などでその代用を果たせるなどとは考えられず。
あの魂石に触れた時のおぞましさを思い出し、Rioは眉をひそめるのでした。
「だが だめだった」
アーニエルの言葉をさもありなんと受け止めるRioなのです。
それからアーニエルはドカリと椅子に腰を下ろし、せわしなく踵の裏を床に何度も打ち付けます。
「自分は色彩の設計者じゃないし ただ彼らの記録を読んだだけなんだ 汚された魂石だけじゃ単なるガラクタってとこだ」
それからおもむろに立ち上がったアーニエルはぶつぶつと独り言をつぶやき、部屋を行ったり来たりと徘徊し始めました。
魂石があるだけではダメで、石を変化させ浄化する為の何かが必要だとアーニエルは説きます。
ドワーフはそういう事のできる機械を持っていたとも付け加えます。
「一応 手に入った設計図だの部品だのを基に自分で作ってはみたんだ 自作のドワーフの暖房器だ」
それはもう魔術師というよりは技師の領域ではないのかとRioは目を丸くします。
「動く事は動いたが完璧じゃなかった それにその・・・途中で壊れてしまったんだ」
失敗を恥じてなのか。
アーニエルははっきりとしない語尾で落ち着きのない風情のまま辺りを見回しました。
「今更もう一度最初から暖房器を作るなんて そんな時間はない だが 別の方法がないわけじゃない」
別の方法というくだりでアーニエルは上目遣いに媚びるような笑みを浮かべてRioを見つめました。
「あんたに その・・・また助けてもらう事になるけど」
目的と内容の提示されないアーニエルの研究。
汚された魂石を手にしたときの気分の悪さを思い出しつつRioは問いただします。
この研究から手を引こうとは思わないのかと。
ところが、Rioの問いかけに激しく首を振り、アーニエルは訴え続けます。
「わからないのか? ミステリーを解き明かす! それだけで想像をはるかに超える価値があるんだ 金なんかよりもな」
しばらく考え込んで。
Rioは小さなため息をつきました。
「それで 今度は何をしてほしいの(´・ω・`)?」
「そうだな 暖房器の設計は本物のドワーフの機械を基にしていた それが他にも幾つか存在してるかもしれない 自分で探しに行ってもいいんだが・・・」
チラっとRioの方へ視線を投げて、アーニエルは得意の言い訳を並べ立てました。
「2度いや3度確認しなきゃならない計算があるんだ とにかくたくさん計算しなきゃならない だからあんたに頼んでるんだ スカイリムの廃墟に行って それらの暖房器を探してくれないか? 熱を加えるための呪文も教えよう そいつは特異かつとても重要なものなんだ」
わかったから呪文を教えてとつぶやくRioの手を両手で握り。
「非常に助かる! あんたならやってくれると思っていたよ!」
アーニエルは大げさに感謝の言葉を繰り返して“アーニエルの伝達”なる呪文を教授してゆきます。
呪文は身を守るためのものではなく暖房器を熱するためのもので、最低でも3秒は燃やす必要があり、それら暖房器を複数見つけなければならないと説明を加え。
1ヶ所の暖房器だけでは効果がなく、場所を変えて3度ほど熱すれば魂石は次の段階に進めるだろうとも断言して。
「うまくやってくれよ アークメイジ」
アーニエルはRioの手に再び汚された魂石を捻じ込むのでした。

「なぜ引き受けたんだ?」
アーニエルから手渡された地図を見ながら目的地を確認するRioにヴィルカスが問いかけます。
「アーニエルにはウィンターホールドの町を守る際に助けてもらってるし ドゥーマーのミステリーがどんな物なのか関心がないわけでもないから」
と。
地図から目を離すことなくRioは答えます。
「汚された魂石を手にした時 お前は顔色を変えていた」
「あれはちょっと気分が悪くなって たぶん気のせいよ(´・ω・`;)」
Rioの手から地図を取り上げ、更にヴィルカスが追求します。
「パーサーナックスが以前お前に言っていたな 己の直感を信じろと 気分が悪くなったというのは凶事の兆しってことじゃないのか?」
「わからない」
高く掲げるように地図をかざすヴィルカスの手から背伸びをし、飛びはねるようにして地図を奪い返しながら、Rioは自分の気持ちを綴ります。
「あれが警鐘だったとしても引き受けてしまった限り遂行するつもりよ アーニエルは諦めないわ セプティマスと同じ匂いがするもの」
これ以上止めても無駄と判断したヴィルカスは誰に聞かせるとはなしにつぶやきます。
「後悔するような結果にならないといいがな」

第1と第2の目的地ムズルフト。
第1地点から下方に下ったところに第2の暖房器があるようです。
そこはつい数週間前、サイノッドを追って訪れた場所でもありました。
「サボスの助言を受けて ミラベルが教えてくれた場所だったのに あれからすぐに二人共亡くなってしまうなんてあの時は想像もしなかった・・・」
亡き元アークメイジとマスターウィザードを偲びつつ。
ムズルフトとその下層域のドゥーマーの遺跡内にて。
Rioは暖房器を見つけては汚された魂石を入れてアーニエルに教えられた呪文を使って温めてゆきます。
熱気に包まれるたびに魂石からは生き物のような鼓動が感じられ。
不安に駆られる心をヴィルカスに気取られないよう、Rioはすばやく魂石を荷に紛れ込ませました。

ブサーダムズから北上して行く途中で同胞団のメンバーと遭遇です。
「トーバー(○´゚ω゚`)!」
「おう! 導き手よ あんたもここに用があったのかい?」
「なんだ妙な所で遭うじゃないか」
倒した熊から目を離し、アシスも驚いて駆け寄って来ます。
「よう兄弟 まさかハイロックの国境でばったり出くわすとは思わなかったぞ」
トーバーの後ろから現れたのはファルカスでした。
ファルカスの呼びかけに、すれ違いざま、今日は魔法大学の連中の依頼でここまで来たと挨拶代わりに近況を伝えるヴィルカスです。
こっちは害獣退治だと笑いながら、早く行こうと急かすトーバーに手を上げて、今行くとファルカスが返事を返します。
「じゃあ またな ジョルバスクルの方にも顔を出してくれよ」
念を押して去って行く3人の後姿を見送って、再び北へと進路を取ります。
そのまま北上すると、第3の目的地であるディープ・フォーク・クロッシングに到着です。
暖房器を見つけて汚された魂石を仕込み3度目の“アーニエルの伝達”魔法を照射します。
(これでアーニエルの指示通り完了したと思うんだけど・・・)
相変わらず汚された魂石に対する不快感は止まず。
布に包み、できるだけそのものを手にする事を避け、ウィンターホールドへの帰途に着くのでした。

※同胞団のメンバーに上記の位置付近で出会ったのは本当なのです。メンバーもストーリーのまま、トーバーにアシス、ファルカスでした。このようなニアミスが偶然訪れるのもSkyrimの醍醐味でなのです(〃▽〃)

暖め終えた汚された魂石を持ち帰ると、アーニエルは予想通り歓声を上げてそれを受け取ります。
「これだ! これだよ! 完璧とは言えないが最初の実験をするには十分だろう よくやってくれた 実にすばらしい 足りない物がひとつあるがそれもすぐに届くだろう」
そして準備に取りかかると言い残して、アーニエルは
足早に自室へと戻って行きます。
ここに至っても具体的な研究内容については話してもらえないまま、研究が完了するまで近寄るなと鼻先で扉を閉められてしまいます。
「アークメイジとは名ばかり 上っ面だけ取り繕った謝辞でいいように使い走らされる」
アークメイジっていうのは小間使いの別称なんじゃないのかと皮肉たっぷりに言い放つヴィルカスに反論もできないRioなのです。
「使い走らされるのは別にかまわないんだけど ロルカーンの心臓に関わる研究っていうのが気になるの(-ω-;)」
セプティマス・シグナスの最期をヴィルカスは知らない。
悠然と漂うハルメアス・モラの前でセプティマスが灰となった時、傍にいたのはファルカスだった。
とてつもない威力を秘めたロルカーンの心臓。
忽然と歴史の舞台から消えたドゥーマー。
灰となって人知れずこの世を去ったセプティマス。
彼らが共通して追い求めたものこそが心臓の謎であった。
「その心臓に関わるとろくなことにならない気がする」
セプティマス同様アーニエルも自らの好奇心と研究にかける情熱を決して失いはしないだろう。
それが破局に繋がろうとも。
ぽつりとため息をついて。
Rioは他者を拒絶するように閉ざされたアーニエルの部屋の扉を後ろ髪惹かれるように振り返り。
やがて立ち去るのでした。

※セプティマス・シグナスに関わるクエストはデイドラクエスト第11弾『霊魂の証明』となります。興味を持たれた方はそちらをご覧くださいませ。


ウィンターホールド大学クエスト『アーニエルの企て④』

それから幾日か経った午後の昼下がり。
たまたま通りかかったアーニエルの部屋から唸り声にも似た不機嫌そうな声が響いてきます。
ドワーフの秘密についての探求過程でまた何か問題事でも起こったのかと覗き込むRioに気づいて。
良いところに来てくれたとアーニエルがRioを招き入れます。
「この調子じゃ無理だ! 絶対にな!」
開口一番、大層お冠な様子です。
「エンシルがまたも要求を拒否している 研究に欠かせない他の道具を届けようとしないんだ! あと少し ほんの少しなんだ! 奴に道理をわからせてやってくれ! こちらからは既に例の物に大金を払うと言ってある とにかく奴の態度を変えてくれれば どんな方法でも構わない」
そう言い捨てると、Rioの返事も待たずにアーニエルはすたすたと階段を下りて行ってしまいました。

またしてもエンシルとの交渉です。
「また何か用かな? ああ 違法行為は行っていないよアークメイジ それは確かだ」
「あなたまでアークメイジと呼ばないで(´・ω・`)」
まるでからかわれているような気分になるから・・・と困り顔でRioは肩をすくめます。
「仕方あるまい この大学の最高位に就く者はそう呼ばれる宿命にある で 今日は何の用だ 面倒事でなければよいのだが」
「またアーニエルに隠し事をしているようね|ω・)b」
「おやおや お前もか」
うんざりしてエンシルは天井を見上げます。
それから苛立った様子で噛み付くように居直りました。
「彼にはもう伝えた 私は持っていない!」
「どんな支払いなら納得するというの(´・ω・`)? ホウシュウガ キニイラナカッタカラ ソンナ イジワルシテルノ?」
「何も まったく何も! アーニエルはすでに過分に払っている それが何であろうと」
エンシルは報酬に不満があるという訳ではなさそうです。
更に嘘をついているようにも見えません。
「ちゃんと話を聞いていたのかアークメイジ!? 私は持っていないのだ」
どうやらアーニエルの求める道具は本当に彼の手元にはないようでした。
「取引のお膳立てをしたのは私だ 配達人がモロウウインドから運んでくる予定だったが結局来なかった いいか? 取引は成立していたんだが品物が届かなかったんだ それじゃどうしようもない!」
しかもアーニエルは取り寄せようとした道具の詳細についても秘密にしたまま、エンシルには一切教えていなかったようです。
運搬の仲介を勤めたエンシルもアーニエルへの不信感からか、親身にはならず、追跡調査を早々に打ち切ってしまったのでした。
不愉快そうな表情で弁解を続けるエンシルを遮って。
「わかったわ ではその品物とやらの行方に関する情報だけでも教えてもらえないかしら|ω・)?」
Rioはアーニエルの欲する道具を自ら探しに行こうと覚悟を決めます。
「道具を配達した者の居所などはわからない」
相変わらず配達人の所在も知らないと言い張るエンシルに、それではせめて配達人の痕跡が消えた場所に心当たりはないかと質問を変えてみます。
連絡が途絶える直前の情報では配達人はモロウウインドの境界を越えてリフトに入るところだった。
思い出して綴るエンシルにありがとうと言葉を添え、後はこちらの仕事だからとRioはくるりと踵を返すのでした。

配達人の行方を知る者はモロウウインドからリフトに入る国境辺りにいるのではないかと踏んで調査を進めたRioだったのですが、結局それらしい姿を見かけた者はなく、配達人の追跡は暗礁に乗り上げるかと思われました。
聞き込みの場所を変えようとしていたその矢先に、イヴァルステッドのバークナールから思わぬ情報が寄せられました。
ちょうど町から七千階段巡礼へ向かおうと橋を渡り終えた折、橋の袂から見て左手にあるパインクリーク洞窟の方へ歩いて行く配達人を見かけたと言うのです。
なぜそんな所にいるのだろうと不思議に思ったからよく憶えていると語るバークナールにお礼にと一杯奢り、Rioは宿屋ヴァイルマイヤーを後にしました。
モロウウィンドの国境ともウィンターホールドの方角とも異なるそんな場所で配達人は何をしていたのか。
エンシルとの取引よりも割のいい交渉相手に鞍替えでもしてしまったのかとあれこれ考えながらパインクリーク洞窟に突入です。
洞窟の中で配達人はすでに無残な死体となって地に伏していました。
猛獣の唸り声に気づいたRioは、間一髪、熊の突進を盾で食い止めます。
「こいつが配達人を屠った犯人か」
ヴィルカスの振り下ろしたグレートソードと体制を立て直して繰り出すRioのダガーが交錯し、熊はもんどり打って倒れ込みました。
生々しい爪痕の残る配達人の遺体にはダガーが一本残されていました。
そのダガーには繊細な意匠が施され、細い柄に水晶のような透明感のある刃がしつらえてありました。
「ドゥーマーの遺跡で見た造詣に近いかも(*・ω・)つ○」
ためつすがめつ眺めるRioの手からダガーをひょいと持ち上げて、ヴィルカスも一振りしてみせます。
「こいつがアーニエルが求めていたものかどうか持ち帰って確かめてみよう」
それからヴィルカスは出口へと歩み始めました。
ヴィルカスの言葉に従い、Rioはウィンターホールド大学へととんぼ返りを果たします。

深夜になってもアーニエルが自室に戻る気配はなく。
依頼主を探しうろうろしているところへ、ブレリナが平静の間の2階で彼を見かけたと声をかけてくれました。
2階に上がってすぐの人気のない小部屋で汚された魂石を睨むようにして佇むアーニエル・ゲイン。
その鬼気迫るような姿にRioは一瞬、声をかけるのをためらいます。
表情は冷たく、ひたすら何かを細く口ずさんでいる様は近寄りがたく、異様な光景でした。
それでも意を決して背後から彼の名を呼びかけてみると。
その声に弾かれるように振り向いたアーニエルの視線がRioの携えるダガーに注がれました。
「アカトシュにかけて しっかり包装すらされてなかったのか? これに触ったのか? いや 触ったに決まっている! 振り回してみたか? なぜ生きている?」
何を言っているのか理解できないとRioは怯える眼差しでアーニエルとダガーを交互に見比べました。
そしてはっと背後を振り返り、パートナーにも異常がないかを確認します。
特に異変はない、大丈夫だと片手を上げて応えるヴィルカスの様子に安堵のため息をついて、Rioはもう一度アーニエルへと視線を移します。
恐る恐るRioの差し出すダガーに近寄ると、アーニエルはしばらく躊躇し。
やがて思い切るように右手を伸ばしてダガーを掴み取りました。
「ああ 完璧な状態だとは驚きだ! これはただのダガーじゃない! 非常に価値のあるドワーフの秘宝だ 計り知れない力を秘めている とんでもなく貴重な道具なんだ」
汚された魂石を手にした時同様、いえ、それ以上に興奮して語り出すアーニエルです。
「キーニングと・・・ああ お前は知るまい このダガーがキーニングと呼ばれる伝説のダガーだとは」
アーニエルの瞳には狂喜と狂気が浮かんでいました。
「キーニングとサンダーはセットで使用する ドゥーマーの色彩の設計者がロルカーンの心臓を利用するために使っていた」
(ロルカーンの心臓なんてここにはない。けれど、ロルカーンの心臓の代わりを果たすものなら目の前にある)
アーニエルの前に捧げ置かれる汚された魂石をRioは凝視しました。
「必要な物はすべて揃った カグレナク自身が使っていた大いなる道具キーニングがついにこの手に入った こんな日が来るとは夢のようだ 次は自分の理論が正しいのか確かめてみるまでだ」
Rioに倣うように前方の汚された魂石をギラギラと輝く瞳で見つめ。
キーニングを手に身構えると。
「ドワーフが消えたことは誰もが知っている だがその理由は知らない」
アーニエルはロルカーンの心臓の代替物に向かって斬りかかります。
「このささやかな実験は彼らが姿を消した事象を再現し その謎を解くための第一歩だ 死んだ神の心臓はないから あんたに作るのを手伝ってもらったクリスタルで代用する キーニングと対になるサンダーもない だが理論上はこれでもうまくいくはずだ」
しかし、斬りかかられた魂石にもキーニングにも、そしてアーニエル自身にも何の変化も見られません。
何度かキーニングを振っては首をかしげるアーニエルは、こんなはずではない、おかしいと焦燥を顕わにします。
「まったく同じ結果が出るとは思わない なんたって俺は色彩の設計者じゃないんだからな だが なぜだ! なぜ何も起こらない!?」
二度、三度、続けさまに汚された魂石へとキーニングを奮い滅多刺しにしながら、アーニエルは叫びます。
「くそぉ! くそっ!」
何度目のことだったか。
キーニングを振り上げたアーニエルが渾身の力を振り絞って汚された魂石に突き刺した瞬間、まばゆい光が辺りを包み。
眩さに思わず閉じた瞳を開けると、アーニエルの姿は煙のように失せ、カグレナクの秘宝キーニングが床の上で冷たく美しい輝きを放っていたのでした。



以上、ウィンターホールド大学クエスト『アーニエルの企て③&④』でした。

アーニエルがどこに消えたのか、一体何が起こったのかは結局謎となります。
床の上に残されたキーニングと、このクエスト以降召喚可能となっていたアーニエルの影を呼び出してみても、影は「うー」と唸るだけで、何も語ってはくれません。
死んでしまったという概念は無いのかもしれませんが、ドワーフと同じくどこか異次元の空間に突如飛ばされてしまったというのでしょうか((((;´・ω・`)))?
結局謎が謎を呼ぶ幕引きとなります。

ロルカーンの心臓とその代用品を使用して何かを起こすという展開につきましてはTES3“MORROWIND”をプレイするとわかるようなのですが、残念なことに小桜はモロウウインドをプレイしておりませんので、アーニエルとの会話やスカイリム語録などで記してくださった方々の記録を頼りに、
「このような意味合いではないのかな~(゚ー゚*?)」
というストーリーでクエストのセリフに少し補足して描いてみました。

暖房器で暖めてもクエスト進行しないというバグもあるということですが、幸いそのバグは回避できたようです。
念のため暖房器に汚された魂石を入れる前にセーブを取り、暖房器に5秒ほどは入れたままにして“アーニエルの伝達”魔法で暖めてから取り出した方がいいかもしれません。
“アーニエルの伝達”魔法は破壊魔法となっております。
3秒未満でも汚された魂石は取り出せてしまうので、その所為でバグが生じている可能性も考えられます。
また、1ヶ所の暖房器で3回汚された魂石を入れたり出したりしてもクエストは進行しません。
必ず3ヶ所別々の暖房器にそれぞれ3秒以上汚された魂石を入れた(他のアイテムではないことをご確認くださいませ)後、“アーニエルの伝達”魔法で暖房器を暖めてから取り出すようにしてみてくださいませ。
ちなみに指示通りにしても上手く行かない場合は、PC版の場合、最終手段として汚された魂石を暖房器に入れた状態でコンソールからsetstage MGRarniel03 20 と入力すればクエスト完了となるそうです。

『アーニエルの企て』は全クエストを通して頻繁にエンシルとアーニエルの間を行き来するのですが、二人の個室が隣同士ということもあり、
「直接交渉すればいいのに(○´゚ω゚`)」
と思うことが多々ありました。
まるで仲たがいしているお友達の仲を取り持つために行き来している感じですよね|ω・)b

次回Skyrimはウィンターホールド大学クエスト最終編となります『シャリドールの洞察』をアップする予定です。

そしてデイドラクエスト第14弾『目覚めの悪夢』、15弾『過去の断片』を挟みまして闇の一党クエスト『闇の一党永遠なれ』、ファルクリースクエスト『ベリットの灰をルニルに届ける』『ルニルの日記をダークシェイドの中で見つける』他、タイトルには挙がらないクエストを幾つかアップする予定です。
特に『目覚めの悪夢』は乗り越えられるか不安でありまふ(´・ω・`;A)

その後『禁じられた伝説』を終えて内戦クエストに向かえたらいいな~というところでしょうか。
予定は未定ですので、変更や打ち切りの可能性もありますので、ご了承くださいませ。
ストーリーの展開は盛り上がるよう想定して順番を決めたものではありません。
ほぼ忠実にプレイヤーである小桜が辿ったクエストの順番と内容をできる限り忠実になぞりつつ物語形式にしているという状態です。

無理矢理こじつけたり、思い出したかのような追加の脱線&事件が起こるのは、すべて行き当たりばったりの言い訳だったりフォローだったり、たま~に伏線だったりします。

ネタバレ・妄想・創作はすでに定番となっておりますが、「うん 知ってる そのままでOK(`・ω・´)」とおっしゃる方のお越しを心よりお待ちしております。

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