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2016年3月

Skyrim・風と砂(´・ω・`)

砂について

もし岩にマグナスの贈り物の残骸が含まれていると信ずるならば・・・私はそう信じているのだが、この露出と組み合わせの急激な増加は、タムリエルの他の場所では例のない、幅広く多様な魔法のエネルギーを生じさせるはずだ。

大気について

例えば土地の記憶をさらに多様化させるため、広大な砂漠に新たな道を刻むに足る風の通り道を水晶で占う事によって、魔法を次の段階に導く目覚めがもたらされるのではないかとも思える。

アファ・サリアト著“風と砂”より抜粋


本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れは概ねゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などはほとんどが創作となっておりますのでご注意くださいませ。



ドラゴンボーンサブクエスト『風と砂』

カースターグ城での激闘における傷と疲れを癒すため数日をテル・ミスリンで過ごしたRioは出立を前にまたもやマスター・ウィザードのネロスに引き止められてしまいます。
「そろそろまた旅に出るつもりなのだろう それならば探して来てもらいたい書がある」
火山灰の研究のため今度はレッドガードの魔法を応用してみようと思っているのだが文献が足りない。
「そこでドラゴンボーンお前の出番だ アファ・サリアトの著書“風と砂”を見つけ次第 早急に持ち帰るのだ」
どうやらネロスにとってドラゴンボーンというのは使い勝手のよい冒険担当の小間使いと同義語のようで。
執拗で高圧的なマスター・ウィザードの依頼攻勢に辟易するRioは、遂に結局またしても大魔術師の無理難題を聞き届けるという約束を交わしてしまいました。
すると満足そうにうなずいたネロスは様々な分野の協力者より寄せられた情報から“風と砂”はスカイリムのスティルボーン洞窟にあるに違いないと告げ、Rioが携える地図を取り上げるや該当の箇所に印を刻みました。

スティルボーンはちょうどウィンターホールドとウィンドヘルムの間に位置する洞窟らしく。
地図を手にするRio同様、目標地点の記された箇所へ視線を落とすテルドリン・セロはやや自嘲気味に茶々を入れました。
「灰塗れのソルスセイムに戻って来たかと思えば再度極寒のスカイリムへとんぼ返りか」
憤慨とも諦観ともつかないセロの表情を盗み見て。
スカイリムへの渡航にセロが積極的になれないのなら今回の探索は独りで行くからと。
思わずRioはそう口走ってしまいます。
一瞬眉をひそめて。
けれどすぐさま腕を組み。
Rioを見下ろすべく長身を起こすセロは薄ら笑いを浮かべました。
「私以上に腕のたつ傭兵がどこにいる!? つべこべ言わずお前はお前の優秀な従者をスカイリムだろうがシロディールだろうが どこへなりと連れ回せばいい」
気を遣ったつもりが逆鱗に触れてしまった。
たじろいだRioは負けじと身を乗り出し。
「いいわ じゃあしっかり護衛してもらうからそのつもりでいてね 凍え死にそうだからソルスセイムに戻るなんて泣き言は許さないんだから(`・ω・´〃)」
売り言葉に買い言葉なセリフの応酬がレイヴン・ロックへ至る荒野に響き渡りました。

ウィンドヘルムから北上する道すがら放浪する吟遊詩人タルスガルと徒党を組み、挑み来るフロスト・トロール3体を仕留めます。
手助けをしてくれた礼にと、タルスガルは自慢の喉を披露します。
朗々と吟じられる“舌の物語”や“ドラゴンボーンが来る”などタルスガルの歌声に合わせ口ずさむRioを眺めつつ、
「本物のドラゴンボーンは歌で讃えられるほど神々しくはないんだがな」
セロは大きな独り言をつぶやきました。
その傍らに座るドラゴンボーンは笑顔のまま口の減らない従者に肘鉄を喰らわせます。

ほどなくして二人は雪に覆われた岩場の陰に口を開くスティルボーン洞窟に辿り着きました。
基本隠密で侵入するつもりだとRioが方針を打ち出せば、異存はないと短く応え、淀みない歩調でセロも後に続きます。
正面に流れる滝を臨み、右に蛇行する細道を抜けると、眼下に見覚えのあるグロテスクな蟲の影が浮かび上がりました。
(シャウラス(`・ω・´;)!)
引き絞った弓より繰り出される一撃で獲物を仕留め、流れる滝を横断して歩くRioは2体のファルメルに出くわしました。
炎の精霊召喚を皮切りに近接武器を操り素早く手前のスクルカーを斬り捨てるセロ。
残るウォーモンガーの弓攻撃に遠隔攻撃で対応するダンマーの魔法剣士の無駄のない応戦ぶりにRioは小さな感嘆のため息をつきました。
従者が後方支援を選ぶのであれば自らは大剣を抜いての近接戦を。
ミラークの剣を揮っての接近戦を挑めば弓による援護を。
トラップを解除し、幾重にも分岐する蟻の巣穴のような氷室を越えて行くと、突如通機構よりファルメルとウォーモンガーが降り立ちました。
炎の精霊と共にファルメルを一撃で下すとセロは地を蹴り、ファルメルの対面で物陰に隠れ矢を射放つウォーモンガーに躍りかかりました。
影の戦士の発動により再度隠密からの不意撃ちに持ち込むRioの矢羽がウォーモンガーの息の根を止めるや、ダンマーの魔法剣士はファルメルらが撒き散らす血飛沫を避け、とどめは奪われたかと余裕の笑みを浮かべます。
宝箱から金銀財宝を回収し、尚も進むと、やがて地下水の流れる滝との合流地点に行き当たりました。
左に流れる渓流の先にはシャウラス・ハンターが控え、その先にはファルメル・ウォーモンガーが雷魔法で侵入者の侵攻を阻みます。
すかさず炎の精霊の召喚を終えたセロは左手でファイアボルトの炎玉を生成しシャウラス・ハンターの焼き討ちにかかりました。
「セロ・・・破壊呪文も唱えられるんだ(○´゚ω゚`)」
「敵の物理攻撃圏内に入らないならば盾を持つ必要もないだろう ダンマーは魔法が十八番だ 猪突猛進だけが戦法ではないと どこかの脳筋にも教えてやらないとな」
無駄口を叩きながらもセロの攻撃に甘さは感じられず。
シャウラス・ハンターが最接近を果たしたところで盾に持ち替え、暗緑色の剣を閃かせます。
次いで上層部に控えるウォーモンガーにファイアーボールを叩き込み、下層域へと引きずり出してゆきます。
Rioの射放つ鏃とセロの破壊魔法が同時に標的を捉え。
怒りに雄叫びを上げ突進するウォーモンガーの胴を貫通しました。

アンブッシュを除いてかつて複数のファルメルやシャウラスをこれほど軽やかに凌ぎきったことはない。
セロがいかに優れた傭兵であるのか。
戦闘を重ねるほどに思い知らされる。
私以上に腕の立つ傭兵がどこにいるかと自信を漲らせ言い放ったダンマーの魔法剣士。
見上げるRioの視線に気づいたセロは、こんないい男を袖にしたことを後悔しているのかと茶化しつつミラークの剣の刃を濡らす血糊を滝の清流で洗い流しました。

上層部の宝箱よりネロスの依頼の書“風と砂”を発見したものの、洞窟はまだ奥に繋がっているようで。
「この奥には何があるんだろう|ω・)」
引き返すつもりなど微塵もないRioは通路を覗き込みます。
「ノルドには撤退という二文字は伝承されない慣わしなのだろう」
相変わらずの軽口を叩くダンマーの傭兵も、ならば最後まで付き合おうと一歩を踏み出します。
しかし水流の先に道はなく。
潜り抜けるには困難な岩穴が存在するだけでした。
「残念だけど 小人にでもならないとこの先は通過できないみたい(´・ω・`)」
探索継続を断念しようとするRioに、まだ冒険し足りないというのなら一箇所気になる場所を見つけておいたぞと、セロが含み笑いを湛えます。
それは3又に分岐するスティルボーン洞窟中央の北西域で確かに未踏破な地帯のようです。
うねる通路向こうにはシャウラス・ハンターとファルメル・ウォーモンガーが控えていました。
シャウラスを弓の一矢でいなしたRioはウォーモンガーをこちらに有利な闘いの場へおびき出します。
セロがファイアボルトで敵を惹きつけている間に軌道を確保したRioが不意撃ちからの強襲を仕掛け・・・
ほどなくして決着はつきました。
ファルメルの棲みかと思しきテント内には人骨が散乱し、顔を背けるRioの横でセロが不快そうに鼻を鳴らします。
後は特に不審な場所はないみたいと帰還しかけたRioを再びセロが呼び止めます。
「おいちょっと来てみろ この遺骨は恐らくノルドに違いないぞ」
遺骨の左手には“戦士の突撃”と題された書物が握られていました。
「レッドガードの古い詩って書いてあるじゃない(`・ω・´〃) ノルドト チガウシ」
Rioが抗議に出れば、お前らノルドは同じ脳筋種族のレッドガードを目の敵にしているようだが、ダンマーからすればどちらも大差ないとダンマーの魔法剣士が嘲笑います。
文武両道秀でてこそリーダーシップを担うに値する。
そうセロが豪語した途端、だとすれば高度な文明を有し、かつ戦闘力にも抜きん出ていたドゥーマーが消滅したのはなぜなのか。
剣技にも魔法にも優れていたはずのダンマーがレッドマウンテンの噴火以降アルゴニアンの侵略に屈し、故国モロウウィンドを追われつつある理由はなんなのか。
未だ成熟したとは言い難い歳若い小娘の正論を前にダンマーの傭兵は一時言葉を失い唇を噛み締めました
それでも耳をかたむけ続けるセロの苦悶の表情に気づいたRioははっとして口をつぐみます。
「偽りのトリビュナルに種族の繁栄と運命を委ねた時からダンマーの・・・いやチャイマーの受難は始まっていたのかもしれない」
長い沈黙を経て。
ダンマーの魔法剣士はぽつり、そうつぶやきました。
種族としていかに優秀であったとしても、たったひとつの過ちが一族を滅亡に陥れることもある。
偽りの指導者に使え身を委ねたがために、子孫は苦難の道を歩むことになるかもしれない。
だがそれはダンマーに限ったことではない。
アルゴニアン、カジート、レッドガード、ボズマーにブレトン。
斜陽の時を迎えつつあるインペリアルと大戦にて同胞を多数失ったアルトマーにも。
そしてノルドにも等しく種族を脅かす災禍がいつ何時降りかからないとも限らない。
「種族を脅かす運命の兆しを読み取る力をつけるため知恵と知識を蔑ろにするな 命を粗末にするような突撃を控えろ」
今日この時、生命を失わなかったのは偶然ではなく目に見えない何者かに生かされている。
そう思ったことはないか。
軽口が常のセロの口から発されたとは思われないほどの真摯な忠告と哲学に、Rioも居ずまいを正し聞き入ります。
洞窟の外は夜の帳に覆われ。
かすかにもれる星の瞬きが二人の冒険家の行く手をそっと照らしました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『風と砂』終了となります。

『風と砂』も前回の『実験対象』もストーリー上ではネロスから強く依頼があったとされておりますが、実際はドヴァーキン側から何か仕事はないかという選択肢を選ばない限りクエストは発生いたしません。
くれぐれもご注意を。

テルドリン・セロの抱く現在のトリビュナルに対する考え方やダンマーと呼ばれるに至ったダークエルフの過程と受難への見解などはすべて創作となっております。
ゲーム内でのセロはトリビュナルについてもダンマーの現在の状態についても、小桜の聞いている範囲では言及を避けているのかそれとも興味がないのか語ってはくれません。
だからというわけでもないのですが、小桜がダンマーでプレイするならこう思ったであろうという思いを中の人に代わってセロに綴っていただきました。
明らかに冷静でクールなイメージではないうちのセロですが、この辺りも小桜風創作キャラクターということで大目に見てやっていただけますなら幸です。

次回SkyrimはSkyrim⑯最終話ドラゴンボーンサブクエスト『アズラの杖』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作がふんだんに盛り込まれると思いますが、「もうここまできたら毒を喰らわば皿まで(´・ω・`)ダヨネ」な悟りの境地に達した皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ハートストーン&実験対象(`・ω・´)

ハートストーンを持って来い。
魔法実験の被験者になれなどのネロスの無理難題に悩まされるドラゴンボーン。
Rioの我慢の限界が訪れるのが早いか。
はたまたテルヴァンニの威光によりネロスがRioを完全弟子化するのが早いのか。
水面下ならぬ菌類下の戦いは続きます。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはアドリブや創作部分が多分に含まれ、カラー外部分のほとんどが創作パートとなっております。
ゲーム内の正しい台詞が知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイした後、再び足をお運びいただけますなら幸です。



ドラゴンボーンサブクエスト『ハートストーン』

エリネアの依頼地獄からようやく解放されたRioは今度はマスター・ネロスに捕まってしまいます。
「ハートストーンの手持ちが少なくなっている 所持しているものがあるなら買い取ろう なければ見つかる場所を教えよう」
実験に必要なハートストーンが手に入るまではテル・ミスリンを出られると思うなと言わんばかりに詰め寄るマスター・ウィザードの眼前に、旅の途中手に入れた数個のハートストーンを取り出して見せるRioなのです。
「ようやく気の利かせ方を心得たとみえる 受け取ろう 見返りはセプティム金貨だ 下等な輩はこの金貨のために生命さえも投げ出すのだからな」
無理矢理命令に従わせておいて、まるで金につられた亡者のように我々を扱うのはやめてもらえないかと。
赤い瞳に侮蔑の色を滲ませるテルドリン・セロがRioとネロスの対話に割って入ります。
ふふんと冷笑でRioの従者を睨めつけて。
「ところで」
更に依頼があるのだとネロスがRioの行く手を遮りました。
「お前は魔術の進歩に貢献してみたいとは思わないか?」
「それはつまり(゚ー゚*;?)」
戦々恐々とした面持ちで首をかしげるRioの笑顔が引きつります。



ドラゴンボーンサブクエスト『実験対象』

「実験の被験者になれということだ そろそろ私の意図を汲み取れるようになってもらわねば困る」
予想していたマスター・ウィザードの指令ではあっても、二つ返事で快諾する気にはならず。
どのような実験なのか。
詳細について問いただすRioなのです。
するとネロスは努めて淡々とした口調で説明を加えます。
「いや そこまで危険なものではない お前の命の火とエドラの領界とをつなぐ霊的な鎖が得られる実験だ」
(絶対ヤバイ実験だ|ω・´;) キクカラニ アブナソウ)
Rioのこめかみに冷や汗が流れます。
「活力が高まった感覚に陥り 力が漲るような高揚した気分に襲われる 少なくとも予想ではそのはずだ 恐らくきっと 無論断定はできないがな」
「やめておこうかな・・・」
身の危険を感じたRioは被験者にはなれないと辞退を申し出ます。
しかし、テルヴァンニの大魔術師が行う実験に協力しないなどという選択肢があろうものか。
ネロスはRioの言葉に自らの台詞を被せ、身を乗り出しました。
「喜んで力になる そうであろう マスター・ウィザードの研究に貢献できる栄誉などお前達人類種の短い生涯にそう何度でもあることではないからな」
唖然として佇むRioに動くなと命じるやネロスは呪文を唱え始めました。
「この呪文を用いるのは今回が初めてなのだ 気が散って失敗してしまってはお前も私も困るというもの」
遂に立ち去ることはおろか動くことすら禁じられたRioはじっとその場に立ち尽くします。
固唾を呑んで見守るセロも、もっと迅速にこの場から従士を連れ出すべきだったと忌々しげに舌打ちを鳴らしました。
「何も感じないはずだ 何か感じたとしても大声は出さないでくれ 私の耳は繊細なのだ」
戒めの言葉を発すると同時にマスター・ネロスから放たれた眩い光がRioの身体を包み。
その後ネロスはドラゴンボーンの拘束を解きました。

「何が副作用があったら戻って来て正直に言えだ! あのマスター・ウィザードめ!」
苛々した様子で地に積もる灰燼を蹴り上げ。
具合の悪いところは本当にないのかと。
いつになく深刻な面持ちのセロが問いかけます。
特にないみたいと手足を伸ばし前後左右にステップを踏んでみせるRioなのです。
これに懲りたらもうあのマッドサイエンティストには近寄らないことだ。
そう釘を刺しつつセロは荷からリンゴを取り出しました。
ネロスの言う副作用などというものが妄想の産物ならいいのだが。
遅効性であったり何かがトリガーとなって身体を蝕むのならドラゴンボーンの身に危険が及ぶかもしれない。
このような状態で未踏のダンジョンを攻略するのははばかられる。
様子見に適当な遺跡はないか。
ソルスセイムで得た知識を基にセロは思考を巡らせます。
リンゴに歯を立て、ひとしきり黙考するダンマーの傭兵は自身を見上げる従士の視線に気づき、見惚れるほど私はいい男だったかと軽口を叩きます。
「セロじゃなくてリンゴが」
おいしそうとつぶやくRioに、もう1つあるから分けてやろうとセロは2つ目の果実を取り出しました。
「ヴィルカスともよくリンゴを分けて食べてたのよ(〃▽〃) ハンブンコ」
Rioの口からその名が紡がれた途端セロの表情は曇り。
「それであの負け犬はなぜお前の傍にいない? ジョルバスクルとやらで仲間同士 傷の舐めあいでもしてるのか」
痛烈な厭味を綴るダンマーの従者にRioは真っ向から否を唱えます。
「ヴィルカスはあなたのことをよく思ってはいない」
それはこっちも同じだと不愉快そうに鼻を鳴らしセロはあらぬ方を見遣りました。
けれどセロの戦闘能力は正しく評価している。
従者としての忠誠にも問題がないと認めているのだとRioはパートナーの思いを代弁してゆきます。
「傭兵として長けているからといって善人とは限らないぞ たとえばこんな風に」
突如、手にしていたリンゴを地に落とし、乱暴にRioの肩を鷲掴むとセロは口づけを交わせるぎりぎりまで従士の身体を引き寄せました。
「あいつのいない隙をついて お前を寝取るような男かもしれない」
すると怯えた風もなく。
視線をはずすでもなく。
まっすぐに間近に迫るダンマーの傭兵を見つめたままRioは凛とした声音を響かせました。
「あなたはあたしの信頼を裏切るような真似はしない」
「信頼・・・か」
むしろ卑怯者の略奪者と蔑まれても欲したものを手に入れたかったが。
地に転がるリンゴには目もくれず。
ダンマーの傭兵は従士を解放すると北の彼方を見はるかしました。
「カースターグに入城したことはあるか?」
セロの問いにRioはあるとうなずきました。
でもなぜカースターグに行きたいのかと不思議そうに首をかしげるRioに、セロはひとつ試してみたいことがあると不敵な笑みを湛えます。
「あの城には城主の亡霊が出るという噂でな」
リークリングの王なのかなとつぶやくRioは、とりあえず行ってみましょうと。
テル・ミスリンからカースターグ城の中庭へと繋がる行程を辿り始めました。

カースターグ城の中庭に到着したのは朧に瞬く星々が満天を埋める深夜でした。
「亡霊が出現するにふさわしい時刻だ」
先行するセロが前方に揺らめく2つの影はお前に任せようとRioに先鋒を譲ります。
氷結した玉座付近を巡回するリークリング2体を不意討ちで仕留め、白く立ち昇る氷の篝火を横目にRioは玉座前方に進み出ました。
「以前ここに来たときも奇妙な感じがしてたんだけど」
「何がおかしい?」
変わったものは何もないようだと辺りを見渡すセロに、Rioは、玉座に城主らしき人物の遺骨があるのに頭蓋骨だけ見当たらないのだと白いため息をついてみせます。
「頭蓋骨・・・そうか足りないパーツを揃えれば何か起こるかもしれん 試してみる価値はありそうだ」
この玉座の間に見当たらないなら城内を隈なく探してみるしかない。
Rioとセロはカースターグ城の廃墟の散策に乗り出しました。
けれども城内には結局それらしい頭蓋は見当たらず。
探索は暗礁に乗り上げてしまいました。
検討違いだったのかと肩を落とすRioの背後で、
「いや もうひとつ心当たりがないでもない」
ダンマーの傭兵は闇間に赤い双眸を閃かせました。
「以前このカースターグ付近を訪れた時 みすぼらしい身形をしたひとりの老兵に出会ったのだが 今思えば意味深なことを口走っていた」
何て言っていたのかと身を乗り出すRioを、まあ落ち着けと諌めながらセロは地図を取り出し次なる目的地の確認を行います。

カースターグ城の東北東。
氷河の洞窟と呼ばれる穴倉には近寄るな。
足を踏み入れれば恐ろしい亡霊が目を覚ます。
「その老兵はそう言ってたの(゚ー゚*?)」
「ああ 大方戦場で脳でもやられたんだろうと当時は思っていた」
カースターグ城付近を徘徊していた老兵。
城内を彷徨うと言う亡霊の噂。
そして見つからない城主の頭蓋骨。
「氷河の洞窟へ行ってみよう」
うなずき合うRioとセロは東北東に指針を定め移動を開始しました。

氷河の洞窟に至る途中、ショートカットを企てたRioは霊体化のシャウトで身を護り激しい渓流へと飛び込んで往きます。
遅れをとるまいと滝壺に身を躍らせたセロは水辺で膝をつく従士の姿に驚き駆け寄りました。
「何があった!? 敵の襲撃か?」
剣の柄に手をかけ警戒して辺りを窺うセロは海に空に大地に襲撃者の気配がないことを確かめるや、あらためて体力の回復を図るRioへと手を差し伸べました。
「調子が悪いのを隠していたんじゃあるまいな?」
苦しそうな息遣いのまま首を横に振るRio。
その腕を掴むダンマーの傭兵はすぐに冒険を中止しレイヴン・ロックへ戻るよう促します。
「違うの・・・」
「何が違うと言うんだ 現にお前は苦しんでるじゃないか!?」
少々高低差のある渓流に浸かった程度で膝をつくような状態がまともであるわけがない。
「これ以上強情を通すなら首に縄をくくりつけてでも連れ帰るぞ!」
厳しい言葉遣いとは裏腹にセロの深紅の眼差しは不安に満ち溢れていました。
治癒魔法を唱えるRioはほぼ全快にまで回復した身体を起こし、
「たぶんこれが副作用だと思う」
と。
突然の体調不良の原因について言及しました。

「あの非道で無責任極まりないマスター・ウィザードには一度オブリビオンの扉を潜ってもらう必要がありそうだ」
抜き去ったミラークの剣でセロが冷気を切り裂きます。
「どうやら水に濡れなければ深刻な事態にならないみたい」
海水に脚を浸しては治癒を数回繰り返したRioがまるで人事のように笑いながら肩をすくめます。
旅を切り上げ一刻も早くテル・ミスリンへ戻るべきだと主張するセロと水辺を避ければ問題ない、このまま氷河の洞窟に赴きたいとのRioの意見が衝突し。
結局最後には頑固なノルドの従士に屈してしまうセロなのです。
「次は必ず従順でおとなしい主に就いてやる」
愚痴をこぼすダンマー傭兵の傍らで歩調を合わせ。
強情で世話のかかる従士に付き添ってくれてありがとうと。
Rioは屈託のない笑みで信頼篤い従者に感謝の想いを綴るのでした。

氷河の洞窟入り口には東帝都社の金庫も放置され、偶然にも東帝都社のペンダントと幾つかの宝石が手に入りました。
「これでたとえこの洞窟に目的の頭蓋骨がなかろうと宿代くらいは稼げたな」
ここまで来たのならもう行くしかない。
水域には近寄るなと念を押すダンマーの魔法戦士を振り仰ぎ、Rioはコクリとうなずいてみせます。
洞窟内に足を踏み入れ、蛇行した細道を抜けると、やや拓けた雪原に達しました。
「そこで止まって」
敵は見当たらないのに、なぜ止まれと言うのか。
怪訝な顔で立ち止まるセロは、その瞬間、雪原を割って飛び出す3体のリークリングの姿を認めました。
隠密体勢のまま炎の精霊を召喚すべきか惑うセロの耳を心地よい矢羽の音が掠めます。
「動かないで そのままでいて」
斜め後方で囁かれるドラゴンボーンの声音に盾を持つ左手を掲げ了解の旨を伝え。
次々と崩折れる敵を見つめるセロは、従者に出番はなさそうだと揶揄めいた微笑を浮かべました。
蓄えられたリークリングの宝物を漁り、進んで行くと正面の壁に人のものとは形容の異なる巨大な髑髏を発見です。
「もしかするとこれがカースターグ城の主の頭蓋骨|ω・´;)? メガヨッツモアルケド」
「その答えはカースターグの玉座が示してくれる」

岩肌から掘り出した頭蓋骨をカースターグ城中庭に持ち帰ったRioは恐らく元はそこにあったのであろう髑髏を玉座に供えました。
頭蓋骨がRioの手を離れた瞬間、巨大な爆発音が地を揺るがし、まるで揺るぎ無き力を浴びたかのような衝撃が身体を貫きます。
壁に激突したRioはしばし呼吸をすることさえ忘れ激しい痛みに耐え続けました。
(何・・・何が起こったの?)
「立てるか!?」
爆発音と舞い上がる粉塵の向こうにリークリングの王カースターグの巨躯が浮かび上がり。
乱れる呼吸を整え立ち上がるRioの眼前にはミラークの剣を携え自らを庇うように立ちはだかるセロの背中がありました。
とめどなく額を流れる血液を手の甲で拭うRioは身を固くしてゆきます。
強い。
強すぎる。
わずかに残る体力を振り絞り、懐の回復薬に手を伸ばしたRioはそれを飲み干します。
召喚された炎の精霊を操り。
片手剣を揮うセロもまたおびただしく流れる血潮に猶予なき危機を迎えているようでした。
しかし巧みに盾でカースターグの直撃を防ぎ、隙あらば致命傷を与えてやろうと斬り結ぶ様は鬼神のようで。
ヴィルカスが打ちのめされたのもうなずける剣技だと。
絶体絶命の時にありながらRioは眼前で繰り広げられる光景に目を奪われます。
繰り出されるセロの剣の舞が再び放たれた爆発によって中断され、グレートソードを掲げ躍りかかるRioをも巻き込み、地に壁に衝撃破を生じさせます。
二度目の爆風の直撃を喰らったRioは吐血し、ラッシュするカースターグの棍棒を腹部に受け、雪に覆われた冷たい広間に沈んでゆきました。
「Fus・・・R・・・」
血塗れの肩は震え。
わななく上半身に力を注ぎ、身を起こしたRioは切れ切れに揺るぎ無き力を紡ぎます。
しかしそれさえ掻き消され。
もう一度振り下ろされつつあるカースターグの棍棒に死を予感しました。
「諦めるな!」
Rioとカースターグの間に滑り込んだセロが盾で棍棒を受け止め、弾き返す反動を活かし追撃に移ります。
強大な敵を前に冷静に大胆に的確に敵を穿ち斬り崩す従者の対面に回り込んだRioが渾身の一撃を振り下ろしました。

テル・ミスリンに辿り着いたRioはつかつかとネロスに詰め寄りました。
水に濡れることにより体力が消耗されてしまった。
敵との戦闘中であったなら大惨事となる可能性もあった。
そう此度の実験の欠陥を指摘します。
「濡れた時にだと? そうか なるほど 鎖が逆転する機序が見えたぞ」
被験者の体調など知ったことか。
テルヴァンニのマスター・ウィザードは自身の世界に浸り持論を展開させてゆきます。
それどころか、
「水そのものを避けられないものか いやいやそれはダメだな 風呂に入るのをやめられても困る アッシュランドにいると身体に臭いがつくからな お前がどこにいようと一臭瞭然だ」
などと。
失礼なことを言い出す始末。
カースターグからテル・ミスリンに戻るまで極力水浴びを避け、風呂や温泉に浸かることさえ控え強行軍で戻って来た挙句この言われ様とは。
背後にネロスの魔法解除の呪文と謝礼金が投げ与えられる音を聞きながら、Rioは唇を噛み、わなわなと震え、うつむきました。

呪文の影響が未だ完全には消滅していないかもしれない。
体力減少以外の突発的変異現象が生じ、せっかく雇い入れた執政やようやく使えるようになってきた弟子達を巻き添えにされても困る。
修繕したキノコの家に悪影響が及ばないとも限らない。
よってテル・ミスリンの建造物内でのドラゴンボーンの風呂の使用は当分遠慮してもらおう。
とはいえ入浴しないまま臭いを振りまかれるのも我慢ならない。
外にある資材は自由に使ってよいから、さっさとマシな身繕いをしてくるがいいなどと。
言いたい放題なマスター・ウィザードに、
「風呂から上がったら特製の手料理をごちそうするわね」
と。
最凶呪文を唱えるRioなのです。

※Rioの料理の効能につきましてはすべて創作パートとなりますが、Skyrim⑬『フィリンジャールから鉱石標本を手に入れる』、Skyrim⑮『ドゥーマー太古の物語 第5部を1つラミのところに持っていく』などをご覧ください。

簡易に設えられた樽の湯船に浸かるRioから少し離れた場所で外敵の襲来に備え見張りを続けるセロが声を張り上げ軽口を叩きます。
「湯船に二人いっしょに浸かれば時間短縮 湯の節約 一石二鳥だと思わないか」
「いっしょに湯船で寛いでいるときに敵に襲われたらどうするのよ」
夕闇に浮かぶダンマー傭兵の影を頬を膨らませ蒸気した表情で見つめるRioは慌てて前言を撤回し、
「いっしょになんて入らない!」
そう叫び返すのでした。


以上でドラゴンボーンサブクエスト『ハートストーン』&ドラゴンボーンサブクエスト『実験対象』及びカースターグ城激闘編終了となります。

カースターグ城でのリークリング王との戦いですが本当に脚色なく死闘でした。
初めてこの王と闘ったのですが、とんでもなく強かったです。
某黒くて硬い御仁ほどではなかったのですが、完全回復薬がガンガン減ってゆきました。
ロケを行っていたRe○mキャラのレベルは77でしたがこれがLv80↑だったらどうなっていたのか、またVery HardではなくLegendaryだったらどうなっていたのか。
考え出すと怖くて夜も8時間しか眠れません(`・ω・´)キリッ←ネスギダ!
とはいえ驚いたのは、カースターグ王の武器の確認のため2度ほど戦闘し直した時のこと。
セロが矢面に立ち、王の攻撃を常時受け続けてくれたのですが、近接攻撃中でありながら一度もヘイトがRe○mに向かうことはなく、あっという間に王を倒せてしまったのです。
テルドリン・セロはフォロワーの中でも最強クラスとはうかがっていたのですが、正真正銘激強いです。
「もうセロが主人公でいいんじゃないかな?」
と本気で考えるほど強かったです。
Skyrimでは全般的に盾持ちキャラが強すぎると小桜は思っていたりします(〃▽〃;) リディアチャンモ ツヨイシ

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『風と砂』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作が席巻し過ぎて、本来のクエストがどうだったのか怪しくなってきておりますが、「もう仕方ないよね(´・ω・`)」と、いろいろ手遅れ感のある小桜にお付き合いくださる来訪者さまのお越しを心よりお待ちしております

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Skyrim・家の治癒&吸血鬼の遺灰をエリネアのところに持っていく&巨人のつま先をエリネアのところに持っていく(*・ω・)

テル・ミスリンに住まう微生物学者エリネア・モスレン。
彼女の悩みは雇い主であるマスター・ネロス。
ネロスの屋敷であるキノコの家の修理を頼まれたエリネアはその厄介事をRioに肩代わりさせようと画策します。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話は創作がほとんどです。
今回はいつにも増して創作パート過多となっております。
「創作は苦手(´・ω・`)」とおっしゃる方はカラー部分だけピックアップして見ていただけますなら幸です。



ドラゴンボーンサブクエスト『家の治療』

「そっちに行ったぞ 自爆攻撃には気をつけろ!」
「任せて(`・ω・´)!」
破壊魔法で距離を取りたがるバーン・スプリガンに追いすがり、グレートソードを叩き込んだRioはスプリガンの断末魔の火炎放射を浴び火傷を負ってしまいました。
「任せておいたらこのざまか」
「次にバーン・スプリガンにとどめを刺すときはセロに向かって弾き飛ばしてあげる(`;ω;´)!」
皮肉混じりのテルドリン・セロの軽口にふくれっつらで応戦するRioなのです。
「バーン・スプリガンの体内に主根はないな お前が必要とする錬金素材はスプリガンだけに備わっているのだろう」
従士の回復を待つ間、スプリガンの遺体から戦利品を物色し終わったダンマーの傭兵は、
「そうであればここで狩りをする必要はない」
早々に見切りをつけ元来た道を辿り始めます。
とりあえずレイヴン・ロックに戻りミロール・イエンスの錬金術店まで引き返そう。
上手くいけば主根そのものが売りに出されているかもしれない。
そうでなかったとしてもソルスセイムにおける錬金素材の分布に詳しい彼女ならスプリガンの生息地について何かヒントを与えてくれる可能性が高い。
結局一度は目指したテル・ミスリン行きを断念し、Rioとセロはレイヴン・ロックに向かいます。

店先に佇むRioに気づいた途端、ミロール・イエンスは気さくに話しかけてきました。
「外来の材料をお探しならそう言って 在庫として残してあることもあるから」
ミロールの申し出に甘え、Rioはテル・ミスリンのキノコの家の修繕のため主根を3つ探していると打ち明けます。
「ああ スプリガンから獲れるあれね」
探してみるから少し待って欲しいと言い置き、ミロールは奥に並ぶ樽や箱を探り始めました。
「残念 1つならあるんだけど3つはなかったわ」
申し訳なさそうに言葉を添えて差し出される主根を受け取るRioが、残りはなんとか近場で調達してみる、ありがとうと笑顔で返します。
ソルスセイムであればハーストラドの源流辺りに主根を持つスプリガンがいるはずだとのミロールの助言を受け、Rioとセロは一路スコール村西域を目指します。
「スカイリムならイリナルタ湖南西のエバーグリーンの森やモス・マザー洞窟にスプリガンがいるって知ってるんだけど」
道中そうつぶやくRioの言葉に反応を示し。
「それならスカイリムに行こうじゃないか」
ソルスセイムには飽き飽きしていたところだとセロが渡航を促します。
「じゃあ もしハーストラドの源流で主根が調達できなければスカイリムに戻ってみましょう(〃▽〃)」
セロの意見に同意するRioもコクリとうなずいてみせます。
とはいえハーストラドの源流には主根をその身に宿す数体のスプリガン・アースマザーが招かれざる侵入者の歓迎に出向いてくれたため、スカイリムへの旅は保留となったのでした。

テル・ミスリンで微生物の研究を行うエリネア・モスレンの家の戸口より何やらネロスに対する怨嗟の声が聞こえてきます。
「あいつめ 呪われればいい! 本当に理不尽だよ マスター・ウィザードだろうが構うもんか こんな扱いを受けるいわれはないよ!」
ふんと鼻を鳴らすセロの傍らに立つRioも扉をノックしつつ苦笑をもらします。
遅くなってしまったけれどと。
前置きを入れたRioはハーストラドの源流に浸してきたばかりの3本の主根を差し出しました。
「ありがとう 良くやってくれたわ これで崩れそうなキノコの家は持ち直すに違いない」
すばやく2本の主根を懐に入れるエリネアは残り1本をRioの手に押し付け返して。
「こいつをマスター・ウィザードの萎れた家の壁に植えつけてきておくれ」
さも当然のように再びRioへ使い走りを命じます。
それから主根が余分にあることはネロスに報告する必要はないからねと念を押し。
「あんたは本当に頼りになる」
調子の良い言葉を並べたて、陽が暮れる前に頼んだことをやり終えてくれるようにと、Rioとセロ二人を戸外へ追いやりました。
「冷血な主の下には荒んだ心根の輩が集まるようだな」
さっさと任務をこなしレイヴン・ロックのいつもの酒場で一杯やろう。
「こんな場所に長居は禁物だ」
戦闘にも危機回避にも秀でたダンマーの傭兵はアッシュスポーンの襲来を警戒しRioの側面に回ります。
黄昏時のテル・ミスリンを抜け。
マスター・ネロスのキノコの家の壁に源流で清めた主根を植え込んだRioはその足で再びネロスの部下の微生物学者の許に向かいました。
「これでネロスにうるさく言われずに済みそうだ」
大袈裟に安堵のため息をついてみせるエリネアは謝礼金を要求されまいと牽制にかかります。
「老女を助けてやったのだから見返りがあってしかるべきだと思っているのだろう まあお待ちよ」
礼はこれだともったいぶった仕草で自らが製作した2本の薬を取り出しました。
「どうだい いい出来だろう? 健康の薬さ あんたたち冒険家にとっては何本あったって無駄になることはない貴重な品 欲しければまた売ってあげるからさ」
自家製薬剤の効能について語るエリネアは、ではまたと話を切り上げ立ち去りかけるRioの肩を鷲掴むやニタリと嗤いました。
「物はついでと言うじゃないか もうひとつ頼まれてはくれないかい?



ドラゴンボーンミニクエスト『吸血鬼の遺灰をエリネアのところに持っていく』

今度のエリネアの探し物は吸血鬼の遺灰ということでした。
下手に理由をつけて断わるより素直に依頼をこなした方が早いのではないか。
そう踏んだRioは了解の旨を告げ、明日一番で遺灰入手に向かうことを約束し、一夜の宿をネロスの住居に求めました。
テルヴァンニの一員となったのだから勝手に空いているベッドを使えばよいと素っ気なく言い放つマスター・ウィザードは正面から側面からドラゴンボーンを観察し、とんでもない台詞を口走りました。
「ところで足の指は全部必要なのか? 1本貸してもらえればあいつに・・・いや いい コケの生え具合が足りない」
何かにつけRioの四肢を実験台に使えないものかと画策するネロスを睨めつけて。
セロはからかい口調はそのままで、けれどやや苛々した様子で注意を促します。
「一晩泊めてもらうのはいいが目が覚めたら身体の一部がなくなっていたなんて冗談にもならない所だぞ ここは」
それでもテル・ミスリン周辺でアッシュスポーンの襲来に怯え野宿をするよりはマシなはずだと肩をすくめ、Rioは自分の荷物から防寒用のマントを取り出します。
ベッドに毛布があるのにマントまで必要なのかと訝しげな顔で問いかけるダンマーの従者に、
「余分なベッドはひとつしかないみたいだから あたしは床で眠ろうかと思って|ω・)」
と。
それが当たり前とでもいうように寝仕度を整え始めるRioなのです。
「寝床がひとつしかないならお前がベッドで眠ればいいだろう」
雇い主という奴はいつも傭兵より寝心地のいい場所をぶん盗るものだ。
それが当然の権利というものらしいぞ。
厭味の籠もる物言いでセロは正論を振りかざします。
しかし強情さには定評のあるRioも譲らず。
そのベッドはセロが使っていいからとだけ言い置いて。
包まったマントに潜り込んでゆきます。
「この頑固極まりないノルドの小娘が!」
マントごとRioを抱き上げて乱暴にベッドに押し込んだ瞬間、セロはマントから顔を出したRioの頬に唇に最接近していることに気づきました。
このまま組み敷いて抱いてしまえばいい。
いつもそうやって気に入った女をものにしてきたじゃないか。
「痛い 苦しい・・・セロ どいて!」
眉をひそめ動かない従者を押しのけようとマントから両手を伸ばすRio。
その声に弾かれたように跳び退いたダンマーの傭兵は荒い息をつき頭を振ると床に落ちたマントを手にタルヴァス・ファスリョンの部屋に向かいました。
「なんなんだ? 君達の部屋は向こうじゃないか」
すでに就寝していたタルヴァスをシーツごと床に突き落としたセロはそのままネロスの弟子が使っていたベッドに身を横たえます。
「これは私のベッドだぞ!」
「それがどうした!」
殺気すら感じられる凄みを増したダンマー傭兵の声音に圧倒されたタルヴァスは言葉を失い。
恨めしそうにセロを見遣ると部屋の隅に腰掛け、シーツを被り、その晩をまんじりともせず明かしたのでした。

翌朝レイヴン・ロックに向かって出立を果たしたRioは必要最低限の返答以外は口を閉ざす従者の異変に首をかしげます。
何か悪いものでも食べたのか。
でも昨晩も今日もあたしは料理をしていないはずだから身体に悪いものをセロは口にしてはいないはずなのにと。
後ろを振り返っては自虐的な思考を巡らせるRioなのです。
レイヴン・ロックに到着したRioはレッチング・ネッチにて、ヤムイモのフライとホーカーのシチューで胃袋を満たし、その足で波止場を目指しました。
「船なんかに乗ってどうするつもりだ?」
「スカイリムに渡るのよ ずっとスカイリム スカイリムって セロ言ってたじゃない よっぽどスカイリムに行きたいんだなぁと思って」
ようやくまともに口を利いてくれたセロに内心安堵するRioがクスリと笑いながら答えます。
「別にどうしても行きたいわけじゃない しばらくあっちに渡ってないからどうなったか気になっただけだ」
憎まれ口を叩くダンマー傭兵の鍛え抜かれた灰青色の腕を引っ張りつつ、桟橋をRioは駆け出します。
「二人乗るから 待って!」
「さっさと乗り込まないと氷の浮かぶ海を泳いで渡る羽目になるぞ」
Rioの呼びかけに呼応するかのようにグジャランド・ソルトセイジ船長が声を張り上げ。
出航を告げる鐘の音と共に碇が海より曳き上げられました。

ほどなくして船はウィンドヘルムの港に滑り込みます。
念願のスカイリムに来た感想はどうかと訊ねるRioに。
ウィンドヘルムの灰色地区に住んでいたことがある。
そう返事を返したセロは別段感慨に耽る様子もなく雪曇の港を見渡します。
「厭味なダンマーどもがたむろするひどい場所だ」
吐き捨てるようにノルドの古都を貶して。
ダンマーの魔法剣士はニューグニシス・コーナークラブへ至る道を選び歩き出しました。
(スカイリムに渡りたいって口癖のように言ってたのに)
あのセリフもセロの気まぐれなのかと。
セロの不機嫌さの原因が自分にあるなどとは夢にも思わず。
雪に埋もれ凍てつく石畳に歩を移し、Rioは己の従者の後に続くのでした。

ウィンドヘルムの自宅でありながらヒジェリムで一泊する気にはどうしてもなれないRioはニューグニシス・コーナークラブでその夜を過ごし、翌朝早くホワイトラン行きの馬車に跳び乗ります。
ホワイトランにあるささやかな私邸ブリーズホームになら吸血鬼の遺灰が残っているかもしれないと。
馬車に揺られるRioは荷物から取り出したホワイトラン市街図の平野地区を指し示し説明を加えてゆきます。
「セヴェリン邸だけじゃなくスカイリムにも家を持っていたのか 見かけに寄らず裕福だったんだな」
ダンマーの傭兵がぼそりとつぶやきます。
次いでそれならもっと高額な取り分を要求するんだったと冗談交じりの軽口を挟み。
ドラゴンズリーチには足を運んだことがあるのだろう。
本当にドラゴンを捕獲することができる場所なのかと。
セロは雲地区と記された地図の北部に深い関心を示し始めました。
落ち着きと怜悧な観察眼を取り戻しつつあるダンマーの従者の質問に、実際にリーチでドラゴンを捕まえるのを手伝ってもらったこともあると。
Rioは捕獲時の状況を身振り手振りで語って聞かせました。
「ドラゴンの捕縛などという世にも珍しい光景に立ち会えなかったのは残念だ」
口惜しげに舌打ちするセロは、次回のドラゴン捕獲作戦には必ず自分を同行させろとRioに強引に迫ります。
「そうね パートナー不在の折にはセロに護衛を頼んじゃおうかな(〃▽〃) タヨリニナルシ ウデモタツシ」
すると屈託のない笑みをこぼすRioとは対照的にダンマーの従者の表情が凍りつきました。
「パートナーだと!? お前まさか伴侶がいたのか?」
反射的に問いただすセロの前でRioはコクリと首を縦に振ってみせました。

※ヒジェリムが自宅となった件につきましてはSkyrim⑬『ヒジェリム購入』を、ヒジェリムで一泊する気にならない理由に興味を持たれた方はSkyrim⑤『氷の上の血』をご一読くださいませ。ドラゴンを捕えるのを手伝ってもらった件につきましてはSkyrim⑥『戦死者』後編をご覧ください。

「ようやく導き手のお帰りか」
「ソルスセイム帰りならスジャンマの差し入れがありそうだな」
ブリーズホームで吸血鬼の遺灰を手に入れたRioがジョルバスクルに顔を出した途端、トーバーとアシスが暖炉近くの椅子から腰を上げ、なみなみと注がれた蜂蜜酒を掲げます。
「あら また新顔を連れてきたのね」
セロへ一瞥を送る狩猟の女神の傍らには今夜もリアが陣取っているようです。
おかえりなさいとシチュー鍋をかき回すティルマが微笑み、ヴィルカスは中庭だと顎をしゃくります。
すっかり陽の落ちた中庭にランタンを灯し。
テーブル上の地図を囲むファルカス、ヴィルカス、ンジャダ・ストーンアームの3人が洞窟潜入の算段を企てます。
南より東側に回り込んだ方が被害を抑えられるのではないかとのンジャダの提案に賛同を示しつつも、
「ただし南にも見張りとしてリアとアシスに待機してもらおう」
そう采配を下すヴィルカスが、やっと戻ったのかと一声を発し、中庭の扉口に現れたRioへと向き直ります。
傷の具合はどうなのかと寄り添う相棒の髪に頬に触れ。
山賊共に奇襲をかけられるほどには回復していると応えるヴィルカスはRioの背後に佇む敵愾心剥き出しの灰青色の肌の男を見据えます。
細身ながら精悍な体躯に隙のない身のこなし。
傭兵として傑出していることは明らかだろうが相棒に注がれる眼が気に入らない。
ヴィルカスは険しい表情でセロを睨み返します。
一方セロもまた、こいつがRioのパートナーとかいう奴かと。
嫌悪の気持ちを隠そうともせず、無遠慮に薄ら笑いさえ浮かべヴィルカスを注視し続けます。
仄暗さの中で互いを睥睨し牽制し合い。
相互に不愉快な存在だと決定づけるや威圧的な舌戦が開始されました。
従者不在の穴埋めをさせて悪かったとヴィルカスが声をかければ、歴代の従士らはひとたび私を雇えばその他の従者など眼中にも入らなくなるのが常だったとセロが返し。
傲岸さは命取りになるぞとヴィルカスが凄めば、生憎もう数百年もこうして生き永らえていると鼻で嗤います。
「なんだかヤバイ奴と旅していたんだな」
そう耳打ちをするファルカスに、セロがこんなに喧嘩っ早いなんて知らなかったと悲鳴で返し。
蒼褪めるRioがダンマーの現従者とパートナーの間に割って入ります。
身構えるンジャダもセロとヴィルカスの雰囲気に呑まれ立ち尽くしています。
既に冷静さを失った二人の狂戦士に制止が聞き入れられるはずもなく。
「どいてろ!」
Rioはヴィルカスとセロの両者より退場を言い渡されてしまいます。
「誰も手を出すな! 加勢も不要だ!」
ヴィルカスが怒鳴れば、
「仲間を助けてやらないのか? 同胞団はつるんでいないと敵一人まともに倒せない雑魚集団と聞いているぞ!」
セロが挑発を仕掛けます。
遂にヴィルカスの背とセロの腰に装着されていた各々の武器が抜き放たれ。
決戦の火蓋が切って落とされました。
ホワイト・ホールドには珍しい霙の降りしきる冷たい夜は更けゆき。
明け方近くになり二人の狂戦士の間でようやく決着らしい決着がつきます。
結果、炎の精霊を召喚しミラークの剣とドラゴンの盾を巧みに操るセロに軍配は上がりました。
仰向けに討ち倒されたヴィルカスの喉笛に暗緑色のアポクリファのうねりを思わせる切っ先を突き立て。
セロが刺し貫かんとしたその瞬間、ミラークの剣はファルカスの携え持つドラゴンの剣とRioのグレートソードにより弾き飛ばされました。
「まっとうな決闘に水をさしちまって悪いが 兄弟を見殺しにはできなくてな」
ファルカスがすまなさそうに。
けれど強い反抗の意思も顕わに倒れるヴィルカスの前に立ちはだかります。
同様に泣き出しそうなRioもまた今しがた薙ぎ払ったばかりのグレートソードの柄をセロに差し出しました。
「ヴィルカスの代わりにあなたはあなたの従士の生命を奪うといい」
背後で血塗れのヴィルカスが身をもたげ、やめろと掠れた唸りを響かせます。
そんなことができないとわかっていて。
お前はお前の生命を奪えと言うのか。
「ホワイトラン スカイリムの誇りか 私にはそうは見えん」
一時、哀しげに汗と血の混じった灰青色の顔を歪ませ。
そしてソルスセイムに戻ると吐き捨てるとダンマーの魔法剣士はホワイトランの街道を下って行きました。

ウィンドヘルムもホワイトランも胸糞悪い思い出しかない。
もう二度とスカイリムなんぞに足を踏み入れるものか。
ぼんやり見つめる波間が白く泡立ち、出航の鐘が波止場に鳴り響きます。
ソルスセイムでは最早望んだところで見られない晴れ渡った青い空をこのスカイリムでも見ることが叶わなかった。
ウィンドヘルムでは吹雪きに見舞われ、晴天がほとんどと噂されるホワイトランにおいても霙に降られ・・・
セロは赤い双眸を伏せ、うなだれました。
腰に手を遣るとようやく馴染んできた愛剣すら見当たりません。
「まったくついてないな」
愚痴をこぼし船内に足を運びかけたダンマー傭兵の耳に聞き覚えのある済んだ声音が飛び込んで来ます。
「出航待って! 乗ります!」
桟橋を蹴り。
回収されかけた梯子に腕を絡めて乗船を果たすRioが甲板に降り立ち。
セロに駆け寄るやミラークの剣を差し出します。
「忘れものよ」
「・・・ああ」
「契約はまだ解消されていないのに雇い主を置き去りにして 独りでさっさとソルスセイムに戻るつもりだったの?」
「・・・そうなのかもな」
我ながら間の抜けた応対だと。
ミラークの剣を受け取るダンマーの傭兵は自嘲を満面に滲ませます。
それからまっすぐに己に注がれるドラゴンボーンの紺碧の瞳を見つめ返し。
故郷ブラックライトの青空を重ねながら、赤い眼差しに今日、この時、目の前に確実に存在するかけがえのない光景を焼き付けました。

テル・ミスリンに辿り着いたRioは早速エリネアを訪問します。
吸血鬼の遺灰を取り出し人使いの荒い微生物学者に手渡すと、
「素人にしてはまずまずじゃないか」
お褒めの言葉と100ゴールドが手渡されます。
「テル・ミスリンの連中は気位は高いが報酬はしけたものってことで認識できたぜ」
「何か言ったかい?」
じろりと睨めつけるエリネアをものともせず。
「テルヴァンニ家のおかかえ学者殿に貢献できて光栄だ」
セロはやぶ睨みの表情でおどけてみせました。



ドラゴンボーンミニクエスト『巨人のつま先をエリネアのところに持って行く』

「せいぜいマスター・ウィザードの機嫌をとって長生きすることだな」
トゲを含んだ別れの挨拶もそこそこに踵を返すセロは再び己の従士がこの蛇のように執念深い女に捕まった気配を感じて。
舌打ちを鳴らしました。
「まあお待ちよ そんなに急いで帰ることもないだろう」
Rioの肩から首にかけて両の腕を回し、エリネアは逃がすまいと身構えます。
それで今度は何が欲しいのか。
観念したRioが微生物学者に伺いを立てました。
「わかってるじゃないか そうそう巨人の足指が品切れでね あったら高く買うよ」
エリネアは狡猾そうな笑みを湛え満足げに何度もうなずいてみせました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『家の治療』&ドラゴンボーンミニクエスト『吸血鬼の遺灰をエリネアのところに持っていく』&ドラゴンボーンミニクエスト『巨人のつま先をエリネアのところに持って行く』終幕となります。

エリネアからのお使いクエストは完了させてゾーンの移動(+24時間経過も(゚ー゚*?))をしないと次のクエストが提示されません。
「エリネアクエスト3連作が発動しないな(-ω-;)」
とおっしゃる方はゾーン移動とTキーでの時間経過を併用くださいませ。

今回はタルヴァス・ファスリョンがかわいそうな回でした。
そういえばタルヴァスの声優さんもエリクの声優さんでしたっけ?
「何か俺に(私に)恨みでもあるのか!?」
エリクの声優さんの声が頭の中で響いたような気もしますが、気のせいですね、きっと(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン ←エリク ト タルヴァス ニ アヤマレ!?

テルドリン・セロはソルスセイムにいる間、寄ると触ると、
「スカイリムに行くなら連れて行ってくれないか」
と再三再四言い続けるのですが、いざ彼を伴いスカイリムに渡ってみると、やれホワイトランより故郷のブラックライトの方がいいだの、ソリチュードは血も涙もないハイエナどもである東帝都社の本部だの、ドーンスターが貧困で喘ぐ鉱山労働者でいっぱいな様はソルスセイムのどこかの街にそっくりだなど超絶シニカルな台詞を聞かされ続けることになります。
とはいえ、これはこれで、
「セロらしい( ●≧艸≦)」
などとそれこそ思わず笑ってしまう小桜でした。
セロのスカイリムの各都市や町村に関する感想についての台詞はできればそこそこ忠実に再現したいとは思っております。

余談ですが、小桜の中でのテルドリン・セロの声のイメージは既存の声優さんの声とは異なります。
エリクとヴィルカスはバッチリ既存の声優さんの声で小桜の中ではリピートされ続けているのですが。
というわけでセロはゲーム内での声優さんのイメージとこちらのキャラが一致せず違和感を感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
その辺りはどうかご容赦のほどを。
決してセロ担当の声優さんが嫌いなわけでもディスってるわけでもありません。
たまたま設定した小桜流セロのイメージがゲーム内セロから離脱してしまっただけなのです。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『ハートストーン』&ドラゴンボーンサブクエスト『実験対象』をお送りいたします。
またタイトルには冠されませんが、カースターグ城でやり残していた戦いについてもアップする予定です。
ネタバレ・妄想・創作等入り乱れると思いますが、「そうじゃなかったことがあるだろうか(`・ω・´)イヤナイ!」などと反語をつぶやきつつもお立ち寄りいただける皆様を心よりお待ちしております。

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Skyrim・東帝都社のペンダントを見つけてレイヴン・ロックにいるフェシス・アロールに届ける(○´゚ω゚`)

東帝都社のペンダントを集めてきてもらえないか。
レイヴン・ロックの雑貨屋のフェシス・アロールからの依頼を受けて。
Rioとテルドリン・セロはレイヴン・ロック内に範囲を絞りペンダントの回収を図ります。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっております。
PC&NPCの関係及び台詞などはほとんどが創作またはアレンジとなっております。
今回は創作箇所がクエストにかなり混入しておりますので「創作嫌い(´・ω・`)」とおっしゃる方は全力でスルーしてやってくださいませ。



「東帝都社のペンダントだ? そういえばそんなもんもあったな1階のどこかに放り出してあるだろうから必要なら持っていけ」
急ぎの修理を頼まれているから付き添ってはやれないが好きに家捜ししろ。
そういえばカエレリウスの家でもそんな意匠の首飾りを見かけたぞと。
ふいごの調節に余念のないグローヴァー・マロリーが情報を提供してくれます。
「仕事の邪魔をして悪かったわ ありがとう(〃▽〃)」
盗賊ギルドの仲間でもあるグローヴァーに感謝を綴ると、まずは了解の下りた鍛冶職人の家に足を踏み入れます。
「散らかってるから気をつけろ つまづいて怪我なんぞしても治療費は払ってやれないぞ」
無骨ながら温かみのあるグローヴァーの語りかけに、わかったとうなずいてみせるRioなのです。
「あの鍛冶師 口は悪いがお前のことは気に入っているようだな」
同行するテルドリン・セロがふふんと鼻で笑います。
「そういえばグローヴァーって 弟のデルビンの他に身寄りはないのかしら(゚ー゚*?)」
乱雑でありながらどこか殺風景なグローヴァーの家屋。
盗賊ギルドの一員とはいえ今はまっとうな職に就き、気配りもできて包容力もありそうな彼なのに。
「さあな 本人に直接聞けばいいんじゃないのか」
それもそうねと小さくうなずくRioは、ややためらいを見せた後、セロには家族はいないのかと問いかけます。
「血の繋がったという意味では天涯孤独の身だ 肌を重ねる女という意味では旅先で必要に応じて調達している」
「ちょ・・・調達ってまるで物みたいに! そうじゃなくてΣ(・ω・´〃)」
セロにはパートナーや子供はいないのかと。
うろたえつつも質問を転じるRioなのです。
「ああ しがらみ絡みの方か」
もう一度鼻で笑うとセロはずけずけと言い放ちました。
「なかなか自分の人生を賭けてまで手に入れたいと思う女には巡り合わないな 子はできるときにはできる そういうものだろう たとえそれが正妻腹じゃなくとも」
「こ・・・この遊び人(`・ω・´〃)!」
(前々から言動は怪しかったけど、こんな軽薄な男だとは思わなかった!)
どちらが主従かわからない尊大な態度のダンマーの従者をひと睨みして。
Rioはぷいとそっぽを向きます。
「別にお前を抱いて捨てたわけでもあるまいに」
聞こえるようにつぶやくセロの頬に今度は握った拳でパンチをくれてやろうとRioは二人の間を詰めます。
その瞬間、鼻先に鈍い輝きを放つペンダントがぶら下げられました。
「探していたのはこいつじゃないのか グローヴァーの道具箱に入っていたぞ」
「あ・・・」
不意を突かれ気概を削がれたRioは握りこぶしをほどき。
帆船の象られた金色のペンダントに指先を伸ばしました。


ドラゴンボーンミニクエスト『東帝都社のペンダントを見つけてレイヴン・ロックにいるフェシス・アロールに届ける』

事の発端はレイヴン・ロックで雑貨商を営むフェシス・アロールからの依頼でした。
「東帝都社のペンダント(゚ー゚*?)」
「そうだ デザインは帆船の彫金で統一され トップが直系2cmほどの金のペンダントなんだが」
最近のRioの働きを見込んで是非それらを蒐集してきてほしいのだとフェシスは懇願します。
「東帝都社のためだけに作られた特殊加工のアクセサリィで 一時期賞与として社員に配られたこともある 特別にがんばった褒美のようなものだな」
今はもう作られていないからコレクター垂涎の的で。
叶うことなら私もいくつか手に入れたいと思っているのだと雑貨屋の主は切々と訴えました。
「もしあんたが東帝都社のペンダントをここに持ち込んでくれるなら どうだろう 1つにつき500ゴールド払おうじゃないか」
身を乗り出して。
一心不乱に交渉を続けるフェシス・アロールはRioの左手に握られた6つのくすんだペンダントを目にするや驚きに声を失いました。
「東帝都社のペンダントってもしかするとこれ|ω・)つ○?」
指先から金の鎖がこぼれ、ペンダントトップが互いにぶつかり、左に右に金の帆船が揺らめきます。
「おお それだ! 歳若い他所者の冒険家と侮っていたが どうしてどうして お前はなかなか使える奴じゃないか ほらこれが約束の代金だ またきっと持って来てくれよ!」
数に制限などはつけぬ。
レイヴン・ロック鉱山の再採掘が始まってから店の売り上げも安定するようになってきた。
「どんどん買い取るから遠慮なくいつでも店に立ち寄ってくれ」
胸を叩き気前の良さをアピールするフェシスに、発見したら必ず届けようとついつい安請け合いしてしまうRioなのでした。

かくして東帝都社縁のペンダント探しの旅が始まります。
すでに入手済みの6つのペンダント。
その発見場所は、1つ目は岩の浄化に向かう途中フリアと一夜を共にした倒れそうな交易所にあった木箱の上から。
2つ目は評議員補佐夫人シンディリ・アラーノの依頼でボルガクと“アルゴニアンの侍女 フォリオ版”の捜索に向かった際のストライデント・スコール号船室から。
3つ目はファルクス・カリアス将軍と雌雄を決したフロストモス砦を左に入った小部屋で。
4つ目は黒の書“語られざる伝説”の眠るベンコンジェリケの大広間で。
5つ目、6つ目はインペリアルの老人クレシウス・カエレリウスより彼の曾祖父の謎の死についての調査を請け負い、レイヴン・ロック鉱山に侵入を企てた折に入手したもので。
偶然目に留まった物を回収したに過ぎず。
総数が決まっているわけでもなく、在り処すら定かではないコレクションアイテムに時間と労力を割き続けるわけにもいかないRioは、
「どうしよう・・・」
途方に暮れ、大きなため息をもらします。
逡巡するドラゴンボーンにダンマーの従者は単純明快なひとつの解決案を提示しました。
「ソルスセイム全土に散らばったペンダントを探し回るのは効率が悪い だがレイヴン・ロック内に限定するなら話は別だ」
はっと顔を上げるRioに相変わらずの不敵な笑みを送るセロは講釈を続けます。
「ひとまず最小限の働きで最大限の利益を得る努力をしようじゃないか 後4・5個もペンダントを握らせれば雑貨屋も満足するだろう」
聖堂、ブルワーク、モーヴァイン邸にカエレリウス家。
「東帝都社と何らかの繋がりを持ち かつコレクションアイテムを後生大事に保管していそうな場所だ」
的中率の極めて高い推察を披露して。
「そら行くぞ」
セロはぽかんとした顔で立ち尽くすRioの二の腕を掴むや該当箇所の散策に乗り出しました。

※倒れそうな交易所の件はSkyrim⑭ドラゴンボーンメインクエスト『岩の浄化』を、ストライデント・スコール号の件はSkyrim⑯ドラゴンボーンミニクエスト『ストライデント・スコール号の残骸からシンディリのフォリオを回収する』を、フロストモス砦の件はSkyrim⑯『死者の行進』を、ベンコンジェリケの件はSkyrim⑭ドラゴンボーンサブクエスト『失われた知識①』を、レイヴン・ロック鉱山の件はSkyrim⑭ドラゴンボーンサブクエスト『最後の子孫』を参照していただけますなら幸です。

まずは先日訪れたはずの聖堂に引き返し、地下墓地の最奥の遺灰より東帝都社の金庫を掘り出します。
「なんだか墓掘りをしているみたいで罪悪感が(-ω-;)」
「死者には必要のない品物をちょいと失敬するだけだ 子孫の懐が潤うのなら先祖も目をつぶってくれるだろう」
忘れ物を取りに戻りたいだけだなどという嘘で再度地下墓地に潜り込んだことに罪悪感を覚えるRioは目的のペンダントを手に入れるや、そそくさと聖堂を立ち去るのでした。

続いて訪れた先はレリル・モーヴァインの屋敷でした。
エイドリル・アラーノ評議員補佐からは鉱山の再稼動について篤く敬意を表され、エイドリルの妻シンディリからは貴重なフォリオを持ち帰ってくれて感謝してもしたりないと下にも置かぬ歓迎のされようです。
この状況下で東帝都社縁のペンダントをいただきに参りましたなどとは口が裂けても言えないRioは笑顔を引きつらせ部屋の隅に後ずさります。
「時間を稼いでやろう 評議員が例のペンダントを所有していないかどうか調べて来い」
小声でそう囁くとセロは食糧問題を論じるレリルとシンディリ、そして評議員の横で両者を見守るエイドリルの輪に違和感なくとけ込んでゆきました。
その間に屋敷の2階に上がったRioは評議員の私室へと忍び込みます。
サイドの長テーブルの上に見覚えのある意匠の施された金庫を認めて。
すばやく後ろ手にそれを開き、帆船の掘られたペンダントのみをスリ取りました。
目的の品を懐に忍ばせ階段を下りて来たRioは、階上に至る入り口付近にて、他者の侵入を阻むべく絶妙な立ち位置を維持するセロの背を指先でつつき、帰還の合図を送ります。
評議員らとの別れの挨拶もそこそこにRioとセロは速やかな退出を図りました。

次に向かった先はクレシウス・カエレリウスの自宅です。
今の時間であれば彼の妻のエイフィア共々二人はレイヴン・ロック鉱山に詰めているはず。
すばやく身をかがめるとRioはクレシウスの自宅の施錠にロックピックを刺し込みます。
刹那、背後からレドランの衛兵の濁声が響き渡りました。
「何をしている他所者!」
慌てて直立不動で背筋を伸ばすRioの背後でセロが天空を指差し叫び声を上げました。
「ドラゴンだ!」
「なんだと!?」
「どこだ!?」
騒然とする街中で飛び道具を手に右往左往し始める衛兵。
上空を見上げ逃げ惑う市民達。
もっと左上だ、ほら今右を横切っただろうなどと。
臨場感たっぷりな台詞で人々を翻弄するダンマーの傭兵は早く行けと言わんばかりに肘で従士の背を小突きます。
ありがとうの囁きを残し。
Rioはちらりと後ろに視線を馳せ、そのまま開錠した扉の狭間に身を滑り込ませました。
居間の小箱より東帝都社のペンダントを手に入れたRioは侵入時同様足音を忍ばせ屋外へと飛び出します。
「あらあなたもいたの? 家に何の御用かしら」
長身の傭兵の蔭になっていて気づかなかったわと。
ちょうど帰宅してきたばかりのエイフィアが話しかけてきます。
クレシウスの体調が気になって寄ってみたのだと出任せを口にするRioを不思議そうに眺めて。
「クレシウスならさっき道端であなたと会話を交わしていなかった? 鉱山が再開してから身体の方も仕事もすこぶる調子がいいって言っていたと思うけど」
「そ・・・そうだったかしら(〃▽〃;)?」
「しっかりしてちょうだい 年老いた夫よりあなたの記憶力の方が心配よ」
エイフィアは眉根を寄せ苦笑を滲ませました。

ブルワークに立ち寄ったRioは夕食を摂るヴェレス隊長と挨拶を交わしました。
そして何気なさを装いつつも東帝都社の金庫を求め視線をさまよわせます。
「どうした? 何だかそわそわしているな」
落ち着きのないドラゴンボーンに。
ブルワーク内部がそんなに珍しいのかとヴェレス隊長はにこやかに語りかけます。
「そうだ もう1本スジャンマがあったはず 君達にもご馳走しよう」
そうつぶやき立ち上がるヴェレス隊長の左袖口に見覚えのある帆船の意匠を認めたRioは咄嗟に隊長の左手首を掴みます。
「なんだかお邪魔だったようね」
タイミング悪く。
ブルワークを訪れたばかりのヴェレス隊長へ想いを寄せるドレイラ・アロールにその光景を見咎められてしまいました。
「え? あ・・・違うのドレイラヾ(・ω・`;)ノ カンチガイサレタ!?」
「待ってくれドレイラ!」
慌ててヴェレス隊長の手を放すも時すでに遅く。
Rioと隊長の仲を勘違いしてしまったドレイラは振り返りもせず。
ブルワークを飛び出して行ってしまいました。
ごめんなさいとうなだれるRioに、誤解はすぐに解けるだろうと。
気落ちしながらもドラゴンボーンを気遣うヴェレス隊長がなぐさめの言葉をかけます。
「ところで私の左腕がどうかしたのか?」
それから誤解を招くきっかけとなったRioの行動について説明を求めました。
「実は・・・(´・ω・`;)」
ヴェレス隊長の左手袖口にカフスとして装飾されているそのアクセサリィに興味があったのだと、即座にRioは打ち明けます。
「これか ふむ 金庫で埃を被っていたようなので磨き直しカフスボタンに代用していたのだが」
こいつが必要なのかと機転を利かすヴェレス隊長の発言にRioはコクリとうなずきました。
「ドラゴンボーンよ 君は我々のためにいつも尽力してくれた そんな君が望むのであれば喜んでこのカフスを提供しよう」

ドレイラの許へ。
先だってのヴェレス隊長との一件の釈明に向かおうとするRioをセロが引き止めます。
「なぜ止めるのΣ(・ω・´;)? ハヤク ゴカイヲトカナイト」
すると冷静に成り行きを窺っていたダンマーの従者は、その役目はヴェレス隊長に任せるべきであり部外者が首を突っ込めばますますややこしい事になると的確な助言を与えます。
「でも・・・」
「ではお前がしゃしゃり出て彼女は納得できるのか? 愛する者の唇から発せられる言葉以外にドレイラの心を癒す術はない」
そうだった。
そんなことはわかっていたはずなのに。
もう2年経ってしまっただろうか。
当時ヴィルカスとリアは盾の兄妹として活動する機会も多く、愚かなあたしはパートナーを信じる心を失いかけていた。
二人の親密さを疑い羨んでいた。
人の心は束縛できるものではない。
わかってはいても胸が張り裂けそうで心は血を流しているようだった。
「物理的な傷なら治癒の魔法や薬で癒すことができるのに傷ついた心を癒す特効薬はないのかしら」
「さあな」
恐らく精神の修復だけはその者にとって特別な誰かの手を借りなければならないのだろう。
押し黙ったまま酒場レッチング・ネッチの扉に手をかけるRioの傍らで長身のダンマー傭兵はそうつぶやきました。

※ヴィルカスとリアが親密そうに見えたという件は創作が多々含まれておりますがSkyrim⑤盗賊ギルド復興クエスト関連の『かつての暗殺者を探せ』をご覧くださいませ。

翌朝早く起き出したRioは、偶然、宿屋レッチング・ネッチのカウンターの後ろに東帝都社の金庫が置かれていることに気づきました。
Rioの表情と動きから標的を見つけたことを察知したセロは、おもむろに1枚のコインを懐より取り出しカウンター前でそれを高く弾き上げました。
「さぁ表が出るか裏が出るか! コインの行方を言い当てた者には至福の味わい世界一のサドリ・スジャンマを1本奢ろう」
ただでさえ背が高く人目を惹くセロ。
それが大仰なパフォーマンスと芝居がかった口上を伴うのだから注目されないはずもなく。
(どこかの盗賊みたい(○´゚ω゚`))
人々を欺くため、リフテン市場で怪しい薬売りに扮していたブリニョルフにセロの姿を重ねながらRioはクスリと笑みをこぼしました。
そのままレッチング・ネッチ店主ゲルディスの死角に身を沈め東帝都社金庫に忍び寄るや鈍い金色の輝きを放つペンダントを指先に絡め取ってゆきます。

酒場の外で合流を果たしたRioとセロはどちらからともなく波止場に向かい歩き出しました。
波止場に船は一艘きりで。
朝日が灰に煙る空から射し込み、水面にキラキラと幾筋もの光の帯を刻んでいます。
結果、何人に特製スジャンマを奢ることになったのか。
先行するセロを横からRioが覗き込みます。
3人だとセロは答え。
「朝っぱらからそんなに飲兵衛がたむろしているわけがない」
せせら笑いを響かせました。
経費の足しにとRioが金貨が差し出せば、セロがそれを押し返し。
「お前の呑み代のほうが数倍かかる」
と。
皮肉混じりに囃し立てます。
「そんなに呑んでいないはず(`・ω・´〃) ウワバミミタイニ イワナイデ!」
根拠のない反論でドラゴンボーンが対抗すれば、呑みすぎて酒瓶何本空けたのかすら記憶にないのだろうと。
腕が立つどころか頭も口も切れ過ぎるダンマーの傭兵が一刀両断。
ぐうの音も出ないほど精神の崖っぷちにRioを追い詰めます。
話術には自信があるのに言い負かされるなんて。
かなりの屈辱だと紅潮する頬を膨らませ唇を結ぶRioは押し戻された金貨をもう一度強引にセロに押し付けようと進み出ます。
その瞬間、桟橋の縁につまづいたRioの視界に暁色にかすかに染まる灰色の空と海を分かつ水平線が飛び込んできました。
勢い込んで前のめりになる従士を繋ぎとめようと伸ばしたセロの左腕ごと巻き込んで。
二人は灰に濁る海に吸い込まれてゆきます。
咄嗟に水中で旋回したRioの瞳の片隅を見覚えのあるシルバーとブラウンの小箱が過りました。
(あれは東帝都社の金庫!?)
息継ぎのため一旦は水面に顔を出したRioも再度、桟橋下の海中へと引き返してゆきます。
潜水する従士を追い水面下に身を沈めるセロ。
するとそこには東帝都社の金庫を前に紺碧の瞳を煌かせる女の姿がありました。
少女でもなく。
けれど成熟というにはまだ早い。
標的を一途に追い続ける身体はしなやかでバランスのとれた柔らかさを伴う。
強情かと思えば時に保護してやりたくなるような甘さがある。
だが不用意に手を出せば噛みつかれる。
金で雇われてやったつもりがいつしか報酬など二の次になっていた。
こいつの進む道を切り拓き。
こいつが目にする世界に自らを留め置きたいと願うようになった。
水中下で無防備に覗き込んでくるサファイアを思わせる双眸が間近に迫り。
このまま引き寄せ羽交い絞めにして掻き抱けばどんな反応を見せるだろうか。
邪な誘惑がセロの脳裏を掠め。
けれど次の瞬間、息継ぎをすっかり忘れていたと浮上してゆきます。
「寒中水泳に最後まで付き合ってくれるとは思わなかった(〃▽〃)」
見上げるとずぶ濡れのまま帆船柄のペンダントを首にぶら下げ屈託のない笑顔を見せる従士の姿がありました。
桟橋に身体を投げ出し咽るセロは、海賊どもを輩出し続けたノルドの連中と潜水を競う愚行は二度と冒すまいと心に誓うのでした。

セヴェリン邸の暖炉で濡れそぼる衣服や必需品を乾かしておく間にレイヴン・ロック内で集めた東帝都社のペンダントを依頼主であるフェシスに届けようと。
着替えを済ませたRioは雑貨店に向かいます。
「おお! この短期間によくこれだけの物を集めてくれた 感謝する 東帝都社のペンダント6個の買取ともなればちょっとした大金だ 奥の金庫から金を引き出して来よう 待っていてくれ」
商売用の資金とは別に蓄えがあるのか。
地下の私室に姿を隠したフェシスはやがて大金の詰まった布袋を手に戻って来ました。
「ペンダント6個だから1個500として3000ゴールドだな」
「いやペンダント7個だ もう1つ追加させてもらおう」
そう言うが早いかセロは6個のペンダントの上ににもう1つ付け加えます。
取引を終えようとしていたフェシスはよかろうとうなずいて。
「では3500ゴールド しっかり確認してくれ」
もう1個分の金額を上乗せしました。

フェシスに暇を告げ雑貨屋を後にしたRioは不思議そうにセロを見上げました。
「どこにペンダントを隠していたの|ω・)?」
そしていつそれを手に入れたのか。
好奇心に煌く従士の双眸をちらりと横目に映しつつ。
「当ててみろ」
と。
いつものからかい口調でセロは返答をのらりくらりとかわします。
旅先で見つけてあった物なのか。
それとも雑貨屋以外の店に偶然並んでいた物を購入しておいた物なのか。
想像と思案を巡らせ、賢明に解答を導き出そうとするRioの百面相を眺めながら。
「大切な物は手の届くところに置きたがるものさ」
不敵な笑みを浮かべつつ、ダンマーの傭兵はRioには聞き取れぬほどの囁きをもらしました。
フェシスもまた切望したコレクションの1つをいつでも取り出し、ためつすがめつ眺められるよう手元の金庫に保管していたようで。
今頃は寝室の金庫から煙のように消え去ったペンダントの行方を求め右往左往しているに違いない。
まさか大量のペンダントを持ち帰ったドラゴンボーンの従者が依頼主自ら所持していたペンダントを奪い去り、ほとぼりを冷ます間もなくその盗品で金を巻き上げるとは夢にも思わないだろう。
ともあれ今宵は膨らんだ財布のお蔭で我々の腹と喉も十分満たせそうだ。
悪く思わないでくれ。
「うちの従士は悪食で食費も酒代もかさむんだ」
喧騒に立ち止まるセロに気づいて。
小首をかしげ振り返るドラゴンボーンの青い眼差しを見つめ返し。
今夜は強い酒を浴びるほど呑んでやろうと。
ダンマーの傭兵は灰に煙る雑踏へと足を踏み出すのでした。


以上でドラゴンボーンミニクエスト『東帝都社のペンダントを見つけてレイヴン・ロックにいるフェシス・アロールに届ける』終幕となります。

ゲーム内で確認されている東帝都社のペンダントは全部で30個以上(33個(゚ー゚*?))あるということですが、すべてを探索した後アップするのは難しく、またストーリー的にも歪な形となりそうでしたので今回はレイヴン・ロック内に探索箇所を限定させていただきました。
以降、旅の途中で発見したと場合はストーリーに支障の出ない範囲で書き留めさせていただきます。

そろそろBethesdaサイドから、
「いい加減 勝手にキャラの性格やイメージを改変するな! ゲームにないエピソードをこっそりごっそり盛り込むな!」
と雷が落ちそうでガクブルな小桜だったりします。
でもそれらをはぶいちゃうと個性も描く原動力もなくなってしまうわけで。
ともすればタイプしてる間に眠り込んじゃったりしますし。
やっぱり適度に・・・どの辺りが適度なんだという声も聞こえてきそうではありますが、起爆剤効果は必要ではないかと思っておりますです|ω・) ハイ。

というわけでゲームにおいてのテルドリン・セロをこよなく愛していらっしゃる皆様にはこの場をお借りして深く謝罪申し上げます。
セロはゲーム内の台詞におきましても多少自尊心が強いイメージはありますが、うちのセロほどのパフォーマーではないと思われます。
また、これほど積極的にアプローチしてくるわけでもありません。
恐らくこれはドヴァーキンが老若男女どのようなタイプのプレイヤーであっても支障なく従者との冒険を楽しめるよう敢えてやや抑えた性格設定が為されているからではないかと推測します。
フォロワーとしての腕前はセロは紛れもなく超が付くほど一流なキャラクラーで。
「モロウウィンドで最強の戦士が味方につくのだぞ しかるべき金額を払えばな」
「それっぽっちの金じゃ私はどこへも行かんぞ」
「次はどうする なんだ? なんか用か 言ってみろ 直ちに!」
などゲーム内での言い回しからも比較的せっかちで守銭奴・・・ではなく合理的(゚ー゚*?)で頭の回転が速く、自分に強い自信がある人物ではないかと分析想像しております。
クールで理性的で主張やや抑え目なセロを支持したいとおっしゃる方にはこちらの物語はお目汚しとなることと思います。
その場合はばっさりカット&スルーしてやってくださいませ。

次回Skyrimはドラゴンボーンからサブクエスト『家の治癒』&ミニクエスト『吸血鬼の遺灰をエリネアのところに持っていく』&ミニクエスト『巨人のつま先をエリネアのところに持っていく』をお送りする予定です。
相変わらずのネタバレ・妄想・創作が猛威を振るうかと思われますが、「でも直すつもりはなさそうだよね? 反省もしてないよね|ω・)?」と呆れ果てながらも随行してくださる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・聖堂の墓場からアッシュスポーンを一掃する&ミロール・イエンスのためにネッチゼリーを集める(*・ω・)つ

アッシュスポーンの襲来に怯えるミロール・イエンス。
薬の調合に必要な錬金素材すら事欠く毎日を送る彼女のためにRioは集めたネッチゼリーを持参するのでした。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が多々含まれますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れはほぼゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などはほとんどが創作となっております。
クエストの流れのみ知りたいとおっしゃる方はカラー部分のみご覧いただけますなら幸です。



「今日はどこに向かうつもりだ」
レッチング・ネッチ・コーナークラブの定位置にて。
愛用のミラークの剣を磨くテルドリン・セロが問いかけます。
「ふぃほーるのふぃせに寄って」
「ミロールの店? 彼女に一体何の用がある?」
焼きヤムイモにアッシュホッパーのゼリーとバター。
トマトにニンニクそしてリーキが彩りよく添えられた白湯スープ。
皇帝カサダケにジュニパーベリーでほのかな風味付けがされたディップをパンに塗りつけ、それらを交互に頬張るRioの難語を的確に聞き分ける極めて有能なダンマーの傭兵セロ。
彼は食べかけの従士のパンを取り上げるやそれを自らの胃袋に納めてゆきます。
空きのできた右手に付着するディップをぺろりと舐め、それから荷の中に指を滑らせたRioはそこからネッチゼリーのケースを引っ張り出しました。
「アッシュホッパーゼリーだけでは飽き足らず ネッチゼリーまで食い尽くすつもりか 悪食な奴め」
「違うの こっちはミロール・イエンスの頼まれ物よ|ω・´)つ○ モウ オナカイッパイダモン」
旺盛な食欲を茶化され。
ぷぅと膨れてみせたドラゴンボーンは最後に残った白湯スープを喉に流し込むと勢い良く席を立ち、テーブルを離れます。
「今日はデザートはいいのか? スカイリムからいいリンゴが入ったんだが」
フルーツ菓子片手に呼びかけるレッチング・ネッチの店主ゲルディス・サドリ。
彼にデザート代を握らせて。
「帰ってきたら食べるから(`・ω・´〃)」
きっと残しておいてほしいと約束を取り付けるRioなのです。


ドラゴンボーンミニクエスト『ミロール・イエンスのためにネッチゼリーを集める』

これまでのソルスセイムでの冒険の合間に加勢したネッチ戦で得たものやシルトストライダーと共に野営の雑貨屋を営むリーバス・サルバニより購入したネッチゼリー。
こつこつ貯めておいたゼリーがとうとうミロールの希望する必要数を満たしたというわけで。
ネッチゼリー5個の入ったケースを携え、Rioはレイヴン・ロック唯一の薬屋を訪れます。
アッシュスポーンの数が減り野外での作業が以前に比べ楽になったと笑顔で語るミロールの眼前にケースを取り出すと、Rioはネッチゼリーの詰まった中身を披露して見せました。
「驚いたわ ネッチを捕まえるのはかなり大変だったでしょう さあこれをどうぞ 旅できっと役に立つはず」
感謝の言葉を綴るミロールはネッチゼリーと引き換えに体力とスタミナ、更にはマジカまで回復させる健康薬を数本差し出しました。
「本当は金貨で支払ってあげたいんだけどごめんなさい ひっきりなしに振り続く灰と夜となく昼となく襲撃を企てるアッシュスポーンが邪魔をして碌に商品も揃えられないから売り上げも伸びなくてね 家は火の車 金貸しモグルルから催促を受けている夫の借金返済に協力することすら困難な有様なの」
そう言って隣で食料品店を経営する夫ガーリンをちらりと見遣りミロールは瞼を落とします。
気にする必要はない、貴重な薬をありがとうと謝礼を綴り、Rioは手を振り薬屋の女主に別れを告げました。
ミロールの姿が見えなくなる頃を見計らいセロが開口します。
「ソルスセイムの民は皆灰に苦しめられ飢えている 戦争という人災も脅威に違いないが 天災はどうしようもない ダンマーが苦しむのはこれまでの行いに因るもの 自業自得と嘲笑う者もいる だが私は自らの人生を諦めるつもりはない トリビュナルの尻拭いで終わる一生などクソ喰らえだ!」
レッドマウンテンの噴火を運命と受け入れ、トリビュナル崩壊から続くアズラの怒りが子孫にまで及んでもなおデイドラを敬いすがる同胞達。
ロルカーンの心臓の影響を受け火山灰に汚染され続けるモロウウィンドの大地。
ダンマーに生まれついたことを誇りとしながらも、種族を苛み続ける神々の架した頚木からセロもまた逃れたいともがいているのでした。

※トリビュナル崩壊の‘トリビュナル’とは奪還せし神々=真のトリビュナルと呼ばれるアズラ、メファーラ、ボエシアとは異なります。こちらは、かつてダンマーの民よりそう呼ばれていた現人神ソーサ・シル マルマクレシア ヴィベクの3者を指します。


ドラゴンボーンミニクエスト『聖堂の墓場からアッシュスポーンを一掃する』

黙々と通りを歩くRioとセロの背後に一人の男が忍び寄ります。
懐のダガーを掴み振り返るRioと手に馴染みつつあるミラークの剣を鞘より滑らすセロ。
「ちょ・・・おい ま・・・待ってくれ!」
ドラゴンボーンと一流の腕を持つダンマー傭兵の両者から喉許に刃を突きつけられて。
グローヴァー・マロリーは悲鳴を上げました。
「まったく冒険家などというヤクザな輩の後ろには立つもんじゃないな」
鍛冶職人を隠れ蓑に盗賊ギルドの名誉会員という立場に身を置くグローヴァーの物言いに思わず鼻白んでしまうRioなのです。
「ところでなぜ後をつけていたの(゚ー゚*?)」
首をかしげるRioに、そのことだが・・・と。
グローヴァーはおもむろに用件を切り出しました。
「実はレイヴン・ロック聖堂の長老 名前をオスレロスと言うのだが彼が人手を欲しているようでな あんたの姿が見えたんで追いかけてみたのさ」
ミロールからはさほど礼金をもらえやしなかったんだろうと。
先刻の薬屋とのやり取りに聞き耳を立てていたに違いない鍛冶職人がカマをかけてきます。
「だったら何?」
「まあミロールのことは大目に見てやってくれ その代わりと言っちゃなんだが割のいい稼ぎ口を教えてやろうと思ってな」
「金払いのいい依頼人 そいつがオスレロスってわけか」
そうだとうなずくグローヴァーはさすがはテルドリン・セロと顔なじみのダンマーの友人を褒め称えました。
「腕はピカイチ 頭も切れる傭兵がドラゴンボーンの現在の片腕とあっちゃ話が早い」
鎚打ちで鍛えた掌に親しみを込め、セロの肩を二度三度叩くやグローヴァーは聖堂で仕入れた情報公開へと乗り出しました。

グローヴァーの助言に従いレイヴン・ロック聖堂に足を踏み入れたRioは胡散臭げにこちらを見遣るひとりの男の尋問に阻まれます。
旅人がこの聖なる墓所に何用だ。
どうせ金のにおいに釣られ、のこのこやって来たのだろう。
冷たい眼をしたその男の名はガルドルス・フラーヴュ。
聖堂の司祭のようでした。
「申し訳ないがこの聖堂は使徒だけのもの 部外者はお引き取り願おう」
そうぴしゃりと言い放つと出て行けと言わんばかりにドラゴンボーンとその従者を入り口扉へと追い立てます。
「待つのだガルドルス 彼女達は我々を救いにやって来たのだ 噂はかねがね ようこそ旅の者よ 君のような者が聖堂の門をくぐるのを待ち望んでいた」
私がこの聖堂の番人であり奪還せし神々アズラ、メファーラ、ボエシアへ信仰を寄せる民の長老を務める者だと。
自らの身分を明かした後、オスレロスはにこやかにRioとセロを聖堂の中ほどへと招き入れました。
それから、
「実は今 先祖の墓が困ったことになっておってな」
と。
早速、頭を悩ませる問題について語り始めます。
概要についてはグローヴァーから聞いてはいるが、困ったこととは具体的にどういったことなのか。
Rioは静寂に佇み長老オスレロスの言葉に耳を傾けます。
「アッシュスポーンと呼ばれる怪物共が先祖の遺灰から目覚めてしまったのだ 奴らは先祖の遺骨を傷つけ彼らの記憶を穢している」
ゆえに死んだ者の霊を祀る聖地であるはずの聖堂地下に最近この世を去った同胞らの遺灰を捧げることができない。
遺骨は聖地ではない場所に撒き散らされ、墓所は秩序を失っているとオスレロスは嘆きうなだれました。
「では我々が浄化してきてやろう」
「それは本当か!?」
従士を差し置いてのセロの申し出にもかかわらず、長老オスレロスは喜びに満ちた赤い双眸を見開きました。
「無論それなりの報酬は用意してもらうがな」
地位や名声だけでは足りない。
この立派な聖堂に釣り合うほどの金貨で誠意を示してもらおう。
そう釘を刺すセロに長老も二つ返事で応じます。
「これが墓の鍵だ あの忌々しいアッシュスポーンらをすべて退治してくれると言うのなら2000ゴールド支払おうではないか」
「よかろう 契約成立だ」
鍵を受け取るセロは傍らで成り行きをうかがうRioに、行くぞと耳打ちするや先導を開始しました。

地下聖堂の入り口を抜けてすぐの回廊には多数のアッシュスポーンが蠢いていました。
弓を絞り即座にステルスからの不意撃ちに移行するRio。
従士に並ぶセロが剣の柄に手をかけます。
1体目のアッシュスポーンの頤に鏃を突き立てたRioに後続する2体目が迫ります。
(隠密が破られた!)
既にステルスからのアンブッシュを諦めて。
射放たれた第二の矢は攻撃力に乏しく。
灰燼に帰す前に獲物の身体の一部を引きちぎってやろうとアッシュスポーンが殺到します。
焦る心を抑えつつ第三の矢を番えるRioなのです。
反撃の一打を覚悟するRioの前に灰青色の影が立ち塞がり。
水平に薙ぐミラークの剣により敵は死者の本来あるべき場所に還されてゆきます。
「ありがとう」
安堵のため息をつき、前方を過る3体目のアッシュスポーンを矢羽で弾き飛ばすRioは第5の矢を番えました。
4体目にクリティカルを叩き込んで。
いよいよ前進に移ります。
「待て! まだだ!」
刹那、セロが鋭い一声を発しました。
すべて決着がついたと勘違いしたRioは灰より生まれいずる数体の影に気づかされるや愕然とし動きを止めました。
灯りに照らし出され。
隠密効果を失った身をかがめ。
弓を引き直すRioが灰の化物の身体に矢を貫通させたところで、もう2体のアッシュスポーンが散乱する灰を割り出現を果たします。
アッシュスポーンの放つ炎の玉に焼かれ体力を失いつつあるRioは咄嗟の判断で石柱へと滑り込みました。
「まずは回復しろ!」
荒い息を整え回復魔法に専念するRioの前方で敵の注意を惹くべくダンマーの傭兵が跳躍します。
駆け出す灰青色の影を追い、アッシュスポーンの火炎放射はRioの元を離れてゆきました。
障害物に隠れては射込むを繰り返すRioの対面に位置を変えたセロが反撃に転じます。
片手剣による苛烈なラッシュを加え、1体また1体と巧みにアッシュスポーンを葬り去るダンマー傭兵。
瞬発力をはらむ無駄のない動きに薄暗がりに浮かび上がる赤く怜悧な眼光。
セロの一挙手一投足に見惚れるRioは頭を一振りすると渾身の一矢を番え、もう何体目とも知れぬ敵の喉笛にその鋭い鏃を撃ち込みました。

※残ったアッシュスポーンの灰を数えてみたところ11体ありましたので、恐らく敵は11いたのではないかと思われます。

「今ので最後・・・かな」
「そのようだな では帰るぞ 立てるか」
朱に拍動する灰から鉱石や宝石を回収して。
手早くそれらをまとめるセロが床に突っ伏しかけるRioを支えます。
「あ・・・りがとう」
よろめきつつ何とか立ち上がったRioは火傷を負うセロと自分の身体に治癒を施しました。
「ふむ もう少し肉付きがよければ抱き心地もよさそうだ」
何を言っているのか。
朦朧とした頭で考え込んだRioは肩から二の腕に回されたセロの支えから跳びずさり。
頬を染め唇を噛み締めました。
「この辺りも脂肪が足りない」
自身の胸を指し、からかうように笑う従者の頬をRioの平手打ちが襲います。

聖堂の墓の浄化は完了した。
そう報告に戻ったセロの灰青色の頬が赤く腫れていることを不審に思いながら。
「ともあれ よくやってくれた あの邪悪な者達にさぞや苦しめられたことだろう これは感謝のしるしだ 受け取ってくれ」
長老オスレロスは感謝の言葉を述べ2000枚のセプティム金貨の詰まった袋を差し出しました。

陽の落ちた街路に並ぶ街並みに明かりが灯され。
夕餉の香りが漂います。
スタスタと先行する従士の背を臨むダンマーの従者は小さく舌打ちを鳴らし、冗談のわからない奴だと苦情をもらしました。
レッチング・ネッチ・コーナークラブの扉を前に。
立ち止まるRioはくるりと後ろを振り返ります。
それから腰に手を当てて。
精一杯の虚勢を張り。
相変わらずまっすぐこちらを見下ろす長身のダンマー傭兵に自らの要求を突きつけました。
「今日も明日も明後日も酒場での飲み食いは全部ずっとセロの奢りなんだから(`・ω・´〃) シツゲンノ バツハ  オモイノヨ」
すると灰青色の肌を持つ従者はニヤリと意味深な笑みを浮かべました。
「それはつまり今日も明日も明後日も ずっと傍にいろという意味か」
なぜこの男はドキリとするような発言を平然と言ってのけるのか。
手前勝手な曲解も自信に満ちた発言も、どうしてこの男には似合うんだろう。
返す言葉に窮するRioはダンマー傭兵の緋色の眼差しに射すくめられ、しばしその場に立ち尽くすのでした。


以上でドラゴンボーンミニクエスト『聖堂の墓場からアッシュスポーンを一掃する』終了となります。

『聖堂の墓場からアッシュスポーンを一掃する』はトリビュナルについて触れられることの多いクエストだったのですが、当時トリビュナルとは現人神とダンマー達から呼ばれたソーサ・シル マルマクレシア ヴィベクを指したようです。
トリビュナルとはTES3のMorrowindのDLCタイトルともなったもので、TES3において主人公であるネレヴァリンによって倒滅させられるまで長きに渡りダンマー達の頂点に君臨した者達です。
ロルカーンの心臓から力を得、自らを神と称したソーサ・シル マルマクレシア ヴィベクらはやがては滅びの道を辿りました。
繁栄の源とも滅びの原因ともいうべきロルカーンの心臓。
この心臓はTESシリーズにおいてあらゆる時代、場所に関わり顕現し、時に歴史を変える大きな力を定命の者に与え(タイバー・セプティムの操ったロルカーンの心臓を動力とする巨大ロボットヌミディウムによりアルドメリらはサマーセット島への撤退を余儀なくされタムリエルにシロディールを中心とする大帝国が興る)、時に種族すべてを破滅に導きます(ドワーフことドゥーマーらが一人を除いて種族全員消滅するという悲劇に見舞われる)。
The Elder Scrolls=エルダースクロールズ=星霜の書共々ムンダスに巨大な影響を及ぼすショールことLorkhan's Heart=ロルカーンの心臓を巡る謎は小桜にとっても大いなるミステリィであり物語を紡ぎだす原動力となっております。

次回Skyrimはドラゴンボーンミニクエスト『東帝都社のペンダントを見つけてレイブン・ロックにいるフェシス・アロールに届ける』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作等多々含まれると思いますが、「もういろいろ手遅れだよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と諦観の域に達してしまった皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・レイヴン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける(○´゚ω゚`)

注意しておく。
エンバーブランド・ワインや、それに類する密輸品に手を触れてはならない。
衛兵がこのような品を所持していた事が発覚した場合は、例外なく懲戒の対象となり、場合によってはレドランの衛兵の職を解かれる。

ヴェレス隊長“公開通知”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を含み、PC&NPCの会話は創作過多の部分もあります。
それらが苦手な方はスルーお願いいたします。
またカラー外部分はほとんどが創作となっております。
「創作は苦手(´・ω・`)ショボ~ン」とおっしゃる方は飛ばし読みしていただけますなら幸です。



イルダリが滅びたという報告を携えテル・ミスリンを訪れたRioはその足でレイヴン・ロックを目指しました。
「五大家のひとつテルヴァンニ家に名を連ねることを許されたにしては浮かぬ顔をしているじゃないか」
暫定テルヴァンニの一員から正式なる一員に昇格したRioをからかうようにテルドリン・セロが囃し立てます。
事を有利に運ぶためのツテは多いに越したことはない。
けれどもテルヴァンニの一員という立場がもたらす影響は利点ばかりというわけでもなく。
暁色に霞むブルワークを見つめるRioは複雑な笑みを湛えました。
ネロスはとても賢く偉大な魔術師である。
それは認める。
けれど人を人とも思わない冷酷な一面を持ち、それがたびたび悲劇を生み出してきたこともまた事実。
テルヴァンニの大魔術師の意のままに動かされる駒となるのではなく対等な信頼関係を築き上げていくことは可能なのだろうか。
心の内で自問自答を繰り返した挙句、望んだ構想の実現が極めて困難であるとの結論に達し、小さなため息をつくRioなのです。

レイヴン・ロックの東門を抜け市場に続く道を歩いて行くと、前方より見覚えのある顔が近づいて来ます。
それはモディン・ヴェレス隊長でした。
「こんな朝っぱらから何か特殊な任務に励んできたのか」
親しみの籠もるヴェレス隊長の語り掛けに、隊長こそこんな朝早くから巡回が必要なのかと。
朝となく夜となく働き続けるダンマーの友人の身体を気遣いつつRioも言葉を交わします。
「カリウス将軍と彼に操られたアッシュスポーン共が討伐されたとはいえ相変わらず一定数のアッシュスポーンが街の周辺に出没しては民を脅かしている 故にのんびり寛いでばかりもいられないのだ それに・・・」
「それに(゚ー゚*?)」
何かを言いかけて口ごもるヴェレス隊長の言葉尻を捉え、Rioは好奇心から追求を始めました。


ドラゴンボーンミニクエスト『レイヴン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける』

「熟練の戦士でもささいな気まぐれが仇となることがあるのだ」
言わんとすることがわからないとRioは首をかしげます。
するとヴェレス隊長は眉をひそめ苦笑いを浮かべました。
「ほとんど問題になることはないが 積もり積もれば仕事への支障をきたす つまり・・・」
「つまり(゚ー゚*?)」
観念したように向き直るとモディン・ヴェレスは心を占めて離れないとある問題について語り始めました。
「悩みの種とはエンバーブランド・ワインという酒についてなのだが」
その酒をすこぶる気に入ってしまった部下数名の最近の行状について悩んでいる。
素行が目に余るほどの問題となってきたのだとヴェレス隊長は深いため息をつきます。
「あれはひどいものだ 強い上に依存性が高い 瓶1本空けられず卒倒する者さえ出る始末」
「どこかで聞いたような話だわ(〃▽〃;) アハハ」
サングインことサム・グエヴェンとの呑み比べで正体を失い記憶を飛ばしてしまうまで深酔いしてしまった前科を持つRioは乾いた笑いを響かせました。
「ともあれ あのワインを部下達がどこに隠しているのか それさえ分かればこの手で酔いを醒まさせてやれるんだが」
ヴェレス隊長は節くれだってはいても長く整った人差し指を額に添え、トントンと二度三度軽く叩いてみせます。
レイヴン・ロック中を悠長に家捜ししているような暇はない。
それに目星をつけた場所の調査に集中しなければエンバーブランド・ワインは不穏な気配を察した部下により隠し場所を変更させられてしまうだろう。
「Rion○idよ いやレイヴン・ロックの救世主よ もう一度頼まれてはくれないか」
ヴェレス隊長の呼びかけにRioはコクリとうなずきました。

※サングイン=サム・グエヴェンとの呑み比べにつきましてはSkyrim②ホワイトラン偏其の三をご覧くださいませ。

ブルワーク内にエンバーブランド・ワインを置いておくほど部下達は間抜けではない。
ヴェレス隊長の言葉を思い出し、Rioは歩を緩めました。
大都市とは言わないまでもレイヴン・ロックはソルスセイム最大の街。
この広いレイヴン・ロックを当てもなくさすらうには効率が悪過ぎる。
「それでどうする」
レイヴン・ロック市街を一望し、ゆっくりと腕組みをするセロが従士の意見を仰ごうじゃないかと目を細めます。
「ワインは自宅には置いてないと思うの(`・ω・´)」
「なぜそう思う?」
「伴侶や子供に見つかれば大切な嗜好品を取り上げられてしまうかもしれないもの 何よりそうたびたび仕事仲間が集えば嫌でも近所の噂になってしまうわ|ω・)b」
もしも自分が当事者であれば、一体どこに件のワインを隠すだろうか。
仕事場でも家庭でもない場所。
仲間内で酒盛りをしても大して怪しまれない安全なスペースが確保できるところ。
「どこか人気のない廃屋ならどうかしら(゚ー゚*?)」
「周囲に民家のない空家であれば数人が身を隠しつつ酒を呑み多少羽目を外したところでそうそう咎められたりはしないだろう」
Rioとセロは同じひとつの答えに到達しました。

空家になったレイヴン・ロックの家といえば、レドラン家の評議員レリル・モーヴァインからRioに下賜されたセヴェリン邸が真っ先に思い浮かびます。
しかし一応の戸締りは行い、それなりの頻度で行き来しているはずのセヴェリン邸において。
いかに留守がちとはいえ山賊やならず者ならぬレドランの衛兵が酒呑みたさに忍び込んでいるなどとは考えられない。
辺りを見渡した後、Rioは手にしたレイヴン・ロック市街図に目を落としました。
「セヴェリン邸の手前対面に長らく使われていない廃屋がある」
従士の背後に立つセロがダンマーにしては長身の身を乗り出し、覗き込んだ市街図の西域、セヴェリン邸の正面一帯を指差します。
「少し前にモーンホールドやヴァーデンフェルから流れて来た避難民に仮の宿をこしらえてやった場所だ」
他人に宿の世話をしてあげられるほど懐具合は暖かかったんだと茶化すRioに。
「まあな・・・」
セロはニヤリと笑みを湛えました。
「幸いあの頃は金払いのいいノルドに雇われていたんだ」
「今は金払いのよくないノルドに雇われているって|ω・)?」
「いちいちつっかかるな」
熟練のダンマー傭兵は軽くRioの額を指先で小突きます。
「その雇い主は動物の皮を身にまとい顔に刺青を入れていた 生粋のノルドといういでたちで血にも飢えていた 富や栄光への執着たるや底なしで しかも究極の頑固者だった あれほど厄介な雇い主は初めてだったさ」
それでも金払いはよく、気前もよかった。
報酬にさえ有りつけるなら多少の厄介事には目をつぶるつもりだった。
「どのような局面であれ相応に対処できる自負もあったからな」
キチン装備越しにもそれとわかる精悍な身体を朝日に曝し。
胸を張り腕を組むセロはそこで一呼吸置き、不意に眉をひそめました。
ところがある日ホワイトラン郊外から一人の山賊が逃亡を企てた。
「そいつを追い 我々は丸々二晩命がけの鬼ごっこに興じた ところが逃亡者は今まで見た中で一番でかい山賊の野営地に飛び込みやがった」
すっかり話に惹き込まれ青い瞳を輝かせるRioを見遣りながら。
セロはかつての雇い主が辿った顛末について語り続けます。
「雇い主は私を見てこの世のものとは思えないほど恐ろしい笑みを浮かべた その瞬間悟ったよ 彼には二度と遭う事はないだろうと」
その地点で互いの利益に基づく雇用関係は終焉を迎えた。
当然のことながら雇い主であるノルド男の怒りはすさまじく。
契約を勝手に破棄した手練のダンマー傭兵を罵倒し嘲り拳を繰り出した。
「それで(゚ー゚*;?)」
「殴られてやったさ 生命を失うことに比べれば2・3発殴られてやることくらい造作もない」
それから無謀という名の勇気を盾に元雇い主たるノルドの男は単独で野営地に乗り込んで行った。
後日、ホワイトランの衛兵らの手によって彼の遺体は回収され、彼を偲ぶ数人の者達に囲まれ野辺に送られたのだという。
「覚えておけ 傭兵は主に絶対の忠誠を誓う騎士ではない 従士が失態を演じれば情け容赦なく切り捨てる たとえどれほどの大金を積まれようともだ」
レッドマウンテン噴火を経、傭兵稼業で生計を立ててきたセロのそれは生き残るための信念であり身を守るための処世術でした。
「従者に愛想を尽かされることのないよう できる限りの努力はしてみるわ」
そう応え。
目的地である廃墟に向かって歩き出すRioの後姿を見つめるセロは、
「期待しているぞ」
揶揄めいた激励を綴ると己の従士の後方に従いました。

廃屋内には飲み掛けだったり未開封だったりのノルド・ハチミツ酒にマッツェ、フリンなどの酒瓶が転がり。
書籍“毒の歌 4巻”及び“ある‘スクゥーマ喰らい’のダンマーの告白”“5つの遠い星”などが散乱しています。
かすかに漂う酒気や食べ残しのパンくずの様子から最近何者かがこの廃屋を訪れたのは確かなようで。
Rioは壷や荷箱を漁ります。
「ほう ベッドロールもそのままじゃないか」
なんならここで肌を寄せ合い少し暖まっていくかと軽口を叩くセロからぷいと視線を逸らし。
二階の捜索に乗り出したRioは蜘蛛の巣を払いのけ、樽や木箱の中身を検めました。
「ニンジンに塩 キジの胸肉」
けれども肝心のエンバーブランド・ワインについては雫の一滴すら残されてはいないようで。
隠し部屋や地下室の類も見当たりません。
「そんなはずは・・・」
何度も1階と2階を往復したRioは宛が外れたとばかり、へなへなとその場に座り込みました。
気がつくとセロの姿が見えません。
(危険を伴わない調査でさえ満足にこなせられない雇い主に見切りをつけたのかな)
ぼんやりとRioは廃屋の天井を見上げます。
ここに吹き抜けがあれば煙る灰色の空を見渡せるのだろうか。
そんなことを考えながらベッドロールに仰向けに倒れ込んだRioの視界に自らを見下ろすふてぶてしいダンマー傭兵の笑顔が映りました。
「なんだ 従者が調査を続けているというのに従士はのんびりお昼寝か」
憎まれ口を叩くセロの左手には一本の見慣れない形の酒瓶が携えられていました。
「それは・・・!」
慌ててベッドロールから身を起こすRioの頬に酒瓶を寄せ。
「エンバーブランド・ワインだ 残り7本も廃屋外の樽に隠してあったぜ」
戦における腕前もさることながら頭も相当切れることを証明してみせたダンマーの傭兵は、おもむろにしゃがみ込むや主の頭に右手を載せ、いっしょに来て運ぶのを手伝ってくれと目配せしました。

エンバーブランド・ワインと共にブルワークを訪れたRioを招き入れるヴェレス隊長がドラゴンボーンを誉めそやします。
「ありがとう! お前ならきっと見つけてくれると信じていた これで配置中に居眠りをする衛兵はいなくなる 街の治安は守られるだろう」
「発見したのはあたしじゃなくて・・・(´・ω・`;)」
そのワインはセロが見つけてくれたのだと。
弁解しかけるRioの口元を灰青色の従者の掌が覆います。
「礼の言葉はもう十分だ それよりも報酬の金をいただこう」
「ああ そうだったな」
うなずき返すヴェレス隊長はセプティム金貨の詰まった袋を差し出しました。

落日にほのかなオレンジ色に染まるレイヴン・ロックの街中を今夜の宿と暖かい食事を求めRioとセロは歩を移してゆきます。
いつの間にか肩を並べる長身のダンマー傭兵を見上げ。
「はい これがセロの取り分(*・ω・)つ○」
Rioは一度は受け取った今回の報酬である金貨を袋ごと端正な面立ちに無精髭の目立つ従者の眼前に掲げました。
「お前は金勘定もできないのか」
せっかく稼いだ金を全部子分に分け与えていては早晩破産だ。
セロは辛口の助言で従士をたしなめます。
「あたしは宝石や書籍 それにお酒をもらったからいいの それにあなたの前の主は気前がよかったんでしょ|ω・´) アタシダッテ フトッパラニ ナレルンダカラ」
「別にお前からもらえる報酬に不満があるわけじゃない」
「とにかく今日の手柄はセロのお蔭だもの だからこの金貨はセロのものよ|ω・´;) ジョウシキテキニ カンガエテ」
何に対抗心を燃やしているんだか。
憮然とした表情で従士を眺め、セロはぼそりと独り言をつぶやきました。
「ノルドの強情さは民族由来のものらしい」
「ん? 何か言った(゚ー゚*?)」
「いいや なにも」
好奇心旺盛なドラゴンボーンの青い眼差し。
それは故郷ブラックライトのかつての空を思い出させる。
「報酬は好きに使えばいい それよりお前がスカイリムに行くときはいっしょに連れて行ってくれ ソルスセイムではもう充分過ぎるほどの時間を費やしたからな」
突然のセロの申し出にとまどうRioは従者の心の内を慮りながらひとまずコクリとうなずきます。
すると武術に秀で怜悧な思考力を併せ持つダンマーの傭兵は晴れやかな笑い声を灰の降りしきるレイヴン・ロックの街中に響かせました。


以上でドラゴンボーンミニクエスト『レイヴン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける』終了となります。

今回の『レイヴン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける』もアレンジが多用されております。
本来のクエスト経過を知りたいとおっしゃる方はぜひ一度ダウンロード版を含めたゲームをプレイしてみてくださいませ。
とはいえテルドリン・セロの以前のノルド種の雇い主についての件は脚色してあるとはいえ実際彼が話してくれる内容が元となっております。

実はエンバーブランド・ワインの捜索に関するクエストにトライするは二度目のはずなのですがストーリー内のRio同様、Re○m扮する小桜は廃屋内の1Fと2Fを行ったり来たり往復を繰り返す羽目に陥りました。
すっかり『レイヴン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける』クエストをどのようにして解決したのか忘却の彼方状態でした。
というわけでロケ地である廃屋内の箱という箱、壷という壷はひっくり返され、まさに家捜しされきった状態を呈しておりました。
こちらでは廃屋外の樽(正確には廃屋の隣の倒壊済みの家々の中央付近に放置されている樽からなのですが)よりテルドリン・セロが見つけて来てくれたと脚色してありますが、実際のゲーム内ではそのような展開にはならず。
疲れ果てたドヴァーキンこと小桜が見つけ出し、ようやくクエストが進んだという具合です。
それはもう血眼になって探しましたです、はい。
「うちのフォロワーはワイン見つけ出して来てくれないんですけど(`・ω・´) フグアイデスカ?」
と不審に思うプレイヤー様もいらっしゃるかもしれませんが、それがクエストの標準スタイルです。
どうか間違ってもフォロワーさん達をお責めになりませんようお願い申し上げます。

次回Skyrimはドラゴンボーンからミニクエスト『聖堂の墓場からアッシュスポーンを一掃する』&ミニクエスト『ミロール・イエンスのためにネッチゼリーを集める』をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作など席巻するかと思われますが、「もう最後まで突っ走っていいよ(*・ω・)」と諦めムードな皆々さまのお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・旧友(`・ω・´;)

私はネロスの裏切りのせいでまだ衰弱している。
体力が戻ったら、かつての主への復讐を果たそう。
体の内側で脈打つハートストーンの力は、自分でも感じ取れる。
それを上手く利用する方法を見つけ出さなくては。
それができたら、奴に血と炎と灰で購ってもらおう。

私がネロスの大失敗の後も生きてこられたのは、ハートストーンの力だ。
私は骨と灰と魂とを結び付け、自分の命令に従うしもべを呼び出す事ができるのだ。
この鉱山労働者たちも、宝探しの連中も、ネロスの手下だ。
まず獣のようなリーダーから死んでもらおう。
何人かは捕虜として残しておこう。
実験の被験者となる者が必要だ。

もう被験者となる者もいない。
ニヤを除いては。
彼女のために特別な実験を取っておいた。
ネロスを直接攻撃することはできない。
だが、彼の人生を不愉快なものにしてやる事はできる。
私は彼の執事を殺し、家を萎れさせてやった。
もっと腕の立つ手駒が必要だ。

“イルダリの日記 第1・2・3巻”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

流れはゲーム内のストーリー通りとなっておりますが、ネタバレ・妄想・創作等が随所に含まれますので、ゲーム本来の正確なクエストの流れやPC&NPC間の会話などが知りたいとおっしゃる方はSkyrimをプレイした後、足をお運びいただけますようお願い申し上げます。


ギルデンホル墓地からの帰り道、マスター・ネロス直属の女錬金術師エリネア・モスレンと偶然出くわしたのが運の尽き。
レイヴン・ロックへの道程をテル・ミスリンに至るコースへと変更する成り行きとなりました。
「マスター・ネロスが自分の代わりに調査を行ってくれる者を・・・もちろん優秀な者に限られるけど探している Rion○idだったかい? あんたならきっと適任だわ」
厄介事を対処してくれるなんでも屋を捕まえたと。
エリネアは満面に笑みを湛えてみせました。
先行するエリネアの後ろに続くRioの傍らに進み出るテルドリン・セロが問いかけます。
「ネロスというのはあのテルヴァンニ家の冷酷無慈悲と呼び声高い魔術師のことか?」
マスター・ネロスの噂は当然のことながら長らく傭兵稼業に身を置くセロの耳にも届いているらしく。
コクリとうなずくRioなのです。
「生命が惜しいのなら あのキチガイ魔術師には深入りしないことだ」
的確な忠告を与えつつも、その舌の根も乾かぬ内に、
「だが破格に稼げる仕事なら手を貸してやらないでもない」
独白を紡ぐセロがほくそ笑みます。
かくしてネロスの提示する無理難題という名の謎にまつわる冒険が再び幕を開けることとなるのです。


ドラゴンボーンサブクエスト『旧友』

「偶然にしては多すぎる 最近の面倒事の裏で何者かが糸を引いているはずだ」
「何者かに狙われているのか?」
愚痴をもらすネロスを興味深そうに凝視するセロが問いただします。
「そのようだ」
そう返答を返すやテルヴァンニのマスター・ウィザードは苛々とした様子で室内を闊歩し始めました。
「私には敵が多い モロウウィンドにはそれこそ無数にいる」
そいつは重々承知しているとばかりセロは目を細めました。
「ただし今回に限ってはソルスセイムにいる何者かの仕業であろう」
「ほほう」
ネロスの言い分を受け流し、セロは背もたれのついた椅子にドカリと腰を下ろします。
「で 報酬は?」
単刀直入かつそつのないセロの報酬要求に眉をひそめながら、
「ふん! 礼儀をわきまえぬ従者を雇ったものだ まずはこの指輪を身につけテル・ミスリンを歩き回ってみるがいい! 何か見つかったら その時こそ賞金や見返りの話をしてやろう」
マスターウィザードは自身の左中指より指輪を抜き取るやRioに投げ放ちました。

指輪を嵌め歩き回るだけでいいとはどういうことなのか。
訝しげに首をかしげるRioに薄ら笑いを浮かべるセロが補足を付け足します。
「つまり指輪を嵌めていると何か厄介事が舞い込んでくるってことなんだろう」
右手親指に嵌めたネロスの指輪を見つめるRioは、なるほどとうなずきつつ目をしばたたかせました。
すっかり夜の帳に覆われたテル・ミスリン周辺に目を凝らし、辺りを覗い、Rioはひたすら歩き続けます。
すると浜辺付近からチラチラと薄紫がかった白い光が漂い。
思わず海岸に向かって駆け下りるRioの行く手にアッシュスポーンの先兵が立ちはだかりました。
Rioがグレートソードを鞘より滑らせるより早くミラークの剣を右手に振りかぶるセロが跳躍を果たします。
セロの片手剣がアッシュスポーンの脳天を割り、続くRioの携え持つ幅広の刃が灰の亡霊の腸を切り裂きました。
瞬く間に灰燼と化すアッシュスポーンの亡骸からスポーン・アッシュとクジャク石の鉱石を剥ぎ取り。
Rioは頭を巡らせます。
(棺から薄紫色の光が!)
小さな墓場の一角に設置された棺桶から紫がかった淡い光が放たれ。
近づいてみると石棺にはイルダリという名が刻まれていました。
「イルダリ・・・!?」
顔色を変える従士を見咎め。
「知り合いなのか?」
腕前に絶対の自信を持つダンマーの傭兵が興味津々の面持ちで問いかけます。
するとRioの脳裏にハートストーンを埋め込まれたファルクス・カリアス将軍の姿が鮮やかに映し出され、その背後よりハートストーンを掲げる魔術師の影が揺らめきました。
永遠の生命が欲しくはないか。
絶大な力に浴したいとは思わぬか。
タムリエルの覇者となりムンダス全てを掌中に収める。
レマン・シロディールやタイバー・セプティムですら叶えられなかった夢と野望。
それらを叶えるための秘宝がこの手にある。
ほうら、お前の身体にもこの奇跡の心臓を埋め込んでやろう。
「いやっ!」
刹那、弾かれるように身を起こし棺を前に飛びずさったRioは頭を激しく左右に振りました。
「おい!」
はっとして顔を上げたRioの瞳にいつになく真面目な表情のセロが映ります。
「大丈夫か?」
「だいじょう・・・ぶ」
こめかみに脂汗を滲ませるRioはセロに支えられながら辺りを見渡しました。
そこにはカリアス将軍の姿も謎めいた魔術師の影もなく。
ただ薄紫の光がぼんやり宵闇に瞬いています。
「得体の知れぬ亡霊に乗っ取られたわけではなさそうだな」
軽口を叩くセロは、しばらくここに腰掛けていろと。
イルダリの棺に並ぶ石棺にRioを誘導しました。
「で まだこの件について調査するつもりか?」
Rioが落ち着きを取り戻すのを見計らい、セロは任務続行か否かの確認に移ります。

※イルダリに関するクエストにつきましてはSkyrim⑯『死者の行進』をご覧くださいませ。

結局任務を続行すると言い張る従士に押し切られる形でテル・ミスリン周辺の探索は続きます。
「アッシュスポーンとの心中は御免だ」
撤退をほのめかすセロは聞き分けのない従士を見遣り。
「ノルドは強情で困る」
聞こえるような大声でそう独り言をつぶやきました
イルダリの石棺内で見つけた沈静の杖とハートストーン。
Rioが持ち帰ったそれらを目にするやネロスは眉をひそめ片頬を歪めました。
「ハートストーンか ふむその石が灰に命を与えることは何十年も前から知っていたが」
とはいえハートストーンが効果を及ぼすためには遺体が必要だ。
一体そのハートストーンをどこで見つけたのか。
マスター・ウィザードは真相に辿り着くため、いくつかの質問を投げかけました。
Rioとネロスの間に割って入るセロがひとつの名前を提示します。
「イルダリ こいつに心当たりは?」
「イルダリだと?」
ハートストーンが納められていた場所はイルダリと銘打たれた棺の中だった。
セロがそう告げた途端、ネロスの顔に狼狽が奔りました。
「イルダリはタルヴァスの前に私の弟子だった女だ」
「ほう ならばその身に降りかかる災難は概ね自業自得ということじゃないのか?」
セロに核心を突かれ。
ネロスは眉間に一層深い皺を刻みます。
ひとしきり押し黙ったかと思うとテルヴァンニの大魔術師は反論に転じました。
「イルダリはハートストーン関連の実験に際し被験者として志願してくれたのだ」
危険を伴う実験であることは彼女も重々承知していたはず。
大切な被験者を失ってしまったのは大いなる損失。
私こそが困っているのだと。
開き直るネロスが自らの心情を吐露します。
大いなる損失という件を聞いたセロは不愉快そうに鼻を鳴らし舌打ちを響かせました。
「でも棺に納められていたのはハートストーンと杖だけでイルダリの死体なんてなかったのに(-ω-;)」
「なんだと!? そんなはずはない!」
Rioのつぶやきにネロスは突然声を荒げました。
「もっとも 死なずに生き延びたとすれば話は別だ」
ハートストーンの影響で生死の境をさまよい生き返ったのだとすれば。
そうなのだろうか?
「イルダリが実は生きていて自身を苛んだ私への復讐を企んでいると!?」
「なるほど そいつは恨まれるのも当然だな」
身体を預けていた椅子から身をもたげ立ち上がったセロはそう吐き捨てるとRioの腕を鷲掴み、黙っていろと後ろに押しやります。
「真相は究明された 調査は終わりだ とっとと払うものを払ってもらおうか」
唇には微笑を浮かべつつもセロの目は決して笑ってはおらず。
おそらくは同胞であろう被験者イルダリに行った生体実験を咎め、残虐非道なマスター・ウィザードに対しセロは嫌悪を顕わにします。
「いいや 待て! ここまできて手を引くなど断じて許さぬ! セロと言ったか 帰りたければ貴様だけ尻尾を巻いてどこへなりと帰るがいい だがドラゴンボーンよ お前はすでに我らテルヴァンニ家の一員だ 所属する大家を受難より救うは当然の理」
踵を返し浮遊装置に手をかけるセロの背に罵倒を浴びせかけネロスはRioに向き直りました。
「冷血漢の老いぼれがほざきやがる!」
憎しみの炎を双眸にくゆらせるセロがネロスの胸元に掴みかからんとするのを制し。
次は何を為すべきか。
静かにRioが問いかけます。
「呪文で具体的な答えを探ろう 待っているがいい」
それからテルヴァンニの大魔術師は太陽と月と星々に祈りを捧げ、魔法を駆使し、イルダリ・サロスリールの行方を辿り始めました。
上位魔法の爆発と共にネロスは天啓を受けたかのごとく身を震わせ叫び声を上げます。
「ハイポイント塔へ行け!」

無理して付き合う必要はないと断わりを入れるRioを睨みつけ、腕利きのダンマー傭兵は厭味を並べ立てます。
「テルヴァンニの一員として迎えられただと? あの血も涙もない一族に加担したわけか」
お前はもう少し脳の詰まったノルドかと期待していたがとんだ見当違いだった。
ドラゴンボーンなどと讃えられる英雄も結局は権力に屈するものなのか。
信頼するに値せぬ者よと。
セロは己の従士に罵詈雑言を浴びせかけます。
するとRioは歩みを止め、すぅっと息吸い込むとその思いを綴り始めました。
「名誉も地位もいらないと思っていた 財も必要なときに必要なだけ手にすればいい そんなものに頼らなくたって幸せになる方法はいくらだってある 今だってその思いは変わらない」
けれど経験による知識や行いから生ずる実績を備えた者とそうでない者とではおのずと発言の重みは異なってくる。
戦争や突如ふりかかる災禍。
デイドラの戯れに対抗する手段。
神々の課した運命に抗う術と協力者達。
一刻を争う場面で自らを証立てる手段があるのとないのとでは状況に雲泥の差が生じてくる。
誰が見ず知らずの肩書もない他所者の言葉に耳を傾けるというのか。
信用を築くために要する時間により采配が遅れ大切な命が失われるかもしれない。
富や名声は邪魔になるばかりではない。
称号にひれ伏す者達から貴重な情報を引き出すことができるかもしれない。
暗殺者達の特殊な人脈や闇に潜む者達だけが持つ結束が復讐の道を切り拓くこともある。
盗賊達のコネクションが貧困を打破する鍵となり得るかもしれない。
反対に善き神々の創造せしものが人々の生活や世界そのものを脅かさないとも限らない。
正義を貫き良心という感情だけに突き動かされた結果、失いたくなかった本当に大切なものを失ってしまうこともある。
「錬金術の素材が毒のも薬にもなるように名誉も地位も富も力も扱い方次第で破滅にも救済にも繋がるんじゃないかしら?」
Rioの語りかけに耳を澄ましていたセロの不機嫌極まりないという表情は次第にやわらぎ。
いつしか憧憬を伴う驚きが支配してゆきます。
「詭弁だな だが驚いた お前一体何年生きてきたんだ?」
「20年・・・くらい?」
数千年の時を経たとて権力や私欲だけに捕らわれるエルフもいるというのに。
ようやくセロの赤い双眸に耀きが甦り生気の籠もる暖かな光がともりました
哲学や思想思念は定命の者を率いる求心力となる。
何より老若男女を問わず相手を魅了し篭絡する起爆剤と化す。
この女はそれをわかっているのか。
いや無意識の内に本能から口走っているのか。
「どう理由をつけたところでネロスのやり口に賛同はできない」
しかしここできっぱり手を引いてしまえば今後のRioの動向に立ち会えない。
そいつはそいつでつまらない。
ではハートストーンに穢されたイルダリの運命を見届けにいっしょに来てくれるのかと問うRioに、
「いいだろう つき合ってやろう 私の気が変わらぬ内にさっさと連れて行け」
セロはつぶやき吹っ切れた笑顔を見せました。

マスター・ネロスが示した目的地、ハイポイント塔は倒れそうな交易所の南西、フロストモス砦の北の山岳地帯にありました。
入り口付近の灰から突如姿を見せる数体のアッシュスポーンを討ち倒したRioとセロは奥へと続く細い石段を駆け上がります。
灰に半ばうもれた螺旋階段を下って行くと、踊り場にインク壷や羽ペンに並んで一冊の使い古されたノートを発見です。
表紙にイルダリの名が記された日記には、マスター・ネロスへの恨みつらみの他、ハートストーンを使いこなしてみせるという恐ろしい野望がしたためられていました。
「ネロスもネロスだがこの女も相当な愚か者だな」
Rioの傍らでイルダリの日記に目を通すセロは嘲笑を滲ませ、崩れそうな螺旋階段を蹴り上げました。
最下層に到着したRioはそのまま更に奥へと繋がる一本道を進みます。
ホールを階段越しに見遣り拍動する蜘蛛の卵に矢を射掛けます。
するとすでに床面を徘徊していたらしき2体の蜘蛛が物音に導かれホール中央に躍り出ました。
Rioの手を離れた第二、第三の矢が白スパイダーらを穿ち、弾き飛ばされた蛛形類らは屍を重ねてゆきます。
「大剣をぶん回すシーンばかり見せ付けられてきたが 弓も使うのか」
手持ち無沙汰にミラークの剣を弄ぶセロは相変わらずの軽口を叩きながら辺りを覗います。
「実は近接武器より弓の方が得意なのよ(〃▽〃) エッヘン」
その直後、ドラゴンの骨の弓を片手に胸を張ってみせる従士を庇うように立ちはだかったセロは横道から跳びかかる白スパイダー3匹を斬り伏せました。
「腕自慢もいいが警戒は怠るなよ」

ミラークの剣を振るい蛛形類の体液を拭い去る従者の鍛え抜かれた背中を見つめながらコクリとうなずくRioなのです。
まるで葉脈のようにあちらこちらに分かたれる道を行くRioにセロが警鐘を鳴らします。
「ウォーロックは黒魔術のエキスパートだ 用心して進め」
心得たとばかり。
いつにも増して慎重に歩を進めるRioは遠目から鏃で脈打つ卵を破壊してはジャンピング・フロストバイトスパイダーを討ち取ってゆきます。
蜘蛛の巣をファイアボルトで焼き。
ルビーにサファイア、アメジストの鉱石をつるはしで採掘しつつ蛇行する道を下って行くと、いつしか道は途絶え、迂回を余儀なくさせられました。
仕方なく元来た道を辿り、白スパイダーらを掃討したホールから右に伸びる通路を選択します。
突如卵嚢を割り、這い出るジャンピング・フレイム・スパイダー。
驚愕に一瞬棒立ちとなったRioはフレイム・スパイダーの自爆に巻き込まれ火傷を負ってしまいました。
「ぼけっと突っ立ってると黒焦げにされちまうぞ!」
ようやく後ずさり始めたRioを後方に押し退け。
ミラークの剣と盾を掲げるセロが前方に駆け上がりフレイム・スパイダーの残党の討伐に当たります。
「痛っ・・・」
稲光のまばゆさに目を細め。
Rioは加勢を図る敵の行方を探りました。
(右前方からも攻撃が!?)
敵の増援による追撃かと思われた遠隔攻撃が中魂石を擁するポールから放たれたものと悟ったRioは魂石の排除のためポールへの突進を試みます。
左手を大きく伸ばし中魂石を掴み取っては振り返るRio。
その後方から残党の始末を終えたセロも合流を果たします。
網目のような細道を時に隠密体勢にて。
時に大胆にも乱戦上等の構えで駆け抜けます。
3体のアッシュスポーンをそれぞれ一矢で屠り去るRioの弓さばきにセロが賞賛の口笛を鳴らしました。
遥か前方のポールにまたも中魂石が設置されているのを視認するや、今度は番えた鏃で魂石だけを弾き飛ばしてゆきます。
「不意討ちに面食らっていたのと同じ人物とは思えないな 血路を開く度胸も複数の敵への対処も悪くない」
するとセロはヴィルカスと同じようなことを言う。
そうつぶやきRioは肩を揺らしました。
従士の掌に拾い上げた魂石を落とすセロが、ヴィルカスとは誰だと物問いたげに視線を送ります。
そんな素振りに気づくことなく。
めくるめく戦いに備えるRioはもう一度深く身をかがめました。

次の小部屋には魔法陣が敷かれ、足を踏み入れた途端、落石の罠が発動します。
しかしすでに異様な気配を察知していた二人は咄嗟に難を逃れ、崩落から身を守りました。
アルケイン付呪器に並ぶ魂石を回収し進んで行くと道は二手に分かれました。
「右奥は牢屋のようね 白骨死体が屍を晒してる(`・ω・´;)」
何もないとは思うが一応調査はしておこう。
足音を忍ばせ牢屋付近に近づいたRioは右手に蠢く人影を認めギョッとした形相のまま立ちすくみました。
「またアンブッシュでも喰らったのか」
小声で囁くセロの視界に生きた人間の女の姿が飛び込んできます。
「邪悪なウォーロックの根城に生存者がいようとは思いも寄らなかったな」
独白めいた調子で綴るセロと牢屋に向かうRioがステルスを解くや、捕らわれの身のダンマーの女囚人は命乞いを始めました。
「私はニヤ 助けて! お願い!」
そういえばイルダリの日記にもニヤという名前が記されていた。
ニヤだけは助けてやろうかなどと。
ハートストーンに精神を侵されつつあるイルダリに憐憫の情をもよおさせていた人物。
彼女がそうに違いない。
「ドアの鍵を開けて! 早く!」
精鋭の鍵を開錠したところ、ニヤは安堵のため息をつき感謝の言葉を並べました。
「本当にありがとう もう少しであの魔女に殺されるところだった」
どうやらニヤはハイポイント付近で鉱石を掘り出す鉱山夫だったらしく、突如姿を現したイルダリに捕らえられてしまったようでした。
ここを訪れた当初のイルダリはひどい傷に苛まれ。
恐ろしい魔術師とはいえ痛み苦しむイルダリを見過ごしにはできず。
気の毒に思ったニヤはイルダリが回復するまで献身的に看病したのだと言う。
(だからニヤだけは生かしておこうなどと日記には記されていたのね|ω・))
イルダリの日記の一文を思い出しRioは小さくうなずきます。
「でもイルダリは私達を真夜中に襲撃し恩を仇で返した 死ななかった者は捕虜にされてしまったの」
彼女は囚人を使い実験やそれ以上に恐ろしいことを繰り返した。
そこまで語るとニヤはこらえていた嗚咽をもらしました。
それから自分が最後の生存者であり仲間は全員痛ましい死を迎えたと訴えるや震える手でRioにすがりつきました。
「彼女を・・・イルダリを見つけたら簡単には死なせないで! 仲間の無念を晴らして!」
ひとしきり声を上げて泣き崩れたニヤはよろめきつつも立ち上がると出口に向かい駆け出しました。

ニヤが掃討の終わった経路を辿るのを見届けて。
Rioは再び調査を再開します。
伸びる坑道を抜けた上方に青白く耀く杖を手に佇む女魔術師の姿が映し出されました。
「どこかのゴロツキが私を始末できると思うなんてネロスはバカね」
(イルダリ・サロスリール!?)
悪態はつきながらもこちらの居場所を正確に捉えているわけではなさそうで。
臨戦態勢を整えるRioはステルスを保ったまま不意討ちを狙いの一矢を番えました。
しかし高みの見物に興じていたイルダリはすぐさま姿を消し、代わってアッシュスポーンらが闇間に放流されてゆきます。
朱色に明滅する灰の化物らを2体、3体と斬り伏せ。
召喚された雷の精霊を撃ち砕きます。
「お前は隠密を維持していろ いざとなれば私が囮になろう」
ステルスから巧みにアッシュスポーンの喉笛を切り裂くセロが確実に突破口を切り開いてゆきます。
次々と挑みかかって来る敵を連携によって退け。
組まれた足場を上りつめると、そこにイルダリの姿はなく。
ただ一冊の日記が残されていました。
「イルダリの日記 第3巻・・・」
2巻がまだどこかにあるのだろうと辺りを見回すRioにセロが1巻と3巻の狭間を埋める1冊を差し出します。
「ニヤの繋がれていた牢獄のテーブルにあったのを拝借しておいた」
武器の扱いに長けているばかりでなく、このダンマーの傭兵は人並みならぬ洞察力や観察眼も併せ持っているようで。
薄暗がりに鋭い光を放つセロの赤い瞳に射すくめられ。
イルダリの日記を胸元に抱えるRioはその呪縛から逃れるように後ずさりました。
ほんの一時でありながら永遠とも思われる沈黙が流れ。
やがてかすかな笑みを湛えたセロは、ともかく奴を追いかけようと前進を促します。

上に下にと架け渡される粗末な板造りの橋を越え。
曲がりくねった坑道を進むRioの前に再び3体のアッシュスポーンが立ちはだかりました。
間髪入れず引き絞られた矢羽がRioの指先を離れ、鏃が標的を貫通するその度に朱に明滅を繰り返す灰の山が築かれてゆきます。
一度は抜いた暗緑色のミラークの剣を鞘に収め。
セロは隠密体勢を崩すことなく己の従士に付き従いました。
「分かれ道だわ」
「左はどうやら行き止まりのようだ 右は出口に繋がる通路のようだが」
イルダリが逃亡や反撃を企てているなら右に向かった可能性は極めて高い。
「用心して進め」
落石が左坑道を埋める様を見下ろすセロが注意を喚起します。
坑道には珍しく煌々と耀くシャンデリアの吊り下げられた橋を渡り辿り着いた先は上段と下段に分かたれた中ホールでした。
(下からじゃ上手く弾道が測れない。それに石柱上に据えられた魂石から発射される火炎によって火達磨にされてしまう|ω・;))
「火達磨にされるくらいどうってことはないが これ以上あの狂ったウォーロックに逃げ惑われては厄介だ」
従士に倣い上層部を見上げるセロが左脇道を指し示します。
そこには階上に至る横道が設えられているようで。
忍び足で横道を辿るRioは正面前方にイルダリらしき女魔術師の影を捉えました。
「お前の得意とする弓で何者に襲われたのかもわからぬうちにオブリビオンへと葬り去ってやれ」
セロ流の情けのかけ方なのか。
しばし躊躇をみせたRioはグレートソードに手をかけ、かつてはネロスの弟子であった女の前に身を躍らせました。
「チッ 人の話を聞いていないのか 無茶をしやがる」
従士の蛮行に遅れをとるまいと。
セロもまた抜き放つミラークの剣を頭上高く掲げ、石畳を後方に蹴り出しました。
「おのれ ネロスの手下共めが! どこまでも私の邪魔をするつもりか!」
以前は知性に富み分別もわきまえていたに違いない女魔術師の赤い双眸は今や憎悪と狂気に縁取られ。
ハートストーンに侵された身も心も最早回復の兆しはなく。
せめて正面より引導を渡してやろうとRioは己の姿を灯火に晒したのでした。
グレートソードの刃がイルダリの灰青色の肌を切り裂くも、防御向上系の変性魔法を巧みに操るウォーロックの守りは堅く。
抗うダンマーの女魔術師の放つサンダーボルトがじわじわとRioの体力を削ぎとってゆきます。
大剣を鞘に収め回復魔法を唱える従士からイルダリの注意を逸らすべく。
一際派手なモーションでセロは強打を仕掛けます。
まんまとセロの策にはまったハートストーンを体内に宿らせる女魔術師はサンダーボルトのターゲットをRioからセロへとすげ替えました。
「そうだ 貴様の相手はこの私だ」
間隙を縫うセロが炎の精霊を召喚するのを見てとるやイルダリはギリリと歯軋りを鳴らします。
「精霊召喚が魔術師だけの専売特許ではないと理解できたか」
振りかぶるイルダリがもう一度呪文を唱えようと両手を挙げた刹那、フレッシュ効果を失った女魔術師の腹部にアポクリファで研磨された暗緑の刃が突き立てられました。
「ぐうっ・・・私は死なない・・・決して死にはしない! ハートストーンが我が身を守ってくれ・・・る」
「こいつの心臓を掴み取れ!」
セロが身を引くと同時に進み出たRioの右手がむき出しのまま拍動を続けるイルダリのハートストーンに手をかけます。
「さよならイルダリ」
そしてそのまま一息に禍々しさを伴う朱色の心臓を抜き去りました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『旧友』終幕となります。

Rion○idで以前こなしたときはあっという間に終わってしまった記憶があるのですが、ストーリー仕立て&キャラメイクを盛って描いてみると、
「随分長丁場に感じるなぁ」
というのが正直な感想でした。

今回の『旧友』ですがかなり皮肉たっぷりなタイトルではないかと個人的には思っております。
ネロスと彼の元弟子イルダリとの関係が既に宿敵となってしまっているにもかかわらず、揶揄を込めて“古き友達”というタイトルになっている辺り、
「TESシリーズのシニカルな部分が反映されているなぁ」
と苦笑してしまいます。
とはいえTESのクエストは暗いイメージのものばかりではなく、ほっとなごんだり感動したりというタイプのものも散りばめられておりますのでご安心くださいませ。
ただタイトルだけを見て、
「これはきっと後味の良いクエストに違いない」
「後味が悪いクエストや途中経過で気分が悪くなるクエストはできるだけ避けたいけれどこのクエストなら大丈夫そう」
などと早合点してしまうととんでもない結末が待ち受けているかもしれません。

イリダリの棺内には沈静の杖の他にわかりにくいとは思いますがハートストーンも入っています。
このハートストーンを入手しない限りクエストは進みませんのでご注意ください。
小桜はハートストーンに気づかず15分ほど辺りをさまよいました。

ストーリー内ではカットしてありますが、実はマスター・ネロスは以前は弟子であったイルダリについて以下のような口上を述べていたりします。
「イルダリは生きているのだな 私から隠れられると思ったらしいがそうはいかん! 彼女は今ハイポイント塔に陣取っている あの忌々しいハートストーンを胸から引きずり出してやってくれ」
「イルダリがどのように死んだのかをおもしろおかしく聞かせるのだぞ」
さすがは自身の研究のためなら他者を道具のように扱う大魔術師マスターウィザードさまであります。
「マスター・ネロスもメイビン・ブラック・ブライアも、ちょっとは痛い目みた方がいいのではないか(-ω-;)?」
などと思ってしまうのは小桜だけではないような気がするのですが、いかがなものでしょうか。

次回Skyrimはドラゴンボーンミニクエストから『レイブン・ロックにある隠されたエンバーブランド・ワインを見つける』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作等含まれると思われますが、よろしければぜひまたお立ち寄りくださいませ(〃´・ω・`)ゞ

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Skyrim・デスブランド:後編(´;ω;`)

“ソルスセイム一豊富な唯一の埋蔵物”だと。
笑わせる。
見たところこの場所は何世紀も前に空っぽになっている。
スタルリムにはかなり値打ちがありそうだが、手持ちのつるはしでは削り取る事もできない。
だが、何か見落としているという感覚も捨てきれない。
この部屋にはわずかに隙間風が吹いている。
・・・秘密の通路か?
あの山賊どもが完全に姿を消すまで籠城していたが、調査を続けるとするか。
どうせ他にできる事もないのだ

“破れたメモ”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話も含まれますが、創作も含まれますので、ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイすることをお勧めいたします。
またカラー外部分はほとんど創作パートとなっておりますので、「創作苦手(´・ω・`)」とおっしゃる方は飛ばし読みしていただけますなら幸です。



ウィンドヘルムの波止場に降り立ったRioはその足でソリチュード行きの馬車に跳び乗りました。
できる限り急いでほしいと通常の2倍以上の硬貨を御者に握らせた後、崩れるように荷台に倒れ込んでゆきます。
もしもヴィルカスが重症だったら、昏睡状態だったりしたら自分を許せないと泣き崩れるRioに、少し眠るようボルガクがたしなめます。
「ソルスセイムを出立して以来 いやそれ以前から何も口にしていないじゃないか せめて飲み物だけでも摂れ 仮眠をとるべきだ ソリチュードが見えたら真っ先に起こしてやろう」
何よりそんな取り乱し方ではプラウドスパイヤー邸とやらに到着してもまともにパートナーの看病ひとつできやしない。
従士に叱咤を浴びせかけるボルガクの眼差しは真剣で。
いっしょにソルスセイムを発った彼女こそ十分な睡眠も食事も摂れていないことに思い至ったRioは小さくうなずくとそのまま眠りの淵に落ちてゆきました。

ソリチュードに馬車が到着するや否や、つまづきそうな勢いで駆け出したRioはヴィルカスの名を呼びプラウドスパイヤー邸の扉を開け放ちました。
キッチンにジョディスの姿は見当たらず。
もしや寝室で眠るヴィルカスに付きっ切りでいなければならないほど事は深刻なのかと。
震える身体を左手で抑え蒼褪めた表情で階段を駆け上がります。
寝室の扉の先に愛しい者の姿はなく。
「ヴィルカス・・・」
(まさかあたしが到着する前にソブンガルデに・・・!?)
最悪の事態が頭をかすめ眩暈と共に耳鳴りが鳴り響きます。
立ちくらみに耐えきれず崩折れそうになる身体を力強い片腕が抱き止めました。
覗き込む強い意思を持った眼差しに肩にはかからないほど切りそろえられた黒髪。
それはあれほど逢いたいと願った恋人の姿で。
ぼやけた視界に映るパートナーの頑強な四肢は透き通ってはおらず、差し伸べた指先に触れる首筋は温かく確かな拍動が感じられました。
ヴィルカスの後ろには小首をかしげるソフィとルシアの姿もあり。
「そんなに連呼しなくても ちゃんと聞こえている」
恋人の腕に身を任せるRioは思わず安堵のため息と共に一筋の涙をこぼしました。
「もう涙も出ないって思ってた・・・」
掠れた声音でただいまと囁くとRioは触れたくてたまらなかったヴィルカスの広い背に腕を回し、幼子のように夢中になってしがみつきました。
「右腕はまだ完治していない そうしがみつくな」
はっとして紺碧の瞳を見開くRioは痛みに顔をしかめ苦笑いするパートナーをまじまじと見つめます。
それから熱を帯びたヴィルカスの右腕に両手を添え治癒の呪文を唱えました。
骨折しているが直に治ると綴るヴィルカスの言葉を継いで。
「西の要塞のオークらとそれは派手にやり合って怪我を負ったのです」
そう説明するジョディスが階下より姿を現しました。
「西の要塞のオーク?」
「ええ確かモル・カズグールだったでしょうか」
ウィンドヘルムの酒場ニューグニシス・コーナークラブでRioの置手紙を入手したヴィルカスがモル・カズグール要塞へ向かったのは3週間ほど前だったとジョディスは語ります。
「せめて同胞団の仲間に助けを求めればよかったのですが 捕らわれの身となっているに違いない従士様を一刻も早く救い出すべく単独で乗り込んだ結果がこの有様なのです」
肩をすくめてみせるジョディスに失策だったとヴィルカスもややふてくされた風情で一瞥をくれます。
「俺の早とちりだ 結局お前があのオーク要塞を訪れた形跡はなかったからな」
そう独り言のようにつぶやくヴィルカスの左手に握られた手紙を目ざとく視界に捕らえたRioは、思わずパートナーの掌から紙片を奪い取りました。
手紙の内容に目を通すや目をしばたたかせ。
Rioは背後に佇むモル・カズグール一族の令嬢にしてオークの女戦士を振り返ります。

「受け取るはずだった手紙が間違っていた それが真相だな」
ため息をつき眉をひそめるヴィルカスを前にしてRioとボルガクが同時にうなずいてみせます。
ウィンドヘルムにおいて初対面ながらも意気投合したRioとボルガクはソルスセイムへの出立を前にそれぞれの思いを込めた手紙をしたためたのでした。
Rioはいずれ合流のためウィンドヘルムに立ち寄るであろうヴィルカス宛に。
ボルガクは自らの嘘偽りのない現在の思いを綴った手紙を父ララック宛に。
しかし泥酔しすっかりできあがっていた二人は共に宛名を記すのを忘れ。
酔っ払い娘らがしたためた2通の手紙を預かったニューグニシス・コーナークラブの店主アムバリス・レンダーは宛名のない手紙の宛先を違えて配達員に手渡してしまったのでした。
かくしてヴィルカスに渡るはずだったRioの手紙はララック族長へ。
ボルガクが父に送るはずだった手紙はヴィルカスの許へと送られてしまいました。
Rioの手紙の内容を要約すれば、早くヴィルカスに逢いたい、また二人でソルスセイムを旅できるのが楽しみだというもので。
娘ボルガクからの手紙としてこの文面を目にしたモル・カズグールの族長ララックの怒りはすさまじく。
あろうことか娘はどこの馬の骨とも知れぬノルドの男にたぶらかされ、しかもソルスセイムなどへ恋の逃避行を企てていると思い込んでしまったのです。
対してボルガクが父親宛にしたためた手紙の内容はといえば、もう心を偽りモル・カズグール一族の犠牲になるのはまっぴらだ、自由になりたいなどというもので。
文面から察するにRioはオーク一族の厄介事に巻き込まれ救いを求めている。
そう判断したヴィルカスはただちにモル・カズグール要塞から相棒を奪還すべく単独での攻撃を仕掛けたのでした。
ヴィルカスの襲撃の苛烈さに怯む様子もなく果敢に抵抗を試みるモル・カズグールのララック族長とその一族達。
双方の戦いは3日3晩続き、結局決着のつかないまま満身創痍のヴィルカスは駆けつけたジョディスと帝国軍に所属するアルディス隊長、加えて彼の部下らに取り押さえられプラウドスパイヤー邸に強制連行されてしまいました。
互いに負った傷も決して浅くはなく。
疲れ果て昏々と眠り続けるヴィルカスとララック族長。
それから数日かけたモル・カズグールサイドとの交渉を経てアルディス隊長が掴んだ情報は実に奇妙なものでした。
モル・カズグール一族はララック族長の娘であるボルガクの居所を探しているにすぎず。
Rion○idなどというノルド娘を監禁した憶えはないと言い張ります。
むしろボルガクと密通しているのであろうヴィルカスこそがララック族長の娘をどこかにかくまい隠しおおせているのではないかと疑っているようでした。
一方意識を回復したヴィルカスにモル・カズグール一族との諍いの原因を問いただしたところ、拘束されているに違いないRioを救出するためだった。
イスミールにかけて、ボルガクなどというオーク娘に心当たりはないと。
これまた嘘偽りを騙っているようにも見えず。
こうなれば双方にとっての争いの原因となったRioとボルガクの行方を辿るしかない。
しかし2人は今どこにいるのか。
思案に暮れるアルディス隊長にジョディスが一筋の光明を与えました。
「もしも手紙そのものがまやかし 偽物だとしたら?」
いくら両者頭に血が上っているとはいえ意見の食い違いが甚だし過ぎる。
何より手紙の内容そのものが従士らしくない。
「従士様はどのような窮地であれ いえ絶体絶命の窮地であればこそ いたずらにパートナーを危険に誘い込むような手紙を送ったりはしません」
未来のパートナーの言葉にうなずいてみせるとアルディス隊長はすぐに手の空いている者にRioとボルガクの居場所を突き止めるよう命を下し、自らも寝る間も惜しんでの捜索に乗り出しました。
手紙に寄ればララック族長の娘がヴィルカスとの再会を期していた地はソルスセイム。
おもむろにジョディスはペンを取りました。
二人の手紙が偽りのものであったとしても現在残されている手掛かりはこれしかない。
無駄かもしれないけれど探りを入れてみる価値はありそう。
ジョディスはボルガクというオーク女性がしたためたという手紙の内容に注目し、ボルガクかRioの足取りをつかめないものかと。
ソルスセイム行きの船に乗船するという配達人に二人に宛てた手紙を託しました。
ジョディスの予感は的中し、ソルスセイムで冒険を続けるRioの手元に無事忠実なプラウドスパイヤー邸執政の手紙が届けられたというわけです。
「ヴィルカスが重症を負ったって・・・(´;ω;`)」
「嘘ではありませんわ 実際2週間ほど前まではひどいものでしたし このまま従士が姿を現さなければあなたの勇猛果敢な重装戦士はモル・カズグール一族に再戦を挑んでいたことでしょう」
ジョディスが忌憚ない言葉を並べます。
「そんな状況すら知らずあたしソルスセイムを暢気に旅していたわ・・・」
「手紙の誤配達などとは思いも寄らなかったからな」
仕方がないとため息をつきながら今にも泣き出しそうな相棒の頭に自由になる左手を添えるヴィルカスは、お前が無事ならそれでいいと笑みを湛えました。

久しぶりの家族団欒の夕食を終えた後、地下に毛皮にシーツ、毛布にマント等防寒具を持ち込み簡易ベッドをこしらえたRioは準備したボルガクの寝床の隣にもう1セット寝床を整えます。
「客用ベッドがないからってこっちに無理して付き合ってくれなくてもいいのに」
伴侶とベッドを共にしなくても構わないのかとのボルガクの問いかけに、それは大丈夫だからとRioも屈託のない笑みで応えました。
「まあヴィルカスも傷を負った身体では相棒を満足させてやれそうもないから気にするなとか言っていたが お前達人間はベッドの中でも格闘の訓練に勤しむのか?」
箱入り娘に違いないモル・カズグール族の令嬢。
おそらくは意図してではない赤裸々な質問に絶句し真っ赤になるRioなのです。
やがて頬を染めながらも互いを愛おしむ者達の営みについてたどたどしく説明するRioを見つめながらボルガクは、
「いつか私もそうなりたいと思う誰かに出会えるのだろうか」
ぽつりそうつぶやきました。

翌朝Rioが目覚めると簡易ベッドの隣はもぬけの空で。
毛布の上には感謝を綴る一通の手紙が残されていました。
父の許へ一度戻るつもりだ。
一族の繁栄のためだけの結婚はできないと正直に打ち明けようと思う。
またいつの日かお前と冒険がしたい。
今度はハイロック辺りはどうだろうか。
課せられた運命に抗いたければ自ら行動を起こすべきだとお前は身を持って教えてくれた。
恋も生きがいも、たとえ回り道になろうとも自らの力で掴みとってみせる。
ボルガクの決意の込められた手紙を胸にRioはエールを送るのでした。


ドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』後編

「ほほう それで私を雇いたいと? そいつは構わないが安くはないぞ」
ソルスセイムのレイヴン・ロックの酒場レッチング・ネッチにて。
テルドリン・セロの前に佇むRioは、やっぱりやめておこうとつぶやき、一度はテーブルに置いたセプティム金貨の袋を回収するや踵を返します。
全快とはいかないパートナーの代わりとして臨時の従者役を雇うべく交渉を切り出してはみたものの、セロのどこまでもマイペースで自信家な、そして崩れぬ不敵な笑みに一抹の不安を感じ前言撤回するRioなのです。
「おいおい まあ待て!」
機敏な身のこなしで立ち上がるとセロはRioが容易に立ち去れないよう壁際へと追い詰めました。
「このテルドリン・セロは剣と呪文が使え 技も冴え渡っている 私を雇ったらびっくりするぞ」
ダンマーにしては長身のセロにはいうにいわれぬ迫力があり。
ちゃんと働いてくれるのなら雇ってもいい、ただし規定の料金以上支払うかどうかはこれからの働き次第だと。
Rioはムッとした表情で言い返します。
足下を見られるわけにはいかない。
雇う側はあくまでもこちらだ。
睨み返す青い瞳の歳若いノルド娘をさも愉快だと言わんばかりに眺め遣るセロは、刹那、それまで浮かべていた傲岸な笑みを収めました。
そして真顔となりRioが握り締めるセプティム金貨の袋に手をかけます。
「契約成立だ」

新たな従者テルドリン・セロに道先案内を頼み、向かった先はハクニール・デスブランドの遺品が眠ると考えられるギルデンホル墓地でした。
「ここに来るべきじゃなかったな!」
入り口にたむろする強奪団の悪漢2人の攻撃に即座に反応し。
炎の精霊を召喚するとただちにセロは近接攻撃に移ります。
Rioに向かって振り下ろされた敵の斧がその身体に届く暇すら与えず。
炎の精霊のファイアーボールとセロの構える剣が強襲者の肉体を苛んでゆきました。
新しい従者のそつのない見事な立ち回りにより悪漢らは続けさまに地に倒れ伏し。
「何をぐずぐずしている 中に入らないのか?」
呆気にとられ立ち止まるRioを振り返るセロが軽薄な笑いを滲ませます。
それからボスはお前だろうと先導を促しました。
「自己ピーアールが尊大過ぎて 腕前はそれほどではないのではないかと疑ってたわ(○´゚ω゚`)」
そう正直な感想を綴るRioに。
「私はよく働くぞ なんなら夜のベッドの上でも性能を発揮してやろうか」
などと。
とんでもない軽口が飛び出します。
Rioの瞳に浮かぶ感動の眼差しは一瞬にして掻き消され、やや蒸気させた頬を膨らませて。
新しい従者を一睨みすると墓地入り口の扉に鍵を差し込みました。

入り口すぐのところで息絶えた冒険者を発見です。
死体の傍にはつるはしが投げ出されています。
事切れた冒険者の手には破れたメモが握られ。
Rioはそれを取り上げました。
(部屋にわずかな隙間風・・・?)
食い入るようにメモを見つめるRioの背後から手を伸ばし従士の手元のメモを掠め取るセロなのです。
「秘密の通路とは探究心をそそられるじゃないか」
もちろん宝物に出くわすまで戻るつもりなどないのだろうと。
挑発めいた口調で煽るセロに、当然と言わんばかり、Rioも辺りを見回します。
冒険者の遺体の正面奥にはスタルリムによって閉ざされた岩壁が行く手を遮っているようです。
グローヴァー・マロリーより貰い受けた古代ノルドのつるはしを振り上げ、Rioは仄青く透き通る壁面にその切っ先を突き立てました。
「邪悪な生き物の巣窟ではあるが苦労に見合うだけの富は得られそうだ」
スタルリムが削り取られていくさまを満足そうに眺めるセロはやがて目にするであろう突破口を予感し舌なめずりを見せます。
ところが現れたのは動きを止めたドラウグル一体であり。
宛が外れたとばかりRioとセロはしばしその場に立ち尽くしました。
「隙間風か」
すぐさま元来た通路を辿るやセロは対面のスタルリムに目を付けます。
「こっちも掘ってみろ」
セロに促されるまま対面のスタルリムを穿つと、やがてその先に通路が出現しました。
先を急ぐRioに遅れをとるまいと。
剣の柄に手をかけるセロもまた隠密体勢で後に続きます。
次の扉にも鍵が有効であることを確認したRioは再度デスブランドの篭手と共に発見された鍵を使用します。
音もなく開け放たれる扉を抜けると、眼前には金銀財宝の山に宝箱という夢のような光景が広がりました。
まずは手近なところで宝箱の中身を物色しよう。
蓋を開けたRioの背後で鉄格子の降りる音が響きました。
「これで退路は断たれたわけか」
鉄格子周辺を徘徊し、解除装置らしきものを求め調査を開始するRioの様子を見守るセロがふふんと鼻を鳴らします。
結局解除装置の類は見当たらず。
前進するよりほか路はないと観念するRioなのです。
「こうなったらここのお宝すべて手に入れて生還してやる(`・ω・´;)グルルル・・・!」
狼狽しつつも強気な従士の発言に、
「期待しているぞ」
と。
合いの手を打つセロなのでした。
室内すべての金貨と宝石を回収したRioはステルス状態を保ち先行して行きます。
階段を下りた先にホールを認め、ソロソロと忍び足で突き当たりの白骨化した遺骸に近寄って行きます。
「このまま平穏に終わらせてくれる雰囲気ではないな 戦闘に備えろ」
そう耳打ちするセロにRioもゴクリと唾を飲み込みうなずきます。
デスブランドの遺体と思しき白骨脇に置かれたハクニールの宝剣を手にした途端、辺りに地鳴りが響き渡りました。
「愚かな定命の者め! 死者から逃げおおせられると思うのか!」
突如顕現したデスブランドの亡霊がRioに向かって襲い掛かるのを待たず。
剣を手にすでに構えの体勢で待機していたセロが迎撃に当たります。
セロの右手に回りグレートソードを抜き去ったRioが強烈な一撃を亡霊の身体に浴びせかけました。
「お前はここでは歓迎されていないのだ」
「死者の中に生ける者がいるとは」
デスブランドの命令を受けた乗組員の亡霊が出現しては四方八方から攻撃を仕掛けてきます。
きりがないなと舌打ちをしつつも次々に敵を斬り伏せるセロ。
従者に隣接し、Rioも敵を迎え撃ちます。
「雑魚はこっちに任せろ! お前はデスブランドを討て!」
セロの呼びかけに小さくうなずくやRioは親玉であるデスブランドの姿を捉え追撃を開始しました。
「いいぞ! そのまま喰らい付け!」
激しい乱戦の狭間でありながらニヤリと笑みを湛えるセロは鍔で敵の攻撃を受け止め引導を渡します。
それから間隙を縫い炎の精霊の召喚を果たしました。
何体の敵を斬り捨てたか。
肩で息をするRioの前に瀕死のデスブランドが降り立ちます。
振り下ろされる獰猛な刃をかわし仰け反るRioの視界に赤い瞳に闘士を燃やす熟練の傭兵の姿が過り。
仄暗いホールに剣光が閃いた刹那デスブランドの亡霊は灰燼と化しました。
「やっ・・・た?」
「ああ上出来だ どうやら生きて脱出できそうだな」
通過して来た通路の先で鉄格子の外れる音がします。
ハクニール・デスブランドの亡霊だったはずの灰の上に一振りの剣が煌いていました。
デスブランドの操った二振りの剣の1本だろうとセロがつぶやき赤く鼓動する曲刀を拾い上げました。
そして白骨死体の傍にあった剣はおそらくブラッドサイズの方だろうと解説を入れます。
「両刀使いだったといわれるデスブランドが振るう2つの秘剣の逸話は有名だ 狙った獲物を衰弱させると伝えられているな」
切り裂く相手から体力を吸収し敵の防御を弱体化させるブラッドサイズ。
マジカを吸い取り魔法防御を解呪してしまうソウルレンダー。
敵と対峙すれば一体どれほどの威力が発揮されるのか。
まるで生きているかのように赤と青に脈打ち輝く二振りの曲刀を交互に眺めるRioは、セロにデスブランドの剣を使ってみないかと持ちかけます。
「おいおい従者の適正は正確に判断しろよ 私がいつ両刀を使った? 性的嗜好もそうだが私は夜伽の相手は女 武器は右手だけに片手剣と決めている もしも今回のことで褒美を取らせるという気があるのなら荷物の隙間から顔を覗かせているそいつをいただこうじゃないか」
セロが興味を惹いたのはミラークの剣でした。
「そいつは揃いじゃなくとも威力を発揮するのだろう?」
自らを有能と自負するダンマーの傭兵は、さあミラークの剣をよこせとばかり詰め寄ります。
「あまり推奨できない剣だけど・・・(´・ω・`)」
おずおずとRioが差し出す剣からは暗緑色のぬめりを帯びた禍々しい瘴気が漂っていました。
この剣はアポクリファで鍛え上げられた剣であり、手にした者を破滅へと導くかもしれない。
それでも構わないのかと。
脅しにも似た注意を添えるRioの真剣な表情を一笑に付して。
セロは相変わらずの軽口で返答に応じます。
「剣も人も癖があるほど忌み嫌われるものさ だが使いこなせさえすれば心強い唯一無二の武器となり味方となる」
それからどぎまぎと身体を硬直させるドラゴンボーンの眼前に悠然と身を乗り出したセロは、
「どうだ従士 ミラークの剣を操る従者を使いこなしてみないか」
不敵で不遜な赤い眼差しを己の従士に注ぎました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』後編終了となります。

TES5で最強のフォロワーの一角と呼び声高いテルドリン・セロを迎えての新展開。
このフォロワー、口も達者だが傭兵としての能力もすばらしいということですのでいっしょに旅をするのが楽しみだったりします。
ゲーム内のセリフなどで読み取れるテルドリン・セロの性格はもう少しクールでおとなしめなのかもしれませんが、小桜風味ではややおちゃらけ混じりの自信家となってしまいました。
軽薄気味だけれど腕はたち、いなせでちょっぴりセクシーというのがイメージなのですが、
「うちのセロ像とぜんぜん違うよ(`・ω・´)!」
とおっしゃる来訪者さまには先に平謝りしておきます。ゴメンナサイ
でも、
「これがうちのセロです」
と強引に描いちゃうのが小桜流だったりします。ゼンゼン ハンセイ シテナイ
本人はとても楽しんで描いているので大目に見ていただけますならうれしいのですが。

スカイリムの世界ではフォロワーが多数存在し、リアリティを重要視するのであればあまり見ず知らずのフォロワーを次から次へとすげ替えるなどというのはありえないことかと思います。
とはいえせっかくフォロワーがこれほどたくさんいるのですし、それら多くのフォロワーをスルーしてしまうのももったいない。
何よりRioの生涯において出会いと別れは切り離せるものではなく、むしろもっと多くの人々と関わりを持ちたいということで。
この辺りも含めてRioの冒険や生き様を楽しんでいただければと思います。

ちなみにセロの装備は15PTスタミナ吸収効果の伝説級ミラークの剣、炎&雷撃36PTダメージ追加効果の伝説級ドラゴンの骨の弓、ダメージ47%軽減&体力72UP効果のドラゴンスケール盾、デスブランド装備1つにつきスタミナ15UP効果の伝説級デスブランドの鎧、二刀流にするとデスブランド装備1つにつき片手攻撃力が10%UP効果の伝説級デスブランドの篭手、デスブランド装備1つにつき持ち運び重量10UP効果の伝説級デスブランドのブーツ、冷気耐性50%UP効果の首飾り、雷耐性54%&片手武器ダメージ47%UP効果のダイヤモンドの金の指輪となっております。
なぜかセロは水中呼吸可能&デスブランド一式装備のときのみ防御100UP効果が付く伝説級デスブランドのヘルムだけは装備してくれません。
どうあってもキチン装備で顔を隠したいらしいのです。

パーフェクトタッチなどで無理矢理キチンの被り物を剥がしたセロの素顔をSS集などで見せていただいたのですが、無精髭でモヒカンの赤い瞳に戦化粧の灰青色のお顔が精悍な素敵なナイスガイでした。
ただでさえ超人級の傭兵テルドリン・セロなのですが、装備のほとんどを伝説級にしちゃったので、もう向かうところ敵なしの強さ!?
彼の活躍に乞うご期待というところでしょうか。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『旧友』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが、「いつものことじゃない|ω・)」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・デスブランド:中編((((;´・ω・`)))

デスブランドの遺品の装備集めのためRioとボルガクはソルスセイム島沿岸を南に西にそして北に奔走します。
すべての遺品が揃うというところで1つの鍵を見つけました。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が多々混在しておりますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはゲーム内で実際に使用されている会話もありますが、創作も含まれております。
ゲーム内の台詞だけ知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイしてご自身でお確かめくださいませ。
またカラー外部分のほとんどは創作となっております。
「創作ダメ絶対(´・ω・`)」とおっしゃる方は飛ばし読みしていただけますなら幸です。



デスブランドの遺産が隠されているらしい次なる場所。
デスブランドの宝の地図に記されたx地点に指針を定め、テル・ミスリンを出立したRioはレイヴン・ロック西の入り江を目指します。
夜も更けて到着した宿屋レッチング・ネッチにて。
遅い夕食にありつこうかと扉をくぐり歩き出したRioの耳にダンマー男性の声音が過ります。
「オークといっしょにいてくさい臭いが染み付いたりはしないのか」
椅子の背もたれにだらしなく身体を預けるキチンの鎧にゴーグルらしきいでたちの灰青色の肌を持つ男はグラス越しにRioとボルガクを睨めつけ不敵な笑みを浮かべました。
その途端、つかつかと大またで歩み寄るボルガクが従士を押し退け、キチン鎧の男の胸倉を掴み殴りかかります。
「おおっと口より先に手が出るのはオークのお家芸だったな 忘れていたよ」
「私のどこから異臭がすると言うのだ!?」
鼻先をかすめるボルガクの拳を間一髪で避けながら嘲笑うかのごとくダンマーの男は言葉を遮ります。
「ふむ確かに臭いはしない お前はちゃんと風呂に入っているようだ」
「ほざけ! この無礼千万なダンマー野郎が!」
続けさまに繰り出されるボルガクのパンチを右に左に受け流し、ダンマーの男はRioにその赤い眼差しを注ぎました。
「傭兵のテルドリン・セロだ 金さえ払えばこの短気なオークの代役を務めてやろう」
軽口を叩きつつも本気のボルガクの殴りをかわし続けるテルドリン・セロ。
その身のこなしに感服するRioが苦笑を返します。
「機会があればお願いするわ(〃▽〃;)」
未だ鼻息の荒いボルガクの腕を取り階段下に向かうRioの背後を見つめ。
「モロウウィンドで最強の戦士が味方につくのだぞ しかるべき金貨を準備して迎えに来い」
深々と椅子に腰を下して。
ボルガクの襲撃を逃れたスジャンマを喉に流し込みながらセロはもう一度朗々とした張りのある声を店内に響かせました。


ドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』中編

「モル・カズグール一族をそこらの夜盗や山賊オークどもといっしょにするなど言語道断! 無礼千万!」
翌朝早くソルスセイムにおいての住居となったセヴェリン邸を出発したボルガクは昨夜のセロの暴言を思い出し地を蹴り足を踏み鳴らしました。
それから一呼吸置き、傍らを歩く小柄なノルドへと視線を移してゆきます。
「私といっしょではお前に迷惑がかかってしまうのか?」
オークを蔑むダンマー男に気後れなどはしない。
けれども政略結婚に疑問を持ち、行き場を失い、途方に暮れていた自分を未知の世界へ導き、冒険へと連れ出してくれた恩人であるRio。
傍らを歩くその従士がオークという種族に嫌悪を持ち不快に感じているのならば潔く身を引こう。
男勝りな見かけや口調とは裏腹に繊細な一面を持つボルガクは歩を緩め、Rioの顔色を覗いおずおずと問いただしました。
「不快だなんて思ったこともないわよ」
歯切れの悪いボルガクの問いかけが終わるか終わらないかの内にきっぱりそう告げて。
そんな風に感じているならいっしょに旅などしていないと。
Rioは屈託のない笑みを見せ、海岸線に向かって走り出しました。

海岸線から北上しかけたその瞬間、重装備に身を包む強奪団のリーダーらしきカジートが襲い掛かってきました。
「どうせ貴様らもデスブランドのお宝目当てなのだろう」
口汚く罵り斧を振りかざすカジートをボルガクとの連携で斬り伏せると後続する弓使いに挑みかかります。
飛来する矢羽を凌ぎ。
敵の左手からはボルガクが、右手からはRioが挟撃を仕掛けるや強奪団の最後の一人はあっけなく地に倒れ伏しました。
流れる血潮が砂浜に吸い込まれるのを一瞥したオークの女戦士が辺りを見渡します。
すると屍を晒す賊を隔てた海岸寄り、枝葉を失った古木に隠れるように掘り出された宝箱を発見です。
「こっちに来てみろ」
手招きするボルガクにうなずき返しRioは砂浜を踏みしめました。
精鋭の鍵を開錠し、覗き込んだ箱の中には幾度も死地を切り抜け血を浴び続けたに違いない青光りのするスタルリム製の鎧が供えられていました。
「デスブランドの装備に違いなさそう|ω・)」
「ほう 希代の海賊の遺品を1つ身にまとう毎にスタミナが増加していくのか 必殺技は放ちやすくなるが」
そう感想を述べたボルガクは重装備主体の自分には軽装備であるデスブランド一式は魅力に乏しいと本音をもらし、興味をなくしたかのように立ち上がりました。

ソルスセイム西を海岸線沿いに北上して行く途中、強奪団と果敢に戦っていた野良犬を助け、海岸線で船を待つペルヴァアスらを襲うドラゴンを討伐します。
ペルヴァアスらの顔には見覚えがあり。
それはかつてミラークの呪縛によって祠の建設に使役されていた人々であることに気づいたRioは思わずベルヴァアスと彼の仲間達に近況を尋ねました。
なぜソルスセイムにこれほど長い間滞在していたのか記憶がないと語る彼らに、きっと長い夢を見ていたのだと。
Rioは曖昧に言葉を紡ぎます。
ウィンドヘルムに戻らなくてはと口々に綴るペルヴァアスらの航海の安全を祈願して。
Rioは別れを告げました。
滝を右に臨み、ネッチの親子の傍らをすり抜け、寄せては返す波打ち際を歩いて行くとやがてデスブランドの宝の地図に記された最後の地点に到着です。
「この辺りのはずなんだけど(-ω-;)」
「どうせまた強奪者らがたむろしているのだろう」
グレートソードを抜き、身構え辺りを見回すRioの前方より3体のリークリングが走り寄って来ます。
ちらりと落とした視線の先を宝箱がかすめ、宝箱を囲む干潟から突如マッドクラブが躍り出ました。
矢庭、迎撃体制を整え敵を待つRioとボルガクの眼前で思いがけない光景が展開されました。
マッドクラブとリークリングが互いに戦闘を開始したのです。
成り行きを見守るRioに倣いボルガクも一旦は引き絞ったボルトを再び矢筒に収めました。
一時の戦いの後、軍配はリークリングに上がり、勝利をもぎとった彼らは今度は徒党を組んでRioに襲い掛かりました。
「チッ やはりカニごときでは二つ足の
ゴブリンもどきには勝てないか」
このゴブリンもどきはリークリングと呼ばれているのだと説明を加え、すでに抜き去ったグレートソードを翻すRioがその内の1体を仕留めます。
群がる残り2体に続けさまにボルトを撃ち込んでゆくボルガク。
ノルドとオーク、二人の女戦士らの共闘により勝敗は一瞬で決されました。
宝箱を解くと中にはデスブランドの遺品と思しきスタルリム製の篭手と鍵とが納められていました。
「どこの鍵かしら|ω・)?」
みすぼらしくも興味をそそるその鍵がデスブランドの最後の秘密へ通じるギルデンホル墓地のものであることを教えてくれたのは意外な人物でした。

「どうした 冒険に行き詰ったのなら助言を与えてやろうか?」
レッチング・ネッチの主ゲルディス・サドリにデスブランドの遺品と共に発見した鍵について何か心当たりはないかと尋ねるRioの背後から聞き覚えのある声がかすめ通りました。
現れたダンマーにしては長身のその男は馴れ馴れしい風情で口を挟んできます。
皮肉を帯びた物言いに無造作でありながら隙のない気配。
それが誰のものであるかを悟ったRioは、その灰青色のしたり顔を更に蒼く染めてやろうと向き直ります。
「テルドリン・セロ あなたにこの鍵がどこのものかわかるって言うの(`・ω・´)? ゲルディスデスラ ワカラナイッテ イウノニ」
こんな口だけのダンマー男にわかってたまるものかとボルガクも薄ら笑いを浮かべます。
Rioの突きつける小さな鍵を見つめるセロの赤い眼差しが店内を彩るランプの炎に照り返りました。
相変わらずの不敵な笑みは消えず。
「ギルデンホル」
鍵の表と裏を一通り眺めたセロはおもむろにスジャンマを呷るやそうつぶやきました。
場所はここだとカウンターに広げられたソルスセイムの地図、東部海岸線に浮かぶ小島にフォークを突き立てたところへ配達人が割って入ります。
「ええとRion○id それからボルガク あんたら宛てに手紙の届け物だ」
手渡された手紙の差出人はジョディスでした。
そして宛名はRioとボルガクへの連名となっています。
(ジョディスがなぜボルガクの名前を知っているのかしら? そしてなぜボルガクとあたしがいっしょにいるとわかったのかしら(゚ー゚*?))
首をかしげ開封し文面に目を通したRioの顔色はみるみる蒼褪め。
震える声を振り絞るとゲルディスに今日最後のスカイリム行きの船が出港する時間を問いただします。
「20分後には出航するはずだ おいおい夕食くらい摂って行けよ!」
レッチング・ネッチ店主の呼びかけすら聞こえない様子で波止場へ飛び出して行くRio。
それを追いかけようと手荷物を回収するオークの女戦士。
が、ふいに立ち止まり振り返りました。
「情報に感謝する この借りはいつか返す」
到底感謝の言葉とは思われないドスの利いた声でセロにそう吐き捨て、情報提供者の飲み食いにかかった金額をすばやく目算するとオークの令嬢にして女戦士は相応のセプティム金貨をカウンターに叩き付けました。

※鍵がギルデンホル墓地のものであることはゲーム内ではマップとジャーナルによって明らかになるのですが、それではあまりにドラマ性にも真実味にも欠けるということで、創作といたしましてこちらのストーリーでは数々の冒険をこなしてきたテルドリン・セロに心当たりがあったという設定になっております。

ウィンドヘルムに向かう船上にて。
手紙の内容は何だったのかと訊ねるボルガクに蒼白の面のままRioは震え声で応えます。
「ヴィルカスが怪我を負ったって プラウドスパイヤー邸で療養しているからすぐに戻って欲しいって・・・」
ヴィルカスという同胞団に所属するノルド男性がRioの伴侶であることは出会ったその日に酒場ニューグニシス・コーナークラブで聞かされてはいたものの未だ姿を見たことはない。
ボルガクの脳裏にふとスカイリムの古都に重く垂れ込めた雪曇りの空が甦ります。
確かウィンドヘルムで待ち合わせをしていたが一足先にソルスセイムに渡るからと、置手紙を店主アムバリス・レンダーに託したはずだったが。
「待ち合わせをしていたにしては渡航がいくらなんでも遅すぎるとは思っていた」
「同胞団の任務は突発的に発生することが多いから到着が遅れているのもそのせいだって・・・」
よくあることだから大丈夫だろうと高をくくっていた自分が愚かだったと。
波間を見つめるRioは大粒の涙をこぼします。
失言を恥じたボルガクも口をつぐみます。
それにしても一体何があったのか。
不安と後悔に苛まれるRioは重く垂れ込める闇に包まれた甲板で身じろぎもせず、ただ沈黙のまま暗い波間を見つめるのでした。


以上でドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』中編終幕となります。

「もう『デスブランド』というクエスト自体がおまけになってるですって?」
それは気のせいです|ω・)ハイ・・・
「だって『デスブランド』クエスト ギルデンホル墓地に特攻するまでは単調なんだもの」
と言い訳してみたり。
もちろん様々な脱線はボルガクが自分の運命をどのように受け入れ、また抗っていくのかを描きたかったという純粋な理由からですよ。
決して単調で眠っちゃいそうだったから適当に波乱含みにしてみました・・・とか決してそういう理由じゃないですよ|ω・)b←説得力なし
脱線しないようにしようとすればするほど脱線していくのは業なのでしょうか。
立ち寄って下さった方々が、
「スカイリムってこんなストーリーなんだ!」
と誤解しないでいてくださることを願うばかりです。

本当はもう少しストーリーが創作てんこ盛りで続く予定だったのですが、あ・・・次回も前半特に創作てんこ盛りです・・・ちょうど次回に続くにはいいポイントだったのでぶった切りました。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』後編をお送りする予定です。
今回同様次回も創作部分が多くなると思いますが、またいつものようにネタバレ・妄想も満載かと思われますが、「それでもいいよ(*・ω・)つ」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・デスブランド:前編(`・ω・´)

亡霊の王と呼ばれた海賊の長デスブランド。
デスブランドの宝の地図を頼りにソルスセイムの海岸線の探索に乗り出すRioとボルガクなのです。



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載ですので苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPCの関係及び台詞はアレンジや創作が多々含まれております。
正確なNPCの会話を知りたい方はゲーム内にてお確かめくださいますようお願い申し上げます。



ハクニール・デスブランドの宝の地図を手に入れたRioとボルガクは次なる目的地をソルスセイム南岸の東部にあるx印に定め、ひとまず今宵はスコール村で一夜を明かそうと南下を始めます。
スコール村に到着すると強い声のファナリとフリアが何やら険悪なムードで言い争いをしているところに出くわしました。
「いいことフリア あなたの父ストルンは偉大な呪術師だったわ それは認めるつもりよ けれどそれとこれとは話は別 私はスコールのリーダーを降りる気はない 今もそしてこれからもね」
「ファナリ あなたのリーダーシップは充分評価しているわ でもねスコールは常に民を率いる能力を宿した呪術師を必要としているの」
近い将来スコールの民は私達のどちらか一人を群を統べる指導者として選ばなくてはならなくなる。
険しい表情のままファナリとフリアは両者譲らぬまますれ違い、フリアは呪術師の小屋へ、ファナリは大広間へと歩いて行きます。
ファナリとはほとんど話をしたことがなかった・・・
フリアへの挨拶は後回しにして。
強い声のファナリの後を追うRioは大広間へと足を踏み入れます。
肩に兜に降り積もった雪を払い飛び込んで来たRioと見慣れぬオーク女性を見咎めるや、ファナリは囲炉裏端から手招きをしました。
「久しぶりね ストルンがハルマ・モラの奸計に陥って以来かしら?」
温めた蜂蜜酒を差し出すファナリの手からそれを受け取るRioが炉辺に腰を下し、小さく首を横に振って見せます。
「その後二度ほど訪れてるわ」
ミラークの顛末をフリアに伝えに立ち寄った折とデスブランドの宝を求め北海に向かう道すがら。
一晩ずつ泊めてもらったと返事を返すRioに、そうだったのかとファナリもうなずき返します。
「忙しくてなかなか村内に留まってもいられない どこかの呪術師様のように暇じゃないのよ」
厭味を帯びた口調でファナリは肩をすくめました。
スコール村は今は比較的落ち着いてはいるが、それでも2・3の厄介事がないわけでもない。
もっとゆっくり滞在できることがあれば村人達の悩みを聞いてやって欲しいとファナリは訴え、Rioとボルガクのジョッキに蜂蜜酒を注ぎ足します。
そして鉄串に刺しスパイスを振って炙ったホーカーとリーキのバーベキューで腹を満たすよう促しました。
「スコールのリーダーとしてあなたを我が民の友と認める 歓迎するわ」
その夜は強い声のファナリとスコール村に関心を抱きシロディールからはるばる訪れた歴史学者サースタンを交え。
大広間にて、4人は存分に蜂蜜酒を酌み交わしたのでした。

※ストルンがハルマ・モラの奸計に陥った経緯はSkyrim⑭『人類の庭師』をご覧ください。

翌朝早くRioとボルガクはソルスセイム南方海岸に向け出立して行きました。
私にも声をかけてほしかったわと眉をひそめ、けれど、旧交を温める機会は次までの楽しみにとっておきましょうと即座に気を取り直すフリアが大きく手を振り見送ってくれました。
「小さな村とはいえ派閥があり 少なからず確執もあるものだな」
ぽつりと感想をもらすボルガクは自らの故郷モル・カズグール要塞のある西方へと視線を馳せ、それからゆっくりと進行方向に視線を戻してゆきます。
女の身でありながら村を率いる立場にあるファナリやフリアが羨ましい。
もちろん責任は重く弱音を吐いてはいられない立場なのだろう。
自然との戦いそして過酷な運命が待ち受けているのかもしれない。
それでも見も知らぬ男の許へと強制的に嫁がされ、何人も侍る后の一人となり世継を産み育て鍛え上げることで一生を終える。
そんな人生に比べれば彼女らは生き生きと能動的で輝いてすら見える。
思いを吐露するボルガクは傍らを歩くRioをまじまじと見つめ、
「どこに行けば真実の愛や生きがいなどというものに出会えるのだろうか」
ぽつりそうつぶやきました。
もしかすると定めし命の者達は一生をかけてそれらを求めさすらうよう創られた存在なのかもしれない。
答えの出ない命題と魂の渇望に苛まれたまま、二人は各々の思いを胸に雪山を越え、道なき道を南下して行くのでした。


ドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』前編

久しぶりに出遭ったモロウウィンドの商人リーバス・サルバニと近況を語らい、売買を行い、尚も海岸線を目指すRioに突如アッシュ・スポーンらが襲い掛かります。
「マラキャスよ! 我らの行いをご覧あれ!」
即座にドワーフの強化型クロスボウを構えるボルガクが最も近づきつつあるアッシュ・スポーン目がけボルトによる強打を撃ち放ちました。
1体、2体。
次々と襲い掛かるアッシュ・スポーンをグレートソードで断斬し、振り返るとボルガクがちょうど最後の1体をドラゴンベインで仕留め終えたところでした。
「いつ見ても気味の悪い生物だな いや生きてはいないのか」
剣を払うボルガクが盾を持つ左手甲で額の汗を拭います。
回復魔法を唱えるRioに、オークは怪我をしたら自然に任せて治すもんだと。
ボルガクは肩をすくめつつ海岸線に一歩を踏み出しました。
海上に浮かぶネッチ親子を認め。
彼らがこちらに干渉する気がないことを確認して。
Rioも従者の後を追いかけます。
「水際にはそれらしい宝箱は見当たらないな」
砂浜を見渡すボルガクの声に反応を示し、Rioはもう一度地図を広げました。
「この辺りで間違いないはずなんだけど(-ω-;)」
地図を片手に海岸線を往復するRioを不意にボルガクが呼び止めました。
「おい見ろ! あの岩場に誰か倒れている」
ボルガクと並んで駆け出すRioの鼓動が早鐘を打ち鳴らします。
テル・ミスリン付近の海岸線。
アッシュ・スポーンが多数徘徊している場所なだけに楽観はできない。
ネロスの先の執政ヴァローナが死出の旅路についたのもこんな日だった。
舞い散る灰を掻き分け岩場に滑り込んだRioとボルガクの瞳にトレジャーハンターらしき男女の遺体が飛び込んできました。
1人は骨削の装備に身を固め、1人は軽装備のまま息絶えているようです。
「身包み剥がれた様子はない けれど裂傷と火傷だらけだ きっとアッシュ・スポーンに集られたんだろう」
ボルガクの見立てに沈黙のままうなずくとRioは砂から顔を覗かせる宝箱に歩み寄り開錠に当たります。
宝箱の中にはデスブランドのブーツが納められ、青白い輝きを放っています。
ブーツを手にしたRioは小刻みに肩を震わせました。

その晩を菌糸に包まれたネロスの館で過ごそうと提案するRioをボルガクが慌てて引き止めます。
「薬品臭くて食べ物もおいしく感じられない 不眠になってしまいそうだ」
そう訴えるボルガクの傍らを不愉快そうに鼻を鳴らし通り抜けるネロスが、
「嫌なら外で野宿してもらっても一向にかまわん むしろクソまみれのデイドラを信奉する輩に香りについてどうこう言われる筋合いはない」
などと慇懃な態度で招かれざる客の追い出しにかかります。
「貴様 我らがオークの神マラキャスを愚弄する気か!?」
一触即発。
噛み付かんばかりのボルガクを諌め。
今夜はひとまず新しいテル・ミスリンの執政ドロヴァス・レルヴィの部屋に泊めてもらうことにするわと。
Rioは魔法の昇降装置へ手をかざしました。
するとそうはさせじと今度はネロスがドラゴンボーンの肩を掴み引き止めます。
「そのままじっとして姿を見せろ」
相変わらず傲慢な命令口調のテルヴァンニのマスター・ウィザードの要求に立ち止まり、Rioは身じろぎもせずその場に立ち尽くしてみせました。
「正気を失う初期段階 自我の喪失 白目に黒い点が出現するなど これらは今までに判明した不可逆的なハルメアス・モラの影響を示す兆候だ」
覗き込むマスターウィザードの赤い瞳に晒され、どぎまぎした様子でRioはたじろぎました。
「大丈夫のようだな 少なくとも最初に見た時と何ら変わってはいない」
興味を失ったのか。
踵を返す辺りがマスター・ネロスらしく。
思いやりから発された言葉ではないことは百も承知の上で。
それでも黒の書に冒され続けるドラゴンボーンの身をわずかなりとも案じてくれていたのではないかと思いたいRioなのです。
「あたしは平気よ(〃▽〃)」
「安心するのは早い 遅効性の毒というものも世の中にはあってな」
脅しにも似た口調でネロスがニヤリと意地悪な笑みを湛えました。
苦笑するRioが、ミラークがどうなったのか知りたくはないかと新しい問いを投げかけます。
「ああ最初のドラゴンボーンだったとかいう男か」
特に興味もなさそうに相槌を打ちながらネロスは遠目からちらちらとこちらを伺う見習い魔術師兼弟子のタルヴァス・ファスリョンを呼びつけ、執事を探し出し彼にカニスの根の茶を急いで煎じさせるよう言いつけました。
慌ててドロヴァスの住まう別塔に向かおうとするタルヴァスをもう一度呼び止めたネロスは、そっぽを向いて佇むオークの女戦士の耳に届くよう殊更声高に指令を追加します。
「カニスはいつも以上によく煎じてから持って来るよう念を押せ 部屋中が薬品臭くなるほどにな」
マスター・ウィザードの謀略を察知したボルガクが弾かれたように面を上げ。
それから険しい表情でネロスを睨みつけました。
嘲笑うネロスがRioへと向き直ります。
「ああミラークの話だったな」
中断していた話に立ち返ったネロスは興味もなさげに抑揚のない口調で推測を綴ります。
「大方お前が殺してしまったのだろう」
核心を突くマスター・ウィザードの応答にRioは言葉を失いました。
「もしくはお前が勝ちそうに見えた時点でハルメアス・モラが最初のドラゴンボーンである奴を見限ったか あるいはその両方か ミラークの気配がソルスセイムから消え去った地点でお前が決着をつけたのではないかと思っていたが違ったのか?」
まさか予想外の展開にでもなったのかと。
ネロスは好奇をはらむ赤い眼差しをRioに注ぎました。
大筋でマスター・ウィザードの見立てに間違いはないと答える最後のドラゴンボーンを見つめるネロスの赤い瞳からたちまち興味の色は失せ。
「茶はまだか!?」
部屋に苛々としたネロスの声が響き渡りました。
急に機嫌の悪くなったテルヴァンニの大魔術師に、ミラークを討ち倒したことがそんなに不満なのかと問いただすRioなのです。
するとミラークを殺せと命じた覚えはないと。
驚き眼で棒立ちになるRioの眼前でネロスは平然と言ってのけます。
「ミラークがこの世界に戻った場合 何が起こったかはこれで永遠の謎となってしまった」
自らの関心事がソルスセイムひいてはタムリエルの安寧に勝るとは、それでこそネロス、それでこそテルヴァンニのマスター・ウィザードだと。
脱力したRioはため息混じりの笑みをこぼしました。
「もっともミラークがかなり不愉快な存在となったであろうことは様々な兆候が示唆しているところだ よって奴を始末してくたことには一応感謝しておこう」
それがこの大魔術師の与える最高にして最大の賛辞であろうことを察して。
ドラゴンボーンは苦笑いのまま大仰にそして深々とその身をかがめました。


以上でドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』前編終了となります。

「ネロス いいキャラですよね( ●≧艸≦)」
言うに言われぬ味のあるキャラクターだと個人的には思っております。
とはいえ助手になるのも身近で暮らすのもNo thank youですが。

『デスブランド』クエストの探索は比較的単調でダンジョンもなく大立ち回りもそれほどありません。
御覧になっていただいて薄々感じている方もいらっしゃるとは思いますが、書き記す内容がそれほどないというのが実情だったりします。
「それをどうやって引き伸ばし工作するか・・・ではなくて盛り上げていくか(`・ω・´;)」←イマ ホンネ デテタヨネ?
が問題だったりします。
とまぁ半分は冗談ですが(半分は本音です)クエスト的には大立ち回りも深遠なテーマやセリフもないパートですので、この機会にボルガクのキャラクターや彼女の思いをほんのわずかですが掘り下げてみようかと思っていたりします。
書きなぐってしまった後はあまり記憶に残さないタイプですので(オリジナルで創ったキャラの名前とか半分以上憶えていないです)、いつか読み返す機会があれば、朧げながら、
「こんなこと書いてたんだ 黒歴史だね(〃▽〃)アハハ♪」
と思う日も来るのではないかと思います。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』中編をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作等席巻することと思われますが、「わかってるってば(*・ω・)つ」とおっしゃる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ハクニール・デスブランドの宝を探す&ゲルディス・サドリを説得してブラルサ・ドレルが宿屋に入るのを認めさせる(*・ω・)

ハクニール・デスブランドは死にかけていた。
船の操舵係であるガルク・ウィンドライムにとって、それは考えられないことだった。
航行している海と同じくらい不滅で無慈悲な彼のことを、彼らは“亡霊の王”と呼んだ。
輝きを放つスタルリムの鎧を身につけて戦場へと突進し、2本の剣で草を刈るように人をなぎ倒す姿を見たことのあるガルクにとって、ハクニールはほとんど神だった。
しかし誰よりもハクニールを恐れたのは配下の乗組員だった。
その命と力、鎧と剣は、どれも破壊の王子であるデイゴンとの契約の恩恵を受けているという者もいた。
誰もがたじろがずに見つめられない男、それがデスブランドだった。
途中、船の操舵主であり、彼にとっては一番のライバルであるザリンと素っ気ないあいさつを交わした。
日が暮れるまでにどちらかが船長になるだろうとガルクは思った。
ハクニールがようやく船室から上がってくると、乗組員は静かになった。
「デイゴンの名において、俺の鎧と剣に呪いをかける。この船と、積まれているすべての物にも。お前らの誰かが俺と戦って勝つ日が来るまで、コインの1枚たりとも手にはできない」
ハクニールはガルクの足元に地図を投げた。
「ガルク、ロングボートに乗って、地図に記した場所に俺の鎧を埋めろ。ザリン、お前は俺を墓まで乗せていけ。ゴールドと一緒に俺を下したら、船を焼いて、あとは好きにしろ」
夜明けにガルクは手下3人と共にロングボートで出発した。
彼らはソルスセイムの北にある浅瀬に上陸し、ハクニールが記した場所にテントを張り、地面を掘り始めた。
ガルクの心にはどん欲さが渦巻いていた。
老いぼれはいない。
多分もう死んだだろう。
その夜、ガルクは箱をこじ開け、中の兜を引っ張り出した。
月明かりにスタルリムがきらめいた。
彼は兜を頭に被った。
そして叫んだ。

アルティセ・ドラレン レドラン家記者著“デスブランド”より抜粋



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作を含み、PC&NPCの会話は創作を多分に含みます。
それらが苦手とおっしゃる方はスルーお願いいたします。



もう一度ソルスセイムに渡航する機会があれば探し出してみたい宝がRioにはありました。
「またその本を読んでいるのか 海賊王が残したお宝の秘密にでも気づいたか?」
オリジナル・スジャンマをもう一杯と何か適当なつまみをレッチング・ネッチの主人ゲルディス・サドリに頼みつつ。
ボルガクは奥の座席にドカリと腰を下ろします。
表紙に“デスブランド”と記された本に夢中になっていたRioは好奇に煌く青い瞳を宙に馳せ、ふぅとため息をつきました。
デスブランドの遺品については彼が没したはずのソルスセイム島においてもまったく見聞されない。
それどころか装備ひとつ、欠片ひとつでさえ、これまで市場に現れることはなかった。
「つまりまだお宝はこの島のどこかに眠っているというわけか その本が御伽噺などではなく真実を物語っているのだとすればだがな」
自ら給仕に現れたゲルディスから濁りを帯びた琥珀色のスジャンマを受け取ると、ボルガクは混濁した液体を口内に流し込みます。
鉱山が再開してから客足が途絶えることがなくなった。
一日の終わりには多くの鉱山労働者が喉を潤しにここへやって来る。
儲かって仕方がない。
濡れ手に粟と言わんばかりに上機嫌な様子で鼻歌混じりにカウンターに戻りかけたゲルディスの片肘を掴んで。
「ゲルディス ちょっと話があるの(*・ω・)つ」
Rioはレッチング・ネッチの主を呼び止めました。


ドラゴンボーンミニクエスト『ゲルディス・サドリを説得してブラルサ・ドレルが宿屋に入るのを認めさせる』

最初に相談を持ちかけたのはダンマーの女鉱山夫ブラルサ・ドレルの方でした。
「私を見て 別人でしょ? あなたのお蔭よ」
Rioを前にブラルサは新しく新調した作業服が似合っているだろうと両腕を広げます。
レイヴン・ロック鉱山が再開し、乞食同然の生活から一変、かつての羽振りの良い生活が戻って来たと歓声を上げるブラルサ・ドレル。
ところがふいに声のトーンを落とし、ブラルサはがっくりとうなだれました。
「こんなになってもレッチング・ネッチ・コーナークラブへの出入り禁止は解けやしない」
レイヴン・ロック鉱山が閉鎖された頃、ブラルサは昼夜を問わずレッチング・ネッチを訪れ浴びるほどスジャンマを仰いでは失業の憂さを晴らしていたのです。
自棄酒は身体によくない、もう帰って休んだほうがいい、鉱山は諦めて次の仕事を見つけるんだと。
最初はやさしく説いて聞かせていたゲルディスもやがて堪忍袋の緒が切れたのか。
ある日、二度とこの店には来ないでくれとブラルサに酒場内への出入り禁止を申し渡しました。
「嫌なゲルディス 今も酒場の中に入ることすら許してくれないんだ 商売の邪魔だとさ 最後の蓄えまで飲み代に使おうが私の勝手じゃないか! あいつの知ったことじゃないだろうに」
ぶつぶつ文句を並べるブラルサはいつしか涙ぐんでいました。
「ほら 今ならもう金はちゃんとあるんだ 呑んで踏み倒した分も何倍にもして返してやる!」
もちろん仕事だってがんばるからとすがりつくブラルサの熱意に絆されて。
Rioは酒場への出入り禁止が解けるようゲルディスに掛け合ってみようと持ちかけます。
「本当か!? そうしてもらえるならありがたい」
赤い双眸に期待を込めてRioを見つめるブラルサはドラゴンボーンの白い手に煤けた自身の灰青色の両手を重ね握り締めるや、何度も何度も感謝に頭を垂れました。

クレシウス・カエレリウスの信念とRioの坑道内部の調査活動が功を奏し、レイヴン・ロック鉱山は再び息を吹き返しつつありました。
鉱物の他に主だった産出物も際立った生産品もないソルスセイム南東の小さな港街。
どんなに寂れようと衰退しようとレイヴン・ロックはかけがえのない我々の故郷なのだ。
それがレッチング・ネッチ店主の口癖で。
大切な故郷が再び活気に満ち溢れたことを誰よりも喜んだのも酒場の主、ゲルディス・サドリその人だったのでした。
掴まれた右腕越しに振り返るゲルディスが軽口をたたきます。
「なんだRio あんたもスジャンマのおかわりが欲しいのか?」
いいとも好きなだけ飲むがいいさ、なんなら樽ごとリザーブしておいてやろうかと。
朗らかな笑い声を上げ、ゲルディスは肩を揺らしました。
「話したい内容はブラルサ・ドレルについてなの」
「ブラルサ? あの呑んだ暮れの哀れな女がどうしたと言うんだ」
ブラルサの名がRioの口を突いて出た途端、ゲルディスは瞬く間に口をへの字に結び、苛々とした様で爪先を鳴らし始めました。
払いもまともにできない乞食女を出入りさせるほどレッチング・ネッチは寛大な店じゃないと言い捨てて。
踵を返すゲルディスの腕をRioはもう一度引っ張り返します。
すると大きなため息をついたゲルディスは空いている椅子をRioとボルガクが囲むテーブルに引っ張り込み、そこにゆっくり身体を沈めてゆきました。
「昔はブラルサもモーヴァイン評議員より金持ちだったさ それなのに鉱山が閉鎖され彼女は生きがいのすべてを失った」
それから酒で悲しみをまぎらわすことを覚えたブラルサが全財産を摩るまで数ヶ月ともたなかったとゲルディスは綴ります。
「私だって金を稼ぐのは大好きだがね 彼女のあんな姿は二度と見たくない 絶対に」
悲痛な表情を浮かべるゲルディスは落胆の気持ちを悟られまいと顔を背けました。
湧き上がる来客の喧騒と笑い声が辺りに響き渡ります。
「ブラルサにだってやりたいことをする権利があるのではないのか」
ボルガクのつぶやきに自嘲じみた笑い声をもらし。
そうかもしれんな・・・と。
ゲルディスは自らに言い聞かせるように囁きました。
「ビアジョッキの底で一生を送るのが彼女の望みなら それは彼女の権利だとゲルディスは言っていたけれど」
ボルガクはカウンターに戻って行くレッチング・ネッチ主人の背中を見つめ自らの思いを口にします。
「今度はきっとそうならないと思うんだ」
ブラルサはもう酒に溺れ自分を見失ったりなどしない。
コクリとうなずいて。

Rioは豪胆な戦士としての腕前に初心な一面を持つオーク令嬢ボルガクのまっすぐな眼差しを受け止めました。

後日レッチング・ネッチのカウンターにて。
もっと呑ませろと管を巻くブラルサに、こいつなら何杯でも飲ませてやるぞと水を差し出すゲルディスの声を聞きつけたドラゴンボーンとオークの女戦士が立ち止まります。
ちぇっ・・・と唇を尖らし何やら照れ臭そうに微笑む鉱山労働婦。
ふん・・・と鼻を鳴らし気難しい表情を見せながらも胃にやさしいリーキとヤム芋の煮付けをそっと差し出すレッチング・ネッチ店主。
二人の姿を垣間見たRioとボルガクは互いに顔を見合わせ幸せの笑みをこぼしたのでした。


ドラゴンボーンミニクエスト『ハクニール・デスブランドの宝を探す』

「ハクニール・デスブランド 亡霊の王と呼ばれた男の遺品探しにはもってこいの日だな」
灰の舞い散るどんより曇った空を見上げて。
ボルガクが素直な感想をもらします。
ガルク・ウィンドライムはハクニール・デスブランドの装備を携えソルスセイム北の浅瀬に上陸したとアルティセ・ドラレンが記した“デスブランド”には描写されている。
「だからまず北沿岸を探ってみようと思うの(*・ω・)つ コッチ」
すっかり従者が板についてしまったオークの令嬢にして女戦士の腕を取り、Rioは先導を試みました。
テル・ミスリンとスコール村を経由し必需品を取り揃えた二人はひたすら北を目指します。
スノーベリーを採取し、スノーフォックスに導かれるようにして。
道なき道を進んで行くとホーカーがたむろする海岸線に到達しました。
雪のちらつく小島にはキャンプファイヤーらしき火が灯り、Rioとボルガクは警戒しつつも沿岸沿いから大回りし、焚き火の傍へと歩み寄ります。
「貴様どこから嗅ぎつけて来やがったんだ!?」
話し合いなどする気は毛頭ないらしく。
各々の武器を手に海賊達が襲い掛かってきました。
弓より放たれた鏃を避け。
飛び石伝いに斬り込むRioの背後からドラゴンベインの鞘を払ったボルガクも加勢します。
下っ端を薙ぎ払い魔術師の息の根を止めたRioは海賊の頭と思しき男の懐に飛び込みました。
胸に手酷い一撃を浴びつつも吼え声を上げ、怒り狂う海賊の船長は碧水晶の両手斧を振りかざします。
しかし振り下ろしたその先に既に獲物の姿はなく。
これまで何人もの肉に骨、そして血をすすってきたに違いない獰猛な船長の刃は虚しく吹雪の舞う空を切り裂きました。
「おのれえっ!」
振り向きざま放たれた海賊の船長の第二の攻撃はまたもや凌がれ。
強襲者に致命傷を与えるどころか勢い込んで前のめりとなった腹部にグレートソードの鋭い切っ先が呑み込まれてゆきます。
痙攣し何事かを口奔ろうとした海賊の船長は喀血しそのまま息絶えました。
海賊の船長の遺留品を調べたところ“デスブランド”の書籍とそれに挟まれた一枚の地図が見つかり。
興味津々の様子で肩を寄せ頭を並べたRioとボルガクは食い入るように地図を見つめます。
「北東のx印はこの位置のようだ」
ボルガクの台詞にうなずくRioは辺りを見渡し、発掘されたばかりの宝箱に歩み寄るや仕掛けられた鍵の開錠に当たります。
地図を片手に。
x印の付けられた残り3ヶ所にも当然向かうつもりなんだろうなと問うボルガク。
その問いかけに、
「もちろん」
そう返事を返して。
開け放った宝箱より入手したばかりのデスブランドのヘルムを被って見せるRioは屈託のない笑みをこぼしました。



以上でドラゴンボーンミニクエスト『ハクニール・デスブランドの宝を探す』&ドラゴンボーンミニクエスト『ゲルディス・サドリを説得してブラルサ・ドレルが宿屋に入るのを認めさせる』終了となります。

デスブランドシリーズの装備は軽装備なのでデイドラ製の重装備などが装着できないフォロワーなどにはうってつけの一式と言えるかもしれません。
ただ見た目が戦国時代の日本の兜のようにも見え、その割には水色というパステル調の軽い設えで、
「世界観的にはどうなのかな(-ω-;)?」
とちょっと心の隅でひっかかってみたりみなかったりな小桜です。
ブレイズの剣も刀のような意匠なので、ブレイズソードとデスブランドに身を固めれば派手な落ち武者ファッションを堪能できるのではないでしょうか。
ちなみにRioの世界ではデスブランドルックを身にまとっているのはファルカスで、結構気に入ってくれたのか他の装備を渡しても着替える様子もなく。
「これはこれでよかったのかも(〃▽〃)♪」
などと微笑ましく眺めていたりします。
デルキーサスに着せてみても似合いそうだと思う小桜なのでした。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『デスブランド』前編をお送りいたします。
ネタバレ・妄想・創作など含まれると思いますが、「いつものことだよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と受け流して下さる来訪者様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・ストライデント・スコール号の残骸からシンディリのフォリオを回収する(〃▽〃;)

アラーノ家の皆様
あの日、私はモロウウィンドの玄関先を訪れた時、害虫か何かのように路上へ放り出されることを覚悟していた。
しかし、あなた方は暖かく安全な家へと快く迎え入れてくれた。
この御恩は、決して忘れない。
どうか、私の著書であるこの貴重なフォリオ版を感謝の印として受け取ってほしい。

クラッシウス・キュリオ著“アルゴニアンの侍女”フォリオ版より



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

流れはゲーム内のストーリー通りとなっておりますが、ネタバレ・妄想・創作等が随所に含まれますので、ゲーム本来の正確なクエストの流れやPC&NPC間の会話などが知りたいとおっしゃる方はSkyrimをプレイした後、足をお運びいただけますようお願い申し上げます。


「レイヴン・ロックを危機から救ってくれたのね なんとお礼を言っていいのかわからないわ」
レッチング・ネッチにて。
さんざめく人並みをかきわけ、夜のひとときを楽しむ常連客たちにまぎれスジャンマを注文するRioとボルガクの姿を見てとるや、エイドリル・アラーノ評議員補佐の夫人シンディリ・アラーノが親しげに話しかけてきます。
フラール家の陰謀が潰え、やっと安心して眠られると少々涙ぐむシンディリがしみじみと安堵のため息をもらしました。
「あなたのレイヴン・ロックでの奮闘が夫の一番の元気の元になっているのよ あの人がこんなにうれしそうにしているなんて何年ぶりかしら」
シンディリの褒め言葉に微笑み返すRioは、お役に立てて光栄ですと身をかがめてみせ。
オーク種族である自分にも分け隔てなくやさしく接してくれるシンディリ夫人にボルガクもまた何かあれば相談に乗ろうと返事を返します。
ひとしきりRioとボルガクを讃えた評議員補佐夫人は人目を気にするように辺りを見回した後、あなた方の腕を見込んでひとつお願いがあるのだけどと用件を切り出しました。


ドラゴンボーンミニクエスト『ストライデント・スコール号の残骸からシンディリのフォリオを回収する』

数ヶ月前、シンディリは帝都に住まう知人に大切にしていたフォリオの製本の修繕を頼んだ。
しかし無事修理の終わったフォリオは返送途中紛失してしまったのだと言う。
「フォリオ?」
訝しげに目を細め、それは一体何だと。
もの問いたげなボルガクに、
「ああ それはね複数の本を1冊にまとめたものよ」
1冊にまとめてしまえば読みやすいし場所もとらないから帝都シロディールの初版書房に編集を依頼しておいたのだと評議員補佐夫人は丁寧に説明を加えます。
確かに1冊にまとめておけばどちらか1冊を紛失する危険も減り、何より他にはない貴重な一冊ということでその本の価値も跳ね上がる。
「ほう そこまで装丁を凝らすからにはよほど愛着のある大切な本なのだろうな」
「ええ・・・大切といえば・・・まあ そうねぇ」
うなずくボルガクを前に。
評議員補佐夫人は愛想笑いを浮かべ灰青色の額に一筋冷や汗を流しました。
「シロディールから送り返されて来たということなら船便かしら?」
動揺を見せるシンディリを不思議そうに見つめるRioがフォリオが紛失してしまった経緯の詳細を訊ねます。
「ええ 恐らくは」
気を取り直し。
居ずまいを正すシンディリはフォリオを乗せた船について説明を始めました。
フォリオを乗せた船の名前はストライデント・スコール号。
シロディールを出航したその船は運の悪いことにソルスセイム沖で沈没してしまったのだと言います。
レイヴン・ロックに這って辿り着いた生き残りの船員から事情は聞き出せたものの積荷がどうなってしまったかまでを追求することもできず。
「息も絶え絶えでね かわいそうだった その船員が息を引き取る前にレドランの衛兵に難破船の話をし警告したと言うわ 今にストライデント・スコール号の沈んだ辺りは略奪者でいっぱいになるだろうって」
略奪者がはびこる沈没船の探索に行く酔狂な冒険者などいるわけがない。
わかってはいても手間隙かけて装丁し直したフォリオをそう簡単に諦めきれるものでもなく。
シンディリは深いため息をつきました。
「とりあえずストライデント・スコール号が沈没したという付近に出向いてみましょう」
Rioの受諾の言葉に弾かれたように顔を上げると評議員補佐夫人はダンマー特有の赤い双眸をうれしそうに煌かせました。

※Skyrimでは“アルゴニアンの侍女”1巻と2巻を1冊にまとめたフォリオ版という本が存在するのみですのでフォリオ版=複数の本を1冊に編集したものであるのかどうかは小桜の想像に過ぎません。とりあえず個人的解釈としてフォリオを上記のような愛蔵版という捉え方で扱っておりますが勘違いや思い違いかもしれませんので、「こちらのストーリーでの解釈はそうなのだな」と理解していただけますなら幸です。

「今日は未開の地に赴こうかと思っていたのだけれど」
そうつぶやくRioに、旅費は稼げるときに稼いでおいたほうがいいと。
すっかり旅慣れた身のこなしで肩を並べるボルガクが応えます。
「ボルガクってモル・カズグール要塞の令嬢にしては地に足のついた庶民的な考え方をするのね|ω・)」
感心するRioをやや呆れたように見据えながら、令嬢などと呼ばないでくれと不愉快そうに頭を左右に振るボルガクなのです。
「要塞で暮らす族長が族長たる所以は力でもってその地位を奪い 力でもって立場を不動なものに保っているからだ 私はモル・カズグールの族長ララックの娘ではあるが族長の持ち駒 族長の所有物のひとつに過ぎない」
族長が闘えと命令すれば、それがたとえ万に一つの勝利のためであっても剣を抜き果敢に立ち向かわねばならない。
一族の繁栄のための政略結婚を望まれればそれに従わないわけにはいかない。
「ナルズルブールのマウフラク族長の元に嫁げと族長である父に命じられては 本来それに背くことなど許されないのだ」
それなのにナルズルブール要塞に向かう途中のウィンドヘルム東の酒場ニューグニシス・コーナークラブにおいて。
浴びるほどに蜂蜜酒を呑み干してしまった。
理性では納得しながらも本心では運命に抗いたいともがいていた。
そこに現れたのがRioだった。
どこか少女の面影を宿すこのノルドの小娘が既に婚姻の儀を済ませているなど信じ難いことだ。
だがその契りも親同士が取り決めたものなどではなく互いに惹かれ運命の導きに応じたものだと聞かされたとき胸が疼いた。
たとえようもない嫉妬にかられた。
要塞に生まれたオークである限り、族長の娘という立場を捨てられない限り、自分には自由恋愛など到底許されない。
婚約者とは名ばかりの人身御供に出される己の不幸を嘆いてみたところでもう遅い。
明日の晩にはナルズルブールに到着し婚礼の儀が執り行われることだろう。
「婚約者に会ったこともないの(゚ー゚*?)」
そう問いかけるまっすぐなRioの青い瞳に射すくめられ。
ないと答えるしかない自分を呪った。
それまで当たり前のことと思っていた観念が根底から覆され、一族皆が疑うこともなく従ってきた慣習に憤りを感じた。
族長の娘は族長が決めた相手と結婚する。
そうすれば要塞は私と引き換えに公正な商品の取引を約束される。
わかっている。
わかっているのだ。
その年頃になる日を夢に見たこともあった。
見知らぬ場所や人々に憧れたものだ。
でも今は檻に閉じ込められているような気分だ。
酔いつぶれ、すべての記憶を失うことができればどれほど楽だろうか。
やがていっしょに冒険してみないかと。
ほろ酔い加減で蜂蜜酒を掲げるノルドの小娘は語りかけてきた。
何をバカなことをと一笑に付そうとして思わず知らず涙がこぼれた。
「気に染まない祝言を挙げてあなたは本当に幸せになれるの?」
出会って間もない碧眼の旅人の言葉が心に沁みた。
幸せとはどんなものなのだ。
伴侶となる者を愛するという気持ちはどんなだろう。
誰もそんなことは教えてくれなかった。
「シロディールからソルスセイムに向かう途中で沈没したとするなら 船が沈んでいる場所はこの辺りじゃないかしら」
地図を広げレイヴン・ロックの南方海域を指し示すRioがぼんやりと海岸線を見つめるボルガクの眼前でひらひら手をかざします。
何か気がかりなことでもあるのかと覗き込む青い瞳にまたもや射すくめられて。
「なんでもない さあ沈没船探しとしゃれこもう」
オークの女戦士は面を上げ駆け出しました。

海岸線に引き上げられた船の傍には強奪団の悪漢がひしめき。
見せしめとして討ち取られた者達の焼け爛れた躯が無残な有様で串刺しの遺骸を晒しています。
ドラゴンベインを抜き放ち先陣を切るボルガクに恐れをなした悪漢がたじろぎ後退を見せたところで、遅れ参入したRioがグレートソードを翻しました。
顎を割られ腹部を斬り裂かれた悪漢らの断末魔の叫びが木霊し渡る中、ボルガクは船へと繋がれた橋桁を駆け上って行きました。
遠距離武器から短剣に持ち替えたダンマーの男が吼え声を上げ予期せぬ侵入者に挑みかかります。
群がる強奪団を斬り伏せ後続するRioが船上に足を運ぶ頃にはすっかり勝敗は喫され。
夕暮れ時、揺れる水面は静けさを取り戻していました。
降りしきる灰に咽ぶボルガクは、とっとと目的の本を探してしまおうと提案します。
外周部にそれらしき宝箱や金庫の類がないことを確かめ、船内へと捜索の範囲を狭めます。
“デイドラの霊魂”に“天空からの魔法”“毒の歌第4巻”などの書籍の中にシンディリのフォリオらしきものは見当たらず。
よもや見落としたりはしていないかとRioは辺りを見回しました。
船底に下りたRioは東帝都社の金庫に気づき手際よく開錠を果たすや隠匿されていたペンダントを持ち出します。
更に本棚にある“パルラ第2巻”“毒の歌第1巻”“毒の歌第7巻”に目を通しつつ周囲を覗いました。
「こっちにも宝箱がひとつあるようだが」
船室後方隅に置かれた宝物庫前にボルガクがRioを誘います。
「きっとここだわ」
ある種の予感がRioの脳裏に閃きます。
宝物庫の中には茜色に金糸の縁取りのされた美しい装丁の本が保管されていました。
「よし 見つかったようだな」
傍らに立つボルガクも満足そうに目を細め、中身はどんな話なんだと身を乗り出します。
しかしその本のタイトルに目を奔らせた途端、パタンと表紙を閉じ、狼狽するRioは読んではダメと言わんばかりに後ろ手でフォリオを遠ざけてしまいます。
「こ・・・これはあまり見ないほうがいいと思うの(〃▽〃;)」
「はあ? わざわざ総括するため装丁し直した逸品なんだろう? 評議員補佐夫人に返却する前に少しくらい目を通したところでバチは当たるまい」
プルプルと首を横に振るRioの抵抗虚しく。
力ずくでフォリオを奪い取ったボルガクは興味津々という風情でページをめくります。
「タイトルは“アルゴニアンの侍女”か 作者はクラッシウス・キュリオねえ インペリアルの名前のようだが知らないな」
アラーノ家の皆様へと前書きに感謝の気持ちの綴られた本は戯曲形式のようで。
しかもなぜか第1幕からではなく第4幕の第3シーン続きから記されていました。
すべてを読み終えたボルガクは眉をひそめ、ぼそりと感想をもらします。
「なんだ主の槍を磨いたりパンを炉に入れようとしている侍女の話じゃないか これのどこに希少性やおもしろみがあると言うのだ?」
さっぱりこのフォリオの良さがわからないと低い唸りを響かせるオークの令嬢は真に箱入りだったようで。
主の槍やパンを入れるための炉が何を意味するのか。
詳しく説明するのもためらわれるままRioは頬を染め口ごもるのでした。



以上でドラゴンボーンミニクエスト『ストライデント・スコール号の残骸からシンディリのフォリオを回収する』終幕となります。

“アルゴニアンの侍女”の作者であるクラッシウス・キュリオは第3紀427年ごろに活躍した戯曲家で帝国人のインペリアルでありながら名家フラール家の貴族として名を連ねる人物のようで、Skyrimにおけるフラール家とレドラン家との確執を見ると本来であれば仲が良くないものと察せられます。
ところがフォリオ版の前書きに記されているような親しい間柄のようですので、おそらくレッドマウンテンの噴火以降の動乱においてクラッシウスが窮地に立たされた折、フラール家の者でありながらレドラン派閥のアラーノによって救われたという経歴の持ち主ではないかと思われます。
クラッシウス・キュリオはTES3・Morrowindでフラール家のクエスト関連で登場する人物のようで、存命中も主人公が男性であれ女性であれストリップを強要したり口付けを求めたりなどエキセントリックと申しましょうか好色と申しましょうか・・・それでもとかく冷酷なばかりのダンマー名家には珍しく良識のある変態貴族だったようです。

プレイヤー自身の手で探し出して欲しくてわざとマップに印が付かない仕様なのか、それともうっかりBethesda側が印を付け忘れてしまったのかは定かではありませんが、なぜかストライデント・スコール号の位置はマップに表記されません。
シロディールからソルスセイムに渡る船という会話のヒントからソルスセイム南の海が怪しいとは察しはつくのですが、他のクエストのほとんどが親切にマッピングされるのに対してこの不親切仕様には少々驚かされました。
ストライデント・スコール号の漂流場所はレイヴン・ロックの南南東海岸線でマップをよく見ると大きな船の形がアイボリー色で記されています。

次回Skyrimはドラゴンボーンミニクエスト『ハクニール・デスブランドの宝を探す』&同じくミニクエスト『ゲルディス・サドリを説得してブラルサ・ドレルが宿屋に入るのを認めさせる』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作等含まれると思いますが、「知ってる 大丈夫|ω・)b」とおっしゃる寛大な皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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Skyrim・復讐の時(`・ω・´;)

第四紀5年の運命の日。
その日、レッドマウンテンが突如噴火し、亡霊の海一帯に送られた猛烈な風はソルスセイムにも凶暴な勢いで達した。
レイヴン・ロックは甚大な被害を受けた。
レイヴン・ロックの防衛は近くのフロストモス砦に大きく依存していたのだが、砦は噴火によってソルスセイムの表面から跡形もなく消えてしまったのだ。
東帝都社の許可を得てブララはレドラン家のエリート“レドランの衛兵”を呼び寄せ、空白状態を埋めた。
衛兵は倒れた帝国軍兵士の代わりとして理想的であることを証明し、以来町を守り続けている。

噴火を続けるレッドマウンテンから容赦なく吹き寄せられる灰混じりの嵐により、ソルスセイムの南端はまるでヴァーデンフェルにある灰ばかりの荒れ地を思わせる場所に変わっていた。
崩れ落ちる灰から町を守るため、ブララ・モーヴァインは町の東端を保護する大きな壁を自分で設計し、その建築を東帝都社に要請した。
ほぼ1年後に完成したこの一大建造物は“ブルワーク”と名づけられた。
第四紀16年、ソルスセイムがダンマーの民の手に渡ると、東帝都社はレイヴン・ロックの支配権をレドラン家に譲らざるを得なくなった。
それからの数十年がレイヴン・ロックの黄金時代だった。
50年近く続いた繁栄の後、第四紀65年にブララ・モーヴァインはついに寿命に屈して亡くなった。
息子のレリル・モーヴァインが後を引き継いだ。
ブララが評議員だった時代からレイヴン・ロックに暮らしていた者たちは、レリルが統治にあたって母親の理念を受け継いでいることを知り、喜んだ。
彼は公平で心ある人物であり、おかげで島の人々の非常に幸せな生活は長く続くことになった。

第四紀95年まで、レイヴン・ロックではすべてが順調だった。
その年、レリルの命を狙った襲撃が前触れなしに行われた。
モディン・ヴェレス隊長の取り調べで、暗殺者はフラール家のヴィラール・ウレンであることが判明した。
レドランの衛兵はさらに調べを続け、ヴィラールがクーデターを企てていたことを突き止めた。
ヴィラールとその共謀者たちは処刑され、クーデターは制圧された。
第四紀130年、老朽化したブルワークは崩壊の危機にさらされた。
評議員は個人的な資産の大半を投じて、その修復を行うことを決めた。
第四紀150年、島に混乱をもたらすべくアルゴニアンの小部隊がソルスセイムに上陸し、モーヴァイン評議員は自ら陣頭に立って迎え撃った。
第四紀170年に、彼は自分の私財の残りを切り崩して、人々の食費に充てた。
第四紀181年、黒檀の鉱脈は完全に枯渇した。
レリルは鉱山の閉鎖を命じ、レイヴン・ロックの主要産業は狩猟と漁業になった。
現在も、レリル・モーヴァインはレイヴン・ロックの指導者である。
レドランの衛兵が町と周辺地域の治安維持に当たり、レイヴン・ロック住民の安全と平和を守っている。

ライリン・テレノ著“レイヴン・ロックの歴史”第1・2・3巻より抜粋

本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作満載となっておりますので苦手な方はスルーお願いいたします。
クエストの流れは概ねゲーム通りとなっておりますが、PC&NPCの関係及び台詞などはほとんどが創作となっておりますのでご注意くださいませ。

レイヴン・ロックの酒場レッチング・ネッチにて。
夕食時の喧騒の中、ダンマー料理と店主ゲルディス・サドリ自慢のオリジナル・スジャンマを注文し、借り受けた宿に足を運びかけたRioは自分を呼び止める声に振り返りました。
「ヴェレス隊長(゚ー゚*?)」
慌ててどうしたのかと小首を傾げるRioに。
「邪魔をしてすまないが」
そう前置きしつつソルスセイムの治安維持を任されているダンマーの男は緊急の要件を切り出しました。


ドラゴンボーンサブクエスト『復讐の時』

急を要する話というのはアラーノ評議員補佐からの申し出ということで、明朝一番で出向いてみようとRioはヴェレス隊長と約束を交わします。
隊長と入れ替わるようにしてレッチング・ネッチに現れた雑貨商フェシス・アロールは娘のドレイラがヴェレスと連れ立っていなかったことに安堵し、それでもなお不機嫌そうな様子でカウンターに腰掛けました。
「ドレイラはもう子供じゃないフェシス いつになれば子離れできるんだ」
ホーカーとアッシュヤムのシチューを取り分けるゲルディスが手を止め、フェシスのジョッキにスジャンマを注ぎます。
「ゲルディス! ドレイラがヴェレス隊長といるところを見たら知らせてくれ 必ずだぞ! 奴は信用できん」
注文したシチューを受け取ろうとカウンター隅に佇むボルガクがちらりとフェシスに視線を飛ばします。
「レイヴン・ロックで交流できる同族はそれほどいないはずなのに・・・」
ため息を吐き頭を振るゲルディスは待たせて悪かったとボルガクに二人分のシチューを差し出しました。
なぜドレイラとヴェレス隊長の恋路を父親として素直に喜んでやれないのかとつぶやくゲルディスの声音を後ろに聞きながら、ボルガクはスジャンマとスローターフィッシュの鱗の素揚げの乗ったトレーを手に通路片隅で待つRioの許へと戻って行きました。

翌朝、簡単な朝食を済ませたRioとボルガクは身支度を整えアラーノ評議員補佐との会見に臨みます。
レリル・モーヴァイン評議員の警護を衛兵らに念押しし、席を外したエイドリル・アラーノは笑みを湛え。
「よくここを訪れてくれた 歓迎しよう」
二人の他所者を快く迎え入れました。
Rioがレイヴン・ロック鉱山を古代の悪霊どもの頚木から解放し黒檀採掘再開に一役買ったという噂は港街の住民のみならず、既に評議員補佐の知るところで。
その上ソルスセイムに点在する数々の岩の浄化を果たし、アッシュスポーンと何者かによって復活させられていたかつての帝国の英雄ファルクス・カリアス将軍の討伐までも成し遂げたというのだからすばらしい。
その敏腕を見込んで頼みがあると。
口火を切るアラーノ評議員補佐なのでした。
「レイヴン・ロックのためにこれだけしてもらっておきながら更に依頼をするのは心苦しい」
評議員補佐の笑顔に隠された苦悩を感じ取ったRioは何が起きているのかを問いただします。
「実は・・・」
辺りを見回したアラーノ評議員補佐は評議員室から路地裏に会談の場を移した後、やや声をひそめ、しかしはっきりとした口調で彼が命を賭して護るべき対象であるモーヴァイン評議員の身に危険が迫っていることを告げました。
敵対しているモロウウィンドの大家フラール家の忠実なる下部ウレン一族がモーヴァインの暗殺を企てている。
突然の評議員補佐の告発にRioは緊張を漲らせました。
フラール家がモーヴァイン評議員の死を望む理由は私的な事情であり、身内を処刑された報復に起因しているとアラーノ評議員補佐は説明を続けます。
かつてオブリビオンの門が開かれたとき、シロディールを襲撃するデイドラの制圧だけで手一杯となった帝国はモロウウィンドに配していた戦力の大半を引き上げてしまった。
帝国と手を結び帝国の威を借り同じ同胞であるダンマーを酷使し続けてきたフラール一族は帝国という強大な後ろ盾を失うこととなった。
開かれつつあるオブリビオンの門を前にうちひしがれるダンマー達。
彼ら同胞を救うべく軍を召集し立ち上がったのがレドラン家であった。
第3紀を築き上げたセプティム帝国に媚びへつらい永きに渡り同胞たるダンマーを蔑ろにしてきたフラール一族は大家の地位を剥奪され議会からも追放された。
「レドラン家とモーヴァイン評議員指揮下に集結したダンマーらの報復を受けることになったのだ」
第3紀から第4紀に至るモロウウィンドの状況をアラーノは熱く語ります。
「フラールの者を刑に処するよう決定を下したのはモーヴァイン評議員であったのは確かだがモロウウィンドにおける大家同士の権謀術数 血で血を洗ういがみ合いは今に始まったことではない」
アラーノ評議員補佐は唇を噛み締めました。
殊にレッドマウンテンの噴火以降ソルスセイムの治安を守り南方より攻め寄せるアルゴニアンの襲撃を果敢に退けたモーヴァイン評議員。
彼を筆頭とするレドラン一族の加護がレイヴン・ロックには不可欠なのだとアラーノ評議員補佐はもう一度辺りを見渡し小さなため息をつきました。
「我々にはモーヴァインが必要だ 彼を死なせるわけにはいかない」
だが危険はすぐそこまで迫っている。
フラール家の刺客ウレンの何者かが我々の近くに潜んでいることだけは間違いない。
いつ何時、今この時でさえ評議員の身に危害が及ぶかもしれない。
事は急を要する。
そこでスカイリムから帰還を遂げたソルスセイムの救世主の力を借りたいのだと評議員補佐はRioへと身を乗り出しました。
万に一つでもモーヴァイン評議員が敵の罠に陥り命を落とすことのないよう、敵の正体を暴き暗殺者の抹殺に努めたい。
「私が神経質過ぎると 疑心暗鬼になっているだけだとモーヴァインは笑っていた 見えない敵への警戒心が希薄過ぎる」
我々が再び偉大なる同族の指導者を失うようなことがあれば、現在モロウウィンドに辛うじて残っているダンマーの未来さえも潰えてしまうだろう。
焦燥感を募らせるアラーノ評議員補佐の真剣な眼差しを受け止めるRioは、依頼を引き受けようと静かにうなずいてみせました。

「なぜあの評議員補佐官は自分自身が陣頭に立って暗殺者を駆り出そうとしないのだ?」
エイドリル・アラーノと別れたRioの背後でボルガクがつぶやきをもらします。
入植者が増え鉱山再開によって活気を取り戻したとはいえレイヴン・ロックは未だ小さな集落に過ぎない。
たとえ細心の注意を払い秘密裏に行動したとしても評議員補佐自身が直接動き出せば悪目立ちしてしまう。
下手をすればせっかく炙り出せるはずだった暗殺者が更に慎重を極め水面下に潜伏してしまうかもしれない。
「それに現在アラーノ評議員補佐はモーヴァイン評議員の身辺に注意を払い采配を揮う任に最も適した人物ででしょ? 彼が持ち場を離れるほうが評議員にとって危険ってことじゃないかしら|ω・)?」
「それはそうだろうが」
一旦はうなずいて見せたもののやはり腑に落ちないという風情でボルガクは首をひねります。
要塞で族長の地位に就き自分の身は自分で守ることを常としてきた父ララック。
その姿勢こそがトップに立つものの証と教えられてきたオークのボルガクにとってダンマーらのしきたりともいうべき制度は軟弱かつ奇妙極まりなく。
他所者に保護を求めるような評議員とその補佐官ごときが街の支配を続けられるものなのかと。
やや不服そうに小さな唸りをもらしました。

アラーノ評議員補佐の助言を受け、情報収集に向かった先はレッチング・ネッチ・コーナークラブのゲルディスの許でした。
「レッチング・ネッチ・コーナークラブへようこそ 至福の味わいって・・・なんだもう戻って来たのか? 昼食にはまだ早いと思うのだがお望みとあらば何か適当に見繕ってやろうか」
皿にパンを並べ湯がいた豆料理に自家製ソースをかけるゲルディスが小気味良い軽口をたたきます。
お前のお蔭で鉱山は再会し、人々は労働後の疲れた身体をここのスジャンマで癒すようになった。
俺はまた金儲けができる。
まるで昔に戻ったみたいだとゲルディスは朗らかな笑い声を響かせました。
のんびりとした風情のゲルディスの口上を遮ると、Rioは評議員の生命を狙う者について心当たりはないかと訊ねます。
「なるほど お前はエイドリルのスパイと言うわけか」
Rioの背後に評議員補佐のエイドリル・アラーノの影を認め。
ゲルディスはふんと鼻を鳴らしました。
それは不愉快という意味合いのものではなく。
モーヴァイン評議員の身に及ぶ不吉な気配をアラーノ同様嘆くかのようなため息でした。
「奴にはできるだけ多くの協力者が必要だろう もう何年もウレン家を追っているからな」
どうだろう評議員補佐のやり方とは異なったアプローチで敵に接近してみる気はあるかとゲルディスは声をひそめ、Rioに向かって問いかけます。
どんな方法があるというのかと目をしばたたかせるRioの傍らでゲルディスがすばやく耳うちします。
「逃げ足の速いスローターフィッシュを捕まえるにはやつらの回遊地点を正しく理解し待ち受ける必要がある」
レイヴン・ロック内の聖堂にウレン家の先祖の墓があるのだが、その祭壇に最近誰かがアッシュヤムを捧げて行った。
「そのような行いをする連中はウレン家縁の者だとは考えられないだろうか」
小声でそう綴った後、ゲルディスはニヤリと笑みを湛えました。

「早い話 標的がウレン家の先祖の墓参りに現れたところを待ち伏せしてとっ捕まえろってことだな」
聖堂に向かう途中のボルガクが要点を反芻し腰に下げたドラゴンベインの柄に手をかけます。
「それは抵抗すれば容赦なく殺していいってことなんだろう?」
久しぶりにオーク式の荒っぽい戦いができそうだとボルガクは舌なめずりをして見せました。
他にもモーヴァイン評議員の生命を狙うウレンの仲間が潜伏しているかもしれない。
刃を交えるのは最終手段だと。
オークのモル・カズグール要塞で生まれ育った血気盛んな深窓の令嬢に念を押すRioなのです。

夜を待ち、人目を避け、聖堂脇の墓所に忍び込んだRioとボルガクは隠密のまま前進を開始しました。
篝火の焚かれた通路に人影はなく。
揺れる明かりだけが煌々と辺りを照らし出します。
正面奥の小部屋が行き止まりであることを確かめたRioはそのまま後退しようと振り返ります。
すると入り口から何者かの靴音が響き渡りました。
「戻るのか?」
「しっ 静かに!」
小声でボルガクに警鐘を鳴らすやRioは壁際に身を潜めます。
近寄りつつある人影は次第に明瞭さを増し、それがダンマーの女性であることに気づいた瞬間、Rioは青い双眸を見開きました。
(あれは・・・)
オレンジ色の明かりに映し出されたその姿と顔立ちは見覚えのある者で。
「ティリス・セヴェリン・・・!?」
先祖の墓の前に佇む灰青色の肌の女性を見つめるRioは驚きと共にかすれたつぶやきをもらしました。
初めてソルスセイムの波止場に降り立ったRioを他所者であるにも関わらずにこやかな笑顔で迎え入れてくれた女性。
その女性こそがティリス・セヴェリンでした。
あなたの旅路に危険がありませんように。
夫が言うには本土から来た人はレイヴン・ロックを嫌うと言うけれど、あなたがそうじゃなくて安心したわ。
親しみを籠め気さくに話しかけてくれたダンマー女性。
初めて出会った折のティリス・セヴェリンの面影が脳裏に甦ります。
「とにかくアラーノに報告してみないか」
ティリスが立ち去った墓所の片隅で呆然と立ち尽くすRioは従者の提案に我に返るやコクリとうなずいてみせました。

ゲルディス・サドリの助言を受けウレン家の墓所で待ち伏せをした結果、そこで見かけた人物がティリス・セヴェリンであったこと。
けれども未だその事実が信じられないと。
Rioはアラーノ評議員補佐の前でおずおずと真相を語り始めました。
「ティリスがか? 間違いないのか? ティリスは家長であるヴェンディルの妻だ 2人の間には子供が1人 ミッリという娘がいる 彼らは10年前にレイヴン・ロックへやってきて それ以来貢献し続けてくれている それがまさか・・・」
モーヴァイン評議員の生命を狙う輩がティリスであったことにRio同様当惑の色を隠せないアラーノ評議員補佐は何度も問い返します。
「墓所には幾度か巡回を試みた しかし誰も訪れることはなかったのに」
愕然としつつも思いも寄らなかった事実を突きつけられて。
評議員補佐は動揺を抑えようと深く息を吸い込みます。
それからティリスがモーヴァイン評議員を害する陰謀に関わっているのであれば確固たる証拠が欲しいと向き直ります。
「それなら家宅捜索をすればいいのではないか?」
ボルガクの提案を却下するアラーノは、証拠なくして他人の家に押し入る権利を我々は持たないと否定の理由を明らかにしました。
「オーク要塞であれば族長の命令は絶対だ インペリアルもダンマーも堅苦しい規則ばかりに捕らわれ過ぎて物事の本質を見失っている」
聞こえよがしの厭味を綴るボルガクにアラーノは無言のまま自嘲気味の苦笑を湛えました。
しかしその直後、評議員補佐は毅然とした態度で己の意思を紡ぎました。
「だがティリスの容疑が濡れ衣であれば真犯人に逃げられかねない 我々の失敗はモーヴァイン評議員の首を絞める行為に等しい」
失敗するわけにはいかないのだとの断固たる意志がその言葉の端々に漲っています。
わかったわとうなずくRioは、ティリスが本当にウレン縁の者でありモーヴァインの生命を狙っているのか。
もう一度秘密裏に調査してみようと申し出ます。
「何度もすまない だが君たちの一挙手一投足にレイヴン・ロックの未来がかかっている」
Rioとボルガクの肩に手を乗せたエイドリル・アラーノはダンマー特有の赤い眼差しでじっと二人を見つめ、セヴェリン家が裏切ったのであれば強力な武装をしているはずだと注意を喚起しました。
それから1つの鍵を取り出しRioの掌にそれを委ねました。

レッチング・ネッチの個室にて。
堂々と家宅調査をするのはダメでこそこそ嗅ぎ回るのはOKというダンマーらのやり口はオークである自分には理解不能だと。
従士相手にボルガクは本音をぶちまけます。
不機嫌そうに唸るボルガクの眼前に注いだばかりのスジャンマを差し出し、Rioはひとまず喉を潤すよう促しました。
「モロウウィンドの大家は権謀術数に長けているとアラーノ評議員補佐は言っていたが本当に虫唾が走るとはこのことだ もっと正々堂々とできないものか!?」
奪い取るようにRioの差し出したスジャンマを掴むとボルガクは一息に呷ります。
モル・カズグール要塞育ちのガタイのいいオークの令嬢はそのままゴクゴクと大量のアルコールを口内に流し込みました。
新たな土地へと旅に出れば族長同士が勝手に決めた許婚など取るに足りぬと思われるほどの運命的な出会いがあるやもしれぬと期待していたのに。
目にする男は皆しがらみがどうの立場が許さないだの言い訳ばかり。
行動が伴っていない。
「頭でっかちの腰抜けどもにはうんざりだ」
ヤム芋のフライを奥歯で噛み締めるボルガクはテーブルの上に同じ形状の鍵が2つあることに気づき、従士へと向き直ります。
「おい この鍵はセヴェリン家の鍵だろう? さっきアラーノ評議員補佐があんたに手渡していたものだよな」
なぜ2つも同じ鍵があるんだと訝しがるボルガクに。
着替え途中の貫頭衣から頭を巡らせて。
「ああそれは・・・ええと1つはティリスから以前スリとっておいたものなの(〃▽〃) ツイ クセデ・・・」
悪びれた様子もなくRioがペロリと舌を出します。
「盗んだものなのか!?」
唖然とするボルガクは注ぎ足したスジャンマを再び勢いよく喉に流し込みました。

夜陰にまぎれセヴェリン邸に忍び込んだRioとボルガクはティリスらの目を盗み、すばやく正面階段から地下に滑り込みます。
「今何か物音がしなかった?」
「ん? いや 砂塵が扉を叩く音じゃないのか 気のせいだろう」
階上から漏れ聞こえてくるティリスと彼女の夫ヴェンディルの会話に冷や汗を流すボルガクでした。
右手から順に地下の部屋の探索にかかるRioの背後で。
「こういうやり方は性に合わない さっさと証拠の品を見つけ この場を抜け出そう」
辺りを見回す恰幅のよいオーク令嬢が小声で急かします。
了解と小さくうなずきつつ、Rioはひきだしから宝箱の類、本や小物に至るまで物色を始めました。
最初の部屋にはセヴェリン家またはティリス自身が評議員暗殺を企てているという証拠は見当たらず。
次に二人は正面奥の部屋へと移動します。
数々の宝箱に並んで熟練者級の錠のかけられた金庫を発見しました。
「錠前外しの訓練など私は受けていないぞ」
苛々とした様子で舌打ちをするボルガクの横でロックピックを取り出したRioは起用な手つきで鍵の仕掛けを解いてゆきます。
スリに開錠なんでもござれか。
またひとつ手放しで褒めることのできない従士の特技を目の当たりにして。
ボルガクは驚きの表情を浮かべました。
金庫の中には“ウレンの問題”と走り書きされた一枚のメモが保管されています。
それはヴェンディルからサルディン評議員という人物に宛てられた手紙のようでした。
「アッシュファロー要塞に潜むヴェンディルの軍勢 アッシュスポーンの攻撃でヴェレス隊長の注意が削がれている今が攻め時って・・・(`・ω・´;)」
「これぞ確固たる証拠というものだろう レリル・モーヴァインに復讐するつもりだとしっかり記されているようだしな」
額を寄せ手紙に目を通したRioとボルガクは互いに目配せを交わし後退するやセヴェリン邸脱出を試みました。

「夫ならレッチング・ネッチに向かったわ」
モーヴァイン評議員宅に飛び込むRioとボルガクを咎めたてるわけでもなく。
穏やかな物腰で行き先を告げる評議員補佐夫人のシンディリの助言に従い。
ノルドとオークという奇妙なコンビはレイヴン・ロック唯一の宿屋であり憩いの場でもあるレッチング・ネッチ・コーナークラブへと急ぎます。
途中すれ違ったヴェレス隊長にアッシュファロー要塞はどこにあるのかと早口に聞き出し、その方角からの軍勢に気をつけるよう注意を喚起します。
事の詳細を聞きだすまでもなく。
「お前の忠告に間違いはなかろう」
Rioに全幅の信頼をおくヴェレス隊長は心得たとうなずくと兵舎に赴き、手の空いている者は東北東の警備に就けと命令を下しました。
レッチング・ネッチの片隅のテーブルでは厳しい面を崩すことなく酒を口にするでもないアラーノ評議員補佐がRioの報告を今や遅しと待ちわびています。
見覚えのあるノルドとオークの女性二人組みの姿を視界に捉えたアラーノは席を立ち居住まいを正しました。
セヴェリン邸で何か手掛かりは見つけられたかと問う評議員補佐にうなずくとRioは懐から先刻手に入れた恐らくはフラールの評議員に宛てられた手紙“ウレンの問題”を取り出しました。
「ついに尻尾をつかんだか!」
小刻みに震える手で手紙を受け取るアラーノ評議員補佐はすばやく文面に目を通します。
「なるほど手紙の送り主はヴェンディル・ウレン とうとうセヴェリンという偽りの名を捨てたか よくやってくれた あとは追い詰めしかるべき裁きを受けさせるだけだ」
柔和なセヴェリン夫妻からは想像もつかないほどの強固な信念を手紙から感じ取ったRioは、ウレンの者達は容易に諦めそうにないと警告を発します。
「このような展開はあらかじめ予想していた」
評議員補佐はそう返答を返し準備してあった手の内を明らかにしました。
「配下のレドランの衛兵のうち精鋭2名をアッシュファローに送り対処させよう できる限り彼らに協力してやってほしい」
直ちにそこへ向かおうと呼応するRioにかすかな笑みを湛え。
エイドリル・アラーノは眼前に立つノルドとオークの女性らに心からの敬意を表しました。

研いでおいてやったとレッチング・ネッチ戸口に立つグローヴァー・マロリーがRioやボルガクの愛剣や盾を掲げ、ヴェレス隊長と私からの差し入れよとドレイラが作りたての弁当を差し出します。
「特性スジャンマまで(○´゚ω゚`)?」
「そっちはゲルディスから もしも夜営が必要になったら飲むといいわ 身体が温まるはず」
ドレイラがチラリとカウンターへ目を遣りました。
仮眠をとる前に武器を預けていけとゲルディス・サドリが勧めたのはこういうことだったのかと。
レッチング・ネッチ・コーナークラブの主に感謝の微笑みを送るRioとボルガクは肩を並べ東北東にあるアッシュファロー要塞に向かい駆け出しました。
荒野を抜ける途中でソルスセイムに生息する巨大な生物ネッチに挑む狩人達の助っ人に入ります。
「いい狩りだった」
「野獣は強かったが我々の強さが勝った」
「忘れられない日になるな」
地に斃れ伏すネッチを前に湧き立ち互いの武勇を称え合う狩人達。
狩りの勝利は民に肉と骨を与え我らの家族に栄光をもたらす。
勝利を謳う狩猟の民にボルガクも同調し朗らかな笑い声を響かせました。
「彼らのやり方のほうが私にはしっくりくる」
狩りを手伝ってくれたお礼だと手渡されたネッチゼリーやネッチレザーを荷に加えるとボルガクは正直な気持ちを綴りました。
更に進んだ先で強奪団の襲撃者との悶着に片を付け、戦利品として船の意匠を施された東帝都社のペンダントを入手します。
しゃれた彫りのペンダントだなと感想を述べるボルガクに、身につけてみるかと揺れるアクセサリィを差し出すRioなのです。
「いや いらぬ 実質的な効果のあるこいつでいい」
ボルガクは既に自身の首にぶら下がっている体力の首飾りを誇らしげに掴むとアラーノ評議員補佐の配したというレドランの衛兵との合流地点目指し歩を移して往きます。
しかし合流地点に人影はなく。
「なあ あの骨削装備に身を包んでいる遺体がレドランの衛兵じゃないのか?」
目ざといモル・カズグール要塞令嬢の指摘を受け。
辺りを見渡すRioも臨戦態勢を整えました。
するといつの間に近づいていたのか。
突如、気配を消していたダンマーの刺客がRioに向かい襲い掛かります。
「モラグ・トング!?」
数ヶ月前いっしょに旅をしたジェナッサの荷に目の前で倒れるダンマーの刺客と同じ装いの衣服があったことを思い出し、Rioは目をそばだてました。
フラール家はウレン一族だけでは心許無いとモラグ・トングにモーヴァイン暗殺を依頼したようです。
続いて躍りかかるもう1人の刺客を仕留めるや、Rioはアッシュファロー要塞入り口の強行突破を試みます。
「外周には他に敵らしい敵の気配はない」
偵察を終えたボルガクにうなずき返しつつ要塞内部に突入を果たしたRioは外部からかすかに差し込む明かりを頼りに螺旋階段を下りて行きました。
罠の有無に気を配りつつ細い通路を辿るとモラグ・トングの者らしきダンマー女性が通路を横切ります。
すかさず番えた弓で口を封じ、異変を感じ走り駆け寄って来たもう1人の暗殺者の喉をRioはすばやく掻き切りました。
「誰なの!? 
姿を現しなさい
正面鉄格子越しに喚く声には聞き覚えがありました。
(ミッリ|ω・;)?)
わずかに洩れる篝火に映し出された姿はヴェンディルとティリスの娘ミッリ・セヴェリンでした。
今になって思えばレイヴン・ロック港で出会った頃のミッリが、自分の父ヴェンディルであればモーヴァイン評議員よりもここの住民をうまくまとめられると嘯いていたのも、レドラン家を見下し反撃の機会を伺っていたからであったと合点がゆきます。
弓の弦に固定させた矢羽を緩めることなくRioは鉄柵を解除する方法を探りました。
(鉄格子の両脇にはそれらしい装置は見当たらない。だとすれば左右どちらかの部屋に解除スイッチが!?)
「くっ・・・これしきで私を仕留められると思うのか!」
敵の遠隔攻撃に身を晒しながらも鉄格子前に仁王立ちで立ち塞がり威嚇するボルガクが苦痛の唸り声をもらします。
ぐずぐずしている暇はない。
己の勘に従いRioは左手小部屋に飛び込みました。
周囲を見回し戸口に鉄の鎖を発見するや片手でそれを引き下します。
鈍い軋みと共に鉄柵は解放され。
この時を待っていたとばかり。
ドラゴンベインの柄に暗緑色の右手をかけるオークの女戦士は大柄な身体をしならせ、抜刀した切先をミッリの心臓に突き立てました。
断末魔の悲鳴が辺りを揺るがし。
返す刃でモラグ・トングの残党の喉笛を切り裂いて。
鋼の心臓を持つと一族より讃えられるボルガクは血に染まる肩を誇らしげにそびやかせ勝利の雄叫びを打ち鳴らしました。
ステルス状態を保ったままベア・トラップを外し鎖を引き、道を切り拓くRioの歩調に合わせボルガクも忍び足で続きます。
最奥と思しき部屋にふたつの影を認めRioはボルガクに合図を送り立ち止まりました。
あの人影はティリスとヴェンディルに違いない。
けれど通路に数多敷かれた加圧式トラップが行く手を阻んでいる。
ボルガクに待機を命じRioは単独での侵攻を試みます。
羽根の歩みを駆使しトラップのすべてを回避し回り込み、右手通路に隠されたすべてのギミックを解いてゆきます。
それから再び通路奥を覗き込んだRioは最奥の鉄柵が解き放たれたことを確認し終えた後、反撃に移ります。
障害はすべて取り除かれた。
罠の手前で身を乗り出し固唾を呑んで見守るボルガクは思わず一歩を踏み出し。
しかし今ここで動いてはRioと交わした約束をたがえることになると。
寸でのところで踏みとどまると自由に身動きできない苛立ちに歯軋りを響かせました。
解放された入り口より第一の矢を射かける侵入者の存在に気づいたヴェンディルとティリスが赤い瞳に憎悪を滲ませ追いすがります。
「おのれ! あと少しでフラール家の再興が成ったものを!」
「せめてお前だけはメファーラの供物に捧げてやる!」
ティリスの攻撃を間一髪で退け。
振り下ろされるヴェンディルの剣の下をかい潜り、サイレントロールを用いるRioはモラグ・トングの敷いた罠へと敵を誘導して行きます。
正面にボルガクの姿を捉え。
Rioは凛とした一声を張り上げました。
「弓で仕留めて!」
「もちろんそのつもりだ!」
既に引き絞り終えた弦が大きくたわみオークの女戦士の放つ鋭い一撃がヴェンディルの腹部を貫通しました。
激しい怒りが罠の存在を失念させたのか。
味方であるモラグ・トングらの敷いた加圧式トラップを踏み抜いたヴェンディルとティリスが続けさまにトゲの扉の餌食となり果てました。
「フラール家は復讐を果たす・・・」
絶命に際し恨みの言葉がティリスの唇より洩れ。
「今そちらに参ります主よ・・・」
刹那、虚空に彼らが信奉してやまないメファーラの冷笑が轟き渡りました。

モーヴァイン邸にて。
アラーノにヴェンディル、ティリス、そして彼らの娘ミッリが斃れた旨を伝えると評議員補佐は安堵のため息をつき、ついに心からの微笑を浮かべました。
派遣したレドランの衛兵2人がモラグ・トングの刺客によって還らぬ身となったことを嘆きつつも、かつては他所者にすぎなかったノルドとオークの旅人がもたらした秩序と平安に深い感謝を示しつつ、中央に座すレリル・モーヴァインもRioとボルガクを昔ながらの友に対するようにもてなします。
「エイドリルのこのように晴れやかな笑顔は本当に久しぶりなのだ」
我々やレイヴン・ロックの民のため期待以上の働きを見せてくれたと。
評議員は穏やかな眼差しをソルスセイムの救世主達へと注ぎました。
それから1万セプティムもの金貨の詰まった皮袋をRioの前に差し出し、モーヴァインは今や空家となってしまったセヴェリン邸の居住権及びレイヴン・ロックの正式な市民権をRioとその従者に与えたのでした。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『復讐の時』終了となります。

レイヴン・ロックを統治するレリル・モーヴァイン評議員の母親であるブララ・モーヴァインはTES3・Morrowindにも登場するそうです。

『死者の行進』も『復讐の時』のどちらもモロウウィンドの歴史、5大家やその陰謀が絡み合う点からも内容が濃く、脱線している余裕がなかなかありません。←エッ? ソレハヨカッタッテΣ(・ω・´)
ドラゴンボーン関連のクエストはTES3・Morrowindとの接点も多く、TES3をふまえた世界観や背景まで書き込もうとするとかなり深みに嵌まってしまう可能性が高いかと思われます。
小桜はMorrowindはSteamで購入してありながら日本語訳に変換できず放置状態で、実はあまりよくわかっておりません。
Wiki(敬称略)や各プレイヤーさまのブログなどを参考に想像して書き込んでいたりします。
ストーリー内で勘違いや勉強不足な点も見受けられることと思いますが、どうか大目に見てやってくださいませ。

次回Skyrimは『ストライデント・スコール号の残骸からシンディリのフォリオを回収する』をお送りいたします。
多少(゚ー゚*?)脱線するかもしれませんが「いつものことじゃん(`・ω・´)」と呆れながらも容認していただけますことを心より願いつつタイピングを進めていこうかと思います。

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Skyrim・死者の行進Σ(・ω・´)

無条件降伏と即時休戦を求める私の呼び掛けは、再三にわたり無視された。
従って、私はソルスセイムでの企みが敵対的なものと判断し、レイヴン・ロック要塞を帝国の敵として扱わざるを得ない。
警告しておくが、フロストモス砦の突破を試みるなら、同様の反撃を受けるだろう。
私はお前たちと軍隊をタムリエルの地表から一掃するために死力を尽くす。
我々の間のやりとりはこれまでだ。

フロストモス砦守備隊隊長ファルクス・カリアス将軍“宣戦布告”



本日も『Skyrim(XBOX&PS3&PC版コンシューマータイプRPG(゚ー゚*?))』をお送りいたします。

ネタバレ・妄想・創作が含まれますので、苦手な方はスルーお願いいたします。
PC&NPC間の会話にはアドリブや創作部分が多分に含まれ、カラー外部分のほとんどが創作パートとなっております。
ゲーム内NPCの正しい台詞や正確なクエストの流れが知りたいとおっしゃる方は直接ゲームをプレイした後、再び足をお運びいただけますなら幸です。



レイヴン・ロックの波止場に降り立ったRioはくるりと振り返り、後続するオークの女戦士、鋼の心臓のボルガクに訊ねます。
「本当に婚礼を放り出してソルスセイムまで来てよかったのかな|ω・)?」
従士の問いかけに毅然とした面持ちでボルガクがきっぱり言い放ちます。
「今更何を言う お前が私を導いたのではないか 気に染まぬ祝言など挙げる必要があるのかとな」
「そ・・・それはそうだけど(´・ω・`;) ヨッパラッテテ ナニイッタノカ ヨクオボエテナイノヨネ」
口ごもるRioの背中に大柄なオークの深緑色の手が添えられます。
「ほら宿をとりに行こう 心配するな 私はお前に並々ならぬ感謝の念を抱いている お前の一言で目が覚め こうして自身の意思に従い世界を見て回ることができるのだからな」
それでもやはり花嫁となるはずだったボルガクを、たとえ彼女が望んだこととはいえ、そそのかしてしまったことにわずかばかりの罪悪感は否めず。
とはいえボルガクの嫁ぎ先はナルズルブールのマウフラク族長の許。
族長の身辺では近親者である叔母や姉妹が寵愛を受けんと侍り、新妻達が次々と謎の死を遂げているという。
そんな不穏な噂が流れる要塞に気が進まないと悩み続けるボルガクを独り向かわせる気になど到底なれるはずもなく。
レイヴン・ロックへの出航前夜、ウィンドヘルムの酒場で出会えたのも何かの縁。
意気投合したRioとボルガクは酔いに後押しされながらも共に旅に出ようということで。
ソルスセイムへ渡航する運びとなったのでした。

※ボルガクがマウフラク族長の許に嫁ぐことになっていてナルズルブール要塞に向かう途中のウィンドヘルムでRioと出会ったというシチュエーションはまったくの創作です。鋼の心臓のボルガクを従者にしたいときはソリチュードの遥か西、ハイロックとの国境沿いにある彼女の居住地モル・カズグール要塞内でボルガクを説得するか持参金を用意する必要があります。

「それよりもお前の方こそウィンドヘルムで誰かと待ち合わせしていたのではないのか?」
酒場レッチングネッチにて。
ボルガクは新顔の他所者ゆえに聞き耳をたてられ、またオークゆえに奇異なる眼差しに晒され続ける居心地の悪さに、注文した夕食が出揃うや否や個室でゆっくりしようとRioを誘います。
「んん(うん) ほーらったけろ(そうだったけど) らいろーふ(大丈夫)」
ダンマー料理とスジャンマをトナーに載せ、地図の端を口に咥えたRioが泊まり慣れた所定の一部屋にボルガクを先導します。
すれ違うレッチングネッチの常連客らがRioの存在に気づくや、久しぶりじゃないか、ソルスセイムにあんたが出向いたってことはまた何か厄介事でも頼まれて来たのかなどと囃し立ててきます。
ようやく目的のルームに滑り込んだ二人は手近なテーブルにダンマー料理とスジャンマの入ったデキャンタを並べ、片やベッドサイドに片やテーブルに備え付けられた椅子に腰を下してゆきます。
咥えた地図を膝に落とすRioはデキャンタから二人分のスジャンマをグラスに注ぎ、なみなみと注いだ1杯を乾いた喉に流し込みました。
「うーんおいしい(〃▽〃)」
レッチングネッチのスジャンマはマスターであるゲルディス・サドリ特性ブレンドのオリジナル・レシピなのよと講釈を入れ、Rioはペロリと舌なめずりをしてみせます。
ジョッキに残った雫を呑み干す従士を見つめるボルガクは、
「あんたは心配事がなさそうでうらやましいよ」
そうぼそりとつぶやきました。

ウィンドヘルムに続いてレイヴン・ロックでの酒宴と洒落込んだRioとボルガクは泥酔し翌日正午近くまで寝過ごしてしまいました。
「もう一泊するつもりならその分前払いで頼むぞ」
規則正しく扉をノックする音。
そして重なり聞こえてくるゲルディス・サドリの声にRioのまどろみは破られ。
ボルガクも跳ね起きます。
それから二人は荷を整えるとブランチもそこそこに灰色の空からわずかに光の射すレイヴン・ロック郊外へと飛び出して行きました。
「暇なら海岸線の巡回にでも行ってきてくれないか」
ヴェレス隊長さえ借り出されるほどアッシュスポーンの被害は甚大で深刻なのだとの衛兵らの要請を受け、Rioは観光ついでにレイヴン・ロックの南東、海岸線沿いの警戒に当たってみようと約束します。
衛兵の背後から現れたダンマーの娘ドレイラ・アロールが辺りを見回し、人目を避けるようにしてRioに忍び寄り、包みを差し出しました
「南の海岸に行くのならモディンに・・・あ いえ ヴェレス隊長にこれを手渡してもらえないかしら」
中身は食糧及び飲料だと小声で告げ、後方で雑貨を売る父親フェシスにばれない内に早く仕舞ってほしいと訴えます。
わかったとうなずくRioにありがとうと早口に綴るとドレイラはそそくさとその場を離れて行きました。
「傭兵ってのも大変だな はした金でどんな危険が待ち受けているのかもわからない各地へ飛ばされる 便利屋として扱われる 野たれ死のうが行方不明になろうがお構いなし」
それでも顔も見たこともない父親と同じかそれ以上に年上の数々の妻を娶る男の許に無理矢理輿入れを強要されるよりは幾分マシだと。
ボルガクは自嘲気味にせせら笑います。
やがて海岸線に面した古い農場跡で一人のレドラン兵らしき人物がアッシュスポーン3体に囲まれている窮地に出くわしました。
「見ろ! ダンマーの兵士が化物に襲われている!」
ボルガクは強化型クロスボウで敵を牽制した後、戦闘の渦中に飛び込むや、Rioから貰い受けた片手武器ドラゴンベインで居並ぶアッシュスポーンへと斬りかかります。
わずかに出遅れたRioもグレートソードを抜き去りアッシュスポーンらを1体ずつ血祭りに上げてゆきます。
「ありがたい 生きて農場から出られる確証がなかった 部下も救えればよかったのだが」
苦悩の表情で感謝を口にするその人物はレイヴン・ロックで衛兵らを指揮するヴェレス隊長でした。


ドラゴンボーンサブクエスト『死者の行進』

「このようなうらぶれた海岸線に隊長自らうろついている様はさぞかし滑稽に映るだろうな」
苦笑いを浮かべヴェレス隊長は軽く頭を振って見せました。
「遥か昔に死んだ者達が甦った姿こそアッシュスポーンだと迷信深い連中が怯えて仕事になりゃしない 事実農民や行商人からもアッシュスポーンによる被害が報告されている 食糧も物流もこの島は豊富というわけではないからな」
レイヴン・ロックにとって脅威となるであろうものを野放しにしておくわけにはいかない。
しかし連日連夜出没するアッシュスポーンにドラゴンの来襲。
人手はまったくと言っていいほど足りない。
つまりは衛兵隊長自ら海岸線を巡回しなければならないほど事態は深刻というわけで。
落ち窪んだ双眸に深い翳りを落として。
ヴェレス隊長は伸び始めた無精髭を苛々とした様子で撫でつけました。
「アッシュスポーンはソルスセイムの南部に生息する化物だ 奴らの出所の手掛かりになりそうなものを探すつもりだった この方角から来ていることはわかっていたが 数週間前からブルワークを襲い始めた」
ブルワークとはレイヴン・ロック南を囲む防壁です。
中には衛兵の詰め所と罪人を捕らえ置く牢獄があり、外敵避けの防波堤と監獄という二重の意味で街の治安を守り続けてきたのでした。
しかし、ひとたびこの防波堤が崩されれば歯止めは効かず。
西域を海に阻まれるレイヴン・ロックの街は
雪崩れ込む害獣やアッシュスポーンにより蹂躙を受けることは間違いないでしょう。
「化物どもは部下が返り討ちにしたが性懲りも無く繰り返しやって来ている それ以外にも2回 ブルワークとは異なる地点で襲撃があった 徐々にアッシュスポーンの統制はとられ今やこちらの弱点を探っているようにすら思われる」
「襲撃の裏で誰かが糸を引いていると(`・ω・´;)?」
「その通り 何者かが奴らを指揮して襲わせているはずだ」
それが誰なのか、あるいは何なのかを突き止めねばならない。
頭を巡らせ。
ヴェレス隊長は鋭い眼差しを人気のないさびれた農場へと向けました。
「この農場・・・」
なんだか奇妙な感じがすると思わず感想を口にするRioに、お前も気づいたかとヴェレス隊長はかすかな笑みを滲ませます。
「アティウス農場だ 今は無人だがな」
「アティウス農場がアッシュスポーン襲撃に関与しているとあなたは思っているのね|ω・)?」
断定はできないがこの方角からアッシュスポーンが来るのは確かだ。
(そういえばテル・ミスリンからコルビョルン墓地に向かう途中にも、この生気を失った死蝋のような化物達に出くわしたことがあった)
Rioもアティウス農場に向かい目をそばだてました。
「調査して何もなければそれに越したことはない だがこういう嫌な予感ほど外れたことがなくてな」
ヴェレス隊長は依然唇の端に笑みを湛え、けれどもその眼差しは決して笑ってはいないのでした。
「農場がだいぶ前に放棄されたままでよかった 無防備な農民一家が奴らに襲われたら生きてはいられなかっただろう」
アティウス農場入り口に倒れ伏す仲間に黙祷を捧げ、屋根もなくなり荒れ果てた民家を踏みしめるヴェレス隊長が辺りに何か不審な点がないかの調査に乗り出します。
沈黙を守り続けるボルガクも無言のまま周囲に異常がないか様子を窺います。
昔は帝国のものだったこの農場が廃墟になったのはレッドマウンテンが噴火した頃だとの説明をヴェレス隊長より受け。
うなずくRioはドレイラからの依頼品を取り出し、ダンマーの衛兵隊長にそっと包みを差し出しました。
首を傾げるヴェレスにドレイラ・アロールから頼まれた隊長宛の弁当だとRioは屈託のない笑みをこぼします。
ふむと言葉少なに預かり物を受け取るヴェレス隊長は、けれどもやすらぎに満ちた表情で恋人からの包みに目を落としました。
ひとしきり散策を行ったRioはアッシュスポーンの遺体から1通の手紙らしき紙片を取り上げました。
「ヴェレス隊長!」
Rioの呼びかけに振り返る衛兵隊長と農場裏に調査の手を伸ばしていたボルガクが同時に走り寄ります。
その紙片の表には“宣戦布告”と記され。
差出人はフロストモス砦に駐留する帝国軍将軍ファルクス・カリアスなる人物でした。
「レイヴン・ロック要塞を無条件降伏及び即時休戦するよう呼びかけてきたが無視されたため強行手段に出る・・・一体これはどういうことだ!?」
読んだ限りこの手紙はファルクス・カリアス将軍の手によってしたためられた物らしいが、そんなことはあり得ないとヴェレス隊長は眉をひそめます。
どういう意味なのかと顔を見合わせるRioとボルガクにヴェレス隊長は端的に理由を述べました。
「なぜならばカリアス将軍はもう死んでいるからだ」
「えっ(○´゚ω゚`)!?」
カリアス将軍は帝国のフロストモス砦駐留部隊の指揮官だったが200年前のレッドマウンテンの噴火時に崩れた砦の下敷きとなり命を落としている。
言葉を失くすRioとボルガクを前にヴェレス隊長はそう語って聞かせます。
生きているはずなどない。
仮にカリアス将軍が生きているのだとすれば何らかの尋常ならざる理由があるはずだ。
断言するヴェレス隊長は真剣そのもので。
思わずRioはフロストモス砦に行き調べてみるべきだと言葉を挟みます。
「お前の言う通りだ」
フロストモス砦で事の真相を突き止める役目を頼まれてくれないか。
その間にこちらはレイヴン・ロックに戻り部下達を襲撃に備えさせておくと説くヴェレス隊長にうなずいてみせ。
Rioはボルガクを伴い一路フロストモス砦へと急ぎます。

フロストモス砦はコルビョルン墓地の東、テル・ミスリンから遥か西の荒野にありました。
コルビョルン墓地近くにテントを張り、交代で休息をとった翌朝早く東へと出立を果たしたRioとボルガクはアッシュホッパーの襲撃に遭い、大冷術師や大火炎術師との諍いに巻き込まれつつも目的地であるフロストモス砦に辿り着きます。
荒野から砦入り口のある海岸線側に回り込んだ二人は早速アッシュスポーンの手荒い歓待を受けることとなりました。
族長同士の定めた婚礼を厭い逃亡し、異国の地で薄気味悪い死蝋になぶり殺しにされた挙句惨めな遺体となって要塞に帰還するなどという最期だけは避けたい。
「そんなことになろうものなら一族のいい笑い者だ」
ボルガクはやぶ睨みの眼差しを蠢くアッシュスポーンに定め勇ましい雄叫びを響かせます。
火炎を放つアッシュスポーンに突進し正面から斬り崩すボルガクはそのまま砦内部に続く石段に足をかけました。
「待って 隠密で内部の様子を探ってみましょう」
Rioの提案にボルガクも承知したとばかり身をかがめました。
壁際から石段を伝い、忍び足で崩れた見張りの塔をうろつくもう1体のアッシュスポーンを黙らせ、更に左手階段へと歩を進めます。
ようやく砦正門らしきアーチを抜けたところで不気味な声音が響き渡りました。
「侵略者が砦に入ったぞ! 不意討ちに備えろ!」
(隠密が効かない。見破られている!?)
瞬時にステルスを解除し短期決戦を試みるRioなのです。
火山灰より湧き出したアッシュスポーン目がけ躍りかかるRioに遅れをとるまいとボルガクもまた鞘より滑らせたドラゴンベインを振りかざします。
次々と襲い掛かるアッシュスポーンを斬り伏せ。
右手城壁上の1体をも倒し終えたRioは砦中央に進み出ました。
「フロストモス砦は決して陥落しない 帝国軍万歳!」
轟きわたる声音は先刻砦に侵入を果たした折に聞こえたものに等しく。
台詞からもヴェレス隊長の教えてくれた帝国のフロストモス砦駐留部隊の指揮官ファルクス・カリアス将軍のものに間違いなさそうでした。
(カリアス将軍が生きていた?)
困惑を隠せぬままRioは辺りを覗います。
周囲にカリアス将軍らしき人影はなく。
砦内に通じる正面と左手2ヶ所の扉の内左手側を選び、ひとまず中へと滑り込みます。
刹那、床に降り積もった灰が盛り上がりアッシュスポーンが両手を掲げました。
Rioとボルガクが同時に斬りかかり、絶命を遂げた化物は瞬く間に灰へと姿を変えてゆきます。
間髪入れず左手からも同様にアッシュスポーンの来襲です。
「キリがないな」
短い舌打ちを鳴らし、返す刃でボルガクは死蝋の四肢を断斬せしめました。
フロストモス砦北西に繋がる縄梯子を上り2体のアッシュスポーンを仕留め、カリアス将軍らしき姿がないことを確かめたRioは再び砦内部へと踵を返しました。
手際よく宝箱から金目の物を奪い書物を漁るRioにボルガクは、
「お前は優れた冒険者であると同時に盗賊としての才にも恵まれているようだ」
真面目な表情で分析と評価を下しうなずいて見せます。
「だが我々オークの住まう要塞でその才能をひけらかすのだけはやめたほうがいい 血の気の多い連中のサンドバックにされるのは嫌だろう」
薄暗がりに笑みを滲ませて。
斜め前方を隠密で歩く小柄なノルドの従士にボルガクはアルトを利かせた声音を響かせ有用な忠告を授けました。
肝に銘じておくと肩をすくめるRioは瓦礫と灰に埋もれた通路を辿ります。

蜘蛛の巣に塞がれた坑道の先のスパイダー退治を行い、掘り出したハートストーンやルビーを入手しつつ精密度を誇る錠に閉ざされた倉庫を攫い進んだ先で。
最愛なるセリーナへと宛てられた一通の手紙とその傍らに横たわる白骨死体に出くわしました。
レッドマウンテンの山頂でオブリビオンの扉が一斉に開いたかのような炎と死が吐き出され、フロストモス砦が破壊されてしまったと。

薄汚れた手紙には記されています。
セリーナとはここで亡くなった者の妻のようで。
文面にはシリカスとアティアと名づけられた子供達への想いが切々と綴られていました。
落石と落盤で身体の自由を奪われ、外界との交信を絶たれてしまった砦一角に救助の手は差し伸べられることはなく。
「この男は妻と子に自らの最期を伝えるべく手紙をしたためたというわけか」
灰に埋もれつつある遺体を見つめるボルガクは跪き異種族の戦士に敬意を示しました。
傍らに投げ出されたナップサックからもう3通の遺書とも言うべきセリーナ宛の手紙に気づいたRioが内容を確認してゆきます。
わかったことは白骨死体の男はマクシミアン・アキシウスという名であり、ファルクス・カリアス将軍の忠実な部下であったこと。
リークリングの襲撃により同僚ユーフェミウスが亡くなったこと。
カリアス将軍の励ましだけを拠り所とし任務に耐えているが、帝国はソルスセイムに隔離されている我々のことなど気にかけていないのではないかと疑心暗鬼にかられていることなどが伺えました。
辛い日々を送るマクシミアンの身に降りかかった災厄とも言うべきレッドマウンテンの噴火爆発。
隔絶された砦内部で死は一刻また一刻と忍び寄り。
帝国とカリアス将軍に忠誠を誓ったマクシミアン・アキシウスが故郷の地に帰り着くことはなく、妻と二人の子供達に手紙が届くこともなかった。
「哀れな最期だな」
ゆらりと立ち上がるボルガクは残り3通の手紙に目を通し、やりきれないという風情でRioに返却してゆきます。
それでもマクシミアンの生き様とその想いは妻セリーナと二人の子供シリカスとアティアに届いたと信じたい。
たとえこれが200年前に起きた惨事だったとしても。
丁寧にたたんだ手紙を荷に加え、Rioとボルガクは無言のまま歩き始めました

正面の木製の扉は特殊な鍵がかけられているのか開かず。
やむを得ず左通路に向かいます。
曲がりくねった通路の先、棺前に置かれたナップサックの中にフロストモス砦の鍵を発見したRioは棺の上の“イルダリの日記”に目を留めました。
日記にはカリアス将軍の遺体に施された32日目から59日目までの実験記録の詳細が記され、それは死体を扱った人体実験であり、ハートストーンを用いた高度な死霊術でありました。
「ハートストーンの移植・・・」
Rioの脳裏にネロスの言葉が甦ります。
ブライアという種子が心臓の代わりを務めるフォースウォーンの実例を応用しハートストーンを心臓に埋め込むことはできないものか。
ロルカーンの心臓の破片とも考えられるハートストーン。
これらを体内に宿す者の身体能力そして魔力はいかばかりのものになるのか。
イルダリの実験にネロスの思想。
これは偶然なのだろうか。
二人の魔術師の類似点に戦慄するRioなのです。
日記を見る限りイルダリのカリアス将軍の遺骸を利用しての実験は失敗に終わり、失敗の主な原因はハートストーンを埋め込んだ遺体を思いのままに操れなかったからだと綴られています。
カリアス将軍の実験が上手くいかなければ自分自身を実験台にするしかない。
その一文に触れた瞬間、Rioは雷に打たれたように直立不動で立ち尽くしました。
強大過ぎる力。
そのような威力を身にまとった後も人は自我を保ち己の精神を律することができるのだろうか。
探求し謎に挑みかかるのは何も魔術師に限ったことではない。
熱い鼓動を見せるハートストーン。
拍動が心臓を破り脈打ちうねり四肢を侵し。
逆流する血潮が思考を錯乱させ。
ただ力を求めるドヴァの渇望と欲望が理性を支配してゆく。
堕ちてゆく心と引き換えに与えられるすさまじい力。
空想に溺れかけた精神を無理矢理現実に引きずり戻すや両手で震える両肩を抱き。
激しく頭を振るRioは薄暗がりの中で乱れた息を整えるのでした。

※ネロスのハートストーンとブライアハートに関連の実験の考察につきましてはSkyrim⑭『テルヴァンニの調査』&『ブライアハートの検視』及び『失われた知識②』をご覧くださいませ。

「少し休んでいるといい 残りの部屋は私が見て来よう」
「大丈夫 ちょっと立ち眩んだだけ もう平気よ」
率先して歩き出すボルガクに合流して。
汗の滲む額から髪をかき上げつつRioはオークの女戦士に歩調を合わせます。
ともすれば自身に流れる冷酷で獰猛なドラゴンの血脈が理性を凌駕し破壊しかねない。
ドヴァの血を掌握しコントロールすることができなければ、次に自身が手にかけてしまうのは愛しくもかけがえのない家族そして自分に信頼を寄せてくれる仲間なのかもしれない。
唇を噛み締めるRioは傍らを行く従者に蒼白の面を気取られぬよう兜を目深に被り直しました。
無造作に棺の置かれた部屋を抜け出し、マクシミアン・アキシウスの遺骨が転がる部屋に舞い戻ったRioは木の扉の前に歩み寄ります。
フロストモス砦の鍵を鍵穴に嵌め込むとカチリと鈍い音が辺りに木霊しました。
開け放たれる扉を前にRioとボルガクはどちらからともなくステルス体勢を取り始めます。
「いつでも剣は抜けるようにしてある」
準備万端だと目配せするボルガクにうなずき返し、Rioは前方に伸びる細い階段を辿って行きます。
やがて前方に帝国軍装備に身を固める男の姿が映し出されました。
(ファルクス・カリアス将軍? 200年前に死んだとは思えない姿だわ)
鍛え上げられた筋骨逞しい肢体は灰に埋もれていたマクシミアンの白骨死体とは明らかに異なり。
虚ろでありながら眼光鋭く。
「侵略者を押し戻せ!」
冷淡とも言える声音からは憎悪が漂います。
3体のアッシュスポーンが灰より身をもたげ、幾多の敵兵をも粉砕してきたであろうカリアス将軍のハンマーが彼の頭上に振り上げられました。
前線に躍り出るボルガクの背後から斜め前方にサイレントロールで抜け出したRioが不意討ちの挟撃を仕掛けます。
唸りを上げるカリアス将軍は侵略者を叩きのめすべく強烈な一打を放ちました。
あまりの激痛に叫び声すら上げることも許されず。
ふらふらと後ずさったRioは壁に激突してゆきます。
流れる血で視界が霞み意識が朦朧とするRio目がけて。
狂気をはらんだハンマーの二打目が打ち下ろされようとした刹那、滑り込んだボルガクが危機一髪のタイミングで将軍の攻撃を阻みました。
すると将軍の怒りの矛先はボルガクへと移ってゆきます。
「おのれ貴様 邪魔をするな!」
盾でハンマーの乱舞を凌ぐボルガクの対面に回るRioが抜き去ったグレートソードをかざしました。
やがてカリアスの胸元で拍動を続けるハートストーンに亀裂が入り、ボルガクのドラゴンベインが将軍の腹部をRioのグレートソードが将軍の背を刺し貫くと同時に生命をつなぐ赤い石は砕け散りました。
「志半ばで・・・」
崩折れるカリアス将軍の今際の際に残した言葉を形見に、Rioは事の顛末を伝えるためヴェレス隊長の許へと引き返しました。

「死霊術で操られている可能性は考えてはいたが いや不死化を施されていたのか よもや帝国の英雄として名高いカリアス将軍までもが一介の魔術師の傀儡になっていようとは」
カリアス将軍の偉業は伝説でありレイヴン・ロックを創設に導いたのも彼であると。
ヴェレス隊長は当時のソルスセイムに思いを馳せ感慨深く言葉を紡ぎます。
レイヴン・ロックに波状攻撃をかけるアッシュスポーンを指揮する者の正体がつかめたとはいえ、手放しには喜べない。
「残念だ・・・」
ヴェレス隊長は暮れなずむ空を見上げ長いため息を吐きました。



以上でドラゴンボーンサブクエスト『死者の行進』終幕となります。

ハーフィンガル地方ソリチュードの遥か西、ハイロックの国境にモル・カズグール要塞はあります。
そこで剣の訓練にいそしむ鋼の心臓のボルガク。
彼女はララック族長の娘であり、一族の掟により他要塞に嫁がされる日を待つ身ではあるのですが、それを疎み嫌がっているという設定はゲーム内のセリフからも明らかです。
「もうすぐ結婚する年齢になる 嫌な気分だ」
「他所者のお前が羨ましいよ 望めば出て行けるのだから」
などなど鋼の心臓のボルガク嬢は政略結婚から逃れたい気持ちをプレイヤーに訴え続けます。
そのせいなのか彼女を説得するか持参金1000ゴールド足らずを与えれば従者になってくれるという仕様です。
しかもその会話を恐らくは傍で聞いていたに違いないララック族長も娘ボルガクをそそのかしたと思しきドヴァーキンに追手を差し向けたり、もしも結婚してしまったとしても特に咎めだてるようなことは口にしないようです。
その辺りはかつての中世ヨーロッパやモンゴルなどの遊牧民のように娘がイコール国家や部族間の政略結婚のための道具に過ぎないという扱いではないということでしょうか。
それともララック族長が娘に甘く要塞に住まうオークのしきたりや慣わしに目をつぶった特例中の特例なのでしょうか。
架空の世界とはいえ現実の世界とついつい比較してしまいたくなる小桜だったりします。

鋼の心臓のボルガクの装備はデイドラの兜(水中呼吸&弓ダメージ47%アップ)、デイドラの鎧(体力72&体力回復36%アップ)、デイドラの篭手(弓ダメージ47%&片手武器ダメージ47%アップ)、デイドラのブーツ(消音&炎耐性54%アップ)、デイドラの盾(冷気耐性70%)、体力の首飾り(体力60アップ)、蘇りの指輪(体力回復速度50%アップ)、ドラゴンベイン(対ドラゴンに40追加ダメージアップ&他の敵に10追加ダメージアップ)、ドワーフの強化型クロスボウ(防御値の50%無視)というまさに物理で殴るをコンセプトとしたいでたちとなっております。
雷に対する耐性が0%ですので雷系魔術師は苦手というところでしょうか。

ファルクス・カリアス将軍はTES3・Morrowindで登場する人物ということで。
「TES5でこんな姿になって再登場とはTESシリーズ恐るべしヾ(・ω・`;)ノ」
いつかドヴァーキンもとんでもない逸話と姿で未来のTESシリーズに登場を果たすことになるかもしれないと今から戦々恐々です。
将軍はとにかく強くて硬くて恐ろしい存在でした。
Rioは二撃でソブンガルデ送りとなってしまったのも今となってはいい思い出です。
とにかく一撃が重くしかも防御も高く不意討ちを2発ほど入れておかないとまともに戦えないという手強さでした。
ロケ中は盾となってくれたボルガクも膝をつき絶体絶命のピンチに陥ってました。
正攻法で名乗りを挙げれば白熱した戦闘が楽しめること請け合いです。
とはいえ死なないためにはかなり慎重に戦わなければなりませんのでご注意を。
尚、ファルクス・カリアス将軍を倒した後、死霊術で復活させてからもう一度死なせてしまうと将軍の遺体から“帝国への手紙”が入手できるそうです。
以降ネタバレとなりますが、“帝国の手紙”はカリアス将軍からシロディールの帝国議会に宛てられたもので、ソルスセイム南西のダンマー要塞からダンマー達がソルスセイムに侵略を試みようとしているため方向転換の命令がなければダンマーらの撃退に尽力するという内容のようです。
カリアス将軍は見た目は人類種のインペリアルに見受けられます。
そうであれば寿命は100年にも満たないはずで、第4紀5年のレッドマウンテンの噴火で亡くなったと仮定すれば200年経過して白骨化していないのはおかしいということになります。
考えられるのはイルダリがエルフ種で(ネタバレをしてしまうと彼女はエルフ種だと後々とある人物との関わり合いから判明するのですが)200年前のレッドマウンテン火山爆発時にすでにハートストーンの研究に携わり、フロストモス砦に閉じ込められたカリアス将軍が生きている間に、または死んですぐの状態でハートストーンを心臓に埋め込んだのではないかという推測です。
もしくは200年経った現在白骨化したカリアス将軍にハートストーンを埋め込んだところ、生きている頃のままの姿の将軍に戻ったという2つの可能性が考えられます。
違和感があるとすればハートストーンはレッドマウンテンの火山爆発以降に見つけられたという物で、レッドマウンテン噴火直後に砦に閉じ込められたまたは亡くなったはずのカリアス将軍の身体を使って実験できるほどハートストーンの存在と効果が確認されていたのか。
もしもハートストーンの効能に気づいたのが100年ほど前であれば、そこからハートストーンに関する研究がようやくイルダリまたは他の人物によって開始されたということになり、そうであれば当然亡くなり白骨化しているはずのカリアス将軍はどうやって生身の時の身体を手に入れたのかが謎となります。
このようなミステリィが小桜の頭に渦巻き、
「この謎は次号(TES6)続くってことじゃ|ω☆)!」
と妄想が膨らんできます。
むしろこの路線でうちのドヴァーキンをTESから派生したパラレルワールドで二次創作してみたい気はしております。
パラレルとしておかないとTES6で繋がらないへんてこな史実となってしまいますし、そういう意味ではタイタス・ミード以降の王歴についても完全な創作でもよいのならいろいろ大改編してみたいところなのですが・・・
これは小桜の頭の中で想像して楽しむに留めたほうがいいのかもしれません。

次回Skyrimはドラゴンボーンサブクエスト『復讐の時』をお送りする予定です。
ネタバレ・妄想・創作等多々含まれると思いますが「いつものことだよね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)」と容認してくださる皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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