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2016年6月

Skyrim・スカイボーンの祭壇のドラゴンを倒す(○´゚ω゚`)

モーサルの執政アスルフルよりスカイボーンの祭壇付近に出没したドラゴン討伐の命を受けたRioとマーキュリオ。
雪に覆われる山道を北に迂回し山頂側からのバックアタックを試みます。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話及びNPCの性格付け等などのほとんどが創作となっております。
上記のような設定を不快に感じられます方はブラウザバックならぬ読み取り拒否(゚ー゚*?)をお願い申し上げます。



「ヴィルカス!」
モーサルの酒場ムーアサイドで寛ぐRioは同胞団の任務を終え立ち寄ったヴィルカスとリアを視界に捉え、思わず席を立ちました。
よくここがわかったわねと仔犬のようにまとわりつくRioに笑顔を返した後、
「お前の現在の従者が逐一報告をよこしてくれるからな」
テーブル越しにアルトワインの入ったグラスを掲げてみせるマーキュリオへ。
ヴィルカスは挨拶の伴う一瞥を与えました。
どうやらヴィルカスとリアがモーサルを訪れたのは偶然ではなかったようで。
一仕事終わるたびに律儀なインペリアルの魔術師はヴィルカス宛に次の目的地について手紙という形状の報告書をしたためていたのでした。
相棒が無茶を言っては困らせているんじゃないかと問う同胞団の重装戦士に、
「今のところさほど大きな問題はない」
と。
インペリアルの魔術師は応えます。
「突然崖を降り始めたり ダンジョンにおいて迂闊にも様々な設置物に手を出しては罠を起動させるなどは日常茶飯だが 幸運なことにまだぴんぴんしている」
「そいつは頼もしい」
アルトワインを脇に置き。
ヴィルカスと同じ蜂蜜酒を酌み交わし始めるマーキュリオもいつになく饒舌かつ朗らかで。
今の従者という地位をたとえ一時的にせよ斡旋してくれた友の来訪を歓迎しているようです。
「ヴィルカスが同胞団以外の人物とあれほどうち解けて話をするなんて珍しい光景だわ しかもその相手がよりによって魔術師だなんて!」
魔法を使う奴など信用できない。
それがかつてのヴィルカスの口癖であったことをリアは小声で導き手に耳打ちします。
未だ驚きを隠せないリアの傍らにて。
もう何杯目になるのか数えられなくなってしまった蜂蜜酒を喉に流し込みながら。
「そうかなぁ そうかもしれない(〃▽〃) ウフフ♪」
既に酔いの回りつつあるRioも赤い顔をほころばせ上機嫌に相槌を打ちます。
今夜はムーアサイドに泊まっていくのだろうとヴィルカスとリアに確認し、宿をとってきてやろうとインペリアルの魔術師は立ち上がるやカウンターに向かいます。
個室を4部屋頼むと言い掛けて。
「いや個室2部屋とダブルベッド1部屋が正解か」
マーキュリオはすぐさまオーダーの変更を唱えました。
「ツインかダブルの2部屋が正解です もちろん今夜の部屋割りはヴィルカスとマーキュリオ 導き手と私ですからね」
自身の背後から更にオーダーの変更を申し立てるリアに気づき、
「なるほど そういう組み合わせもあったな」
と言い掛けて。
「いや野郎二人のダブルベッドは御免被る」
インペリアルの魔術師は1部屋は必ずツインのベッドにするようムーアサイドの女主ジョナに念を押しました。
他愛のない世間話と軽い情報交換を済ませ、男性陣及び女性陣と二手に分かれたヴィルカスとマーキュリオ、そしてRioとリアは各々に確保した部屋へと歩を移して往きます。
扉口ではしゃぐ相棒と盾の妹を横目に。
明日の出立は早いぞ、あまり夜更かしするなと釘を刺すヴィルカスなのです。
「まるで保護者だな」
肩を揺らすインペリアルの魔術師に苦笑を返し、扉を閉めるとヴィルカスはテーブルサイドのイスに腰を下し真面目な面持ちで本題に移ります。
「それで過去の出来事がトリガーとなり あいつは突発的に記憶を失うことがあると言うのか?」
「断言はできないが心的外傷が引き金となっているのではないかと 彼女も薄々そのことには気づいていた」
ヴィルカスとマーキュリオ。
両者の話題の対象はRioであり。
不意討ちを喰らった瞬間、または精神に強いダメージを受けるような現象に遭遇した場合、かなりの確率でRioの記憶と感情が一時的あるいは一定時間途切れている可能性があること。
その間、ともすれば竜の血が人としての意識を突き破り顕在化し、本人はもとより周囲にまで深刻な被害を及ぼす恐れがあることなどについての対策が講じられます。
「リーチクリフ洞窟にダークライト・タワー ソルスセイムのベンコンジェリケでもその兆しはあった」
些細な記憶障害を含めればキリがないとヴィルカスは天井を仰ぎため息をつきます。
立場は違えど共に同じ従士を仰ぐマーキュリオは消極的ながら効果があると思われるいくつかの策を提言しました。
「とにかくあまり凄惨な現場に彼女を伴わないことだ Rioの記憶障害は心を揺さぶる激しい動揺がトリガーとなる 幼児期の記憶を封じるための精神の防衛手段だろう」
あんたが同胞団の幹部であれば任務や作戦に際し従士を危険から遠ざけ易かろうと結んだ後、水差しに伸ばしかけた手をインペリアルの魔術師は止め、つぶやきをもらしました。
「ところで従士のことを導き手とリアは呼んでいたが あれは一体どういう意味だ?」

※Rioの意識が吹き飛んだり意識障害らしい状態に陥ったという件につきましては創作部分となりますがSkyrim②『死の体験』&『ボエシアの呼び声』、Skyrim⑪『後悔』、デイドラであるヴァーミルナと記憶障害との複合が原因と思われるSkyrim⑨『目覚めの悪夢』、Skyrim⑭『失われた知識①』&『黒の書②語られざる伝説』などが関わりのあるストーリーとなります。また、ヴィルカス不在の折にもRioの記憶障害は発生しており、こちらも創作部分ですがSkyrim⑩『カスタブ砦からの脱出』、Skyrim⑬『草の根分けても④ランヴェイグのファースト編』などがそれに当たります。

翌朝早く宿屋ムーアサイドを出立したRioとマーキュリオはモーサルの執政アスルフルより火急に下されたドラゴン退治の任を受け、一路スカイボーンの祭壇に向かいます。
東南東へと続く街道を抜けて。
やがて山道に踏み込んで行く小柄なノルド娘の背中を見つめるインペリアルの魔術師は昨夜からの疑問をそのまま口にしました。
「同胞団の導き手という役割は籤引きか何かで決まるものなのか?」
「えっ(○´゚ω゚`)? クジビキ?」
マーキュリオの言わんとすることが何であるのか。
その真意を測りかね。
振り返るRioが小首をかしげます。
「導き手というからには同胞団員を統率し 同胞団に持ち込まれる依頼を取捨選択し 幹部などの人選を行う必要があると思われるのだが そのような人物はイスグラモルの後継者にふさわしい威厳に満ちた者だと推測していた」
忌憚なく自らの考えを述べるマーキュリオに、
「つまり現在の同胞団の導き手は威厳の欠片もない そう言いたいのかな(`・ω・´)?」
腕組みをするRioは唇を尖らせます。
「何もそこまで言っていない たとえ統率力ならぬ迷走力だけが際立とうとも 慕われているのかおちょくられているのかわからなくとも いやそう言われてみれば威厳もさほど感じられないな」
「いくら何でもそれは言い過ぎだと思うの(`・ω・´〃) プンスコ」
膨れる従士に付き従うインペリアルの魔術師は解せぬとしきりに首を捻るのでした。


モーサルクエスト『スカイボーンの祭壇のドラゴンを倒す』

残雪の残る山肌を伝いメエルーンズ・デイゴンの祠を北に迂回し進んで行くと眼下にドラゴンを祀ったと思しき祭壇が見えて来ました。
降りしきる雪を払い、器用に岩場から岩場へ跳躍を繰り返すRio。
従士を追うインペリアルの魔術師も降下を試みました。
爪のように長く突き出された遺跡の足場に降り立ち、弓を構えると、Rioは真下で翼を休めるドラゴンに狙いを定めます。
(ここにダーネヴィールを呼び出したらどうなるのだろう?)
同じ血脈を受け継ぎし鱗を持つ友はスカイリムの雪景色を美しいと称えてくれるだろうか。
翼のないドヴァーキンは雪原に着地を果たすや叫びを上げました。
「“Dur Neh Viir!” 来たれ古のドラゴン ダーネヴィールよ!」
「ケイザールの大地は再び我がものとなった!」
シャウトに導かれ現れたダーネヴィールはすぐさま翼をはためかせます。
大空に飛びたつ前に人に仇為すドラゴンの討伐を頼まれてはくれないかと。
Rioは爛れた翼を持つドラゴンに語りかけます。
その間にも飛来する伝説のドラゴンの攻撃は止まず。
弓を掲げるRioは大空で滑空を続けるドラゴンを目で追い続けました。
フンと肯定とも否定とも取れない荒々しい鼻息を吐き出すやダーネヴィールが舞い上がり、空中において二頭の竜の激しい激突が開始されます。
「Gaan Lah Haas!」
ダーネヴィールに伝説のドラゴン共に譲らず。
生命力低下の叫びが辺り一面に木霊し渡りました。
驚き目を見張っていたマーキュリオは
我に返るやチェインライトニングを唱え舞い降りる伝説のドラゴンの迎撃に備えます。
「一体どっちがお前の呼び出したドラゴンなんだ!?」
「破れ爛れた翼を持つ竜がソウルケルンの門番にして我が友ダーネヴィールよ」
上空を見上げるマーキュリオの耳にドラゴンボーンの声がかすめ通ります。
なるほどとうなずき。
なめらかな翼の竜に照準を定めたインペリアルの魔術師は己の指先より雷魔法を解き放ちました。
空中戦で疲弊してしまったのか。
伝説のドラゴンの動きに精彩はなく。
まるで落下するかのごとく雪深い大地に着地すると重い巨躯を白銀の絨毯に投げ出しました。
雪原に埋没しかける伝説のドラゴンの背後から滑空するダーネヴィールの生命力低下が襲いかかります。
「Gaan Lah Haas!」
紫色の禍々しいオーラに包まれた伝説のドラゴンは最期の力を振り絞り雄叫びを上げました。
そして眼前に滑り込むドラゴンボーンへと牙を剥いてゆきます。
伝説のドラゴンの放つ生命力低下がRioの身体を貫き、腕に肩に鋭い牙が突き立てられました。
思わず口をつく苦痛の呻き声を呑み込んで。
Rioは盾で竜の牙を弾いてはかわし、ダガーによる猛ラッシュを仕掛けます。
再びマーキュリオの唱えるファイアボルトが瀕死の竜の身体を焦がすや伝説のドラゴンは絶命を遂げました。
顛末を見届けたダーネヴィールは挨拶代わりのシャウトをひとつ虚空に轟かすと、そのまま雪雲の中へと消えて行きます。
今度はもっとゆっくりできる状況を整えてソウルケルンの血族を招こう。
横たわる伝説のドラゴンから気を吸収し、血の滲む肩や脇腹を庇いながらワードウォールに近づいたRioはフロストブレスの第三段階“凍結=Diin”を体内に取り込みました。

モーサルの執政アスルフルにドラゴン討伐完了の報告を終えたRioとマーキュリオはもう一晩をムーアサイドで明かすことにしました。
宿屋の女主ジョナの配膳する鶏の揚げ物とホーカーの煮込み料理を頬張り蜂蜜酒を豪快に呷る従士とは対照的に。
インペリアルの従者はスペードテールの塩焼きをつつき優雅ともいえるほどのゆったりとした調子でアルトワインを口に含みます。
ほどよく酔いの回ったRioはおもむろに立ち上がるや、テーブルを挟んだ対面でペンを走らせるマーキュリオの文書をつまみ上げました。
「何をする!」
ムッとした表情で自らしたためた文書を取り戻そうと手を伸ばすマーキュリオをひょいとかわし。
Rioは文書を読み上げます。
「暁星の月21日 スカイボーンの祭壇にて伝説と称されるドラゴンと戦う 従士Rion○idは墜落したドラゴンの正面にて対峙 極めて無策無謀・・・無謀で悪かったわね これどうするつもりなの|ω・〃´)?」
「単なる覚え書きに過ぎない 日記のようなものだ」
インペリアルの魔術師は物憂げにそう口走るやすばやく文書の回収に当たります。
「無謀じゃなくて勇猛果敢って表現してほしいなぁ」
弁解を唱えては新たに注ぎ込んだ蜂蜜酒を呑み干して。
とうとう睡魔に襲われたのか、テーブルに突っ伏し転寝を始めるRioなのです。
テーブル向こうで寝息をたて始める従士をため息混じりに眺めながら、マーキュリオは日記ならぬ手紙の続きをしたためます。

暁星の月21日
スカイボーンの祭壇にて伝説と称されるドラゴンと戦う。
従士Rion○idは墜落したドラゴンの正面にて対峙。
極めて無策無謀。
少々負傷を追うが大事なし。
意識を失う、または人格が豹変するなどの兆候はなし。
安心されたし。

ジョルバスクルで従士の身を案じているに違いないヴィルカスに宛てた手紙を封筒に納め。
マーキュリオはほっと一息つくとグラスに残る甘いアルトワインの香りを吸い込みました。


以上でモーサルクエスト『スカイボーンの祭壇のドラゴンを倒す』終了となります。

TESシリーズ(もしかするとタムリエル内だけで通用するものかもしれませんが)では以下のように1月から12月に該当する月の名称が一般的なようです。
1月:Morning Star 暁星の月
2月:Sun's Dawn 薄明の月
3月:First Seed 蒔種の月
4月:Rain's Hand 恵雨の月
5月:Second Seed 栽培の月
6月:Mid Year 真央の月
7月:Sun's Height 南中の月
8月:Last Seed 収穫の月
9月:Hearthfire 薪木の月
10月: Frostfall 降霜の月
11月: Sun's Dusk 黄昏の月
12月: Evening Star 星霜の月
なんとなくリアル世界の四季を思わせる命名の仕方ですね。

ちなみに曜日は以下の通りです。
日曜日:Sundas サンダス
月曜日:Morndas モーンダス
火曜日:Tirdas ティルダス
水曜日:Middas ミダス
木曜日:Turdas トゥルダス
金曜日:Fredas フレダス
土曜日:Loredas ロレダス
こちらもリアル世界のSunday、Monday・・・などと似た響きがあるようです。

次回Skyrimは『蒼白の淑女』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など席巻すると思われますが、「それでもいいよ(〃▽〃)b」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・フオラのためにミストウォッチを探す(´・ω・`)

ウィンドヘルムとリフテンとの間、ダークウォータークロッシングのすぐ南に位置するミストウォッチ砦を多数の山賊が塒とし人々の生活を脅かしている。
ウィンドヘルムの執政ヨルレイフの命を受け偵察に向かうRioなのです。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を含み、PC&NPCの会話は創作過多の部分もあります。
それらが苦手な方はスルーお願いいたします。
またカラー外部分はほとんどが創作となっております。
「創作は苦手(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる方は飛ばし読みしていただけますなら幸です。



「身代金を持って来たのでなければ早々に立ち去るがいい」
砦外周域にたむろする山賊らが口々に脅しをかけてきます。
それ以上近づくなとの賊の警告を華麗にスルーして。
Rioとマーキュリオはミストウォッチの正面突破に乗り出しました。
「山賊どもの多くは臆病者だ だがこいつらはずいぶん勇敢らしい」
矢の雨とも言うべき集中砲火を凌ぐインペリアルの魔術師が間隙を縫いチェインライトニングを唱えます。
闇につんざく白光を浴びて。
感電し震える山賊の喉笛をRioの操るダガーが切り裂いてゆきます。
砦の外壁とその周囲を縦横無尽に駆け抜けるRioとマーキュリオ。
二人が動きを止める頃には、そこかしこに賊の屍が作る山が築き上げられていました。
「外は大方片付いたな 外壁に装置がある 恐らく跳ね橋を下すためのものだろう」
砦の見張りと思しき最後の生き残りに引導を渡したマーキュリオが上層部のレバーへと顎をしゃくります。
コクリとうなずくRioは最寄の石段を駆け上がるやレバーに手をかけました。
罠の類がありはしないかと辺りを窺うインペリアルの魔術師。
そんな従者を振り返り。
先導するからついて来てと合図を送り、Rioは隠密体勢のままミストウォッチ北の塔に忍び込みます。
木製の扉に身を滑り込ませた刹那、Rioは山賊一味のカジートのひとりと正面衝突してしまいました。
「あうっ!」
迎撃の準備も整わぬまま最初の一撃を肩から胸元に受けたRioは反射的にダガーをかざし防御の構えに移ります。
突発的な事態であっても冷静に対処するインペリアルの魔術師の放つ雷魔法がカジートに大打撃を与えました。
逃げ出そうとする獣人。
その背後を狙い、マーキュリオの指先よりファイアボルトが炸裂します。
他に賊の援軍が殺到する気配もなく。
緊張に身体をこわばらせるRioは脱力し、ほっと安堵のため息をつきました。
「普段はまるで狂戦士か戦乙女かとみまごうほど機敏でしなやかな動きを見せるお前だが どうやら敵の不意討ちは苦手とみえる 身体が萎縮し麻痺しているかのようだ 身体能力にも反射神経にもさして問題なさそうなのに妙だな」
突然の襲撃に対する反応が鈍い。
動きそのものが止まってしまう。
分析を続けるインペリアルの魔術師の声音が封印したRioの記憶の一部を揺り動かし始めました。
突如襲いかかる夜盗らの鋭い切っ先が闇に閃き。
血飛沫を上げ崩れゆく父エイリーク。
頬に衣服に鮮血が飛散し、時が凍りついたあの瞬間。
大好きな父親を助けたいのに動けない。
あんなに近くにいて。
間近で凶行を目撃していたのに。
冷たくなっていくエイリークを助けることができなかった。
なきじゃくる姉妹達。
犯される母の瞳から光が消えていくのを見ているしかなかった。
かけがえのない家族を救う力がなかった。
幼過ぎたから。
権力欲にまみれた卑劣な奴らに対抗する術を持たなかったから。
「ずっと思っていたわ 大人になりさえすれば 強大な力を手に入れさえすれば 大切な何もかもすべてを護れるはずだって」
それなのにたかが山賊の不意討ちごときで立ちすくんでしまう。
思考が停止し、あの日と同じ何もできなかった自分に還ってしまう。
奇襲を受けるわずかな時間。
過去が身体を凄惨な記憶の沼に引きずり込んでゆく。
「だから時に痛まし過ぎる光景はあたしの精神から記憶と感情を奪い去ってゆくのかもしれない 人の心を捨ててしまえばドヴァの本能のまま殺戮に専念できるから」
ダークライト・タワー。
ランヴェイグのファースト。
そしてリーチクリフ洞窟。
おぞましい饗宴を思わせる痕跡と血塗られた光景がドラゴンボーンの中で暗赤色の点滅を遂げました。
蒼白の面持ちでRioに詰め寄るマーキュリオは突如言葉を荒げます。
「おい待て! 思考を閉ざしたオートマトンになった方が気が楽だと 本気でそんなことを考えていたのか!?」
それから頭を振り長いため息をつくとインペリアルの魔術師は努めて穏やかに諭し始めました。
「私もたいがい人嫌いではあるがな おせっかいなお前やお前のパートナーであるヴィルカス それにウィンターホールド魔法大学の連中のお蔭で人と関わるのも存外悪いことばかりではないと悟ったところだ」
過去のトラウマに囚われるのは記憶を持つ者の宿命だ。
定めし命の者らはおしなべて抗いようのない運命に翻弄される。
「家族を失ったお前は幾度も昏い絶望の淵をさまよって来たのだろう」
だが諦めなければ道は開ける。
心を閉ざし闇に堕ちるなどという愚かな選択を・・・
「お前だけはしないでくれ」
ビー・アンド・バルブの片隅で空っぽの財布に自尊心だけを詰め込み、代わり映えのしない退屈な一日を過ごす毎日にすっかり私は飽いていた。
人生というものに倦怠を感じる一方で魔術師としての己の力を存分に発揮する機会を覗い、焦燥を募らせていた。
「そんな折ヴィルカスは傭兵として活躍するチャンスを私に与えてくれた そしてお前は魔法大学の連中との交流を促し傭兵だけに留まらぬ人生の可能性を示唆してくれた」
希望を失わない限り事態は好転する。
決して自暴自棄に陥るべきではない
身を持ってそう教えてくれたのは他でもないお前とお前のパートナーなのだと。
諭すマーキュリオの言葉を遮り、矢庭、暗がりよりふらふらと現れたひとりの男が掠れ声で問いただしました。
「お前達は誰だ? 山賊ではないのか?」

※Rioの生い立ちや過去につきまして気になられた方は創作パートですが、Skyrim③『死するまで拘束される』及びSkyrim⑭『黒の書:繊維と金線』をご覧くださいませ。またダークライト・タワーはSkyrim⑪『後悔』を、ランヴェイグのファーストに関しましてはSkyrim⑬『草の根分けても④ランヴェイグのファースト』を、リーチクリフ洞窟につきましてはSkyrim②『死の体験』をご覧ください。


『フオラのためにミストウォッチを探す』

Rioとマーキュリオ。
予期せぬ侵入者の二人が山賊の一味でないことを確かめるや、おぼつかない足取りで進み出た男は震え声で懇願を口にしました。
「ここであんたらに会えたのは八大神の思し召しだ 頼む 助けてくれ!」
男の名はクリスター。
イーストマーチとリーチを分ける山間で妻のフオラと共に農業を営んでいたようです。
しかし、どうやら彼の妻のフオラが山賊達の手によって捕らえられ、このミストウォッチ砦のどこかに幽閉されてしまったらしく。
「農場から使いに行ったきりフオラはもう数ヶ月も行方不明のままだ ずっと探しているんだが見つからない ミストウォッチを根城とする山賊どもが人々を誘拐しては身代金を要求しているって噂を聞いた だからあいつもここに閉じ込められているんじゃないかと思って・・・」
「いてもたってもいられず砦に忍び込んだというわけか」
農民の身でここまで潜り込めたのも妻フオラの加護のお蔭だ。
奇跡だとクリスターも肩を震わせながらつぶやきます。
けれども見張りの目をかいくぐられるのもここまで。
「これ以上先には進めそうもない 俺は戦士じゃないんだ 頼む俺の代わりに女房を捜して来てもらえないか?」
涙混じりの声ですがりつくクリスターをなだめ、Rioはフオラの行方を探ってみようと約束します。

クリスターの姿が見えなくなったところで。
壁際に身をひそめ隠密体勢のまま後続するインペリアルの魔術師は前方を行く従士にかろうじて聞こえるほどの小声でつぶやきました。
「もしもフオラが本当にミストウォッチ砦の山賊どもに捕えられたとして 言いにくいことだが未だ生きているとは考えにくい」
行方が知れなくなって既に数ヶ月。
「身代金を得るでもなく ただ飯を食わせ長期間人質を生き永らえさせておけるほど賊どもに余裕があるとは思われない」
マーキュリオの囁きに歩を緩めるRioは瞼を落とし。
けれどもすぐに光を湛える双眸を見開くと再び歩を移し始めました。
たとえ亡骸になっていたとしてもフオラの行方を捜さないわけにはいかない。
どのような形であれケリをつけなければ前に進めない時もあるのだから。
遠き日の塒、シロディール帝都の下水道において。
煙のごとく姿を消してしまった双子の妹フレイアとベアトリス、姉のリアナ。
いつかお前が大人になったらふたりで世界を巡ろうと約束してくれたハンマーフェルの冒険家アブドゥル・マジドも旅立ちから2年後エルスウェアで消息を絶ってしまった。
どれほど執着したところで別れは突然、前触れもなくやってくる。
嘆き、立ち止まり、感傷に耽る暇すら与えられなかった。
居場所を求めひたすら走り続けるしかなかった。
今日を乗り越え明日を生き抜くために。
ともすれば思い出に埋没しそうになる思考を振り払うように頭を振るとRioは砦の扉に手をかけました。
「ほらこいつを使うといい」
去り際にクリスターから受け取った物だとマーキュリオは砦の鍵を差し出します。
それから自分は少々悲観的に物事を考え過ぎるようだ、フオラが死んでしまったと決まったわけじゃないと殊更明るい展望を述べ、インペリアルの魔術師はかすかに口角を上げました。
人気のない部屋を抜け、Rioとマーキュリオは螺旋状に続く石段を足音をひそめ一歩一歩慎重に上がって行きます。
途中巡回する山賊を仕留め、ベアトラップの罠を無効にし、更に螺旋階段を上るとやがて砦のバルコニー下に辿り着きました。
部屋には錬金器具を前に背を向け薬草の調合を行う山賊らしき姿があり。
背後からの一矢で賊を永眠させるや否やRioはすばやく開錠を果たし牢屋内へと滑り込みます。
「フオラ?」
しかし牢の中にフオラらしき女性の姿はなく。
ただ粗末なベッドロールと着古されたローブだけが残されていました。
「落胆するのはまだ早い バルコニーに出てみよう」
伏し目がちになるRioの傍らでインペリアルの魔術師が突破口を模索します。
バルコニーには見張り用のベッドロール、その傍らに鍋の掛けられた焚き火があるものの人の気配はありません。
しかし野外に伸びる回廊の先はミストウォッチの西の塔へとつながっているようで。
後続するマーキュリオを振り返りうなずいてみせると、Rioは西の塔へと続く回廊に踏み出しました。
通路外側に沿い牢屋の格子が見られ、見回りらしき2名の山賊の姿がカンテラに映し出されます。
ひとりはエールを喉に流し込んでは管を巻き、もうひとりは仲間の愚痴に気のない相槌を打ちながら交代の時間を心待ちにしているようです。
十分に溜めた一の矢でまずは椅子に座って酒をかっくらう賊のこめかみを狙い撃ちし、続く二の矢で浮き足立ち警戒を強める素面の山賊の心臓を射貫きます。
「どちらも一撃か 魔術師の出る幕はなかったな」
チェインライトニングを撃ち放たんと身構えていたマーキュリオは腕を下し辺りを覗います。
左手の牢屋の中に放置される未だ生々しいインペリアル女性の遺体を見咎めるやRioははっと息を呑みました。
「まさかフオラ!?」
「私と同族の女か」
先刻の農夫にはっきり確認したわけではないがと断わりを入れ、インペリアルの魔術師は持論を展開します。
「クリスターはノルドだった 彼の妻のフオラという名もインペリアル風の名前ではない 以上の点から推測するに この牢に横たわる死者はフオラではないと思われる」
確かにここに横たわるインペリアル女性の遺体をフオラと結びつけるのは早計だ。
マーキュリオの言葉にRioも素直にうなずきました。
「西の塔はまだ続いている 探索を続けよう」
冷静なインペリアル従者の助言に救われたRioは安堵のため息をもらし、再び歩き出しました。

※Rioの双子の妹や姉との思い出につきましては興味をお持ちの方は創作パートとなりますが、Skyrim⑭『人類の庭師』前編を、同様に創作パートですがアブドゥルとの思い出につきましてはSkyrim⑭『黒の書⑤繊維と金線』をご覧くださいませ。

上層域に向かい螺旋状に伸びる石段を上って行くとやがて西の塔のバルコニーに到着です。
「またバルコニー|ω・;)」
「ノルドの造った砦にしては随分複雑な造りだな」
マーキュリオは思ったままを口にし、従者の忌憚ない物言いを耳にしたRioはクスリと笑みをこぼしました。
すると自身の失言に気づいたインペリアルの魔術師が咄嗟に言いつくろい始めます。
「まあ大味な いや大胆な造りがノルドの個性であって」
しかし、すぐにそのような言い訳に何の意味があろうかと。
開き直るマーキュリオはムッとした不快な表情も顕わに口をへの字に結びました。
それからしばらく不機嫌そうに沈黙を守っていたインペリアルの魔術師は魔法攻撃で螺旋階段途中の2人の山賊を葬り去るや、突如思いたけを吐き出しました。
「異種族の文化や文明をバカにするつもりはないのだ」
だが自分は対峙する者を怒らせるのが上手いらしい。
ついつい本音を口走ってしまう。
「意図してではない いやわざと相手を罵倒する言葉を選んでいる場合も確かにある しかしとにかく今のは失言だった 反省している」
こんな性格だからシロディールでの仕官の道も閉ざされ、果ては極寒の地、故郷から遠く離れたスカイリムなどへ左遷されてしまった。
そこまで綴るとインペリアルの魔術師ははっと面を上げ、またやってしまったと片手で顔を覆いながら決まり悪そうにそっぽを向きました。
やがておずおずと面を上げたマーキュリオの瞳に笑顔の従士の姿が映ります。
「シロディールに比べればスカイリムは極寒の僻地だけど出会いと冒険の数は負けていないと思うの」
そして朗らかにRioは切り返します。
「ああ・・・」
馴染みのない土地でのふれあいや旅も悪くはない。
むしろ最近はスカイリムで骨を埋めてもよいという気にさえなっている。
微笑みながら頭を進行方向に戻してゆくノルドにしては小柄な従士の背中を見つめ。
「お前達に出会うことで私は自分が進むべき道を見い出せた気がする」
またもやストレートに気持ちを言葉にしかけたインペリアルの魔術師は慌ててその口をつぐみました。

西の塔のバルコニーを抜け、次に二人が足を踏み込んだのは東の塔でした。
ここに至るまでフオラらしき人物に遭遇していない。
逸る気持ちを抑え隠密を維持しつつRioは東の塔の回廊を進んで行きます。
塔を取り巻くように巡る回廊の先で不意に扉が開け放たれました。
「こそこそ隠れるのはおよしなさいな」
静寂を破る声の主は女性のようで。
(隠密が見破られている!?)
ビクリと肩を揺らし弓を持つ手に力を籠めるRioが後ずさりします。
従士の予期せぬ行動にマーキュリオもまた体勢を崩し右斜め後方にかしぎました。
「さて臆病者のお二人さん お前達は何者なの? 私の塔で何をしている?」
(私の塔ってことは、この女、誘拐を企てた山賊どもの頭目ってこと?)
塔中央の間より現れ出たのは頑強な重装備に身を包んだノルド女性でした。
「フオラはどこにいるの(`・ω・´;)?」
「フオラですって? なぜその名をお前が知っている?」
思わず口をついて出たRioのフオラという名に反応を示し。
山賊の女頭目は目を見開きます。
「クリスターが教えたのかしら」
山賊の女頭目のつぶやきに今度はRioが目をしばたたかせました。
「クリスターを知っているの(○´゚ω゚`)!?」
山賊のしかも頭であると思しき大物が一介の農夫と知り合いであるなどとは思いも寄らなかった。
Rioは一体この女は何者なのかと詮索を巡らせます。
従士の斜め後方にて。
沈黙のままRioと山賊どものリーダーと思しき女とのやり取りを聞き入っていたマーキュリオが重い口を開きました。
「まさかお前がフオラなのか?」
突拍子もない質問と思いきや、一時インペリアルの魔術師を見据えた女頭目はため息をつき、
「そうよ」
と。
全面肯定に転じました。
「愚か者のクリスターは夫 私はフオラ・・・だったわ」
夫クリスターは元々はシロディールで働く大商人だった。
けれど商売に失敗し無一文になった挙句、スカイリムの片隅で小さな畑を耕す農夫にまで落ちぶれてしまった。
「貧乏なんてまっぴら 額に汗して働くなんてのも御免よ あの商売下手のクズを捨ててここへ来てみれば使えそうな荒くれ者がわんさといるじゃない 山賊らは司令塔を欠いていた 私の下に就けば上手い汁を吸わせてあげる そう話術を駆使し腕っぷしだけが取り得の無法者達を懐柔したの 造作もないことだった」
今やウィンドヘルムにいるほとんどの傭兵が私の傘下に入りたがっている。
ミストウォッチ東の塔にフオラの高笑いが木霊しました。
「こんなところで私の人生は終わらない 
あの寂れた農村に戻るくらいならここで戦って死んでやる
言うが早いか右手に付呪の籠められた鋼鉄の剣を抜き去り、左手にはダガーを構え、フオラはRioに襲い掛かりました。
「下がれ!」
チェインライトニングを放つマーキュリオの軌道を塞ぐことなく。
脇へと飛びずさるRioが懐のダガーを鞘より滑らせます。
「ええい 私の輝かしい未来に仇為す忌々しい侵入者どもめ!」
左右両の手にかざした剣とダガーを振るうフオラの身体を雷撃が貫き、脇腹にRioが繰り出す鋭い刃の切っ先が突き立てられます。
重装備を割って打ち込まれた楔に膝を折り。
やがて女頭目は崩折れました。
苦しげに吐き出されるフオラの最期の息の合間から途切れ途切れの声がもれ聞こえてきます。
「クリス・・・ター もう二度と・・・こんな場所に近寄るんじゃないと・・・痛めつけて・・・やって・・・ 農場に戻れ・・・って 私のことは・・・忘れてほしい・・・だけ・・・」
愚かだクズだと罵りながらも共に暮らした年月が情を育んでいたのか。
それとも最期の瞬間、本当に大切な者の存在に気づいたのか。
次第に冷たくなってゆくフオラは最早何も答えてはくれないのでした。



以上で『フオラのためにミストウォッチを探す』終幕となります。

フオラとのラストバトルですが、こちらは回避する選択肢がゲーム内で準備されております。
今回はこれらの選択肢の内、フオラと戦う方を選択したため上記のような展開となりました。
フオラの最期のセリフは実は戦う前までの会話の途中で聞くことができます。
脚色という点からこちらのストーリーではフオラ最期の言葉となっております。
これらのセリフやクリスターの許を離れた後も結婚指輪を大切に肌身離さず持っていた点からも憎まれ口を叩くフオラが心の底ではクリスターに情けをかけていたことがうかがえます。
とはいえフオラを野放しにしておけば以降も誘拐される者が後を絶たなくなるわけで。
ともすればRioにとって大切な友人や知人、最悪の場合、家族すらその標的となってしまう可能性があるわけです。
以上の理由からフオラを生かすルートは断念し死んでもらうルートとなりました。
決して殺戮ルートが好みだから選んだというわけではない・・・ハズ|ω・;)
ちなみにフオラを生かすルートを取るとクリスターから礼金がもらえたり結婚指輪を譲られたり、フオラから恩にきられたりなどなどの特典があります。
ルート変更によって変わってゆくセリフ回しに興味があるとおっしゃる方は東の塔に入った辺りでセーブを取っておくことをお勧めいたします。

まったくの余談ですが、ミストウォッチの東の塔の頭目フオラの部屋には何冊かの本があります。
その中に“ハルガードの物語”という書物があるのですが、フオラを斬り捨て、重い気持ちでクリスターに報告に向かおうという直前にこの本を読んでしまうと、それまでの哀愁漂う余韻が吹き飛ばされること請け合いです。
どのような内容の本なのか。
それは皆様の目でお確かめくださいませ。

次回Skyrimは『スカイボーンの祭壇のドラゴンを倒す』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作など内包していると思われますが、「うん 知ってる|ω・)」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・隠匿の炉床墓地を調べるΣ(・ω・´)

第四紀200年 暁星の月18日
私が行った全調査の結果、埋葬室はここにあるはずだ。
必要なのは、誰にも邪魔されずに爪を見つけるための時間だけだ。
ここのどこかに隠されているに違いない。

第四紀200年 暁星の月25日
今日、あのくだらんウィルヘルムは危なかった。
あと少しで墓に入ってきそうだったが、カバンの中に入った陶器の破片をガラガラ鳴らして、怖がらせて追い払えた。

第四紀200年 暁星の月28日
何度か失敗した後、うまくいきそうな混ぜ合わせを思いついた。
発光するのがバッチリだ。

第四紀200年 暁星の月29日
成功!
想像していたよりもうまくいった。
夜に入り口から墓までをぶらぶら歩き、腕を振るだけでよかった。
これで彼らは爪を探している間、ここには寄り付かないだろう。

第四紀200年 炉火の月11日
約半年が過ぎたが、爪やその所在に関する手掛かりは全く出てくる気配がなかった。

第四紀200年 黄昏の月20日
イヴァルステッドの奴らに違いない・・・
あいつら、自分達だけで埋葬室を見つけて宝を自分達の物にしてしまうつもりなんだ!

第四紀200年 星霜の月18日
私は・・・私は誰だ?
頭がぼーっとしてきて、何も思い出せない。
日記を読まないと自分の目的も思い出せない。
私はこの墓の一部なのか?

第一紀1050年
・・・宝を取ってはならない。
犯した罪は非常に高くつく。
これらの壁に足を踏み入れた者達には、怒りと力を身を持って体験してもらう。
私は隠匿の炉床墓地のガーディアン!
逆らう者には死あるのみ・・・

ウィンデリウス・ガサリアン著“ウィンデリウスの日記”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も含まれますのでゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイした後、もう一度お越しいただけますなら幸いです。



イヴァルステッドの町をオレンジ色に染め上げ夕陽が沈んでゆきます。
美しい眺めに見惚れるRioの斜め後方よりつき従うマーキュリオが突如従士の二の腕を掴み、険しい顔つきで訴えかけました。
「私は魔術を扱える傭兵だ 荷物係として雇われたつもりはない」
インペリアルの魔術師の額には極寒のスカイリムにありながら汗が流れていました。
レイクビュー邸出立に際して。
荷物の運搬を手伝ってほしいとRioに頼まれ了承したまではよかったものの、堆く積まれた物品を前にマーキュリオは蒼褪めました。
何とか世界のノドの麓、イヴァルステッドの町まで頼まれた荷物を背負って来たマーキュリオも、とうとう堰を切ったように不満をぶちまけ始めました。
「キャンプ用品一式に携帯食糧に衣服 武器と装備 魂石や薬や書物 まあここまではいいとしよう だが髪染めの為の染料に香水そして補正下着 一体なぜこんなものが我々の冒険に必要なんだ!?」
大量の荷物に圧しつぶされぬよう歯を食いしばるインペリアルの魔術師は己の従士であるRioに食ってかかりました。
マーキュリオをなだめるRioはイヴァルステッドの宿屋ヴァイルマイヤーの扉をくぐります。
「よお久しぶりじゃないか 手紙は無事届いたか?」
すっかり顔見知りとなったRioを迎える宿屋の主ウィルヘルムが親しげに語りかけてきました。
すると酒場の片隅でリュートを爪弾いていたリンリー・スター・サングも顔を上げ、顎のラインで切りそろえられた亜麻色の髪を揺らし微笑みます。
手紙はちゃんと届いているとウィルヘルムに返事を返して。
Rioはリンリーの許へと歩み寄りました。
「おみやげがあるの」
そうヴァイルマイヤー専属の女吟遊詩人に耳打ちするとRioはマーキュリオに託した荷物の中から髪染めの為の染料と香水、更に補正下着の入った包みを取り出し、自室で梱包を解くよう念押ししつつ手渡してゆきます。

一夜の宿のためウィルヘルムに手配してもらった部屋に籠もり明日の探索のための準備に勤しむRioを柱にもたれるインペリアルの魔術師の従者がじっと見据えました。
「あのリンリー・スター・サングとかいう女 どこかで見たことがあると思っていたが」
リフテンの酒場ビー・アンド・バルブでシビ・ブラック・ブライアといっしょにいた女じゃなかったかと。
記憶力も勘も良いマーキュリオがつぶやきます。
「名前も髪の色も体形すら私の憶えている女とは違っている」
「気のせいじゃないかな」
しらを切ろうとする従士を睨みつけ。
染料や補正下着の運搬を私に頼んでおきながら彼女が私の知っているリフテンの女と別人だと言い張るつもりなら、即刻シビに事情を説明し、どちらの言い分が正しいか奴に采配を委ねようではないかと。
マーキュリオはとんでもないことを口走ります。
「それはダメ!」
おもむろに立ち上がるRio。
その切迫した青い双眸を目の当たりにすることで自分の推測が間違ってはいなかったことを理解したインペリアルの魔術師はきまり悪そうに視線を逸らせました。
「安心しろ シビなどというあんな卑劣で残忍なブラック・ブライアの男に通報する気はさらさらない カマをかけただけだ」
もしもリンリーが自分の知っている女、スヴィディであるならば、現リフテン首長メイビン・ブラック・ブライアの息子の魔の手から逃れることは至難の業であろう。
そしてスヴィディがけだもので冷酷な殺人鬼と噂されるシビの手に落ちれば、惨たらしい仕打ちを受け、トレヴァ川に浮かぶであろうことは想像に難くない。
「私は何も見なかったし何も聞かなかった ただ人使いの荒い従士に中身のよくわからない荷物を背負わされた それでいいのだろう?」
瞬時に正しく状況を把握したインペリアルの魔術師は口をつぐみ、その後リンリーの素性に関する話題を口にすることはありませんでした。

※リンリー・スター・サングとシビ・ブラック・ブライアに関わりを持つクエストにつきましてはSkyrim⑪『スヴィディの居場所を突き止める』をご覧ください。またゲーム内でウィルヘルムから手紙をもらうことはありませんが創作部分でイヴァルステッドの宿屋の主から手紙で依頼を受けた旨をSkyrim⑰『カイネの聖なる試練』前編で少し触れております。


イヴァルステッドクエスト『隠匿の炉床墓地を調べる』

翌朝早く簡単な朝食を済ませたRioとマーキュリオはウィルヘルムの依頼により、イヴァルステッドの町のすぐ裏手付近にある隠匿の炉床墓地へと向かいました。
「ここが亡霊が出没するという墓か」
荒れ果てた墓地入り口を見回しインペリアルの魔術師が警戒を深めます。
ウィルヘルムの依頼はこうでした。
イヴァルステッドの町を出てすぐの隠匿の炉床墓地と呼ばれる場所で頻繁に幽霊が目撃されている。
リンリーもまた幽霊見たさに仕事の合間を縫っては墓地に入り浸っているようだ。
彼女の身に何かあってからでは遅すぎる。
幽霊の正体を暴き、できることなら殲滅を願えないだろうか。
もし引き受けてくれるのなら報酬を約束しよう。
加えて、これからも宿泊と食事の便宜は十分図っていくつもりだ。
滞在時には宿に食事と散々世話になっているヴァイルマイヤーの店主の頼み事を無下に断わるわけにもゆかず。
早速Rioは墓地の探索に乗り出したのでした。

炉床墓地の通路を巡り裏手に回り込むと小さな入り口を発見です。
粗末な木製の螺旋階段を下り、古ぼけたタンスにある小魂石や薬などを頂戴しつつ歩を進めるRioの耳に男の声が響き渡りました。
「ここを立ち去れ・・・立ち去れ・・・」
男の声は確かにそう警鐘を鳴らしています。
(炉床墓地の秘密を暴く前に立ち去るわけにはいかない)
警告を無視し尚も進んで行くと通路左手の鉄格子の先に青白い亡霊の姿を発見です。
「今のはリンリーが見たという幽霊か!?」
魔法を唱え身構えるマーキュリオが問いかけます。
(確かに亡霊っぽかったけれど。なぜだろう。違和感がある)
肯定も否定もしないまま。
Rioは得体の知れない何かに導かれるよう進んで行きます。
左手通路突き当たりの両サイドの壁にはレバーが2つずつ設置され、合計4つあるレバーの内側の2ヶ所を引き下ろしました。
すると運の良いことに先刻青白い亡霊が横切った右手鉄格子のすべてが解除されました。
解放された鉄格子を抜けた途端、Rioはピタリと立ち止まります。
通路は左右に分かれ、右は扉、左はまたもや鉄格子で閉ざされているようです。
右手扉の鍵を開錠し、忍び足で進んで行くRioの鼻先で加圧式のトラップが発動されました。
「すまない」
羽根の歩みを持つRioの後方でうっかり罠を踏んでしまったインペリアルの魔術師が謝罪の言葉を口走ります。
大丈夫と後衛に就く従者に短く返事を返し。
正面の宝箱に手を伸ばしたRioは毒矢のトラップに穿たれ小さな悲鳴を上げました。
すぐさま治癒魔法を唱え始めるマーキュリオに感謝の気持ちを込めうなずきながらRioは通路を引き返して行きます。
それから左手に垂れ下がる鎖を引き、解放された鉄格子をくぐり抜けました。
ところが通り抜けたと思った瞬間、今度はトリガー式の罠から鋭く尖った数本の槍が我が身に襲い掛かるという急場に出くわしました。
「ひっ・・・!」
思わず後方に飛びずさるRioは従者にぶつかってしまいました。
ノルド種とは異なり上背も低くやや脆弱な趣のインペリアルの魔術師にとって、いかに小柄とはいえ重装で身を固めた従士の予期せぬ後退は不意討ちを受けたかのような衝撃で。
完全に受け止められるものでもなく。
不覚にもマーキュリオはよろめいてしまいます。
「ごめんなさい」
バランスを崩すインペリアルの従者の身を案じ、振り返るRioは咄嗟に手を差し伸べました。
その手をやんわりと拒んで。
パーフェクトな傭兵を目指すのであれば魔術の研究に平行して身体の鍛錬も必要だと悟ったなどと真面目な顔で応えるマーキュリオなのです。
槍のトラップをかいくぐった先には中央と右に分かれる扉が行く手に迫りました。
右の扉を開けると火炎の罠が発動します。
「トラップだらけの墓地だな それとも我々を奥に行かせたくない何者かの仕業か」
マーキュリオの発言によりRioの脳裏に炉床墓地入り口付近で目撃した青白い男の幽霊の姿が甦りました。
「このまま進んでみましょう 幽霊とのご対面となるかそれとも・・・」
生者死者を問わず。
行く手を阻む者との対決は免れ得ないだろう。
明らかに炉床墓地に足を踏み入れられたくない何者かの意志が働いていることを感じつつもRioは怯むことなく前進を続けました。
広い通路を有するホールは物語の間で。
突き当たりのからくり扉に合致する竜の爪の鍵が見当たらないことに困惑するRioなのです。
「どうした? 進めないのか?」
古代ノルドの遺したからくり扉の仕掛けを知らないマーキュリオが訝しげな表情で問いただします。
「ここは恐らく物語の間と呼ばれる部屋よ でもそうであるとすれば開錠のために竜の爪の鍵が必要になるのだけれど」
「では中央の扉向こうに その竜の鍵とやらが残されているのではないか」
インペリアルの魔術師の助言を受け入れ、Rioは潔く方向転換を試みます。

中央の扉を抜けた瞬間、先刻聞いた男の声が響き渡りました。
「死者の中に生ける者が? 愚かな定命の者め! 死者から隠れることができると思ったか!」
突き当たりを左に蛇行する通路の先に青白い姿を認めて。
Rioが矢を番えるより早く飛び出したマーキュリオが雷魔法を放出します。
チェインライトニングが青白く揺らめく敵対者を貫き、逃げ惑う男を壁際へと追い詰めてゆきました。
接近戦が有効と判断したマーキュリオはすぐさまRioからもらい受けたメエルーンズのカミソリを鞘より滑らせます。
と同時に左手はドラゴンスケールの盾に持ち替えました。
インペリアルの従者と並走するRioはダガーを抜き去り、幽霊目がけ躍りかかりました。
青白い幽霊のような男もまた自ら携えるダガーを引き抜き応戦を企てます。
決着に長い時間を要することはなく。
やがて墓所内に青白い幽霊の断末魔の叫びが響き渡りました。
しかし床にだらしなく身を横たえる男は幽霊などではなく。
「生身の人間? ダークエルフに見えるんだけど|ω・;)」
「ああ間違いない こいつはどう見てもダンマーだ」
「幽霊の正体って・・・」
「おい これを見てみろ 幽霊がどのようにしてできあがったのか 解明できるかもしれないぞ」
薄暗がりに変性魔法の灯火を灯し、テーブルに置かれた幽霊の秘薬を手に取るインペリアルの魔術師は少々神経質そうな端正な顔を歪めます。
碧色の秘薬の傍には一冊の日記が添えられ、幽霊の恰好をした男が実はウィンデリウス・ガサリアンという名のダンマーであったことが判明しました。
「なるほど 幽霊の秘薬で霊体化し この炉床墓地に近寄る者を追い払っていたわけか」
「でも最後には炉床墓地の邪気に精神ごと冒されてしまったみたいね(´・ω・`)」
自業自得だと素っ気無く言い放ち、マーキュリオは竜の爪を探し始めました。
そんな従者に、一度幽霊の正体がダンマーの男ウィンデリウスだったことを依頼主である宿屋の主ウィルヘルムに報告しに戻ろうと提案するRioなのです。

“ウィンデリウスの日記”を読み終えたウィルヘルムは、炉床墓地に足を踏み入れたときの物音はこいつの仕業だったのかと不愉快そうにため息をつきました。
それからホールで客のリクエストを受けリュートを爪弾くリンリーへと視線を奔らせて。
「とにかく幽霊の正体がわかってよかった これで彼女が墓地へ近づく理由もなくなった」
そうつぶやきウィルヘルムは今度は安堵のため息をつきます。
そして隠匿の炉床墓地に潜む幽霊騒動を解決してくれたお礼だとヴァイルマイヤーの主は棚の奥からサファイア・ドラゴンの爪を取り出しました。

「まさか炉床墓地の最奥に繋がる鍵である竜の爪を追い払ったはずの宿屋の主が持っていようとは 幽霊に扮したあのダンマーの男も思わなかっただろうな」
気が触れるほどにウィンデリウスが欲したサファイア・ドラゴンの爪。
それが巡り巡って我々の手にあるとは皮肉な話だ。
「望んだものこそ存外容易に手に入らないものなのかもしれない」
ウィンデリウス・ガサリアンの生涯について憐憫と嘲笑を交え総評を綴るマーキュリオ。
この時の彼はそう遠くない未来ウィンデリウスと同じ思いを噛み締める日が来ようなどとは努々思わなかったのでした。

物語の間にて。
サファイア・ドラゴンの爪に描かれたの3種類の絵柄、蛾・梟・熊をRioは順に鍵穴を取り巻く上部に再現してゆきます。
そして3つの窪みに竜の爪を嵌め込むや、からくりの施された扉は鈍い音をたて解放されてゆきました。
そのまま進んで行くと棺が並べられた小部屋に到着です。
台座の上には1分間だけ防御が上がるというオークフレッシュの呪文の書が供えられています。
(あからさまに怪しい気もするけど・・・|ω・;))
罠かもしれない。
辺りを覗いつつRioは台座に手を伸ばしました。
呪文書を手にした途端、今まで開かれていた通路への道は閉ざされ、代わりに台座対面の鉄格子が開け放たれます。
同時に棺の蓋を蹴り上げ干からびた体躯をもたげる4体のドラウグル達。
Rioとマーキュリオは退路を断たれ死者の群れに行く手を阻まれました。
目についた物を何でも迂闊に手に取る愚行は改めた方がいいと。
インペリアルの魔術師が早口に警告を鳴らします。
「マーキュリオだってさっき幽霊の秘薬をくすねていたじゃない(`・ω・´;)」
最接近するドラウグル・ウォーカーの喉笛を手に馴染んだダガーで切り裂くRioも負けじと言い返します。
「くすねたなどと人聞きの悪いことを! 持ち主のなくなった薬品を再利用してやろうと回収していただけだ」
迫り来るドラウグル・スカージらにチェインライトニングを浴びせかけるインペリアルの魔術師が声高に反論を紡ぎました。
言葉の掛け合いに呼応して撃ち放たれる魔法とダガーの舞。
連携のとれたRioとマーキュリオの描く仄明るい閃光がお互いの利き腕より放たれ。
遂にドラウグルらは朽ち果てた躯を再び床面に晒すこととなりました。
最後のドラウグルが沈んだところで墓所に再び静寂が訪れます。
台座対面奥の鉄格子をくぐり、中のレバーを引くと進路を塞ぐ形で下りていた鉄格子が解除され。
駆け出すRioの背にマーキュリオの鋭い叱責が追い討ちをかけます。
「背後の確認を怠るな 後ろから忍び寄ってくる奴がいるかもしれない」
すると背後は優秀な魔術師に任せてあるから心配いらないと茶目っ気たっぷりに応え。
その口ぶりに違わず振り返ることなく前だけを見つめRioは邁進して行きます。
「まったく口の減らない小娘だ」
辛辣な口ぶりとは裏腹にマーキュリオの面にはいつしか微笑が浮かんでいました。
優秀な魔術師などと。
このように高い評価を受け頼りきられては悪い気はしない。
この従士はこの若さにして部下の操縦法というものをすっかりわきまえている。
歴史に名を刻み世に君臨する者は概して武力に秀で魔力に深く通じているがそれだけでは足りない。
時期に恵まれるのはもちろんのこと、何より人心を魅了するカリスマ性が求められる。
「お前はこのまま一冒険家としての人生を終えるつもりか」
「えっ(゚ー゚*?)」
インペリアルの魔術師は振り返る従士をまじまじと見つめ。
なんでもないと頭を振ると口をつぐんだまま後続して行きました。

人ひとりやっと通れる粗末な木製の螺旋階段横の水を張った落とし穴にまんまと落ちてしまったRioは、水底の小銭を確保するためにわざと飛び込んだのだと虚勢を張ります。
「言い訳はいいからさっさと上がって来るといい」
淡々とした口調ながらもマーキュリオは落とし穴でたゆたう従士の腕を取り、Rioが這い上がる手助けをしました。
それから落とし穴の床が抜けないよう鎖を引いて固定させた後、マーキュリオは螺旋階段へと足を踏み出します。
先導するからと。
Rioを押し止めるインペリアルの魔術師は螺旋階段途中の鉄の扉を前に佇むやシーっと人差し指を唇に立てて見せました。
何者かの気配がする。
そっと扉を開くマーキュリオの視界にスケルトンが過りました。
「任せて」
ペロリと舌なめずりをするRioは矢を番え眼下の加圧式トラップを避けながらカーブを曲がります。
角を曲がった瞬間、目の前でスケルトンと正面衝突しそうになったRioは思わず小さな悲鳴を上げてしまいました。
「伏せろ!」
従士が罠の軌道から逸れるのを確かめて。
すかさず片足で加圧式トラップを踏み抜くマーキュリオです。
反射的に地面に張り付いたRioの上空をかすめ、風圧を帯びた巨大な撞木が振り子のごとく通路に繰り出されました。
撞木が往復した通路には骨々を打ち砕かれた哀れなスケルトンの残骸が飛散しています。
「一歩間違えばあたしもこうなるところだったのね((((;´・ω・`)))」
大袈裟に震えてみせるRioの背後でぼそりとマーキュリオがつぶやきます。
「いつもテーブルに並びきらないほどの食事と酒を平らげる従士の骨がこんなにもろいはずがないだろう」
頬を膨らまし振り返るRioに対抗し薄ら笑いを湛えるマーキュリオでした。

通路とその先の扉を抜け。
辿り着いた先は吹き抜けのある大広間で。
1階の丸く象られた床は一面油で浸されていました。
その床の上には無数のスケルトンが蠢いています。
それならば・・・
右手を振り上げファイアボールを詠唱するRioの指先から火の玉がほとばしります。
火の海となる丸い床面でもがき苦しむスケルトンもやがて崩折れ。
炉床墓地の大ホールは静寂に包まれました。
「上手い策を使ったな」
アークメイジという呼称も伊達ではなく魔法も使えるではないかと。
己の従士を見据え皮肉混じりにマーキュリオは賞賛を綴りました。
対面の階上に移ると棺よりドラウグル・ウォーカーが進み出で。
隠密体勢をとるRioは引き絞った弓の一矢で気づかれる前に敵を仕留めます。
続くドラウグル・デス・ロードにも二の矢を叩き込むべくRioは遠隔武器を構えました。
従士の傍らでインペリアルの魔術師が雷魔法を唱えます。
ほぼ同時に貫通した矢と魔法がドラウグルに致命傷を与えるや、デス・ロードは得意のシャウトを発する暇も与えられず冷たい石の床に弾き飛ばされました。
埋葬壷から宝石や薬を。
ドラウグルの遺体からは黒檀の武器や防具を回収するRioとマーキュリオはそのまま前進を続けます。
足元のトラップワイヤーは振り子の罠に連動しているらしく、サイレントロールを巧みに操るRioが先行し辺りの様子を覗います。
「お前の後ろを刺させはしない だが私は忍耐強い方ではない あまり長くは待たせないでくれ」
素っ気なさを装いつつもインペリアルの魔術師の口調には主である従士を案ずる気配が漂っていました。
そんなマーキュリオにコクリとうなずくRioは斧の振り子の間隙を縫いトラップが交錯する通路を渡って行きます。
開け放ち転がり込んだ部屋にはドラウグル・ワイトが待ち構えていました。
残り何体のドラウグルが徘徊しているのか。
定かでない状況で振り子の罠を背に隠密を解き、大立ち回りをやってのけるのは危険過ぎる。
そう判断したRioはすばやくダガーを抜き去り、ステルスを保ったままワイトに体当たりしました。
体重を載せたダガーの切っ先がワイトの胸元に突き刺さり、そのまま力任せに水平に刃を振り抜きます。
石段に身を移し振り子の罠を前に固唾を呑んで見守るインペリアルの魔術師もまたチェインライトニングを唱え乱闘に備えます。
不穏な気配を察知したRioは辺りを見回し、台座に眠る2体のドラウグル目がけその干からびた身体にダガーの楔を突き立てました。
敵の気配が消えたところで入り口すぐの鎖のレバーを引き、振り子の斧を停止させます。
そこでようやくインペリアルの魔術師は室内へと足を踏み入れることができたのでした。
しかし安堵したのも束の間、執拗に仕掛けられた加圧式トラップに足を取られたRioとマーキュリオは二人まとめてトゲの扉の餌食となります。
物音を聞きつけた通路向こうのドラウグルらが活動を開始するのをかすむ視界に捉え、Rioは番えた矢を射放ちました。
傷つきながらも従士の前方に躍り出たマーキュリオが唱え終わっていたチェインライトニングをもう1体のドラウグルに浴びせかけます。
恐らくは意図的に空けておいてくれたのであろう軌道に身を滑らせ。
ターゲットに狙いを定めるRioは十分に引き絞った矢羽を解き放ちました。

ドラウグルの遺体から入手した鍵で閉ざされた扉を開くと、そこは一面水浸しの下層域が広がり、滴り落ちる地下水と濡れた岩肌が四方を取り囲んでいます。
上層部対面には跳ね橋により分断された通路が覗え。
しかしそそり立つ跳ね橋が邪魔をして旋風の疾走も使えそうにありません。
上層部手前側には、これ見よがしに4つの絵合わせ用の柱が屹立し、その中央付近には加圧式の銅板が扉を隔て2ヶ所設置されています。
手前の銅板に足を踏み入れたころで状況は何も変わらず。
銅板上に身を置いたまま腕組みし首を捻るRioなのです。
慌てたのはインペリアルの魔術師でした。
従士の腕を掴むや険しい表情のマーキュリオはRioを身近へ引っ張り寄せます。
「あれだけ加圧式トラップに苦しめられておきながら まだ迂闊にそんなものを踏み抜くのか!?」
忌々しいものを見るかのごとく床に敷かれた銅板を一瞥するマーキュリオは、視界の端に不審者を認め、飛び出して来たドラウグル・スカージを魔法で葬り去ります。
更にインペリアルの魔術師は間髪入れず念動力の詠唱を繰り返し、石床に横たわるドラウグルの躯を扉向こうの加圧式銅板へと弾き飛ばしました。
「我が身を危険に晒す必要はあるまい 罠の作用を試したければこうやって死者の亡骸を利用すればいい」
すると従士の身を案ずるマーキュリオの叱責に呼応したかのように次の部屋に設置された4つの刳り貫かれた小窓を円盤状の石版が回転し始めました。
石版の隙間から4つの絵柄が浮かび上がります。
(左から鯨、鳥、蛇、鯨!)
彫刻柄を記憶に留めたRioはインペリアルの従者の手をすり抜け。
手前の部屋に戻ると4つの柱の絵合わせにかかりました。
両端の柱は鯨柄。
左から2番目の柱は鳥。
右から2番目の柱は蛇。
記憶のまま彫刻柄を再現してみせる従士にうなずきながらマーキュリオはもう一度念動力を用い、最初の銅版にドラウグルの遺体を移動させてゆきます。

※念動力でドラウグルの遺体を動かしたという箇所は創作部分となります。実際ゲーム内の変性魔法である念動力では遺体は動かせないはずです。PC版の場合はEキーを押し続けドラッグすることによって遺体などは目的地へと移動させることが可能ですので、気になった方はぜひ試してみてくださいませ。Eキーをもう一度押すとドラッグが解除されます。

カラクリの解除に伴い跳ね橋が下され。
再び二人は導かれるようにして進むべき道へと一歩を踏み出します。
前方のドラウグルを倒し、細い通路のトゲの罠を跳び越え、落石の罠を掻い潜り、到達したのは炉床墓地最深部でした。
天井が高く厳かな墓所に足を踏み入れた途端、次々と棺の蓋が蹴り上げられ、かつては生者であったドラウグル達が群れを為し襲い掛かってきました。
ステルスを維持し矢を番えては撃ち貫くを繰り返すRioと身を曝すことで従士の安全の確保に当たるマーキュリオの魔法攻撃音が交互に鳴り響き。
ドラウグルの骨の軋みが古の墓標に木霊します。
いつしか死者の発する鬨の声は途絶え。
ドラウグルのデス・オーバーロードの断末魔の叫びを最後に墓所は再び静けさに包まれました。
「慎重なマーキュリオにしては大胆な戦法だったわね あんな風に敵前に身を曝すだなんて」
矢筒に矢を仕舞い高低差のある墓所に降り立つRioを見つめるインペリアルの従者はふと眉をひそめました。
「主がお前でなければ無謀を冒すこともないのだが」
理由などなく。
ただ本能でこの娘を護らねばならないと身体が動いてしまっていた。
もしかすると非常に危険な契約を取り交わしてしまったのかもしれない。
だがもう後戻りはできない。
瞼を閉じるマーキュリオはいつしか苦笑いを浮かべていました。
しかしこの従士といっしょであれば彩りのなかった己の人生が変わっていくのではないか。
後悔半分期待半分という複雑な面持ちで。
インペリアルの魔術師はドラゴンボーンの青い双眸にタムリエルの未来が映し出されはしないかとじっと瞳を凝らすのでした。



以上でイヴァルステッドクエスト『隠匿の炉床墓地を調べる』終了となります。

隠匿の炉床墓地に置かれてあった“ウィンデリウスの日記”をすべて読んでみると、彼はたしかに生身の人間ではあったものの長らく墓地に身を置いたために、恐らく第一紀1050年に没したと思しき墓の主に精神を乗っ取られたもしくは乗っ取られたと錯覚したのではないかと推測できます。
この“ウィンデリウスの日記”がなければ、単純にイヴァルステッドの民を墓に近づけないための工作と受け取れるのですが、日記の内容を吟味するとミイラ取りがミイラになったと申しますか。
まさに墓場の主に精神を強奪されたか狂ってしまって自ら墓の主であると思い込んでいた節があることがうかがわれます。
第四紀の筆記から最後だけ第一紀という日付に驚き、その顛末が利いていて思わず唸らされました。
TESシリーズ内に出てくる本は世界観や習慣、宗教に地域の特性、人種や気候、魔法や戦術などのノウハウを伝えるばかりではなく、どんでん返しを匂わせているものがあってゾッしたり。
それらが広がりあるいは空虚もしくは感動などを生み出しているのだと思い知らされます

炉床墓地のボスであるドラウグルのデス・オーバーロード討伐を終えた後、まだその奥にワード・ウォールがあり、75フィート以内のレベル20までの動物を60秒落ち着かせる“カイネの安らぎ”の第一段階“Kaan=カイネ”を吸収することができます。

さて、今回のカテゴリー前半の新しい従者マーキュリオですが、即席ではありますが、こちらの設定では彼は孤高を愛する清貧な人物で性格はやや毒はあるものの真面目で比較的誠実。
しかしながらセリフは歯に衣を着せない辛辣なところも多く、素っ気無かったり毒をはらんでいたりな人物に仕上がっております。
基本合理主義で理性的な思考を保つ人物。
人付き合いはあまり得意ではない癖に人と関わる傭兵を続けていたりと相反する二面性を携え持つ人物という描写になっております。
考え過ぎるのが玉に瑕というところでしょうか。
うちのRioはアクセルタイプなのでうまくブレーキを踏んでくださることを期待します。

マーキュリオの武器は片手ダガーの伝説級のメエルーンズのカミソリ(攻撃命中時わずかな確率で敵を即死させる)にドラゴンスケールの盾(冷気及び炎耐性54%UP)、装備はすべて伝説級の軽装でドラゴンスケールの鎧(体力72UP&体力回復速度36%UP)、ドラゴンスケールの兜(水中呼吸&破壊呪文消費マジカ29%低下)、ドラゴンスケールの篭手(片手武器&盾ダメージ47%UP)、ドラゴンスケールのブーツ(消音&片手武器ダメージ47%UP)、体力の指輪(体力60UP)、魔法軽減の首飾り(魔法耐性20%UP)となっております。
Re○mとRioのダブルキャストでクエストを追っておりますので、装備が一部変更されてしまう場合があるかもしれませんがご容赦のほどを。

次回Skyrimは『フオラのためにミストウォッチを探す』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが、「そうでなかったことがあろうか(`・ω・´)???」という呆れ顔の皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・カイネの聖なる試練:後編(〃▽〃;)

3体のガーディアン・スピリッツの討伐に成功したRioとマーキュリオ。
二人は意気揚々と狩人小屋へ取って返します。
すると鋭利な刃のフローキは再びRioに3つの試練を言い渡しました。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も多々含まれております。
ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。



Rioからガーディアン・スキーヴァー、ウルフ、クラブの討伐完遂を聞いたフローキは賞賛の声を上げました。
「よくやった! お前は見かけほど軟弱ではなかったようだな」
そして今こそ真の試練の始まりだとフローキは告げます。
「次のガーディアンはベアとサーベルキャットとマンモスだ すべて倒したら戻って来い 気をつけるのだ 敵は強大だぞ」
立ち上がるフローキはRioの左手を掴み、その掌にガーディアンへとつながる新たなシンボルを刻みつけました。

ガーディアン・サーベルキャットはウィンターホールドの東南東、難破したプライド・オブ・テル・ヴォス号の南を徘徊しているようです。
テル・ヴォスの名に反応を示したインペリアルの魔術師は吹雪になりそうな空模様を見上げ、雨避け代わりの古びたマントを胸元で掻き合わせました。
「テル・ヴォスか モロウウィンドのヴァーデンフェル島の東の街と聞いている かつてはテルヴァンニの統治下にあった街だがレッドマウンテンの噴火以降はアルゴニアンの侵入を受けたとも言われている」
実際のところどうなのだろうなと。
ロリクステッドを出立してから口数の少ない従士に語りかけるとはなしにマーキュリオが切り出します。
「テルヴァンニ・・・そういえばテルヴァンニの血を引く商人の息子の依頼を受けてあの難破船を調査したんだったわ」
リフテンで露天商を営んでいたブラン・シェイを思い出し、Rioはふと顔を上げます。
「その商人とはブラン・シェイのことか?」
なぜわかったのかと。
驚きに青い双眸を見開く従士へ。
斜に構えた様子でマーキュリオはかすかに自嘲めいた笑みを浮かべました。
「リフテンに魔術師を傭兵として雇ってくれるような物好きなノルドはお前を除いていなかったからな 暇を持て余し昼間はよく安い古書を漁りにリフテンの市場をふらふらしていた だからあの辺りの商人達とは顔馴染みでね」
商店が建ち並ぶ市場の雑踏にあってもどこかブラン・シェイには気韻があり、どこか世俗を超越した高潔さをまとっていた。
マーキュリオは一介の露天商であるブラン・シェイが高貴な血筋の者ではないかと推測した理由を綴ってゆきます。
「彼はブラック・ブライアから目を付けられていたようだ 一年ほどリフテンの牢獄にぶちこまれていたと話してくれたよ 冷酷で高圧的なテルヴァンニ一族の者にしては義に篤く穏やかな男なのに」
まともな奴ほどひどい目に遭うのがリフテンという街なのだ。
そう酷評するインペリアルの魔術師の言葉を耳に痛く感じながらも、その通りだとうなずくRioなのです。

※ブラン・シェイが投獄された一件とブラン・シェイの過去の手掛かりに関わる部分はSkyrim②『チャンスのお膳立て』及びSkyrim⑪『ブラン・シェイの過去に関する手掛かりを探す』をご覧くださいませ。

道中、伝説のドラゴンと対峙したRioはドラゴンレンドとダガーを駆使し、同じ竜の血脈を持つ敵に攻撃を仕掛けました。
Rioとドラゴンの一騎打ちを凝視していたマーキュリオは、しかしすぐに破壊魔法を唱えドラゴンの殲滅に加勢してゆきます。
「魔法で援護してもらうと確かに戦い易いかも」
戦闘終了後、肩で息を吐くRioがもらす忌憚無い感想を聞きとがめて。
インペリアルの魔術師はさもあらんと微笑を浮かべ、ローブとマントに覆われる均整の取れた身体をもたげ、誇らしげに胸を張って見せました。

雪の降りしきる白銀の荒野を更に北東へと進んで行くとウィスプ・マザーと彼女に付き従うウィスプらに出くわします。
「書物で知識は得ていたがドラゴンもウィスプ・マザーも本当に存在したのだな」
すかさずチェインライトニングを襲撃者に浴びせかけるマーキュリオ。
彼の戦いに淀みはなく。
矢を番えるRioも次々マザーを囲むウィスプを撃ち落としてゆきます。
実地における経験は浅くとも魔術師にありがちな誤爆はほとんどなく。
独りよがりと思われたインペリアルの魔術師の普段の性格には似つかわしくない機転と柔軟性に、思わず目を見張るRioなのです。
結局最後の一矢で敵を仕留め損なってしまった従士へ。
非難の籠もる一瞥をくれ、振り向きざま、マーキュリオは辛辣な一言を付け加えました。
「最後の最後に的を外してしまうとは緊張感が足りないのではないか」
「新しい従者がどれほどの腕前なのか わざとターゲットをはずしてみたのよ」
咄嗟に切り返すRioの反論に目をそばめ。
「口の減らない女だ」
インペリアルの魔術師もついつい主従関係を忘れ本音を口走ってしまいます。
微笑みながらくるりと踵を返す従士の後ろ姿を見送りかけたマーキュリオはふと歩みを止めました。
こしゃくな小娘なのになぜかそれほど腹は立たない。
なぜそう思うのか。
あまりにも人と接する機会が少なく感覚が鈍化してしまったからなのか。
「いいや甘やかすものか 従士だからといって愚鈍で聡明さを欠いた行いは断じて許さぬ 一蓮托生でソブンガルデだかオブリビオンだか たとえ逝き先がエセリウスだったとしても巻き添えを食らわされるのは御免だ」
他人など信用するに値しない。
上司という名の金づるはとことん利用するだけさせてもらおう。
そう思っていたはずなのに。
わずかな心の変容にとまどいを見せるインペリアルの魔術師は頭を一振りすると、自らに言い聞かせるべくぶつぶつ独り言を唱えるのでした。

散策の末、雪原にサーベルキャットらしき姿はないと判断したRioは崖を下って行きます。
もっとなだらかで安全な道を選んだ方がよいのではないかとのインペリアルの魔術師の助言も虚しく。
バネを効かせ、飛んでは跳ねを繰り返し、器用に断崖を降下して行くRioなのです。
岩場奥にはどす黒い血と幾本かの骨片が散らばる異様な光景が見てとれました。
カルロヴァック・タウンウェイが記した“恵雨の月”4巻の傍らには鍵のかかった宝箱が転がり。
開錠の後、中身をさらって。
Rioは岩伝いに歩き出します。
「獣の臭いがする」
海岸線に向かう砂地を歩くRioのつぶやきを耳にするやマーキュリオは身構え、チェインライトニングの詠唱に取り掛かりました。
流氷の浮かぶ海を左に見て。
砂浜を大きく回り込んだ先に、サーベルキャットに護られたガーディアン・サーベルキャットを発見です。
インペリアルの魔術師に目配せしたRioは番えた矢羽で護衛のサーベルキャットの喉元を撃ち貫きます。
第2の矢をRioが解き放つと同時にマーキュリオの指先からチェインライトニングが放出され。
白い稲光がRioの肩先をかすめ、突進する青白いサーベルキャットの身体に炸裂します。
Rioの鏃がガーディアン・サーベルキャットの眉間を捕え。
断末魔の雄叫びを上げるガーディアン・サーベルキャットはやがて氷の灰燼へと姿を変えてゆきました。

「ガーディアン・マンモスはフローキが与えてくれたシンボルによるとヘリヤーケン・ホールの南西 ロレイウス農園西のはずれに出没しているようね」
左掌に刻まれたシンボルを掲げRioはマーキュリオにそう告げました。
一夜の宿を求めて。
インペリアルの魔術師を先導するRioはウィンターホールド魔法大学を訪れます。
「今 通りすがりの学生がお前をアークメイジと呼んでいたような気がするが」
大層な渾名を付けられたものだ。
おそらくからっきし魔法など唱えられない生徒を貶し揶揄する意味で付けられた二つ名であろう。
インペリアルの魔術師は苦笑をもらします。
しかし己の従士が真実アークメイジの立場にあると知ったマーキュリオは一転、吃驚仰天し、
「ありえない」
つぶやきをもらしたままたっぷり数分、雪の降りしきる魔法大学中庭に立ち尽くしました。
大学の講師や学生らが一堂に会する元素の間にて。
夕食後の講義と討論会に参加したマーキュリオは魔法大学関係者らの中にあって物怖じせず。
威風堂々魔法理論に関する意見を戦わせます。
魔術の研究に対するインペリアルの魔術師の情熱に触発されたブレリナ・マリオンとジェイ・ザルゴは部外者であるマーキュリオをアルケイナエウムに案内して行きます。
数多くの書物の中でもとりわけファラルダとコレット・マレンスの記した論文に興味を示したインペリアルの魔術師は明け方近くまで書物に埋もれ知識の吸収に没頭しました。
独学のみで魔術の訓練にいそしんできたマーキュリオにとって専門の研究施設と大量の蔵書を有する魔法大学はまさに知識の宝庫であり。
ブレリナ及びジェイ・ザルゴとの交流は後のマーキュリオの人生に彩りを添え、破壊魔法の講師ファラルダやアルケイナエウムの司書ウラッグ・グロ・シューブとの出会いは、魔法使いの傭兵として一生を終えるはずだったインペリアルの魔術師に異なるいくつかの人生の指針を与えたのでした。
出発直前までアルケイナエウムに籠もる従者の目の下にはうっすらと隈が浮かんでいます。
「徹夜しちゃったの|ω・)?」
「少々睡眠不足ではあるが傭兵としての任務に支障をきたすことはないと約束しよう」
心配無用とマーキュリオは背筋を伸ばしマントの合わせを握り締めます。
このように気分が高揚する場所にもう二度と足を踏み入れることは叶わないかもしれない。
出立する最後の時までインペリアルの魔術師は手にした書物の文字を食い入るように見つめていました。
そんなマーキュリオのためにRioはアークメイジとしての権限を行使できるかと。
傍らに立つ変性術の講師にしてアークメイジ補佐を務めるトルフディルに問いかけます。
「内容にもよるが」
そう前置きしつつも穏やかに微笑むトルフディルがRioの相談に否と首を振ることはなく。
遂にマーキュリオにはウィンターホールド魔法大学構内を自由に散策し研究を行う権利が与えられたのでした。
生涯に渡り呪文のほとんどを唱えることのなかったアークメイジは仲間にアーケインの才を見い出すや、その能力の開発に尽力したのでした。

ガーディアン・マンモス討伐のため次なる拠点をヘリヤーケン・ホールに移すRioなのです。
ヘリヤーケン・ホールで一夜を過ごしたRioとマーキュリオは翌朝早く南西へと向かいます。
曇り空に雪がちらつく荒野を進むと、やがてマンモスの墓場とも言うべき巨大な獣の骨片が多数散乱する大地に行き当たりました。
彼方には巨躯を悠然と揺らす一匹の青白い獣が浮かび上がります。
隠密から第1の矢を放つRioの視界に風前の灯となった生命を惜しみ惑うガーディアン・マンモスの姿が映し出されました。
「カイネは自然や動物の守り神なのに なぜ彼女の守護するガーディアンを倒せと言うのかしら?」
そうつぶやくRioの指先から第2の矢が解き放たれ、青白い巨体に致命傷を負ったガーディアン・マンモスが夕陽を背景に音もなく崩折れてゆきます。
「恵まれた境遇に安穏としていては身を滅ぼすという戒めともとれるな キナレスいやこの場合はカイネか 彼女は自然と動物の女神として知られるが同時に嵐の女神でもある」
自然はやさしいばかりではない。
時に嵐を呼び寄せ大いなる破滅へと定命の者たちを誘う。
困難に立ち向かう知恵と勇気のない者にカイネの祝福は届かぬということなのだろう。
マーキュリオは持論を展開すると雪の舞い散る曇天を見上げ白い息を吐き出しました。

ヘリヤーケン・ホールもまたウィンターホールド魔法大学とは趣の異なる珍しい書の宝庫であり。
二晩続けて徹夜になってしまうのかと。
インペリアルの魔術師は寝不足で落ち窪んだ双眸を所狭しと並ぶ本棚へと巡らせました。
「気が向いたときに いつでもここを訪れるといいわ」
居間の小箱からヘリヤーケン・ホールの予備の鍵を取り出したRioはマーキュリオへ別荘の鍵を差し出します。
「臨時で雇った従者ごときに大切な家の鍵を預けるなど防犯意識が低過ぎやしないか」
インペリアルの魔術師は隈に縁取られた目を細め皮肉めいた笑みを浮かべました。
「本の他に価値のあるものはほとんどないから構わない」
屈託の無い笑顔で応えるRioを見つめるマーキュリオは、では申し出をありがたく受けようと鍵を受け取るべく利き腕を伸ばします。
これまで他の誰と交渉しようとも利き腕で応じることはなかった。
常に相手を疑い突発的な戦いに供え利き腕は空け身構えていた。
信頼には信頼で応える。
そんな簡単で当たり前の人間関係すら自分の日常には存在しなかったのだ。
マーキュリオは、なぜこの従士の許を離れ難いと感じるのか。
その答えのひとつを見出したようで。
シロディールからスカイリムに渡って以来、すっかり忘れていた自然な笑みを寝不足の顔に湛えました。

翌朝、執政イリアに見送られ御者マーカスの馬車に乗り込んだRioは一路ファルクリースを目指します。
眠り足りないのなら少し揺れるけれど馬車で仮眠をとったらどうかと提案するRioをちらりと睨み据え。
インペリアルの魔術師は相変わらずトゲのある物言いで返事を返します。
「昨夜は定時に眠りに就いた お前はあれでは寝足りないとでも言うのか」
眠り過ぎは脳の働きによくない影響を及ぼす。
規則正しい生活こそが優秀な人材を育成すると熱弁を揮うマーキュリオの傍らで大欠伸するRioはいつしかまどろみの世界へと誘われてゆきました。
「起きろ 目的地まであとわずかだ」
すっかり熟睡してしまったと。
跳び起きたRioはその反動で麦の詰められた籠に頭をぶつけてしまいます。
こめかみをさすり傍らの従者を見遣るRioはインペリアルの魔術師のマントに濡れた丸い染みを発見です。
「マーキュリオ マントに染みが・・・(*・ω・)つ」
インペリアルの魔術師のちょうど肩から二の腕の辺りをRioは指差しました。
しかしそれが眠っていたときに自ら付けてしまった涎染みであることを告げられるや頬を紅潮させ、ごめんなさいを連呼し、Rioはあわてて拭き取りにかかります。
「涎が付いたところで気にするような高級な代物じゃない」
それよりもこの涎の量は尋常じゃない。
「さっさと晩飯を腹に詰め込むとしよう」
止まった馬車を飛び降りるマーキュリオは先行し歩き始めます。
ペイルからファルクリースまでは一終日を要し、魚の干物などの携帯食で飢えを凌いでいたインペリアルの魔術師の空腹もすでに限界を迎えていたのでした。
ゆえに歩く速度も増してゆきます。
ファルクリースの宿屋兼酒場デッドマンズ・ドリンクに足を踏み入れたRioとマーキュリオは宿屋の女主人ヴァルガ・ヴィニシアに導かれるまま囲炉裏の傍のテーブル席に腰を落ち着けました。
それから蜂蜜酒とベイクドポテト、ハーブと塩で味付けされ炙られたた牛肉のリーキ添えにトマト風味のスープ、加えてアップルパイを注文するRioなのです。
「そんなに食べて大丈夫なのか?」
ノルドにしては小柄な身体のどこにそれだけの量が入るのか。
呆れ眼な従者を尻目にRioは次々と料理を平らげてしまいます。
ドラゴンボーンの食べっぷりとは対照的にインペリアルの魔術師は小食のようで。
リンゴのサラダにスペードテールの蒸し焼きとパンでさっさと夕食を終わらせてしまいました。
その晩は湯にゆっくりと浸かり、武器や防具の手入れを終えた二人は翌朝の出立に備えます。

最後のガーディアンであるベアはファルクリースの西、黄昏の墓所のすぐ東、シロディールとハンマーフェルの国境際、山脈付近をうろついていました。
街道を逸れ、山道を辿って行くとやがて靄の中ほどに青白い獣の姿が映し出されます。
ステルス状態から矢を番えたRioが十分に引き絞った矢羽を解き放つや、ガーディアン・ベアは瞬く間に氷の灰燼へと姿を変えました。
「手慣れたものだ お前はこうして今までも そしてこれからも狩りと冒険を続けていくのだろうな」
次の雇用契約からは無料にさせてもらうと一言だけ添えて。
これで傭兵としての契約も終わりだろうと勝手に判断したマーキュリオが踵を返します。
すると待ったをかけるようにRioが従者の正面に周り込み立ちはだかりました。
「何だ もしやまだ報酬に見合う働きが足りないとでも言いたいのか?」
これまでの自分の働きに不満があったのかと。
インペリアルの魔術師はため息をつきました。
たしかに装備一式を鍛え付呪を施してもらった挙句、ウィンターホールド魔法大学入出の許可をもらった。
更に数々の珍しい蔵書を有するヘリヤーケン・ホールへの立ち入りも許されたわけで。
「わかった お前が納得するまでただ働きを務めよう」
観念したインペリアルの魔術師は最大限の譲歩を口にします。
「本当にただ働きでいいの|ω・)?」
歌うように問いかけるRioを凝視して。
もしや従士の策に陥り判断を誤ってしまったのかと逡巡するマーキュリオは眉をひそめました。
「食費と宿の宿泊代くらいは支払ってもらいたい」
苦しい懐事情を悟られまいと咳払いし。
くたびれたマントの襟を正すインペリアルの魔術師は努めて冷静に精一杯の虚勢を張りました。

カイネの試練はこれで完了したはず。
意気揚々と帰還を果たすRioを待ち受けていたのはフローキが与える最後の試練でした。
「カイネのガーディアン・トロールがハイ・フロスガーの北 グレイウィンター監視所でお前の挑戦を待っている この試練を完遂すればお前は真のハンターだ さあトロールの王を倒すのだ!」
やはり野獣のスピリット討伐だけでは済まなかったかと。
困り顔で小さな唸り声を上げるRioをインペリアルの魔術師が引きずり先導して往きます。
「お前の掌に刻まれたシンボルによれば次はホワイトランの東 儀式の石碑付近だ さっさと現地に向かい討伐に取り掛かろう」
「待って もう夜よ せめて一泊してから・・・」
「ヘリヤーケン・ホールからファルクリースに向かう馬車の中でたっぷり眠っただろう」
「それはそうだけど でもあれはヾ(・ω・`;)ノ」
「眠り過ぎは脳の働きを鈍くする 睡眠は足りないくらいでちょうどいい」
融通の利かないインペリアルの魔術師。
なまじ頭が切れるからこそ反論は封殺され論破されてしまう。
夜を徹しての狩りを覚悟するRioはインペリアルの従者に導かれ。
困り顔に微笑みを浮かべつつ、そっと瞬き始めた星空を見上げました。



以上で『カイネの聖なる試練』後編終了となります。

グレイウィンター監視所にはガーディアン・トロール他、おつきのトロールが2頭、待ち受けています。
監視所自体は右手スロープで上段岩場に上ることができる簡単な造りでした。
箱や樽の並べられた上段に2体の山賊の遺体が横たわっている状況からカイネの試練発生により寝床をガーディアン・トロールらに急襲され占拠されたというところでしょうか。
「山賊稼業も楽じゃない」
などと嘆く賊の亡霊達の声が聞こえてきそうです。
グレイウィンター監視所奥の樽の上にはフローキの弓というユニークアイテムが無造作に放り出されていますが、フローキの元に届けると、くぐり抜けてきた修羅場の話をされた後、もらってくれと押し付けられて・・・もとい、カイネの試練をこなした勇者の証として譲り渡されます。
孫のハミング君に受け取ってもらったほうがいいような気もするのですが、もしかすると、
「そんなみすぼらしいへっぽこ弓なんて要らないよ」
などと子供ゆえの無邪気さで傷つけられちゃうのがお祖父さまとしては怖いのかもしれませんね。
ちなみにフローキの弓以外の報酬として“カイネの記章(動物からのダメージ10%減少・弓ダメージ5%上昇)”というアミュレットがいただけますがカイネの試練を受けなくてもフローキを殺害すればアミュレットは手に入るとか入らないとか・・・お祖父さまの小屋がハミング君のものになる日もそう遠くなさそう・・・ムニャムニャ((((;´・ω・`)))
更に蛇足ですが『カイネの聖なる試練』を終えたプレイヤーはその後フローキに出会うたび、
「お前は見かけほどバカじゃないな」
と一応の褒め言葉をいただくのですが実はこの言葉よくよく考えてみると、
「お前は見かけはバカに見える」
ということですよねΣ(・ω・´;)!?
ハミング君が天涯孤独の身の上となる日もそう遠くなさそうです。

次回Skyrimはイヴァルステッドクエスト『隠匿の炉床墓地を調べる』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが、「通常運行ですね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と諦観の域に達しつつある皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・カイネの聖なる試練:前編(*・ω・)

リフテンの西、イヴァルステッド南南東の山の斜面にある小屋。
そこで暮らしていたのは狩人フローキと彼の孫でありヘルゲンの生き残りでもあるハミング少年でした。
カイネの祝福を受ける実力があるかどうか試してみよう。
フローキに誘われカイネの試練に赴くRioなのです。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も含まれます。
ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイすることをお勧めいたします。



フォーレルホストからリフテンに帰還を果たしたRioは予定のない数日をハニーサイドで過ごすことにしました。
リフテンに滞在して2日が経過した頃、
「たまにはイオナの手料理が食べてみたいなぁ(〃▽〃)」
などと口にしてしまったから大変。
「私はリフテンに仕える私兵にして従士の執政に任命された者 コックや下働きといっしょにされては困ります」
Rioはハニーサイドの女執政の抗議に晒され、たっぷり1時間説教を喰らってしまいます。
イオナの小言に打ちひしがれる相棒に助け舟を出すため。
「夕食の仕度なら俺が引き受けよう」
そう声をかけ立ち上がるヴィルカスを引き止めて。
「じゃあ今夜はビー・アンド・バルブでディナーにしましょう」
Rioは慌てて代替案を持ちかけます。
オレンジ色に染まるリフテンの街にヴィルカスとRio、肩を並べ歩き出す二人の背後に執政イオナの声が突き刺さります。
「私への土産物は冷めないよう従士が酒場を退出する直前に注文してください バランス良く折に詰め見栄えも十分考慮してください 飲み物はブラック・ブライアの蜂蜜酒で結構です」
唖然とし。
目を丸くしながらイオナを振り返るRioは、もう一度復唱しましょうかと詰め寄るハニーサイドの女執政の迫力に気圧され思わず従順にうなずいてしまいました。

ビー・アンド・バルブ内はいつもの熱気に包まれ。
タレン・ジェイに特製のカクテルを頼む者。
キーラバにツケを懇願する者。
片やがなりたてるストームクロークの残党兵、片やメイビンの息子で未来のブラック・ブライア当主ヘミングの周囲にへつらう者らで賑わっています。
空いているテーブルに着こうとしたところでRioはインペリアルの魔術師らしいいでたちの男に呼び止められました。
「また力任せに剣を振るうような傭兵を連れているのか 魔術の達人がいるのに凡庸な兵士を雇う必要はあるまい」
立ち止まるヴィルカスがマーキュリオと名乗るインペリアル傭兵を睨めつけ、パートナーを見上げるRioは聞こえなかった振りをして空席に腰掛けます。
それからタレン・ジェイに蜂蜜酒にラベンダーとリュウノシタの添えられたクリームフロートのカクテル、ホワイトゴールド・タワーを注文します。
同じ物を頼むと一声を発して。
ヴィルカスはRioの対面の席、マーキュリオの動向が覗える椅子に腰を下ろしました。
蒸し鶏にシッスルやスノーベリーで味付けされたクリームソース、アップルキャベツのシチューに焦がしバターで風味付けされた貝柱を頬張るRioはアルコールも手伝い、饒舌になってゆきます。
以前ジェナッサとここへ来た時はスジャンマの効いたクリフレーサーのカクテルを頼んだのだと。
あのカクテルにはあっさり塩とハーブをまぶしたベイクドポテトがぴったりだったなどと語らう相棒に相槌を打ちながらもヴィルカスの視線は依然インペリアルの傭兵へと注がれていました。
「ところでカルジョは今リフテンにはいないのか?」
「そういえば郊外でもカジートキャラバンは見かけなかったわね(゚ー゚*?)」
突然カルジョの話題を持ち出され、Rioはキョトンとした表情で小首をかしげます。
「なにをっ! 黙って聞いてれば偉そうな口叩きやがって この頭でっかちの似非インテリインペリアルめがっ!」
「知性のない者に魔術についてとやかく言われるのも雇われるのも願い下げだ」
するとビー・アンド・バルブの入り口一角で何やら騒ぎが起こっているようです。
振り返ると先ほどヴィルカスのことを力任せに剣を振るう傭兵と貶したマーキュリオと目が合います。
「貴様が本当に有能な魔術師だと言うなら なぜこんな酒場の隅で誰に雇われるでもなく燻ってるんだ ああっ!?」
「私は自分を安売りするつもりはない 自分の能力にふさわしい従士にしか仕えぬ」
いかつい体躯を持つ数人のノルドに囲まれてなお毅然とした態度を崩さないノルドに比して身体の小柄なインペルアルのマーキュリオ。
媚びもせず怯みもせず。
ただ侮蔑の籠もる冷たい視線を取り囲む大男らへ投げかけます。
その様子に激怒したノルドの荒くれらは遂に口の代わりに鉄拳を振るい始めました。
最初の一発だけを腹にまともに喰らったマーキュリオは咳込み、けれどすぐさまストーンフレッシュを唱え迎撃体勢に移ります。
インペリアル魔術師の右手から雷系破壊魔法が放たれようとしたその瞬間、ノルドの男達とマーキュリオの間にヴィルカスが割って入りました。
邪魔をするなと喚き散らす同胞らに、ブラック・ブライアの子息がいる店内で暴れ、彼に万が一のことがあればメイビンに八つ裂きにされるどころでは済まないぞとヴィルカスは凄みを利かせます。
辺りを見回し。
眼前に立ちはだかる重装の戦士の発言が嘘ではないことを確かめたノルドの荒くれ男らは、憶えてろと捨てゼリフを吐くやビー・アンド・バルブを後にして行きました。
悪漢らを蔑むように見送ったマーキュリオは定位置である入り口近くの椅子に座り直します。
無言で虚空を見つめるマーキュリオはやがて小さなため息をつきました。
それからほとんど金貨の入っていない布袋を取り出し、酒代にと1セプティム金貨を払い置くと早足に退出を試みます。
「そこのインペリアル 俺の代役を務める気はあるか」
マーキュリオはゆっくりと振り返りました。

「お前のパートナーは変わった男だ ノルドの嫌う魔術師を身代わりの従者に抜擢するとは」
それはあたしもびっくりしたと。
Rioがクスクス笑いをもらします。
「だがヴィルカスと言ったか 彼はノルドにしては愚鈍ではないな 人を見る目も判断力も知性も備わっている」
マーキュリオのヴィルカスに対する賞賛にRioは笑顔のままうなずいてみせます。
一時的とはいえヴィルカスがRioの従者としての役割を降りたのにはわけがありました。
同胞団に害獣退治を依頼したのに人手が足りないのか一向にメンバーが派遣されて来ない。
マデシとグレルカの愚痴を聞きとがめたのが表向きの理由。
「それにしてもいくら同胞団の幹部だからとはいえ わざわざ末端が担うべき雑用を彼が肩代わりする必要もなかろう よほど人手が足りないとみえる」
涼しい顔でそう綴るマーキュリオに、彼を雇った本当の理由を悟られぬようRioはあらぬ方へ視線を巡らせました。
まさか相応の腕と知識を兼ね備えつつも自尊心の高さゆえ上官に恵まれないインペリアル傭兵にパートナーが憐憫をかけたなど当の本人を前に明かせるはずもなく。
「我が戦闘術に勝るものはない それがたった500セプティム金貨で買えるなんてお前も運がいいな」
一貫して上から目線なインペリアルの魔術師に乾いた笑いで応えるRioなのです。


『カイネの聖なる試練』

宿屋ヴァイルマイヤーを経営するウィルヘルムから手紙で頼みたいことがあると依頼を受けたRioはイヴァルステッドを目指します。
リフテンからイヴァルステッドに至る途中、山小屋を見かけたRioはふと歩みを止めました。
ウサギの罠を手に小屋を飛び出して来る少年の顔に見覚えがあったからです。
「ハミング!?」
アルドゥインが飛来しヘルゲンの町を壊滅させたあの日、少年は父親も母親も失ってしまったのでした。
「父さんや母さんといっしょに暮らせなくても僕は大丈夫だよ でもフローキは料理も作れないし ここじゃ話し相手もいない」
寂しそうにうなだれるハミングは首を一振りすると、罠を仕掛けに行かなくちゃと駆け出しました。
ハミングに続いて小屋の外に現れた初老の男は狩人のようで。
偉大な神々に供え物でもしに来たのかと皮肉混じりに問いただしてきます。
「神々への供え物(゚ー゚*?)」
何のことなのかと小首をかしげるRioにふんと鼻を鳴らし。
九大神だの八大神だのをお前さんも信じているのだろうと狩人は決め付けた風に目をそばめました。
「あんなものは邪な神々だ! ペテン師が売り歩く偽物の神だ そんなものは御免だね フローキはカイネも聖なる試練も忘れない」
自らを鋭利な刃の二つ名を持つフローキだと名乗る初老の男の信仰はどうやらカイネだけに注がれているようです。
「聖なる試練(゚ー゚*?)」
「古きノルドの伝統だと聞いたことがある」
傍らに立つマーキュリオが解説を入れます。
「ふむ お前はノルドではないな」
マーキュリオを睨みつけるフローキは、まあいいとつぶやくや聖なる試練についての説明を始めました。
「カイネに自らの力を示す試練を我々は聖なる試練と呼ぶ 己が狩人であり唯の殺し屋ではないことを証明するためのものだ」
「あたしは別に狩人ってわけじゃないから(〃▽〃;)」
何か言ったかと顔を上げるフローキに何でもありませんと。
Rioは慌てて頭を横に振って見せました。
フローキ曰く。
カイネの教えは獣を敬うこと。
同時にカイネは獣の王に立ち向かう勇気を持つ猟師をも祝福する。
「真の猟師とは試練に生き残ったものをいうのだ」
年老いてなお眼光鋭いノルドの狩人は誇らしげにカイネの教えを紡いでゆきます。
「しかし最近はカイネを讃え敬意を表する者は少なくなってきた」
狩りを生業とする者でさえそうなのだとフローキは嘆き、それから突如身を乗り出すやRioに詰め寄りました。
「お前にカイネの祝福を受ける実力があるか調べてやろう 喜んでこの風習に身を委ねるがいい」
絶句し後退するRioは後方に控えるマーキュリオに二の腕を掴まれ逃げ場を失ってしまいました。
「せっかくの勧めだ 受けられる恩恵は受け取っておくに如くは無い」
前門のフローキ。
後門のマーキュリオ。
よもや従者に背かれようとは。
この場合背かれたと言うには語弊があるかもしれない。
などと逡巡するRioの前に立ちはだかるフローキはRioの返事を待たず。
カイネの守護を受けたガーディアン・ビーストを打ち負かして来いと命を下しました。

フローキより掌に刻まれたウルフとクラブとスキーヴァーのシンボルを頼りにRioはガーディアンの巣を目指します。
「まずはガーディアン・ウルフ クラブ スキーヴァーの3体を倒さねばならない 急ごう」
先刻退路を塞いだことなどすっかり忘れたかのように涼しげな顔で付き従うインペリアルの魔術師を恨めしそうに見遣りながら。
追随する従者に煽られ、Rioの足取りは自然、速まってゆきます。
ホワイトラン経由でドーンスター南西、ウィンドワード遺跡に辿り着いたRioとマーキュリオは雪景色の中、それらしきガーディアンの姿がないか調査を開始しました。
「シンボルを身体に刻まれた者が近寄ればガーディアンが反応するってフローキは言ってたけど|ω・)」
遺跡の中を覗き込んだRioは青白いスキーヴァーと目が合い、反射的に後方へと飛びずさります。
Rioを追い2匹の生きたスキーヴァーが躍り出るタイミングに合わせ、マーキュリオの指先からチェインライトニングが解き放たれました。
げっ歯類の牙に傷つけられるより早くダガーを抜いたRioは感電するスキーヴァーらに引導を渡してゆきます。
最後に残った一際大きな身体の青白いスキーヴァーをも、マーキュリオの破壊魔法との連携で沈めると、ウィンドワード遺跡に再び静寂が訪れました。
「次はウルフかクラブね」
元来た道を辿ろうとするRioは遺跡中央の台座に佇むマーキュリオに気づき立ち止まりました。
何か気になるものでも見つけたのかと駆け寄るRio。
瞑想に耽るインペリアルの魔術師はふいに瞼を開くと携える魔法書を台座付近に掲げ祈りを捧げ始めました。
しかし台座に変わった兆候は見られず。
「何も起こらないか ここが怪しいと思ったのだが いや魔法書がそぐわないのかもしれない」
残念そうに魔法書を仕舞うマーキュリオは独り言をつぶやきました。
「何かが起こるはずだったの(゚ー゚*?)」
好奇心に瞳を輝かせるRioが小首をかしげます。
「破壊魔法を極めた者だけに許された儀式があるのだが」
その儀式を行う場所こそがウィンドワード遺跡ではないかと当たりを付けてはいた。
だが目論見違いだったか。
あるいは持ち寄った魔法書が秘法を導き出すにふさわしい書ではなかったということらしい。
そうマーキュリオは説明し、ため息をつくと踵を返します。
(破壊魔法を極めた者が訪れる場所・・・)
後にウィンドワード遺跡を再び訪れることになるなど、この時のRioはまだ知る由もありませんでした。

掌のシンボルが次に示した場所はレイクビュー邸の西、イリナルタ湖南の山脈付近ということで。
ウィンドスタッド邸で一夜を過ごしたRioは翌朝早く旅支度を整え、再度南を目指します。
せっかく立ち寄ってくれたのにもう出発してしまうのか、せめてもう一泊していってはどうかと。
私兵にして執政補佐のヴァルディマー、吟遊詩人のソニルが口をそろえてRioを引き止めにかかります。
そしてヴィルカスがジョルバスクルに舞い戻って来てくれたお蔭で執政としての仕事をこなすことができそうだと。
久しぶりの自由行動に羽を伸ばす狩猟の女神アエラも、もう一晩ここに泊まっていきなさいと命令口調でRioを誘います。
「せっかくウィンドスタッド邸にはダブルベッドもあるんですもの マーキュリオには私の寝床を提供してあげるから あなたは私と水入らずで楽しみましょう」
ツッコミどころ満載のアエラの危険な誘惑をはぐらかしつつ。
御者エンガーの荷馬車に跳び乗るRioは人間模様を訝しげに眺めるインペリアルの魔術師にも同乗するよう促します。
「スカイリムでは同性の婚姻も許されているとは聞いていたが同性愛者を実際に目にするのは初めてだ」
お前にもそういう嗜好があるのかと真面目な顔で躊躇なく。
恐らくは知的好奇心から発されたマーキュリオの質疑にきっぱりNOと答えるRioなのです。

冬のレイクビュー邸に娘達の姿はなく、執政のエリクもまたロリクステッドに戻っているようでした。
私兵兼レイクビュー邸の執政役もこなすラッヤと吟遊詩人ルウェリン・ザ・ナイチンゲールらと食卓を囲み、ルウェリンの奏でるクラッシック・ドラムに合わせ各々が拍子を取り、歌を口ずさみ、杯を掲げます。
蜂蜜酒とイリナルタ湖で獲れた魚料理に舌鼓を打つRioは、ここからの湖畔の眺めも夜景も最高なのだと傍らで姿勢を正し座るマーキュリオに耳打ちしました。
「危険は伴うが冒険に酒に報酬そして名誉 私兵と執政に恵まれた豊かな生活 羨ましい限りだ」
ぼそりとそうつぶやくインペリアルの魔術師をほろ酔い加減のRioが見つめます。
従士の己に寄せられる視線に気づき。
背筋を伸ばしたままのマーキュリオはジョッキに残る蜂蜜酒を喉に流し込みました。

翌朝、薄靄のかかる湖畔を西に抜けるRioを青白いオオカミが襲います。
「子分どもが2体か 雑魚は任せるがいい」
インペリアルの魔術師の申し出にコクリとうなずくとRioはダガーを閃かせガーディアン・ウルフに跳びかかりました。
勝負は一瞬でつき。
ダガーの切っ先に喉笛を貫かれたガーディアン・ウルフは青白い灰と化し、マーキュリオの放つチェインライトニングが生身の身体を持つオオカミ達を屍へと変化させてゆきます。
「魔術師を傭兵にするのも悪くないということが理解できたか」
やや得意げに胸を張り薄笑いを浮かべる従者に、
「マーキュリオの破壊魔法は正確で威力も優れている」
と。
オオカミの皮を剥ぐRioは屈託のない笑顔を返しました。
「まあ わかってもらえればいい ところで次の行き先はどこだ?」
自身の価値をこうも素直に認められるなどスカイリムに来てこの方なかった。
インペリアルの魔術師はゴホンと咳払いをひとつし、動揺を悟られまいと居ずまいを正しました。

ガーディアン・クラブの所在地はロリクステッドの南東、サンガード砦の北東、クジュカールの記念碑付近のようです。
掌のシンボルに導かれ。
Rioとマーキュリオはイリナルタ湖を南側から迂回しつつ北西を目指しました。
荒野前方に青白い蟹を見咎めたRioは背の矢羽を番え不意撃ちを仕掛けます。
飛距離が足りなかったのか。
鏃は標的の鼻先をかすめ。
不審な気配に感づいたガーディアン・クラブが突進を開始しました。
従士に倣いステルス体勢を保つマーキュリオが身体をスライドさせ雷魔法を唱え迎撃に備えます。
しかし既に第二の矢を番え終わっていたRioが矢羽を解き放つやガーディアン・クラブは弾き飛ばされ。
蟹の青白い甲羅は見る間に形無き灰燼と成り果てました。
三度目ともなればガーディアンの子分どもの対処も手慣れたもので。
Rioとマーキュリオは弓と破壊魔法の連携で瞬く間にガーディアン・クラブの手下達を葬り去ってゆきます。
生身の方のクラブの亡骸から脚の肉をこそぎ取るRioは、ムラルキにいい土産物ができたとほくそ笑みました。
「ムラルキとは誰だ?」
スカイリムに渡って以来、滞在するリフテンの街の他は本で仕入れた知識を除いてほとんど馴染みのないマーキュリオが問いかけます。
「ロリクステッドの宿屋フロストフルーツの主よ(〃▽〃) シチューガ トッテモ オイシーノ♪」
せっかくなので今夜はロリクステッドに泊まろうと歩き出すRio。
陽気に鼻歌を歌う従士に続くインペリアルの魔術師の足取りも心なしか軽やかに弾んでいるようでした。

ロリクステッドの町に足を踏み入れたRioの姿を目ざとく認め、野良仕事の手を休めるエニスとレルディスが久しぶりじゃないかと声をかけてきます。
オオカミの毛皮を手渡しながら、ムラルキは宿屋にいるのかと尋ねるRioにブリッテとシセルの姉妹がまとわりつきました。
「ねぇルシアやソフィはいっしょじゃないの?」
歳の近い遊び相手の訪問を待ちわびる少女達はRioの傍にルシアとソフィがいないことにがっかりしながらも、すぐに気を取り直し走り去って行きました。
フロストフルーツの扉をくぐるRioはカウンターに座る灰青色の肌の美人、ダンマーの傭兵ジェナッサの存在に驚きます。
「ジェナッサ(○´゚ω゚`)!?」
「あら久しぶり」
Rioの後方で真一文字に唇を引き結び付き従うインペリアル魔術師へと視線を馳せて。
ダンマーの美女はふふんと意味有りげに鼻を鳴らしました。
厨房で仕込みに専念するムラルキもRioの来訪に気づき、木杓子片手に微笑みます。
「今夜は飲んで食べて歌って そしてもちろん泊まって行くのだろう? だが息子エリクも交えての殴り合いや刃傷沙汰だけは勘弁してくれよ」
これまでの経過や出来事からムラルキの懸念も単なる被害妄想だと笑い事では済ませられないことは重々承知の上で。
Rioは内心冷や汗を流しつつも、コクコクとうなずいてみせました。
割った薪をかかえ戸口に現れたエリクはRioの姿を視界に捉えるや両手の邪魔な荷物を床に放り出し駆け寄ります。
またしても人目もはばかることなく抱き締めようとするエリクの腕を拒み後ずさる従士に加勢したものか。
マーキュリオが身構え。
困ったように眉をひそめるムラルキがジェナッサの顔色を覗います。
カウンター越しにて。
Rioとエリクの邂逅を見守っていたダンマーの女傭兵は物憂げにゆっくりと瞼を閉ざしました。
刹那、平手打ちの音がフロストフルーツに響き渡ります。
「Rio・・・?」
わずかながら左頬を赤く腫らすエリクは唇を噛み締めうつむく想い人の前で呆然と立ち尽くしました。
今までこのように強固な拒絶を受けることなどなかったのに。
たとえ他の男とマーラ聖堂にて婚姻の誓いを立てていようと、内戦で培った絆が消え去ることなどないと信じていたのに。
震える右手を差し出しもう一度愛しい想い人の頬に触れ、そのまま掻き抱こうとする虐殺者の二つ名を持つ男は再びRioの抵抗に遭い、力無く空っぽの腕を下ろしました。

※殴り合いや認証沙汰に発展するロリクステッドのフロストフルーツにおけるこれまでの経過や出来事につきましてはすべて創作となりますが気になった方はSkyrim⑪『モス・マザー洞窟を一掃する&レイクビュー邸』及びSkyrim⑬『アクラシュ最後の鞘をゴーザのところへ持っていく&ドルアダッチ要塞で敵のリーダーを倒す』を、エリクの思うところの内戦での絆につきましてはSkyrim⑩内戦全般をご覧くださいませ。

「いいのか?」
「いいのよ」
「お前がそれでいいと言うのなら構わないが」
遠ざかってゆくロリクステッドの町並をマーキュリオは振り返ります。
生意気でかわいげがないと謗られる我が身のようであれば乞われ慕われるという贅沢な葛藤に苦しむこともなかったろうに。
唇を噛み締めたまま泣き出しそうな表情を隠そうとする従士を見遣るマーキュリオは小さなため息をつきました。
社交上手と称えられる種族に生まれながらその才に恵まれなかったインペリアルの魔術師。
人とぶつかることも多いがゆえに他者との交わりは極力避けてきた。
孤独は時にわびしいものだが人間関係がもたらす煩わしさを感じることも少ない。
それは存外幸せなことなのか。
それとも・・・
魔術書には書き記されていない難問に頭を悩ませる魔術師はその怜悧な眼差しを広がる蒼穹へと投じてゆきました。


以上で『カイネの聖なる試練』前編終了となります。

クエストを淡々と終えるつもりが創作満載となりました。
はい、いつものことです。
最近は暖かいを通り越して暑い日が続きますが、ちょっと気を緩めると眠気がドドド・・・と。
「だからって創作三昧していいのか!?」
という声が聞こえてきたような気もしますが、気のせいですよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)
とりあえずマーキュリオの性格は以上のようになりました。
「こんなのマーキュリオじゃないよ!」
とお怒りのプレイヤーさまはどうかお好みのままに脳内変換してしまうか、上記物語などなかったものとみなしオールスルーしてやってくださいませ。

次回Skyrimは『カイネの聖なる試練』後編をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作のオンパレードとなっておりますが、「今更変更するつもりないでしょ|ω・)?」とわかっていらっしゃる来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております|ω・))))

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Skyrim・竜教団包囲網:後編Σ(・ω・´)

スコルムと奴の犬は、我々を決して生かしてはおかないだろう。
ソラロドはドラゴンの帰還を予知し、井戸に毒を塗る指示をした。
異端者たちの手に陥るくらいなら、我々は死ぬべきなのだ。
異端者どもは、かつてドラゴンこそが神々であったことを忘れている。
ドラゴンが帰還した暁には、我々に再び命を与えてくださるだろう。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も多々含まれております。
ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。
カラー外部分のほとんどは創作となっております。



『竜教団包囲網』後編

怒涛のようなドラウグルの襲撃をいなしたRioとヴィルカスは荒く吐く息を整え傷を癒した後、再び奥へと足を運び始めました。
ところが数歩も行かないうちに、ドラウグルらの屍を越えようとするRioはよろめき壁面にもたれかかります。
「おい大丈夫か!?」
「大丈夫じゃないみたい」
どこか具合でも悪いのかと心配そうに覗き込むパートナーの眼差しにいたずらっぽい笑みを返して。
「重量オーバーで動けないの」
そうつぶやくと、Rioはハルメアス・モラの支配する領域アポクリファで手に入れた秘められし力、ブラックマーケットを展開しドレモラ商人を呼び出しました。
「定命の者との取引は大好きだぞ」
ニヤリと嗤うドレモラ。
商人とはいえオブリビオンの住人と親しげに売買を行うなど危険だとは思わないのか。
ヴィルカスは神妙な顔つきでRioとドレモラ、両者を交互に睨めつけました。
「黒の書の知識を吸収した折 手に入れたパワーなの(〃▽〃) ベンリデショ?」
無邪気に力を披露してみせる相棒の手首を鷲掴むやヴィルカスが険しい表情で詰め寄ります。
「ハルメアス・モラの下僕になりたいのか!?」
憤りすら感じられるパートナーの冷たい声音に驚いて。
Rioはそうじゃないと慌てて首を横に振りました。
「奴らデイドラの常套手段だ 定命の者らを懐柔させるため強力な あるいは魅惑的な力を授ける」
力は中毒となり術者の精神に異常をきたす。
感覚を麻痺させ不遜と怠惰を蔓延らせてゆく。
「荷なら俺が代わりに持とう だからもうハルメアス・モラの力に頼るのはやめておけ」
そう忠告するパートナーの言葉にRioはうつむき小さくうなずくのでした。

通路のあちらこちらに設置された加圧式トラップを掻い潜り、ドラウグル・ワイト、デス・ロードらを仕留めつつ尚も前進を続けると、やがて巨大なホールに辿り着きました。
「礼拝堂かしら|ω・;)?」
「高位の竜教団信者を祀るための場所のようだが素通りさせてはくれないだろうな」
カチリとヴィルカスが刃を鳴らすのを合図に中央の棺の蓋は跳ね除けられ。
ドラウグル・デス・オーバーロードとドラウグル・デス・ロードが現れました。
不意討ちを狙うRioの矢は石柱及び落盤によって阻害され。
物音を聞きつけたデス・オーバーロードの接近を招きます。
こうなっては遠隔武器での戦いは不利。
そうみなしたRioは久しぶりに握る盾の感触に戸惑いをみせながらも左脇を守護で固めました。
グレートソードにはやや不釣合いだった華奢な指先を細身の柄に絡めるやダガーを抜き去り、鋭利な一撃を繰り出します。
両手武器のような強烈な一撃は望めない。
けれどスナップを効かせることにより速度は増し攻撃の狭間には盾で身を守るという選択肢すら生まれる。
スピードに乗るダガーが薄暗がりに閃くたび、デス・オーバーロードは骨を軋ませました。
デス・オーバーロードの攻撃を一手に引き受け、グレートソードでそれを弾き返すヴィルカスは敵の肩越しに映る相棒を見つめ満足そうに目を細めました。
デス・オーバーロードに止めの一撃を見舞い。
地を蹴る反動でRioのダガーが、横合いから滑り込むヴィルカスの大剣の切っ先が、残るデス・ロードを追い詰めます。
やがて心臓と脇腹を砕かれデス・ロードは永遠の眠りに就くのでした。
デス・オーバーロードの棺近くの宝箱よりひとつの鍵を入手したRioはこの鍵が合致する扉を求め、更なる探索へと赴きます。
朽ち果てた木製の螺旋階段を上り、設置された魂石のトラップを解除し、Rioは閂で閉ざされた扉を開放しました。
(なんの音だろう?)
進むにつれカラカラと金属製の滑車が巻き上げられるような音が近づいてきます。
「そっちは元の坑道につながる道だろう 右へ行こう」
パートナーの言葉にそうだったと顔を上げ。
回れ右をするRioは自身の方向音痴っぷりに照れ笑いを浮かべます。
「休息が必要なら遠慮するな」
ひたすら前進しようとする相棒を引き止めたヴィルカスは荷からリンゴを取り出し二つに割ると、
「こいつでも喉を潤す足しにはなる」
一片をRioへと差し出しました。
荒れ果てたフォーレルホストの壁面にもたれ。
リンゴを頬張るRioとヴィルカスは束の間のやすらぎに身をゆだねます。

果実で英気を養い蛇行する通路を抜けたRioは振り子の斧に阻まれた通路と左手に伸びる通路を挟んでの分岐点に至りました。
「ここで待っていて|ω・´;)」
ヴィルカスにそう告げるや隠密体勢のままサイレントロールでトラップを回避するRio。
その眼前に古井戸と周囲を鉄柵に閉ざされた地下につながる螺旋階段が迫ります。
(敵の気配はないみたい)
すばやく辺りを見渡し鉄柵の扉に近づいたRioは先刻ドラウグル・デス・オーバーロード近くの宝箱より入手した鍵で封印を解いてゆきます。
しかしこの螺旋階段を二人で下りて行くためにはヴィルカスに振り子の斧の通路を通り抜けてもらわなければなりません。
サイレントロールにて。
パートナーの待つ分岐に戻ったRioはヴィルカスに、
「衝撃に耐えられるよう踏ん張ってね」
そう耳元に囁くや揺ぎ無き力を浴びせかけます。
「Fus Ro Dah!」
真正面から抗い難い風圧を受けて。
重装の戦士は振り子の斧が発動するより速く通路を通過し螺旋階段を囲む鉄柵に激突します。
「つっ! おいっ!?」
「ごめんね 斧に切り刻まれるよりはいいかなと思って|ω・;) ダッテ ヤイバ スルドイシ・・・」
治癒の光を詠唱する相棒を見つめ絶句するヴィルカスは、この何をしでかすかわからないイスミールと共に冒険を続けようとするなら隠密スキルを極めるべきなのかと。
しばし黙考を巡らせました。

解放された螺旋階段の先は水浸しで。
井戸に潜らなければなりません。
「長い年月で既に毒は中和されていると思うが用心に越したことはない」
井戸水はできる限り吸い込むなと警鐘を鳴らすヴィルカスに了解とばかりうなずいて。
潜水を開始するRioなのです。
横穴を伝い辿り着いた場所は光るキノコに覆われた空洞地帯でした。
(光るキノコがあるってことはまさかファルメルも?)
フロストバイト・スパイダーの遺体を乗り越え蜘蛛の巣まみれの岩場に顔を出したRioはスキーヴァーの襲撃にのけぞります。
「蜘蛛かと思ったらネズミだった(○´゚ω゚`) ビックリ」
驚きのあまり飛びずさる相棒を左腕で支え落下するのを防ぎつつ右腕より繰り出した大剣の一撃でヴィルカスはスキーヴァーらを葬ってゆきます。
上層部からの進行は不可能とみなし元の通路に戻ったRioとヴィルカスは下層域奥へと続く道を辿って行きました。
通路途中で再度水中に潜り込み。
行き着いた先はドラウグルが崩折れる小部屋でした。
テーブル上の毒薬横に一枚のメモが折りたたまれています。
走り書きされている文字は乱れ。
スコルム・スノー・ストライダー及び彼の部下らに対する怨念と竜教団の復活を期した内容に目を通したRioは傍らに立つパートナーを見上げました。
「ドラゴンが帰還した暁には我々に再び命を与えてくれる・・・か」
メモの記述に苦笑するヴィルカスがつぶやきをもらします。
「竜教団の亡霊達もまさかアルドゥインの復活を阻止したドラゴンボーンに数千年に渡る野望を潰えさせられるとは思ってもみなかっただろう」

読み終えたメモを相棒に手渡すと、
「俺たちの辿っている行程は間違いなく仮面を携える主 おそらくはドラゴン・プリーストの許へとつながっている」
ヴィルカスはグレートソードの柄を握り直し行く手を睨みすえました。
小部屋から木の扉を抜けた先には小さな円形の安置所が備え付けられています。
一歩を踏み出そうとして。
Rioははたと立ち止まりました。
かすかに漂う臭気。
思わず天井を見上げたRioはどす黒く染まる棘を確認し・・・と同時に弓を引き絞りました。
「どうした?」
「前に出ないで!」
パートナーを肩で押しとどめ。
番えた矢を解き放つRioは、まずは正面安置所から身を起こしつつあるドラウグル・デス・ロードを。
次いで右より現れたデス・ロードを。
最後に左手から身を乗り出すデス・ロードを次々に仕留めてゆきます。
「たいした集中力だ」
静寂が訪れた安置所に佇むRioはパートナーの賞賛に微笑み返し、凛とした面を上げ未踏の通路を歩き出しました。
一面油の撒かれた通路に火炎魔法を放ち。
通路の安全確保に当たるRioはステルスを駆使しじりじり前進して行きます。
崩落した通路を越え、折り重なるドラウグルらの屍を踏み越えたところで、ドラウグル・スカージ、デス・ロードらに出くわします。
細く岩壁の崩れる通路にはろくな逃げ道もなく。
デス・ロードの揺ぎ無き力をまともに浴びるRioとヴィルカスはそれぞれ壁面に叩きつけられました。
すばやく身を起こして。
同胞団の盾の兄妹にして比翼連理な二人は言葉を交わすまでもなく瞬時に各々の使命を全うすべく配置に付きます。
身体を右に傾がせ壁を背にしてシャウトの直撃を防ぐヴィルカスがグレートソードの大技で敵の注意をそぎ。
その隙に敵の背後を捉えたRioがバックアタックを仕掛けます。
スカージが召喚した氷の精霊を体当たりで止め置くパートナーの意図を汲み。
間隙を縫うRioが召喚者であるスカージの急所を狙います。
一難去ってまた一難。
扉を抜けた先、食堂らしきホールにはスカージが待ち伏せしていました。
「スカージしつこい(`・ω・´;)!」
「リンゴの欠片だけで乗り切るにはハード過ぎる場所だな」
右手上層部に敵の気配を感じたRioは隠密を維持したままダガーを携えスカージの背後に回り込みます。
一閃にてスカージを斬り伏せたヴィルカスはテーブルの陰に身を滑らせ、急ぎ気配を消しにかかりました。
上層階をうろつくドラウグル・デス・ロードは侵入者らに気づかぬまま定位置へと戻って行きます。
食堂の正面、鉄格子に覆われた扉の開閉は叶わず。
左手にある鉄の扉からの探索に乗り出してみると、またも油の撒かれた床に行き当たりました。
(嫌な予感がする)
火炎の魔法を唱えたRioは炎が収まるのを待ち、石段を駆け下ります。
「Fus Ro Dah!」
横合いより飛び出したドラウグル・デス・ロードにシャウトを浴びせかけられ。
壁面に激突したRioは軋む身体を捻らせ矢を番えます。
隠密を解き、大剣を構えるヴィルカスが重い一撃をデス・ロードに加え手前におびき出して行く光景を目の当たりにし、Rioは弓の代わりに抜き去ったダガーで敵の側面に滑り込みました。
「なんだか敵はヴィルカスばかり狙ってるような気がする」
「俺の方が目立つからだろう 武器もガタイもお前より大きいからな」
「ダガーに持ち替えてから敵にマークされる回数が減ったような(-ω-;)」
小首をかしげる相棒を横目にヴィルカスは意味深な笑みを浮かべました。
篝火付近を通り抜けようとした瞬間、炎は突如勢いを増し。
飛びずさるRioは床を浸す油を処理してしていなければ大惨事になるところだったと身震いします。
本能の発する警鐘に従い。
更に前方の火炎壷を油の満たされた床にぶちまけ、火の勢いが衰えるのを確認して先を急ぎます。
ホールに踏み込んだRioは左右そして正面より棺を弾き飛ばし押し寄せるドラウグル・デス・ロードとスカージらへ次々と矢羽を突き立ててゆきました。
相棒の不意撃ちが見破られるタイミングを見計らい、進み出たヴィルカスがRioとデス・ロードの間に割って入ります。
眼前で斬り結ばれるパートナーとドラウグルらとのせめぎ合い。
刹那、Rioは青い双眸を見開きました。
「そういうことだったのね」
ヴィルカスが片手武器と盾を勧めたのは適正という理由だけじゃない。
強力な一撃を誇る両手武器は片手武器以上の注目とヘイトを集める。
「だから片手武器を使えなんて言ったんだ」
(敵の注目をあたしから反らすために・・・!?)
まだまだ洞察力が足りないと。
甘く切ない想いを噛み締めて。
群がる敵を薙ぎ払い奔走するパートナーを援護すべく。
瓦解する石柱を跳び越えRioはドラウグルらへと挑みかかって行くのでした。

襲撃の収まったホール入り口にはスノーベリーにデスベル、山の花などが咲き乱れています。
こんな陽も射さない荒れ果てたホールに未だ植物が生息しているなんて不思議なこともあるものだと周囲を見回すRioを傍らの台座に佇むヴィルカスが手招きします。
差し出されたメモに目を通すRioはゆっくりと復唱を始めました。
「すべて花を収穫し錬金術の研究所に運べ 場所を空け子供たちの埋葬を始めろ?」
「賭けになるかもしれない だが他に手立てがない以上」
「やるしかないってことね」
「そういうことだ」
既に何連戦となく敵と戦い続けてきた疲労を感じさせることもなく。
ヴィルカスは相棒の前に立ち先導し始めました。
行く手を阻むドラウグル・デス・ロード2体をいなし、大事に備え火炎壷を叩き落し、床に棚に散乱するデスベルを回収するとRioは更に奥を目指しました。
小魂石を原動力として稲妻を発する装置を解除し、侵入者に襲い掛かるスカージを撃ち倒した先の台座に碧水晶の爪を発見です。
爪を掴み取った途端、カラカラとどこかで鉄格子の動く音が響き渡りました。
そのまま入り組んだ書庫を抜け荒れ果てた通路を進んで行くとデス・ロードと鉢合わせます。
すかさず身をかわしたRioはダガーを抜き、前のめりとなった敵の脇腹を切り裂きます。
間髪入れず鞘より解き放たれたヴィルカスのグレートソードがデス・ロードの脳天目がけ唸りを上げました。

冷気の立ち込める通路を抜け、曲がりくねる空洞を進み、石段を上がって行くと遂に物語の間に到着です。
「碧水晶の爪の文様は狼に梟に蛇」
謎解きを終え、解放された扉の先には多数の蝋燭に照らし出される巨大なホールが広がっていました。
「ここがドラゴン・プリーストの根城だろう」
油断するなと注意を促すパートナーの言葉にうなずきながらRioは前進を開始します。
ホール手前の石段を上りきったところで最奥の棺が軋み。
開け放たれた安置所から見覚えのあるボロボロのローブをまとったいでたちのドラゴン・プリーストが浮かび上がりました。
同時に周囲の棺からもドラウグル・デス・ロードらが復活を遂げます。
デス・ロードらの攻撃を一手に引き受けるヴィルカスが叫び声を上げます。
「ドラゴン・プリーストを狙え!」
パートナーに呼応するかのごとくドラゴン・プリースト、ラーゴットより炎の精霊が召喚されました。
ラーゴットに挑む相棒の活路を開かんと。
立ちはだかる炎の精霊にヴィルカスが斬りかかります。
「Fus Ro Dah!」
後方そして右手よりデス・ロードらによって発される揺ぎ無き力が木霊し渡り。
3体目のデス・ロードごとヴィルカスは上方石段に叩き付けられました。
しかし怯むことなく身を起こすや手近な敵を斬り伏せ、同胞団の重装の戦士はシャウトが相棒へと向かう軌道を塞ぎにかかります。
「Fus Ro Dah!」
どけと言わんばかりに吹きすさぶシャウトの暴風。
それらを全身で受け止めるヴィルカスは激しい風に引きずられもんどりうちました。
「ヴィルカス・・・!」
パートナーの危機に足を止めるRioが頭を巡らせ。
そんな相棒の様を視界に捉えて。
ヴィルカスは叱咤の声を轟かせました。
「よけいなことは考えるな! お前の敵だけを追え!」
三方向より交互に発されるシャウト。
揺ぎ無き力が木霊し渡るたびに重装の戦士は左へ右へ、そして前方後方へと翻弄され体力が削ぎ取られてゆきます。
パートナーのもらす呻き声を背に聞くRioは歯を食いしばり、抜き放ったダガーをラーゴットの身体に突き立て追い詰めてゆきます。

冷たい隙間風が積もる雪を舞い上げるフォーレルホスト要塞。
その最奥、ドラゴン・プリーストの棺を前に傷だらけのドラゴンボーンが身を起こします。
灰と化したラーゴットの遺体から目的の品を掴み取ったRioはドラゴン・プリーストの杖と仮面を抱きつつ震えの奔る身体を前かがみに折り、雪面につっぷしました。
それからごろり仰向けに転がります。
(暖かい・・・)
このまま目を閉じてしまえばソブンガルデに誘われるだろうか。
「こんなところで昼寝している暇はないぞ」
隙間からわずかに差し込む陽光に無数の傷を負う重装の鎧が照らし出され。
逆境に決して屈することのなかった力強いパートナーの腕が差し伸べられます。
ラーゴットの棺奥の扉を開くと外は一面雪景色が広がり、城壁沿い要塞の果てにストームコールの第二段階目“Bah=天罰”の力を内包するワードウォールがドラゴンボーンを迎え入れました。

要塞を脱出したRioとヴィルカスは聞き覚えのある声音とフレーズを耳にします。
「私の調査によるとスコルム・スノー・ストライダーは敵を包囲した後日記の一部をここに残したはずだ 要塞内の閉鎖区域についてヒントが記されている 言っておくがフォーレルホストには亡霊がうようよいる だがお前なら大丈夫だろう 杖を手に入れたならすぐここに戻って来い」
十数時間前Rioに命じた言葉そのままに。
キャプテン・ヴァルミルは訪れたストームクローク兵に説いて聞かせていました。
「自分は安全な場所に身を置き お前ならできる そんな浅はかなセリフひとつで貴様は一体何人の犠牲者を要塞に送り込んだ?」
しかも小賢しくも今度のヴァルミルのいでたちは帝国軍仕様ではなくストームクローク反乱軍のそれでした。
「なるほど帝国サイドの人間がこの場を訪れた時は帝国の部隊長を装い 反乱軍に就く者が現れればストームクロークの上官を装う 風見鶏のような貴様に似合いの姑息なやり口だキャプテン・ヴァルミル」
聞こえよがしに皮肉を綴る重装装備の生還者を認め、ヴァルミルは顔色を変えました。
「まさかそんな フォーレルホストから無事帰還できる者などいるはずがない いや だが本当に生きて杖と仮面を持ち帰って来たというのなら・・・」
突如豹変したヴァルミルは腰の剣を抜き、Rioに向かって襲い掛かりました。
ギリリと歯軋りの音を響かせ。
背のグレートソードを抜き払うやヴィルカスは薄汚い裏切り者の脳天に天誅を喰らわせます。
断末魔の叫び声を上げ崩れゆくヴァルミル。
帝国の部隊長だと偽りを騙ったアルトマーの撒き散らす血飛沫がストームクロークの青い衣装と銀色の雪景色を紅に染めてゆきました。
ヴァルミルの遺体の懐から何者かの命による文書がこぼれ落ち。
「仮面を手に入れたらすぐにラビリンシアンへ持って行け・・・か」
その内容は仮面の謎を解く鍵がラビリンシアンに存在することを示唆していました



以上で『竜教団包囲網』後編終幕となります。

ドラゴン・プリーストの仮面の秘密もいよいよ佳境に入って参りました。
Rioが未だ入手していない仮面はヴォルサングとヴォクン、オタールの3つかと思われます。
次回以降のカテゴリーで残る3つの仮面入手を果たす予定でおります(予定は未定|ω・)ゴニョゴニョ)。
余談ですがヴァルミルが持っていた文書には、
見つかったら将校になりすませ。
変装を見抜けるほどスカイリムの者たちが賢いとは思えない。
などという脳味噌筋肉気味なスカイリム在住者、特にノルドに対する挑戦状と思しき内容が盛り込まれています。
「この高慢なアルトマーめぇ! 確かにノルドは単純でころっとだまされる輩が多いのは事実だけどね(`・ω・´) ジュンスイナ ノーキンナノデスヨ!」
と思ったそこのあなた。
あなたもすっかり立派なノルドです(〃▽〃)♪

次回Skyrimは『カイネの聖なる試練』前編をお送りする予定です。
こちらのクエストも実は初めて手がけるものですので、どのような展開なのかワクワクなのであります(〃▽〃)♪
相変わらずネタバレ・妄想・創作等含まれると思いますが、「心得た|ω・)」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・竜教団包囲網:前編(`・ω・´;)

第一紀139年黄昏の月13日
ハラルド王の命で部隊の主要基地がある北へとスノーエルフを移動させるべく我々の隊は領地の南端に動いた。

第一紀139年黄昏の月27日
ありえない話のように聞こえるかもしれないが、竜戦争で全滅したと思われていた竜教団が作った大規模な要塞に出くわした。

第一紀139年星霜の月21日
包囲攻撃3週間目。
壁を壊すのを手伝ってもらうために声の達人たちの1人を送り込んでくれるようハラルドにメッセージを送った。

第一紀140年暁星の月4日
若き声の達人のおかげで中央門が崩壊したが、その直後にがむしゃらな若者の首に矢が刺さってしまった。
彼は間もなくソブンガルデの八大神の元へ向かうことになりそうだ。

第一紀140年暁星の月5日
修道院に突入したが、中にいた全員が死んでいた。
どうやら意図的に、自ら命を絶ったようだ。
ほとんどは毒を飲んで死んだようだが、不思議なことに死んだ人数に対しての空瓶の数が少い。

第一紀140年暁星の月6日
我々は残っていた兵の半分を失ってしまった。
墓の中に井戸があったのだ。
舌に凍傷ができる恐れのない飲料水に興奮した40人ほどの兵士が、止める間もなく飲んでしまった。
あの信者どもが自分達の水に毒物を盛るとは誰に想像できただろうか。
中庭の上の方の扉には何かバリアのような物が張られていて、今回の犠牲者がいけにえとなって最低でも10年は持つだろうと我々の魔術師は言っている。

何十年か後、もしくは毒が消えた時、誰かが中に入って信者達の破滅を確かめられるよう、この日記をここに置いてゆく。

“スコルム・スノー・ストライダーの日記”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載ですので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPCの関係及び台詞はアレンジや創作が多々含まれております。
正確なNPCの会話を知りたい方はゲーム内にてお確かめくださいますようお願い申し上げます。



古代遺跡フォーレルホストはリフテンの南、シロディールとの国境にそびえる山岳地帯にありました。
「あの遺跡には近づかない方がいい 古代の亡霊やらドラウグルやらの巣窟という話だ」
持ち前の好奇心には勝てず。
Rioは衛兵らの忠告をよそに古代遺跡を目指します。
リフテンからの街道を東に外れ、何体かのホラアナグマを討伐し南下して行くと大火炎術師と大冷術師の一騎打ちに出くわしました。
しかし大冷術師が膝を付くや大火炎術師はターゲットをRioに変更し挑みかかってきます。
「見物してただけなのに(´;ω;`)」
「黒焦げにされたくなければ戦うことだ」
そう言うが早いかヴィルカスは大火炎術師の心臓に鏃を撃ち込みました。
間隙を縫い回復を果たした大冷術師も新たな戦闘参入者へと氷魔法を唱えます。
大剣を抜き、大冷術師を追うRioが敵を仕留めたところで振り返ると、既に大火炎術師の成敗を終えたヴィルカスの姿が映りました。
ところが一難去ってまた一難。
魔術師達との戦闘が終わるや否や静寂を切り裂く唸り声が響き渡ります。
「ホラアナグマΣ(・ω・´)! マタデスカ!?」
「イオナへの土産物は熊の毛皮で決まりだな」
収めたばかりの大剣を再び抜き去ったヴィルカスは地を蹴りスカイリムに数多く生息する害獣の真っ向へと身を翻しました。
パートナーの側面から旋回するRioもステップを刻む反動を活かし、鞘を滑らせたグレートソードの刃をホラアナグマの脇腹に突き立ててゆきます。

「方角はこれで間違ってないと思うんだけど」
断崖絶壁を見上げるRioは小首をかしげつつそうつぶやきました。
「この急斜面を登るのは困難だろう 迂回路を見つけた方がよさそうだ」
立ち去りかけて。
ヴィルカスは嫌な予感に苛まれ歩を緩めます。
振り返れば当然のように断崖をよじ登る相棒の姿があり。
「このっ じゃじゃ馬が! 落ちたらソブンガルデ逝きだぞ!」
「シャウトの霊体化もあるから大丈夫(〃▽〃) オチタラ タスケテネ♪」
遥か上方までよじ登るRioは悪びれもせず無邪気に返事を返します。
結局、絶壁から左右に山道らしきものはなく。
南から迂回するより他なさそうだとの結論に達しました。
最初から素直に回り道を選んでおけばよかったのだと正論をかざすヴィルカスに。
「抜け道や獣道が見つかれば次にここを通るとき便利かなぁと思って(〃´・ω・`)ゞ」
Rioは鼻歌混じりに応えます。
こいつの無鉄砲さは今に始まったことでもない。
それに旅をしているときが一番生き生きしている。
「急ぐぞ ぐずぐずしているとフォーレルホストのドラウグルらとの対面が真夜中過ぎになっちまう」
苦笑いを浮かべつつヴィルカスは山際に沿って続く山道を自ら先導し歩き始めました。


『竜教団包囲網』前編

干からびた遺体の寝転がるベッドロールの置かれた塔から小さな石橋を渡って行くと眼前にフォーレルホストの遺跡が広がります。
「ここがリフテン衛兵らが噂していた遺跡か ハラルド王が隆盛を極めた時代 王の派遣した部隊に陥落させられた竜教団の要塞と聞いてはいたが」
パートナーの説明に耳を傾けるRioは未知の冒険に思いを馳せキラキラ瞳を輝かせます。
するとフォーレルホスト遺跡前にて。
キャンプを張る帝国兵らしきアルトマーの男、ヴァルミルがRioを呼び止めました。
「そこのお前! 帝国軍の将校として私の任務を支援するよう要請する」
辺鄙な遺跡に帝国軍部隊長が一体どのような用事があるというのか。
斜め後方に佇む相棒に代わりヴィルカスが問いただします。
ここフォーレルホストは竜戦争時代、竜教団の力が弱った頃築かれた要塞で、竜教団員らは背水の陣よろしく残党兵力を再編成し立て篭もったのだという。
しかし第1紀スカイリムの統一を図った王ハラルドの軍勢により、やがて砦は包囲され壊滅の一途を辿っることとなった。
「私は将軍の命令で戦争のための強力な武器の調達に来た ここは竜教団最後の大砦 そして指導者の仮面はとても強力だったと伝えられる」
「つまりその竜教団の長が携えていたとされる仮面を亡霊共から奪い取って来いというわけか」
「その通り 愚鈍なノルドが多い中 お前達はそこそこ使いものになるようだな」
ヴァルミルは満足そうにうなずくと遺跡入り口へRioとヴィルカスを誘導して往きます。
ふと歩みを止めるRioがテュリウス将軍からは何も聞かされていないとつぶやくや、ヴァルミルは慌て取り繕い始めました。
「ストームクロークの残党兵らが結成する密偵があちらこちらにいる 情報の漏洩を恐れるテュリウス将軍は当然何も語るまい」
とにかく有能な人材が至急必要なのだ。
すぐ任務に当たるようヴァルミルはイライラした様子で足を踏み鳴らしました。
一時沈黙に身を置いたRioは面を上げ遺跡の扉へ手をかけます。
「そうだ 物分りがよくなったようだな それでいい 調査によるとスコルム・スノー・ストライダーは竜教団の生き残りらを包囲した際 日記の一部をここに残したようだ 要塞の閉鎖区域への入り方が示されているはずだ」
フォーレルホスト遺跡の攻略には
件の日記を見つける必要がある
「言っておくがこの遺跡には亡霊がうようよいる だがお前達なら軽くいなせるだろう 杖と仮面を手に入れたらすぐここへ戻って来い」
仮面ばかりか杖まで献上品リストに加えてしまうヴァルミルです。
帝国の部隊長を名乗るアルトマーは居丈高な口調で命令を下すや再びRioとヴィルカスを急きたて始めました。
しかし入り口より前に歩を移そうとはしないヴィルカス。
その態度にヴァルミルはいきり立ちます。
「何をグズグズしている? 中に入りとっとと仮面を探せ!」
相変わらず不動のまま。
「ひとつ聞かせてもらおう」
ヴィルカスは帝国軍部隊長を睨めつけます。
「なぜお前自身が中に入らない?」
すると動揺の色を見せたヴァルミルは宙に視線を泳がせ顔を背けました。
「私がか? バカを言え 私は戦争のためには欠かせない存在なのだぞ 生命の危険に晒されるわけにゆかぬではないか さあわかったらさっさと行け! 己の任務を遂行しろ!」
ヴァルミルはRioの左肩を小突くと早口にまくし立てました。

遺跡内に足を踏み入れた途端、気に入らぬとでも言いたげにヴィルカスが不愉快そうなため息をつきます。
「気が進まないのならヴィルカスはここで待っていてくれても・・・」
上目遣いに切り出すRioへ。
激しい眼差しを向ける重装戦士は相棒のセリフを遮り、そのまま先行し歩き始めました。
小部屋の先のホールに足を踏み入れたRioは突如現れた亡霊に飛びずさります。
すかさず抜刀したヴィルカスの一閃により亡霊は瞬く間に灰燼へと帰してゆきました。
「空の台座か」
床に転がる帝国兵にちらりと視線を奔らせ。
ヴィルカスは中央に設置された台座へと顎をしゃくります。
台座には何も載せられてはおらず特に仕掛けがあるようにも見受けられません。
加圧式トラップを避け進んで行くと正面、そして右手より亡霊が挑みかかってきました。
Rioが大剣を抜くより早く躍り出たヴィルカスが亡霊達の攻撃を受け流し迎撃体制に入ります。
パートナーの狙う右手亡霊に標的を定め、次いで中央の亡霊も倒し、Rioは新たに手に入れた回復魔法、大治癒を唱えます。
「ウィンターホールド魔法大学で手に入れた回復魔法か」
「そう 術者の周囲にいる仲間すべてを回復できるのよ(〃▽〃)」
範囲魔法なら使い勝手がよさそうだと感想を述べるヴィルカスにうれしそうにうなずくRioなのです。
十字路となった分岐の左手は鉄格子で閉ざされ、向かう先は右もしくは中央に限定されます。
「中央も行き止まりのようだ だが何者かの呻き声が響いてくる 油断はするな」
中央石段が崩落により歩行困難であることを確かめ、隠密体勢のままヴィルカスが右へ舵を取ります。
瓦礫に押しつぶされた骸骨を横目に。
振り子の斧のある細道を抜けるとその先には小部屋が広がり、薄暗がりに2体の亡霊が浮かび上がります。
番えた矢で1体を葬り去るRioの傍らで大剣を鞘より滑らすヴィルカスがもう1体へと斬りかかります。
(ヴィルカスの戦い方が変わった? 以前なら弓による不意撃ちをあたしが決め続ける限り手出しするようなことはなかったのに)
不思議そうに首をかしげて。
Rioは傍らに立ちグレートソードを鞘に収めゆくパートナーを見上げました。
相棒の視線の意味を読み取ったヴィルカスが独り言のように綴ります。
「こんな時 あの男テルドリン・セロなら躊躇なく精霊を呼び出し敵のターゲットを分散させ お前を守ろうとするだろう」
Rioの弓術が優れていることは幾度とない戦いから承知してはいる。
だが不意撃ちが100%決まり続ける保証はない。
「最悪の事態に備え あの恐ろしく冴えた腕を持つダンマーの傭兵なら先手を打つだろう たとえお前に咎められようとあいつはあいつ独自のスタイルを貫き通すだろう」
それが己の従士を救うと信じて。
それが情を寄せる女を窮地に陥れないための唯一の方法だと確信して。
セロを疎む気持ちが消えたなどと偽りを騙るつもりはない。
「だがあいつの迷いのない卓越した戦術戦技そして信念 見習うべきところは多い」
険しい表情でそう語るヴィルカスの様子から未だセロを快く思ってはいないことを感じ取りながらも。
時にほとばしる情熱に翻弄されることがあったとしても。
最後にはいつもイスグラモルの知と称えられるにふさわしい答えを導き出してきた聡明で公正な判断力を失うことのないパートナー。
ヴィルカスを見つめるRioはいとしさに思わずあどけない笑みをこぼしました。

薄汚れた石造りのテーブルに残されたボロボロの冊子を取り上げ、内容に目を通すヴィルカスが重要と思しき箇所を読み上げます。
「スコルム・スノー・ストライダーの日記には竜戦争で全滅したと思われていた竜教団が作った大規模な要塞に出くわしたとある」
フォーレルホスト包囲時に記したものらしいが留意すべきはこの2点。
開いた日記をテーブルに置き。
相棒にも見えるようランタンを引き寄せ。
ヴィルカスは後半部分を右手人差し指で辿りました。
「声の達人によって封鎖されていた修道院が解き放たれた これが1点」
(どこかで声の力が必要になるかもしれない)
パートナーの説明にRioはうなずいてみせます。
「そしてバリアが張られていた中庭の上階の扉を解放する手段を見つける これが2点目だ 恐らくこちらがフォーレルホスト最奥へとつながる鍵だろう」
要約を終えるとヴィルカスは“スコルム・スノー・ストライダーの日記”を相棒に手渡し、テーブル左手に続く扉を開け放ちました。
中庭から上層部へ至る道を探すことが仮面入手の近道となる。
亡霊の殲滅を終えるたびRioは周辺及び上方へと視線を巡らせてゆきます。
次の部屋は寝室のようで。
風化しそうなほど白骨化した遺体を取り巻く空気は重く。
饐えた臭いが漂い。
辛うじてベッドだとわかる寝床の枕元には毒薬らしき瓶が数本転がっていました。
「ハラルド王傘下の軍勢に追われ 逃げ道を失った竜教団の信者らが集団自殺を図ったという修道院か」
そうつぶやきをもらすヴィルカスに、死者の埋もれる寝室の探索を終えたRioが歩み寄り、目ぼしいものは何も見つからなかったことを告げます。
左に続く細い通路を抜けると、その先は蝋燭の明かりが灯るホールでした。
階下に揺らめく亡霊に第1の矢を射掛けたところ、即座に居場所を嗅ぎ付けられ。
後退しつつ慌てて第2の矢に手をかけるRioなのです。
するとRioの脇をすり抜けたヴィルカスの上段の構えより繰り出されたグレートソードの一撃が亡霊の右肩に炸裂し。
続くRioの第2の矢とヴィルカスの下段から返す刃が敵を粉砕せしめます。
ホール階下左には鍛冶場と食堂が配置され、途中1体の亡霊を始末したRioとヴィルカスは更に先へと歩を進めました。
粗末な木製の螺旋階段を横目に。
小部屋へと一歩を踏み出したRioを突如2体のドラウグル・デス・ロード及び1体の亡霊が襲いかかります。
(隠密しているのに暴かれた!?)
振り下ろされるデス・ロードの戦鎚がRioの身体を打ちのめすより早く間を割り滑り込んだヴィルカスが敵の戦鎚を弾き飛ばしました。
「Fus Ro Dah!」
横合いから斬りかかるもう1体のデス・ロードの攻撃をかわしたまではよかったものの。
最初に動きを封じたデス・ロードのシャウトの直撃を浴び、ヴィルカスは壁への激突を余儀なくされてしまいます。
パートナーの窮地を察して。
大剣をかかげ持つRioがパートナーを庇うようにデス・ロードらの前に立ちはだかります。
右に左にステップを刻み、反動をつけ、小柄な身にはやや不釣合いなグレートソードを薙ぎ払うRioの側面に身を起こしたヴィルカスが回り込みました。
「Fus Ro Dah!」
デス・ロードの発する揺ぎ無き力の直撃を避けるRioとヴィルカスの揮うふたつの剣光が交錯し、ドラウグルの屍が積み上げられてゆきます。
残る亡霊を灰に還して。
両肩を上下させながら両手で大剣の柄を持ち息をつくRioは思いもかけないパートナーの言葉に双眸を見開きました。
「そろそろ気づいてもいい頃だろう 大剣はお前に向いていない」
「えっ・・・でも・・・」
このグレートソードはヴィルカスからもらった大切な大剣。
そんな想いを呑み込んで。
Rioは唇を噛み締めます。
「つまらないこだわりは捨てろ 生命を危険に曝すつもりか わかっているはずだ 小柄なお前の身体にグレートソードは適していない」
すっかりマスターの域に達した両手武器の腕前は認めよう。
けれども扱う武器や魔法には向き不向きがある。
「体格やスタミナ 持てる技などを考慮すればふさわしい武器が何であるのか おのずと答えは決まる」
片手武器であればもう片方の手に盾なり、もう一振りの片手武器なりを携えることができる。
盾の代わりに片手を空け放っておきさえすれば魔法を操るという選択肢も増えるだろう。
あのテルドリン・セロのように。
最後の言葉だけは心に秘めたまま。
ヴィルカスはRioに片手武器の有用性を説いてゆきます。
「あたしはクリスタには及ばないから(´・ω・`)?」
相棒の返答にヴィルカスは眉をひそめました。
なぜここでクリスタの名が挙がるのか。
「自分に最も適した武器を選ぶ それだけだ」
「だって・・・ヴィルカスもグレートソードを選んだじゃない! 黎明の戦乙女クリスタが愛用していた武器だったからでしょう?」
「俺は俺に最適な武器を選んだつもりだ」
沈黙がフォーレルホストの元修道院を満たし。
ひとつ長いため息をつくと。
ヴィルカスは無言のまま奥の木の扉に手をかけました。

※このグレートソードはヴィルカスからもらった・・・の件は創作パートですが、気になるとおっしゃる方はSkyrim⑩内戦『帝国軍に入隊する』をご覧ください。黎明の戦乙女クリスタについての物語はこちらも同様に創作パートですがSkyrim⑭ドラゴンボーン黒の書『変化の風』及びSkyrim⑮『忘れられた名前』を参照くださいませ。

螺旋階段の上の道は瓦礫によって封鎖され強行突破は困難な有様です。
木の扉を抜けると正面には鉄格子。
(右手のレバーは恐らく鉄格子を解除させるためのものね)
通路の焼け焦げた帝国兵の遺体に目を奔らせ。
加圧式トラップを羽根の歩みですり抜けたRioは左石段下に佇むドラウグル・デス・ロードを視認しました。
反射的に矢を番え仁王立ちのドラウグル・デス・ロードの額に鏃を叩き込んでゆきます。
不意討ちを喰らいつつも一向に地に倒れ伏す様子のないデス・ロード。
不動の構えで二の矢を番えたRioは逸る心を抑え矢羽を解き放ちます。
加圧式トラップに阻まれ身動きを封じられたヴィルカスもまた固唾を呑んで戦闘の成り行きを覗っていました。
なんとか反撃を受ける前にデス・ロードを仕留めたRioはパートナーを見遣り大丈夫だからと視線で合図を送ります。
それからレバーを引き、鉄格子の解除を終えたRioはその道が入り口に繋がることを確認し引き返しました。
「残る未踏の地はドラウグル・デス・ロードの封鎖していた扉だけか」
加圧式トラップ発動により炎に巻かれるヴィルカスもまた石段を駆け抜け地下墓地へと飛び込みます。
通路突き当たりに現れた亡霊を灰に戻し、左右に分かれる分岐を右に進んで行くと小部屋に辿り着きました。
ついで現れた亡霊にグレートソードを抜くことを躊躇するRioを横目に捉え。
ヴィルカスは言い放ちます。
「両手武器を使うなと言っているわけじゃない」
他の武器の適正にも目を向けろと言いたいだけだと。
大剣を自在に操り亡霊を死者の世界へ送り返すヴィルカスがもう一度ため息を吐き出します。
「お前がどうしてもグレートソードを使いたいというのなら止めはしない」
するとほんの一瞬青い瞳を泳がせて。
Rioは口ごもるように言い返します。
「もしもあたしが片手武器を愛用しても 今使っているグレートソードを返却しろなんて言わないでいてくれるなら・・・」
Rioは背負うグレートソードの柄に手をやり身を強張らせます。
このグレートソードは元々はヴィルカスのもの。
だから返して欲しいと言われれば返さないわけにはいかない。
「もしかするとその大剣を返せと言われるのが嫌で肌身離さず持っていたのか?」
パートナーに図星を指され。
赤面するRioは返答に詰まります。
それからおもむろに紅潮する面を上げるや、
「このグレートソード以外の武器ならなんでも用意するから この大剣だけは返せって言わないで!」
懇願の眼差しでヴィルカスに訴えかけました。
頑なに両手武器の使用にこだわっていたのかと思えば何のことはない。
「さあ どうしようか」
困り顔で自身を見上げる青い双眸のイスミールを抱き寄せ。
ヴィルカスは赤面したり動揺したりの相棒を間近に見据えながら低い笑い声を響かせました。

正面は鉄の扉。
左は木の扉。
まずは鉄の扉の先を探索してみようとRioは鉄の扉を抜け身を滑り込ませます。
(ドラウグルの気配がする・・・)
左右に分かれる通路を覗き込んだ途端、両手斧を握り締め埋葬箇所から身をもたげるドラウグルと顔を突き合わせるという状況に出くわしました。
「ひっ・・・!」
叫び声を必死にこらえてステルス体勢のまま後退するRioはすぐに矢を引き絞りにかかります。
入れ替わるように前進するヴィルカスのグレートソードがドラウグル・ワイトの胴に深々と突き刺さり、Rioの放つ矢羽がワイトの喉笛を切り裂きます。
更に奥へ進んで行くと正面に佇むドラウグルを発見です。
矢を射かけたところで突如右手通路よりドラウグル・デス・ロードが現れました。
ドラウグルを仕留めるはずだった鏃はデス・ロードの脇腹をかすめ。
侵入者に気づいた2体のドラウグルらはこぞってRioの許へと殺到します。
間髪入れず第二の矢をデス・ロードの額に叩き込み。
仰け反り崩折れるデス・ロードの後方より突進するドラウグルの両手剣の攻撃をかわし、細い通路をぴょんぴょんと後退しながらRioは第三の矢を射込んでゆきます。
「器用なもんだな」
小柄であることは不利なばかりではなさそうだとつぶやくパートナーを得意げに見上げて。
Rioは満面、笑みを湛えました。
埋葬壷と宝箱から数多の宝石と秘薬を掴み取り前進を続ける二人の前に1体のドラウグル・スカージが身を起こします。
心臓に悪い登場の仕方をするスカージを沈め。
徘徊を始めるデス・ロードに2本の矢羽を撃ち込むやRioは台座に載せられたエメラルドに手を伸ばしました。
するとトラップが作動し。
うかつに宝物を手に入れんとする侵入者を串刺しにせんと数本の槍が突出します。
槍の切っ先がRioの皮膚を切り裂くのを待たず。
ヴィルカスが相棒の二の腕を掴み引き寄せました。
「また美貌を損なう勲章が増えちゃうところだった」
屈託なく笑うRioを諌めるように一睨みするヴィルカスが斜め後方を指し示します。
「ところでもう一つ台座があるんだが どうするつもりだ」
「それは聞くだけ野暮じゃないかなぁ(〃▽〃)」
お宝は当然すべて頂戴しなくちゃと。
懲りた様子もなく台座上の回復薬の入手に取り掛かるRioを毒つぶてが襲います。
毒つぶてを辛うじてかわし。
ドラウグルらの襲撃を撥ね退け。
前進を続けるRioとヴィルカスは蛇行する通路の先で殺到するドラウグルらの渦中へと飛び込んでしまいました。
引き撃ちで敵の数を減らそうとするRioは加圧式トラップの存在に気づきます。
ヴィルカスの側にはトゲの扉が敷かれ・・・
乱戦の渦中にありトラップの存在など知りようもないパートナーに向かいRioは引き返すよう警告を発します。
「戻ってヴィルカス! トラップよ!」
飛び退いたヴィルカスの眼前で。
罠を踏み抜いたドラウグルらがトゲの扉に弾き飛ばされ巻き添えを食った援軍もろとも一掃されてゆきます。
「これは使えそうだ 揺ぎ無き力の準備をしておいてくれ」
第二陣のドラウグルらを引き連れ加圧式トラップを跳び越えたヴィルカスはトゲの扉の回転範囲から逃れ身を翻してゆきます。
パートナーが安全地帯に退避するのを待って。
すぅと息を吸い込んだRioは再突進するドラウグルら目がけ揺ぎ無き力を浴びせかけました。
「Fus Ro Dah!」
加圧式トラップを隔てた位置にまで後退させられたドラウグルは合流する仲間を加え、またもや同じ罠を踏み抜きます。
かつて竜教団だった者達はその偽りの魂が滅び去るまで前進しては罠を作動させ、ドラゴンボーンの揺るぎ無き力を浴びては後退するを続けたのでした。



以上で『竜教団包囲網』前編終幕となります。

“スコルム・スノー・ストライダーの日記”が第一紀に記され、その頃はタロスことタイバー・セプティムが生まれていないため九大神ではなくちゃんと八大神になっている辺り、
「ちゃんとつじつまの合った設定なのだなぁ」
と小さな点かもしれませんが感動しちゃいました。
このような細部に渡る歴史や世界観を架空でありながら創り出し維持し続けるというのはオリジナルでファンタジーやSFの世界を創り上げたいと願う者にとっては羨望以外の何ものでもないのであります。
自分自身が創り出した世界を全世界の人々と共有できる。
自分自身が創り出した世界に熱狂してくれる人々がいる。
そのような充実感や満足感は媒体問わず多かれ少なかれクリエイターであれば皆が望む夢ではないかと思うのですがいかがでしょうか

また亡霊が古代ノルドの矢を92本も携帯していることには驚きました。
「一体このふわふわした霊体のどこにそんなたくさんの矢が((((;´・ω・`)))???」
と思ったのは小桜だけではないでしょう。
第1紀から4紀の現在に至るまでフォーレンホストを訪れた冒険者達が撃ち込み続けてきた矢の総数でしょうか。
矢の本数で歴史を感じることになるとは、
「TESシリーズすごいね(○´゚ω゚`)!」
とまたまたびっくりです。

次回Skyrimは『竜教団包囲網』後編をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作などなど含まれると思いますが「知ってる|ω・)」と悟りの境地に入られた皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ボーンストレウン山脈でドラゴンを倒す+.(ノ。・ω・)ノ

ウィンドヘルムの執政ヨルレイフの命によりボーンストレウン山脈のドラゴン退治を引き受けたRioは一路南方へと向かいます。
そこで待っていたのは思いがけない苦戦でした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作等が随所に含まれますので、ゲーム本来の正確なクエストの流れやPC&NPC間の会話などが知りたいとおっしゃる方はSkyrimをプレイした後、足をお運びいただけますなら幸です


ウィンドヘルムクエスト『ボーンストレウン山脈のドラゴンを倒す』

カイネスグローブを発ちウィンドヘルムを訪れたRioとヴィルカスをヴィオラ・ジョルダノが引き止めます。
「ブッチャーがいなくなって街が平穏になったのはいいんだけど 最近街の南の山脈にドラゴンが出没しているみたいなの」
首長は大掛かりな討伐隊を結成しようと人員を募集しているものの兵の集まりは芳しくないようで。
「腕に覚えがあるようならヨルレイフに会いに行ってみたら? 結構な額の報酬がもらえるって話よ」
ヴィオラはすっかり顔見知りとなったRioにそう耳打ちしました。
謝辞に笑顔を添えつつ戦利品を期待していているわよと手を振るヴィオラに手を振り返して。
Rioは王の宮殿へと向かいます。
ウィンターホールド及びホワイトランからの使者との謁見に忙しいウィンドヘルムの首長ブランウルフ・フリー・ウィンターと軽く挨拶を交わした後、Rioはホール傍らで衛兵らに指示を与える執政ヨルレイフの許に歩み寄りました。
「ボーンストレウン山脈でドラゴンが暴れているそうだが手助けは必要か?」
ヴィルカスが口火を切るやヨルレイフは相好を崩します。
「ドラゴン退治の名乗りを挙げてくれる勇者の訪れを待ちかねていた 討伐に向かってくれるというのならまさに渡りに船だ 目的地までの簡単な道程を記そう 地図があるのなら貸してくれ」
手を差し伸べるヨルレイフにRioは使い古されたスカイリムの地図を差し出しました。
「わかっているとは思うがくれぐれも気をつけてくれよ ドラゴンは非常に獰猛で危険な生物だからな」
地図にボーンストレウン山脈の位置と現地に至るまでの簡単な経路を記し、ひきだしからドラゴン討伐について記された署名入りの任命状を取り出すとヨルレイフはRioとヴィルカスに向かい念押しの言葉を添えました。

カイネスグローブより更に南のウィッチミストグローブ。
魔女の森の名を冠する森林地帯を抜け南下していくと大死霊術師と巨人の争いに遭遇です。
2人の大死霊術師の内1人は巨人に破れ、巨体が振るう棍棒によって天へと投げ出されました。
残った大死霊術師の放つ氷魔法により巨人もまた膝を付き、遂には殲滅させられたようでした。
通りすがりにその場に出くわしたRioを生き残った大死霊術師が襲います。
「嫌な予感はしたが」
「やっぱりこうなるのね(´・ω・`)」
大死霊術師を挟んで左右に跳びずさるRioとヴィルカスは二人同時にグレートソードを抜き払い迎撃態勢に移ります。
血の気の多い大死霊術師を返り討ちに仕留め、更に進んで行くと突如ボーンストレウン山脈の頂より伝説のドラゴンが飛来しました。
「Gaan Lah Haas!」
滑空するドラゴンの咆哮がドラゴンボーンの肩先をかすめ。
「Joor Zah Frul!」
振り返るRioがドラゴンレンドを空を舞う強襲者に浴びせかけます。
空と地に分かたれたドヴァの血脈を持つ双方がまずは声による牽制を行いました。
一旦は上空に身を翻したドラゴンもすぐさま墜落し。
地上に激突する勢いで失速するや炎を吐き散らし辺り構わず攻撃を仕掛けます。
巨人やマンモスを巻き込んでの乱戦は混乱を極め。
ともすれば巻き添えとなり踏み潰されないとも限らない状況の中。
Rioは激痛の奔る四肢を引きずりドラゴンに、巨人に、挑みかかりました。
「Joor Zah Frul!」
何度目かのドラゴンレンドが木霊し渡り。
伝説のドラゴンを地上に引きずり下ろしたまではよかったものの。
巨人に付け狙われ、ドラゴンの生命力低下と炎攻撃の直撃を浴び、Rioは危うく膝をつきかけました。
「下がれ! 回復に専念しろ!」
巨人の棍棒とドラゴンの牙の前に崩折れようとする相棒を後方へと押しやり。
ドラゴンの炎の咆哮に顔を歪めるヴィルカスが巨人の腹部目がけ大剣の重いひと突きを喰らわせます。
思わずもう一度前線に復帰しようと一歩を踏み出したRioをパートナーの左手が押し止めます。
乱れる息遣いと零れ落ちる汗。
パートナーの動向から目を離すことのできないRioはグレートソードを地に突き立てるや治癒の光を唱えました。
見習い級の魔法詠唱程度では体力のすべてを回復することは叶わず。
火傷と打撲に苛まれ呻き声をもらすヴィルカスの息遣いは徐々に激しさを増してゆきます。
恋人の背に只ひたすら治癒の詠唱を続けるRioは泣き出しそうな表情で眉をひそめ満面に
苦悩を滲ませました。
(回復魔法の、いいえ魔法全般の見直しをしないと・・・!)
焦燥を募らせながらもRioは一心に回復魔法の詠唱に努めます。
ひどい混戦と窮地を脱したRioとヴィルカスは二人同時に地に突っ伏しました。
静寂に冷気が漂い。
火傷に裂傷、そして打撲痕。
身体も装備も煤と血にまみれ、ぼろぼろになったRioとヴィルカスを夕闇が包んでゆきます。
ボーンストレウン山脈山頂にて。
フロストブレスの第二段階目の“Krah=冷凍”を吸収し終えたRioは満身創痍ながら一切弱みをさらけ出そうとはしないパートナーを見上げ、自らの決意を述べました。
「しばらく籠もろうと思うの」
「家でゆっくりしたいとでも言うのか?」
そういうことならもちろん歓迎だがと返事を返すヴィルカスに。
そうじゃなくて・・・と。
Rioは首を横に振ってみせました。
冒険こそが生き甲斐と言わんばかりの相棒が家であれ首長の宮殿であれ大人しく引っ込んでいられるはずもなく。
「ではお前が籠る予定の場所に先導してくれ どこだろうと付き合ってやろう」
すっかり振り回され慣れした重装の戦士は観念したように苦笑混じりのため息をつくと、恋人の傍らに肩を並べ同じ歩調で歩き出しました。

Rioが向かった先はウィンターホールド大学で。
突如何かに突き動かされるように魔法研究に没頭し始めました。
「アークメイジは何か悪いものでも食べたんじゃないのか?」
ジェイ・ザルゴはつぶらな瞳を一層丸くし。
「昨晩の料理にこっそり仕込んでおいた実験段階の魔法調味料が原因かしら あれは睡眠導入の効果しかないはずなのに」
ブレリナ・マリオンも小首をかしげます。
「もしも魔法調味料のせいでアークメイジがああなったのだとしたら快挙だ! なんせアークメイジでありながら彼女が勉学に励む姿など見たことも想像したこともなかったからな そしてブレリナ 君は今回まともな魔法薬が作れることを証明してみせたわけだ!」
そう口を滑らせてしまったから大変。
ジェイ・ザルゴはテルヴァンニの血を色濃く受け継ぐ女魔法使いにより、みるみる牛の姿へと変貌させられてゆきます。
けれどもそんな哀れなジェイ・ザルゴの姿を見ても、
「牛もどきなカジートも生命探知に引っかかるのねφ(・ω・ ) メモメモ」
など感想を口にしたかと思うとすぐに考え込み、ぶつぶつ変性呪文を繰り返しつつ通り過ぎてゆくRioなのです。
すっかり魔法の修行にはまり込んだRioを眺め。
ある者は応援し、ある者は見守り、またある者は驚きの眼で見守り、更にある者は負けじと自らも魔法の鍛錬にいそしみます。
当初3日で飽きるだろうと踏んでいた幻惑術講師ドレビス・ネロレンと召喚術講師フィニス・ゲストールは講義の後も熱心に各講師陣の許へ書物片手に通い詰めるアークメイジをほめそやし、いつしか一目置くようになっていました。
「挑発魔法の被験者が欲しければ私がなろう」
ドレビスの申し出をありがたく思うRioは遠慮なく挑発魔法を唱えます。
召喚魔法についてはスキル上げに有効な裏技をフィニスから伝授されました。
「スキルを上げるのに最も効率的な方法は馬や死体に魂縛を詠唱することだ ただしこの方法は衛兵らに見つかれば投獄されかねない」
死体について行うのは疎まれる可能性が高い。
「しかし生きている馬なら魂縛の影響もほとんどなく見逃してもらえるはずである」
細心の注意を払い、場所を選び、人通りのない時間帯に魂縛の練習を行うようフィニスから厳重注意がなされます。
変性魔法の権威にして講師のトルフディルもマジカが漲るたびに生命探知にチャレンジするアークメイジを目を細めうなずきつつ見守ります。
破壊呪文と回復魔法についてはシャドウメア相手にスパーリングを行い魔法格闘にいそしみます。
約1ヶ月に及ぶウィンターホールド魔法大学滞在の内、半月ほどを人気のないイリナルタ湖畔に通い詰めたRioは元々達人レベルであった付呪を含めとうとう破壊、回復、幻惑、変性、召喚すべてをマスタークラスにまで押し上げたのでした。
「うむむむ本気を出したアークメイジがこれほどとは・・・」
「すばらしいわ あなたの努力に私の発想が加われば今までにない魔法が生み出されるに違いないわ」
このままではカジートがアークメイジになれる機会は巡っては来ないのではないか。
冷や汗を流すジェイ・ザルゴの傍らで魔法に関しては異常な関心を見せるブレリナも素直に感動を口にします。
「でも牛の角と犬の鳴き声を持つカジートを生み出せるのはブレリナだけだと思うの(〃▽〃;)」
「それは褒めてくださっているのかしら?」
たおやかな微笑みと共に破壊魔法の詠唱をテルヴァンニの血を引く令嬢は容赦なく繰り出しました。
それを魔法の砦で防ぎおおせて。
Rioはクスクス笑いを残し魔法大学を飛び出して行きした。
「少々魔法が使えるようになったからといって無謀なことはするなよ 命を厭え そしてまた近い内に逢おうアークメイジよ!」
「今度は私もあなたの旅に同行させてね」
降りしきる雪の中、城壁とも見紛うほどの荘重な大学の回廊から手を振るジェイ・ザルゴとブレリナにRioも振り向きざま手を振り返します。
「あいつらの被験者に抜擢されるのは御免だが それでも概ね講師や学友に恵まれたな」
そう評価するパートナーの言葉に深くうなずきながら。
スカイリムのあちらこちらが故郷になっていくようだとつぶやいて。
魔法に彩られたこの場所にも気の置けない師や友がいてくれたことをうれしく思うRioなのでした。

※ヴィルカスのあいつらの被験者に抜擢される・・・の件はSkyrim⑨の『ジェイ・ザルゴの実験』及び『呪文の練習台』をご覧くださいませ。


以上でウィンドヘルムクエスト『ボーンストレウン山脈でドラゴンを倒す』終了となります。

Rioの方はウェアウルフ系スキルと吸血鬼系スキルを除いてオール100スキルになってしまっていたのですが、アルトマーキャラRe○mの方は付呪と破壊魔法が100(付呪はかなり初期の頃に100まで上がり、破壊は同胞団の入団試験のときにヴィルカス相手にカンストまで上げてありました)、回復魔法91(戦闘で使っている内にここまで上がっていました)、召喚91(精霊などの召喚で上がっていました)、変性73(灯火や灯明くらいしか使っていなかったのでこれくらいです)、幻惑66(一番使用頻度が低かったためこのレベルでした)という具合でしたので、この機会にすべて90レベルの達人域まで上げてみました。
できればキャラレベル79で止めておきたかったのでオール100スキルは目指しておりません。
キャラレベルを79で止めたかった理由はいずれ戦うことになる硬くて黒い人物との出会いを少しでも遅らせたかったからであります。
ウィンターホールド魔法大学での修行はこちらのカテゴリーの後半のための布石となります。

次回Skyrimは『竜教団包囲網』をお送りする予定です。
こちらのクエストは初ということで実は何もわかっておりません。
というわけでまさにワクワクドキドキという感じでおります。
この機会に是非取材も兼ねて楽しんで来ようかと思っております。
例によって例のごとくネタバレ・妄想・創作などが跳躍乱舞することと思いますが、「もう好きにしていいよ|ω・)」と諦めムードな来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております(〃▽〃)♪

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Skyrim・ロッジの古の盾をクラグワロウ・スロープの中で見つける(`・ω・´)

タムリエルの天空は13の星座に分かれている。
そのうちの3つが重要な星座であり、それらはガーディアンとして知られている。
これらは、戦士座、魔術師座、盗賊座である。
これらのガーディアンは、それぞれが持つ、3つのチャージを13番目の星座である大蛇座から守っている。
1つの星座の近くに太陽が昇ると、その星座の季節になる。
それぞれの星座の季節は約1ヶ月である。
大蛇座は、他の星座を脅かしつつ天空を転々とするので季節はない。

フォルク著“大いなる天空”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れは概ねゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などは創作が多分に含まれておりますのでご注意くださいませ。



明日はカイネの森を散策しつつロッジ・ノット・ビアードの祖先が失くしたという盾を探してみようと蜂蜜酒で喉を潤し計画を口にするRioの声音がとぎれました。
背後からはロッジとカイネスグローブの代表と自らを称するクジェルドの会話が聞こえてきます。
「いつになったらお前は伴侶を見つけるんだ もたもたしていると俺のようにハズレを引いちまうことになるぞ」
「うーん お前のように身を落ち着けられるかどうかわからないよ」
どうやらクジェルドは婚姻の契りを結ぶ相手を見つけるでもなく気侭に独身生活を謳歌するロッジに早くパートナーを見つけるようはっぱをかけているようです。
耳に届いてはいても聞こえぬふりをするクジェルドの妻イドラ。
彼女が他の客のために準備した蜂蜜酒の瓶やつまみとなる干し肉、そして炙ったリーキとジャガイモの皿をクジェルドが乱暴にひっさらいます。
「俺が落ち着いたなんて誰が言った?」
イドラの背中越しに殊更大声でがなりたてるクジェルドに。
「またこれも奥さんが聞いたらうれしくない会話のひとつだろうな」
困り顔のロッジがちらちらとイドラの後姿を見遣ります。
「なあに彼女が幸せじゃなくとも他にいくらでも幸せにしてやりたい女はいるぞ」
管を巻くクジェルドに苦笑を見せながら、
「まったく女たらしの爺さんだな」
冗談めかしつつもたしなめにかかるロッジなのです。
「たった一人の女も幸せにできなくて他に誰を幸せにできると言うんだ」
「ああぁっ!?」
明らかに挑発の籠められたヴィルカスの独白を耳にしたクジェルドがいきり立ちます。
しかし振り向きざまに放たれる重装戦士の鋭い眼差しにクジェルドの酔いは醒め。
「ク・・・クジェルドはカイネスグローブの代表だ そうだ 逆らうなら戦いになるぞ・・・」
言葉とは裏腹に握り締めた拳を力なく下ろし、小さなつぶやきをもらしました。
それからジョッキに残った酒を呷るとカイネスグローブの代表を名乗る男はそそくさと酒場を後にしてゆきます。
「クジェルドは普段は親分気質のいい奴なんだよ でも機嫌を損ねたのなら謝る すまなかった」
慌ててヴィルカスの傍らに駆け寄るロッジが頭を垂れ、君にも不愉快な思いをさせただろうとカウンターのイドラをも気遣います。
気にする必要はないわと諦めにも似たため息をつき、それよりもゴールデングロウ醸造所の話を聞かせてとイドラは場を盛り上げるべく話題の転換を図りました。
2年以上前に焼き払われた蜂の巣が原因でゴールデングロウ農園は打撃を被っていた。
だがようやく復興の兆しが見えてきたようだと。
蜂蜜酒にかけては一家言を持つロッジがカウンターに座り直し、おかわりの酒を注いでくれと身を乗り出します。
ざわめきが戻りつつあるフロアにて。
騒ぎを起こして悪かったとチップをテーブルに置き、立ち上がるヴィルカスに、
「イドラの気持ちを代弁してくれてありがとう」
傍らに寄り添うRioはパートナーの耳元にそっと囁くのでした。

※クジェルドとロッジ・ノット・ビアードのイドラを虚仮にするような会話は実際にカイネスグローブの宿屋ブレイドウッドで耳にすることができます。またゴールデングロウ農園の蜂の巣焼き払い事件につきましてはSkyrim④『響き渡る声明』をご覧くださいませ。

翌朝早く宿屋ブレイドウッドを出立したRioとヴィルカスはイドラとロッドの助言に従いカイネの森南東に向かいます。
アルドゥインが蘇らせたドラゴン、サーロクニル。
名前を持つ竜の墓を過ぎ、オーク要塞ナルズルブールから南下して行くとやがて寂れた鉱山に行き当たりました。
鉱山前のテーブルにはフォルクが記した書籍“大いなる天空”の他、小魂石の他さまざまな効果を秘めた薬品が無造作に放り出されています。
「鉱山前なのにまるで魔術師の巣窟という品揃えだわ」
“大いなる天空”を手に取りページをめくるRioが不意に傍らに立つパートナーを見上げました。
「ねぇヴィルカスが生まれたのはどの星座の月なの|ω・〃)? ウラナッテアゲル」
フォルク著の書物を手にRioは瞳を輝かせました。
戦士座だったか大蛇だったか、それとも駿馬だったか。
誕生月など憶えていないと素っ気無くヴィルカスは応えます。
「物心つく頃には母親も親父もいなかったし誕生日どころか誕生月さえ記憶にない」
ジョルバスクルで暮らすようになり毎年戦士座の季節と言われる収穫の月の1日にファルカスと共に歳を数えてきたのだと語るパートナーを遮り。
それなら次の収穫の月の1日を自分も誕生日に定めようとRioは取り出した暦の該当の月に赤い印を書きつけます。
「なんだ お前はちゃんと両親や姉妹と祝ってきた誕生日があるだろう」
そう口走るヴィルカスは刹那眉をひそめる相棒の表情の変化にとまどいを見せました。
両親や姉妹と祝ってきた誕生日。
大蛇座。
それがRioを守護する星座でした。
大蛇座は天空を転々とするため季節を持たない。
この星座の下に生まれた人々に共通する特徴はなく最も祝福されると同時に最も呪われていると言われる。
「5歳の誕生日を祝ってもらっていたとき ハイロックから父エイリーク宛に手紙が届いたわ」
その手紙がRioの生家ラーケ一族の崩壊の始まりだった。
約一週間後ハイロックに向かう途中で父親は殺され、それから1年後の誕生月、母ソニアが亡くなり長女サラと次女マデリーネが家族の許を去って行った。
2年後の誕生月、4女のフェリシアが病死。
更に3年後のやはり誕生月誕生日に当たるその日に3女リアナと6女フレイア、7女ベアトリスが忽然と消えた。
「たった6年 誕生月を迎えるたびに家族はひとりまたひとりとあたしの前から姿を消していった 大蛇座の星の下に生まれた子は呪われているって本当だったんだって身を持って知ったような気がする」
それでも悪いことばかりではなかったとRioはつぶやきます。
アルドゥインとの最後の決戦はちょうど誕生月の真っ只中で。
ようやく大切な人たちを守りたいという願望が叶ったのだとRioは感慨深そうに瞼を伏せます。
「それにね・・・」
意味有りげにRioはヴィルカスへ視線を奔らせると、少しはにかんだような表情で言葉を紡ぎました。
「マーラ聖堂で婚姻の儀を執り行った月も誕生月だったの」
大蛇座の星の下に生まれた者は最高の祝福と最凶の呪縛を受ける。
「失くしたものに比べてささやか過ぎる幸せだな」
婚姻の契りを結んだあの日を思い出し。
ヴィルカスは今も変わらず傍らに寄り添う恋人の頬に手を差し伸べました。
失った家族に見合うだけの、いやそれ以上の栄誉と幸福をお前のために掴み取ってやろう。
「やはり他の女に分け与えてやれる幸せの余裕などなさそうだ」
さあ行くぞと。
潤む青い双眸で自らを見つめる相棒の頭をポンと叩き、ヴィルカスはクラグワロウ・スロープと呼ばれる洞窟内へ一歩を踏み出しました。

※Rioの生い立ちやヘルゲンに辿り着くまでの経緯につきましてはすべて創作ですが、Skyrim③『死するまで拘束される』、Skyrim⑭『人類の庭師』(前編)と『黒の書⑤繊維と金線』辺りをご覧くださいませ。


『ロッジの古の盾をクラグワロウ・スロープの中で見つける』

待ち伏せする魔術師を一矢で葬り去るRioに並び、ヴィルカスが忠告を発します。
「お前の見立て通りどうやらここは単なる鉱山ではなさそうだ 聞こえてくる詠唱と所持品から察するにコンジュラーだろう 召喚された援軍に囲まれると厄介だ 気をつけろ」
パートナーの警鐘にコクリとうなずくRioは隠密体勢を保ったまま狭い通路を先行します。
曲がりくねった通路の先にコンジュラーが詠唱を唱えている様子が伺えました。
(一人なら不意討ちですぐに片付けられるわ)
召喚師という標的にRioが矢を射掛けた途端、青白い巨体が眼前を横切りました。
(氷の精霊!?)
矢羽は軌道を逸れ、鏃は氷の精霊の腕をかすめ岩盤に突き刺さります。
不審者を察知したコンジュラーが騒ぎ立て、炎や雷の精霊を具した敵が続々集まって来ます。
仕留めそこなった氷の精霊に位置を暴かれてしまったRioは背負うグレートソードの柄に手をかけました。
意を決し飛び出そうとするRioの眼前に躍り出たヴィルカスが大剣を揮い敵軍勢の注目を集めます。
「精霊は捨て置け! 手前の召喚者からだ!」
握り直す柄に力を籠めて。
Rioは袈裟懸けにグレートソードを振り下ろしました。
パートナーのサイドにステップを踏み、その勢いでコンジュラーの体躯を刺し貫きます。
上体を沈ませるヴィルカスが左下手から大剣の刃を突き上げ、3人目のコンジュラーが地に伏すのを確認し、最後に残ったコンジュラーの間合いに飛び込んで行きました。
(セロのように技巧的ではないけれど)
訓練に裏打ちされた正確無比な太刀筋。
経験によって培われた迷いのない踏み込み。
瞬時の判断で選りすぐられる回避と防御の妙。
飛び交う魔法をものともせず淀みなく力強く繰り出される剣技。
怜悧さと情熱が混在している。
まるでヴィルカスの精神そのものが具象化されたような・・・
「何をぼんやりしている? 戦闘中に立ち止まれば敵のいい的だぞ」
思わず見惚れ傍観してしまったなどとは言えず。
わずかに頬を染めながら。
すっかり敵のいなくなった洞窟小部屋でグレートソードを構え直すRioなのです。

コンジュラーらの屍を踏み越え進んだ先は打ち捨てられた採掘場のようで。
周囲の足場を一通り調べ終わったRioはスロープを下り地下水に濡れる水場の調査に乗り出しました。
「目ぼしいものはないみたい(´・ω・`)」
首を横に振る相棒に、では先に進もうとヴィルカスが上方通路を指し示します。

コンジュラーの所持品らしきナップサックから“黒い矢 1巻”を取り出し、荷に加え、Rioは即座に前進を開始しました。
デスベルにカニスの根など点在する錬金素材を摘み取り、ステルスのまま進んで行くとやがて煌々と蝋燭の灯される大広間に辿り着きました。
積み上げられた書物。
テーブルに置かれた黒魂石に作り置きされた薬物。
錬金素材に遺骨の散らばる棺。
この大ホールで研究に没頭していた何者かの気配だけがない。
あまりの平穏さに不信感を抱きながらもRioは中央の宝箱に手をかけます。
その箱がトリガーかもしれないとグレートソードの柄に手をかけ慎重に辺りを覗うヴィルカスでした。
箱の蓋にトラップが取り付けられていないことを確かめ、Rioは中身の確認に努めます。
すると中程に使い込まれた粗末な重装の盾を発見しました。
「これってもしかするとΣ(・ω・´)」
「ロッジの言っていた盾かもしれん とりあえず持ち帰ってみよう」
パートナーの助言にコクリとうなずくRioはもう一度辺りを見回し、侵入した位置から右手通路に向かい歩き出します。
結局、見張りらしき低位のコンジュラーを1人葬った後は敵らしい敵に遭遇することもなくクラグワロウ・スロープにおける探索は終了を迎えました。
肩透かしを食らったような気分で洞窟を飛び出したRioを待ち受けていたのは熟達した腕を持つコンジュラーでした。
思わず後ずさるRioと入れ違いに前進するヴィルカスがグレートソードを振りかざし高位の召喚師を斬り裂きにかかります。
はっと我に返ったRioも背に担ぐ鞘より大剣を滑らせ。
パートナーの対面に回り込むや詠唱を唱えるコンジュラーに躍りかかりました。
銀色の軌跡が闇に溶け。
満天の星空に呼応する二つの刃鳴りが高らかに響き渡りました。



以上で『ロッジの古の盾をクラグワロウ・スロープの中で見つける』終幕となります。

とにかくロッジとクジェルドとイドラの会話が興味深く、思わずどこかの逆転裁判のように、
「ちょっと待った! 異議あり!」
と叫ばずにはいられない内容だったりしました。
恐らくカイネスグローブはマイナーな村(ゲーム内では町とされておりますが規模的に小桜の中では村だったので村で統一してあります)ではありますが、宿屋ブレイドウッド内での会話は大変興味深く、彼らの会話を聞きにいくだけでも立ち寄る価値は十分にあるかと思われます。
ただ問題は、
「ヴィルカスもロッドもクジェルドも全部声優が同じ白熊さん!」
というわけで。
そのまま会話を聞いているとある種、落語のようにも感じられます。
ロッジだけでも別の声優さんにお願いした方がよかったのではないかと思ったりもする小桜でした。
とりあえず別人の声音で脳内変換しておりましたが(〃▽〃;)
『ロッジの古の盾を○○(行き先はランダムです)で見つける』を終えるとロッジ・ノット・ビアードをフォロワーにすることができるようになります。

また割愛させていただいた会話で興味深かったのはガナ・ユリエルとゲマ・ユリエルの掛け合いなのですが、こちらもシロディールからカイネの森で一儲けしようと移住してきて失敗してしまった双子姉妹の愚痴やほんのり悪巧みなどを聞くことができたり。
一見及び一聞の価値があるかと思われます。


次回Skyrimは『ボーンストレウン山脈でドラゴンを倒す』をお送りす
る予定です。
ネタバレ・妄想・創作など入り混じるとは思われますが、「いつものことでしょ(*・ω・)つ」と放置ムードな皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・氷の塩鉱石をいくつかドラヴィネアへ持って行く&ロッジとイドラについて話す(*・ω・)つ○

アルドゥインが呼び戻したサーロクニルの襲来より2年の月日が流れたカイネスグローブ。
スチームスコーチ鉱山を訪れたRioはまとめ役を務めるドラヴィネアに出会います。
彼女からの依頼品である氷の塩鉱石の調達のためRioとヴィルカスはウィンドヘルムに向かうのでした。

本日は『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはアドリブや創作部分が多分に含まれ、カラー外部分のほとんどが創作パートとなっております。
ゲーム内の正しい台詞が知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてくださいますようお願い申し上げます。



「どこに行くつもりだ?」
「ヴィルカスとも一度行ったことがある村よ(〃▽〃) フフ フ フ~ン フフフフ フンフン♪」
久方ぶりにパートナーと並んで歩くRioの足取りは軽く。
ヴィルカスを見上げては鼻歌など歌ってしまいます。
上機嫌な様子の相棒を眺めるヴィルカスの口角も自然上がってゆき、まっすぐ前を見て歩かないとつまずいて地面に転がることになるぞと苦笑混じりの注意を促します。

ウィンドヘルムのキャンドルハースホールで一晩を過ごしたRioはそのまま道なりに南下し、目的地カイネスグローブに到着です。
(ここを訪れたのは2年以上も前なのに、つい昨日のことのように思われるわ)
アルドゥインによって復活を遂げたドラゴン、サーロクニルとの激闘。
あの時、共に闘ったブレイズのデルフィン。
彼女とはアルドゥインの兄弟でありグレイビアードの長を務めるパーサーナックスの生殺与奪を巡る確執の中、決裂を迎えてしまった。
すべてのドラゴンを駆逐せよ。
それがドラゴンスレイヤーたるドラゴンボーンの使命であると詰め寄ったデルフィンと彼女の同志にしてやはりブレイズの生き残りであることに誇りを持つエズバーン。
しかし声の道を究めようとするグレイビアードの考えは異なっていた。
ブレイズの考え方を否定し、過ちを犯すのはドラゴンに限ったことではないと。
同様に過ちを犯す可能性のある我々にパーサーナックスを裁くことができるのかを質し、グレイビアードの長の助命を促した。
(結局あたしにはパーサーナックスの生命を奪うことはできなかった)
ゆえにブレイズの生き残りであるデルフィンとエズバーンからは断絶を言い渡され、彼女達からの協力は得られなくなってしまった。
ぼんやりと回想に耽るRioの行く手に立ち塞がるのはカイネスグローブの村を取り仕切るクジェルドの息子、父親と同じ名を持つ若きクジェルドでした。
突然の村への来訪者であるRioとヴィルカスとを胡散臭そうな眼差しで見据え、強そうには見えない 俺でも倒せそうだと粋がります。
ヴィルカスが無言でカチリと大剣の柄を鳴らすや、
「この村は親父が仕切っているんだ 俺に盾つくと後悔することになるぞ」
と。
捨てゼリフもそこそこに脱兎のごとくクジェルドという名の青年は逃げ出しました。
「その辺りで許してやってください」
若きクジェルドはまだ子供で背伸びしたい年頃なのだとカイネスグローブで宿屋ブレイドウッドを経営する女主にして若きクジェルドの母親であるイドラが口を挟みます。
買い物帰りにカイネスグローブをドラゴンから救った懐かしい顔触れに出会えるとは。
イドラはRioとヴィルカスへ親しみの籠もる笑顔をふりまきました。

※カイネスグローブをドラゴンから救った件につきましてはSkyrim⑥メインクエスト『闇に眠る刀剣』をご覧くださいませ。


『ロッジとイドラについて話す』

「腰を落ち着ければ本当にいい村なのよ」
イドラはカイネスグローブの景観の雄大さ、すばらしさについて太鼓判を押します。
今夜はこの村でゆっくりできるのでしょうと宿泊を勧めるイドラにうなずいてみせるRioは、せっかくなので数日をカイネの森の散策に費やすつもりだと傍らに座るパートナーに同意を求め、好奇心に溢れる眼差しを注ぎます。
「それならひとつお願いしたいことがあるのですが・・・」
Rioとヴィルカスへ蜂蜜酒を差し出すイドラは思いつめたように口火を切り始めました。
イドラの心配事はカイネスグローブに住まう蜂蜜酒がやめられないのが玉に瑕な青年ロッジ・ノット・ビアードについてでした。
「ロッジは話が上手くて皆を元気づけてくれる人なんだけど 酒代で私にかなりの借金があります 気にしないよう言い続けているのですがノルドの気質は頑固ですから」
イドラに呑み代を返せないことを気に病んだロッジは自棄酒を繰り返してはまた自己嫌悪となるという悪循環に陥ってしまっているようで。
かわいそうなロッジに勘定のことを気にしないよう伝えてはもらえないかとイドラは切なそうに眉をひそめカウンター越しに身を乗り出します。
一宿一飯の恩のある女主にそう依頼されては断わるわけにもゆかず。
翌朝仕度を整えたRioはその足でロッジが働いているというスチームスコーチ鉱山に向かいました。

掘り出した鉱石には正当な額を払うと大声を張り上げる若きクジェルドの父親にして鉱山監督官クジェルドの傍らをすり抜け、鉱山内に歩を進めて行くと何者かがRioを呼び止めました。
「旅人よカイネスグローブへようこそ! 蜂蜜酒を持ってくれば歓迎する! もしなくても歓迎する!」
朗らかな声音の主こそイドラが懸念を抱いていたロッジ・ノット・ビアードその人でした。
つるはしを担ぎ人懐こく語りかけてくるロッジの目元は優しげで。
他所者であるRioやヴィルカスの来訪を心から喜んでいるようです。
祖先はカイネの森の出身でありカイネスグローブに定住を決めた人々の中でも初期入植者に当たると自らの一族についてロッジは屈託なく語り続けました。
「伝説によれば私の祖先のレンネがこの鉱山地帯を発見したそうだ 用を足すため洞窟に入り込んでうっかり失くしものをしちまったらしい 蜂蜜酒の呑み過ぎだな」
じゃあロッジの飲兵衛っぷりは遺伝なのねと笑うRioに、痛いところをついてくるなとロッジも満面笑みを湛えます。
それから少し真顔になったロッジはぽつり悔恨を綴ります。
「惜しむらくは当時レンネが失くしたものが一族にとって唯一無二なものだったってことだ つまり先祖伝来の盾を失っちまったのさ」
先祖の盾をどの洞窟で失くしたのかを問うRioにロッジは哀し気な表情で首を横に振ります。
「レンネは一族の盾をどの洞窟で失くしたのか記憶が定かではなかったらしい」
それどころかレンネの盾の話が嘘偽りでないとも限らない。
逸話が本当なのか。
今となっては誰にもわからないとつぶやくロッジは苦笑いを交えたため息を吐いてみせました。
うなずきながらも、ところで・・・と。
Rioは話の矛先を移してゆきます。
「イドラからの伝言よ あなたがこしらえた借金については不問に付したいって」
すると顔色を変えたロッジが声を荒げます。
「見くびられたものだ 俺は物乞いじゃないぞ! タイバー・セプティムの時代から我ら一族は借りたものを踏み倒したことはない!」
借金は必ず返すと強気の姿勢を崩さないロッジをなだめるべくRioが得意の話術で諭しにかかります。
意地を張って蜂蜜酒に溺れ身体を壊しては元も子もない。
それこそイドラを悲しませることになる。
そう説得に当たるRio。
その言葉に耳を傾けるロッジはやがてうつむき、お前の言う通りだと自らの強情さを認めたのでした。
「ノルドなら親切な友人の寛大な行為は素直に受け入れるべきだったな 借金が心の重荷となり傲慢で意固地になり過ぎていたのかもしれない」
イドラの申し出をありがたく受けよう。
伝言を頼むと言い置くとロッジは面を上げクジャク石の採掘に向かいました。



『氷の塩鉱石をいくつかドラヴィネアへ持って行く』

ロッジの祖先が失ってしまったという盾について考え込むRioはひとまずカイネの森を散策しがてら洞窟らしき入り口を探そうと計画を練ります。
スチームスコーチ鉱山を後にしたところでひとりのダンマー女性に呼び止められました。
「待ってあなた 他所者ね 一体どこに向かうつもり?」
観光気分で鉱山に足を踏み入れられては迷惑だと言わんばかりに。
不愉快そうに眉根を寄せる女性はどうやらスチームスコーチ鉱山の鉱山夫らのまとめ役を買って出ている者らしく、訝し気な表情も露わにRioとヴィルカスを凝視します。
カイネの森を散策してみようかと思っているとRioが答えると、この村に長居をしないで早々に立ち去ってほしい。
まとめ役を務める灰青色の肌の女性は言葉遣いは丁寧ながら、剣もほろろな言い草です。
ドラヴィネアと名乗る灰青色の肌を持つ鉱山夫らのまとめ役、ダンマーの魔術師は自身のテリトリーを見ず知らずの者がうろつき回るのを由としない性質のようでした。
けれどもロッジの祖先が失くした盾の散策に赴きたいと事情を訴えるRioも簡単に引き下がるつもりはなく。
凛として動じず。
立ち尽くすRioへ。
ストーンウィーバーのドラヴィネアと呼称されるダンマーの魔術師はひとつの妥協案を提示しました。
「アズラにかけて スチームスコーチ鉱山内部を作業し易い温度に保つのは至難の業なの」
これらの問題に対し改善に努めたいと思っているのだが人手も温度を下げるための物品も足りない。
もし坑内を冷やすために必要な素材を提供してくれるならカイネの森の探索に目をつぶろう。
ダンマーの魔術師はそう話を持ちかけます。
「それで温度を下げるのに必要な物とは?」
小首をかしげるRioにドラヴィネアが冷却材の役割を果たす物品の名を挙げました。
「氷の塩鉱石・・・」
「そう氷の塩鉱石よ 絶対数が足りないの 坑内に熱が籠もればどれほど危険か あなたもそれはわかってくれるわよね?」
鉱山内部の気温を安全に保つべく
氷の塩鉱石をいくつか提供してくれること。
それがカイネの森に他所者であるRioとヴィルカスが足を踏み入れることを許す条件だとドラヴィネアは頑として譲りません。
「もしこちらが望む物を調達して来てくれるならカイネの森への進入に目をつぶるわ それと無料で変性術の訓練も施してあげる」
報酬を水増ししようと申し出るドラヴィネアに、それで手を打とうとRioもコクリとうなずきました。

ウィンドヘルムの錬金術店ホワイトファイアルに立ち寄ったRioは今ではすっかり店主が板についてしまったクインタス・ナバレに話しかけます。
「氷の塩鉱石を探しているんだけど|ω・) ナイカナァ?」
「やあ久しぶり 以前君に頼まれた大きな枝角ならあるんだが ちょっと待ってくれよ」
外の樽に在庫がないか確認して来ようと。
クインタスは鍵を片手に店外へ繋がる扉に手をかけました。
するとホワイトファイアルの扉がまるで自動扉のように勢いよく開き、2人のオークが顔を出します。
「店主 今日は吸血鬼の遺灰を買い取ってもらいに来たのだが・・・お前はRion○id!?」
「なぜここに!?」
名指しされたRioが振り返ると、見覚えはあれど組み合わせとしては奇妙なオークのカップルが佇んでいました。
男の方はドーンガードの一員にしてクロスボウの扱いに長けるデュラック。
女の方はモル・カズグール要塞の令嬢にして女傑、鋼の心臓を持つと一族には称えられながらも年頃の乙女心が揺れ動くボルガクでした。
「なぜここにと聞きたいのはこちらの方よ(○´゚ω゚`)!」
偶然の再会による驚きとなつかしさに、Rioは思わず二人の正面へと歩み寄りました。
知り合いだったのかとうなずき、そのままクインタスは店の外へと消えて行きます。
錬金素材の買い足しに来たのだとRioが告げるや、こちらも吸血鬼討伐を終えドーンガード砦に戻る前に戦利品を捌いておこうと立ち寄ったのだがとすかさずデュラックが応えます。
「私は・・・」
Rioとデュラックが旧交を温め終えるのを待ち、ボルガクも現況を紡ぎ始めました。
「あれからモル・カズグールに戻ったもののナルズルブールのマウフラク族長への輿入れを踏み倒してしまった手前 要塞に身を置くのはどうも居心地悪くてな」
一度ついた放浪癖は簡単に拭い去れるものでもないらしく。
オークの令嬢は照れくさそうに宙を見上げます。
「要塞を抜け出してドラゴン・ブリッジの辺りでうろうろしているところをデュラックに拾ってもらったのだ」
「暇そうにしていたからな」
他に行く宛もなく彷徨う同族をデュラックも見かねて声をかけたのだろう。
彼らしいとRioは微笑み、うんうんとうなずき返しました。
氷の塩鉱石を携え店内に戻って来たクインタスも交え、ひとしきり近況報告に花を咲かせた5人はまたの再開を期して。
やがて各々の行くべき目的地、留まるべき場所へと帰って往きます。
「ボルガクが生きがいを見つけ出せたようでよかった(〃▽〃)」
「娘に予想もつかぬ僻地を転々とされるよりはドーンガード砦という確固たる拠点を居場所に定めてくれる方がマシとララックも悟ったのだろう ともあれオーク要塞への強行突入は二度と御免だからな」
パートナーを見上げるRioは苦笑を浮かべるヴィルカスの腕に右手を絡め。
「今度はサルモール大使館で囚われの恋人を救出するというシナリオはどうかなぁ(〃▽〃)?」
冗談めかした口調でクスクス笑みをこぼしてみせました。

「ナルズルブールのマウフラク族長への輿入れを踏み倒してしまった手前・・・」のボルガクの件は創作となります。創作の内容を知りたいとおっしゃる方はSkyrim⑯『死者の行進』をご覧くださいませ。「オーク要塞への単独突入は御免だ」と言うヴィルカスの台詞はボルガクと関わりを持つことで生じた喜悲劇に由来します。創作パートですが興味をお持ちの方はSkyrim⑯『デスブランド』後編をご覧ください。

カイネスグローブに戻ると鉱山労働夫達のまとめ役に徹するドラヴィネアもまた片付けを終え帰途に就こうとしていました。
彼女の前に進み出たRioは布に包まれた氷の塩鉱石を差し出しました。
「驚いた あなたはやるって言ったことは本当にやってくれるようね 献身には誠意を持って返すことにしているの」
感謝の言葉と共にドラヴィネアは変性魔法の極意について自らの持てる知識をRioへ伝授してゆきます。
落日に染まるカイネの森を見渡すRioはドラヴィネアの魔法の講義を受けながら明日以降の未開の地散策に胸を躍らせるのでした。



以上で『ロッジとイドラについて話す』&『氷の塩鉱石をいくつかドラヴィネアへ持って行く』終了となります。

比較的穏やかな滑り出しとなったSkyirim⑰ですがこちらのカテゴリーは達人レベルの魔法習得を含む全18話ほどを予定しております。
半分ほどが未着手のクエスト群ということで、もたつきや急遽変更となる箇所が生じてくるかもしれませんが、
「それもまたひとつの醍醐味」
と思し召し、楽しんでいただけますなら幸です。

次回Skyrimは『ロッジの古の盾をクラグワロウ・スロープで見つける』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作等含まれると思いますが、「なんでもOK(`・ω・´)」とおっしゃる来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ソブンガルデ&オブリビオンの住人達((((;´・ω・`)))

本日は『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』からソブンガルデ&オブリビオンの住人達をお送りいたします。
リバーウッド、ホワイトラン、ソリチュード、ウィンドヘルム、ウィンターホールド、リフテン、ドーンスター、ファルクリース、ロリクステッド、ヘルゲン、マルカルス、ドラゴンブリッジ、ショール・ストーン、ダークウォーター・クロッシング、イヴァルステッド、カースワステンの住人達、カジートキャラバンの商人達、ドーンガード砦、ヴォルキハル城、オークの要塞、テル・ミスリン、カイネスグローブの住人達の紹介を終えたところで今回はソブンガルデ&オブリビオンの住人達にスポットを当ててみたいと思います。

未紹介の街・町・村・・・モーサル、スコール村、スカイリムの主要都市以外に暮らす人々(農場、鉱山、砦、街町から離れた宿屋、ダンジョン、小屋、遺跡などで出会う固有名付人物等も含む)及びソルスセイムの主要都市以外の人々も追ってアップしていくつもりです。

NPCに関する紹介は小桜の印象による部分が多く必ずしもプレイヤーさまの印象とは一致しない可能性もあります。
どうかご容赦くださいませ。

※1()内は従者・執政・結婚・養子などができる場合の注釈です。
※2『』内は今回に限りその人物に関わりを持つクエストタイトルです。
※3“”内はタイトルのないプチクエストまたはトレーナーです。
※4記入もれの人物や間違いなど発見されました方は、お手数とは存じますが、コメント欄に「○○さんが載っていません」「この△△って人の説明のこの部分おかしいよ」などなど、ご一報いただけますと小桜が大喜びします(〃▽〃)♪(バニラで登場するNPC限定でお願いいたします)



☆ソブンガルデの住人達☆

ストームクローク兵士:内戦で勇敢に戦い死亡したストームクローク反乱軍の兵士
帝国軍兵士:内戦で反乱軍と戦い果敢に戦い散った帝国軍の兵士
コドラク・ホワイトメイン:同胞団クエスト完了させている場合に現れ念願叶い死後ソブンガルデに魂が導かれたもののアルドゥインを討伐しない限り彼が勇気=ショールの間にたどり着くことはない
上級王トリグ:ウルフリック・ストームクロークと上級王の地位を巡り戦った末に倒れたスカイリムの元上級王で心残りは妻のエリシフという愛妻家
ウルフリック・ストームクローク:帝国側にドヴァーキンが就きかつ内戦クエストを終了させた場合のみ現れる
スヴァクニール:隻眼のオラフを蔑む詩歌を残した吟遊詩人で吟遊詩人大学クエスト『オラフ王の焚刑祭』を終えている場合のみ現れる
鋭利な刃のフローキ:クエスト『カイネの聖なる試練』で関わりを持つ老人でヘルゲンにおいてのアルドゥイン襲撃の際息子を失いスカイリム南リフテンの西の山岳地帯のフローキの小屋で孫のハミング少年と共に狩猟生活で生計を立てているが某ドヴァーキンが乱心して彼を殺してしまった場合のみソブンガルデで遭遇することができる
ツン:ソブンガルデの主であるロルカーン=ショールの盾の従士であり逆境への挑戦を司る神でありソブンガルデにあるショールの間の門番で死者の魂がショールの間に入るにふさわしいかどうかの選別を行っている
イスグラモル:約4500年前にタムリエル北にある大陸アトモーラからスカイリムに入植したノルドであり同胞団の祖でもある人物
隻眼のオラフ:野心家で策略家でもありホワイトランの首長の座から敵対者を追い払いイスグラモルの直系が途絶えた後のスカイリム上級王に君臨したノルド男性でヌーミネックスという名のドラゴンをドラゴンズリーチで生け捕りにしたことでも有名
終わりなきウルフガル:約4500年前イスグラモルと共にスカイリムの地に渡った500の同胞団の一人でノルドでありながら4200年余を生きている男で旅の途中仲間の裏切りにあい3人の仲間を失ってしまうがTESⅢにおいてのソルスセイムでネレヴァリンに出会いソブンガルデの存在を知り自らの生命を終えるための決闘を申し込む
ホンロール:ウルフガルの仲間で石にされた一人目
エレンドル:ウルフガルの仲間で石にされた二人目
ニクラス:ウルフガルの仲間で石にされた三人目
ユルゲン・ウィンドコーラー:声の道の始祖でありグレイビアードの初代長でシャウトは戦の手段として使うものではなく神々への祈りのために使うものだと説く
黄金の柄のゴルムレイス:メインクエスト『アルドゥインの災い』でエルダースクロールの不思議な力に導かれ垣間見ることになる古代ノルドの声の達人にして女傑
古きフェルディル:ゴルムレイスの仲間でありイスグラモルからも賢明にして冷徹と称えられる古代ノルドの声の達人であり知恵者
隻眼のハコン:フェルディルやゴルムレイス同様古代ノルドの声の達人にして勇猛果敢なる片目を失った英雄で猪突猛進のゴルムレイスの諫め役


☆オブリビオンの住人達☆

アズラ:怒らせると危険な女王様気質なデイドラ
ボエシア:ほとんど姿を見せない上たとえ何人が崇め奉ってもその中で最強の者にしか興味を示さない一点豪華主義(?)なデイドラ
クラヴィカス・ヴァイル:バルバスという犬のような生物とコンビを組み漫才を繰り広げる策士であり心理学にも長け話術にも抜きん出た気まぐれデイドラ
ハルメアス・モラ:知識を得るためには手段を選ばない残忍さを持つ反面有能な信者を手駒を得るために蓄えた知識を切り売りしちゃうお茶目なグロテスクな形状のデイドラ
ハーシーン:追う者と追われる者の死闘を眺めては楽しむサディスティックデイドラ
マラキャス:オークびいきでオークを叱咤激励するオークを厳しく躾るパパママ的世話好きデイドラ
メエルーンズ・デイゴン:破壊大好き暴れん坊が禍し信奉者を激減させてしまうがすぐまた同様の過ちを繰り返してはドヤ顔をするジャイアン的デイドラ
メファーラ:殺人に暗殺そして権謀術数が大好きな巻き込まれた者たちを不幸に陥れるはた迷惑なデイドラ
メリディア:信者激減状態に悩みメリ玉と呼ばれる白い玉を宝箱に仕込んでは冒険者の気を惹こうとするどこか憎めないかまってちゃんデイドラ
モラグ・バル:嫌がらせや凌辱大好きという迷惑千万な目を合わせてはいけないデイドラ
ナミラ:不幸や虐げられることに快感を見出すマゾ気質のデイドラ
ノクターナル:様々な持ち物を盗られては取り返してくれるのを高飛車な態度で待ち望むドジっ子ツンデレデイドラ
ペライト:疾病・疫病をタムリエルに広めることこそ使命そうでないと言う者は赦しませんという親方と呼ばれるデイドラ
サングイン:酒と快楽があれば他細かいことはどうでもいいなど陽気な側面と気にいらない奴は殺してしまえという凄惨気質の両極を合わせ持つ風来坊デイドラ
シェオゴラス:狂気と乱心に冒されているのか狂人めいたふるまいは見せかけなのか名優かもしれない謎多きデイドラ
ヴァーミルナ:記憶の代わりに悪夢をプレゼントするサプライズ・テロ大好きデイドラ
ヴェレーク・セイン:このデイドラ誰だっけと言われて涙ぐむ存在感の薄いデイドラ
ドレモラ商人:パワー“ブラックマーケット”で召喚できる商魂たくましくも故郷オブリビオンが大好きなTVショッピング風味な行商人
呪縛されていないドレモラ:魔術師の達人クエスト『召喚術・儀式の呪文』でドヴァーキンに無理矢理オブリビオンから呼び出されボコボコにされパシリまでさせられた挙句デイゴンの怒りが怖くて帰還できないとつぶやきウィンターホールド魔法大学屋上に居座るかわいそうなオブリビオンの住人


以上『ソブンガルデ&オブリビオンの住人達』でした。

オブリビオンの住人につきましての概要はすでにSkyrimプレイ日記・雑記・資料カテゴリーの『デイドラ16王』にてアップ済みということで、今回はSkyrimのゲーム内での台詞を通して感じられる性格などについて記してみました。
名前のカラーは声優さんと銅像などで見たイメージから男女に分類してありますが、デイドラに男女の別があるのかどうかは不明です。
台詞の捉え方によって解釈は異なるとは思われますがその内の一解釈として流していただけますなら幸いです。

鋭利な刃のフローキとソブンガルデで対面できる件につきましてはシャキタ&S.O.ドドドさんの動画“シャウトと素手が殴り抜くPart53「黄泉」”を参照させていただきました。
もしかするとまだ他にもうっかりドヴァーキンが殺戮を犯してしまうと出会える可能性のあるNPCがいるのかもしれません。
そう考えるとSkyrimまだまだ未知のイースターエッグがたくさん残されているのかも!?

次回からはSkyrim⑰魔術師の達人クエスト他(全18話予定)をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作など多々席巻しているかと思われますが「毎度のことですね わかります(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と寛容に受け止めてくださる来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております。

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