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Skyrim・破壊術・儀式の呪文①(*・ω・)

基本元素の魔法を使い、基本元素の思想を示した。
さも娯楽であるかのように大混乱は引き起こされ、強い印象を与えるには至らなかった。
私は刀剣だけを使うことにしよう。
文献を探し、学びたいと思う気持ちは無謀にも私の怒りを呼び起こした!
私の弟子よ、お前もか、それとももっとか?
シャリドールだと仮定するな、この貧弱で愚かな魔術師!
早急に送られて来たのは役に立たない弱虫、しかしこの研究書には感謝する。
見つけるのはダイヤモンドの原石、弱い精神からできた輝く宝石。
さあ死ね、そして私の名前を呪うのだ!

“元素の力”より抜粋


本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れは概ねゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などは創作が含まれておりますのでご注意くださいませ。
またカラー外部分はほぼ創作となっておりますので、「創作嫌い(´・ω・`)」とおっしゃる方は読み飛ばしていただけますなら幸です。



北方には、呪われた北の海岸線。
南には、ドゥーマーが生き生きと、熱心に働いている。
風でできた盾を持つ簡素な場所。
ここにある台で魔術師の作った道具を使えばその凄まじさに海は沸くだろう。

「ファラルダから貰い受けた“元素の力”というこの本 謎めいていて興味深いんだけど何を意味しているのかさっぱりわからないわ(-ω-;)」
肩をすくめるRioの傍らに立つインペリアルの魔術師マーキュリオは穴が開くかと思われるほどじっと本文を凝視しました。
「この書を破壊術の講師がお前に手渡した時 ファラルダはこう言っていた お前は教えられる限りのことはすべて学んだ だが外の世界にはまだまだ学ぶことがあるはずだと」
「ええ でも漠然とし過ぎていて正直よく理解できてないの 書物の内容だってそう 呪われた北の海岸線だとか風でできた盾を持つ場所だとか いかにも抽象的でしょ?」
ましてやドゥーマーが熱心に働いていた場所なんて、記憶している限りスカイリム全土に何箇所もある。
そしてドゥーマーは現在、種族すべてがタムリエルから消滅してしまったというのに、該当場所を正しく言い当てることなど誰ができるというのか。
“元素の力”をマーキュリオの手に押し付けて。
代わりに謎を解いてみないかと。
Rioはいたずらっ子の笑みを浮かべます。
「初対面の私にファラルダはさまざまなことを教えてくれた」
インペリアルの魔術師はアルトマーの破壊術講師の言葉を思い出し、その教えひとつひとつを復唱します。
長い間いろいろなことを耳にしてきた。
時の流れの中で失われた強力な魔法。
「最も高度な魔法を極めた魔術師だけが習得できる恐るべき呪文がこのタムリエルにはまだ遺されていると 自分が知っているのはそれだけであり あとは自分自身の手で追い求めるようにとも言っていた」
そしておもむろに地図を広げるとインペリアルの魔術師はドーンスターの南西、既に二人で一度訪れたことのある遺跡を指し示しました。



魔術師の達人クエスト『破壊術・儀式の呪文①』

ウィンドワード遺跡にRioとマーキュリオが辿り着いたのは翌々日の早朝でした。
ドーンスターの宿屋ウィンドピークで一夜を過ごし、その足で記憶に新しい遺跡に向かうと、そこへ崇拝されしドラゴンが舞い降りて来ました。
「Gaan Lah Haas!」
生命力低下のシャウトをドラゴンが叫び、
「Joor Zah Frul! 」
Rioがドラゴンレンドで応じます。
竜の血を受け継ぐ者同士の争いは舌戦とも言うべきシャウトによる戦い。
叫び声を交し合うドラゴンとドラゴンボーンの間に闘いの火蓋は切って落とされました。
ドラゴンが攻撃対象の体力を削げば、ドラゴンボーンは相手の翼の自由を奪います。
両者譲らず。
互いに血を流しながらも声の力と武力を誇示し。
どちらかが斃れるまで壮絶な争いは続きます。
もちろんインペリアルの魔術師も破壊術の呪文チェインライトニングを唱え従士であるドラゴンボーンの援護に就きます。
表舞台で脚光を浴び、吟遊詩人らによって勇姿が歌い継がれるのはドラゴンの血脈の者のみ。
その従者などとるに足らぬ存在。
マーキュリオの脳裏にそのような考えが過り唇を噛み締めました。
「いや私だとてそれなりの訓練と経験を積んだ魔術師 名も無き一介の傭兵で終わりはしない」
渾身の力を籠めたチェインライトニングが吹雪きを引き裂き崇拝されしドラゴンの巨躯を撃ち貫いてゆきます。
降り積もる雪の中。
斃れ込む崇拝されしドラゴンとその前で血飛沫を浴び息を乱しながら佇むドラゴンボーン。
そしてドラゴンの力を吸収するRioを見つめるインペリアルの魔術師は達成感と寂寥感という相反する気持ちに苛まれ、我知らず長いため息を吐きました。

従士の回復を待ち、マーキュリオはウィンドワード遺跡の中央へRioを誘います。
「憶えているか」
インペリアルの従者の言葉にRioはコクリとうなずきました。
「カイネの試練を受けた時 最初に指定された場所よね」
屈託なく笑うRioを横目にインペリアルの魔術師は更に質問を投げかけます。
「あの時 この台座の前で私が魔法書を掲げ祈りを捧げたことも憶えているか」
そういえば・・・
何も起こらないと落胆したかのように瞼を閉じたマーキュリオ。
彼に何か起こるはずだったのかと問いかけたことを思い出し、Rioははっと顔を上げました。
「呪われた北の海岸線がここを指しているのかどうか確信はない だが破壊術をそれなりに極めた私はこの場所に特別なものを感じた」
お前は何も感じなかったはずなのに。
そう言いかけて。
インペリアルの魔術師は再び唇を噛み締めました。
今“元素の力”と呼ばれる魔法書を手にしこの場に立っているのは私ではない。
マーキュリオの焦燥感に気づかぬまま、ドラゴンボーンは神秘の台座を凝視し続けます。
そして己のひらめきを確信に変えるため、逸る気持ちを抑えつつRioは中央台座へと歩み寄りました。
台座に“元素の力”を捧げた瞬間、Rioはかすかな揺らぎを感じ目をしばたたかせます。
「これで何か変化があったのかしら(゚ー゚*?)」
首をかしげるRioの傍らに進み出るインペリアルの魔術師が台座に雷魔法を浴びせかけます。
「だめか・・・」
悔しげに唇を噛み頭を垂れるマーキュリオの横でRioがファイアボルトの魔法を唱えると台座に置かれた魔法書はかすかな共鳴音と共に眩いばかりに輝きを増しました。
そして開かれた“元素の力”には何者かの手によって新たな文章が書き加えられていました。
それは次なる謎への道標であり。
浮き出た文字をひとしきり見つめたマーキュリオは、
「次は南方へ移動しよう ひとまず世界のノドの南に拠点を構えるべきだろう」
選ばれなかった者としての落胆をひた隠し、静かにそうつぶやきました。

※ウィンドワード遺跡につきましてはSkyrim⑰『カイネの聖なる試練』前編をご覧ください。また、マーキュリオや他の従者がウィンドワード遺跡の場所を教えてくれたり“元素の力”内のさまざまな箇所が輝きを増すなどという設定はゲームではありません。小桜劇場(゚ー゚*?)での演出ですのでゲームをプレイされる方はその辺り御了承の上クエストを進めていただけますなら幸です。

朝のグレイビアードの影に隠れ、この北方を観察すると長らく行方知れずだったニルンの古くなったノドが確かに空を擦っている。
ここで冷ややかな泣き声を解き放ちこの台を霜で覆うんだ。

新たに記された“元素の力”2ページ目を復唱するマーキュリオが立ち止まります。
「グレイビアードということはハイフロスガー 古くなったノド つまり世界のノドを北に見ると解釈すれば目的地はおのずと限定される」
インペリアルの魔術師はテーブル上に広げられた地図に目を落とし、世界のノドの南部一帯を囲むように指先でなぞり始めました。
レイクビュー邸に突然立ち寄ったかと思うと私室に籠もり、現在の従者であるマーキュリオと談義を交わし始めた従士を遠巻きに眺めるラッヤとレイクビュー邸専属吟遊詩人ルウェリン・ザ・ナイチンゲールは互いに顔を見合わせ苦笑をもらします。
ファルクリースからの調達物を手にレイクビュー邸に顔を出した御者のガンジャールも、従士が滞在中とは珍しいなと戸口で朗らかな笑い声を響かせました。
「そういえば春野菜を届けてくれたエリクからの伝言だ 今年はちょっと入邸が遅れるとのことだ」
エリクの父親が経営するロリクステッドの宿屋が人手が足りないほど繁盛するとは思えないのだがと。
おどけて見せるガンジャールに、
「エリクにもいろいろ大人の事情があるのでしょう ジェナッサといい感じだったじゃない」
ラッヤが含み笑いで返します。
「そいつはルシアの耳には入れられないな」
冗談めかした口調のガンジャールにうなずき笑うラッヤとルウェリン・ザ・ナイチンゲール。
そんな執政らを前に、ただドラゴンボーンだけが眉を曇らせ、そっと瞼を伏せるのでした。

翌朝、Rioとマーキュリオは世界のノドの南方、スカイバウンド監視所を目指すべくレイクビュー邸を後にします。
イリナルタ湖から川伝いに北上し、リバーウッド手前の街道南を迂回気味に歩いて行くと、やがて絶壁に口を開く監視所が姿を現しました。
「寂れ果てているな」
第一印象をそう述べて。
「こんな人気のない峠は山賊どもの絶好の塒になる」
インペリアルの魔術師は寝首をかかれぬよう気を引き締めようと従士へ忠告を飛ばします。
従者の警告にうなずくRioは左手に弓を携え、隠密体勢で南の監視所から北の監視所へと繋がるスカイバウンド・ウォッチ峠へと足を踏み出しました。
ジャズベイの蔦を踏み越え、垂れ苔の茂る木製の螺旋階段を下り、瓦礫と岩の転がる通路に飛び降りたRioは前方に3つの人影を捉えました。
「商人でも旅人でもいい 間違ってこの峠に迷い込んで来ないものか」
「迷い込んで来たら身包み剥いでそいつらの持ち物を俺たちが有効活用してやるんだがな」
3つの人影は口々にがなり立てています。
「どうやら奴らの信奉する神の許へ送ってやったとしても なんら後悔の念に苛まれる必要のない連中のようだ」
後方で囁くインペリアルの従者に同意を示すかのごとく。
Rioは番えた第一の矢を先頭を歩く髭面の男の眉間に突き立てました。
弾き飛ばされ息絶える仲間を驚愕の表情で見送り、山賊達はすぐさま臨戦態勢で身構えます。
それらを続けさまに討ち取ってゆくRio。
その傍らに立つマーキュリオもまた遅れは取るまいと指先の雷を解き放ちます。
トラップトリガーの施された宝箱の罠を解除しては中身の宝石や首飾りを物色するRioが、
「有効活用させてもらいましょう」
笑顔で目配せするたびに苦笑をもらすマーキュリオなのです。

通路の扉を開けるとジャイアント・フロストバイト・スパイダーが立ちはだかりました。
巨大な節足動物に鏃を叩き込み、Rioは後方へと退きます。
事前に従士の動きを予測し、前方に躍り出るインペリアルの魔術師の繰り出す破壊魔法とRioの第2の矢羽が同時に蜘蛛の身体を貫通してゆきます。
魂縛の印である薄紫色の煙をたなびかせ、ジャイアント・フロストバイト・スパイダーは絶命を遂げました。
蜘蛛の巣まみれな道程を抜けると火の焚かれた通路に到達しました。
「気をつけろ 前方からまた山賊どもがやってくるぞ」
既に引き絞ってあった弦から矢を放ちぼんやり佇む山賊の1人を撃ち抜きます。
チェインライトニングにて迫り来るもう1人の山賊への迎撃を果たしたマーキュリオ。
勢い込んで前のめりとなる敵の心臓に従士のダガーが呑み込まれるのを確認し、返り血を避け、後方へと強いステップを踏みました。
血塗れのダガーの刃を焚き火付近に捨て置かれた布で拭い、更に先へとRioは歩を移して行きます。
途中に設置された加圧式トラップを跳び越え、スロープと階段を上り詰めるとノーススカイバウンドと呼ばれる北監視所に到達しました。
上方からは山賊の歌声が聞こえてきます。
「ビールを3杯飲み干すとオークは顔をしかめてエルフに別れの挨拶をした・・・それで実際何者かが死ぬことになるとは誰も気づかず・・・」
「蜂蜜酒 蜂蜜酒 蜂蜜酒 奴らを殺してたまにビールを飲むか? 蜂と蜂蜜なんてどうでもいい・・・」
監視塔扉の向こうからは酔いの回った山賊達のろれつの回らない大声が飛び交います。
「ブーツにナイフを仕込むか 武器を取り上げられるのはもううんざりだ」
「そうかウィザードめ あの力は秘密の魔法を手に入れたからなんだな 木をゴールドに変えられる そうだ木をゴールドに変えられたらな・・・」
(2人・・・いいえ3人?)
足音を忍ばせ扉に身を寄せるRioは息をひそめ使い慣れた弓に矢を番えました。
それから扉を蹴り開け、驚き眼で呆然と立ち尽くす酔っ払いの心臓に鏃を叩き込みます。
「このおっ!」
「くそ! 見張りはどうした!?」
残るは2人。
浮き足立つ賊の1人に第2の矢を撃ち込み、Rioはサイレントロールで焚き火を避け小部屋中央へと転がり込みます。
軌道を確保したマーキュリオが溜めた雷魔法で賊の足止めを図ります。
魔法に対する耐性が低過ぎたのか。
飲酒で弱った心臓に雷撃の衝撃が堪え難かったのか。
インペリアルの魔術師の呪文の直撃を浴びた山賊はガクガクと身体を震わせ、そのまま冷たい躯と成り果てました。
「ひいいっ! た・・・助けてくれ!」
仲間2人の死に様に恐れを為して。
最後に残った山賊も踵を返し、脱兎のごとく逃げ出します。
しかし風雪をはらむ矢羽が背を穿ち、インペリアルの魔術師から繰り出される雷が頭蓋を貫いたところで賊の逃走劇に幕が引かれました。
「この部屋にも族が逃げ出した先にもウィンドワード遺跡で見かけたような台座は見当たらなかったけれど」
辺りを見渡すRioがつぶやきます。
「こっちだ」
雪深い外路に歩を移すマーキュリオは振り返り。
山岳を臨むようにして設置された細い石の露台へと顎をしゃくります。
露台の突端にはウィンドワードで見たものと同じ台座がこの場を訪れるに相応しい者の訪れを待ちわびていました。
「その台座に“元素の力”を捧げ適切な魔法を唱えれば お前の行く道が照らし出されるだろう」
「適切な魔法 冷ややかな泣き声を解き放ち台を霜で覆うのなら・・・」
台座に魔法書を置いたRioは氷雪の呪文を唱え始めました。
白い陽炎が漂い。
目に見えない何者かの指先に操られるかのごとく“元素の力”のページがめくられてゆきます。
浮かび上がる道標とも言うべき文字を瞳に映し取りながらRioとマーキュリオは冷風に佇みました。

西側の川を越えてカースに行く途中、南と北の山に乗っているのは控えめな王冠。
この台に対する空の怒りが生まれる。
これらの冠雪を振るい落すために。

カース川とくればリーチ地方。
御者ガンジャールが鞭をふるう馬車に乗り込んだRioとマーキュリオは広げた地図の左端に目を落とします。
「カースに行く途中とあるから北を流れるカース川から上流域カーススパイア辺りと見るのが妥当じゃないのか」
「もしそうなら赤鷲要塞周辺が怪しそうね(*・ω・)つ」
「ふむ では対象となるのはサンダード・タワーにブラインドクリフ洞窟 フォー・スカルの監視所 ブロークン・タワー要塞に北上してライアーの隠居所とクリフサイド隠居所 冷風ヶ淵 ブルカズリープ要塞といったところか 先日赴いたブラインドクリフ洞窟にはそれらしき台座はなかったはずだ」
そう言うとインペリアルの魔術師は選出した候補からブラインドクリフ洞窟を除外します。
サンダード・タワー、ブロークン・タワー要塞、クリフサイド隠居所、冷風ヶ淵も対象外だと。
几帳面に書き出されたインペリアルの従者のメモ帳に伸ばしたペン先で該当箇所に×印を付けてゆくRioなのです。
「残るはフォー・スカルの監視所とライアーの隠居所 まずはフォー・スカルの監視所を当たってみよう」
「じゃあそれまで仮眠を取らせてもらうわね(〃▽〃)」
マルカルスからの行程をペンでなぞるマーキュリオの傍らで凹凸のある積荷に自身の荷を立て掛け均し、マントを布団代わりに簡易の寝床を設えるRioなのでした。
「また眠るつもりなのか!?」
唖然として声を大にするインペリアルの魔術師。
けれども悪びれもせずコクリとうなずくRioは茶目っ気たっぷりの笑顔を真面目な従者に返します。
眉をひそめ、やぶ睨みの眼差しを傍らの従士に向けたマーキュリオは大きなため息をひとつ吐き、ぼそりと独り言のようなつぶやきをもらしました。
「肩を貸そう」
硬い荷が枕では休息も取りにくかろう。
だが、涎を垂らすのはやめてくれ。
そう念押しするインペリアルの従者を肩越しにちらりと見つめて。
Rioはクスクス笑いをこぼしました。

※サンダード・タワーはSkyrim⑦『小瓶の修理』&Skyrim⑪『赤鷲の剣を見つける』で、ブロークン・タワー要塞はSkyrim②『ディベラの心臓』で、クリフサイド隠居所と冷風ヶ淵はSkyrim⑯『アズラの杖』で、ブラインドクリフ洞窟はSkyrim⑰『ハグレイヴン・ペトラを殺す』でそれぞれ攻略踏破済みであり、台座らしき設置物がなかったというRioの記憶を反映してストーリーは進んでおります。マーキュリオの「涎を垂らすのはやめてくれ」というセリフは創作部分ですがSkyrim⑰『カイネの聖なる試練』後編での出来事からの台詞となっております。

マルカルス行きの予定を変更し、途中下車したRioとマーキュリオはその夜をオールドフロルダンで過ごすことにしました。
翌朝早く出立した二人はその足で山岳地帯を北上します。
「南と北の山に乗っているのは控えめな王冠 王冠って何のことかしら(゚ー゚*?)」
「さあな とにかく現地へ行ってみるしかない そこで発見できる謎もあるやもしれん」
そうねと同意を示すRioの足取りも次第に速度を増して行きます。
「ヘッヘッヘ・・・ツースリー? 何を考えているんだ あのバカ」
フォー・スカルの監視所と思しき建物付近に下品な笑い声や罵倒が響き渡り。
開け放たれた扉からはブーツに隠してあったエースのカードを抜き出す男の姿が垣間見えました。
いかさまされたことに気づいていない勝負の相手は杯を呷り苛々した様子で貧乏ゆすりを繰り返します。
「スクゥーマが欲しい 輸入物でいいから もう一度だけ浴びるほど呑みたい」
「その願いは今生で叶えてやれそうもないな」
泥酔した山賊の繰言に囁きで応え。
両手に溜めた稲光を放出するマーキュリオ。
その傍らでRioが引き絞った矢を射放ちます。
仲間を襲った凶行に愕然とする女山賊が後ずさりし裏手出口へと回り込みます。
後を追うRioは視界の端に見覚えのある台座を捉え。
はたと立ち止まりました。
「余所見をするな! まだ敵の討伐は完了していないのだぞ!」
インペリアルの魔術師が発する警鐘と時を同じくして、逃亡を企てた女山賊の反撃が開始されます。
賊の放った魔法に感電するRioは仰け反り、苦痛に顔を歪めました。
すると前方に躍り出たマーキュリオがチェインライトニングを解き放ちます。
二つの雷が交錯し青白い稲光が冷気を裂いて。
やがてひとつの影が没しました。
痺れる身体を震わせ肩を上下させるインペリアルの魔術師の傍らでRioが大治癒を唱えます。
魔法については疎いばかりだと思っていたが、そんな回復魔法も覚えていたのかと。
苦笑を交え途切れ途切れの口調でマーキュリオはつぶやきました。
傷の手当に勤しむRioの二の腕を掴み。
インペリアルの魔術師は“元素の力”を寄越すよう詰め寄ります。
逼迫したマーキュリオの表情から何事かを感じ取ったRioは無言のまま魔法書を差し出しました。
“元素の力”をひったくるとインペリアルの魔術師は台座に駆け寄ります。
台座に魔法書を置き、それから震える指先でチェインライトニングを結び始めました。
詠唱の声は祈りにも似て。
切望、渇望、希望がないまぜとなりインペリアルの魔術師の心を乱します。
魔術の熟達に心血を注いできた人生を無駄だったと思いたくはない。
ドラゴンボーンの栄光も同胞団の導き手としての栄誉も他者からもたらされる他のどんな羨望も賞賛も望みはしない。
「だが魔法だけは・・・」
アーケインを司りマグナスの恩寵の降り注がれるこの領域における優位だけは従士に譲りたくはない。
台座を撃ち抜かんばかりに雷の呪文を連呼するインペリアルの魔術師。
彼の前に姿無き者の徴が与えられることはありませんでした。

宵闇迫る夕暮れ時。
厚く垂れ込める雲居からかすかに陽光が感じられる程度の明るさの中で跪きうなだれるマーキュリオがようやくその身を起こしました。
「お前がやってみろ」
チェインライトニングだ。
それ以外の魔法ではダメだ。
半ば自暴自棄な物言いでそう指定するとインペリアルの魔術師は台座の前を退きます。
躊躇を見せ。
けれども覚悟を決めたRioが息を吸いチェインライトニングを指先に結びます。
そしてドラゴンボーンの右手から放出される眩い閃光は魔法書ごと台座を穿ち断崖を貫きました。

「暇をくれないか」
傭兵稼業を休職しもう一度魔法について学び直したいと。
ウィンターホールド魔法大学の門を前にマーキュリオは自らの決意を綴ります。
魔法嫌いなパートナー、ヴィルカスにさえその腕と志を認められた優秀な従者マーキュリオ。
彼を失うことに一抹の寂しさを感じつつも、その門出を祝い、Rioは笑顔でうなずいてみせました。
破壊術の講師であるファラルダが魔術の探求者を出迎えます。
魔法大学の門をくぐりかけ、ふと歩みを止めたインペリアルの魔術師がかすかな笑みを浮かべ振り返りました。
“元素の力”がRioに授けたという破壊魔法の最高峰ファイアストーム。
その威力をこの目に焼き付けておきたい。
元従者のたっての願いを拒むわけにはいかない。
人気のない海岸線を試行の場に選んだRioはファイアストームの韻を結びます。
しかし不意に閉じたサファイア色の瞳を見開くとアークメイジは詠唱を中断してしまいました。
どうしたのかと怪訝な顔で首をかしげるマーキュリオ。
その怜悧な眼差しを受け、Rioは困り顔で応えます。
「マジカが足りないみたい・・・」
佇むインペリアルの魔術師は開いた口が塞がらないという面持ちで絶句してしまいました。
秘せられし破壊魔法の公開披露を伝え聞き、海岸線に集ったウィンターホールド魔法大学の面々も皆一様に呆気にとられ。
けれどもその直後、アークメイジらしいと大爆笑を響かせました。

幸運を手にする者とそうでない者とは生れ落ちた瞬間から定められているのだろうか。
世に生を受けたその時から神々の祝福を受けし者とそうでない者とは選り分けられているのだろうか。
その答えが否であることを証明するために私の人生はある。
魔法術を極める過程で、幸運も祝福も己の努力と裁量で掴み取ることができるということを立証してみせよう。
インペリアルの魔術師は思いをしたためた手紙を小瓶に詰め、逆巻く波頭に投じました。


以上で魔術師の達人クエスト『破壊術・儀式の呪文①』終幕となります。

ファイアストームは達人級破壊魔法の最高位に位置する火炎呪文なのですがマジカコストが850ほどかかるためRioでは唱えることができないというストーリー通りの落ちとなりました。

最初は魔術師の達人クエストに到達するまでマーキュリオがこれほどこちらのクエストに関わってくるという設定ではなかったのですが、彼がチェインライトニングの使い手であったことが幸い・・・災いともいふ・・・し、今回のような顛末となりました。
登場人物の性格設定やエピソードを思い描くのは苦痛ではなくむしろ楽しみだったりするのですが落としどころを考えると少なからず伏線めいたものも配しておかねばならず、どこまでが創作でどこまでがクエストラインなのかの線引きが曖昧となり困惑される方も多いと思われます。
「ゲーム通りの筋書きなのか創作部分なのか戸惑ってしまった」
とおっしゃる方には、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。
ちなみにマーキュリオの台詞も生い立ちも従者を解雇されて以降の流れも80~90%が創作です。
マーキュリオに限らず従者となってくださるNPCの性格付けやエピソードなどは小桜の妄想の産物ですので、どうかその旨ご理解ご納得の上、読み進めていただけますなら幸です。

次回Skyrimは魔術師の達人クエスト『召喚術・儀式の呪文②』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など含まれるかと思いますが、「ドンとこ~い(`・ω・´)!」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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